JPH0232727Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0232727Y2
JPH0232727Y2 JP4104285U JP4104285U JPH0232727Y2 JP H0232727 Y2 JPH0232727 Y2 JP H0232727Y2 JP 4104285 U JP4104285 U JP 4104285U JP 4104285 U JP4104285 U JP 4104285U JP H0232727 Y2 JPH0232727 Y2 JP H0232727Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flat
board
roofed
main plate
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP4104285U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61157614U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP4104285U priority Critical patent/JPH0232727Y2/ja
Publication of JPS61157614U publication Critical patent/JPS61157614U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0232727Y2 publication Critical patent/JPH0232727Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、簡易な構成にできるとともに、極め
て強固かつ水密的に施工できる菱形状の平葺建築
用板に関する。
〔従来の技術及びその問題点等〕
従来より菱形状の平葺建築用板を順次葺成施工
した平葺外囲体が種々存在している。これらの外
囲体は、その外観に特徴があり審美性に勝れたも
のであるがやや単調気味であつたり、或いは強度
的に劣る等の欠点があつた。
さらに従来の菱形状の平葺建築用板による平葺
外囲体の施工には多大の時間がかかり施工費も高
くなつていた。
〔問題的を解決するための手段〕
そこで考案者は、前記問題点等を解決すべく鋭
意、研究を重ねた結果、本考案を、略菱形状の主
板の水上側の隣接する2辺より表面側に上側折返
し縁を各々屈曲形成し、その上側折返し縁の立上
り部は水下側から水上側に向かつて次第に高くな
るようにし、その主板の水下側の隣接する2辺よ
り裏面側に下側折返し縁を各々屈曲形成した平葺
建築用板としたことで、簡易な構成にできるとと
もに、極めて強固かつ水密的に施工でき、前記の
問題点等を解消したものである。
〔実施例〕
本考案の実施例を第1図乃至第11図に基づい
て説明する。
Aは平葺建築用板であつて、正面からみて(第
3図参照)上下左右側に隅角部を有して略菱形状
をなし、その上部側を水上側と、下部側を水下側
と称する。略菱形状の主板1の水上側に位置する
偶角部で隣接する水上側の2辺には主板1の表面
に上側折返し縁2,2が設けられている。また、
主板1の水下側に位置する隅角部で隣接する水下
側の2辺には主板1の裏面に下側折返し縁3,3
が各々設けられている。
具体的には、その主板1は一辺の長さが約20cm
乃至約40cmで、持運びに便利な大きさの菱形状を
している。この菱形状の主板1には、正方形の主
板1も含まれる。
主板1の対角線上には折線状のリブ4が形成さ
れることもあり(第3図参照)、この場合、主板
1は極めて高さの低い四角錐状になる。
前記上側折返し縁2は、立上り部2aと頂部縁
2bとからなり、立上り部2aの上端より内方に
向かつて適宜の幅の頂部縁2bが屈曲形成されて
いる。その立上り部2a,2aは、水下側から水
上側に向かつて次第に高さが高くなるように形成
されたものである。具体的には、約20cm乃至約40
cmの長さに対して、立上り部2aの水下側位置よ
りも水上側位置で、約15mm乃至約20mmの高さが高
くなるように形成されている。
その頂部縁2b,2bの先端部は、取扱い時の
危険防止と補強のために僅かな部分が偏平状に折
り返し形成されることが多い。
このようにして形成された上側折返し縁2,2
は、主板1の水上側頂点(水上側隅角部)で交わ
り、その立上り部2a,2aの交わる部分は、溶
接を行つて水密的にするか、又は主板1から立上
り部2a,2aを屈曲形成し、主板1の水上側頂
点でできる立上り部2a,2aの重合箇所を立上
り部2a,2aのいずれかの側部へ密着するよう
に折返して、これを八千代折りと称して水密的な
構成としている(第4図参照)。
その上側折返し縁2,2の水下側端部は頂部縁
2b,2bが主板1の水下側の2辺に略揃うよう
に形成されている。
その上側折返し縁2,2の水下側端部の別の実
施例としては、上側折返し縁2,2の水下側端部
を主板1の裏側へ折返し、その上側折返し縁2の
頂部縁2bを主板1の外方へ引き出すように形成
することもあり、このとき主板1の水下側の辺と
鋭角をなすように形成されており、具体的には45〓
位が好適である(第5図実線参照)。或いは第5
図鎖線に示すような位置で、その引き出し部を切
除することもある。
主板1の水下側の隣接する2辺に所定幅に設け
た下側折返し縁3,3は、別の同形状同大の平葺
建築用板Aの上側折返し縁2,2の頂部縁2b,
2bに係合するものである。
その平葺建築用板Aの別の実施例として、第1
図に示すように、上側折返し縁2の頂部縁2bと
下側折返し縁3とにそれぞれ突条2c,3aが形
成されている。この平葺建築用板Aを順次葺成
し、その上側折返し縁2と下側折返し縁3とを係
合したときに互いに突条2c,3aが嵌合するよ
うに形成されている。
主板1の裏側には発泡合成樹脂等の断熱材5が
必要に応じて貼着されている。
この断熱材5は、主板1の水下側が水上側より
厚くなるように形成され、水下側2辺の下側折返
し縁3,3と適宜の間隔を有し、下側折返し縁3
の長手方向に沿うように貼着されている。
図中6は断熱板、ベニヤ板等の下地材であり、
7は母屋等の構造材である。Bは吊子であり、断
面略逆L字状の係止部8と取付部9からなり、そ
の係止部8は平葺建築用板Aの上側折返し縁2,
2の隅角部を支持するもので、取付部9は下地材
6に吊子Bを固着するものである。
〔作用〕
下地材6上に平葺建築用板Aを、その主板1の
水上側頂部を下地材6の水上側に向けて載置す
る。そして、平葺建築用板Aの上側折返し縁2,
2の交わる部分に吊子Bの支持部8を被せ、吊子
Bの取付部9を下地材6にネジ、釘等で固定し平
葺建築用板Aを下地材6に固着する。次いで別の
平葺建築用板Aの下側折返し縁3をすでに下地材
6に固着した平葺建築用板Aの上側折返し縁2に
係止する。これを順次繰り返して平葺建築用板
A,A,……を直線状に葺成してゆく(第2図参
照)。
そして、前記直線状に葺成した平葺建築用板
A,A,……に併設して、別の新たな平葺建築用
板Aの下側折返し縁3をすでに下地材6に固着し
た平葺建築用板Aの上側折返し縁2に係止し、同
時に同平葺建築用板Aを吊子Bにて固着する。次
に隣接の平葺建築用板Aは、その下側折返し縁
3,3を、既に下地材6に固着された周囲の平葺
建築用板A,Aの上側折返し縁2,2に同時に係
止し、その隣接の平葺建築用板Aを吊子Bで下地
材6に固着してゆく。これを順次繰り返して下地
材6の全面に亘つて平葺建築用板A,A,……に
て外囲体を葺成施工する(第1図参照)。
〔考案の効果〕
本考案は、略菱形状の主板1の水上側の隣接す
る2辺より表面側に上側折返し縁2,2を各々屈
曲形成し、その上側折返し縁2の立上り部2aは
水下側から水上側に向かつて次第に高くなるよう
にし、その主板1の水下側の隣接する2辺より裏
面側に下側折返し縁3,3を各々屈曲形成した平
葺建築用板Aとしたことで、まず第1に本考案の
平葺建築用板Aは、断面係数を増加させつつ、そ
の周囲の平葺建築用板A,A,……と係合し合う
ことにより極めて強固な平葺外囲体を葺成できる
し、第2にこの平葺建築用板Aによる平葺外囲体
は水密性が良好となり、第3に施工性が良好であ
り、第4に本考案の平葺建築用板Aを平葺外囲体
の施工に用いると、従来のものよりも極めて審美
性に勝れたものとなる等の種々の効果を生じる。
上記効果を詳述すると、本考案の平葺建築用板
Aは、その主板1の周囲に上側折返し縁2,2と
下側折返し縁3,3とが形成されており、周囲の
平葺建築用板Aと互いに係合し合うようにされ、
さらにその平葺建築用板Aは吊子Bで下地材6に
固着されるために総合的に極めて強固な外囲体を
形成できるものである。しかも平葺建築用板Aの
上側折返し縁2は立上り部2a,2a及び頂部縁
2b,2bによつて形成されたものであり、平葺
建築用板Aの断面性能を向上させている。特に、
上側折返し縁2の立上り部2aが水下側から水上
側に向かつて次第に高くなるようにしたことによ
り、その上側折返し縁2の断面係数が増加でき
る。従つて、本考案の平葺建築用板Aは、強度的
に勝れたものできる大きな効果がある。
また、上側折返し縁2の立上り部2aを水下側
から水上側に向かつて次第に高くなるようにした
ことで、本考案の平葺建築用板Aを使用すること
で、雨仕舞が極めて良好な屋根等を葺成できる利
点がある。即ち、強風雨時等に、水下側から水上
側に吹き上げられた雨水が、平葺建築用板Aの立
上り部2a,2a箇所で、間隔部が存在して毛管
現象が作用しにくくなり、これによつて内部への
雨水の浸入を防止できるものである。
次に、本考案の平葺建築用板A,Aは上側折返
し縁2と下側折返し縁3とを互いに係止し合いな
がら平葺外囲体を施工するので極めて簡単に短時
間で平葺外囲体が施工できるものである。
さらに本考案では、上側折返し縁2の立上り部
2aの存在にて、水上側の高さ位置が水下側の高
さ位置よりもかなり高くなつているため、平葺外
囲体を施工すると、水上側箇所が、これより水上
側の平葺建築用板A,A下端縁で陰影が生じ、即
ち、正面からみて略逆V字状の陰影を有した平葺
外囲体は全体としても極めて審美性に勝れたもの
にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の平葺建築用板で施工した平葺
外囲体の斜視図、第2図は他1図の−矢視断
面図、第3図は本考案の平葺建築用板の一部切除
した斜視図、第4図は本考案の要部斜視図、第5
図は本考案の別の実施例を示す要部斜視図、第6
図は吊子の斜視図、第7図は第3図の−矢視
断面図、第8図は第3図の−矢視断面図、第
9図は第3図の−矢視断面図、第10図は第
3図の−矢視側面図、第11図は本考案の別
の実施例の要部断面図である。 A……平葺建築用板、1……主板、2……上側
折返し縁、2a……立上り部、3……下側折返し
縁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 略菱形状の主板の水上側の隣接する2辺より表
    面側に上側折返し縁を各々屈曲形成し、その上側
    折返し縁の立上り部は水下側から水上側に向かつ
    て次第に高くなるようにし、その主板の水下側の
    隣接する2辺より裏面側に下側折返し縁を各々屈
    曲形成したことを特徴とする平葺建築用板。
JP4104285U 1985-03-23 1985-03-23 Expired JPH0232727Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4104285U JPH0232727Y2 (ja) 1985-03-23 1985-03-23

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4104285U JPH0232727Y2 (ja) 1985-03-23 1985-03-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61157614U JPS61157614U (ja) 1986-09-30
JPH0232727Y2 true JPH0232727Y2 (ja) 1990-09-05

Family

ID=30550493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4104285U Expired JPH0232727Y2 (ja) 1985-03-23 1985-03-23

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0232727Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61157614U (ja) 1986-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0232727Y2 (ja)
JPH0315692Y2 (ja)
JPH0224831Y2 (ja)
JPS6317785Y2 (ja)
JPS59177454A (ja) 湾曲状屋根
JPH031931Y2 (ja)
JPH02128049A (ja) 平葺外囲体
JPH0115784Y2 (ja)
JP3065955B2 (ja) 縦葺き外装材及び縦葺き外装構造
JPH0390722U (ja)
JPS586975Y2 (ja) 外装パネル
JPH0321696B2 (ja)
JP2603650Y2 (ja) 棟 瓦
JPS597458Y2 (ja) 屋根構造
JP3164222B2 (ja) 下り棟キャップ
JPH028973Y2 (ja)
JPS6237849Y2 (ja)
JPS5926017Y2 (ja) 破風板と鼻隠板の接合装置
JPH031932Y2 (ja)
JP3271496B2 (ja) 屋根瓦およびその施工方法
JP2733775B2 (ja) 外装構造
JPH0426574Y2 (ja)
JP2975938B1 (ja) 隅棟部の屋根材用連結部材
JPH0736984Y2 (ja) 水切板
JPH0119688Y2 (ja)