JP2003103718A - 多層構造体およびその用途 - Google Patents

多層構造体およびその用途

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JP2003103718A
JP2003103718A JP2001302362A JP2001302362A JP2003103718A JP 2003103718 A JP2003103718 A JP 2003103718A JP 2001302362 A JP2001302362 A JP 2001302362A JP 2001302362 A JP2001302362 A JP 2001302362A JP 2003103718 A JP2003103718 A JP 2003103718A
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ene
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Shinji Tai
伸二 田井
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防湿性に優れ、高い酸素遮断性を有し、かつ
生産性コストを大幅に改善し得る有機EL素子のカバー
に適した材料を提供すること。 【解決手段】 環状オレフィン系重合体または該重合体
の水素添加物からなる層、接着性樹脂からなる層、およ
びエチレン−ビニルアルコール共重合体からなる層を、
この順序に配置した多層構造体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水分および酸素遮断性
に優れた多層構造体に関する。本発明の多層構造体は、
特にエレクトロルミネッセンス・デバイスのカバーとし
て有用である。
【0002】
【従来の技術】エレクトロルミネッセンス・デバイス
(以下EL素子という)は、固体性物質の電界発光現象
を利用した発光デバイスである。従来より、無機系材料
を発光体として用いたEL素子(無機EL素子)が実用
化され、液晶ディスプレイやフラットディスプレイ等に
応用されている。しかしながら、無機EL素子は発光の
ために必要な電圧が高い(〜200V)こと、大型にな
ると鮮明な発光を得ることが困難になること、カラー化
が複雑になること、等の欠点を有している。これらの欠
点を解消するために、近年では、低電圧を印加するだけ
で発光し、高輝度高効率であって、大型化や多色表示が
可能である有機系材料を用いたEL素子(有機EL素
子)が開発されている。しかしながら、有機系材料は無
機系材料に比較して酸化を受けやすいという欠点を有し
ている。このため、有機EL素子のカバーとして、酸素
遮断性に優れた材料が求められている。
【0003】一方、EL素子においては、発光体の湿気
がその寿命に大きく影響を与えることが知られている。
すなわち、発光体に湿気が含まれていると、動作通電に
よるパネルの温度上昇により水分が気化して膨脹し、発
光体と電極および絶縁層の剥離が進行する。その結果、
電圧が発光体に印加されなくなり、黒点となって、EL
素子全体の輝度が低下し使用に耐えられなくなる。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】この問題を解決するために、(1)封止膜
および耐湿性を有する光硬化性樹脂層を有機EL素子の
カバーとして使用すること(特開平5−182759号
公報)、(2)フッ素樹脂フィルム/接着樹脂層/ポリ
アミド樹脂層からなる多層構造体をEL素子のカバーと
して使用すること(特開平5−283162号)、等が
知られている。しかしながら、いずれも十分な防湿性を
発現するにはカバーの厚みをある程度厚くする必要があ
り、生産性およびコストの点で問題がある。しかして、
本発明の目的は、有機系材料に悪影響を与えず、防湿性
に優れ、高い酸素遮断性を有し、かつ生産性コストを大
幅に改善し得る有機EL素子のカバーに適した材料を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、環状オレフ
ィン系重合体または該重合体の水素添加物からなる層、
接着性樹脂からなる層、およびエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体(以下、EVOHと略記する)からなる層
を、この順序に配置した多層構造体を提供することによ
って達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】現在使用されているカバー材料の
防湿性および酸素遮断性に対する要求レベルは極めて高
い水準にある。例えば、EL素子の目標耐用年数を5年
とした時、厚みが1mm(重量1000g/m)のE
L素子に許容される水分量はたかだか1.5gであり、
防湿材料に許容される水分透過速度は0.0004g/
・24hr・atmである。
【0007】EVOHの防湿性および酸素遮断性は、相
対湿度により左右されることはよく知られた事実であ
る。逆に考えると、EVOH層を低湿度に保持すること
により、防湿性および酸素遮断性に優れた材料を得るこ
とができる。本発明においては、防湿性に優れた環状オ
レフィン系重合体または該重合体の水素添加物からなる
層を使用することにより、EVOHを低湿度に保持して
EVOHの有する酸素遮断性が最大限に発揮される。ま
た、わずかに透過する水分はEVOHが吸収し、EL素
子への水分の影響が最小限に抑制される。
【0008】本発明の多層構造体に使用される環状オレ
フィン系重合体またはその水素添加物は、主鎖および/
または側鎖に脂環式構造を有する重合体であり、耐候性
および防湿性等の観点から、主鎖に脂環式構造を有する
重合体が好ましい。
【0009】重合体の脂環式構造としては、飽和環状炭
化水素(シクロアルカン)構造、不飽和環状炭化水素
(シクロアルケン)構造等が挙げられるが、機械的強
度、耐熱性等の観点から、シクロアルカン構造やシクロ
アルケン構造が好ましく、中でもシクロアルカン構造を
有するものが最も好ましい。
【0010】脂環式構造を構成する炭素原子数は、特に
制限はないが、4〜30個が好ましく、5〜20個がよ
り好ましく、5〜15個がさらにより好ましい。炭素原
子数がこの範囲であるとき、重合体の機械的強度、耐熱
性、および成形性のバランスが良好となる。
【0011】環状オレフィン系重合体またはその水素添
加物において、脂環式構造を有する繰り返し単位の割合
は、使用目的に応じて適宜選択されればよいが、50重
量%以上が好ましく、70重量%以上がより好ましく、
90重量%以上がさらにより好ましい。脂環式構造を有
する繰り返し単位の割合が50重量%未満の場合、耐候
性および耐熱性が不十分となるおそれがある。
【0012】環状オレフィン系重合体またはその水素添
加物の具体例としては、例えば、ノルボルネン系重合
体、単環の環状オレフィン系重合体、環状共役ジエン系
重合体、ビニル脂環式炭化水素系重合体、およびこれら
の水素添加物等が挙げられる。
【0013】これらの中でも、ノルボルナン構造以外の
脂環式構造単位を有するノルボルネン系重合体、環状共
役ジエン系重合体、およびこれらの水素添加物等が好ま
しく、ノルボルナン構造以外の脂環式構造単位を有する
ノルボルネン系重合体およびその水素添加物がより好ま
しい。
【0014】ノルボルネン系重合体としては、格別な制
限はなく、例えば、特開平3−14,882号公報や特
開平3−122,137号公報等に開示されている公知
の重合体が挙げられる。具体的には、ノルボルネン系モ
ノマーの開環重合体およびその水素添加物、ノルボルネ
ン系モノマーの付加重合体、ノルボルネン系モノマーと
ビニル化合物の付加型重合体等が挙げられる。
【0015】これらの中でも、耐熱性と耐候性とのバラ
ンスを考慮して、ノルボルナン構造以外の脂環式構造単
位を有するノルボルネン系重合体が好ましく、たとえ
ば、ノルボルナン構造をただ1つ有するノルボルネン系
モノマーを含むノルボルネン系モノマーの開環重合体お
よびその水素添加物が好ましく、ノルボルナン構造をた
だ1つ有するノルボルネン系モノマーを含むノルボルネ
ン系モノマーの開環重合体水素添加物が特に好ましい。
【0016】上記したノルボルナン構造をただ1つ有す
るノルボルネン系モノマーとしては、ビシクロ[2,
2,1]ヘプト−2−エン(慣用名:ノルボルネン)、
5−メチル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エ
ン、5,5−ジメチル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト
−2−エン、5−エチル−ビシクロ[2,2,1]ヘプ
ト−2−エン、5−ブチル−ビシクロ[2,2,1]ヘ
プト−2−エン、5−ヘキシル−ビシクロ[2,2,
1]ヘプト−2−エン、5−オクチル−ビシクロ[2,
2,1]ヘプト−2−エン、5−オクタデシル−ビシク
ロ[2,2,1]ヘプト−2−エン、5−エチリデン−
ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン、5−メチリ
デン−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン、5−
ビニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン、5
−プロペニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エ
ン、5−メトキシ−カルボニル−ビシクロ[2,2,
1]ヘプト−2−エン、5−シアノ−ビシクロ[2,
2,1]ヘプト−2−エン、5−メチル−5−メトキシ
カルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エ
ン;5−メトキシカルボニルビシクロ[2,2,1]ヘ
プト−2−エン、5−エトキシカルボニルビシクロ
[2,2,1]ヘプト−2−エン、5−メチル−5−メ
トキシカルボニルビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−
エン、5−メチル−5−エトキシカルボニルビシクロ
[2,2,1]ヘプト−2−エン、ビシクロ[2,2,
1]ヘプト−5−エニル−2−メチルプロピオネイト、
ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エニル−2−メチ
ルオクタネイト、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−
エン−5,6−ジカルボン酸無水物、5−ヒドロキシメ
チルビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン、5,6
−ジ(ヒドロキシメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプ
ト−2−エン、5−ヒドロキシ−i−プロピルビシクロ
[2,2,1]ヘプト−2−エン、5,6−ジカルボキ
シビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン;5−シア
ノビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン、ビシクロ
[2,2,1]ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン
酸イミド;5−シクロペンチル−ビシクロ[2,2,
1]ヘプト−2−エン、5−シクロヘキシル−ビシクロ
[2,2,1]ヘプト−2−エン、5−シクロヘキセニ
ルビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン、5−フェ
ニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン;トリ
シクロ[4,3,0,12,5]デカ−3,7−ジエン
(慣用名:ジシクロペンタジエン)、トリシクロ[4,
3,0,12,5]デカ−3−エン;トリシクロ[4,
4,0,12,5]ウンデカ−3,7−ジエン; トリ
シクロ[4,4,0,12,5]ウンデカ−3,8−ジ
エン; トリシクロ[4,4,0,1 2,5]ウンデカ
−3−エン;テトラシクロ[7,4,0,
10,13,0 ,7]トリデカ−2,4,6,11
−テトラエン(1,4−メタノ−1,4,4a,9a−
テトラヒドロフルオレンともいう)、テトラシクロ
[8,4,0,1 11,14,03,8]テトラデカ−
3,5,7,12−テトラエン(1,4−メタノ−1,
4,4a,5,10,10a−ヘキサヒドロアントラセ
ンともいう)等が挙げられる。
【0017】ノルボルナン構造を2つ以上有するノルボ
ルネン系モノマーとしては、テトラシクロ[4,4,
0,12,5 ,17,10]−ドデカ−3−エン(単
にテトラシクロドデセンともいう)、8−メチルテトラ
シクロ[4,4,0,12,5,17,10]−ドデカ
−3−エン、8−エチルテトラシクロ[4,4,0,1
2,5,17,10]−ドデカ−3−エン、8−メチリ
デンテトラシクロ[4,4,0,12,5
7,10]−ドデカ−3−エン、8−エチリデンテト
ラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]−ドデ
カ−3−エン、8−ビニルテトラシクロ[4,4,0,
2,5,17,10]−ドデカ−3−エン、8−プロ
ペニル−テトラシクロ[4,4,0,12,5,1
7,10]−ドデカ−3−エン、8−メトキシカルボニ
ルテトラシクロ[4,4,0,12,5,17,1
−ドデカ−3−エン、8−メチル−8−メトキシカルボ
ニルテトラシクロ[4,4,0,12,5
7,10]−ドデカ−3−エン、8−ヒドロキシメチ
ルテトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10
−ドデカ−3−エン、8−カルボキシテトラシクロ
[4,4,0,12,5,17,10]−ドデカ−3−
エン;8−シクロペンチル−テトラシクロ[4,4,
0,12,5,17,1 ]−ドデカ−3−エン、8−
シクロヘキシル−テトラシクロ[4,4,0,
2,5,17,10]−ドデカ−3−エン、8−シク
ロヘキセニル−テトラシクロ[4,4,0,12,5
7,10]−ドデカ−3−エン、8−フェニル−シク
ロペンチル−テトラシクロ[4,4,0,12,5,1
7,10]−ドデカ−3−エン;ペンタシクロ[6,
5,1,13,6 ,02,7 ,09,13]ペンタデ
カ−3,10−ジエン、ペンタシクロ[7,4,0,1
3,6,110 ,13,02,7]ペンタデカ−4,1
1−ジエン等が挙げられる。
【0018】これらのノルボルネン系モノマーは、それ
ぞれ単独で使用してもよいし、2種以上を組合わせて使
用してもよい。全ノルボルネン系モノマーに対する、ノ
ルボルナン構造をただ1つ有するノルボルネン系モノマ
ーの含有量は、耐候性の観点から10重量%以上である
ことが好ましい。
【0019】ノルボルネン系モノマーの開環重合体また
は共重合体は、ノルボルネン系モノマーを、開環重合触
媒の存在下に、溶媒中または無溶媒で、重合温度−50
〜100℃、重合圧力0〜50kg/cm(ゲージ
圧)の条件で開環重合させることにより得られる。開環
重合触媒としては、ルテニウム、ロジウム、パラジウ
ム、オスミウム、イリジウム、白金等の金属のハロゲン
化物、硝酸塩またはアセチルアセトン化合物と、還元剤
との組み合わせ、チタン、バナジウム、ジルコニウム、
タングステン、モリブデン等の金属のハロゲン化物また
はアセチルアセトン化合物と、有機アルミニウム化合物
との組み合わせ等が挙げられる。
【0020】このとき、触媒系に、分子状酸素、アルコ
ール、エーテル、過酸化物、カルボン酸、酸無水物、酸
クロリド、エステル、ケトン、含窒素化合物、含硫黄化
合物、含ハロゲン化合物、分子状ヨウ素、その他のルイ
ス酸等の第三成分を加えることにより、重合活性や開環
重合の選択性を高めることができる。
【0021】水素添加ノルボルネン系重合体は、上記の
ようにして得られた重合体を、常法に従って水素添加触
媒の存在下に水素により水素化する方法により得ること
ができる。
【0022】ノルボルネン系モノマーとビニル系化合物
との付加共重合体は、例えば、モノマー成分を、溶媒中
または無溶媒で、チタン、ジルコニウム、又はバナジウ
ム化合物と有機アルミニウム化合物とからなる触媒系の
存在下で、重合温度−50〜100℃、重合圧力0〜5
0kg/cm(ゲージ圧)で共重合させることにより
得られる。
【0023】ビニル系化合物としては、ノルボルネン系
モノマーと共重合可能なものであれば格別制限はなく、
例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペン
テン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテン、3−メ
チル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペンテン、4−
メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、
4,4−ジメチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−
1−ペンテン、4−エチル−1−ヘキセン、3−エチル
−1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデ
セン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オク
タデセン、1−エイコセン等の炭素数2〜20のα−オ
レフィン;シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキ
セン、3,4−ジメチルシクロペンテン、3−メチルシ
クロヘキセン、2−(2−メチルブチル)−1−シクロ
ヘキセン、シクロオクテン、3a,5,6,7a−テト
ラヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデン等のシクロ
オレフィン;1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,
4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエ
ン、1,7−オクタジエン等の非共役ジエン等が使用さ
れる。
【0024】これらのビニル系化合物は、それぞれ単独
で、または2種以上を組み合わせて使用することができ
る。
【0025】単環の環状オレフィン系重合体としては、
例えば、特開昭64−66216号公報に開示されてい
るシクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテン等
の単環の環状オレフィン系単量体の付加重合体が挙げら
れる。
【0026】環状共役ジエン系重合体としては、例え
ば、特開平6−136057号公報や特開平7−258
318号公報に開示されているシクロペンタジエン、シ
クロヘキサジエン等の環状共役ジエン系単量体を1,2
−または1,4−付加重合した重合体およびその水素添
加物等が挙げられる。
【0027】ビニル脂環式炭化水素系重合体としては、
例えば、特開昭51−59989号公報に開示されてい
るビニルシクロヘキセン、ビニルシクロヘキサン等のビ
ニル脂環式炭化水素系単量体の重合体およびその水素添
加物、特開昭63−43910号公報、特開昭64−1
706号公報等に開示されているスチレン、α−メチル
スチレン等のビニル芳香族系単量体の重合体の芳香環部
分の水素添加物等が挙げられる。
【0028】本発明で使用される環状オレフィン系重合
体またはその水素添加物においては、水素添加を必要と
する場合、その水素添加率は、耐候性および防湿性の観
点から、95%以上が好ましく、98%以上がより好ま
しく、99%以上がさらにより好ましい。ここで水素添
加率とは、水素添加前の炭素−炭素二重結合の全モル数
に対する、水素添加されたもののモル数の割合で表され
る。
【0029】環状オレフィン系重合体または該重合体の
水素添加物の分子量は、使用目的に応じて適宜選択され
るが、シクロヘキサン溶液(重合体樹脂が溶解しない場
合はトルエン溶液)のゲル・パーミエーション・クロマ
トグラフ法で測定したポリイソプレン換算の重量平均分
子量で5000〜500000が好ましく、8000〜
200000がより好ましく、10000〜10000
0がさらにより好ましい。重量平均分子量がこの範囲に
あるとき、重合体の機械的強度および成形加工性のバラ
ンスが好適となる。
【0030】環状オレフィン系重合体または該重合体の
水素添加物のメルトフローレート(MFR)は、JIS
−K6719に基づく測定(280℃、2160g荷
重)において、好ましくは1〜100g/10分、より
好ましくは10〜50g/10分である。メルトフロー
レートが1g/10分未満の場合、成形温度がより高温
となり、成形不良となることがある。また、100g/
10分を超える場合、成形時にバリ等の成形不良が発生
することがある。
【0031】これらの環状オレフィン系重合体または該
重合体の水素添加物は、それぞれ単独で、あるいは2種
以上を組み合わせて用いることができる。
【0032】また、上記環状オレフィン系重合体または
該重合体の水素添加物には、必要に応じてその他のポリ
マーや各種の配合剤を添加してもよい。各種の配合剤と
しては、樹脂工業において通常用いられる配合剤、例え
ば、老化防止剤、安定剤、難燃剤、可塑剤、結晶核剤、
塩酸吸収剤、帯電防止剤、無機フィラー、滑剤、ブロッ
キング防止剤等が挙げられる。
【0033】また、着色剤、紫外線吸収剤(例えば、ベ
ンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、アクリレート
系、サリチレート系等)等を配合することにより、環状
オレフィン系重合体または該重合体の水素添加物からな
る層に遮光性を持たせるようにしてもよい。
【0034】環状オレフィン系重合体または該重合体の
水素添加物からなる層の厚みはとくに制限されないが、
好適には1〜1000μm、より好適には10〜500
μm、さらに好適には50〜300μmである。
【0035】本発明の多層構造体に使用されるEVOH
は、エチレンとビニルエステルとの共重合体を、アルカ
リ触媒等を用いてケン化して得られる。ビニルエステル
としては、酢酸ビニルが代表的な化合物として挙げられ
るが、その他の脂肪酸ビニルエステル(プロピオン酸ビ
ニル、ピバリン酸ビニル等)も使用できる。
【0036】EVOHのエチレン含有量は5〜55モル
%であるのが好ましい。エチレン含有量が5モル%未満
では、高湿度下でのガスバリア性が低下し溶融成形性も
悪化することがある。EVOHのエチレン含有量は、よ
り好適には10モル%以上であり、さらに好適には20
モル%以上である。一方、エチレン含有量が55モル%
を超えると十分なガスバリア性が得られないことがあ
る。エチレン含有量は、より好適には50モル%以下で
あり、さらに好適には45モル%以下である。
【0037】EVOHのビニルエステル成分のケン化度
は、好適には90%以上であり、より好適には95%以
上であり、さらに好適には98%以上であり、最適には
99%以上である。ケン化度が90モル%未満では、高
湿度下でのガスバリア性が低下することがある。また、
熱安定性が不充分となり、成形時にゲル・ブツが発生し
易くなる。
【0038】EVOHがエチレン含有量の異なる2種類
以上のEVOHの混合物からなる場合には、混合重量比
から算出される平均値をエチレン含有量とする。また、
EVOHがケン化度の異なる2種類以上のEVOHの混
合物からなる場合には、混合重量比から算出される平均
値をケン化度とする。EVOHのエチレン含有量および
ケン化度は、核磁気共鳴(NMR)法により求めること
ができる。
【0039】EVOHには、本発明の目的が阻害されな
い範囲で、エチレンおよびビニルアルコール以外の単量
体を共重合成分として少量含有することもできる。この
ような単量体の例としては、プロピレン、1−ブテン、
イソブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、1−オクテン等のα−オレフィン;イタコン酸、メ
タクリル酸、アクリル酸、マレイン酸等の不飽和カルボ
ン酸、その塩、その部分または完全エステル、そのニト
リル、そのアミド、その無水物;ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ(β−メ
トキシ−エトキシ)シラン、γ−メタクリルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン等のビニルシラン系化合物;不
飽和スルホン酸またはその塩;アルキルチオール類;ビ
ニルピロリドン類等が挙げられる。
【0040】中でも、EVOHに共重合成分としてビニ
ルシラン化合物0.0002〜0.2モル%を含有する
場合は、該EVOHを基材となるべき樹脂と共に、共押
出成形または共射出成形して多層構造体を得る際に、該
基材樹脂との溶融粘性の整合性が改善され、均質な成形
物の製造が可能である。ビニルシラン系化合物として
は、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ランが好適に用いられる。
【0041】さらに、EVOHにホウ素化合物が添加さ
れている場合にも、EVOHの溶融粘性が改善され、均
質な共押出または共射出成形物が得られる点で有効であ
る。ここでホウ素化合物としては、ホウ酸類、ホウ酸エ
ステル、ホウ酸塩、水素化ホウ素類等が挙げられる。具
体的には、ホウ酸類としては、オルトホウ酸(以下、ホ
ウ酸と略記することがある)、メタホウ酸、四ホウ酸等
が挙げられ、ホウ酸エステルとしてはホウ酸トリエチ
ル、ホウ酸トリメチル等が挙げられ、ホウ酸塩としては
上記の各種ホウ酸類のアルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩、ホウ砂等が挙げられる。これらの化合物のうちで
もオルトホウ酸が好ましい。
【0042】ホウ素化合物が添加される場合に、その含
有量は好適にはホウ素元素換算で20〜2000pp
m、より好適には50〜1000ppmである。この範
囲にあることで加熱溶融時のトルク変動が抑制されたE
VOHを得ることができる。20ppm未満ではホウ素
化合物の添加効果が不十分となる場合がある。一方、2
000ppmを超えるとゲル化しやすく、成形性不良と
なる場合がある。
【0043】EVOHに、アルカリ金属塩を好適にはア
ルカリ金属元素換算で5〜5000ppm添加しておく
ことも層間接着性や相容性の改善のために効果的であ
る。アルカリ金属塩の添加量は、より好適にはアルカリ
金属元素換算で20〜1000ppm、さらに好適には
30〜500ppmである。アルカリ金属としては、リ
チウム、ナトリウム、カリウム等が挙げられ、アルカリ
金属塩としては、アルカリ金属の脂肪族カルボン酸塩、
芳香族カルボン酸塩、リン酸塩、金属錯体等が挙げられ
る。例えば、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、リン酸ナ
トリウム、リン酸リチウム、ステアリン酸ナトリウム、
ステアリン酸カリウム、エチレンジアミン四酢酸のナト
リウム塩等が挙げられ、これらの中でも酢酸ナトリウ
ム、酢酸カリウム、リン酸ナトリウムが好適である。
【0044】EVOHに、リン酸化合物を添加すること
も好ましい。リン酸化合物を配合することにより、EV
OHの熱安定性を改善することができる。特に、長時間
にわたる溶融成形を行なう際のゲル状ブツの発生や着色
を抑制することができる。リン酸化合物の添加量は、好
適にはリン酸根換算で200ppm以下、より好適には
5〜100ppm、最適には5〜50ppmである。
【0045】EVOHに添加するリン化合物の種類は特
に限定されず、リン酸、亜リン酸等の各種の酸やその塩
等を用いることができる。リン酸塩は第1リン酸塩、第
2リン酸塩、第3リン酸塩のいずれの形であってもよ
い。リン酸塩のカチオン種も特に限定されないが、カチ
オン種がアルカリ金属、アルカリ土類金属であることが
好ましい。中でも、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二
水素カリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二
カリウムの形でリン化合物を添加することが好ましい。
【0046】EVOHの極限粘度は0.06dl/g以
上であるのが好ましい。EVOHの極限粘度はより好ま
しくは0.07〜0.2dl/gであり、さらに好まし
くは0.075〜0.15dl/gであり、特に好まし
くは0.080〜0.12dl/gである。EVOHの
極限粘度が0.06dl/g未満の場合、フィルム強度
が極端に低下する虞がある。また、EVOHの極限粘度
が0.2dl/gを超える場合、成形物にゲル・ブツが
発生しやすくなる虞がある。
【0047】本発明に用いられるEVOHの好適なメル
トフローレート(MFR)(190℃、2160g荷重
下)は0.1〜30g/10分であり、より好適には
0.3〜25g/10分、さらに好適には0.5〜20
g/10分である。ただし、融点が190℃付近あるい
は190℃を超えるものは2160g荷重下、融点以上
の複数の温度で測定し、片対数グラフで絶対温度の逆数
を横軸、MFRの対数を縦軸にプロットし、190℃に
外挿した値で表す。
【0048】これらのEVOHは、それぞれ単独で用い
ることもできるし、2種以上を混合して用いることもで
きる。また、EVOHには、本発明の目的を阻外しない
範囲で熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、
フィラー、他の樹脂(ポリアミド、ポリオレフィン等)
をブレンドすることもできる。
【0049】本発明において、EVOHからなる層とは
EVOHフイルムまたはシートであり、その厚みは特に
制限されないが、好ましくは1〜500μm、より好ま
しくは5〜200μm、さらに好ましくは10〜100
μmである。
【0050】EVOH層は複数層であってもよい。とり
わけ、酸素の遮断に重点をおいた層と水分の捕捉に重点
をおいた層とを重ねて使用することは有効な方法であ
る。前者の役割を果たすEVOH層としては無延伸フィ
ルムおよび延伸フィルムのいずれも使用できるが、二軸
延伸フィルムが好ましく、その延伸倍率は面積倍率で通
常5〜15倍、好ましくは8〜12倍である。一方、後
者の役割を果たすEVOH層としては無延伸EVOHフ
ィルムが好ましい。
【0051】水分を補足するための層としては従来ポリ
アミド樹脂が使用されていたが、ポリアミド樹脂は極め
て吸湿速度が大きく、EL素子のアセンブリ工程中に起
こるポリアミド樹脂層への吸湿により、その吸湿効果が
著しく減衰する。一方、EVOHの平衡吸湿量はポリア
ミド樹脂のそれと同水準であるにもかかわらず、EVO
Hの吸湿速度はポリアミド樹脂のそれのおよそ1/10
であり、EL素子のアセンブリ工程中の吸湿量は問題と
ならない範囲であるので、本発明の多層構造体において
は、EVOHの吸湿特性を最大限に利用できる。
【0052】また、EVOH層に無機物蒸着を施したも
のは、防湿性および酸素遮断性が大幅に改善されるので
好ましい。通常のEVOH層の代わりに、無機物蒸着を
施したEVOH層を使用すると、環状オレフィン系重合
体または該重合体の水素添加物からなる層の厚みを1/
2以下としても同等の性能を有し、性能が向上するのみ
ならず、コスト的に有利となる。
【0053】EVOH層に蒸着される無機物層の厚みは
単分子厚み〜5000オングストロームが好ましく、3
00〜2000オングストロームがより好ましく、10
00オングストローム近辺がさらにより好ましい。蒸着
方法としては、処理時の膜の安定性の観点から、真空を
利用した物理蒸着法、化合物の分解または化合物の化学
反応を利用した化学的蒸着法が好適である。
【0054】本発明の多層構造体に使用される接着性樹
脂としては、接着性を有する樹脂であれば特に制限はな
いが、ホットメルト可能な接着性樹脂であることが好ま
しい。
【0055】接着性樹脂としては、カルボン酸変性ポリ
オレフィンが好ましい。カルボン酸変性ポリオレフィン
とは、オレフィン系重合体にエチレン性不飽和カルボン
酸類を化学的に(たとえば付加反応、グラフト反応等に
より)結合させて得られる、カルボキシル基を含有する
変性オレフィン系重合体をいう。
【0056】オレフィン系重合体としては、ポリエチレ
ン(低圧、中圧、高圧)、直鎖状低密度ポリエチレン、
ポリプロピレン、ボリブテン等のポリオレフィン;エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体等の、オレフィンと該オレフィンと共重合し
得るコモノマー(ビニルエステル、不飽和カルボン酸エ
ステル等)との共重合体;等が挙げられる。これらの中
でも、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(酢酸ビニル含有量5〜55重量%)、エチ
レン−アクリル酸エチル共重合体(アクリル酸エチル含
有量8〜35重量%)が好ましく、直鎖状低密度ポリエ
チレンおよびエチレン−酢酸ビニル共重合体がより好ま
しい。
【0057】エチレン性不飽和カルボン酸類としては、
アクリル酸、メタクリル酸等のエチレン性不飽和モノカ
ルボン酸;そのエステル;マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸等のエチレン性不飽和ジカルボン酸;その無水
物;そのモノまたはジエステル等が挙げられる。エステ
ルとしては、メタノールエステル、エタノールエステル
等が挙げられる。これらの中でも、無水マレイン酸が好
適である。
【0058】エチレン性不飽和カルボン酸類のオレフィ
ン系重合体への付加量またはグラフト量(変性度)は、
オレフィン系重合体に対して好適には0.0001〜1
5重量%、より好適には0.001〜10重量%であ
る。エチレン性不飽和カルボン酸類のオレフィン系重合
体への導入は、たとえば溶媒(キシレン等)、触媒(過
酸化物等)の存在下でラジカル重合させることにより行
われる。このようにして得られたカルボン酸変性ポリオ
レフィンの190℃、2160g荷重下で測定したメル
トフローレート(MFR)は0.2〜30g/10分で
あることが好ましく、0.5〜10g/10分がより好
ましい。これらの接着性樹脂は単独で使用してもよい
し、また二種以上を混合して使用することもできる。
【0059】本発明の多層構造体は、環状オレフィン系
重合体または該重合体の水素添加物からなる層、接着性
樹脂からなる層、およびエチレン−ビニルアルコール共
重合体からなる層を、この順序に配置することが必要で
ある。このような層構成を採用することにより、防湿性
および酸素遮断性に優れるという本発明の効果を十分に
発揮することができる。本発明の多層構造体の製造方法
としては、ドライラミネート法、共押出法、共押出コー
ティング法等の公知の方法が挙げられる。この場合、環
状オレフィン系重合体または該重合体の水素添加物から
なる層と接着性樹脂層とのラミネート、およびEVOH
層と接着性樹脂層とのラミネートをそれぞれ作成し、使
用時にこれらを積層することもできるし、環状オレフィ
ン系重合体または該重合体の水素添加物からなる層、接
着性樹脂層およびEVOH層のラミネートを一度に作成
することもできる。上記の層以外に、本発明の効果を阻
害しない範囲において、他の層を設けても構わない。
【0060】上記の様にして得られた多層構造体を使用
して、EL素子の片面、両面または全面をカバーするこ
とにより、長期耐久性に優れたEL素子を得ることがで
きる。この場合において、EVOH層をEL素子に近い
側に、環状オレフィン系重合体または該重合体の水素添
加物からなる層を外側に配置することが好ましい。ま
た、EL素子と本発明の多層構造体との接着性を確保す
るために、別途接着樹脂層をEL素子の表面に接するよ
うに設けることも好適である。
【0061】以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されな
い。以下の例において、特に断りのない限り部および%
は重量基準である。各種の物性の測定は、下記の方法に
従って行った。
【0062】A.環状オレフィン系重合体水素添加物 (1)主鎖水素添加率 H−NMR測定 (2)分子量および分子量分布 シクロヘキサンを溶媒とするGPC測定(ポリイソプレ
ン換算値) (3)メルトフローレート JIS−K6719に基づく測定(280℃、2.16
kgf荷重) (4)ガラス転移温度 JIS−K7121に基づく示差走査熱量計(DSC)
測定 (5)比重 JIS−K7112−A法
【0063】B.EVOH (6)エチレン含有量およびケン化度 重水素化ジメチルスルホキシドを溶媒としたH−NM
R(核磁気共鳴)測定(日本電子社製「JNM−GX−
500型」を使用)により得られたスペクトルから算出
した。
【0064】(7)融点 JIS K7121に準じて、示差熱分析法(DSC)
により測定した。具体的には、セイコー電子工業(株)
製示差走査熱量計(DSC)RDC220/SSC52
00H型を用いて、試料を240℃で5分間保持した
後、100℃/分の速度で30℃まで冷却し、さらに5
分間保持した後、10℃/分の速度で昇温し測定した。
温度の校正にはインジウムと鉛を用いた。
【0065】(8)メルトフローレート 試料とする樹脂または樹脂組成物のチップを、メルトイ
ンデクサーL244(宝工業株式会社製)の内径9.5
5mm、長さ162mmのシリンダーに充填し、190
℃で溶融した後、溶融した樹脂に対して、重さ2160
g、直径9.48mmのプランジャーを使用して均等に
荷重をかけた。シリンダーの中央に設けた径2.1mm
のオリフィスより単位時間あたりに押出される樹脂量
(g/10分)を測定し、これをメルトフローレートと
した。
【0066】(9)ナトリウム塩、カリウム塩およびマ
グネシウム塩含有量 試料とする乾燥チップ10gを0.01規定の塩酸水溶
液50mlに投入し、95℃で6時間撹拌した。撹拌後
の水溶液を、イオンクロマトグラフィーを用いて定量分
析し、ナトリウム塩、カリウム塩およびマグネシウム塩
含有量をそれぞれのカチオン含有量として金属換算の量
で得た。クロマトグラフィーのカラムとして、(株)横
河電機製のICS−C25を使用し、溶離液として5.
0mMの酒石酸と1.0mMの2,6−ピリジンジカル
ボン酸を含む水溶液を使用した。なお、定量に際しては
それぞれの金属の塩化物の水溶液で作成した検量線を用
いた。
【0067】(10)酢酸含有量 試料とする乾燥チップ20gをイオン交換水100ml
に投入し、95℃で6時間加熱抽出した。抽出液をフェ
ノールフタレインを指示薬として、1/50規定のNa
OHで中和滴定し、酢酸の含有量を定量した。
【0068】(11)リン酸根含有量 試料とする乾燥チップ10gを0.01規定の塩酸水溶
液50mlに投入し、95℃で6時間撹拌した。撹拌後
の水溶液を、イオンクロマトグラフィーを用いて定量分
析し、リン酸根含有量をリン酸イオン(PO 3−)含
有量として得た。クロマトグラフィーのカラムとしては
(株)横川電機製のICS−A23を使用し、溶離液と
しては2.5mMの炭酸ナトリウムと1.0mMの炭酸
水素ナトリウムを含む水溶液を使用した。なお、定量に
際してはリン酸水溶液で作製した検量線を用いた。
【0069】C.多層構造体 (12)ヘイズ値(曇価) 試料フィルムの一部を切り取り、ASTM D1003
−61に準じて、ポイック積分球式光線透過率・全光線
反射率計(村上色彩技術研究所製「HR−100型」)
を使用して、ヘイズ値を測定した。
【0070】(13)防湿性 JIS−Z0208に準じて透湿度を測定し、透湿度係
数を求めた。透湿度係数が小さいほど防湿性に優れる。
【0071】(14)酸素透過速度 試料とするフィルムを20℃−65%RHで5日間温湿
度調節し、JIS K7126(等圧法)に基いて酸素
透過量測定装置(モダンコントロール社製、OX−TR
AN−2/20)を用いて酸素透過速度を測定した。
【0072】[環状オレフィン系重合体の水素添加物の
合成例1]窒素雰囲気下、脱水したシクロヘキサン50
0重量部、1−ヘキセン0.56重量部、ジブチルエー
テル0.11重量部、トリイソブチルアルミニウム0.
22重量部を室温で反応器に入れ混合した後、45℃に
保ちながら、8−メチル−テトラシクロ[4,4,0,
2,5,17,10]ドデカ−3−エン(以下、MT
CDと略す。ノルボルナン環構造をただ1つ有するノル
ボルネン系モノマーの割合は0重量%。)200重量
部、および六塩化タングステン0.70重量%含有トル
エン溶液30重量部を2時間かけて連続的に添加し、重
合した。得られた重合反応液を耐圧の水素化反応器に移
送し、珪藻土担持ニッケル触媒(日産ガードラー社製、
G−96D、ニッケル担持率58重量%)10重量部お
よびシクロヘキサン200重量部を加え、180℃、水
素圧45kgf/cmで10時間反応させた。
【0073】この溶液を、珪藻土をろ過助剤としてステ
ンレス製金網を備えたろ過器を通してろ過し、触媒を除
去した。ろ液を3000重量部のイソプロピルアルコー
ル中に攪拌しながら注いで水素添加物を沈殿させ、ろ別
して回収した。さらに、アセトン500重量部で洗浄し
た後、1torr以下、100℃に設定した減圧乾燥器
中で48時間乾燥し、MTCD開環重合体水素添加物1
90重量部を得た。
【0074】得られたMTCD開環重合体水素添加物
の、主鎖水素添加率は99.9%、数平均分子量(M
n)は18,000、重量平均分子量(Mw)は39,
500、分子量分布(Mw/Mn)は2.19、メルト
フローレート(MFR)は20g/10分、ガラス転移
温度(Tg)は140℃、比重は1.01であった。
【0075】なお、上記MTCD開環重合体水素添加物
において、脂環式構造を有する繰り返し単位中のうち、
ノルボルナン環構造をただ1つ有するノルボルネン系モ
ノマーから誘導される繰り返し単位は0重量%であっ
た。
【0076】得られたMTCD開環重合体水素添加物
を、40φ押出機(プラスチック工学研究所製PLAB
OR)を用いて、下記条件にてペレット化を行った。
【0077】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 形式 単軸押出機(ノンベントタイプ) L/D 24 口径 40mmφ スクリュー 一条フルフライトタイプ、表面窒化鋼 スクリュー回転数 50rpm ダイス 3mm穴、2ヶ シリンダー、ダイ温度設定 C1/C2/C3/アダプター/ダイ=200/220/240/240/2 50(℃) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0078】[環状オレフィン系重合体の水素添加物の
合成例2]窒素雰囲気下、MTCD85重量部およびノ
ルボルナン環構造をただ1つ有するノルボルネン系モノ
マーとしてトリシクロ[4,3,0,12,5]デカ−
3,7−ジエン(以下、DCPと略す)15重量部を、
公知のメタセシス開環重合触媒を使用して重合し、次い
で公知の方法で水素添加し、MTCD/DCP開環重合
体水素添加物を得た。重合体中の各ノルボルネン類の共
重合比率を、重合後の溶液中の残留ノルボルネン類組成
(ガスクロマトグラフィー法による)から計算したとこ
ろ、MTCD/DCP=85/15でほぼ仕込組成に等
しかった。
【0079】このMTCD/DCP開環重合体水素添加
物の、水素添加率は99.9%、Mnは26,500、
Mwは56,000、Mw/Mnは2.11、MFRは
10g/10分、Tgは134℃、比重は1.01であ
った。
【0080】なお、上記MTCD/DCP開環重合体水
素添加物において、脂環式構造を有する繰り返し単位の
うち、ノルボルナン環構造をただ1つ有するノルボルネ
ン系モノマーから誘導される繰り返し単位は15重量%
であった。得られたMTCD/DCP開環重合体水素添
加物を合成例1と同様にしてペレット化を行った。
【0081】<実施例1>合成例1で得られたMTCD
開環重合体水素添加物を、40φ押出機(プラスチック
工学研究所製PLABOR)とTダイからなる製膜機を
使用して下記条件で製膜し、厚み200μmの単層フィ
ルムを得た。得られた単層フィルムに片面コロナ処理
(春日電機株式会社HFS−203型)を施した。
【0082】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 形式 単軸押出機(ノンベントタイプ) L/D 24 口径 40mmφ スクリュー 一条フルフライトタイプ、表面窒化鋼 スクリュー回転数 80rpm ダイス 550mm幅コートハンガーダイ リップ間隙 0.3mm シリンダー、ダイ温度設定 C1/C2/C3/アダプター/ダイ=200/220/240/240/2 50(℃) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0083】一方、エチレン含有量32モル%、ケン化
度99.7%、融点183℃、メルトフローレート(M
FR)1.6g/10分、ナトリウム塩含有量105p
pm、カリウム塩含有量7ppm、マグネシウム塩含有
量45ppm(いずれも金属換算)、酢酸含有量235
ppm、リン酸根含有量100ppmのEVOHを、4
0φ押出機(プラスチック工学研究所製PLABOR)
とTダイからなる製膜機を使用して下記条件で製膜し、
厚み15μmの単層フィルムを得た。
【0084】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 形式 単軸押出機(ノンベントタイプ) L/D 24 口径 40mmφ スクリュー 一条フルフライトタイプ、表面窒化鋼 スクリュー回転数 40rpm ダイス 550mm幅コートハンガーダイ リップ間隙 0.3mm シリンダー、ダイ温度設定 C1/C2/C3/アダプター/ダイ=180/200/220/220/2 20(℃) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0085】上記のMTCD開環重合体水素添加物フィ
ルムのコロナ処理された面に、上記のEVOHフィルム
をドライラミネートし、MTCD開環重合体水素添加物
層/接着性樹脂層/EVOH層の構成を有する透明な多
層フィルムを得た。接着性樹脂としては、タケラックA
−385(武田薬品工業(株)製)を主剤として、タケ
ネートA−50(武田薬品工業(株)製)を硬化剤とし
て使用し、ドライラミネートした後多層フィルムを40
℃で3日間養生した。こうして得られた多層フィルムの
ヘイズは4.2%、フィルムの透湿度は0.27g・m
m/m・24hr・atm(40℃)、酸素透過速度
は3.2ml・20μm/m・day・atmであっ
た。
【0086】次に、以下のようにして有機EL素子を製
造した(図1参照)。市販のITO(InO・SnO
合成膜)付き透明ガラス基板1(日本板硝子製P11
OE−H−PX、寸法:44mm×12mm×1.5m
m)のITO面を王水によりエッチングし、陽電極2を
形成した。次に洗剤(ユーアイ化成ホワイト7−L)で
1時間超音波洗浄、続いてイオン交換水で1時間超音波
洗浄、続いてアセトンで30分超音波洗浄、続いてエタ
ノールで1時間超音波洗浄、続いて沸騰エタノール中に
5分間浸漬後、自然乾燥を行った。
【0087】このガラス基板1を、抵抗加熱式真空蒸着
装置内にセットし、チャンバー内を1×10−6Tor
r以下まで減圧した後、N,N’−ジフェニル−N,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ジフェ
ニル−4,4’−ジアミンを蒸着源とし、3オングスト
ローム/秒の蒸着速度で約500オングストロームの厚
みに蒸着し、有機物質ホール輸送層3を形成した。次
に、ホール輸送層3の上に、トリス(8−ヒドロキシキ
ノリン)アルミニウムを蒸着源とし、2オングストロー
ム/秒の蒸着速度で約500オングストロームの厚みに
蒸着し、有機物質発光層4を形成した。続いて、有機物
質発光層4の上に、マグネシウムおよび銀金属(マグネ
シウム/銀=10/1)を蒸着源とし、5オングストロ
ーム/秒の蒸着速度で約2500オングストロームの厚
みに蒸着し、陰電極5となるマグネシウム−銀合金膜を
形成した。
【0088】続いてチャンバー内に窒素を充填し、陽電
極2、有機物質ホール輸送層3、有機物質発光層4、陰
電極5の周辺部分を覆うように、上記の多層フィルムを
EVOH層を内面側にしてエポキシ系接着剤(ニチバン
株式会社製アラルダイトAR−R30)で接着し、熱可
塑性樹脂膜6を形成した。
【0089】こうして得られた有機EL素子の、ITO
の陽電極2とマグネシウム−銀合金の陰電極5の間に、
ケンウッド製直流電圧計を用いて10Vの電圧を印加し
たところ、各試料とも緑色に発光した。このときの発光
輝度を、東京光学製輝度計を用いて測定した。さらに、
この素子を大気中に放置し、発光輝度の経時変化を調べ
た。その結果を図2に示す。発光面の初期発光輝度は1
240cd/mであり、100日後の減衰率は7.2
%で非常に安定していた。
【0090】<実施例2>EVOHフィルムとして、株
式会社クラレ製「エバールフィルムEF−XL」(厚み
15μm)を用いた。このEVOHフィルムを抵抗加熱
式真空蒸着装置内にセットし、チャンバー内を1×10
−6Torr以下まで減圧した後、SiO を蒸着源と
し、5オングストローム/秒の蒸着速度でEVOHフィ
ルムの片面に1000オングストロームの厚みのSiO
蒸着層を形成した。
【0091】実施例1において、EVOHフィルムの代
わりに上記のSiO蒸着層を有するEVOHフィルム
を使用した以外は、実施例1と同様にして多層フィルム
を作成した。このとき、MTCD開環重合体水素添加物
フィルムのコロナ処理された面と、上記のSiO蒸着
層を有するEVOHフィルムのSiO蒸着面とを貼り
合わせた。こうして得られた多層フィルムのヘイズは
4.5%、フィルムの透湿度は0.007g・mm/m
・24hr・atm(40℃)、酸素透過速度は0.
03ml・20μm/m・day・atmであった。
【0092】実施例1と同様にして有機EL素子を製造
し、発光輝度の経時変化を調べた。その結果を図2に示
す。発光面の初期発光輝度は1250cd/mであ
り、100日後の減衰率は3.1%で非常に安定してい
た。
【0093】<実施例3>合成例1で得られたMTCD
開環重合体水素添加物の代わりに、合成例2で得られた
MTCD/DCP開環重合体水素添加物を使用した以外
は、実施例2と同様にして多層フィルムを作成した。得
られた多層フィルムのヘイズは3.8%、フィルムの透
湿度は0.005g・mm/m・24hr・atm
(40℃)、酸素透過速度は0.02ml・20μm/
・day・atmであった。
【0094】実施例1と同様にして有機EL素子を製造
し、発光輝度の経時変化を調べた。その結果を図2に示
す。発光面の初期発光輝度は1255cd/mであ
り、100日後の減衰率は1.7%で非常に安定してい
た。
【0095】<比較例1>フッ素樹脂フィルム(ダイキ
ン工業株式会社製「ネオフロンFEPフィルムNF−0
250」、250μm)に、二軸延伸ナイロン6フィル
ム(三菱化学興人パックス株式会社製「サントニールS
NR15」、15μm)をドライラミネートし、フッ素
樹脂層/接着性樹脂層/ナイロン6層の構成を有する透
明な多層フィルムを得た。接着性樹脂としては、タケラ
ックA−385(武田薬品工業(株)製)を主剤とし
て、タケネートA−50(武田薬品工業(株)製)を硬
化剤として使用し、ドライラミネートした後多層フィル
ムを40℃で3日間養生した。こうして得られた多層フ
ィルムのヘイズは4.7%、フィルムの透湿度は0.4
2g・mm/m・24hr・atm(40℃)、酸素
透過速度は85ml・20μm/m・day・atm
であった。
【0096】実施例1と同様にして有機EL素子を製造
し、発光輝度の経時変化を調べた。その結果を図2に示
す。発光面の初期発光輝度は1220cd/mであ
り、100日後の減衰率は18.7%であった。
【0097】
【発明の効果】本発明の多層構造体は、防湿性に優れ、
かつ高い酸素遮断性を有しているので、EL素子のカバ
ー材料として使用することにより、EL素子の長期耐久
性を飛躍的に高めることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の有機EL素子の断面図である。
【図2】 実施例1〜3および比較例の有機EL素子の
発光輝度を、放置日数に対してプロットしたグラフであ
る。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 陽電極 3 有機物質ホール輸送層 4 有機物質発光層 5 陰電極 6 熱可塑性樹脂膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状オレフィン系重合体または該重合体
    の水素添加物からなる層、接着性樹脂からなる層、およ
    びエチレン−ビニルアルコール共重合体からなる層を、
    この順序に配置した多層構造体。
  2. 【請求項2】 エチレン−ビニルアルコール共重合体か
    らなる層の少なくとも一層に無機物蒸着層を有する請求
    項1記載の多層構造体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の多層構造体よ
    りなるエレクトロルミネッセンス・デバイスのカバー。
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