JP2892656B2 - 建築用板 - Google Patents

建築用板

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JP2892656B2
JP2892656B2 JP63260302A JP26030288A JP2892656B2 JP 2892656 B2 JP2892656 B2 JP 2892656B2 JP 63260302 A JP63260302 A JP 63260302A JP 26030288 A JP26030288 A JP 26030288A JP 2892656 B2 JP2892656 B2 JP 2892656B2
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寛 竹森
康博 鈴木
明 平松
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、施工が簡易且つ迅速にでき、しかも施工後
は強度的に優れ、水密性が良好な建築用板に関する。
〔従来の技術及びその課題〕
従来より、立平タイプの建築用板にて屋根,壁等の外
囲体が施工されている。しかしその多くの建築用板は、
隣接する建築用板の側部同士を密着させつつ、これらを
馳折りして連結し外囲体を形成するものであったが、第
21図乃至第23図に示すように、第1に被せ、第2に上馳
部の馳折り、第3に上馳部及び下馳部を同時に馳折りす
るものであり、少なくとも三回の工程が必要でありその
作業が極めて面倒であった。
〔課題を解決するための手段〕
そこで発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究
を重ねた結果、その発明を、主板の幅方向の一端に、立
上り片,被係止屈曲片よりなる鉤状の下馳部を折り返し
形成し、該下馳部の下端より外方に取付部を設け、主板
の幅方向の他端に、立上り側片を形成し、該立上り側片
の上端より外方下向きに傾斜屈曲片を形成し、該傾斜屈
曲片の下端より立上り側片に向かって係止片を形成し、
該係止片の先端より外方下向きに押上げ片を形成した上
馳部を設け、その押上げ片の下端位置を主板の面位置と
略同一となるようにした建築用板としたり、或いは、主
板の幅方向の一端に、立上り片,被係止屈曲片よりなる
鉤状の下馳部を折り返し形成し、該下馳部の下端より外
方に取付部を設け、主板の幅方向の他端に、立上り側片
を形成し、該立上り側片の上端より外方下向きに前記被
係止屈曲片の傾斜角度と同等角度の傾斜屈曲片を形成
し、該傾斜屈曲片の下端より下側に折り返して立上り側
片に向かい、且つ上方に向かって,前記傾斜屈曲片の傾
斜角度よりも緩やかに傾斜する傾斜状係止片を形成し、
該傾斜状係止片の先端より折り返して外方下向きに傾斜
端を形成した上馳部を設け、前記傾斜状係止片は前記傾
斜屈曲片よりも幅を小さくし、且つ前記傾斜状係止片の
傾斜角度は予め形成されてなる建築用板としたことによ
り、屋根,壁等の外囲体を簡易且つ迅速に施工でき、し
かも外囲体完成後は、強度的に優れ、さらに水密性の良
好な外囲体にでき、上記課題を解決したものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図乃至第20図に基づいて
説明する。
Aは建築用板であって、主板1の幅方向(第1図にお
いて左右方向)の一端側(同図の単位建築用板Aの右
側,第4図又は第9図の右側)に下馳部2が、他端側
に、反力利用タイプの上馳部4又は傾斜角度利用タイプ
の上馳部5がそれぞれ形成されている。その主板1には
幅方向に長尺な横リブ1aが主板1の長手方向に所定間隔
をおいて形成されている。該横リブ1aはその断面が台形
状,或いは波形状に形成されている。又は建築用板Aの
長手方向を向いて、幅広の縦膨出部1b,1bが、主板1の
左右側よりに対称的に形成されている。
その下馳部2は、建築用板Aを形成する金属板におい
て、主板1の幅方向の一端側(第4図において右側)端
縁より上方に鉤形状に屈曲形成され、その両立上り箇所
が密着状となり垂直状部分が形成されて立上り片2aと
し、さらに垂直状部分の上方箇所が主板1側に向かって
下向き傾斜状に屈曲されて被係止屈曲片2bとして形成さ
れている。
その下馳部2の下端より外方に平坦状の取付部3が形
成されている。該取付部3の外端より上方内向きに折返
し端縁3aが形成されている。また、取付部3の略中央位
置に長手方向を向く突条3bが膨出形成されている。
反力利用タイプの上馳部4(第1図乃至第8図参照)
は、主板1の幅方向の他端側(第4図において左側)端
縁より略垂直状の立上り側片4aが形成され、該立上り側
片4aの上端より外方下向きに傾斜屈曲片4bが形成され、
該傾斜屈曲片4bの下端より立上り側片4aに向かって係止
片4cが屈曲形成されている。該係止片4cは、略水平状或
いは立上り側片4aに向かって上方に傾斜状に形成される
ことが好ましいが、立上り側片4aに向かって下方に傾斜
状に形成されたものであっても構わない。その上馳部4
の立上り側片4a,傾斜屈曲片4b,係止片4cにて、下馳部2
の立上り片2aと被係止屈曲片2bとを覆うことができる。
その係止片4cの内端より押上げ片4dが形成されている。
該押上げ片4dの下端は、主板1と略同一面上に位置して
いる。その押上げ片4dは外方に凸状の円弧状に形成され
たり(第5図参照)、外方下向きに平坦状に形成された
り(第6図参照)、外方に凹状の円弧状に形成されてい
る(第7図参照)。また、第8図に示すように、係止片
4cと押上げ片4dとの間に垂下状片が形成されることもあ
る。その押上げ片4dの下端より外方又は内方に円弧状の
屈曲端縁が形成されることがある。
また、傾斜角度利用タイプの上馳部5(第9図乃至第
12図参照)は、前記の反力利用タイプの上馳部4とは、
先端側において異なり、基部側は同一部として形成され
ている。即ち、立上り側片5a,傾斜屈曲片5bまでは、前
記の反力利用タイプの上馳部4の立上り側片4a,傾斜屈
曲片4bと同一である。その傾斜屈曲片5bの下端より下側
に折り返して立上り側片5aに向かい、且つ上方に向かっ
て,前記傾斜屈曲片5bの傾斜角度よりも緩やかに傾斜す
る傾斜状係止片5cが形成されている。この該傾斜状係止
片5cの傾斜角度は予め形成されている。
水平方向の荷重を傾斜屈曲片5bの先端箇所に加える
と、前記立上り側片5aに対して傾斜屈曲片5bが急傾斜す
るように屈曲し、傾斜状係止片5cの端縁が立上り側片5a
に当接し、さらに傾斜屈曲片5bを立上り側片5a方向に押
圧したときに、前記傾斜状係止片5cの端縁が垂直面上
(具体的には、下馳部2の立上り片2a面上)を上方に滑
り易くなるように、傾斜状係止片5cの水平面に対する傾
斜角度θ、即ち、緩やかな傾斜する上向きの角度が設
定されることが好ましい。前記傾斜状係止片5cの先端よ
り外方下向きに傾斜端5eが形成され、前記立上り側片5
a,傾斜屈曲片5b,傾斜状係止片5c,傾斜端5eを総称して上
馳部5として形成されている。さらに、前記傾斜状係止
片5cは前記傾斜屈曲片5bよりも幅を小さく形成されてい
る。即ち、前記傾斜屈曲片5bを幅L1とし、前記傾斜状係
止片5cを幅L2とすると、幅L1>幅L2となり、第10図に示
すように馳締加工すると、前記立上り側片5aと前記傾斜
屈曲片5bとの屈曲箇所まで、前記傾斜状係止片5c端が達
することなく、その代わりに空隙部sが形成され、毛管
現象を防止できる。
図中6は母屋,胴縁等の構造材で、7は野地板,断熱
材等の下地材である。その構造材6及び下地材7を総称
して下地部Bとする。該下地部Bは、通常は構造材6の
上に下地材7が設けられているが、場合によっては、構
造材6のみ、又は下地材7のみでも下地部Bとすること
もある。
その建築用板Aは、構造材6上、又は下地材7上に載
置され、その取付部3がドリルビス等の固着具8にて固
着される。次に、その建築用板Aの下馳部2に、隣接の
建築用板Aの上馳部4を上方より嵌合する。
まず、反力利用タイプの建築用板Aでは、第13図に示
すように、上馳部4の係止片4cを下馳部2の被係止屈曲
片2bに係合させ、次いで、第14図に示すように、圧着具
等の工具にて、水平方向の力Fにて、その立上り側片4a
と傾斜屈曲片4bとを押圧して、立上り側片4aと傾斜屈曲
片4bとを圧着して馳締を行う。このとき、第14図に示す
ように、押上げ片4dは、その下端が、隣接の建築用板A
の主板1上面に当接しながら、下馳部2の立上り片2aに
近づくにつれて、その押上げ片4dの上端が、係止片4cの
端縁を上方に押し上げるように作用し、該係止片4cが下
馳部2の立上り片2aと被係止屈曲片2bとの間に食い込む
こととなり、水平方向の力Fのみで馳締部が構成され、
これを順次繰り返して外囲体を施工するものである。
次に、傾斜角度利用タイプの建築用板Aでは、第11図
に示すように、上馳部5の係止片4cを下馳部2の被係止
屈曲片2bに係合させ、次いで、第12図に示すように、圧
着具等の工具にて、水平方向の力Fにて、その立上り側
片5aと傾斜屈曲片5bとを押圧して、立上り側片5aと傾斜
屈曲片5bとを圧着して馳締を行う。このとき第12図に示
すように、立上り側片5aに対して傾斜屈曲片5bを押圧
し、傾斜状係止片5cの端縁を立上り片2a面上に当接さ
せ、さらに立上り側片5aに対して傾斜屈曲片5bを押圧す
ると、傾斜屈曲片5b及び傾斜状係止片5cは双方共に傾斜
状態から垂直状態となるように一層折曲され、傾斜状係
止片5cが下馳部2の立上り片2aと被係止屈曲片2bの間に
食い込むこととなり、馳締部が構成され、これを順次繰
り返して外囲体を施工するものである。
第15図乃至第20図は、下馳部2と上馳部4との間にホ
ットメルト,ブチルテープ,コーキング等のシール材9
を介在させたものである。具体的には、第15図,第16図
に示すように、下馳部2の立上り片2aと被係止屈曲片2b
との屈曲箇所と、上馳部4の係止片4cの先端の屈曲箇所
との間にシール材9を介在させている。また第17図,第
18図に示すように、下馳部2の被係止屈曲片2bの先端と
上馳部4の傾斜屈曲片4bと係止片4cとの屈曲箇所との間
にシール材9を介在させている。さらに第19図,第20図
に示すように、下馳部2の立上り片2aと被係止屈曲片2b
との屈曲箇所上側と上馳部4の立上り側片4aと傾斜屈曲
片4bとの屈曲箇所内側との間にシール材9を介在させた
実施例もある。
〔発明の効果〕
請求項1の発明においては、主板1の幅方向の一端
に、立上り片2a,被係止屈曲片2bよりなる鉤状の下馳部
2を折り返し形成し、該下馳部2の下端より外方に取付
部3を設け、主板1の幅方向の他端に、立上り側片4aを
形成し、該立上り側片4aの上端より外方下向きに傾斜屈
曲片4bを形成し、該傾斜屈曲片4bの下端より立上り側片
4aに向かって係止片4cを形成し、該係止片4cの先端より
外方下向きに押上げ片4dを形成した上馳部4を設け、そ
の押上げ片4dの下端位置を主板1の面位置と略同一とな
るようにした建築用板としたことにより、まず第1に屋
根,壁等の外囲体を簡易且つ迅速に施工することができ
るし、第2に構造が簡単であり製作が容易にでき低価格
に提供することができる等の効果を奏する。
これらの効果について詳述すると、本発明の建築用板
Aを下地部Bに載置し、取付部3をドリルビス等の固着
具8にて固着すると、あとは下馳部2に隣接する建築用
板Aの上馳部4を重合し、該上馳部4の係止片4cを、下
馳部2の被係止屈曲片2bに係合し、上馳部4の立上り側
片4aと傾斜屈曲片4bとを外方より圧着するのみで、馳締
ができ外囲体を施工できる。
上述したように、本発明の建築用板A,Aとを互いに連
結する馳締作業は、下馳部2に上馳部4を重合する第1
工程と、上馳部4の立上り側片4aと傾斜屈曲片4bとを圧
着する第2工程にて完了し、従来の立平の馳締タイプの
建築用板のように(第21図乃至第23図参照)、連結部分
を重合し、その連結部を少なくとも2回以上折曲する3
工程以上のものに比べて、外囲体の施工を格段と早くで
きるものである。これは、上馳部4の係止片4cは、傾斜
屈曲部4bの下端より立上り側片4aに向いて屈曲形成され
ており、その係止片4cの内端より押上げ片4dが形成さ
れ、該押上げ片4dの下端が主板1と略同一面上となるよ
うに構成したことで初めて実現できる。具体的には、下
馳部2に上馳部4を重合し、立上り側片4aと傾斜屈曲片
4bとを水平方向の力Fにて互いに押圧すると、傾斜屈曲
片4bの下端は下方に向かって主板1に近づくことになる
が、係止片4cの内端に形成した押上げ片4dは、第14図に
示すように、傾斜屈曲片4bが変位しても主板1からの反
力Rによって略一定の高さhを保ちつつ、下馳部2の立
上り片2aに近づくので係止片4cは傾斜屈曲片4b側が下方
に、押上げ片4d側が上方となるように次第に傾斜するよ
うになり、馳締作業の完了時には下馳部2の立上り片2a
と被係止屈曲片2bとの間に垂直状に食い込み、極めて容
易に馳締部を形成することができるものである。このよ
うに馳締作業は、水平方向のみの力Fによってでき、作
業性を良好にできる。この馳締作業は、何人が行っても
一定の状態に仕上がり、熟練した作業員を必要としな
い。
次に本発明の建築用板Aは、金属板の適所を折曲する
ことにより容易に製作でき、大量生産に向いているので
低価格に提供できる利点もある。また、本発明では、取
付部3までも一体化されており、一つの部材で外囲体を
施工できる利点がある。
また、下馳部2は、その立上り片2aと被係止屈曲片2b
とが、鉤状をなし、実際には下馳部2は、2枚の金属板
等の部材が重合して形成されたこととなり、極めて強固
なものとなっている。このような下馳部2に上馳部4を
重合することで馳締部の断面係数が相乗的に大きくな
り、力学的強度に優れた馳締部を実現できる。また、上
馳部4の押上げ片4dは、その馳締部では、主板1の表面
上に接触するものであり、馳締部内への雨水浸入を遮断
し、防水性に優れた建築用板を提供できる。
次に、請求項2の発明においては、主板1の幅方向の
一端に、立上り片2a,被係止屈曲片2bよりなる鉤状の下
馳部2を折り返し形成し、該下馳部2の下端より外方に
取付部3を設け、主板1の幅方向の他端に、立上り側片
5aを形成し、該立上り側片5aの上端より外方下向きに前
記被係止屈曲片2bの傾斜角度と同等角度の傾斜屈曲片5b
を形成し、該傾斜屈曲片5bの下端より下側に折り返して
立上り片2a側に向かい、且つ上方に向かって,前記傾斜
屈曲片5bの傾斜角度よりも緩やかに傾斜する傾斜状係止
片5cを形成し、該傾斜状係止片5cの先端より折り返して
外方下向きに傾斜端5eを形成した上馳部5を設け、前記
傾斜状係止片5cは前記傾斜屈曲片5bよりも幅を小さく
し、且つ前記傾斜状係止片5cの傾斜角度は予め形成され
てなる建築用板としたことにより、まず第1に屋根,壁
等の外囲体を簡易且つ迅速に施工することができるし、
第2に雨仕舞を好適にでき、第3に構造が簡単であり製
作が容易にでき低価格に提供することができる等の効果
を奏する。
これらの効果について詳述すると、本発明の建築用板
Aを下地部B上に載置し、取付部3をドリルビス等の固
着具8にて固着すると、あとは下馳部2に隣接する建築
用板Aの上馳部5を重合し、該上馳部4の傾斜状係止片
5cを下馳部2の被係止屈曲片2bに係合し、上馳部5の立
上り側片5aと傾斜屈曲片5bとを外方より圧着するのみ
で、馳締ができ外囲体を施工できる。このように、本発
明の建築用板A,A相互の連結のための馳締作業は、下馳
部2に上馳部5を重合する第1工程と、上馳部5の立上
り側片5aと傾斜屈曲片5bとを圧着する第2工程にて完了
し、従来の立平の馳締タイプの建築用板のように、連結
部分を重合し、その連結部を少なくとも2回以上折曲し
て合計3工程以上のものに比べて、外囲体の施工を格段
と早くできるものである。
これは、上馳部5の傾斜状係止片5cは、傾斜屈曲片5b
の下端より立上り側片5aに向かって,前記傾斜屈曲片5b
の傾斜角度よりも緩やかに傾斜しているためである。特
に、傾斜状係止片5cの傾斜角度は予め形成されているた
めである。具体的には、傾斜状係止片5cは立上り側片5a
に向かって上方に傾斜状に形成されており、第12図に示
すように、施工前の角度(予め成形された角度)を水平
面に対してθとすると、施工時において水平方向の力
Fにて傾斜屈曲片4bが立上り側片4aに近づき、傾斜状係
止片5cの端縁が下馳部2の立上り片2aに当接するときに
は傾斜状係止片5cの水平面に対する傾斜角度θは、大
きくなり、即ちθ>θとなり、傾斜屈曲片4bと立上
り側片4aとを互いに押圧することで傾斜状係止片5c、は
下馳部2の立上り片2aと被係止屈曲片2bとの間に食い込
み極めて容易に馳締部を形成できるものである(第12図
鎖線,第10図参照)。
さらに、請求項2では、傾斜屈曲片5bの下端より下側
に折り返して立上り片2a側に向かい、且つ上方に向かっ
て,前記傾斜屈曲片5bの傾斜角度よりも緩やかに傾斜す
る傾斜状係止片5cを形成し、該傾斜状係止片5cの先端よ
り折り返して外方下向きに傾斜端5eを形成し、前記傾斜
状係止片5cは前記傾斜屈曲片5bよりも幅を小さくし、且
つ前記傾斜状係止片5cの傾斜角度は予め形成されている
ため、第10図に示すように馳締加工すると、前記立上り
側片5aと前記傾斜屈曲片5bとの屈曲内側箇所まで、前記
傾斜状係止片5c端が達することなく、且つその屈曲箇所
寄りに傾斜状係止片5c先端と傾斜端5eとの折れ曲がり箇
所が挿入されて、その屈曲箇所のスペースをより広げた
空隙部sが形成されることとなり、該空隙部sの存在に
て毛管現象を防止して雨仕舞を良好にできる利点があ
る。
さらに、下馳部2は、その立上り片2aと被係止屈曲片
2bが、鉤状となし、実際には下馳部2は、2枚の金属板
等の部材が重合して形成されたこととなり、極めて強固
にできる。このような下馳部2に上馳部5を重合し、こ
れを水平方向の力Fのみにて馳締加工ができ、且つ馳締
部の断面係数が相乗的に大きくなり、力学的強度に優れ
た馳締部を実現できる。
他の構成は、請求項1の発明と同様であり、これと同
等の効果を発揮しうる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであって、その第1図
は本発明の縦断正面図、第2図は本発明の要部斜視図、
第3図は本発明の要部断面図、第4図は建築用板の斜視
図、第5図乃至第8図は反力利用タイプの上馳部箇所の
断面図、第9図は本発明の別の実施例の建築用板の斜視
図、第10図は第9図の建築用板にて葺成施工した要部断
面図、第11図は第9図の建築用板の初期段階の葺成状態
を示す要部断面図、第12図は第9図のもの相互の馳締加
工状態の要部断面図、第13図は第4図の建築用板の初期
段階の葺成状態を示す要部断面図、第14図は第4図のも
の相互の馳締加工状態の要部断面図、第15図はシール材
を下馳部の屈曲部に入れた施工途中の断面図、第16図は
第15図を施工完了した断面図、第17図はシール材を下馳
部の先端に入れた施工途中の断面図、第18図は第17図を
施工完了した断面図、第19図は下馳部と上馳部との間に
シール材を入れた施工途中の断面図、第20図は第19図を
施工完了した断面図、第21図乃至第23図は従来公知の立
平の施工過程の断面図である。 1……主板、2a……立上り片、 2b……被係止屈曲片、2……下馳部、 3……取付部、4,5……上馳部、 4a,5a……立上り側片、4b,5b……傾斜屈曲片、 4c……係止片、5c……傾斜状係止片、 5e……傾斜端。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−80854(JP,A) 実開 昭53−111520(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04D 3/367 E04F 13/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主板の幅方向の一端に、立上り片,被係止
    屈曲片よりなる鉤状の下馳部を折り返し形成し、該下馳
    部の下端より外方に取付部を設け、主板の幅方向の他端
    に、立上り側片を形成し、該立上り側片の上端より外方
    下向きに傾斜屈曲片を形成し、該傾斜屈曲片の下端より
    立上り側片に向かって係止片を形成し、該係止片の先端
    より外方下向きに押上げ片を形成した上馳部を設け、そ
    の押上げ片の下端位置を主板の面位置と略同一となるよ
    うにしたことを特徴とした建築用板。
  2. 【請求項2】主板の幅方向の一端に、立上り片,被係止
    屈曲片よりなる鉤状の下馳部を折り返し形成し、該下馳
    部の下端より外方に取付部を設け、主板の幅方向の他端
    に、立上り側片を形成し、該立上り側片の上端より外方
    下向きに前記被係止屈曲片の傾斜角度と同等角度の傾斜
    屈曲片を形成し、該傾斜屈曲片の下端より下側に折り返
    して立上り側片に向かい、且つ上方に向かって,前記傾
    斜屈曲片の傾斜角度よりも緩やかに傾斜する傾斜状係止
    片を形成し、該傾斜状係止片の先端より折り返して外方
    下向きに傾斜端を形成した上馳部を設け、前記傾斜状係
    止片は前記傾斜屈曲片よりも幅を小さくし、且つ前記傾
    斜状係止片の傾斜角度は予め形成されてなることを特徴
    とする建築用板。
JP63260302A 1988-10-15 1988-10-15 建築用板 Expired - Lifetime JP2892656B2 (ja)

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