JPH0321696B2 - - Google Patents

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JPH0321696B2
JPH0321696B2 JP57190001A JP19000182A JPH0321696B2 JP H0321696 B2 JPH0321696 B2 JP H0321696B2 JP 57190001 A JP57190001 A JP 57190001A JP 19000182 A JP19000182 A JP 19000182A JP H0321696 B2 JPH0321696 B2 JP H0321696B2
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Hiroshi Handa
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Sanko Metal Industrial Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、施工性、耐久性が優れ、水密性、強
度も極めて良好にできる馳締外囲体における馳締
構造に関する。
〔従来の技術及びその課題〕
従来より、屋根または壁等の金属製の馳締外囲
体が施工されている。この馳締構造(吊子取付箇
所以外の箇所)は、第18図に示すように、馳締
建築用板の一側の屈曲部の頂部aに、隣接する馳
締建築用板の他方の馳締屈曲部の垂下状折返し弧
状端縁bを下方に平坦状に折返して圧着してい
る。このような馳締にて、理論上水密施工できる
が、実際には、その馳締建築用板の頂部aは長手
方向に波状に起伏して変形歪が生ずることが多
く、このため平坦状に折返し圧着加工を強力に行
わないと、頂部a垂下状折返し弧状端縁b間に、
毛管現象が作用する僅かの間〓が複数形成され、
内部に雨水が浸入しやすくなる欠点があつた。ま
た、その馳締折返し弧状端縁は、長手方向に波状
に起伏した頂部aのため、雨水に晒されることが
多く特にその折返し弧状端縁が腐蝕しやすく、防
錆処理が不良となり、耐久性が低減する欠点があ
つた。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本発明は、主板の両側に垂直部を形成
し、該一方の垂直部の上端より内方に上片を形成
し、該上片の内端より下側に折返し状に屈曲した
折返し弧状端縁を形成し、その他方の垂直部の上
端より内方に頂部を形成し、該頂部の外端より垂
下状部を設けた馳締建築用板の垂直部、上片、折
返し弧状端縁に、隣接の馳締建築用板の垂直部、
頂部、垂下状部を被嵌し、該垂下状部の基部側を
円弧状に形成しつゝ下方に折返して上片と頂部と
を、折返し弧状端縁と垂下状部とを夫々密着さ
せ、その上片と折返し弧状端縁との間に適宜な間
〓部を形成し、その上片、頂部とを外側下向きに
傾斜状に形成したことを特徴とした馳締外囲体に
おける馳締構造としたり、或いは、前記の発明の
構成において、その垂下状部の端を前位の馳締建
築用板の垂直部と上片との隅角箇所に当接するよ
うにし、該上片と垂下状部との間に適宜な空〓部
を形成したり、また、前記の発明の構成におい
て、その馳締建築用板の両垂下状部の下端より外
方に山形状に膨出した弧状部を形成し、該弧状部
の端を垂直部面に当接して第2空〓部を形成した
り、また、前記の発明の構成において、その馳締
建築用板の弧状部の外端より内方に折返し状端縁
を形成し、該折返し状端縁を垂直部面に当接して
第2空〓部を形成したことにより、施工性、耐久
性が優れ、水密性、強度も極めて良好にでき、前
記課題を解決したものである。
〔実施例〕
その構造を図面にて説明する。
第1発明は、第4図、第15図に示すように、
弧状部7及び折返し状端縁8、さらには空〓部1
0、第2空〓部11等は構成要素とせず、上片3
と折返し弧状端縁4との間に適宜な間〓部9のみ
を形成したことを主要な構成要件とした馳締外囲
体の馳締構造である。
また、第2発明は、第5図、第16図に示すよ
うに、弧状部7及び折返し状端縁8と第2空〓部
11等は構成要素とせず、空〓部10を形成した
ことを主要な構成要件とした馳締外囲体の馳締構
造である。
また、第3発明は、第1図乃至第3図、第17
図に示すように、折返し状端縁8は構成要素とせ
ず、弧状部7、空〓部10、第2空〓部11を形
成したことを主要な構成要件とした馳締外囲体の
馳締構造である。
また、第4発明は、第6図、第12図乃至第1
4図に示すように、弧状部7、折返し状端縁8、
空〓部10、第2空〓部11を形成したことを主
要な構成要件とした馳締外囲体の馳締構造であ
る。
そこで、第1発明乃至第4発明を構成する部材
について説明する。
Aは金属製の馳締建築用板であつて、複数存在
し、第1発明に使用する馳締建築用板Aは、第4
図、第7図、第15図に示すように主板1の両側
に垂直部2,2が形成され、該垂直部2,2の一
方(第7図において右側)の垂直部2の上端より
内方に上片3が形成され、該上片3の内端側より
下側に折返し状に屈曲した折返し弧状端縁4が設
けられている。その上片3から折返し弧状端縁4
にかけて略円弧状に屈曲形成されている。また、
その他方(第7図において左側)の垂直部2の上
端より頂部5が形成され、該頂部5の外端より垂
下状部6が設けられている。第2発明に使用する
馳締建築用板Aは、第5図、第8図、第16図に
示すようにその一方の垂直部2の上端より内方に
上片3が形成され、該上片3の内側端より下側に
折返し状に屈曲した折返し弧状端縁4が設けら
れ、その他方の垂直部2の上端より内方に頂部5
が形成され、該頂部5の外端より垂下状部6が設
けられ、垂下状部6端が外方に弧状に僅かに屈曲
形成されている。第3発明に使用する馳締建築用
板Aは、第1図乃至第3図、第9図、第17図に
示すようにその一方の垂直部2の上端より内方に
上片3が形成され、該上片3の内側端より下側に
折返し状に屈曲した折返し弧状端縁4が設けら
れ、その他方の垂直部2の上端より内方に頂部5
が形成され、該頂部5の外端より垂下状部6が設
けられ、該垂下状部6の下端より外方に山形状に
膨出した弧状部7が屈曲形成されている。第4発
明に使用する馳締建築用板Aは、第6図、第12
図乃至第14図に示すようにその一方の垂直部2
の上端より内方に上片3が形成され、該上片3の
内側端より下側に折返し状に屈曲した折返し弧状
端縁4が設けられ、その他方の垂直部2の上端よ
り内方に頂部5が形成され、頂部5の外端より垂
下状部6が設けられ、該垂下状部6の下端より外
方に山形状に膨出した弧状部7が屈曲形成され、
該弧状部7の外端より内方に折返し状端縁8が屈
曲形成されている。
このとき、弧状部7と折返し状端縁8との間に
適宜な間〓を有するように形成されている。
前記主板1は、その中間に比較的高さの高い有
底V字状部1aが形成されたり(第1図乃至第7
図参照)、或いは単に平板状に形成されることも
ある(第12図参照)。その有底V字状部1aが
形成された主板1を有する馳締建築用板Aを折版
タイプと指称する。また、その平板状にする場合
には、図示しないが、長手方向に直交する高さの
低いリブを連続形成して波形に形成するのも含ま
れる。平板状の主板1を有する馳締建築用板Aを
平板タイプと指称する。その何れの馳締建築用板
Aも主板1垂直部2,2上片3折返し弧状端縁4
頂部5垂下状部6(必要に応じて弧状部7折返し
状端縁8も含む)にて構成され、これは長尺の金
属板が、多段の上下部成形ロールにて一体的に成
形されている。
先ず、第1発明の馳締外囲体の馳締構造として
は、第4図、第15図に示すようにその第1の馳
締建築用板Aの一側の垂直部2上片3折返し弧状
端縁4に、隣接の馳締建築用板Aの他側の垂直部
2頂部5垂下状部6を被嵌し、該垂下状部6の基
部側を下方に折返して折返し弧状端縁4の裏面に
圧着する。このとき、上片3と頂部5とを、折返
し弧状端縁4と垂下状部6とを夫々密着させ、そ
の上片3と折返し弧状端縁4との間に適宜な間〓
部9を形成し、そして上片3頂部5とを外側下向
きに傾斜状に形成する。このとき、その折返し弧
状端縁4及び垂下状部6も外側下向きに傾斜状に
形成することは勿論である。
次に、第2発明の馳締外囲体の馳締構造として
は、第5図、第16図に示すようにその第2の馳
締建築用板Aの一側の垂直部2上片3折返し弧状
端縁4に、隣接の馳締建築用板Aの他側の垂直部
2頂部5垂下状部6を被嵌し、該垂下状部6の基
部側を下方に折返して折返し弧状端縁4の裏面に
圧着する。このとき、上片3と頂部5とを、折返
し弧状端縁4と垂下状部6とを夫々密着させ、且
つその垂下状部6の端を前位の馳締建築用板Aの
垂直部2と上片3との隅角箇所に当接するように
し、該上片3と垂下状部6との間に適宜な空〓部
10を形成し、そして上片3頂部5とを外側下向
きに傾斜状に形成する。このとき、その折返し弧
状端縁4及び垂下状部6も上片3及び頂部5の傾
斜度よりも必然的に急傾斜状に形成する。
次に、第3発明の馳締外囲体の馳締構造として
は、第1図乃至第3図、第17図に示すようにそ
の第3の馳締建築用板Aの一側の垂直部2上片3
折返し弧状端縁4に、隣接の馳締建築用板Aの他
側の垂直部2頂部5垂下状部6を被嵌し、該垂下
状部6の基部側を下方に折返して折返し弧状端縁
4の裏面に圧着する。このとき、上片3と頂部5
とを、折返し弧状端縁4と垂下状部6とを夫々密
着させ、且つその垂下状部6と弧状部7との隅角
箇所を前位の馳締建築用板Aの垂直部2と上片3
との隅角箇所に当接するようにし、該上片3と垂
下状部6との間に適宜な空〓部10を形成し、さ
らに、その弧状部7端を垂直部2面に当接して該
垂直部2と弧状部7間に第2空〓部11を形成す
る。そして上片3頂部5とを外側下向きに傾斜状
に形成する。このとき、その折返し弧状端縁4及
び垂下状部6も上片3及び頂部5の傾斜度よりも
必然的に急傾斜状に形成する。
次いで、第4発明の馳締外囲体の馳締構造とし
ては、第6図、第12図乃至第14図に示すよう
にその第4の馳締建築用板Aの一側の垂直部2上
片3折返し弧状端縁4に、隣接の馳締建築用板A
の他側の垂直部2頂部5垂下状部6を被嵌し、該
垂下状部6の基部側を下方に折返して折返し弧状
端縁4の裏面に圧着する。このとき、上片3と頂
部5とを、折返し弧状端縁4と垂下状部6とを
夫々密着させ、且つその垂下状部6と弧状部7と
の隅角箇所を前位の馳締建築用板Aの垂直部2と
上片3との隅角箇所に当接するようにし、該上片
3と垂下状部6との間に適宜な空〓部10を形成
し、さらに、その折返し状端縁8を垂直部2面に
当接して該垂直部2と弧状部7折返し状端縁8間
に第2空〓部11形成する。そして上片3頂部5
とを外側下向きに傾斜状に形成する。このとき、
その折返し弧状端縁4及び垂下状部6も上片3及
び頂部5の傾斜度よりも必然的に急傾斜状に形成
する。
以上の4つの馳締構造は、吊子B取付箇所以外
の馳締外囲体における馳締構造であり、実際に壁
または屋根等の馳締外囲体を施工するには、吊子
B等への取付を行う必要がある。その吊子Bの実
施例は複数存在し、第1の実施例の吊子Bは、第
1図、第3図、第11図等に示すように底部12
aの一側より立上り部12bが形成され、該立上
り部12bの上端より外方に少し傾斜する上面部
12cが形成され、該上面部12cの外端より下
方に折返し状端縁12dが一体形成されている。
その立上り部12bの中央に貫孔を穿設されてい
る。その第1の実施例の吊子Bは折版タイプの馳
締建築用板A(第1図等参照)の取付に使用され
る。また、第2の実施例の吊子Bは、第12図、
第14図に示すように第1の実施例の吊子B(第
11照参照)の底部12aを広幅にした形状をな
している。この第2の実施例の吊子Bは平板タイ
プの馳締建築用板A(第12図等参照)の取付に
使用される。13は山形受金具で、山状部13a
の両側傾斜辺下端に底辺部13bが一体形成され
ている。14は横梁または母屋、胴縁等の構造
材、15は木毛板、発泡合成樹脂、ロツクウール
等の断熱材である。
その折版タイプの馳締建築用板A(第7図等参
照)の吊子B等への取付施工は、同馳締建築用板
Aを山形受金具13に載置し、同馳締建築用板A
の一側の上片3折返し弧状端縁4に、第1実施例
の吊子B(第11図参照)の上面部12c折返し
状端縁12dを係止しつゝその立上り部12bを
山状部13aの段部にボルト16等にて固着し、
隣接の同馳締建築用板Aの他側の垂直部2頂部5
垂下状部6等を、その吊子B及び前位の馳締建築
用板Aの垂直部2上片3折返し弧状端縁4に被嵌
する。これから後の加工はその隣接の馳締建築用
板Aの垂下状部6で巻き込みながら、前記第1〜
第4発明の馳締外囲体の馳締構造の構成と同様に
行う(第3図参照)。
また、平板タイプの馳締建築用板A(第12図
等参照)の吊子B等への取付施工は、同馳締建築
用板Aを構造材14または断熱材15等の上面に
載置し、同馳締建築用板Aの一側の上片3折返し
弧状端縁4に、第2実施例の吊子B(第14図参
照)の上面部12c折返し状端縁12dを係止し
つゝその底部12aを構造材14または断熱材1
5等にボルト16等にて固着し、隣接の同馳締建
築用板Aの他側の垂直部2頂部5垂下状部6等
を、その吊子B及び前位の馳締建築用板Aの垂直
部2上片3折返し弧状端縁4に被嵌する。これか
ら後の加工は折版タイプの馳締建築用板Aと同様
に葺成する(第12図参照)。このような吊子B
箇所の取付施工と、前述の馳締構造の施工とで、
屋根または壁等の馳締外囲体を施工する。
〔発明の効果〕 先ず、特許請求の範囲第1項記載の発明(第1
発明)においては、主板1の両側に垂直部2,2
を形成し、該一方の垂直部2の上端より内方に上
片3を形成し、該上片3の内端より下側に折返し
状に屈曲した折返し弧状端縁4を形成し、その他
方の垂直部2の上端より内方に頂部5を形成し、
該頂部5の外端より垂下状部6を設けた馳締建築
用板Aの垂直部2、上片3、折返し弧状端縁4
に、隣接の馳締建築用板Aの垂直部2、頂部5、
垂下状部6を被嵌し、該垂下状部6の基部側を円
弧状に形成しつゝ下方に折返して上片3と頂部6
とを、折返し弧状端縁4と垂下状部6とを夫々密
着させ、その上片3と折返し弧状端縁4との間に
適宜な間〓部9を形成し、その上片3、頂部5と
を外側下向きに傾斜状に形成したことにより、第
1に馳締施工性が良好で、第2の馳締部の防錆が
良好にでき、ひいては長期の品質保証が可能とな
り、極めて耐久性が優れたものにできるし、第3
に水密性(雨水舞)が良好にできるし、第4に特
に強度が良好にできる等の多くの効果を奏する。
該効果を詳述すると、垂下状部6の基部側を円
弧状に形成しつゝ下方に折返すことで、従来必要
とされていた平坦状に折返し圧着加工が不要とな
り、一般に金属板を平坦状に折返すには最終段階
で最も大きな力が必要となるが、単に円弧状に折
返すことは、そのような大きな力を必要とせず、
比較的小さな力で折返し成形ができ、手動馳締機
にて馳締加工するときには、労力を少なくしつゝ
能率的な馳締加工ができる。また、電動馳締機で
は駆動源を小さくしても、極めて能率的な馳締加
工ができる。さらに、円弧状に折返すことで折返
し箇所に罅割れ等が殆ど生ぜず、馳締部全体とし
ても耐蝕性が優れ、ひいては耐久性を長期に亘つ
て維持できる。このように耐蝕性が優れ、ひいて
は耐久力ある屋根等の馳締外囲体は、建築業界に
おいて近時、特に要求されており、具体的には、
今までの3年〜5年保証から10年〜20年保証の耐
久力が要求されてきた点を本発明にて満足させる
ことができる。
また、上片3と頂部5とを、折返し弧状端縁4
と垂下状部6とを夫々密着させことは、毛管現象
の働く余地をなくすことができるし、さらに上片
3と折返し弧状端縁4との間の間〓部9は毛管現
象作用の阻止ができ、馳締箇所からの雨水の浸入
を遮断することができ、水密性(雨水舞)の良好
な馳締構造を提供できる。
また、垂下状部6の基部側を円弧状に形成し
つゝ下方に折返して上片3と頂部5とを、折返し
弧状端縁4と垂下状部6とを夫々密着させ、且つ
その上片3頂部5とを外側下向きに傾斜状に形成
したことで、その馳締建築用板Aに大きな風圧
(負圧)が加わつて、馳締建築用板Aの主板1を
上方に持ち上げ、同時にその垂直部2を下方に張
引する力が作用しても、その上片3が下方にずれ
にくゝなり、その馳締箇所の強度を増加させるこ
とができる。また、本発明では、キヤツプ材B等
が不要であり、簡単な構成で比較的安価に施工す
ることができる。
また、上片3の内端より下側に折返し状に屈曲
した折返し弧状端縁4を形成したことにより、原
料板材に寸法誤差が生じても、折返し弧状端縁4
の最終端板方向に増減するために、上片3の横幅
や、その折返し弧状端縁4の高さ幅等は一定とな
り、葺成が確実で常に整然として馳締構造を提供
できる利点がある。
次に、特許請求の範囲第2項記載の発明(第2
発明)においては、第1発明の構成における隣接
の馳締建築用板Aの垂下状部6の端の前位の馳締
建築用板Aの垂直部2と上片3との隅角箇所に当
接するようにし、その上片3と垂下状部6との間
に適宜な空〓部10を形成したことにより、先ず
第1にその馳締部の強度を一層増加させることが
でき、極めて強固な馳締構造にでき、第2に水密
性(雨水舞)を良好にできる効果を奏する。
該効果を詳述すると、その上片3頂部5とを外
側下向きに傾斜状に形成し、且つその垂下状部6
の端を馳締建築用板Aの垂直部2と上片3との隅
角箇所に当接するようにしたので、その馳締建築
用板Aに大きな風圧(負圧)が加わつて、馳締建
築用板Aの主板1を上方に持ち上げ、同時にその
垂直部2を下方に張引する力が作用しても、その
垂下状部6の端が馳締建築用板Aの垂直部2と上
片3との隅角箇所に当接して押圧状態を保持して
おり、その垂直部2が下方に殆どずれないように
でき、これによつて馳締箇所が緩むことがなく、
該馳締箇所の強度を一層増加させることができ
る。
また、その空〓部10で、雨水の毛管現象を阻
止でき、馳締箇所からの雨水の浸入を確実に遮断
することができ、雨水舞(水密性)の優れた馳締
構造を提供できる。
他の構成は第1発明と同様であり、これと同様
に馳締施工性が良好で、しかも馳締部の防錆が良
好にでき、ひいては長期の品質保証が可能とな
り、極めて耐久性が優れたものにできるし、水密
性(雨仕舞)が良好にできる。
次に、特許請求の範囲第3項記載の発明(第3
発明)においては、第2発明の構成における馳締
建築用板Aの垂下状部6の下端より外方に山形状
に膨出した弧状部7を形成し、その垂下状部6と
弧状部7との隅角箇所を前位の馳締建築用板Aの
垂直部2と上片3との隅角箇所に当接するように
し、該上片3と垂下状部6との間に適宜な空〓部
10を形成し、その弧状部7の端を垂直部2面に
当接して第2空〓部11を形成したことにより、
該第2空〓部11も雨水の毛管現象を阻止でき、
空〓部10とで、二重の雨水浸入遮断構成にで
き、極め雨仕舞(水密性)の優れた馳締構造を提
供できる。また、その弧状部7の端を垂直部2面
に当接したので、その馳締建築用板Aに大きな風
圧(負圧)が加わつて、馳締建築用板Aの主板1
を上方に持ち上げ、同時にその垂直部2を下方及
び内方(主板1側)に張引する力が作用しても、
その垂直部2の下側位置を押圧することゝなり、
垂直部2の強度を補強させ、ひいては、その馳締
箇所の強度を一層増加させることができる。さら
に、その弧状部7の存在は馳締建築用板Aの端部
の仕上りが長手方向に波を打つようにならず整然
と成形され、断面係数を増加させ、強固にでき
る。他の構成は第2発明と同様であり、これと同
等な効果を発揮し得る。
次に、特許請求の範囲第4項記載の発明(第4
発明)においては、第3発明の構成における馳締
建築用板Aの弧状部7の外端より内方に折返し状
端縁8を形成し、該折返し状端縁8を垂直部2面
に当接して第2空〓部11を形成したことによ
り、第3発明と同等なる効果の外に、第1に防錆
が良好にでき、耐久性ある馳締構造を提供でき
る。該効果を詳述すると、その馳締部の腐蝕は一
般に馳締端部箇所から始まり、その電池作用腐蝕
(通称「電蝕」という)が早期に馳締部全体に波
及するものであつたが、その折返し状端縁8が馳
締建築用板Aの垂直部2に当接していると、その
折返し状端縁8の最端部は、弧状部7と垂直部2
との内部に存在するようになり、雨水に直接晒さ
れる割合が極めて僅かとなり、これによつて、馳
締建築用板Aの端部が極めて腐蝕しにくい構成に
でき、馳締部全体としても腐蝕性が優れ、ひいて
は耐久性を長期に亘つて維持できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は折版タイプにした第3発明の斜視図、
第2図は第1図の要部縦断正面図、第3図は第1
図の吊子箇所の馳締構造の縦断正面図、第4図は
折版タイプにした第1発明の要部縦断正面図、第
5図は折版タイプにした第2発明の要部縦断正面
図、第6図は折版タイプにした第4発明の要部縦
断正面図、第7図は折版タイプの馳締建築用板の
斜視図、第8図乃至第10図別の実施例の折版タ
イプの馳締建築用板の要部斜視図、第11図は吊
子付山形受金具の斜視図、第12図は平板タイプ
にした第4発明体の斜視図、第13図は第12図
の要部縦断正面図、第14図は第12図の吊子箇
所の馳締構造の縦断正面図、第15図は平板タイ
プにした第1発明の要部縦断正面図、第16図は
平板タイプにした第2発明の要部縦断正面図、第
17図は平板タイプにした第3発明の要部縦断正
面図、第18図は従来の馳締構造の断面図であ
る。 A……馳締建築用板、1……主板、2……垂直
部、3……上片、4……折返し弧状端縁、5……
頂部、6……垂下状部、7……弧状部、8……折
返し状端縁、9……間〓部、10……空〓部、1
1……第2空〓部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 主板の両側に垂直部を形成し、該一方の垂直
    部の上端より内方に上片を形成し、該上片の内端
    より下側に折返し状に屈曲した折返し弧状端縁を
    形成し、その他方の垂直部の上端より内方に頂部
    を形成し、該頂部の外端より垂下状部を設けた馳
    締建築用板の垂直部、上片、折返し弧状端縁に、
    隣接の馳締建築用板の垂直部、頂部、垂下状部を
    被嵌し、該垂下状部の基部側を円弧状に形成し
    つゝ下方に折返して上片と頂部とを、折返し弧状
    端縁と垂下状部とを夫々密着させ、その上片と折
    返し弧状端縁との間に適宜な間〓部を形成し、そ
    の上片、頂部とを外側下向きに傾斜状に形成した
    ことを特徴とした馳締外囲体における馳締構造。 2 主板の両側に垂直部を形成し、該一方の垂直
    部の上端より内方に上片を形成し、該上片の内端
    より下側に折返し状に屈曲した折返し弧状端縁を
    形成し、その他方の垂直部の上端より内方に頂部
    を形成し、該頂部の外端より垂下状部を設けた馳
    締建築用板の垂直部、上片、折返し弧状端縁に、
    隣接の馳締建築用板の垂直部、頂部、垂下状部を
    被嵌し、該垂下状部の基部側を円弧状に形成し
    つゝ下方に折返して上片と頂部とを、折返し弧状
    端縁と垂下状部とを夫々密着させ、その垂下状部
    の端を前位の馳締建築用板の垂直部と上片との隅
    角箇所に当接するようにし、該上片と垂下状部と
    の間に適宜な空〓部を形成し、その上片、頂部と
    を外側下向きに傾斜状に形成したことを特徴とし
    た馳締外囲体における馳締構造。 3 主板の両側に垂直部を形成し、該一方の垂直
    部の上端より内方に上片を形成し、該上片の内端
    より下側に折返し状に屈曲した折返し弧状端縁を
    形成し、その他方の垂直部の上端より内方に頂部
    を形成し、該頂部の外端より垂下状部を設け、該
    垂下状部の下端より外方に山形状に膨出した弧状
    部を形成した馳締建築用板の垂直部、上片、折返
    し弧状端縁に、隣接の馳締建築用板の垂直部、頂
    部、垂下状部を被嵌し、該垂下状部の基部側を円
    弧状に形成しつゝ下方に折返して上片と頂部と
    を、折返し弧状端縁と垂下状部とを夫々密着さ
    せ、その垂下状部と弧状部との隅角箇所を前位の
    馳締建築用板の垂直部と上片との隅角箇所に当接
    するようにし、該上片と垂下状部との間に適宜な
    空〓部を形成し、且つ弧状部の端を垂直部面に当
    接して第2空〓部を形成し、その上片、頂部とを
    外側下向きに傾斜状に形成したことを特徴とした
    馳締外囲体における馳締構造。 4 主板の両側に垂直部を形成し、該一方の垂直
    部の上端より内方に上片を形成し、該上片の内端
    より下側に折返し状に屈曲した折返し弧状端縁を
    形成し、その他方の垂直部の上端より内方に頂部
    を形成し、該頂部の外端より垂下状部を設け、該
    垂下状部の下端より外方に山形状に膨出した弧状
    部を形成し、該弧状部の外端より内方に折返し状
    端縁を形成した馳締建築用板の垂直部、上片、折
    返し弧状端縁に、隣接の馳締建築用板の垂直部、
    頂部、垂下状部を被嵌し、該垂下状部の基部側を
    円弧状に形成しつゝ下方に折返して上片と頂部と
    を、折返し弧状端縁と垂下状部とを夫々密着さ
    せ、その垂下状部と弧状部との隅角箇所を前位の
    馳締建築用板の垂直部と上片との隅角箇所に当接
    するようにし、該上片と垂下状部との間に適宜な
    空〓部を形成し、且つ折返し状端縁を垂直部面に
    当接して第2空〓部を形成し、その上片、頂部と
    を外側下向きに傾斜状に形成したことを特徴とし
    た馳締外囲体における馳締構造。
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JP2892656B2 (ja) * 1988-10-15 1999-05-17 三晃金属工業株式会社 建築用板
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JPS5521442B2 (ja) * 1975-12-17 1980-06-10

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