JPH03193442A - 透明防湿フィルム - Google Patents

透明防湿フィルム

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JPH03193442A
JPH03193442A JP1335296A JP33529689A JPH03193442A JP H03193442 A JPH03193442 A JP H03193442A JP 1335296 A JP1335296 A JP 1335296A JP 33529689 A JP33529689 A JP 33529689A JP H03193442 A JPH03193442 A JP H03193442A
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JP
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film
layer
transparent
moisture
thin film
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JP1335296A
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Inventor
Tsutomu Sawada
勉 沢田
Shinichi Ohashi
慎一 大橋
Shigenobu Yoshida
重信 吉田
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Mitsubishi Kasei Polytec Co
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Polytec Co
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 (産業上の利用分野) 本発明は、高度な防湿性能を有するプラスチ・ツクフィ
ルムに関するものである。更に詳しくは、本発明は、透
明で水蒸気などのガスをほとんど透過しない、液晶デイ
スプレィのバックライト用EL素子等のパッケージフィ
ルムに好適な、高度な防湿性能を有するフィルムに関す
るものである。
(従来の技術) 液晶表示素子は、低消費電力であるという最大の特徴を
生かして、デジタルウォッチ及び電子式卓上計算機等の
デイスプレィ用素子として定着し、液晶ゲームが登場し
たことによって爆発的に需要を拡大し、その後、車載用
、楽器用、OA用、FA用など用途が多様化して来てい
る。一方、有機分散型のエレクトロルミネセンス(E 
L)素子は薄型、軽量の特徴を生かして液晶表示素子用
の安価な平面発光のバックライト(補助光源)として用
途が広がりつつある。有機分散型のEL素子は、ZnS
 :Mn%ZnS : Cuなどの蛍光物質の発光輝度
が吸湿により著しくそこなわれるため、防湿性能のすぐ
れた透明なフィルムによりノくツケージされて使用され
る。
従来、上記液晶デイスプレィのバ・ツクライトとして使
用される有機分散型のEL素子のバ・ソケージには、フ
ッ素化樹脂フィルム、特にポリ塩化三フッ化エチレン(
PCT、FE)を主体にした積層フィルムが、すぐれた
防湿性能、透明性を有するところから賞月されている。
上記有機分散型のEL素子用パ・ソケージフイルムとし
ては、一般には厚さが70〜300μm程度のPCTF
Eフィルムに、ヒートシール用のシーラントとして厚さ
が20〜100μm程度のポリオレフィンを積層したフ
ィルムが使用されており、このフィルムは水蒸気をほと
んど透過しないところから、既存の透明なプラスチック
フィルムでは最も防湿性能がすぐれたものであると言わ
れている。
また最近では、透明なプラスチック基材フィルムの表面
に金属酸化物、特にケイ素、あるいはアルミニウム系の
透明な酸化物薄膜を設けた透明プラスチックフィルムが
ガスバリヤ性の包装材として商品化されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、有機分散型のEL素子の従来のパッケー
ジ用フィルムであるフッ素化樹脂フィルム、特にポリ塩
化三フッ化エチレン(PCTFE)を主体にした積層フ
ィルムは、極めて高価であるためにバックライトの製造
コストが高くなるという問題があった。また、PCTF
Eを主体にした積層フィルムは、雰囲気の温度が50℃
を越えるとその防湿性能がかなり劣化するため、高温下
でのEL素子の寿命が極端に短くなるという問題があっ
た。
このような理由から、液晶デイスプレィの製造コストダ
ウンおよび性能アップを目的とした、バックライト用の
有機分散型EL素子のパッケージフィルムとして、PC
TFEよりも安価で防湿性能のすぐれた透明なプラスチ
ックフィルムの開発が望まれていた。
さらに、透明なプラスチック基材フィルムの表面に金属
酸化物の透明な薄膜を設けた透明プラスチックフィルム
は、現状のままでは防湿性能が充分ではなく、液晶デイ
スプレィのバックライト用の有機分散型EL素子のパッ
ケージフィルムとして使用できるまでには至っていない
この発明は上述の背景に基づいてなされたものであり、
その目的とするところは、優れた透明性・防湿性を有し
、強度及び経済性の面でも優れ、特に、高度の防湿性能
が要求される液晶デイスプレィのバックライト用EL素
子等のパッケージフィルムとして好適な材料を提供する
ことである。
〔発明の概要〕
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記課題解決のために鋭意検討の結果、
特定の樹脂からなるフィルム上にケイ素酸化物薄膜を形
成したフィルムが、すぐれた透明性および防湿性能を有
するとともに、このフィルムをケイ素酸化物薄膜を有す
る他の特定の透明なプラスチックフィルムで保護するこ
とにより高温、多湿な雰囲気下でも安定した防湿性能を
長期間に亘って持続するとの知見を得、これに基づいて
本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第一の発明による防湿フィルムは、
下記の通りに定義される第1層(A)および第2層(B
)からなり、第1層(A)の一方の面に第2層(B)が
接合されていることを特徴とするものである。
(a)  第1層(A)は、エチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系
樹脂、もしくはこれらの混合物からなる群より選ばれる
熱可塑性樹脂よりなるフィルム(IL体フィルム(a)
)の少なくとも片面にケイ素酸化物薄膜を有するフィル
ム(フィルム(A)) 、もしくはこのフィルム(A)
が2枚以上積層された積層体からなる。
(b)  第2層(B)は、23℃の条件下における2
4時間水浸漬後の吸水率が1%以下である透明な熱可塑
性樹脂フィルム(基体フィルム(b))の少なくとも片
面にケイ素酸化物薄膜を有する透明なフィルム(フィル
ム(B))を含む積層体からなる。
又、本発明の第二の発明による防湿フィルムは、下記の
通りに定義される第1層(A)、第2層(B)および第
3層(C)からなり、第1層の一方の面に第2層が、第
1層の他方の面に第3層が接合されていることを特徴と
するものである。
(a)  第1WI(A)は、エチレン−酢酸ビニル共
重合体ケン化物系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド
系樹脂、もしくはこれらの混合物からなる群より選ばれ
る熱可塑性樹脂よりなるフィルム(基体フィルム(a)
)の少なくとも片面にケイ素酸化物薄膜を有するフィル
ム(フィルム(A)) 、もしくはこのフィルム(A)
が2枚以上積層された積層体からなる。
(b)  第2層(B)は、23℃の条件下における2
4時間水浸漬後の吸水率が1%以下である透明な熱可塑
性樹脂フィルム(基体フィルム(b))の少なくとも片
面にケイ素酸化物薄膜を有する透明なフィルム(フィル
ム(B))を含む積層体からなる。
(C)  第3層(C)は、シール可能な樹脂からなる
(発明の効果) 前記の課題が解決される。すなわち、本発明に係る防湿
フィルムは、透明性にすぐれ、かつ、極めてすぐれた防
湿性を有するものであり、柔軟性があって、強度及び経
済性の面でもすぐれたものである。また、苛酷な条件で
長期間使用されても防湿性能がそこなわれることはない
。したがって、苛酷な条件下で長期間に亘って使用され
る液晶デイスプレィのバックライト用EL素子等のバッ
ケ−ジフィルムなど高度な防湿性能が要求される用途に
好適であり、その工業的価値は極めて大である。
〔発明の詳細な説明〕
■0本発明防湿フィルムの構造 本発明の第一の発明に係る防湿フィルムは、前記のよう
に定義される第1層(A)および第1層(A)の一方の
面に接合された第2層(B)からなる積層構造を有する
ものである。
本発明の第二の発明に係る防湿フィルムは、上記第1層
(A)、第1層(A)の一方の面に接合された第2層(
B)および第1層(A)の他方の面に接合された第3層
(C)からなる積層構造を有するものである。
(1)第1層(A) 本発明に係る防湿フィルムにおいて、第1層はエチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化物系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリイミド系樹脂、もしくはこれらの混合物からな
る群より選ばれる熱可塑性樹脂よりなるフィルム(基体
フィルム(a))の少なくとも片面に透明なケイ素酸化
物薄膜(以下、「SO薄膜」と略記する。)が形成され
てなる透明フィルム(フィルム(A))の−層若しくは
二層以上の積層体からなる。基体フィルム(a)表面に
形成されるSO薄膜中のケイ素酸化物のケイ素の結合エ
ネルギーは、この薄膜の厚み方向に対し特異な値を示し
、基体フィルム(a)近傍部において表層部や中央部よ
り大きなエネルギーを有し、このため上記基体フィルム
(a)以外のフィルムの表面に形成されたSo薄膜に比
し、特別に高度の防湿性能を発揮するものと推定される
本発明で使用されるエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物(以下、rEVOHJと略記する。)系樹脂とは、
例えば、エチレン残基含有物20〜50モル%、ケン化
度95モル%以上のEVOH。
またはこれと他のブレンド可能な重合体との混合物を意
味する。
上記EVOHは、エチレン−酢酸ビニル二元共重合体に
限られず、エチレン、酢酸ビニルと共重合し得るモノマ
ー成分を共重合させた三元以上の共重合体のケン化物で
あってもよい。共重合し得るモノマー成分としては、プ
ロピレン、イソブチレンなどオレフィン、クロトン酸、
アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸などの不飽和酸
およびこれらのエステルなどが挙げられる。更に、EV
OHとブレンド可能な重合体としては、前記のエチレン
酢酸ビニル系の三元以上の共重合体ケン化物、アイオノ
マー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ナイロン6で代
表されるポリアミド類などがある。
本発明で使用されるポリアミド系樹脂としては、例えば
、ナイロン6、ナイロン6−6、ナイロン4−6などの
脂肪族ポリアミド、シクロヘキサン環などを有する脂環
族ポリアミド、脂肪族ジアミンとテレフタル酸および/
またはイソフタル酸とよりなるナイロン塩、あるいはキ
シリレンジアミンと脂肪族ジカルボン酸とよりなるナイ
ロン塩を重縮合させて得られるポリアミド、ホモポリア
ミド用のモノマーとナイロン塩とを組合わせ重合させて
得られるコポリアミド、もしくは、これらポリアミド同
士の混合物、さらにはこれらのポリアミドとこれとブレ
ンド可能な熱可塑性樹脂との混合物などが挙げられる。
これらの中では、ナイロン6、もしくはナイロン6−6
が好ましい。
上記ポリアミドにブレンド可能な熱可塑性樹脂の例とし
ては、エチレン−酢酸ビニル共重合体およびそのケン化
物、アイオノマー樹脂、エチレンとアクリル酸、メタク
リル酸、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル等との
共重合体、無水マレイン酸やアクリル酸等の不飽和カル
ボン酸、およびその誘導体でグラフト化されたポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体
等の変性ポリオレフィン類等を挙げることができる。
また、本発明において使用されるポリイミド系樹脂とし
ては、全芳香族ポリイミドのほか、ポリアミドイミド、
ポリエーテルイミドおよびこれらの混合物を挙げること
ができる。これらの中では、溶融加工性および成膜の容
易さから、全芳香族ポリイミドが好ましい。
基体フィルム(a)は、未延伸フィルムでも延伸フィル
ムでもよいが、フィルム強度および防湿性能の点から延
伸フィルム、特に3層3倍程度延伸された二輪延伸フィ
ルム、が好ましい。
基体フィルム(a)表面に形成するSO薄膜は、フィル
ムの片面だけに形成しても、両面に形成してもかまわな
いが、高度の防湿性能を長期に保持させるには、むしろ
第2層を積層すべき面だけに形成した方がよい。
基体フィルム(a)表面にSO薄膜を形成させるには、
−酸化ケイ素、二酸化ケイ素、またはそれらの混合物等
を蒸着原料とし、真空蒸着法、スパッタリング法または
イオンプレーティング法のいずれかの方法によることが
できる。その外にも、蒸着原料としてケイ素、−酸化ケ
イ素、二酸化ケイ素、またはそれらの混合物等を用い、
酸素ガスを供給しながら行なう反応蒸着法も採用するこ
とができる。
基体フィルム(a)表面にSO薄膜を形成するのに先立
って、薄膜とフィルムの接着強度を上げるため、アンカ
ーコート剤を使用することも可能である。好適なアンカ
ーコート剤としては、イソシアネート系、ポリエチレン
イミン系、有機チタン系などの接着促進剤及びポリウレ
タンポリエステル系などの接着剤をあげることができる
。又、アンカーコート剤としてポリエチレン系、ポリエ
ステル系、ポリアミド系の無溶剤タイプの接着剤を使用
してもよい。
SO薄膜を形成させる基体フィルム(a)の厚さは、5
〜400μmの範囲で選ぶことができる。
中でも10〜200μmの範囲で選ぶのが好ましい。
なお、SO薄膜は、10重量%以下であればその中に不
純物としてカルシウム、マグネシウムまたはそれらの酸
化物等が混入していても、目的とする防湿フィルムの防
湿性能の極端な低下は認められない。
基体フィルム(a)の少なくとも片面に形成させるSO
薄膜の厚さは、100〜5000Aの範囲で選ぶのがよ
い。SO薄膜の厚さが100人未満であると、防湿性能
が不十分であり、また5000Aを越えると、フィルム
にカールが発生して問題となったり、透明な薄膜自体に
亀裂や剥離が生じ易いので好ましくない。
なお、この第1層(A)は、基体フィルム(a)の片面
に透明なSO薄膜を有する透明フィルム(フィルム(A
))−枚からなる単層体、もしくは、フィルム(A)の
2枚以上を透明な接着剤を用いて接着積層した積層体の
いずれであってもよい。この場合に用いることのできる
接着剤としては、ウレタン系、アクリル系、ポリエステ
ル系等のものをあげることができる。
(2)第2層(B) 本発明において、前記第1層(A)の一方の面、好まし
くはSO薄膜側の面には、23℃の条件下における24
時間水浸漬後の吸水率が1%以下である透明なプラスチ
ックフィルム(基体フィルム(b))の少なくとも片面
にSO薄膜を有する透明なフィルム(フィルム(B))
を少なくとも1層含む透明なプラスチックフィルムから
なる第2層(B)が積層されている。第2層(B)を構
成する上記SO薄膜を有するプラスチックフィルムのS
O薄膜は、引っ掻きゃ押し潰しを受けて防湿性能が損わ
れる恐れがあるので、本発明積層体の外表面側に露出さ
れて位置しないことが望ましい。
SO薄膜を形成すべき基体フィルム(b)は、23℃の
条件下における24時間水浸漬後の吸水率が1%以下、
好ましくは0.5%以下のものである。この吸水率が1
%を超えると、フィルムの吸湿によるフィルムの寸法変
化、及び表面に形成されたSO薄膜とフィルムとの密着
性低下によりSO薄膜が著しくダメージを受け、第2層
の役割を果たさなくなる。
基体フィルム(b)としては、上記の吸水率条件を満足
する透明なプラスチックであれば、何れも使用可能であ
るが、中でもポリプロピレン、プロピレン系共重合体、
ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニール、ポリ
エチレンなどの二軸延伸フィルムが好ましく使用される
基体フィルム(b)の少なくとも片面にso薄膜を形成
するには、前述の基体フィルム(a)表面にSO薄膜を
形成したのと同じ方法を採用することができ、形成させ
るSO薄膜の厚さは、100〜500OAの範囲から選
ぶことができる。
第2層(B)としては、該SO薄膜を有する透明フィル
ム(フィルム(B))−枚からなる単層体、フィルム(
B)を2枚以上積層した積層体、或は、これら単層体も
しくは積層体のSO薄膜面をSO薄膜を有しない一般的
な透明フィルムで被覆した被覆積層体のいずれであって
もよい。
第2層(B)を、上記の如き積層体、もしくは被覆積層
体とする場合には、積層用接着剤としては、ウレタン系
、アクリル系、ポリエステル系等のものを用いることが
できる。
(3)第3層(C) 本発明の第二の発明に係る防湿フィルムにおいては、第
1層(A)の他方の面、好ましくは基体フィルム(a)
側の面には、ヒートシール、超音波シール、高周波シー
ルなどの従来公知のシール方法でシール可能な第3層が
積層されている。
この第3層は、シール可能な樹脂からなり、接着積層さ
れたフィルムもしくは押出ラミネートされたコート層と
することができる。
特に、ヒートシールは比較的安価な設備により簡単にシ
ールできることから、好んで使用される。
ヒートシール可能な第3層としては、低密度ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、
エチレン−アクリル酸塩共重合体(アイオノマー)等の
一般的なものを使用できるが、EL素子用パッケージフ
ィルム等高度な防湿の用途には、シール面からの透湿を
防ぐ意味がら、エチレン−アクリル酸共重体(EAA)
 、エチレン−エチルアクリレート(EEA)が好まし
い。
(4)積層構造の形成 第2層(B)、または第2層(B)及び第3層(、C)
を第1層(A)面に接合する場合には、ウレタン系接着
剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤などを用
いるドライラミネート法および押出ラミネート法など、
公知の方法を採用することができる。また、第3層(C
)としてフィルムを接合する場合、このフィルムは未延
伸のものおよび一軸または二輪に延伸したもののいずれ
であってもよい。第3層の積層順序は、第1層(A)の
SO薄膜形成の前でも、後でもかまわない。
包装する内容物によっては、防湿フィルムの性能として
防湿性能以外に紫外線遮断能が必要とされるが、本発明
による防湿フィルムでは必要に応じて紫外線遮断性能を
付与することが可能である。
例えば、第1層(A)に第2層(B)、または第2層(
B)及び第3層(C)、を接着剤層を介して積層する際
に、接着剤層に紫外線吸収能を有する物質を添加してお
くことにより、紫外線遮断能を有する防湿フィルムを得
ることができる。使用する紫外線吸収剤は、ベンゾフェ
ノン、ベンゾトリアゾール系など市販のものが1種或は
何種類か組合せて用いられ、必要とされる紫外線吸収能
によって紫外線吸収剤の使用量が決められる。なお、紫
外線遮断能は、層(A)〜(C)形成フィルムとして紫
外線吸収能を有する物質を配合したものを使用すること
によっても付与することができることはいうまでもない
本発明に係る防湿フィルムの厚さは、強度、柔軟性、経
済性などの点から50〜500μの範囲が好ましく、よ
り好ましくは100〜300μの厚さである。接着剤層
を除いた各層の厚さの比(A):  (B):  (C
)は、1:1〜10:1〜10であることが好ましい。
なお、第1層(A)と第2層(B)との間、または第1
Nと第3層(C)との間に、全体の厚さ調整のために、
透明なプラスチックフィルムを介在させることもできる
。介在させるプラスチックフィルムは、透明であれば特
に限定されないが、第2層(B)を形成するプラスチッ
クフィルムと同種のものが好んで使用される。介在させ
るプラスチックフィルムの厚さは、防湿フィルム全体の
厚さとの関係で選択される。
(5)本発明に係る防湿フィルムの具体例第1〜9図は
、この発明のフィルムの構成例を断面略図で示すもので
ある。
第1〜4図は、本発明の第1発明に係る防湿フィルムの
積層構造例を示すものである。
第1図は、第1発明に係る防湿フィルムの基本構造を示
すものであって、第1層(A)は、基体フィルム(a)
1の片面に透明なSO薄膜2を有する透明フィルムの単
層体からなり、そのSO薄膜2側に、透明なプラスチッ
クフィルム3の片面に透明なSO薄膜4を有する透明フ
ィルムの単層体からなる第2層(B)が、SO薄膜4を
内側にして接着剤層aを介して積層された構成となって
いる。
第2図は、第1発明に係る防湿フィルムの、他の構造例
を示し、第1層(A)のSO薄膜2側に、透明なプラス
チックフィルム3の片面に透明なSO薄膜4を有する透
明フィルムを2枚接着積層した積層体よりなる第2層(
B)が、SO薄膜4を内側にして接着剤層aを介して積
層された構成となっている。
第3図は、第1発明に係る防湿フィルムの他の構造例を
示し、第1層(A)のSO薄膜2側に、透明なプラスチ
ックフィルム3の片面に透明なSO薄膜4を有する透明
フィルムのSO薄膜4側に、SO薄膜を有しない透明フ
ィルム5を接着積した積層体よりなる第2層(B)が、
プラスチックフィルム3を内側にして接着剤層aを介し
て積層された構成となっている。
第4図は、第1発明に係る防湿フィルムの更に他の構造
例を示し、第1層(A)は、基体フィルム(a)1の片
面に透明なSO薄膜2を有する透明フィルムを2枚接着
積層した積層体よりなり、そのSO薄膜2側に、透明な
プラスチックフィルム3の片面に透明なSO薄膜4を有
する透明フィルム2枚とSO薄膜を有しない透明フィル
ム5とを順次接着積層した積層体よりなる第2層(B)
が、プラスチックフィルム3を内側にして接着剤層aを
介して積層された構成となっている。
第5〜9図は、本発明の第2発明に係る防湿フィルムの
積層構造例を示すもである。
第5図は、第2発明に係る防湿フィルムの基本構造を示
すものであって、第1図に示す防湿フィルムの第1層の
基体フィルム(a)1側に、接着剤層aを介してシール
可能な樹脂よりなる第3層6が積層された構成となって
いる。
第6図は、第2発明に係る防湿フィルムの他の構造例を
示し、第2図に示す防湿フィルムの第1層の基体フィル
ム(a)1側に、接着剤層aを介してシール可能な樹脂
よりなる第3層6が積層された構成となっている。
第7図は、第2発明に係る防湿フィルムの更に他の構造
例を示し、第3図に示す防湿フィルムの第1層の基体フ
ィルム(a)1側に、接着剤層aを介してシール可能な
樹脂よりなる第3層6が積層された構成となっている。
第8図は、第2発明に係る防湿フィルムの更に他の構造
例を示し、第1層(A)は、基体フィルム(a)1の片
面に透明なSO薄膜2を有する透明フィルムよりなり、
そのSO薄膜2側に、透明なプラスチックフィルム3の
片面に透明なSO薄膜4を有する透明フィルム2枚とS
O薄膜を有しない透明フィルム5とを順次接着積層した
積層体よりなる第2層(B)が、プラスチックフィルム
3を内側にして接着剤層aを介して積層され、第1層(
A)の基体フィルム(a)1側には、接着剤層aを介し
てシール可能な樹脂よりなる第3層6が積層された構成
となっている。
第9図は、第2発明に係る防湿フィルムの更に他の構造
例を示し、第4図に示す防湿フィルムの第1層の基体フ
ィルム(a)1側に、接着剤層aを介してシール可能な
樹脂よりなる第3層6が積層された構成となっている。
(6)本発明に係る防湿フィルムの機能の解析上記の構
成を有するこの発明による防湿フィルムの機能は、下記
の通りである。この記載は発明のより良い理解のためで
あり、発明の範囲を限定するものではない。
この発明の防湿フィルムにおいては、第1層(A)、具
体的には第1層(A)の基体フィルム(a)表面に形成
したSO薄膜が第2層(B)、すなわち基体フィルム(
a)とは別のフィルム表面にSO薄膜を形成したプラス
チックフィルムを含む積層で保護することにより、高温
領域においても極めてすぐれた防湿性が実現される。
すなわち、一般に、基体フィルム(a)表面に形成され
たSO薄膜のケイ素の結合エネルギーは、フィルム近傍
部において表層部や中央部より大きなエネルギーを持ち
、かかるSO薄膜を有する基体フィルム(a)は常温下
ではすぐれた防湿性能を有する。しかし、高温、多湿の
雰囲気下では、基体フィルム(a)が吸湿し、寸法変化
を起こすことにより表面のSO薄膜が破壊され、せっか
くの防湿性がそこなわれる。この問題は基体フィルム(
a)を保護フィルムで保護することによって解決されよ
うが、通常のフィルム、或はPVDCフィルム、PvD
Cをコーティングしたフィルム等では高湿時の防湿性能
の劣化が著しくて、50℃以上では基体フィルム(a)
の吸湿防止効果はほとんど期待できない。これに対して
、本発明で第2層(B)として使用するケイ素酸化物薄
膜を有するプラスチックフィルムを含む透明フィルムは
、高温領域での防湿性能の劣化がごくわずかであるため
、高温領域でも第1層の透明フィルムを有効に保護して
、SO薄膜を有する基体フィルム(a)のすぐれた防湿
性能が高温でも保持できると考えられる。
■、実験例 以下の実験例は、本発明を実施例にもとづいて、また比
較例と対照させながら詳細に説明するものである。本発
明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定さ
れるものではない。
なお、以下の諸量において、使用した各フィルムの吸水
率および得られたフィルムの透湿度及び透明性は、次の
方法によって測定したものである。
また、ケイ素酸化物の透明な薄膜の厚さは、水晶式膜厚
計によって測定した。
(イ)吸水率(%): 使用した各フィルムの吸水率は、l5OR62(A)法
に準拠し、下記の方法で測定した。即ち、各フィルムの
巻物から50±1mm角の試料を切り出しく試料数−3
)、基準乾燥状態の重量(Wl)と水浸漬後の重量(W
2)から次式により吸水率を求めた。
W2”  x 100 (%) l 基準乾燥条件:50℃±2℃2′24±1時間論剪理後
、20℃±10℃までデシケータ −中で放冷後にフィルム重ffl#1定。
水浸漬条件(A法)=23℃±0.5℃の蒸留水に24
間士1時間水浸漬後、取り出して表面の 水を吹き取り1分以内にフィルム重量 測定。
(ロ)フィルムの透湿度(g「/ば・24H):所定の
防湿フィルムから10100X100の3方シールの袋
を作成し、袋の中に吸湿剤として顆粒状の無水塩化カル
シウム30grを充填したのち、残りの1辺をシールす
る事によりサンプルとする。
該サンプルを夫々10個ずつ40℃X90%RH。
50℃X90%RH,60℃X90%RHの雰囲気下に
約500時間置き、全体の重量変化から防湿フィルムの
透湿度を求めた。
(ハ)フィルムの透明性(%): 日立製作所製の分光光度計を用いて可視光におけるフィ
ルムの光線透過率を測定し、550nmにおける光線透
過率をフィルムの透明性とした。
実施例1 エチレン含有量32モル%、ケン化度99.5モル%の
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)の
フィルム(延伸倍率3X3倍、二輪延伸、厚さ15μ、
吸水率8%)の表面に、5X 10’Torrの真空下
、電子ビーム加熱方式で、純度99.9%の一酸化ケイ
素(S i O)を加熱蒸発させて、PVA基材フィル
ムの片面に、厚さ1000人のケイ素酸化物の透明な薄
膜を形成させて、透明フィルム(A)を得た。
一方、ポリエチレンテレフタレートのフィルム(以下、
rPETフィルム」と略記する。延伸倍率3×3倍、二
軸延伸、厚さ12μ、吸水率0.5%)の片面に、上記
と同じ方法により厚さ1000人のケイ素酸化物を形成
させて、透明なプラスチックフィルム(B)を得た。
フィルム(B)のSO薄膜面と、フィルム(A)のSO
薄膜面同志をウレタン系接着剤を用いて積層して、第1
図に示すような透明な2層構成の積層プラスチックフィ
ルムを得た。
得られたフィルムについて、前述の方法により透湿度お
よび透明性を測定した。測定結果は表1に示す通りであ
った。
実施例2 実施例1に記載の例において、EVOHフィルムにかえ
て、ナイロン6のフィルム(延伸倍率3×3倍、二輪延
伸、厚さ12μ、吸水率10%)を用いた以外は、同例
におけると同様の手法により2層構成の透明なプラスチ
ックフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表1に示す通りであった。
実施例3 実施例1に記載の例において、基体フィルム(a)表面
のSO薄膜の厚さを200人とした以外は、同例におけ
ると同様の手法により2層構成の透明なプラスチックフ
ィルムを得た。
得られたフィルムについて実施例1におけると同様の評
価を行った。測定結果は表1に示す通りであった。
実施例3 実施例1に記載の例において、EVOHフィルムにかえ
て、ポリイミド(東しデュポン社製「カプトン」、全芳
香族ポリイミド)のフィルム(未延伸、厚さ75μm、
吸水率1%)を用いた以外は、同例におけると同様の手
法により2層構成の透明なプラスチックフィルムを得た
得られたフィルムについて、実施例1におケルと同様の
評価を行った。測定結果は表1に示す通りであった。
実施例4 実施例1に記載の例において、フィルム(A)のSO薄
膜の厚さを100μmとし、また、フィルム(B)1枚
にかえて、フィルム(B)2枚をウレタン系接着剤によ
って積層した積層体を用いた以外は、同例におけると同
様の手法により、第2図に示すような3層構成の透明な
フィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表1に示す通りであった。
実施例5 実施例2に記載の例において、フィルム(A)のSO薄
膜の厚さを100μmとし、また、フィルム(B)1枚
にかえて、フィルム(B)2枚をウレタン系接着剤によ
って積層した積層体を用いた以外は、同例におけると同
様の手法により、第2図に示すような3層構成の透明な
フィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。D[定結果は表1に示す通りであった。
実施例6 実施例4に記載の例において、2枚のフィルム(B)の
積層体にかえて、フィルム(B)1枚とSO薄膜を有し
ないPETフィルム(2軸延伸、厚さ100μm)1枚
をウレタン系接着剤によって積層した積層体を用いた以
外は、同例におけると同様の手法により第3図に示すよ
うな3層構成の透明なフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表1に示す通りであった。
実施例7 実施例5に記載の例において、2枚のフィルム(B)の
積層体にかえて、フィルム(B)1枚とSO薄膜を有し
ないPETフィルム(2軸延伸、厚さ100μm)1枚
をウレタン系接着剤によって積層した積層体を用いた以
外は、同例におけると同様の手法により第3図に示すよ
うな3層構成の透明なフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表1に示す通りであった。
実施例8 実施例1に記載の例において、フィルム(A)1枚をフ
ィルム(A)2枚の積層体とし、フィルム(B)1枚を
フィルム(B)2枚とSO薄膜を有しないPETフィル
ム(2軸延伸、厚さ100μm)1枚との積層体とした
以外は、同側におけると同様の手法により第9図に示す
ような5層構成の透明なフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表1に示す通りであった。
実施例9 実施例2に記載の例において、フィルム(A)1枚をフ
ィルム(A)2枚の積層体とし、フィルム(B)1枚を
フィルム(B)2枚とSO薄膜を有しないPETフィル
ム(2軸延伸、厚さ100μm)1枚との積層体とした
以外は、同側におけると同様な手法により第9図に示す
ような5層構成の透明なフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表1に示す通りであった。
実施例10 実施例4に記載の例において、フィルム(A)のSO薄
膜の厚さを50μmとした以外は、同側におけると同様
の手法により第2図に示すような3層構成の透明なフィ
ルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表1に示す通りであった。
実施例11 実施例5に記載の例において、フィルム(A)のSO薄
膜の厚さを50μmとした以外は、同側におけると同様
の手法により第2図に示すような3層構成の透明なフィ
ルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表1に示す通りであった。
実施例12 実施例1に記載の例において、フィルム(B)のSO薄
膜の厚さを50μmとし、このフィルム2枚をウレタン
系接着剤で積層したものを用いた以外は、同側における
と同様の手法により第2図に示すような3層構成の透明
なフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表1に示す通りであった。
実施例13 実施例2に記載の例において、フィルム(B)のSO薄
膜の厚さを50μmとし、このフィルム2枚をウレタン
系接着剤で積層したものを用いた以外は、同側における
と同様の手法により第2図に示すような3層構成のフィ
ルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表1に示す通りであった。
比較例1〜2 実施例1に記載の例において、フィルム(A)のEVO
Hフィルムにかえて、PETフィルム(延伸倍率3X3
倍、二軸延伸、厚さ12μ第1吸水率0.5%)(比較
例1)、またはポリプロピレンフィルム(以下ropp
フィルム」と略記する。延伸倍率3X3倍、2軸延伸、
厚さ12μ第1吸水率<0.01%)(比較例2)、を
用いた以外は同側におけると同様の手法により、各々第
1図に示すような2層構成の透明なフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表1に示す通りであった。
比較例3 実施例1に記載の例において、フィルム(B)のPET
フィルムにかえて、ケン化度99.9モル%のポリビニ
ルアルコールフィルム(以下rPVAフィルム」と略記
する。延伸倍率3×3倍、二輪延伸、厚さ12μ第1吸
水率25%)を用いた以外は、同側におけると同様の手
法により、第1図に示すような2層構成の透明なフィル
ムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表1に示す通りであった。
比較例4 実施例2に記載の例において、フィルム(B)のPET
フィルムにかえて、ケン化度99.9モル%のPVAフ
ィルム(延伸倍率3×3倍、二輪延伸、厚さ128第1
吸水率25%)を用いた以外は、同例におけると同様の
手法により第1図に示すような2層構成の透明なフィル
ムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表1に示す通りであった。
比較例5 実施例8に記載の例において、フィルム(B)のPET
フィルムにかえてナイロン6のフィルム(延伸倍率3×
3倍、二軸延伸、厚さ12μm、吸水率10%)を用い
た以外は、同例におけると同様の手法により第4図に示
すような5層構成の透明なフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表1に示す通りであった。
比較例6 実施例9に記載の例において、フィルム(B)のPET
フィルムにかえてEVOHフィルム(延伸倍率3×3倍
、二輪延伸、厚さ15μm、吸水率8%)を用いた以外
は、同例におけると同様の手法により第4図に示すよう
な5層構成の透明なフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表1に示す通りであった。
実施例14 実施例1において得られた2層構成の積層プラスチック
フィルムのEVOHフィルム面の側に、エチレン−エチ
ルアクリレート共重合体フィルム(以下rEEAフィル
ム」と略記する。無延伸、厚さ40μm)をウレタン系
接着剤を用いて積層して、第5図に示すような3層構成
の透明な積層フィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表2に示す通りであった。
実施例15 実施例2において得られた2層構成の積層プラスチック
フィルムのナイロン6フィルム面の側に、EEAフィル
ム(無延伸、厚さ40μm)をウレタン系接着剤を用い
て積層して、第5図に示すような3層構成の透明な積層
フィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表2に示す通りであった。
実施例16 実施例3において得られた2層構成の積層プラスチック
フィルムのポリイミドフィルム面の側に、EEAフィル
ム(無延伸、厚さ40μm)をウレタン系接着剤を用い
て積層して、第5図に示すような3層構成の透明な積層
フィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表2に示す通りであった。
実施例17 実施例14に記載の例において、フィルム(A)のSO
薄膜の厚さを200Aとし、フィルム(B)1枚にかえ
てフィルム(B)2枚をウレタン系接着剤によって積層
した積層体を用いた以外は、同例におけると同様の手法
により第6図に示すような4層構成の透明なフィルムを
得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表2に示す通りであった。
実施例18 実施例15に記載の例において、フィルム(A)のSO
薄膜の厚さを200人とし、フィルム(B)1枚にかえ
てフィルム(B)2枚をウレタン系接着剤によって積層
した積層体を用いた以外は、同例におけると同様の手法
により第6図に示すような4層構成の透明なフィルムを
得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表2に示す通りであった。
実施例19 実施例16に記載の例において、フィルム(A)のSO
薄膜の厚さを200人とし、フィルム(B)1枚にかえ
てフィルム(B)2枚をウレタン系接着剤によって積層
した積層体を用いた以外は、同例におけると同様の手法
により第6図に示すような4層構成の透明なフィルムを
得た。
得られたフィルムについて、実施例1におケルと同様の
評価を行った。測定結果は表2に示す通りであった。
実施例20 実施例14に記載の例において、フィルム(B)のSO
薄膜の厚さを200人とし、このフィルム2枚とSO薄
膜を有しないPETフィルム(2軸延伸、厚さ1001
00u枚とをウレタン系接着剤によって積層した積層体
を用いた以外は、同例におけると同様の手法により、第
8図に示すような5層構成の透明なフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におケルと同様の
評価を行った。測定結果は表2に示す通りであった。
実施例21 実施例15に記載の例において、フィルム(B)のSO
薄膜の厚さを200人とし、このフィルム2枚とSO薄
膜を有しないPETフィルム(2軸延伸、厚さ100μ
m)1枚とをウレタン系接着剤によって積層した積層体
を用いた以外は、同例におけると同様の手法により、第
8図に示すような5層構成の透明なフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表2に示す通りであった。
実施例22 実施例16に記載の例において、フィルム(B)のso
meの厚さを20OAとし、このフィルム2枚とSO薄
膜を有しないPETフィルム(2軸延伸、厚さ100μ
m)1枚とをウレタン系接着剤によって積層した積層体
を用いた以外は、同例におけると同様の手法により、第
8図に示すような5層構成の透明なフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表2に示す通りであった。
実施例23 実施例14に記載の例において、フィルム(B)のPE
TフィルムをOPPフィルム(2軸延伸、厚さ12μ第
1吸水率<0.01%)にかえ、このフィルム2枚とS
O薄膜1枚とをウレタン系接着剤によって積層した積層
体を用いた以外は、同例におけると同様の手法により第
8図に示すような5層構成の透明なフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表2に示す通りであった。
実施例24 実施例15に記載の例において、フィルム(B)のPE
TフィルムをOPPフィルム(2軸延伸、厚さ12μ第
1吸水率<0.01%)にかえ、このフィルム2枚とS
O薄膜1枚とをウレタン系接着剤によって積層した積層
体を用いた以外は、同例におけると同様の手法により第
8図に示すような5層構成の透明なフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表2に示す通りであった。
比較例7〜8 実施例14に記載の例において、フィルム(A)のEV
OHフィルムにかえて、PETフィルム(二輪延伸、厚
さ12μ第1吸水率0.5%)(比較例7)、またはO
PPフィルム(二軸延伸、厚さ15μm、吸水率<0.
01%)(比較例8)、を用いた以外は同例におけると
同様の手法により、各々第5図に示すような3層構成の
透明なフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表2に示す通りであった。
比較例9 実施例14に記載の例において、フィルム(B)のPE
Tフィルムにかえて、ケン化度99.9モル%のPVA
フィルム(二輪延伸、厚さ12μ第1吸水率25%)を
用いた以外は、同例におけると同様の手法により、第5
図に示すような3層構成の透明なフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表2に示す通りであった。
比較例10 実施例15に記載の例において、フィルム(B)のPE
Tフィルムにかえて、ケン化度99.9モル%のPVA
フィルム(二軸延伸、厚さ12μ第1吸水率25%)を
用いた以外は、同例におけると同様の手法により、第5
図に示すような3層構成の透明なフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表2に示す通りであった。
比較例11 実施例23に記載の例において、フィルム(B)のOP
Pフィルムにかえてナイロン6のフィルム(延伸倍率3
×3倍、二輪延伸、厚さ12μ第1吸水率10%)を用
いた以外は、同例におけると同様の手法により第8図に
示すような5層構成の透明なフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表2に示す通りであった。
比較例12 実施例24に記載の例において、フィルム(B)のOP
PフィルムにかえてEVOHフィルム(延伸倍率3x3
倍、二軸延伸、厚さ15μ第1吸水率8%)を用いた以
外は、同例におけると同様の手法により第8図に示すよ
うな5層構成の透明なフィルムを得た。
得られたフィルムについて、実施例1におけると同様の
評価を行った。測定結果は表2に示す通りであった。
表1および2から、本発明に係る防湿フィルムは、比較
例のフィルムに較べて、高温多湿の条件下でも優れた防
湿性能を発揮することが明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
第1〜9図は、いずれも本発明による防湿フィルムの具
体例を示す断面図である。 A・・・第1層、B・・・第2層、C・・・第3層、1
・・・基体フィルム(a) 、2.4・・・ケイ素酸化
物薄膜、3.5・・・基体フィルム(b)、a・・・接
着剤層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記の通りに定義される第1層(A)および第2層
    (B)からなり、第1層(A)の一方の面に第2層(B
    )が接合されていることを特徴とする透明防湿フィルム
    。 (a)第1層(A)は、エチレン−酢酸ビニル共重合体
    ケン化物系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂
    、もしくはこれらの混合物からなる群より選ばれる熱可
    塑性樹脂よりなるフィルム(基体フィルム(a))の少
    なくとも片面にケイ素酸化物薄膜を有するフィルム(フ
    ィルム(A))、もしくはこのフィルム(A)が2枚以
    上積層された積層体からなる。 (b)第2層(B)は、23℃の条件下における24時
    間水浸漬後の吸水率が1%以下である透明な熱可塑性樹
    脂フィルム(基体フィルム(b))の少なくとも片面に
    ケイ素酸化物薄膜を有する透明なフィルム(フィルム(
    B))を含む積層体からなる。 2、ケイ素酸化物薄膜が真空蒸着法、スパッタリング法
    、イオンプレーティング法のいずれかによって形成され
    たものである請求項1記載の透明防湿フィルム。 3、第1層の基体フィルム(a)の厚さが5〜400μ
    mの範囲、ケイ素酸化物薄膜の厚さが100〜5000
    Åの範囲、で選ばれ、全体の厚さが10〜500μmの
    範囲である、請求項1または2記載の透明防湿フィルム
    。 4、下記の通りに定義される第1層(A)、第2層(B
    )および第3層(C)からなり、第1層の一方の面に第
    2層が、第1層の他方の面に第3層が接合されているこ
    とを特徴とする透明防湿フィルム。 (a)第1層(A)は、エチレン−酢酸ビニル共重合体
    ケン化物系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂
    、もしくはこれらの混合物からなる群より選ばれる熱可
    塑性樹脂よりなるフィルム(基体フィルム(a))の少
    なくとも片面にケイ素酸化物薄膜を有するフィルム(フ
    ィルム(A))、もしくはこのフィルム(A)が2枚以
    上積層された積層体からなる。 (b)第2層(B)は、23℃の条件下における24時
    間水浸漬後の吸水率が1%以下である透明な熱可塑性樹
    脂フィルム(基体フィルム(b))の少なくとも片面に
    ケイ素酸化物薄膜を有する透明なフィルム(フィルム(
    B))を含む積層体からなる。 (c)第3層(C)は、シール可能な樹脂からなる。 5、ケイ素酸化物薄膜が真空蒸着法、スパッタリング法
    、イオンプレーティング法のいずれかによって形成され
    たものである請求項4記載の透明防湿フィルム。 6、第1層のポリビニルアルコールフィルムの厚さが5
    〜400μmの範囲、ケイ素酸化物薄膜の厚さが100
    〜5000Åの範囲、第2層と第3層との合計厚さが5
    〜400μmの範囲で選ばれ、全体の厚さが10〜50
    0μmの範囲である、請求項4または5記載の透明防湿
    フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003103718A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Kuraray Co Ltd 多層構造体およびその用途
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