JPH03197969A - トナー用樹脂組成物及びトナー - Google Patents

トナー用樹脂組成物及びトナー

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JPH03197969A
JPH03197969A JP1340467A JP34046789A JPH03197969A JP H03197969 A JPH03197969 A JP H03197969A JP 1340467 A JP1340467 A JP 1340467A JP 34046789 A JP34046789 A JP 34046789A JP H03197969 A JPH03197969 A JP H03197969A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子写真等において、静電荷像の現像に使用
するトナー用樹脂組成物及びこの樹脂組成物を用いたト
ナーに関する。
(従来の技術) 電子写真等において、静電荷像を現像する方式として、
乾式現像方式が多用されている。この乾式現像方式では
、樹脂にカーボンブラック等の着色剤を分散含有させた
トナーと呼ばれる摩擦帯電性の微粉末現像剤が用いられ
る。
通常、摩擦によって帯電したトナーは、電気的引力によ
り感光体上の静電潜像に付着してトナー像が形成され、
次いでこのトナー像が用紙上に転写され、トナーに対し
て離型性を有する加熱ローラーで定着される。
このようなトナーには、定着温度範囲が広く、耐オフセ
ット性(加熱ローラーその他クリーニングローラーにト
ナーが付着しないこと)、定着性(トナーが用紙に強固
に付着すること)、耐ブロッキング性(トナー粒子が凝
集しないこと)等の諸性能が要求される。
従来、この種のトナー用樹脂組成物及びトナーとして、
カルボキシル基を有する重合体と多価金属化合物とを反
応させてなる金属イオン架橋樹脂を用いることが提案さ
れている(例えば、特開昭57−178250号公報及
び特開昭61−110155号公報参照)。
(発明が解決しようとする課題) かかる従来のトナー用樹脂組成物及びトナーは、上記し
た諸性能が比較的良好であるが、特に広い定着温度範囲
での耐オフセット性がまだ不充分である。特に、オフセ
ットをより効果的に防止するために、定着用の加熱ロー
ラーにクリーニングローラーを付設する場合があるが、
トナーがこのクリーニングローラーに堆積し、所謂ロー
ラー汚れ現象が発生するという問題がある。
なお、耐オフセット性を改善するために、多価金属化合
物の添加量を増やしたり、高い分子量の重合体を用いる
と、定着性が低下する。
本発明は、上記の問題を解決するものであり、その目的
とするところは、広い定着温度範囲での耐オフセット性
に優れ、しかも良好な定着性や耐ブロッキング性を有し
、さらにローラー汚れ現象が大幅に改良されるトナー用
樹脂組成物及びトナーを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明のトナー用樹脂組成物は、スチレン系単量体と(
メタ)アクリル酸エステル系単量体とカルボキシル基を
有するビニル系単量体との共重合体に多価金属化合物を
反応させて得られ、そのメルトフローレート(温度15
0℃、荷重1200gで測定)が0.1〜100 g 
/10分であり残存カルボキシル基を有する樹脂(A)
、 グリシジル基又はβ−メチルグリシジル基を有するビニ
ル系単量体とその他のビニル系単量体との共重合体であ
って、そのメルトフローレート(温度150℃、荷重1
200 gで測定)が0.1〜100 g /10分で
ある樹脂(B)、上記の樹脂(A)と樹脂(B)とを主
要成分として含有することを特徴とする。
また、本発明のトナーは、上記トナー用樹脂組成物を含
有することを特徴とする。
本発明において、樹脂(^)に用いるスチレン系単量体
としては、スチレン、O−メチルスチレン、m−メチル
スチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、
p−エチルスチレン、2.4−ジメチルスチレン、p−
n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、
p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン
、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、
p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p
−フェニルスチレン、p−クロロスチレン、3.4−ジ
クロロスチレン等が挙げられる。
これ等の中でもスチレンが好ましい。
また、(メタ)アクリル酸エステル系単量体としては、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル
、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸n
−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)ア
クリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸ドデシル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アク
リル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メ
タ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリ
ル酸ジエチルアミノエチル、α−クロロアクリル酸メチ
ル等が挙げられる。これ等の中でも、メタクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エ
チルヘキシルが好ましい。
また、カルボキシル基を有するビニル系単量体としては
、(メタ)アクリル酸、α−エチルアクリル酸、クロト
ン酸、イソクロトン酸、β−メチルクロトン酸、フマル
酸、マレイン酸、イタコン酸、及び下記の一般式で示さ
れる半エステル化合物等が挙げられる。
(ただし、(1)式中、Lは分子鎖中にエステル結合を
有する炭素数3以上の2価の結合基を表し、R1は水素
原子又はメチル基を表す。)上記の半エステル化合物は
、水酸基を有する(メタ)アクリル酸の誘導体と、琥珀
酸、マロン酸、グルタル酸等の脂肪族ジカルボン酸もし
くはフタル酸等の芳香族ジカルボン酸とのエステル化反
応によって得られる。なお、上記ジカルボン酸は、ハロ
ゲン原子、低級アルキル基、アルコキシ基等によって水
素原子が置換されていてもよく、また酸無水物であって
もよい。
このような半エステル化合物としては、琥珀酸モノ(メ
タ)アクリロイルオキシエチルエステル、琥珀酸モノ(
メタ)アクリロイルオキシプロピルエステル、グルタル
酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステル、フ
タル酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステル
、フタル酸モノ(メタ)アクリロイルオキシプロピルエ
ステル等が挙げられる。
また、多価金属化合物の金属としては、Cu% A g
 % B e % M g % Ca % S r S
B a % Z n、Cd5Affi、Ti SGe、
Sn、V、Cr。
Mo、Mn、Fe、Co、Ni等が挙げられる。
これ等の金属の中でもアルカリ土類金属及び亜鉛族金属
が好ましく、特にMg、Ca、Znが好ましい。
これ等の多価金属化合物としては、弗化物、塩化物、塩
素酸塩、臭化物、沃化物、酸化物、水酸化物、硫化物、
亜硫酸塩、硫酸塩、セレン化物、テルル化物、窒化物、
硝酸塩、燐化物、ホスフィン酸塩、燐酸塩、炭酸塩、オ
ルト珪酸塩、酢酸塩、修酸塩、メチル化物やエチル化物
などの低級アルキル金属化合物等が挙げられる。
これ等の中でも酢酸塩及び酸化物が好ましい。
樹脂(A)に用いる、スチレン系単量体と(メタ)アク
リル酸エステル系単量体とカルボキシル基を有するビニ
ル系単量体との共重合体は、溶液重合、懸濁重合、乳化
重合及び塊状重合など従来公知の一段階の重合方法又は
二段階の重合方法により得ることができる。この場合、
般に、スチレン系単量体成分の含有率が40〜95重量
%、好ましくは60〜90重量%、(メタ)アクリル酸
エステル系単量体成分の含有率が4〜40重量%、好ま
しくは10〜40重量%、カルボキシル基を有するビニ
ル系単量体成分の含有率が1〜20重量%、好ましくは
2〜10重量%となるように共重合する。
スチレン系単量体成分の含有率が40重量%よりも少な
くなると、トナーの粉砕性が悪化することがある。また
、(メタ)アクリル酸エステル系単量体成分の含有率が
4重量%よりも少な(なると、トナーの定着性が悪化す
ることがある。また、カルボキシル基を有するビニル系
単量体成分の含有率が1重量%よりも少なくなると、多
価金属化合物及び樹脂(B)との反応が不充分で、トナ
ーの耐オフセット性の改善効果が発現しないことがある
。逆に、カルボキシル基を有するビニル系単量体成分の
含有率が20重量%よりも多くなると、トナーの環境依
存性が悪化すること(例えば、高温高湿下での帯電安定
性や耐ブロッキング性の低下など)がある。
上記共重合体に多価金属化合物を反応させるには、好ま
しくは共重合体を溶液重合させた後、必要に応じて有機
溶剤中に分散させた多価金属化合物を系内に投入し、適
当な温度に加熱して反応を行う。そして、その後溶剤を
留去し樹脂(A)を製造する。場合によっては、共重合
体の重合反応を開始する前に多価金属化合物を有機溶剤
とともに系内に分散させておいてもよい。
また、共重合体を溶液重合させた後溶剤を留去して得ら
れた共重合体に多価金属化合物を混合し、ロールミル、
ニーダ−1押出機等を用いて適当な温度で溶融混練して
樹脂(A)を製造してもよい。
多価金属化合物は、カルボキシル基を有するビニル系単
量体成分に対するモル比が0.1〜1となる量を使用し
て反応させるのが好ましい。
多価金属化合物のモル比がが0.1よりも小さくなると
、上記カルボキシル基を有するビニル系単量体成分との
反応が不充分となりトナーの耐オフセット性の改善効果
が発現しないことがある。逆に、多価金属化合物のモル
比がが1よりも大きくなると、トナーの定着性が低下す
ることがある。また、加熱反応温度は、一般に100〜
200°Cが好ましい。
本発明において、樹脂CB)に用いるグリシジル基又は
β−メチルグリシジル基を有するビニル系単量体として
は、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル
酸β−メチルグリシジル、アリルグリシジルエーテル等
が挙げられる。
また、上記グリシジル基又はβ−メチルグリシジル基を
有するビニル系単量体と共重合させるその他のビニル系
単量体としては、前記樹脂(A)に用いるスチレン系単
量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、その他酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、塩化ビニル、エチレン
、プロピレン等が挙げられる。これ等の中でも、スチレ
ン系単量体もしくはスチレン系単量体と(メタ)アクリ
ル酸エステル系単量体との両方を使用するのが好ましい
樹脂(B)において、グリシジル基又はβ−メチルグリ
シジル基を有するビニル系単量体とその他のビニル系単
量体との共重合体は、溶液重合、懸濁重合、乳化重合及
び塊状重合など従来公知の一段階の重合方法又は二段階
の重合方法により製造することができる。この場合、グ
リシジル基又はβ−メチルグリシジル基を有するビニル
系単量体成分の含有率が10重量%以上、特に50重量
%以上となるように共重合するのが好ましい。グリシジ
ル基又はβ−メチルグリシジル基を有するビニル系単量
体成分の含有率が10重量%よりも少な(なると、樹脂
(八)との反応が不充分で、トナーの耐オフセット性の
改善効果が発現しないことがある。
上記の方法により製造される樹脂(A)と樹脂(B)と
は、いずれも、そのメルトフローレート(とFR)が0
.1〜100 g /10分であり、特に0.5〜60
 g /10分の範囲が好ましい。ここで、メルトフロ
ーレート(MFR) は、JIS K 7210に準拠
して測定した。但し、温度は150℃、荷重は1200
 gの条件で測定した。このメルトフローレートが0、
1 g /10分よりも小さ(なると、所謂ローラー汚
れ現象の改良効果が小さくなり、また定着性が悪くなる
ことがある。逆に、メルトフローレートが100 g 
/10分よりも大きくなると、耐オフセット性や定着性
が悪(なることがある。
なお、樹脂(A)の重量平均分子量は5万〜50万の範
囲が好ましく、樹脂(B)の重量平均分子量は5万〜3
0万の範囲が好ましい。
本発明においては、上記樹脂(八)と樹脂(B)とを混
合又は混練することにより、トナー用樹脂組成物とする
。樹脂(A)と樹脂(B)との配合比は、残存カルボキ
シル基の量、グリシジル基又はβ−メチルグリシジル基
の量によって変わるが、一般に、樹脂(八)と樹脂(B
)との配合比(樹脂(A)/樹脂(B))が1 /10
0〜100/ 1の範囲が好ましく、さらに100/ 
2〜100/100の範囲が好ましい。
上記の配合比が、100/ 1より太き(なるか或いは
1 /100より小さくなると、樹脂(A)と樹脂(B
)との反応が不充分でトナーの耐オフセット性の改善効
果が発現しないことがある。また、上記の配合比が10
0/100より大きくなると、樹脂(A)が少なくなる
ので金属イオン架橋による耐オフセットの改善効果が発
現しないことがあり、またローラー汚れの改良効果が小
さくなる。
特に、樹脂(B)のメルトフローレートは比較的小さく
、樹脂(B)におけるグリシジル基又はβ−メチルグリ
シジル基を有するビニル系単量体成分の含有率は比較的
多く、樹脂(B)の配合量は比較的少なくするのが、耐
オフセット性及びローラー汚れ防止に効果的である。
また、上記樹脂(A)と樹脂(B)との配合比を100
/30〜100/100の範囲に設定すると、樹脂(B
)のグリシジル基又はβ−メチルグリシジル基と樹脂(
A)の残存カルボキシル基との(架橋)反応が速く進行
するためと推察されるのであるが、トナーの製造過程に
おける加熱混練時間が短くて済むという利点がある。
樹脂(A)と樹脂(B)とを混合又は混練するには、樹
脂(A) と樹脂(B) とを微粉砕しこれをすポンプ
レンダ−、ヘンセルミキサー等で混合するか、或いは樹
脂(A)と樹脂(B)とをロールミル、ニーダー、押出
機等を用いて、例えば100〜200°Cの温度で溶融
混練し、冷却して微粉砕するか、或いは樹脂(八)と樹
脂(B)とを有機溶剤に溶解して混合した後、溶剤を留
去して微粉化してもよい。かくして、本発明のトナー用
樹脂組成物が製造される。
なお、本発明のトナー用樹脂組成物には、本発明の目的
を達成し得る範囲内で、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル
、ポリ塩化ビニル、ポリアミド樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポ
キシ樹脂等の樹脂その他の添加剤が混合されていてもよ
い。
本発明のトナー用樹脂組成物を用いて、トナーを製造す
るには、上記樹脂(八)と樹脂(B)との微粉砕物に、
カーボンブラック等の着色剤その他必要に応じて従来公
知のトナー用添加剤をリボンブレンダー、ヘンセルミキ
サー等で混合するか、或いは樹脂(A)と樹脂(B)と
に、カーボンブラック等の着色剤その他必要に応じて従
来公知のトナー添加剤を混合し、これをロールミル、ニ
ーダ−1押出機等を用いて、例えば100〜200°C
の温度で溶融混練し、冷却して微粉砕する。かくして、
本発明のトナーが製造される。
(作用) 本発明のトナー用樹脂組成物及びトナーは、構成成分と
して、スチレン系単量体と(メタ)アクリル酸エステル
系単量体とカルボキシル基を有するビニル系単量体との
共重合体に多価金属化合物を反応(金属イオン架橋)さ
せて得られ、そのメルトフローレート(温度150℃、
荷重1200gで測定)が0.1〜100 g /10
分であり残存カルボキシル基を有する樹脂(A)を含有
するので、前記従来のトナーと同様な作用により良好な
耐オフセット性、定着性及び耐ブロッキング性を有する
さらに、構成成分として、グリシジル基又はβ−メチル
グリシジル基を有するビニル系単量体とその他のビニル
系単量体との共重合体であって、そのメルトフローレー
ト(温度150℃、荷重1200 gで測定)が0,1
〜100 g /10分である樹脂(B)を含有してお
り、この樹脂(B)のグリシジル基又はβ−メチルグリ
シジル基は、上記樹脂(A)の残存カルボキシル基と加
熱時に良好に反応(架橋反応)する。それゆえ、トナー
の製造過程及びトナーの使用過程で樹脂(A)と樹脂(
B)との(架橋)反応が進行して樹脂の分子量が適度に
増大するためと推察されるが、前記従来のトナーに比べ
耐オフセット性が改善されるとともに、ローラー汚れが
大幅に改良される。
(実施例) 以下、本発明の実施例及び比較例を示す。
12(A) の リ゛告  1 スチレン成分75重量%とメタクリル酸メチル成分13
重景%とアクリル酸ブチル成分7重量%と琥珀酸モノメ
タクリロイルオキシエチルエステル成分5重量%とから
なる共重合体100重量部と、酸化マグネシウム0.5
重量部とをトルエン還流下で2時間攪拌反応させた後、
トルエンを留去し、メルトフローレート2.8 g /
10分、重量平均分子量21万の残存カルボキシル基を
有する樹脂(A)−1を製造した。
なお、メルトフローレートはJIS K 7210に準
拠して測定した。但し、温度は150℃、荷重は120
0 gの条件で測定した。また、重量平均分子量はゲル
透過クロマトグラフィー(GPC)により測定した。
眉1区旺コ提叱り附又 スチレン成分80重量%とアクリル酸ブチル成分6重量
%とメタクリル酸ブチル成分10重量%とメタクリル酸
成分4重量%とからなる共重合体100重量部と酸化亜
鉛0.6重量部とを、樹脂(A)の製造例1と同様にし
て反応させ、メルトフローレート2.1g/10分、重
量平均分子量28万の残存カルボキシル基を有する樹脂
(A)−2を製造した。
2(八) の 1゛告  3 スチレン成分70重量%とメタクリル酸メチル成分15
貴重%アクリル酸ブチル成分12重量%とアクリル酸成
分3重量%とからなる共重合体100重量部と酢酸カル
シウム0.7重量部とを、樹脂(A)の製造例1と同様
にして反応させ、メルトフローレー) 21 g /1
0分、重量平均分子量6万の残存カルボキシル基を有す
る樹脂(A)−3を製造した。
購↓■旺コ(社)In上 メタクリル酸グリシジルとスチレンとアクリル酸ブチル
とを、トルエン還流下にて重合開始剤アゾイソブチロニ
トリルの存在下で2.5時間重合反応させた後、トルエ
ンを留去し、メタクリル酸グリシジル成分60重量%と
スチレン成分35重量%とメタクリル酸ブチル成分5重
量%とからなる共重合体で、メルトフローレート0.6
g710分、重量平均分子量23万のグリシジル基を有
する樹脂(B)−1を製造した。
fdu  の 1′告  2 メタクリル酸グリシジルとスチレンとを、樹脂(B)の
製造例1と同様にして重合反応させ、メタクリル酸グリ
シジル成分50重量%とスチレン成分50重量%とから
なる共重合体で、メルトフローレー) 63 g /1
0分、重量平均分子量2.2万のグリシジル基を有する
樹脂(B)−2を製造した。
′(B)の1゛3 アクリル酸グリシジルとスチレンとアクリル酸ブチルと
を、樹脂(B)の製造例1と同様にして重合反応させ、
アクリル酸グリシジル成分20重量%とスチレン成分6
5重量%とアクリル酸ブチル成分15重量%とからなる
共重合体で、メルトフローレート2 g /10分、重
量平均分子量22万のグリシジル基を有する樹脂(B)
−3を製造した。
8(B′の1゛1 メタクリル酸グリシジルとスチレンとを、樹脂(B)の
製造例1と同様にして重合反応させ、メタクリル酸グリ
シジル成分70重量%とスチレン成分30重量%とから
なる共重合体で、メルトフローレーt−108g /1
0分、重量平均分子量1.1万のグリシジル基を有する
樹脂(B’)−1を製造した。
”(B”)の L′告  2 アクリル酸グリシジルとスチレンとメタクリル酸メチル
とアクリル酸ブチルとを、樹脂(B)の製造例1と同様
にして重合反応させ、メタクリル酸グリシジル成分5重
量%とスチレン成分75重量%とメタクリル酸メチル成
分10重量%とアクリル酸ブチル成分10重量%とから
なる共重合体で、メルトフローレー) 110 g /
10分、重量平均分子量1.1万のグリシジル基を有す
る樹脂(B’)−2を製造した。
1施訓ユ 樹脂(A)−1,100重量部と樹脂(B)−1,4重
量部とカーボンブラック(ダイヤブラックSH:三菱化
成社製)5重量部とを170°Cで10分間ロール混練
し、冷却後粗粉砕し、さらにジェットミルで微粉砕して
平均粒度が11μmのトナーを製造した。
このトナー10gを100mビーカーに取り、60°C
の恒温槽中に24時間放置し、粒子の合着の有無によっ
て耐ブロッキング性を評価した。その結果、耐ブロッキ
ング性は良好であった。
このトナーを用いた微粉末現像剤を、電子写真複写機(
U−Bix 2500 :コニカ社製)の改造機に装着
して定着温度範囲を測定した。この定着温度範囲は、定
着用の加熱ローラーの設定温度を変えて、オフセットを
起こさずに良好に定着する設定温度で示した。その結果
、定着温度範囲は170°C〜240℃で広い温度範囲
で良好な定着が可能であった。
また定着用の加熱ローラーの設定温度を170°Cに設
定して得られた画像について、定着性を測定した。この
定着性は、画像を堅牢度試験機で擦り、これをマクベス
濃度計で画像の残存率で示した。その結果、定着性は9
3%で良好であった。
さらに、2万枚連続して複写を行った後、クリーニング
ローラーの汚れを目視で1(最良)〜5(最悪)の5段
階で評価したところ、その評価の結果は2で良好であっ
た。また、トナー粒子の荷電状態は安定であり、得られ
た画像はかぶりが一切なく鮮明であった。
以上の結果をまとめて第1表に示す。なお、表の樹脂組
成において、多価金属イオン(多価金属化合物)は、樹
脂(A)を構成する共重合体100重量部に対する多価
金属化合物の配合部数で示している。
ス崖貫又 樹脂(^)−2,100重量部と樹脂(B)−2,20
重量部とを用いたこと以外は、実施例1と同様に行った
。その結果を第1表にまとめて示す。
ス差割l 樹脂(八)−3,100重量部と樹脂(B)−3,50
重量部とを用いたこと以外は、実施例1と同様に行った
。その結果を第1表にまとめて示す。
此較lユ 樹脂(A)−2,100重量部と樹脂(B”)−1,2
0重量部とを用いたこと以外は、実施例1と同様に行っ
た。その結果を第1表にまとめて示す。
北較[L 樹脂(A)−2,100重量部と樹脂(B”)−2,2
0重量部とを用いたこと以外は、実施例1と同様に行っ
た。その結果を第1表にまとめて示す。
且較■ユ 樹脂(A)−1100重量部のみを用いたこと以外は、
実施例1と同様に行った。その結果を第1表にまとめて
示す。
(以下余白) (発明の効果) 上述の通り、本発明のトナー用樹脂組成物及びトナーは
、残存カルボキシル基を有する特定成分の樹脂(A)と
グリシジル基又はβ−メチルグリシジルル基を有する特
定成分の樹脂(B)とを主要成分として含有し、しかも
これらの樹脂のメルトフローレートが特定されており、
それにより広い定着温度範囲での耐オフセット性に優れ
、しかも良好な定着性及び耐ブロッキング性を有し、さ
らにローラー汚れ現象が大幅に改良される。また、トナ
ー粒子の荷電状態は安定であり、得られた画像はかぶり
が一切なく鮮明である。
したがって、本発明のトナー用樹脂組成物及びトナーは
、低速から高速に亘る加熱ローラー定着方式の電子写真
複写機に好適に使用され得る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、スチレン系単量体と(メタ)アクリル酸エステル系
    単量体とカルボキシル基を有するビニル系単量体との共
    重合体に多価金属化合物を反応させて得られ、そのメル
    トフローレート(温度150℃、荷重1200gで測定
    )が0.1〜100g/10分であり残存カルボキシル
    基を有する樹脂(A)、グリシジル基又はβ−メチルグ
    リシジル基を有するビニル系単量体とその他のビニル系
    単量体との共重合体であって、そのメルトフローレート
    (温度150℃、荷重1200gで測定)が0.1〜1
    00g/10分である樹脂(B)、 上記の樹脂(A)と樹脂(B)とを主要成分として含有
    することを特徴とするトナー用樹脂組成物。 2、請求項1記載のトナー用樹脂組成物を含有すること
    を特徴とするトナー。
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