JP3896755B2 - 無段変速機のクラッチ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載されたベルト式無段変速機等に用いて好適の、無段変速機のクラッチ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
有段式の自動変速機(AT:オートマチック・トランスミッション)や、無段変速機では、従来よりエンジンと駆動輪との間の動力伝達経路を接続・遮断する手段(断接手段)として例えばトルクコンバータ(以下、トルコンという)が用いられている。トルコンは、エンジンとトランスミッションとの接続部に設けられており、このトルコンを介して発進時や急加速時のエンジン回転のトランスミッションへの入力に伴う変速ショックを緩和している。
【0003】
トルコンには例えば油圧制御式のダンパクラッチが内装されており、このダンパクラッチを係合させることでトルコンの入力軸(ポンプ側)と出力軸(タービン側)とを滑りが生じないように連結した完全直結(完直)状態として、トルコンの流体摩擦係合をダンパクラッチによる機械摩擦係合に代替させ、燃費の向上をはかっている。
【0004】
このような油圧制御式のダンパクラッチでは、完直時には、ダンパクラッチ押付力を調整する油圧を常に最大値に設定して、かかる押付力をダンパクラッチが滑らないように十分に高い値に設定している。また、L/F(リフトフット:運転者がアクセルペダルから足を離してスロットル開度がゼロとなった状態)時には、ダンパクラッチを直結しておくと、次回のアクセルオン操作時に特にキックダウンのような瞬間的なエンジントルクの増加の際にはチップインショックや変速ショック(以下、これらをまとめて単に変速ショックという)が生じてしまうため、このような変速ショックを回避するために、L/F時には、ダンパクラッチは非直結に制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、有段ATでは、段階的に変速が行なわれるため、その変速毎にダンパクラッチの係合(直結)/解放(非直結)を行なわなければならないが、無段変速機では、連続的に変速操作を行なえるため、有段ATのように変速時の変速ショックを回避すべくダンパクラッチを解放する必要はなく、さらに、ダンパクラッチを非直結にすると変速機の効率が低下して燃費が悪化してしまうため、無段変速機ではダンパクラッチを非直結とすることはできるだけ避けたい。
【0006】
もちろん、KD(キックダウン)時のように、瞬時にエンジントルクを増加させるような場合には、ダンパクラッチを直結しておくと、有段式ATと同様に変速ショックが発生してしまうので、このような場合には、ダンパクラッチを解放するようにしたい。
本発明は、このような要望に応えるべく創案されたもので、エンジントルクの急激な増加の際の変速ショックを回避しつつも、燃費向上の面からクラッチ(ダンパクラッチ)をできるだけ直結状態にして燃費を向上させることができるようにした、無段変速機のクラッチ制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明の無段変速機のクラッチ制御装置では、無段変速機に連結される流体継手の内部に装備されたクラッチの連結状態を制御するクラッチ制御手段と、該無段変速機の変速比を判定する変速比判定手段と、該クラッチがスリップ限界状態となるクラッチ押付力をエンジントルクの増加に応じて増大させるように設定するとともに、該クラッチが直結状態となるクラッチ押付力を、該スリップ限界状態に対応するクラッチ押付力から所定値だけ高い値に設定する押付力設定手段と、該変速比判定手段で判定された該変速比が所定変速比以上の場合に、該変速比が該所定変速比よりも小さい場合と比較して該所定値を小さく変更する所定値変更手段と備え、該クラッチ制御手段は、該押付力設定手段の設定値に基づいて該クラッチの連結状態を制御することを特徴としている。
【0008】
また、請求項2記載の本発明の無段変速機のクラッチ制御装置では、該押付力設定手段が、該クラッチが直結状態に維持されると変速ショックが予想されるエンジントルク変動が生じた場合に該クラッチ押付力が該スリップ限界状態に対応するクラッチ押付力よりも低くなるように、該所定値の高さが設定される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明すると、図1〜図5は本発明の一実施形態としての無段変速機のクラッチ制御装置について示す図である。
まず、本実施形態にかかる無段変速機の搭載される車両の動力伝達機構について説明すると、図1(a),(b)に示すように、本動力伝達機構では、エンジン1から出力された回転は、トルクコンバータ(流体継手、以下、トルコンともいう)2を介してベルト式無段変速機(CVT、以下、単に無段変速機という)20に伝達され、さらに図示しないカウンタシャフトからフロントデフ31へ伝達されるようになっている。
【0010】
トルコン2は、図2に示すように、エンジン1側に連結されたポンプ2P,出力軸7等を介して無段変速機20側に連結されたタービン2T、及び、これらのポンプ2Pとタービン2Tとを連結しうるダンパクラッチ2A等をそなえて構成されており、ダンパクラッチ2Aを作動させてポンプ2Pとタービン2Tとを一体的に連結し、エンジン1と無段変速機20とを直結状態にすることができるようになっている。
【0011】
トルコン2には、後述するレギュレータバルブ63で調圧されたライン圧PLがダンパクラッチコントロールバルブ70を介して供給される。このダンパクラッチコントロールバルブ70をソレノイドバルブ2Bで調整することにより、トルコン2へ供給される油圧が制御されるとともに油路x,yの何れかが選択され、これによりダンパクラッチ2Aの係合状態(押付力F)を制御するようになっている。図2に示す構成では、油路xより油圧PDが供給されると、ダンパクラッチ2Aは係合状態となり、油路yより油圧PDが供給されるとダンパクラッチ2Aは解放状態となる。
【0012】
なお、本実施形態では、レギュレータバルブ63で調圧されたライン圧PLを、ダンパクラッチコントロールバルブ70の元圧としているが、例えば、レギュレータバルブ63とダンパクラッチコントロールバルブ70との間にレデューシングバルブを介在させ、このレデューシングバルブによりライン圧PLを減圧してからトルコン2に供給するように構成しても良い。
【0013】
さて、図1(a)に示すように、トルコン2の出力軸7と無段変速機20の入力軸24との間には、正転反転切換機構4が配設されており、エンジン1からトルコン2を介して入力される回転は、この正転反転切換機構4を介して無段変速機20に入力されるようになっている。無段変速機20は、変速制御等を後述の油圧制御により行なう油圧式無段変速機となっている。
【0014】
この無段変速機20についてさらに詳述すると、無段変速機20は、図1(b)に示すように、プライマリプーリ21とセカンダリプーリ22とベルト23とから構成されており、正転反転切換機構4からプライマリシャフト24に入力された回転は、プライマリシャフト24と同軸一体のプライマリプーリ21からベルト23を介してセカンダリプーリ22へ入力されるようになっている。
【0015】
プライマリプーリ21,セカンダリプーリ22はそれぞれ一体に回転する2つのシーブ21a,21b,22a,22bから構成されている。それぞれ一方のシーブ21a,22aは軸方向に固定された固定シーブであり、他方のシーブ21b,22bは油圧シリンダ21c,22cによって軸方向に移動可能な可動シーブになっている。
【0016】
油圧ピストン21c,22cの油室には、オイルタンク61内の作動油(作動流体)をオイルポンプ62で加圧して得られる制御油圧が供給され、これに応じて可動シーブ21b,22bの固定シーブ21a,22a側への押圧力が調整されるようになっている。セカンダリプーリ22の油圧ピストン22cには、レギュレータバルブ(調圧弁)63により調圧されたライン圧PLが加えられ、プライマリプーリ21の油圧ピストン21cには、レギュレータバルブ63により調圧された上でシフトコントロールバルブ(流量制御弁)64により流量調整された作動油が供給され、この作動油が変速比調整用油圧(プライマリ圧)PP として作用するようになっている。なお、レギュレータバルブ63は、ライン圧制御用ソレノイド63Aを電気信号によりデューティ制御することにより制御され、同様に、流量制御弁64は、変速制御用ソレノイド64Aを電気信号によりデューティ制御することにより制御されようになっている。
【0017】
そして、セカンダリプーリ22の油圧ピストン22cに与えられるライン圧PL及びプライマリプーリ21の油圧ピストン21cに与えられるプライマリ圧PPは、コントローラ(電子制御コントロールユニット=ECU)50の指令信号により、それぞれ制御されるようになっている。
つまり、図1(b)に示すように、ECU50には、エンジン回転速度センサ(クランク角センサ又はカム角センサ)41,スロットル開度センサ46,プライマリプーリ21の回転速度を検出する第1回転速度センサ43,セカンダリプーリ22の回転速度を検出する第2回転速度センサ44,ライン圧PLを検出するライン圧センサ45,変速比調整用油圧(プライマリ圧)PP を検出するプライマリ圧センサ47等の各検出信号が入力されるようになっており、ECU50では、これらの検出信号に基づいて各プーリ21,22への油圧供給系(油圧回路)にそなえられたレギュレータバルブ63や流量制御弁64を制御するようになっている。
【0018】
そして、ECU50には、図1(b)及び図2に示すように上述の流量制御弁64の制御(変速比制御)を行なう機能(変速制御手段又はプライマリ圧制御手段)52とレギュレータバルブ63の制御(ライン圧制御)を行なう機能(ライン圧制御手段)53と、ダンパクラッチ2Aの押付力Fに関する制御を行なう機能(クラッチ制御手段)54とが設けられている。
【0019】
そして、本実施形態のクラッチ制御装置は、図2に示すように、ECU50内に機能構成されるクラッチ制御手段54と、上述したソレノイドバルブ2Bとをそなえて構成される。クラッチ制御手段54は、ダンパクラッチ2Aの押付力Fを設定する押付力設定手段54Aをそなえており、ソレノイドバルブ2Bを電気信号によりデューティ制御することにより、ダンパクラッチ2Aに供給される作動油の油圧PDを調整して、ダンパクラッチ2Aの押付力Fを、押付力設定手段54Aにより設定された所定圧力に制御するようになっている。
【0020】
押付力設定手段54Aは、例えば図3に示すマップにしたがって、図中に実線で示すように、スリップ限界押付力FLIMIT(これよりも押付力Fが低下するとダンパクラッチ2Aが滑り始める押付力F)をエンジントルクTeの増加に応じて増大するように設定し、このスリップ限界押付力FLIMITに所定値α(ここでは所定値αは一定値)を加算して、図中に点線で示すように完全直結時の押付力Fを設定するものである。従来装置では、図3中に一点差線で示すように、エンジン出力Teにかかわらず、完全直結時の押付力Fを高めに設定しているのに対し、本装置では、押付力Fをこのようにエンジン出力Teに応じて設定するようになっている。
【0021】
ここで、ダンパクラッチ2Aの押付力Fとして作用する作動油を供給するオイルポンプ62は、エンジン駆動であり、また、ダンパクラッチ2Aに供給される作動油圧PDを調整するソレノイドバルブ2Bに制御遅れがあることから、エンジントルクTeに応じて変化させようとしても、作動油圧PD即ち押付力FにはエンジントルクTeに対して応答遅れが生じる。そして、このような応答遅れは、エンジントルクTeの変化が急激なものであるほど大きくなる。
【0022】
本実施形態の無段変速機のクラッチ制御装置では、上述の所定値αを適切なものに設定することにより、エンジントルクTeに対する押付力Fのこのような特性を利用して、エンジントルクTeの増加が比較的緩やかな場合には、ダンパクラッチ2Aは直結状態が維持されて効率良くエンジントルクTeが無段変速機20に伝達されるようになっており、この一方、エンジントルクTeの増加が急激な場合には、ダンパクラッチ2Aがスリップして、発進時や急加速時の変速ショックが緩和されるようになっている。
【0023】
つまり、スロットル開度が小さく、図3中に矢印A1で示すように、エンジントルクTeの所定時間当たりの変化量cが比較的小さい場合(エンジントルクTeの増加傾向が比較的小さい場合)には、エンジントルクTeに対して押付力Fに応答遅れがあっても、押付力Fはスリップ限界押付力FLIMITよりも低くなることはなく、ダンパクラッチ2Aは直結状態が維持される。一方、スロットル開度が大きく、図3中に矢印A2で示すように、エンジントルクTeの所定時間当たりの変化量aが比較的大きい場合(エンジントルクTeの増加傾向が比較的大きい場合)には、図3中に斜線を引いて示す領域bにおいて押付力Fは応答遅れのためスリップ限界押付力FLIMITよりも低くなって、ダンパクラッチ2Aがスリップするようになっているのである。
【0024】
なお、所定値αは、大き過ぎるとダンパクラッチ2Aが滑りにくくなって変速ショックが生じやすくなり、一方、小さ過ぎるとダンパクラッチ2Aが滑り易くなって燃費が低下してしまうため、変速ショックの抑制と燃費向上とのバランスを図って設定(マッチング)される。
また、エンジントルクTeは、図示しないAFS(エアフローセンサ)により検出された吸入空気量や、図示しないブースト圧センサにより検出された吸気管圧力等から算出(又は推定)されるようになっている。
【0025】
本発明の一実施形態としての無段変速機のクラッチ制御装置は上述のように構成されているので、例えば図4のフロチャートに示すように、ステップS10で、吸入空気量や吸気管圧力等からエンジントルクTeが推定され、ステップS20で、このエンジントルクTeに応じて、図3に示すマップにしたがって、図中に実線で示すスリップ限界押付力FLIMITに所定値αを加算して、図中に点線で示すようにダンパクラッチ2Aの押付力Fが設定される。そして、ステップS30で、この設定値に基づいてダンパクラッチ2Aの連結状態が制御される。
【0026】
したがって、本発明のクラッチ制御装置によれば、図3中に矢印A1で示すように、エンジントルクTeの所定時間当たりの変化量cが比較的小さく、ダンパクラッチ2Aが直結状態に維持されても変速ショックが殆どないような場合には、エンジントルクTeに対する押付力Fの応答遅れは小さいので、押付力Fはスリップ限界押付力FLIMITよりも低くなることはなく、したがって、ダンパクラッチ2Aは直結状態に維持され、効率良くエンジントルクTeを無段変速機20に伝達することができ、燃費を向上させることができるという利点がある。
【0027】
一方、図3中に矢印A2で示すように、エンジントルクTeの所定時間当たりの変化量aが比較的大きく、ダンパクラッチ2Aが直結状態に維持されると顕著な変速ショックが予想されるような場合には、図3中に斜線を引いて示す領域bにおいて押付力Fは応答遅れのためスリップ限界押付力FLIMITよりも低くなって、ダンパクラッチ2Aがスリップするので、かかる変速ショックを回避できるという利点がある。
【0028】
また、従来の装置に対して新たな機器を追加することなく、単にダンパクラッチ2Aの押付力をエンジントルクTeに応じて設定するだけの非常に簡素なシステムにより、上述の効果を得ることができるという利点もある。
なお、本発明の無段変速機のクラッチ制御装置は上述の実施形態に限定されない。例えば、上述の実施形態では、スリップ限界押付力FLIMITに対して押付力Fの設定値を規定するための所定値αは一定値としているが、所定値αを所定のパラメータに基づき変更するように構成しても良い。例えば、上述の実施形態のクラッチ制御装置に、図1及び図2中に二点鎖線で示すように、変速比判定手段55と、クラッチ制御手段54内に機能構成される所定値変更手段54Bとを追加して、変速比判定手段55により、第1回転速度センサ43により検出されたプライマリプーリ21の回転速度NPと第2回転速度センサ44により検出されたセカンダリプーリ22の回転速度NSとの比からトランスミッション変速比ratioを判定し、この変速比ratioに応じて所定値変更手段54Bにより所定値αを変更するようにしても良い。
【0029】
このような所定値αの変更方法の一例を、図5を参照しながら説明する。図5は、変速比の変化を示すマップであり、横軸はセカンダリプーリ22の回転速度NS(又は車速V)を示し、縦軸はプライマリプーリ21の回転速度NP(又はエンジン回転速度Ne)を示す。図5中の各二点鎖線は、変速比判定手段55Aで判定された変速比が、有段自動変速機におけるどの変速段に相当するかを示し、例えば図中にハッチングして示すような変速比が有段自動変速機における3速相当以下のロー側の領域L1については、変速比が大きくダンパクラッチを完全直結時状態にしておくと大きな変速ショックが発生することが予想される。
【0030】
このため、所定値変更手段54Bにより、変速比判定手段55で判定されたトランスミッション変速比ratioに基づき、変速比の小さい(オ−バドライブ側の)領域L2に比べて領域L1の所定値αが小さくなるように補正する。これにより、ロー側の領域L1については、ダンパクラッチ2Aがスリップし易くなって変速ショックを確実に回避できるようになり、オ−バドライブ側の領域L2については、ダンパクラッチ2Aが確実に直結状態に維持され燃費の向上をはかることができる。
【0031】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明の無段変速機のクラッチ制御装置によれば、押付力設定手段により、クラッチが直結状態となるクラッチ押付力が、クラッチのスリップ限界状態に対応するクラッチ押付力から所定値だけ高い値になるように設定されるので、エンジントルクの変化速度が小さくクラッチ押付力の応答遅れが小さい場合には、クラッチ押付力はスリップ限界押付力よりも低くなることがなく、クラッチが直結状態に維持されて燃費が向上し、一方、キックダウン時のように、エンジントルクの変化速度が大きくクラッチ押付力の応答遅れが大きい場合には、クラッチ押付力が過渡的にスリップ限界押付力よりも低くなり、クラッチがスリップして変速ショックが緩和されとともに、応答遅れ時間経過後にはクラッチは直結状態となる
したがって、燃費の低下を抑制することができ、エンジントルクの急激な増加の際の変速ショックを回避しつつも、燃費向上の面からクラッチをできるだけ直結状態にして燃費を向上させることが可能になるという利点がある。
また、所定値変更手段により、変速比の小さい領域に比べて変速比の大きい領域における所定値が小さくなるように補正されるため、エンジントルクの変動量が大きく変速ショックの発生しやすいロー側の領域においては、クラッチをスリップし易くでき、変速ショックを確実に回避できる。
一方、エンジントルクの変動量が小さく変速ショックの発生しにくいオーバドライブ側の領域においては、クラッチの直結状態を維持でき、燃費を向上させることができる。
【0032】
また、従来の装置に対して新たな機器を追加することなく、単にダンパクラッチの押付力をエンジントルクに応じて設定するだけの非常に簡素なシステムで上述の効果を得ることができるという利点もある。
請求項2記載の本発明の無段変速機のクラッチ制御装置によれば、押付力設定手段によって、クラッチが直結状態に維持されると変速ショックが予想されるエンジントルク変動が生じた場合にクラッチ押付力がスリップ限界状態に対応するクラッチ押付力よりも低くなるように所定値の高さが設定されるため、エンジントルクに対する押付力の応答遅れを利用して、所定時間当たりのエンジントルクの増加傾向が小さければクラッチの直結状態を維持して燃費を向上させることができる。また、エンジントルクの増加傾向が大きければクラッチをスリップさせて変速ショックを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる無段変速機付き車両の動力伝達系を説明するための模式図であり、(a)はその無段変速機を含んだ動力伝達系の模式的構成図、(b)はその無段変速機の構成図である。
【図2】本発明の一実施形態としての無断変速機のクラッチ制御装置の要部構成を示す模式図である。
【図3】本発明の一実施形態としての無段変速機のクラッチ制御装置の作用を説明するための図であって、エンジントルクに対するクラッチ押付力の設定を示す模式図である。
【図4】本発明の一実施形態としての無段変速機のクラッチ制御装置によるクラッチ押付力の設定方法を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態としての無段変速機のクラッチ制御装置の変形例によるクラッチ押付力の設定方法を説明するための変速比の変化を示すマップである。
【符号の説明】
2 トルクコンバータ(流体継手)
2A ダンパクラッチ(クラッチ)
20 無段変速機(CVT)
54 クラッチ制御手段
54A 押付力設定手段
54B 所定値変更手段
55 変速比判定手段

Claims (2)

  1. 無段変速機に連結される流体継手の内部に装備されたクラッチの連結状態を制御するクラッチ制御手段と、
    該無段変速機の変速比を判定する変速比判定手段と、
    該クラッチがスリップ限界状態となるクラッチ押付力をエンジントルクの増加に応じて増大させるように設定するとともに、該クラッチが直結状態となるクラッチ押付力を、該スリップ限界状態に対応するクラッチ押付力から所定値だけ高い値に設定する押付力設定手段と、
    該変速比判定手段で判定された該変速比が所定変速比以上の場合に、該変速比が該所定変速比よりも小さい場合と比較して該所定値を小さく変更する所定値変更手段と備え、
    該クラッチ制御手段は、該押付力設定手段の設定値に基づいて該クラッチの連結状態を制御する
    ことを特徴とする、無段変速機のクラッチ制御装置。
  2. 該押付力設定手段は、該クラッチが直結状態に維持されると変速ショックが予想されるエンジントルク変動が生じた場合に該クラッチ押付力が該スリップ限界状態に対応するクラッチ押付力よりも低くなるように、該所定値の高さを設定する
    ことを特徴とする、請求項1記載の無段変速機のクラッチ制御装置。
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