JP2697953B2 - トナー用樹脂組成物及びトナー - Google Patents

トナー用樹脂組成物及びトナー

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子写真等において、静電荷像の現像に使
用するトナー用樹脂組成物及びこの樹脂組成物を用いた
トナーに関する。
(従来の技術) 電子写真等において、静電荷像を現像する方式とし
て、乾式現像方式が多用されている。この乾式現像方式
では、バインダー樹脂にカーボンブラック等の着色剤を
分散含有させたトナーと呼ばれる微粉末に、鉄粉やガラ
スビーズ等のキャリアーを混合した摩擦帯電性の微粉未
現像剤が用いられる。
通常、摩擦によって帯電したトナーは、電気的引力に
より感光体上の静電潜像に付着してトナー像が形成さ
れ、次いで、このトナー像が用紙上に転写され、トナー
に対して離型性を有する熱圧定着ローラーで定着され
て、永久可視像とされる。
このような熱圧定着加熱ローラー定着法においては、
低い消費電力で且つ複写速度を上げるために、使用する
トナーには、低温定着性(トナーが低温で用紙に固着す
ること)、耐オフセット性(熱圧定着ローラーにトナー
が付着しこれが用紙に移らないこと)、耐ブロッキング
性(トナー粒子が凝集しないこと)等の性能が主に要求
される。
この種のトナーとして、バインダー樹脂に融点50〜15
0℃の低分子量エステル化合物、例えばヘプタデシルア
ルコールのフタル酸モノエステルやペンタエリスリット
テトラステアレートなどを含有させたトナーが提案され
ている(特開昭63−66563号公報参照)。
(発明が解決しようとする課題) このような従来提案のトナーにあっては、上記の三つ
の主な性能をバランス良く全て充足させることは困難で
ある。すなわち、低分子量エステル化合物の作用により
低温での熱溶融特性は良くなるが、特に用紙との接着性
に乏しく、この点で低温定着性が良いとはいえない。ま
た、耐オフセット性や耐ブロッキング性も充分とはいえ
ない。
本発明は、上記の欠点を改善するものであり、その目
的とするところは、低温定着性、耐オフセット性及び耐
ブロッキング性のいずれにも優れるトナー用樹脂組成物
及びトナーを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明のトナー用樹脂組成物は、バインダー樹脂に、
融点50〜70℃の、ポリグリセリンと炭素数10〜40の脂肪
酸との部分エステル化合物10〜30重量%を配合してな
り、ガラス転移点(Tg)又は融点(Tm)が45℃以上であ
ることを特徴としている。また、本発明のトナーは、上
記トナー用樹脂組成物を用いることを特徴としている。
本発明に用いるバインダー樹脂としては、スチレン樹
脂、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂、スチレン
−ブタジエン樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド
樹脂及びエポキシ樹脂など公知のバインダー樹脂が用い
られる。
特に、スチレン系モノマーと(メタ)アクリル酸エス
テル系モノマーの共重合体をはじめ、スチレン系モノマ
ーの単独重合体、(メタ)アクリル酸エステル系モノマ
ーの単独重合体等のビニル系(共)重合体が好ましい。
スチレン系モノマーとしては、スチレン、o−メチル
スチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、
α−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメ
チルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブ
チルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オ
クチルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メト
キシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロロスチ
レン、3,4−ジクロロスチレン等が挙げられる。これ等
の中でもスチレンが好ましい。
(メタ)アクリル酸エステル系モノマーとしては、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸
n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)
アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチ
ルヘキシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)ア
クリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、
(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)ア
クリル酸ジエチルアミノエチル、α−クロロアクリル酸
メチル等が挙げられる。これ等の中でも、(メタ)アク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メ
タ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸2−エチ
ルヘキシルが好ましい。
また、このようなビニル系モノマーに、(メタ)アク
リル酸、α−エチルアクリル酸、クロトン酸、イソクロ
トン酸、β−メチルクロトン酸、フマル酸、マレイン
酸、イタコン酸;琥珀酸モノ(メタ)アクリロイルオキ
シエチルエステル、琥珀酸モノ(メタ)アクリロイルオ
キシプロピルエステル、グルタル酸モノ(メタ)アクリ
ロイルオキシエチルエステル、フタル酸モノ(メタ)ア
クリロイルオキシエチルエステル、フタル酸モノ(メ
タ)アクリロイルオキシプロピルエステル;(メタ)ア
クリロニトリル、(メタ)アクリルアミド;その他、酢
酸ビニル、塩化ビニル、エチレン等のビニル系モノマー
を共重合してもよい。
また、本発明に用いるポリグリセリンと炭素数10〜40
の脂肪酸との部分エステル化合物とは、グリセリンの脱
水縮合によって得られる各種ポリグリセリンと、各種脂
肪酸や芳香族酸などの有機酸との部分エステル化物を指
す。ポリグリセリンの重縮合度は、一般に2〜10であ
る。また、有機酸としては、炭素数10〜40の脂肪酸が用
いられる。
これ等のポリグリセリンと炭素数10〜40の脂肪酸との
部分エステル化合物としては、ポリグリセリンモノステ
アレート、ポリグリセリンジステアレート、ポリグリセ
リントリステアレート、ポリグリセリンテトラステアレ
ート、ポリグリセリンペンタステアレート、ポリグリセ
リンヘキサステアレート、ポリグリセリンモノパルミテ
ート、ポリグリセリンジパルミテート、ポリグリセリン
トリパルミテート、ポリグリセリンテトラパルミテー
ト、ポリグリセリンペンタパルミテート、ポリグリセリ
ンモノベヘネート、ポリグリセリンジベヘネート、ポリ
グリセリントリベヘネート、ポリグリセリンテトラベヘ
ネート、ポリグリセリンペンタベヘネート等が挙げられ
る。
そして、これ等のポリグリセリンと炭素数10〜40の脂
肪酸との部分エステル化合物のうち、融点が50〜70℃の
ものが用いられる。また、このようなポリグリセリンと
炭素数10〜40の脂肪酸との部分エステル化合物は、前記
のバインダー樹脂に10〜30重量部配合される。
ポリグリセリンと炭素数10〜40の脂肪酸との部分エス
テル化合物の融点が50℃よりも低くなるとトナーの耐ブ
ロッキング性が悪くなり、逆に融点が70℃よりも高くな
るとトナーの低温定着性が悪くなる。また、ポリグリセ
リンと炭素数10〜40の脂肪酸との部分エステル化合物の
含有量が10重量%よりも少なくなるとトナーの低温定着
性の改善効果が殆どなく、逆に含有量が30重量%よりも
多くなるとトナーの粉体流動性が悪くなり凝集し易くな
る。
なお、前記バインダー樹脂にポリグリセリンと炭素数
10〜40の脂肪酸との部分エステル化合物を含有させた組
成物において、バインダー樹脂が非晶性の場合は、組成
物のガラス転移点(Tg)が45℃以上とされ、バインダー
樹脂が結晶性の場合は、組成物の融点(Tm)が45℃以上
とされる。このガラス転移及び融点は、示差走査熱量計
(DSC)により測定した値である。組成物のガラス転移
点又は融点が45℃よりも低いと、トナーの耐ブロッキン
グ性が悪くなる。
本発明において、トナー用樹脂組成物及びトナーを製
造するには、ビニル系重合体のようなバインダー樹脂に
上記ポリグリセリンと炭素数10〜40の脂肪酸との部分エ
ステル化合物とを混合し、これをロールミル、ニーダ
ー、押出機等を用いて適当な温度で溶融混練し、冷却し
て微粉砕する方法が採用される。また、上記ポリグリセ
リンと炭素数10〜40の脂肪酸との部分エステル化合物の
存在下でビニル系モノマーを溶液重合させた後溶剤を留
去し、これをロールミル、ニーダー、押出機等を用いて
適当な温度で溶融混練し、冷却して微粉砕する方法も採
用される。
なお、本発明のトナー用樹脂組成物トナーには、本発
明の目的を達成し得る範囲内で、荷電制御剤としてニグ
ロシン、スピロンブラック(保土ケ谷化学社製)等の染
料やフタロシアニン系の顔料;着色剤としてカーボンブ
ラック、クロームイエロー、アニリンブルー等;その他
シリカ微粉末、ワックス等の各種のトナー用添加剤が配
合されていてもよい。
(作用) 本発明のように、バインダー樹脂に、融点50〜70℃
の、ポリグリセリンと炭素数10〜40の脂肪酸との部分エ
ステル化合物10〜30重量%を配合すると、特にトナーの
溶融粘度が低下し低温での流動性が向上して用紙と接触
しやすくなる。さらに、ポリグリセリンと炭素数10〜40
の脂肪酸との部分エステル化合物の残存OH基により用紙
との親和性が高まり、用紙への低温接着性が向上する。
また、ポリグリセリンと炭素数10〜40の脂肪酸との部
分エステル化合物の脂肪酸のような有機酸の残基部分は
離型性がよく、耐オフセット性を向上させる。さらにポ
リグリセリンと炭素数10〜40の脂肪酸との部分エステル
化合物の融点が50℃以上で、しかも配合量が30重量%以
下であり、且つ組成物のガラス転移点(Tg)又は融点
(Tm)が45℃以上であり、それにより耐ブロッキング性
も良好となる。
(実施例) 以下、本発明の実施例及び比較例を示す。
実施例1 トナー用樹脂組成物及びトナーの製造 3のセパラブルフラスコにトルエン900gを入れ、さ
らに融点67℃のポリグリセリントリベヘネート(阪本薬
品工業(株)の試作品)175gを入れ、気相を窒素ガスで
置換した後、この系をトルエンの沸点まで加温した。ト
ルエンの還流が起きた状態で撹拌しながら、スチレン43
5g、アクリル酸n−ブチル65g及び重合開始剤としてア
ゾビスイソブチロニトリル3gを溶解した混合物を、2.5
時間かけて滴下しながら溶液重合を行った。
滴下終了後、さらにトルエンの沸騰する温度で撹拌し
ながら、4時間熟成した。その後、系の温度を180℃ま
で徐々に上げながら、減圧下でトルエンを留去させて、
ポリグリセリントリベヘネートを含有するスチレン−ア
クリル酸n−ブチル共重合体からなるトナー用樹脂組成
物を製造した。
このトナー用樹脂組成物は、スチレン成分87重量%、
アクリル酸n−ブチル成分13重量%のスチレン−アクリ
ル酸n−ブチル共重合体に、ポリグリセリントリベヘネ
ートが26重量%含有されていた。また、このトナー用樹
脂組成物のガラス転移点は64℃であった。
上記のトナー用樹脂組成物100重量部とカーボンブラ
ック(MA−100:三菱化成社製)5重量部とスピロンブラ
ックTRH(保土ケ谷化学社製)1重量部とを溶融混練
し、冷却後粗粉砕し、さらにジェットミルで微粉砕して
平均粒度が約12〜15μmのトナー粉末を作製した。この
トナー粉末に疎水性シリカ微粉末(R−972:日本アエロ
ジル社製)0.3重量部を添加してトナーを製造した。
トナーの性能評価 (1)低温定着性 トナー4重量部を平均粒度が約50〜80μmの鉄粉キャ
リアー96重量部と均一に混合して現像剤を作り、この現
像剤及び市販の電子写真複写機(ミタDC−5055)を用い
て低温定着性を評価した。
電子写真複写機の定着ロールの温度を変えて複写物を
得た。得られた複写物をタイプライター用消しゴムで摩
擦し、複写画の濃度が変化しない最低の定着ロール温度
を最低定着温度として示した。この温度が低い(約150
℃以下)ものが優れたトナーといえる。
(2)耐オフセット性 電子写真複写機の定着ロールの温度を変えて複写物を
得た。この場合、複写物を得た後に白紙を供給し、白紙
へのトナーの汚れを目視で判定した。白紙にトナーの汚
れが発生する最低の温度をオフセット発生温度として示
した。この温度が高い(約190℃以上)ものが優れたト
ナーといえる。
(3)耐ブロッキング性 トナー10gを100mlのサンプル瓶に採取し、これを50℃
の恒温槽中に8時間放置した後、パウダーテスター(ホ
ソカワミクロン社製)で耐ブロッキング性を評価した。
トナー粒子に凝集(ケーキ化)が認められない場合を○
で示し、凝集(ケーキ化)が認められる場合を×で示し
た。この条件で凝集(ケーキ化)が認められないものが
優れたトナーといえる。
(4)定着強度 電子写真複写機の定着ロールの温度を160℃に設定し
て複写物を得た。この複写物の上に幅25mmのセロハンテ
ープを載せ、その上から直径10cm、幅5cm、重さ1kgのゴ
ムを巻いた鉄製ロールを3往復させた。その後、セロハ
ンテープを剥がし、複写画がセロハンテープに移らない
で用紙に残る場合を○で示し、セロハンテープに移る場
合を×で示した。この条件でセロハンテープに移らない
ものが優れたトナーといえる。
以上の結果をまとめて第1表に示す。
実施例2 スチレン成分60重量%、メタクリル酸メチル成分20重
量%、アクリル酸n−ブチル成分20重量%からなるスチ
レン−メタクリル酸メチル−アクリル酸n−ブチル共重
合体100重量部と、融点65℃のポリグリセリンテトラベ
ヘネート25重量部とを窒素ガスで置換したニーダーで15
0℃で20分間混練した後、これを冷却して粉砕して粉砕
ガラス転移点が60℃のトナー用樹脂組成物を製造した。
このトナー用樹脂組成物を用いること以外は、実施例
1と同様に行ってトナーを製造した。このトナーについ
て、その性能を実施例1と同様にして評価した。その結
果を第1表にまとめて示す。
実施例3 ビスフェノールAとフマル酸の飽和ポリエステル(重
量平均分子量7万)100重量部と、融点54℃のポリグリ
セリンモノステアレート15重量部とを、窒素ガスで置換
したニーダーで150℃で20分間混練した後、これを冷却
して粉砕してガラス転移点が55℃のトナー用樹脂組成物
を製造した。
このトナー用樹脂組成物を用いること以外は、実施例
1と同様に行ってトナーを製造した。このトナーについ
て、その性能を実施例1と同様にして評価した。その結
果を第1表にまとめて示す。
比較例1 実施例2において、融点65℃のポリグリセリンテトラ
ベヘネートを全く用いなかった。また、得られた組成物
のガラス転移点は62℃であった。それ以外は実施例2と
同様に行った。その結果を第1表にまとめて示す。
比較例2 実施例2において、融点65℃のポリグリセリンテトラ
ベヘネート25重量部を100重量部に替えた。それ以外は
実施例2と同様に行った。その結果を第1表にまとめて
示す。
比較例3 実施例1において、融点67℃のポリグリセリントリベ
ヘネート175gを、常温で液状のポリグリセリントリオレ
エート175gに替えた。それ以外は実施例1と同様に行っ
た。その結果を第1表にまとめて示す。
比較例4 実施例1において、融点67℃のポリグリセリントリベ
ヘネート175gを、融点70℃のステアリン酸ベヘニル175g
に替えた。それ以外は実施例1と同様に行った。その結
果を第1表にまとめて示す。
比較例5 スチレン成分87重量%、アクリル酸n−ブチル成分13
重量%からなるスチレン−アクリル酸n−ブチル共重合
体100重量部と、融点75℃のポリグリセリンモノモンタ
ネート35.1重量部とを窒素ガスで置換したニーダーで15
0℃で20分間混練した後、これを冷却して粉砕してガラ
ス転移点が70℃のトナー用樹脂組成物を製造した。
このトナー用樹脂組成物を用いること以外は、実施例
1と同様に行ってトナーを製造した。このトナーについ
て、その性能を実施例1と同様にして評価した。その結
果を第2表にまとめて示す。
比較例6 スチレン成分87重量%、アクリル酸n−ブチル成分13
重量%からなるスチレン−アクリル酸n−ブチル共重合
体100重量部と、融点67℃のポリグリセリントリベヘネ
ート8.7重量部とを窒素ガスで置換したニーダーで150℃
で20分間混練した後、これを冷却して粉砕してガラス転
移点が66℃のトナー用樹脂組成物を製造した。
このトナー用樹脂組成物を用いること以外は、実施例
1と同様に行ってトナーを製造した。このトナーについ
て、その性能を実施例1と同様にして評価した。その結
果を第2表にまとめて示す。
比較例7 スチレン成分75重量%、アクリル酸n−ブチル成分25
重量%からなるスチレン−アクリル酸n−ブチル共重合
体100重量部と、融点67℃のポリグリセリントリベヘネ
ート35.1重量部とを窒素ガスで置換したニーダーで150
℃で20分間混練した後、これを冷却して粉砕してガラス
転移点が43℃のトナー用樹脂組成物を製造した。
このトナー用樹脂組成物に用いること以外は、実施例
1と同様に行ってトナーを製造した。このトナーについ
て、その性能を実施例1と同様にして評価した。その結
果を第2表にまとめて示す。
(発明の効果) 上述の通り、本発明のトナー用樹脂組成物は、バイン
ダー樹脂に、融点50〜70℃の、ポリグリセリンと炭素数
10〜40の脂肪酸との部分エステル化合物10〜30重量%を
配合してなり、ガラス転移点(Tg)又は融点(Tm)が45
℃以上であり、このような組成物を用いたトナーは、低
温定着性が改善されるのみならず、耐オフセット性も改
善され、また耐ブロッキング性も良好に保持される。
したがって、本発明のトナー用樹脂組成物及びトナー
は、低速から高速に亘る熱圧ローラー定着方式の電子写
真複写機に好適に使用され得る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バインダー樹脂に、融点50〜70℃の、ポリ
    グリセリンと炭素数10〜40の脂肪酸との部分エステル化
    合物10〜30重量%を配合してなり、ガラス転移点(Tg)
    又は融点(Tm)が45℃以上であるトナー用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のトナー用樹脂組成物を用い
    たトナー。
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