JPH03146089A - 刺繍データ処理装置 - Google Patents

刺繍データ処理装置

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JPH03146089A
JPH03146089A JP28551689A JP28551689A JPH03146089A JP H03146089 A JPH03146089 A JP H03146089A JP 28551689 A JP28551689 A JP 28551689A JP 28551689 A JP28551689 A JP 28551689A JP H03146089 A JPH03146089 A JP H03146089A
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秀明 清水
Kyoji Komuro
小室 恭二
Atsuya Hayakawa
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は刺繍データ処理装置に関するものであり、特に
、閉領域を刺繍進行方向に縫目で埋める刺繍縫と刺繍進
行方向を変えるための走り縫とによって刺繍を行う場合
の走り縫データの作成に関するものである。
従来の技術 閉領域を縫目で埋める刺繍を行う場合、刺繍進行方向を
変えることが必要なことがある。複数の閉領域が互に連
なっている場合に閉領域毎に刺繍を行う場合や、閉領域
において刺繍開始点および刺繍終了点が定められており
、刺繍開始点から刺繍を開始した後、途中で刺繍進行方
向を変えなければ刺繍終了位置で刺繍を終了することが
できない場合がその例である。この場合、閉領域の外を
通って刺繍進行方向を変えれば、刺繍糸が刺繍縫目から
はみ出して見映が悪く、刺繍後にはみ出した糸を除去す
ることが必要であって面倒である。
それに対し、本発明の出願人が先に特願平1−1880
54号の出願において提案したように、閉領域の外形線
上の一点から閉領域内を通って別の点に至る走り縫と刺
繍縫とを組み合わせれば、閉領域の内側を通って刺繍進
行方向を変えることができる。走り縫はその上に形成さ
れる刺繍縫によって覆われるため外から見えず、刺繍系
を閉領域からはみ出させることなく、また、刺繍糸を切
らずに続けて刺繍を行って閉領域全体を刺繍縫目で埋め
る刺繍データを作成することができる。そして、走り縫
と刺繍縫との組合せによって刺繍を行う場合、データ処
理装置は、雨樋の刺繍データを作成する刺繍データ作成
手段を有するものどされる。
発明が解決しようとする課題 しかし、従来のデータ処理装置においては、走り縫が一
部において重複することがあった。例えば、第8図に示
すように、本出願人が平底1年10月26日に出願した
「刺繍ミシンのデータ処理装置jに記載の手段により、
全体閉領域200が分割閉領域202,204および2
06に分割され、各分割閉領域毎に最小点(M I N
点)および最大点(MAX点)が定められ、MIN点か
らMAX点に向かう向きに刺繍を行うことが原則とされ
るとともに、分割閉領域206,204,202のj順
に刺繍が行われる場合、分割閉領域206の刺繍が点a
において終了した後、分割閉領域204の中点すを経て
MIN点に至る走り縫が行われる。しかし、分割閉領域
204の次に分割閉領域202に刺繍を施すためには、
原則に従ってMIN点からMAX点に向かう向きに刺繍
を行ったのでは、分割閉領域202への刺繍に移行でき
ないため、更にMIN点からMAX点に移動する走り縫
が付加され、その後、MAX点からMIN点に向かう向
きに刺繍縫が行われる。そのように刺繍データが作成さ
れるのである。しかし、この場合には二つの走り縫の縫
目が点すとMIN点との間において重なることとなって
、刺繍糸が無駄に使用されるとともに刺繍時間が長くな
り、刺繍糸が重なる部分の上に形成される刺繍縫の縫目
の盛り上がりが大きくなる問題が生ずる。
本発明は、この問題を回避するために重複のない走り縫
のデータを作成することができる刺繍データ処理装置を
提供することを課題として為されたものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記の課題を解決するために、第1図に示すよ
うに、刺繍データ作成手段を有する刺繍データ処理装置
において、(a)走り縫が重複する部分を含むことを検
出する重複走り縫検出手段と、(b)その重複走り縫検
出手段による重複部分の検出に基づいて、走り縫のデー
タを重複部分のないデータに修正する走り縫データ修正
手段とを設けたことを特徴とする。
作用および発明の効果 以上のように構成された刺繍データ処理装置においては
、走り縫が重複する部分があれば重複走り縫検出手段に
より検出され、走り縫データは走り縫データ修正手段に
より重複した走り縫のないデータに修正される。したが
って、走り縫が重複して行われ、刺繍糸が無駄に使用さ
れることがなくなってコストを低減させ、刺繍時間を短
くすることができるとともに、走り縫のデータを少なく
することができ、刺繍データを記憶する記憶手段の容量
を小さくすることができる。さらに、縫目が重複して形
成されることがなくなれば、走り縫の上に形成される刺
繍縫目が部分的に盛り上がって見映が悪くなることもな
くなる。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
第2図において10はミシンテーブルであり、このミシ
ンテーブル10上にはヘッド12およびミシン機枠14
が設けられている。ミシン機枠14は、ヘッド12から
立ち上がった脚柱部16と、その脚柱部16の上端から
片持ち状にかつベツド12にほぼ平行に延びる上方アー
ム18とから成る。このミシン機枠14には、針棒22
が針棒台(図示省略)により上下方向に移動可能に取り
付けられ、その下端部に縫針24が固定されている。
針棒22は針棒抱き等を介してミシンモータ26(第3
図参照)に接続されており、ミシンモータ26の駆動に
よって針棒22および縫針24が上下往復運動させられ
る。また、ベツド12の上面には開口が形成されている
。この開口は針板30によって塞がれており、針板30
には針孔38が形成されている。
さらに、ミシンテーブル10.ベツド12上には、刺繍
枠42がξシンの左右方向であるX軸方向と、前後方向
であるY軸方向とに移動可能に取り付けられている。刺
繍枠42は円環状の外枠44と、外枠44の内側に嵌め
られる内枠46とを有し、それら枠44.46により加
工布を保持する。外枠44にはX軸方向においてミシン
機枠16から離れる向きに延び出すスライド部48が形
成され、ミシンテーブル10上にY軸方向に設けられた
一対のガイドパイプ50に摺動可能に嵌合されている。
これらガイドパイプ50の両端部は連結部材52.54
によって連結されている。連結部材52は送りねじ56
.X軸送りモータ58によってX軸方向に移動させられ
るようになっている。ガイドパイプ50の一端は連結部
材52を介して送りねじ56および回転伝達軸60によ
って支持され、他端は連結部材54と、その連結部材5
4にそれと一体的に移動可能かつ自由回転可能に保持さ
れている図示しないボールとを介してミシンテーブルI
Oの上面に支持されている。スライド部48.連結部材
52.54には一対の無端のワイヤ62が係合させられ
ており、ワイヤ62が回転伝達軸60.Y軸道りモータ
64によって移動させられることによりスライド部48
がY軸方向に移動させられる。刺繍枠42は、連結部材
52のX軸方向の移動とスライド部48のY軸方向の移
動とによって水平面内の任意の位置に移動させられるの
であり、この移動と縫針24の上下動とによって加工布
に刺繍が施される。
本兆シンは、制御装置70によって制御される。
制御装置70は、第3図に示すように、CPU72、R
OM74.RAM76およびバス78等を含むコンピュ
ータを主体とするものである。バス78には入力インタ
フェース80が接続され、入力インタフェース80には
キーボード82.外部記憶装置84が接続されている。
外部記憶装置84には縫目で埋められる複数の全体閉領
域の外形線を表す全体閉領域データが予め記憶されてい
る。
このデータは、多角形である全体閉領域の外形線を規定
する複数の頂点の各々の座標(ξシンに想定されている
XY座標)を表すデータを含んでいる。なお、本ミシン
において刺繍は、各全体閉領域において相対向する2本
の部分外形線を交互につないで縫目を形成することによ
り行われ、閉領域が縫目で埋められていく方向を刺繍進
行方向と称することとする。
バス78にはまた出力インタフェース100が接続され
、出力インタフェース100にはモータ駆動回路104
,106および108を介して主シンモータ26.X軸
送リモータ58およびY軸道りモータ64が接続されて
いる。出力インタフェース100には前記外部記憶装置
84も接続されている。また、RAM’76には第4図
に示すように、全体閉領域データメモリ、分割閉領域デ
ータメモリ、重複処理筒刺繍データメモリ、重複処理後
刺繍データメモリ、始点メモリおよび終点メモリ等がワ
ーキングメモリと共に設けられている。
全体閉領域データメモリには、外形線により囲まれて成
る全体閉領域を規定する点(この点は外部記憶装置84
から読み出される。)が格納され、分割閉領域データメ
モリには、全体閉領域を分割することにより得られる分
割閉領域データメモリを規定する点が分割閉領域毎に格
納される。この分割は、本出願人が平成1年lO月26
日に出願した「刺繍ミシンのデータ処理装置」に記載の
手段により為され、第6図に示す全体閉領域120を例
に取れば、これを規定する点11〜点PI6の座標が全
体閉領域データメモリに格納され、4個の分割閉領域1
22,124.126および128をそれぞれ規定する
点が分割閉領域データメモリに格納される。また、全体
閉領域を分割する際に分割閉領域毎の最小点(M I 
N点)および最大点(MAX点)が求められ、分割閉領
域を規定する点のデータと対応付けて分割閉領域データ
メモリに格納される。
重複処理筒刺繍データメモリには、走り縫と刺繍線とを
組み合わせて刺繍を行う刺繍データが格納されている。
刺繍データは、分割閉領域間の刺繍順序の設定と、分割
閉領域内における刺繍順序の設定とにより作成され、作
成された順に重複処理部刺繍データメモリに格納される
。分割閉領域間の刺繍順序の設定は、刺繍終了点を有す
る分割閉領域から最も離れた分割閉領域から刺繍を行う
ことを原則として為され、分割閉領域内においては、M
IN点からMAX点に向かって刺繍が進行することを原
則として設定される。また、走り縫は分割閉領域内を通
るべく、分割閉領域の中央の点(分割閉領域が四角形で
あれば対角線の交点)を通って、分割閉領域の外形線上
の一点から他の点に至るように作成される。
全体閉領域120については刺繍開始点と刺繍終了点と
がそれぞれ、分割閉領域122の点P+と点P2とに設
定されている。点P1は刺繍開始点であるが、点P1が
属する分割閉領域122は刺繍終了点も含んでいるため
、ここから刺繍を開始することはできず、中点E1を経
て刺繍終了点P2に至る走り縫の2個の縫目のデータ(
以下、走り縫目データと称する。走り縫データは、全体
閉領域120について作成される複数の走り縫目データ
により構成される。)が作成される。分割閉領域122
には、まだ刺繍データが作成されていない分割閉領域1
24が隣接しているため、点P2から更に分割閉領域1
24の中点E2を経て分割閉領域126の点Psに至る
走り縫目データが作成される。分割閉領域126につい
ても刺繍データが作成されていない分割閉領域128が
隣接するため、中点E3を経て点P6に至る走り縫デー
タが作成される。分割閉領域12Bについては分割閉領
域126とは反対側に隣接する分割閉領域がないため、
分割閉領域128を刺繍縫目で埋める刺繍データが作成
される。この場合、まず、点P、から分割閉領域12B
の中点E4を通ってMIN点P、に至る走り縫目データ
が作成され、次いで点P、に至るまでのブロックを埋め
る多数の刺繍縫目の各々のデータである刺繍縫目データ
が作成される。この場合、刺繍縫目データは、MIN点
P、からMAX点P、に向かう向きに刺繍が進行するよ
うに、すなわち点271点P、。を両端とする辺と、点
Pa、点P、を両端とする辺とをつなぐ縫目が形成され
るように針落ち位置を設定することにより作成される。
なお、刺繍縫データは刺繍縫目データの集合である。次
いで点P。
から中点E4を経てMAX点P、に至る走り縫目データ
が作成され、次いでこのブロックについて刺繍縫目デー
タが作成される。
分割閉領域128については点P、で刺繍が終了し、次
に分割閉領域126を刺繍縫目で埋めるべく、中点E、
を経てMIN点PI2に至る走り縫目データが作成され
る。しかし、点p+zは既に刺繍縫目データが作成され
た分割閉領域128に対して遠い側にあり、MIN点P
1□から分割閉領域128との境界上にあるMAX点P
、側に向かって刺繍を行えば、分割閉領域124への刺
繍に移行できないため、MIN点p+zからMAX点P
に至る走り縫目データが作成された後、分割閉領域12
4に向かう向きに縫目で埋める刺繍縫目データが作成さ
れる。
分割閉領域126の刺繍は点p+zで終了し、分割閉領
域124については中点E2を経由してMIN点Pl+
へ至る走り縫データが作成されて、点PI2.pHPe
a、Peaにより規定されるブロックを刺繍縫目で埋め
る刺繍縫目データが作成される。この刺繍は点PI5で
終了し、次に中点E2を経てMAX点P3に至る走り縫
目データ2点P3P 4 *  P IZ+  P 1
5により規定されるブロックを刺繍縫目で埋める刺繍縫
目データが作成される。この刺繍縫は点PI5で終了し
、分割閉領域122について中点E1を経由してMIN
点PI6に至る走り縫目データが設定され、分割閉領域
122を刺繍縫目で埋め、点P2で終了する刺繍縫目デ
ータが作成される。
重複処理後刺繍データメモリには、重複処理部刺繍デー
タメモリに格納された刺繍データについて重複処理を行
った後の刺繍データが格納される。
また、ROM74には第5図にフローチャートで表す重
複走り縫処理用プログラムを始めとし、刺繍に必要な種
々のプログラムが格納されている。
以下、走り縫の重複部分の検出および修正について説明
する。
走り縫の重複部分の検出および修正は、既に作成されて
重複処理量刺繍データメモリに記憶されている刺繍デー
タについて行われる。まず、ステップSt(以下、Sl
と略記する。他のステップについても同じ。)において
重複処理量刺繍データメモリに記憶された先頭のデータ
が読み出される。1個の縫目を形成するため゛のデータ
、すなわちその縫目の始点と終点とが読み出されるので
あり、S2においては読み出されたデータが走り縫目デ
ータであるか否かの判定が行われる。走り縫目データに
は、データ作成時に走り縫用のデータであることを指示
するデータが付されるため、そのデータが付されている
か否かによって走り縫目データであるか否かの判定が行
われるのであり、走り縫目データであれば、S3におい
て始点メモリおよび終点メモリにデータが格納されてい
るか否かの判定が行われる。始点メモリおよび終点メモ
リは1個ずつの走り縫目の始点および終点をそれぞれ格
納するものであり、これらメモリは図示しないメインル
ーチンの初期設定においてクリアされており、S3が1
回目に行われるときにはS3はNOとなり、S4におい
て82で読み出された走り縫目データの始点と終点とが
それぞれ始点メモリと終点メモリとに格納される。次い
で310において重複処理量刺繍データメモリにデータ
があるか否かの判定が行われるが、データはまだあり、
311において次の縫目データが読み出された後、プロ
グラムの実行はS2に戻る。
次に読み出された縫目データが走り縫目データであれば
S2がYESとなり、更に始点メモリおよび終点メモリ
にデータが格納されているためS3もYESとなって3
5およびS6が実行され、連続する2本の走り縫目が重
複するか否かの判定が行われる。この判定は、ベクトル
の外積を利用して行われる。第7図に示すように、同一
の点から延びる2本のベクトルp、qが成す角度をθと
すれば、ベクトルの外積は1pIlqIsin θ=X
(’1xX2 )’lで求められる。このとき2本のベ
クトルが重なるか、あるいは−直線上にあれば外積は0
となり、sin θはOとなる。したがって、連続する
2個の走り縫目の成す角度をθ、先に設定された走り縫
目の始点をPs (Xs、Ys)、終点をPt (Xt
、Yt)とし、後に設定された走り縫目の始点をPu 
(Xu、Yu)、終点をPv(XV、YV)とし、次式
に従ってsin θを求め、この値がOあるいは0に近
い値であれば、2本の走り縫目が重複していると判定す
ることができる。
なお、先の走り縫目の終点PCと後の走り縫目の始点P
uとは同じであり、両点を共にPtで表すこととする。
((Xs−XL)  (Yv−Yt) (Xv−Xt)  (Ys−Yt)  ) ”((Xs
−Xt) ”  + (Ys−Yt) z)X  ((
Xv−Xt) ”  + (Yv−Yt) ” )S5
においてsin”θを求めた後、S6において設定値1
0−4との比較により2個の走り縫目が重なっているか
否かの判定が行われる。sin”θが設定値l0−4よ
り小さければ2個の走り縫目は重なっていると判定され
、10−4以上であれば重なっていないと判定されるの
である。
重なっていればS6はYESとなり、S7において走り
縫目データが修正される。この修正は先の走り縫目の終
点ptを後の走り縫目の終点Pvに変更することにより
行われる。終点メモリに格納された終点データを、S2
において読み出した走り縫目データの終点データに変更
するのであり、2個の走り縫目データが1個の走り縫目
データに変えられて重なりがなくされる。例えば、第6
図に示す全体閉領域120においては、分割閉領域12
6中に中点E、から点P1□に至る走り縫目と、点P1
□から点P6に至る走り縫目とが重なった走り縫目デー
タが作成されるが、この重なりが36において検出され
、S7の実行により中点E3と点P1□とを結ぶ走り縫
目を形成するデータが除去される。S6が実行されると
き、始点メモリと終点メモリとには前回S2で読み出さ
れた走り縫目データの始点と終点、すなわち中点E3の
データと点PI2のデータとが格納されているが、終点
メモリのデータが点P12から今回S2で読み出された
走り縫目データの終点、すなわち点P6に変更されるの
であり、中点E、から直接点P6に至る走り縫目データ
が作成され、重なりなく走り縫目が形成されるデータが
得られる。
なお、走り縫目データの修正後、次にS2で読み出され
たデータが走り縫目データであれば、始点メモリおよび
終点メモリに修正されて格納されている縫目データと、
次に52で読み出された走り縫目データとについて重な
りが検出され、走り縫目データでなければ後述するよう
に312が実行される。
それに対し、2個の走り縫目が重なっていない場合には
S6がNOとなって38が実行され、始点メモリおよび
終点メモリに格納された走り縫目の始点データおよび終
点データがそれぞれ重複処理後刺繍データメモリに格納
され、S9においてS2で読み出された走り縫目の始点
と終点とが始点メモリと終点メモリとに格納される。
また、重複処理量刺繍データメモリから読み出されたデ
ータが走り縫目データでない場合にはS2がNOとなり
、始点メモリと終点メモリとにデータが格納されている
場合には、そのデータがS12において重複処理後刺繍
データメモリに格納される。次いでS13において始点
メモリおよび終点メモリがクリアされる。それにより次
に走り縫目データが言売み出されてもS3はNOとなり
、その読み出されたデータが始点メモリおよび終点メモ
リに格納され、更に続いて走り縫目データが読み出され
たとき、それら2個の走り縫目について重複の検出、修
正が為される。走り縫目の重複の検出は、実際に連続す
る2個の走り縫目についてのみ行われるようにされてい
るのである。次いでS14が実行され、SlあるいはS
llにおいて読み出された刺繍縫目データが重複処理後
刺繍データメモリに格納される。重複処理後刺繍データ
メモリには、重複の検出、修正が終了した走り縫目デー
タと閉領域を縫目で埋める刺繍縫目データとが縫順に格
納されるのである。
重複処理量刺繍データメモリにデータがなくなるまで3
2〜S14が繰り返し実行され、データがなくなればS
10がNOとなってプログラムの実行は終了する。そし
て、刺繍は重複処理後刺繍データメモリに格納されたデ
ータに基づいて行われ、それにより刺繍は走り縫目の重
複を生ずることなく行われる。
以上の説明から明らかなように、本実施例においては、
ROM74の刺繍データ作成用のプログラムを記憶する
部分ならびにCPU72およびRAM76のそのプログ
ラムを実行する部分が刺繍データ作成手段を構成し、R
OM74の35.S6を記憶する部分ならびにCPU7
2およびRAM76のS5,36を実行する部分が重複
走り縫検出手段を構成し、ROM74の37を記憶する
部分ならびにCPU72およびRAM76のS7を実行
する部分が走り縫データ修正手段を構成しているのであ
る。
なお、上記実施例においては、連続する2個の走り縫目
が重なっている場合、重複部分の縫目が除去されるよう
になっていたが、連続しない走り縫目についても重複が
あるか否かを検出し、修正してもよい。例えば、上記実
施例の全体閉領域120において、分割閉領域126の
刺繍が点P。
で終了し、点P、から中点E2を経て点P、3へ移ると
すれば、点P、と中点E2とをつなぐ走り縫目が、先に
刺繍開始点P、から点P、へ到る走り縫を設定する際に
作成された中点E2と点P5とをつなぐ走り縫目と重な
ることとなる。したがって、この重なりを検出し、点P
2から中点E2を経て点P、に到る走り縫目を、点P2
から直接点P、に到る走り縫目に変更するなど、重複の
ないデータに修正するのである。
また、刺繍縫データは、針落ち位置データではなく、刺
繍縫目で埋めるブロックを規定するデータとし、刺繍時
に針落ち位置データを作成するようにしてもよい。
さらに、走り縫目の重複は、ヘクトルの外債に基づいて
検出するのに限らず、別の手段によって検出してもよい
その他、特許請求の範囲を逸脱することなく、当業者の
知識に基づいて種々の変形、改良を施した態様で本発明
を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を概略的に示すブロック図である
。第2図は本発明の一実施例である刺繍データ処理装置
を有する刺繍ミシンを示す斜視図である。第3図は上記
刺繍ミシンを制御する制御装置の構成を示すブロック図
である。第4図は上記制御装置の主体を成すコンピュー
タのRAMの構成を示すブロック図である。第5図はそ
のコンピュータのROMに記憶された重複走り縫処理用
プログラムを示すフローチャートである。第6図は上記
刺繍ごシンによって刺繍が施される閉領域の例を示す図
である。第7図は上記フローチャートにおいて重複走り
縫の検出に使用される定理を説明する図である。第8図
は従来のデータ処理装置による刺繍データの作成を説明
する図である。 24:1針      42二刺繍枠 0 二制御装置 0 :全体閉領域

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 刺繍ミシンの縫目で埋められるべき閉領域を規定するデ
    ータに基づいて、その閉領域の外形線上の一点から閉領
    域内を通って別の点に至る走り縫と、前記閉領域を縫目
    で埋める刺繍縫との組合せにより前記閉領域を縫目で埋
    める刺繍データを作成する刺繍データ作成手段を有する
    刺繍データ処理装置において、 前記走り縫が重複する部分を含むことを検出する重複走
    り縫検出手段と、 その重複走り縫検出手段による重複部分の検出に基づい
    て、前記走り縫のデータを重複部分のないデータに修正
    する走り縫データ修正手段とを設けたことを特徴とする
    刺繍データ処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07316971A (ja) * 1994-05-24 1995-12-05 Shima Seiki Mfg Ltd 刺繍線の入力方法及びその装置
JP2007014602A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Juki Corp 縫製データ表示装置

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JP2007014602A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Juki Corp 縫製データ表示装置

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