JPH03189469A - 流体継手のスリップ制御装置 - Google Patents

流体継手のスリップ制御装置

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JPH03189469A
JPH03189469A JP1190017A JP19001789A JPH03189469A JP H03189469 A JPH03189469 A JP H03189469A JP 1190017 A JP1190017 A JP 1190017A JP 19001789 A JP19001789 A JP 19001789A JP H03189469 A JPH03189469 A JP H03189469A
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JP
Japan
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control
acceleration
engine
slip
state
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Application number
JP1190017A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Nobemoto
秀寿 延本
Tamiji Sakaki
民司 坂木
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH03189469A publication Critical patent/JPH03189469A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/14Control of torque converter lock-up clutches
    • F16H61/143Control of torque converter lock-up clutches using electric control means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/14Control of torque converter lock-up clutches
    • F16H61/143Control of torque converter lock-up clutches using electric control means
    • F16H2061/145Control of torque converter lock-up clutches using electric control means for controlling slip, e.g. approaching target slip value
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S477/00Interrelated power delivery controls, including engine control
    • Y10S477/904Control signal is acceleration

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両用の自動変速機等に備えられるトルクコ
ンバータ等の流体継手のスリップ制御装置に関する。
(従来の技術) 近年、車両に搭載される自動変速機においては、トルク
コンバータの入力要素と出力要素とを直結するロックア
ツプクラッチが備えられることがある。このロックアツ
プクラッチは、トルクコンバータのトルク増大作用や変
速ショック吸収作用等が不要な所定の運転領域で締結さ
れて、該トルクコンバータのトルク伝達効率を高めるこ
とにより、エンジンの燃費性能を向上させるものである
が、これを締結した場合、エンジン出力軸が変速機に機
械的に結合されるため、エンジン振動が変速機を介して
車体に伝達され易くなり、振動、騒音の問題が発生する
これに対しては、例えば特開昭57−33253号公報
に示されているように、所定の運転領域でトルクコンバ
ータの入力要素と出力要素とをスリップさせることによ
り、所要のトルクを伝達しながら、エンジン振動の変速
機ないし車体側への伝達を阻止することが行われる。そ
の場合、このスリップ制御は、トルクコンバータの入力
要素と出力要素の回転数をそれぞれ検出し、両要素間の
相対回転数、すなわちスリップ量が予め設定された目標
値に収束されるようにロックアツプクラッチの締結力を
フィードバック制御することにより行うのが通例である
また、この種のトルクコンバータにおいては、ロックア
ツプクラッチが締結状態もしくはスリップ状態とされる
領域においても、加速が要求されたときには、ロックア
ツプクラッチの締結を解除しもしくは締結力を低下させ
ることにより、トルクコンバータを人、出力要素の結合
が解除された所謂コンバータ状態とする制御(以下、こ
の制御をコンバータ解放制御という)が行われることが
ある。この制御は、通例、フィードフォワード制御によ
って行われ、これにより、加速要求時にトルクコンバー
タのトルク増大作用が得られ、当該車両の加速性能が向
上することになる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記のように、所定の運転領域でトルクコン
バータの入、出力要素を所定の相対回転数でスリップさ
せるスリップ制御と、加速時にロックアツプクラッチの
締結力を低下させて、トルクコンバータをコンバータ状
態とするコンバータ解放制御とを行う場合、加速が終了
して、後者の制御から前者の制御に移行するときに、次
のような問題が発生する。
つまり、加速終了時におけるコンバータ解放制御からス
リップ制御への移行時には、該トルクコンバータの人、
出力要素間の相対回転数を所定の目標スリップ量に収束
させるために、ロツクアップクラッチの締結力を増大さ
せる制御が行われることになるが、この制御が急速に行
われると、エンジン出力軸に作用する負荷の急激な増大
によりエンジン回転数が低下することになる。
一方、コンバータ解放制御を行うための加速状態の判定
は、例えばエンジンのスロットル開度の増加率が所定値
以上であることによって判定されるが、この加速状態が
終了した後においても、スロットル開度が比較的小さな
変化率で増加する場合がある。つまり、運転者の操作が
急加速を要求する操作から緩加速を要求する操作に変化
した場合であって、この場合に、上記のスリップ制御へ
の移行に伴うエンジン回転数の低下が発生すると、運転
者は(緩)加速を要求しているのにエンジン回転数が低
下するので違和感を覚え、或いは要求された加速状態が
得られないことになる。
また、このような不具合を回避するため、スロットル開
度の変化率が完全に零になり或いは負になるのを待って
、コンバータ解放制御からスリップ制御への移行を行う
ことが考えられるが、この場合、トルク増大作用が要求
されていないのにトルクコンバータが不必要にコンバー
タ状態に保持される場合が生じ、燃費性能の向上が阻害
されることになる。
本発明は、流体継手のスリップ制御と加速時におけるコ
ンバータ解放制御とを行う場合における上記のような問
題に対処するもので、加速終了時に、運転者に違和感を
与えたり、不必要にコンバータ状態を保持して燃費性能
を悪化させたりすることなく、要求に応じた運転状態を
確保しながら、流体継手をコンバータ状態からスリップ
状態に良好に移行させることを課題とする。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため、本発明においては次のような
手段を用いる。
まず、本願の請求項1に係る発明(以下、第1発明とい
う)は、エンジン出力が入力される入力要素と、該入力
要素の回転により流体を介して駆動される出力要素と、
上記両要素をスリップ状態で結合可能なロックアツプ手
段と、該ロックアツプ手段の締結力を調整して上記両要
素間のスリップ量を制御するスリップ制御手段とを有す
る流体継手のスリップ制御装置において、上記エンジン
の加速状態を判定する加速判定手段と、エンジンの負荷
を検出するエンジン負荷検出手段と、上記加速判定手段
によりエンジンの加速状態が判定されたときに、上記ロ
ックアツプ手段の締結力を低下させると共に、加速終了
時に、上記スリップ制御手段による制御の特性をエンジ
ン負荷の変化率に応じて変更する制御特性変更手段とを
設けたことを特徴とする。
また、本願の請求項2に係る発明(以下、第2発明とい
う)は、上記第1発明における制御特性変更手段として
、エンジンの加速状態が判定されたときに、ロックアツ
プ手段の締結力を低下させると共に、加速終了時に、エ
ンジン負荷の増加率が大きいほどスリップ制御手段によ
る制御の応答性を抑制する制御特性変更手段を設けたこ
とを特徴とする。
また、本願の請求項3に係る発明(以下、第3発明とい
う)は、同じく第1発明における制御特性変更手段とし
て、エンジンの加速状態が判定されたときに、ロックア
ツプ手段の締結力を低下させると共に、加速終了時に、
エンジン負荷の増加率が大きいほどスリップ制御手段に
よる制御への移行を遅らせる制御特性変更手段を設けた
ことを特徴とする。
さらに、本願の請求項4に係る発明(以下、第4発明と
いう)は、第1発明における制御特性変更手段として、
加速時にロックアツプ手段の締結力を低下させると共に
、加速終了時に、エンジン負荷の変化率が零以上のとき
に、エンジン回転数をその時点の回転数より低下しない
ように上記スリップ制御手段を作動させる制御特性変更
手段を設けたことを特徴とする。
(作   用) 上記の構成によれば、第1〜第4発明のいずれにおいて
も、制御特性変更手段により、加速時にロックアツプ手
段の締結力が低下されて、流体継手がコンバータ状態と
されることにより、該流体継手でトルクが増大されて大
きな加速力が得られることになる。そして、第1発明に
よれば、加速終了時においてコンバータ状態からスリッ
プ制御に移行するときに、その制御特性がエンジン負荷
の変化率に応じて最も適した状態に変更されると共に、
特に第2発明によれば、制御特性の変更が、エンジン負
荷の増加率が大きいほどスリップ制御の応答性を抑制す
るように行われ、また第3発明によれば、エンジン負荷
の増加率が大きいほどスリップ制御への移行を遅らせる
ように行われる。
従って、例えばスロットル開度の増加率が所定値以上の
加速状態が終了した後においても、緩加速が要求されて
いるときには、第2発明によれば、コンバータ状態から
スリップ状態への移行が緩やかに行われることになり、
その間、流体継手がコンバータ状態に近い状態に保持さ
れてトルク増大作用が得られると共に、エンジン出力軸
に作用する負荷の急激な増大によるエンジン回転数の低
下が抑制されることになり、運転者の要求ないし感覚に
合致した緩加速状態が得られることになる。また、第3
発明の場合も、急加速状態から緩加速状態への移行時に
、その緩加速の要求度合に応じた時間、流体継手がコン
バータ状態に保持されてトルク増大作用が得られること
により、同じく運転者の要求ないし感覚に合致した緩加
速状態が得られる。
さらに、第4発明によれば、加速終了時に、エンジン負
荷の変化率が零以上であって定常状態もしくは緩加速状
態が要求されているときに、エンジン回転数が低下しな
いようにスリップ制御が行われるので、コンバータ状態
からスリップ制御への移行に伴うエンジン回転数の低下
が確実に防止されることになり、運転者の要求ないし感
覚に一層合致した運転状態が得られることになる。
そして、上記第1〜第4発明のいずれにおいても、加速
終了時におけるエンジン負荷の増加率が小さいとき、つ
まり上記のような緩加速が要求されていないときは、速
かにスリップ制御に移行して流体継手のスリップ量が直
ちに目標値に収束されることにより、いたずらにコンバ
ータ状態を保持することによるエンジンの燃費性能の悪
化が防止される。
ここで、第2発明におけるスリップ制御の応答性を抑制
する具体的方法としては、該制御がフィードバック制御
で行われる場合、実スリップ量と目標スリップ量の偏差
に応じた制御量、即ち制御ゲインを小さくする方法や、
偏差に応じた制御量の書き換え周期もしくは制御信号の
出力周期等の制御サイクルを長くする方法などが考えら
れる。
(実 施 例) 以下、図に従って本発明の実施例について説明する。な
お、第1〜4図は第1〜4発明の実施例に共通の構成を
示すものである。
まず、第1図により本実施例が適用される車両のパワー
プラントとその制御システムの概略の構成を説明すると
、このパワープラントはエンジン10と自動変速機20
とで構成され、エンジン10には、吸気を燃焼室に供給
する吸気系統11、燃料を供給する燃料系統(図示せず
)、燃焼室で発生した排気ガスを排出する排気系統(図
示せず)等が設けられ、上記吸気系統11には、吸入空
気量をコントロールするスロットルバルブ12が備えら
れている。
一方、自動変速機20は、上記エンジン10の出力軸に
連結されたトルクコンバータ30と、動力伝達経路の切
り換えにより選択された変速比で上記トルクコンバータ
30の出力を減速し、これを車輪(図示せず)側に出力
する変速歯車機構40と、該変速歯車機構40に設けら
れた複数の摩擦締結要素を選択的に締結させて、その動
力伝達経路を切り換える油圧コントロールユニット50
とで構成されている。
上記トルクコンバータ30は、詳細を後述するように、
エンジン10の出力軸に結合された入力要素としてのポ
ンプと、変速歯車機構40側への出力要素としてのター
ビンと、これらを機械的に結合するロックアツプクラッ
チとを有し、該クラッチを解放して、上記ポンプからタ
ービンへ流体を介して動力を伝達するコンバータ状態と
、該クラッチを締結して、ポンプとタービンとを直結す
るロックアツプ状態と、さらに該クラッチをスリップさ
せて、ポンプとタービンとを所定のスリップ量で相対回
転させるスリップ状態との切り換えが可能とされている
また、上記油圧コントロールユニット50は、変速制御
用の5個のソレノイドバルブ51・・・51と、ロック
アツプ制御用の第1.第2ソレノイドパルプ52.53
とを有している。そして、これらのソレノイドバルブ5
1・・・51,52.53の作動を制御するコントロー
ラ60が備えられている。
このコントローラ60は、上記エンジン10におけるス
ロットルバルブ12の開度を検出するスロットル開度セ
ンサ61からの信号S1と、当該車両の車速を検出する
車速センサ62からの信号S2と、エンジン10の回転
数を検出するエンジン回転数センサ63からの信号S3
と、上記トルクコンバータ30におけるタービンの回転
数を検出するタービン回転数センサ64からの信号S4
と、制御に必要なその他の信号SXとを入力する。そし
て、これらの信号が示す運転状態に応じて、上記各ソレ
ノイドバルブ51・・・51,52゜53に、変速制御
信号S5・・・S、及びロックアツプ制御信号S6.S
、をそれぞれ出力することにより、上記変速歯車機構4
0の動力伝達経路を切り換える変速制御と、上記トルク
コンバータ30のロックアツプ制御、つまり上記のコン
バータ状態、ロックアツプ状態及びスリップ状態の切り
換え並びにスリップ状態におけるスリップ量の制御の各
制御を行うようになっている。
ここで、上記変速制御及びロックアツプ制御の概略を説
明すると、コントローラ60は、第2図に示すように車
速とスロットル開度とをパラメータとして予め設定され
た変速パターンと、第1図に示すセンサ62,61によ
って検出される車速及びスロットル開度で示される現実
の運転状態とを比較し、運転状態が変速パターンを構成
する各シフトアップラインU、〜U3を高車速側に横切
ったときに変速段をシフトアップさせ、また各シフトダ
ウンラインD1〜D、を低車速側に横切ったときに変速
段をシフトダウンさせるように、上記変速用のソレノイ
ドバルブ51・・・51に変速制御信号S5を出力する
。また、コントローラ60は、第3図に示すように、同
じく車速とスロットル開度とをパラメータとして予めロ
ックアツプ領域り及びスリップ領域Sを設定したロック
アツプパターンと、現実の車速及びスロットル開度で示
される運転状態とを比較し、運転状態がロックアツプ領
域りもしくはスリップ領域Sに属するときに、トルクコ
ンバータ30をロックアツプ状態もしくはスリップ状態
とし、またこれらの領域り、S以外のコンバータ領域C
ではコンバータ状態とするように、上記ロックアツプ制
御用の第1ソレノイドバルブ52に制御信号S6を出力
する。そして、特にスリップ領域Sでは、トルクコンバ
ータ30のポンプとタービンが所定のスリップ量で相対
回転するように、第2ソレノイドバルブ53にロックア
ツプクラッチ4の締結力を調整する制御信号S7を出力
する。なお、上記ロックアツプ領域りは、3速と4速と
についてそれぞれ設けられていると共に、第2図に示す
シフトアップラインU及びシフトダウンラインDに対応
させて、ロックアツプ状態もしくはスリップ状態への実
行ラインLl、S、と、これらの状態を解除する解除ラ
インL2.S2とが設定されている。
次に、第4図により、上記トルクコンバータ30の構成
と、上記油圧コントロールユニット50におけるロック
アツプ制御に係る部分の油圧回路の構成とを説明する。
まず、トルクコンバータ30は、ケース31の内部に固
設されたポンプ32と、ケース31内においてポンプ3
2に対向するように配置されて回・転自在に支持された
タービン33と、該ポンプ32とタービン33との間に
介設されたステータ34とを有する。上記ケース31は
エンジン出力軸13に結合されて、該ケース31及びポ
ンプ32がエンジン出力軸13と一体的に回転し、また
該ポンプ32の回転によりタービン33がケース31内
の作動油を介して駆動されると共に、その際のポンプ回
転数に対するタービン回転数の比が所定値以下のときに
、上記ステータ34の作用により、ポンプ32からター
ビン33への伝達トルクが増大される。そして、タービ
ン33の回転がタービンシャフト35を介して変速歯車
機構40側へ出力されるようになっている。
また、このトルクコンバータ30には、上記タービン3
3の背部にケース31の内端面31aに対向させてロッ
クアブクラッチ36が備えられている。このロックアツ
プクラッチ36は、ケース31内部の内圧室37の油圧
により上記ケース内端面31a側に付勢され、該面31
aに締結されたときに、ポンプ32とタービン33とを
結合する。これにより、上記エンジン出力軸13とター
ビンシャフト35とが機械的に結合され、トルクコンバ
ータ30がロックアツプ状態となる。
また、該ロックアツプクラッチ36は、ケース内端面3
1aとの間に設けられた解放室38に作動圧(解放圧)
が供給されたときに、該内端面31aから離反して上記
タービン33が流体を介して駆動される状態とし、これ
によりトルクコンバータ30がトルク増大作用を行うコ
ンバータ状態となる。さらに、該ロックアツプクラッチ
36は、上記解放圧の調整によりケース内端面31aに
対する締結力が低下されたときに該面31aに対してス
リップし、これによりトルクコンバータ30がタービン
33とポンプ32とが所定のスリップ量で相対回転する
スリップ状態となる。
一方、油圧コントロールユニット50におけるロックア
ツプ制御に係る油圧回路70は、上記のような各状態の
切り換えを行うロックアツプシフトバルブ(以下、シフ
トバルブという)71と、スリップ状態において上記解
放圧を調整するロックアツプ調圧バルブ(以下、調圧バ
ルブという)76とを有し、これらのバルブ71.76
が上記ロックアツプ制御用の第1.第2ソレノイドバル
ブ52.53の作動を介して駆動されるようになってい
る。
上記シフトバルブ71は、図面上、右側に配置された第
1スプール72と、左側に配置された第2スプール73
と、第2スプール73の左側に配置されて両スプール7
2.73を右方に付勢するスプリング74とで構成され
ていると共に、第1スプール72の右側の端部には大径
の受圧ランド72aが設けられている。また、このシフ
トバルブ71の右端部には第1制御ボートaが、左端部
には第2制御ボートbが、中間部における第1、第2ス
プール72.73の対向部には第3制御ボートCがそれ
ぞれ設けられている。そして、第1制御ボートaには、
オイルポンプ81の吐出側から直接導かれた第1制御ラ
イン82が、第2制御ボートbには、同じくオイルポン
プ81の吐出側から一定圧形成部83を介して導かれた
第2制御ライン84が、また第3制御ボートCには、上
記第2制御ライン84の上流部から分岐された第3制御
ライン85がそれぞれ接続されている。また、上記第1
、第2制御ライン82.84にはドレンボート82a、
84aが設けられ、これらのボート82a、84aに前
述のロックアツプ制御用の第1ソレノイドバルブ52及
び第2ソレノイドバルブ53がそれぞれ配置されている
ここで、第1ソレノイドバルブ52は、コントローラ6
0からの制御信号S6によりON、OFFされて、ON
時に上記ドレンボート82aを開き、OFF時に該ボー
ト82aを閉じる。また、第2ソレノイドバルバ53は
、ごく短い周期でON、OFFを繰り返すデユーティソ
レノイドバルブであって、コントローラ60からの制御
信号S7が示すデユーティ率(1周期中のON時間の比
率)に従ってドレンボート84aのmmを繰り返すこと
により、第2制御ライン84内の制御圧を上記デユーテ
ィ率が大きいほど低い圧力に調整する。
一方、上記調圧バルブ76は、スプール77と、該スプ
ール77の図面上、左側に配置されてこれを右側に付勢
するスプリング78とで構成されていると共に、上記第
2制御ライン84から分岐されたライン86が該バルブ
76の右端部に設けられた第1制御ボートdに、またス
ロットル圧形成部87から導かれたスロットル圧ライン
88が、該バルブ76の左端部に設けられた第2制御ポ
ートeにそれぞれ接続されている。ここで、上記スロッ
トル圧形成部87は、オイルポンプ81の吐出圧を所定
のライン圧に調整するレギュレータバルブ89から導か
れたメインライン90に接続され、上記ライン圧をエン
ジンのスロットル開度に対応するスロットル圧に調整す
る。
また、該調圧バルブ76の中央部には、上記メインライ
ン90が接続された入力ボートfと、上記シフトバルブ
71に通じる中継ライン91が接続された出力ボートg
と、ドレンボートhとを隣接配置することにより油圧調
整部が設けられている。そして、第2ソレノイドバルブ
53のデユーティ率に応じて調整された上記第2制御ラ
イン84ないしライン86内の制御圧と、上記のスロッ
トル圧とが第1、第2制御ボートd、eにそれぞれ導入
されることにより、該調圧バルブ76においては、これ
らの圧力とスプリング78の付勢力の力関係でスプール
77が左右に変位し、該スプール77が図示の位置から
右側に変位するに従って、つまり第1制御ボートd内の
制御圧が低くなるに従って、入力ボートfに導入される
ライン圧が低い圧力に調整されて出力ボートgからシフ
トバルブ71側へ供給されるようになっている。
ここで、この油圧回路70のロックアツプ制御動作を説
明すると、まず、第1ソレノイドバルブ52がOFFで
、第2ソレノイドバルブ53のデユーティ率が0のとき
に、第1、第2制御ライン82.84のドレンボートg
2a、84aが閉じられて、シフトバルブ71の第1、
第2制御ボートa、b及び調圧バルブ76の第1制御ボ
ートdに制御圧が導入される。このとき、シフトバルブ
71においては、第1スプール72の大径の受圧ランド
72aに作用する第1制御ボートa内の制御圧が第2制
御ボートb内の制御圧及びスプリング74の付勢力に打
ち勝つことにより、第1、第2スプール72.73が図
示のように左側に位置する。そのため、上記トルクコン
バータ30内のロックアツプ解放室38に通じる解放ラ
イン92が調圧バルブ76から導かれた中継ライン91
に連通し、またトルクコンバータ30の内圧室37に通
じる締結ライン93がライン94を介してドレン作用を
有するオイルクーラ95に連通する。また、調圧バルブ
76においては、第1制御ボートdに大きな制御圧が導
入されて、該バルブ76のスプール77が図示のように
最も左側に位置することにより、メインライン90から
のライン圧が減圧されることなく入力ボートfから出力
ボートgに吐出され、これが解放圧として上記中継ライ
ン91及びシフトバルブ71を介して解放ライン92か
らトルクコンバータ30のロックアツプ解放室38に導
入される。これにより、ロックアツプクラッチ36が解
放されて、トルクコンバータ30がコンバータ状態とな
る。
また、上記第1ソレノイドバルブ52がONとなって第
1制御ライン82のドレンボート82aが開かれ、且つ
第2ソレノイドバルブ53のデユーティ率が0で第2制
御ライン84のドレンボート84aが閉じられている場
合は、シフトバルブ71においては、第2制御ボートb
内に導入される制御圧及びスプリング74により第1、
第2スプール72.73が右側に移動する。このとき、
上記締結ライン93がメインライン90に連通し、且つ
上記解放ライン92が当該シフトバルブ71のドレンボ
ートに連通ずることにより、ロックアツプクラッチ36
が締結され、トルクコンバータ30がロックアツプ状態
となる。
さらに、第1ソレノイドバルブ71がONで第1制御ラ
イン82のドレンボート82aが開かれ、且つ第2ソレ
ノイドバルブ76のデユーティ率が所定値(例えば20
%)以上であって、第2制御ライン84内の制御圧が所
定値以下に減圧されたときに、シフトバルブ71におい
ては、第3制御ライン85から第3制御ボートCに導入
される制御圧が第2制御ボートb内の制御圧及びスプリ
ング74の付勢力に打ち勝って、第2スプール73が左
側に位置し、また上記第3制御ボートC内の制御圧によ
り第1スプール72が右側に位置することになる。この
とき、メインライン90が締結ライン93に、また調圧
バルブ76がらの中継ライン91が解放ライン92にそ
れぞれ連通して、ライン圧がトルクコンバータ30の内
圧室37に導入されると同時に、調圧バルブ76により
第2ソレノイドバルブ53のデユーティ率に応じて調整
された解放圧がトルクコンバータ30の解放室38に導
入されることになる。そのため、ロックアツプクラッチ
36は、上記のロックアツプ状態に比較して解放圧の分
だけ締結力が低下してスリップすることになり、これに
より、トルクコンバータがスリップ状態となる。その場
合に、上記解放圧は第2ソレノイドバルブ53のデユー
ティ率が大きくなるほど低くなるから、トルクコンバー
タ30のスリップ量はデユーティ率が大きくなるほど少
なくなる。
なお、第4図中、ライン96はトルクコンバータ30内
で高温となった作動油を保圧弁97を介して上記オイル
クーラ95に導くラインである。
次に、本実施例の作用を、第5図以下の図面に従って説
明する。
まず、本願の第1もしくは第2発明に係る実施例の作用
を説明すると、第5図はコントローラ60によるスリッ
プ領域での制御動作を示すフローチャートであって、コ
ントローラ60は、まずステップP1で第1図に示す各
センサ61.63゜64からの信号s、 、S3r s
4に基いて、エンジン10のスロットル開度、エンジン
回転数、タービン回転数を検出し、次いでステップP2
でスロットル開度θの変化率(dθ/dt)が所定値θ
lより大きいか否かを判定する。そして、所定値θ1以
下の場合、つまり特に大きな加速が要求されていない場
合はステップP3でフラグFlの値を判定する。このフ
ラグF1は、スリップ領域での通常の運転時には0であ
り、従って、この場合は、ステップP4を実行して、ス
リップ量を所定の目標値に維持するフィードバック制御
を行う。
ここで、このスリップ量のフィードバック制御について
説明すると、この制御は第6図のフローチャートに従っ
て行われ、まずコントローラ60はステップP2□でセ
ンサ63,64からの信号S3、S4が示すエンジン回
転数とタービン回転数との差で示されるスリップ量の所
定の目標値に対する偏差ΔNを算出し、次いでステップ
P22で今回算出した偏差ΔNNと前回算出した偏差Δ
NN−とに基き、次式に従って修正係数2を算出する。
Z=A  ・ ΔNN+B  ・ ΔNN−1そして、
この修正係数2に基き、ステップP23で第7図のマツ
プからデユーティ率の補正量ΔDを求め、ステップP2
4でこの補正量ΔDを前回のデユーティ率り、−1に加
えて今回のデユーティ率DNを算出すると共に、ステッ
プP25でこのデユーティ率DNで第2ソレノイドバル
ブ53を駆動するように制御信号Sフを出力する。これ
により、上記スリップ量が目標値より大きいときは、デ
ユーティ率りが大きくされて、第4図に示す調圧バルブ
76で調整されるコンバータ解放圧が低くされることに
より、ロックアツプクラッチ36の締結力が増大してス
リップ量が減少し、また、スリップ量が目標値より小さ
いときは、逆にデユーティ率りが小さくされて上記解放
圧が高くされることによりスリップ量が増大し、このよ
うにして該スリップ量が所定の目標値に収束されるので
ある。
そして、上記のようなスリップ量の制御が行われている
状態で、運転者が大きな加速を要求し、これにともなっ
て第9図に符号アで示すように、スロットル開度θが所
定値θ1より大きな変化率で増大すると、コントローラ
60は第5図のステップP2からステップP5〜P7を
実行し、上記フラグF、を1にセットし、且つタイマの
カウント値Tを0にクリアした上で、スリップ量のフィ
ードフォワード制御を行う。
この制御は、具体的には上記第2ソレノイドバルブ53
のデユーティ率りをOに固定するものであり、従って、
この場合は調圧バルブ76の第1制御ボートdに導入さ
れる制御圧ないし該バルブ76で調整される解放圧が最
大となり、ロックアツプクラッチ36が完全に解放され
る。これにより、スリップ領域での運転中においても、
大きな加速の要求時にはトルクコンバータ30がコンバ
ータ状態となり、トルク増大作用によって運転者の要求
に合致した大きな加速力が得られることになる。
また、上記のような加速要求が解除され、スロットル開
度θの変化率が上記の所定値θ1以下となると、上記ス
テップP4によるスリップ量のフィードバック制御を再
び行うことになるのであるが、この加速終了後のフィー
ドバック制御に際しては、上記ステップP5でフラグF
1が1にセットされているので、コントローラ60は、
上記ステップp2.P、からステップP8を実行し、フ
ィードバック制御の制御ゲイン、つまり第6図のステッ
プP23で設定されるデユーティ率の補正量ΔDを変更
する。その場合に、制御ゲインは、第8図に示すように
、スロットル開度θの変化率に応じて設定され、該変化
率が大きいほど小さな値に設定される。そして、次にス
テップP9で上記タイマのカウント値Tに1を加算する
と共に、ステップPIOでそのカウント値Tが所定値T
1を超えたか否か、つまり加速終了時から所定時間が経
過したか否かを判定し、所定時間の経過前においては、
上記のようにして設定した制御ゲインで、ステップP4
によるフィードバック制御を行う。
これにより、加速終了時から所定時間が経過するまでの
間は、スリップ制御におけるフィードバック制御の制御
ゲインが加速終了時のスロットル開度θの変化率に応じ
て変更されることになる。従って、例えば」1記変化率
が正のとき、つまり第9図に符号イで示すように、急加
速終了後に運転者が緩加速を要求している場合には、同
図に符号つで示すように、デユーティ率りが0からスリ
ップ量を目標値に収束させるのに必要とされる値まで徐
々に増加することになり、その問、トルクコンバータ3
0がコンバータ状態に近い状態に保持されることになっ
て、エンジン回転数の低下が防止されると共に、トルク
増大作用が得られ、運転者の要求に合致した緩加速が得
られることになる。また、第9図に符号工、オで示すよ
うに、加速終了時におけるスロットル開度θの変化率が
0もしくは負の場合は、同図に符号力もしくはキで示す
ように、デユーティ率りが速かに増大し、従って緩加速
が要求されていない場合に、不必要にコンバータ状態を
保持して燃費性能を悪化させることがない。
そして、加速終了時から所定時間が経過すれば、コント
ローラ60は上記ステップPIOからステップP II
+ P 12を実行し、上記フラグF1をリセットした
上で、制御ゲインを元の値にリセツ1〜する。これによ
り、通常のスリップ制御に移行することになる。
なお、以上の例は、加速終了時におけるフィードフォワ
ード制御からフィードバック制御への移行時に、スロッ
トル開度θの変化率が大きいほど制御ゲインを小さ(す
ることにより、緩加速要求時にフィードバック制御の応
答性を抑制したちのであるが、スロットル開度θの変化
率が大きいほど制御サイクルを長くすることにより応答
性を抑制するようにしてもよい、つまり、第5図のフロ
ーチャートにおけるステップP8として、第10図のマ
ツプからスロットル開度の変化率に応じた制御サイクル
を読み取り、この制御サイクルで第5図のステップP4
及び第6図の制御を行うことにより、デユーティ率りの
書き換えサイクルないし制御信号S)の出力サイクルを
長くすれば、緩加速の要求時にフィードバック制御の応
答性が抑制されて、前記実施例と同様に、要求に合致し
た緩加速状態が得られることになる。
次に、本願の第3発明に係る実施例について説明する。
この実施例は、第11図のフローチャートに・従って実
行され、スリップ領域での通常の走行時は、コントロー
ラ60は、前記実施例と同様に、ステップP31〜P3
4に従ってスロットル開度、エンジン回転数及びタービ
ン回転数の検出、スロ・yトル開度θの変化率の判定を
行った後、当初はフラグF、がOであるから、ステップ
PS4のスリップ量のフィードバック制御を第6図のフ
ローチャートに従って行う。
そして、運転者が加速を要求し、スロットル開度θの変
化率が所定値θ!より大きくなると、ステップP 35
”” P 37に従って上記フラグF1を1にセットす
ると共に、遅延フラグF2を1にセットし且つ遅延タイ
マのカウント値Tをクリアした上で、ステップP3gに
よるフィードフォワード制御を行う、このフィードフォ
ワード制御は前記実施例と同様に、第2ソレノイドバル
ブ53のデユーティ率りを0に固定するもので、これに
より、ロックアツプクラッチ36が解放され、トルクコ
ンバータ30がコンバータ状態とされて、運転者の要求
に応じた強い加速状態が得られる。
その後、この加速状態が終了し、スロットル開度θの変
化率が上記所定値θ1以下になると、フラグF、及びF
2がいずれも1であるから、コントローラ60はステッ
プP32、F33からステップP39を介してステラ7
P40を実行し、遅延時間T2を設定する。この遅延時
間T2の設定は、第12図に示すマツプに基いて行われ
、加速終了時におけるスロットル開度θの変化率が大き
いほど長い時間に設定される。そして、ステップP41
で上記遅延フラグF2をOにリセットし、且つステップ
P42で上記タイマカウント値Tに1を加算した上で、
そのカウント値Tが上記のマツプから読み取った所定値
T2を超えるまで、上記ステップP、8によるフィード
フォワード制御を実行する。
これにより、第9図に符号りで示すように、加速が終了
した後も、所定の遅延時間T2の間、フィーバツク制御
への移行が遅延されてデユーティ率りがOに保持され、
その間、トルクコンバータ30がコンバータ状態に保持
されることになるが、その場合の遅延時間T2は加速が
終了した時点のスロットル開度θの変化率が大きいほど
長くされるから、緩加速の要求時にその要求に合致した
加速状態が得られると共に、緩加速が要求されていない
ときには、トルクコンバータ30が速かにスリップ状態
とされて、不必要にコンバータ状態を持続することによ
るエンジンの燃費性能の悪化が回避される。
さらに、本願の第4発明に係る実施例について説明する
と、この実施例は第13図のフローチャートに従って行
われ、スリップ領域での通常の走行時は、コントローラ
60は、まずステップP、I〜P、53に従って、スロ
ットル開度、エンジン回転数及びタービン回転数の検出
、スロットル開度変化率の判定、並びにフラグF1の判
定を行い、且つステップP54で上記フラグF1を0に
リセットした上で(通常は当初から0)、ステップP5
5でスリップ量のフィードバック制御を第6図のフロー
チャートに従って行う。また、この状態から、スロット
ル開度θの変化率が所定値θ1より大きくなると、上記
ステップP52からステップP56、 p、フを実行し
、上記フラグF、及びフラグF5を1にセットした上で
、ステップP5gによるフィードフォワード制御に移行
する。このフィードフォーワード制御は、前記各実施例
と同様に、デユーティ率りを0に固定するもので、これ
によリトルクコンバータ30がコンバータ状態とされて
、所要の加速状態が得られる。
そして、この加速状態が終了して、スロットル1M度θ
の変化率が所定値θl以下となると、コントローラ60
はステップP53からステップP59を実行して、スロ
ットル開度θの変化率が0以上であるか否かを判定し、
0より小さい場合、つまりスロットル開度が減少した場
合は、上記ステップP 541 F55を実行して、直
ちにスリップ量のフィードバック制御に移行する。
一方、加速状態が終了した時点のスロットル開度θの変
化率が0以上のとき、つまり運転者が緩加速状態もしく
は定常状態を要求しているときは、ステップp6oでフ
ラグF3の値を判定する。
このフラグFSは、加速終了直後においては1であるか
らコントローラ6oは次にステップP61を実行して、
その時点のエンジン回転数NBを口振回転数NEOにセ
ットする。そして、ステップP62で上記フラグF、を
0にリセットした上で、ステップルミs以下に従ってエ
ンジン回転数を上記目標回転数Nl!Oに維持するフィ
ードバック制御を行う。
つまり、ステップp6sで実際のエンジン回転数Ni+
の上記目標回転数NtOに対する偏差ΔN8(=Ng 
 NEO)を算出すると共に、ステップP64でその値
を判定して、該偏差ΔN、が正のときは、ステップP6
5で上記第2ソレノイドパルプ53のデユーティ率りに
補正量ΔDを加算し、また偏差ΔNEが負のときは、ス
テップP66で上記デユーティ率りから補正量ΔDを減
算する。そして、ステップP6?てこの補正後のデユー
ティ率りで第2ンレノイドバルブ53を駆動するように
制御信号S7を出力する。これにより、加速終了時にお
けるスロットル開度θの変化率が0以上のときに、エン
ジン回転数が加速終了直後の回転数より上昇すれば、ロ
ックアツプクラッチ36の締結力が増大されて、負荷の
上昇によりエンジン回転数が低下され、またエンジン回
転数が加速終了直後の回転数より下降すれば、ロックア
ツプクラッチ36の締結力が減少されてエンジン回転数
が上昇し、このようにして、エンジン回転数が加速終了
直後のエンジン回転数に維持されることになる。
従って、加速終了時におけるスリップ制御への移行に伴
うエンジン回転数の低下が確実に防止されて、特に緩加
速要求時に、運転者の感覚ないし要求によく合致した運
転状態が得られることになる。なお、加速終了時に、エ
ンジン回転数は少なくとも低下することが防止されれば
、運転写に違和感を与えることがないから、第13図の
フローチャートにおけるステップP65のエンジン回転
数が目標回転数より高い場合の動作は省略してもよい (発明の効果) 以上のように、本発明によれば、所定の運転領域で流体
継手を所定のスリップ量でスリップさせるスリップ制御
を行うと共に、加速時には、ロックアツプクラッチの締
結力を低下させて流体継手をトルク増大作用が得られる
コンバータ状態とすることにより、所要の加速性が得ら
れるようにしたものにおいて、加速終了時における上記
スリップ制御の再開時に、その時点のエンジン負荷の変
化率に応じてスリップ制御の応答性を抑制し、或いは該
制御への移行を遅延させ、さらにはエンジン回転数を加
速終了時の回転数より低下させないようにする制御を行
うようにしたから、運転者の操作が急加速を要求する操
作かち緩加速を要求する操作に移行したときに、上記流
体継手がコンバータ状態から急速にスリップ状態とされ
ることによるエンジン回転数の低下が防止されると共に
、該流体継手のトルク増大作用が得られることになる。
これにより、加速終了時に運転写の要求に合致した運転
状態が得られると共に、流体継手を不必要にコンバータ
状態に保持することによるエンジンの燃費性能の悪化が
防止されることになる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は自動変速
機の制御システム図、第2図及び第3図は変速制御およ
びロックアツプ制御でそれぞれ用いられるマツプ、第4
図はトルクコンバータの構造とロックアツプ制御に係る
油圧回路を示す図である。また、第5図はスリップ制御
の第1実施例を示すフローチャート図、第6図はこの制
御で行われるフィードバック制御を示すフローチャート
図、第7図はこの制御で用いられるフィードバック補正
量の特性図、第8図は制御ゲインの特性図、第9図はこ
の制御による各状態の経時変化図、第10図は制御サイ
クルの特性図である。さらに、第11は第2実施例の制
御動作を示すフローチャート図、第12図はこの制御で
用いられる遅延時間の特性図、第13図は第3実施例の
制御動作を示すフローチャート図である。 30・・・流体継手(トルクコンバータ)、36・・・
ロックアツプ手段(ロックアツプクラッチ)、53.7
6・・・スリップ制御手段(ソレノイドバルブ、調圧バ
ルブ)、60・・・制御特性変更手段、加速判定手段(
コントローラ)、61・・・エンジン負荷検出手段(ス
ロットル開度センサ)。 第 2 図 第 図 阜遠 第 5 図 第 図 第 図 d? 第 図 第10図 第 2 図 t 第 図 手続補正帯(麓) 平成 3年 2月

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エンジン出力が入力される入力要素と、該入力要
    素の回転により流体を介して駆動される出力要素と、上
    記両要素をスリップ状態で結合可能なロックアップ手段
    と、該ロックアップ手段の締結力を調整して上記両要素
    間のスリップ量を制御するスリップ制御手段とを有する
    流体継手のスリップ制御装置であつて、上記エンジンの
    加速状態を判定する加速判定手段と、エンジンの負荷を
    検出するエンジン負荷検出手段と、上記加速判定手段に
    よりエンジンの加速状態が判定されたときに、上記ロッ
    クアップ手段の締結力を低下させると共に、加速終了時
    に、上記スリップ制御手段による制御の特性をエンジン
    負荷の変化率に応じて変更する制御特性変更手段とを設
    けたことを特徴とする流体継手のスリップ制御装置。
  2. (2)エンジン出力が入力される入力要素と、該入力要
    素の回転により流体を介して駆動される出力要素と、上
    記両要素をスリップ状態で結合可能なロックアップ手段
    と、該ロックアップ手段の締結力を調整して上記両要素
    間のスリップ量を制御するスリップ制御手段とを有する
    流体継手のスリップ制御装置であつて、上記エンジンの
    加速状態を判定する加速判定手段と、エンジンの負荷を
    検出するエンジン負荷検出手段と、上記加速判定手段に
    よりエンジンの加速状態が判定されたときに、上記ロッ
    クアップ手段の締結力を低下させると共に、加速終了時
    に、エンジン負荷の増加率が大きいほど上記スリップ制
    御手段による制御の応答性を抑制する制御特性変更手段
    とを設けたことを特徴とする流体継手のスリップ制御装
    置。
  3. (3)エンジン出力が入力される入力要素と、該入力要
    素の回転により流体を介して駆動される出力要素と、上
    記両要素をスリップ状態で結合可能なロックアップ手段
    と、該ロックアップ手段の締結力を調整して上記両要素
    間のスリップ量を制御するスリップ制御手段とを有する
    流体継手のスリップ制御装置であって、上記エンジンの
    加速状態を判定する加速判定手段と、エンジンの負荷を
    検出するエンジン負荷検出手段と、上記加速判定手段に
    よりエンジンの加速状態が判定されたときに、上記ロッ
    クアップ手段の締結力を低下させると共に、加速終了時
    に、エンジン負荷の増加率が大きいほど上記スリップ制
    御手段による制御への移行を遅らせる制御特性変更手段
    とを設けたことを特徴とする流体継手のスリップ制御装
    置。
  4. (4)エンジン出力が入力される入力要素と、該入力要
    素の回転により流体を介して駆動される出力要素と、上
    記両要素をスリップ状態で結合可能なロックアップ手段
    と、該ロックアップ手段の締結力を調整して上記両要素
    間のスリップ量を制御するスリップ制御手段とを有する
    流体継手のスリップ制御装置であって、上記エンジンの
    加速状態を判定する加速判定手段と、エンジンの負荷を
    検出するエンジン負荷検出手段と、上記加速判定手段に
    よりエンジンの加速状態が判定されたときに、上記ロッ
    クアップ手段の締結力を低下させると共に、加速終了時
    に、エンジン負荷の変化率が零以上のときに、エンジン
    回転数がその時点の回転数より低下しないように上記ス
    リップ制御手段を作動させる制御特性変更手段とを設け
    たことを特徴とする流体継手のスリップ制御装置。
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