JPH03184669A

JPH03184669A - 帯状金属板の接合装置

Info

Publication number: JPH03184669A
Application number: JP32120489A
Authority: JP
Inventors: Masaya Matsuki; 昌也松木; Hirokazu Sawada; 宏和澤田
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1989-12-11
Filing date: 1989-12-11
Publication date: 1991-08-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は帯状金属板の接合装置に係り、特に、可撓性の
帯状金属板同士を接合するための帯状金属板の接合装置
に関する。

〔従来技術〕

従来の帯状金属板の接合方法には、帯状金属板を重ね合
わせて接合する方法や、突き合わせて接合する方法があ
る。

重ね合わせ接合方法は、第５図（Ａ）に示すように、帯
状金属板７０と帯状金属板７２とを重ね合わせ、重ね合
わせ面７３を両面接着テープで接着するか、又は超音波
によって融着する（特開昭５９−２４５２６号公報）。

突き合わせ接合方法は、第５図（Ｂ）に示すように帯状
金属板７０．７２同士の端部を突き合わせ、突き合わせ
部７５を片面接着テープ７６．７６によって接合する（
特開昭５９−２４５２６号公報）。

しかしながら、第５図（Ａ）の重ね合わせ接合方法では
、接合部に段差があるので、パスローラ等に円滑に接す
ることが出来ないという不具合がある。又、段差部が塗
布装置を通過する時、段差部で塗布装置を破損しないよ
うに、塗布装置を退避させなければならな′Ｊ）と５）
う不具合や、塗布装置を退避させない場合でも、接合面
７３が、塗布状態に悪影響を与え品質不良を起こすとい
う不具合がある。

更に、これらの不具合の他に、接合面７３が全面にわた
って装着できない場合が多いため、帯状金属板の搬送中
に接合面７３がめくれるという不具合や、表面処理工程
で帯状金属板が処理液中を通過する際、接合面７３の隙
間の中に処理液等の異物が入り込み、後工程において品
質不良の原因となるという不具合がある。

一方、第５図（Ｂ）の突き合わせ接合方法は、片面接着
テープ７６．７６によって接合されるので、接合部に接
着テープ７６．７６の厚みによる段差が生じて重ね合わ
せ接合方法と同様な不具合が発生する。更に、この接合
方法の場合はパスローラ等で搬送されている間に、テー
プ７６．７６が帯状金属板の突き合わせ部の縁でけずら
れるため強度が弱くなり、切断し易いという問題がある
。

又、接合された帯状金属板は、パスローラを通、過する
際に曲げ応力を受けるので、この曲げ応力によって接合
部に破断が生じ易くなる。特に、０゜１ｍｍ乃至０．２
ａ＋＋ｎ等の薄い帯状金属板の場合や、接合される双方
の帯状金属板の厚みに大きな差がある場合には顕著に発
生する。

このような不具合を解決すべく、帯状金属板同士の接合
を溶接で行う溶接接合方法が知られている。この溶接接
合方法は、端部同士が突き合わせ、文は微小量重ね合わ
せられた状態の帯状金属板をクランプで固定して突き合
わせ、又は微小量重ね合わせ部を溶接接合し、溶接接合
部の段差を圧延処理して段差を減少させて溶接接合で低
下した引張強度の回復を図り、更に応力集中の防止を図
ることができる。

こ発明が解決しようとする問題点コこの溶接接合方法の場合、帯状金属板の溶接接合部の幅
方向両端は溶接時に熱エネルギの逃げが少なく、両端に
十分な熱エネルギが貯えられる。

従っで、溶接接合部の両端では良好な溶接接合が可能で
ある。

しかしながら、溶接接合部の中央では熱エネルギが溶接
接合部の両端及びクランプに伝達されて中央から逃げて
しまうので溶接接合不良の発生する頻度が高いという問
題がある。

また、溶接接合部中央を十分に溶接接合しようとすると
、溶接接合部両端の熱エネルギが大きくなりすぎ、両端
が溶は落ちて強度不足になるという問題がある。

本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、帯状
金属板の溶接接合部中央の強度の向上を図り、又溶接接
合部両端の溶は落ちを防止することが出来る帯状金属板
の接合装置を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、前記目的を達成するために、先行する第１の
帯状金属板と後行する第２の帯状金属板の各々の端部同
士を突き合わせ、又は微小量重ね合わせた状態で第１の
帯状金属板を受け部材と一対のクランプ部材の一方のク
ランプで押圧すると共に第２の帯状金属板を受け部材と
他方のクランプで押圧固定し、突き合わせ部又は微小量
重ね合わせ部を溶接接合する帯状金属板の接合装置に於
いて、前記各クランプの対向面の略中央に凹部を懲戒し
たことを特徴とする。

また、本発明は、前記目的を達成する為に、先行する第
１の帯状金、寓板と後行する第２の帯状金属板の各々の
端部同士を突き合わせ、又は微小量重ね合わせた状態で
第１の帯状金属板を受け部材と一対のクランプ部材の一
方のクランプで押圧すると共に第２の帯状金属板を受け
部材と他方のクランプで押圧固定し、突き合わせ部又は
微小量重ね合わせ部を溶接装置で溶接接合する帯状金属
板の接合装置に於いて、前記各クランプの対向面の両端
に放熱用のフィンを備えたことを特徴とする。

二作用〕本発明によれば、帯状金属板を押圧固定するクランプ部
材の各クランプの対向する面の中央に各々凹部を形成し
たので、帯状金、属板の溶接接合時に帯状金属板中央か
与クランプに逃げる熱エネルギを少なくすることが出来
る。従って、帯状金属板同士の突き合わせ部又は重ね合
わせ部中央の溶融を良好に行うことが出来る。

また、本発明によれば、クランプ部材の各クランプの対
向する面の両端に各々放熱用のフィンを設けたので、溶
接接合時に帯状金属板の溶接接合部の両端の熱エネルギ
が逃げやすくなり両端の溶は込みすぎを防止することが
できる。従って、溶接接合部の両端の溶は落ちを防止す
ることができる。

〔実施例〕

以下添付図面に従って本発明に係る帯状金属板の接合装
置の好ましい実施例を詳説する。

第１図の帯状金属板の接合装置に示すように、帯状金属
板１０は、ロール１２かる巻戻されバスローラ１４に転
接されて接合装置１６に搬送される。この接合装置１６
は、主に、ブリカット装置１８と、溶接装置２４と、圧
延装置３２とから構成されている。

ブリカット装！１８は一対のカッタ刃２０．２０から構
成され、後行する帯状金属板１０の先端１１０Ａと、先
行する帯状金属板２２の後端部２２Ａとは、カッタ刃２
０．２０で切断される。

ブリカット装置１８の後段には溶接装置２４が配設され
ている。溶接装置２４は、クランプ２６．２８と、溶接
トーチ３０とを有する。クランプ２６とクランプ２８の
上端部には、第２図に示すように、押付は用のクランプ
２９．２９・・・のロッド端部が取付けられている。

第３図にはクランプ２６．２８の斜視図が示されている
。クランプ２６とクランプ２８とは、互いに対向する面
の中央に凹！２６Ａ、２８Ａが形成されている。これら
のクランプ２Ｇ及びクランプ２８は第２図のクランプ２
９．２９・・・が伸長すると下降して第３図に示すよう
に、クランプ２６は帯状金属板ｌＯを押圧固定し、クラ
ンプ２８は帯状金属板２２を押圧固定する。この場合、
帯状金属板１０．２２の微小量重ね合わせ部中央はクラ
ンプ２６．２８の凹部２６Ａ、２８Ａの部分は幅方向の
両端に比べて、人熱点（重ね合わせ部３２）より離れた
ところを押さえるので、熱エネルギの逃げ量を抑えるこ
とができ、両端と路間−の熱エネルギを貯えることがで
きる。

、溶接トーチ３０は、第３図上で矢印方向（右方向）移
動し帯状金属板１Ｏ１２２の微小量重ね合わせ部３２の
一端から他端までを溶接する。

尚、溶接法にはＴＩＧアーク溶接及グＭＩＧアーク溶接
法の他に、ガス溶接、又はＣＯ２、ＹＡＧ等のレーザ溶
接等があり、これらは、帯状金、嘱板１０．２２を構成
する金属の種類や板厚に応じて使用される。

溶接装置２４の後段には圧延装置３２が設けられ、圧延
装置３２の圧延ローラ３４は、溶接接合で生じた段差部
を圧延加工する。この圧延処理で、溶接によって低下し
た接合部の引張強度が加工硬化して回復し、更に、応力
集中を抑制することが出来るので、接合強度が高められ
る。

前記の如く構成された本発明に係る帯状金属板の接合装
置の作用について説明するっ先ず、ブリカット装置１８のカッタ刃２０．２０で、後
行する帯状金＠板ｌＯの先端１１０Ａと先行する帯状金
属板２２の後：４部２２Ａとを切断する。次に、第３図
に示すように、バックパー３１の上面で帯状金、嘱ｌＮ
ｌ０の先端Ｂ１０Ａと帯状金属板２２の後端部２２Ａと
を微小量重ね合わせ、第２図に示すクランプ２９．２９
・・・を伸長してクランプ２６で帯状金７＠板１０を押
圧固定し、クランプ２８で帯状金、嘱板２２を押圧固定
する。

次いで、溶接トーチ３０を帯状金属板の微小量重ね合わ
せ部３２に沿って移動させて微小量重ね合わせ部を溶接
接合する。この場合、クランプ２６及びクランプ２８に
は互いに対向する面の中央に、それぞれ凹１％２６Ａと
凹部２８Ａとが形成されているので、帯状金属板１０及
び帯状金属板２２は、凹部２６Ａと凹部２８Ａの部分で
帯状金属板中央の熱エネルギの逃げをおさえ、帯状金属
板中央においても溶接の溶は込みを良好に行うことが出
来る。

溶接接合完了後、圧延ローラ３４で溶接接合部を圧延加
工し、帯状金属板１０と帯状金属板２２との溶接接合が
完了する。

次に、本発明に係る帯状金属板の接合装置のクランプの
凹部２６Ａ、２８Ａの長さ寸法Ｘ（第３図参照〉を５０
０ｍｍ、６００帥、７００叩、８００ｍｍ、　　９００
＋＋＋ｒＢと設定したクランプ及び凹部が形成されてい
ない従来のクランプを使用して、厚さ０．４０ｍｍ、幅
１０００印のＡｆ製の帯状金属板と厚さ０．２４叩、幅
１０００叩のＡｆ製の帯状金属板とを高周波パルスアー
ク溶接で溶接接合する試験を行い溶接ビードの外観を評
価判定した。

試験は各々のクランプでそれぞれ１０回行い、その結果
を第１表に示す。

第１表第１表から明らかなように、凹部の長さ寸法ＸはＡｆｆ
帯状金属板の幅寸法に対して７０％〜８０％に設定した
ものが完全に溶融されることが判明した。

尚、本発明に係る溶接装置のクランプは特に板厚が厚め
で、かつ、例えば０．３ｍｍと０．４ｍｍ、　　０．５
■と０．４ｍｍ又は０．２４ｍｍと０．５０ｍというよ
うに異なった板厚の帯状金属板同士の溶接接合に効果が
ある。

前記実施例では凹部が形成されているクランプを使用し
たが、これに限らず、第４図に示すように、クランプ２
６．２８の対向する面の両端にフィン４２．４２・・・
を設けてもよい。これにより、帯状金属板の両端の熱エ
ネルギがクランプから逃げやすくなるので両端の溶けす
ぎによる溶は落ちを防止することが出来る。また、前記
実施例にフィン４２．４２・・・を併せて設けてもよい
。

尚、前記実施例では帯状金属板同士の微小量重ね合わせ
部を溶接接合したが、これに限らず、帯状金、嘱板同士
を突き合わせて突き合わせ部を溶接接合してもよい。

：発明の効果〕以上説明したように本発明に係る帯状金属板の接合装置
によれば、第１、第２の帯状金属板の突き合わせ部又は
微小量重ね合わせ部中央の熱エネルギが拡散しなし）の
で、溶接接合部中央に溶接不良が生じない。

また、本発明に係る帯状金属板の接合装置によれば、第
１、第２の帯状金属板の突き合わせ部又は微小量重ね合
わせ部両端の熱エネルギが拡散し易くなるのて、溶接接
合部両端の溶は落ちを防止することができる。

従って、帯状金属板同士の溶接接合部は、全体が十分に
溶接接合されて破断が起こりにくくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明ｊこ係る帯状金属板の接合装置の概略説
明図、第２図は本発明に係る帯状金属板の接合装置に使
用された溶接装置の正面図、第３図は第４図に示す溶接
装置の斜視図、第４図は第２図、第３図に示す接合装置
の他の実施例を示すクランプの斜視図、第５図（Ａ）及
び（Ｂ）は従来の帯状金属板の接合方法の接合部の斜視
図である。１０．２２・・・帯状金属板、　　１６・・・接合装置
、１８・・・ブリカット装置、　２４・・・溶接装置、
　２６．２８・・・クランプ、　　２６Ａ、２８Ａ・・
・凹部、３０・・・溶接トーチ、　３２・・・圧延装置
、　３４・・・圧延ローラ、　　４２・・・フィン。第１図６第図９第図第図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）先行する第１の帯状金属板と後行する第２の帯状
金属板の各々の端部同士を突き合わせ、又は微小量重ね
合わせた状態で第１の帯状金属板を受け部材と一対のク
ランプ部材の一方のクランプで押圧すると共に第２の帯
状金属板を受け部材と他方のクランプで押圧固定し、突
き合わせ部又は微小量重ね合わせ部を溶接装置で溶接接
合する帯状金属板の接合装置に於いて、前記各クランプの対向面の略中央に凹部を形成したこと
を特徴とする帯状金属板の接合装置。
（２）先行する第１の帯状金属板と後行する第２の帯状
金属板の各々の端部同士を突き合わせ、又は微小量重ね
合わせた状態で第１の帯状金属板を受け部材と一対のク
ランプ部材の一方のクランプで押圧すると共に第２の帯
状金属板を受け部材と他方のクランプで押圧固定し、突
き合わせ部又は微小量重ね合わせ部を溶接接合する帯状
金属板の接合装置に於いて、前記各クランプの対向面の両端に放熱用のフィンを備え
たことを特徴とする帯状金属板の接合装置。