JPH03135577A - 電子写真感光体およびその製造方法 - Google Patents

電子写真感光体およびその製造方法

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JPH03135577A
JPH03135577A JP27441189A JP27441189A JPH03135577A JP H03135577 A JPH03135577 A JP H03135577A JP 27441189 A JP27441189 A JP 27441189A JP 27441189 A JP27441189 A JP 27441189A JP H03135577 A JPH03135577 A JP H03135577A
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JP
Japan
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particles
soln
coating
layer
weight
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Pending
Application number
JP27441189A
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English (en)
Inventor
Arihiko Kawahara
在彦 川原
Kaname Nakatani
中谷 要
Takeshi Yoshida
武史 吉田
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、電子写真感光体とその製造方法に関し、よ
り詳細には、表面保護層を備えた電子写真感光体と、そ
の製造方法に関するものである。
〈従来の技術〉 従来、電子写真感光体の耐久性を向上させるため、感光
層の上に、耐摩耗性を有する表面保護層を設けた電子写
真感光体かある。
上記表面保護層は、シリコーン樹脂系、アルキッド樹脂
系等の熱硬化性の塗布液(保護層用塗布液)を感光層上
に塗布し、硬化させることで形成されるもので、それ自
体は絶縁体であるため、般に、画像形成プロセスにおけ
る下層への電荷の注入を容易にする目的で、層中に導電
性付与剤の粒子を分散させる等して、導電性を付与して
いる場合が多い。
なお、上記導電性付与剤としては、酸化スズ、酸化チタ
ン、酸化インジウム、酸化アンチモン等の単体金属酸化
物や、酸化スズと酸化アンチモンとの固溶体等の導電性
金属酸化物の微粒子が挙げられ、特に、上記酸化スズと
酸化アンチモンとの固溶体粒子が、導電性付与効果に優
れているため、好ましく用いられている。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところが、上記酸化スズと酸化アンチモンとの固溶体粒
子は、凝集し易く、塗布液中での分散性が悪いため、保
護層用塗布液中に均一に分散させるには、長時間の攪拌
が必要(例えばボールミルを用いた場合には150時間
もの攪拌時間が必要)で、塗布液の調製に手間がかかる
上、攪拌後は直ちに使用しないと沈降して、再度の攪拌
が必要であった。そして、固溶体粒子の分散が均一でな
い場合には、形成された表面保護層は、導電性付与剤と
しての上記固溶体の分布が不均一で、帯電ムラが生じ!
こり、表面電位や残留電位、半減露光量等の帯電特性が
悪化するという問題があった。
この発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであって
、表面保護層の導電性が均一で、しかも帯電特性に優れ
た電子写真感光体と、この電子写真感光体を容易に製造
し得る製造方法を提供することを目的としている。
く課題を解決するための手段および作用〉上記課題を解
決するための、この発明の電子写真感光体は、酸化スズ
と酸化アンチモンとの固溶体粒子のコロイド溶液が混和
された保護層用塗布液を感光層上に塗布し、硬化させて
形成された、上記固溶体粒子が導電性付与剤として均一
に分散された表面保護層を有することを特徴とし、この
発明の電子写真感光体の製造方法は、酸化スズと酸化ア
ンチモンとの固溶体粒子のコロイド溶液を保護層用塗布
液中に混和させた後、感光層上に塗布し、硬化させて、
上記固溶体粒子が導電性付与剤として均一に分散された
表面保護層を形することを特徴としている。
上記構成からなる、この発明の電子写真感光体およびそ
の製造方法においては、表面保護層中に分散される酸化
スズと酸化アンチモンとの固溶体粒子が、粒子表面の電
荷によって分散媒中に分散されたコロイド溶液状態で保
護層用塗布液中に混和されるため、各固溶体粒子は、そ
れぞれの持つ電荷によって互いに反発して、塗布液中に
おける凝集が防止され、硬化後の表面保護層中に均一に
分散される。
保護層用塗布液中に混和されるコロイド溶液は、上記の
ように表面に電荷を有する、酸化スズ(ST+02.5
TIO等)と酸化アンチモン(Sb20s、5b2o3
等)との固溶体粒子を、分散媒中に分散させることで構
成される。
コロイド溶液中の酸化スズと酸化アンチモンとの固溶体
粒子は、通常、酸化スズの微粒子にアンチモンをドープ
して形成されるもので、特に限定されないが、固溶体粒
子中におけるアンチモンの含有割合が0.001〜30
重量%であることが好ましく、5〜20重量%であるこ
とがより好ましい。固溶体粒子中におけるアンチモンの
含有割合が0.001重量%未満の場合や、30重量%
を超えた場合には、十分な導電性が得られなくなる虞が
ある。
また、上記固溶体粒子の粒径は特に限定されないが、1
0〜20rvであることが好ましい。固溶体粒子の粒径
が10nm未満Cは、表面保護層の電気抵抗が大きくな
り、20nmを超えると、表面保護層の光透過率が悪く
なる虞がある。
上記固溶体粒子の表面に電荷を持たせるためには、例え
ば第1図に示すように、固溶体粒子1の表面に、粒径5
nm以下程度の酸化ケイ素粒子2・・・を吸着させる方
法等が採用される。そして、第1図の構造においては、
固溶体粒子1の表面に吸着された酸化ケイ素粒子2・・
・が、分散媒としての極性溶媒との接触によりOH基を
生じて負に帯電することで、固溶体粒子1の表面に電荷
を持たせるようになっている。
なお、固溶体粒子に対する酸化ケイ素の割合は特に限定
されないが、固溶体粒子100重量部に対し10重量部
以下であることが好ましい。固溶体粒子100重量部に
対する酸化ケイ素の一割合が10重量部を超えた場合に
は、十分な導電性が得られなくなる虞がある。
上記固溶体粒子と共にコロイド溶液を構成する分散媒と
しては、前述したように、酸化ケイ素を負に帯電させる
ために極性溶媒が使用され、特に、保護層用塗布液との
相溶性に優れ、且つ下地層としての感光層を侵す虞のな
い、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコ
ール等のアルコール類か好適に使用される。
上記コロイド溶液のplf値は、固溶体粒子の表面に電
荷を持たせる方法や、電荷が正負向れであるか等の条件
に応した、コロイド状態を安定に維持し得る好ましいp
H値範囲と、コロイド溶液が混和される保護層用塗布液
に最適なpH値範囲との兼ね合いにより、最も好適な範
囲が決定される。
例えば、前述した、酸化ケイ素粒子により固溶体粒子を
負に帯電させたコロイド溶液を、シリコーン樹脂系の保
護層用塗布液に混和させる場合には、以下の理由により
、コロイド溶液の[)H値は2.5〜6.5の範囲内で
あることが好ましい。
すなわち、固溶体粒子を負に帯電させる酸化ケイ素は、
ゾル状態の場合、見かけ上の表面電荷がゼロになる、い
わゆる電荷ゼロ点がpH1〜1.5付近に存在しており
、pl(値が高いほど安定であって、第1図に示す構造
の固溶体粒子を安定に分散させるためには、pH2,5
以上であることが好ましい。一方、シリコーン樹脂系の
保護層用塗布液は、主成分たるシラノールを安定させる
ために、pi(6,5以下であることが好ましいため、
コロイド溶液のpH値は、前記2.5〜6,5の範囲内
であることが好ましいのである。
上記コロイド溶液が混和される保護層用塗布液としては
、シリコーン樹脂系、アルキッド樹脂系等の、従来公知
の硬化性の塗布液が使用され、中でも、熱、光に対して
安定で、しかも電気特性に優れたシリコーン樹脂膜を形
成するシリコーン樹脂系の保護層用塗布液が最も好まし
く使用される。
上記シリコーン樹脂系塗布液は、テトラアルコキシシラ
ン、トリアルコキシアルキルシラン、ジアルコキシジア
ルキルシラン等のオルガノシラン、トリクロルアルキル
シラン、ジクロルジアルキルシラン等のオルガノハロゲ
ンシランなど、シラン系化合物の、単独または2種以上
の混合物の加水分解物(いわゆるオルガノポリシロキサ
ン) またはその初期縮合反応物を、非揮発性固形成分
として、溶媒中に溶解または分散させたもので、シラン
化合物のアルコキシ基、アルキル基としては、メトキシ
基、エトキシ基、イソプロポキシl、t−ブトキシ基、
グリシドキシ基、メチル基、エチル基等の、炭素数1〜
4程度の低級基が挙げられる。
上記非揮発性固形成分が溶解または分散される溶媒とし
ては、例えばイソプロピルアルコール:n−ヘキサン、
オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族系炭化水素:ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;ジクロ
ロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロベンゼ
ン等のハロゲン化炭化水素;ジメチルエーテル、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレングリコール
ジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテ
ル類:アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル
類;ジメチルホルムアミド;ジメチルスルホキシド等が
挙げられ、これらが単独で、または二種以上混合して使
用される。
上記シリコーン樹脂系塗布液は、条件によっては触媒を
用いなくても、加熱するだけで硬化させることができる
が、通常、硬化反応をスムーズ且つ均一に完結させるた
めに触媒を用いる場合か多い。上記硬化用触媒としては
、無機酸または有機酸、アミン類などのアルカリ等、種
々のものを使用することができる。また、必要に応じて
、従来公知の硬化助剤等を併用することもてきる。
なお、上記シリコーン樹脂系塗布液には、上記各成分の
他にも、例えば、樹脂の分散性、塗布性等を改良するた
めの界面活性剤、レベリング剤、表面保護層の耐摩耗性
やガスバリヤ性等の物性の改善を図るための他の樹脂材
料や可塑剤、或いは、感光層の劣化防止、感光特性、電
気的特性の長期安定化等を図るための、酸化防止剤、紫
外線吸収剤等を含有させてもよい。
また、上記シリコーン樹脂系塗布液の最終po値は、前
述したコロイド溶液のpH値と同じ理由によリ、2.5
〜6.5の範囲内であることが好ましい。pn値を上記
範囲内に調整するためには、酢酸、蟻酸、塩酸、安息香
酸、シュウ酸、クロロ酢酸、クエン酸、グリコール酸、
マレイン酸、マロン酸等の酸類を塗布液中に配合すれば
良い。なお、これら酸類は、下層への影響を考慮して適
宜の濃度及び使用量を選択して用いることが好ましい。
この発明の電子写真感光体における表面保護層は、上記
シリコーン樹脂系塗布液等の保護層用塗布液に、前記酸
化スズと酸化アンチモンとの固溶体粒子のコロイド溶液
を混和し、この混和物を、従来慣用されているコーティ
ング方法、例えば、デイツプコーティング、スプレーコ
ーティング、スピンコーティング、ローラーコーティン
グ、ブレードコーティング、カーテンコーティング、バ
ーコーティング等の方法を用いて感光層上に塗布し、硬
化させることにより形成される。
なお、上記保護層用塗布液とコロイド溶液との配合比率
は、この発明では特に限定されないが、保護層用塗布液
中の非揮発性固形分100重量部に対する、コロイド溶
液中の固形分の配合量が、1〜60重量部となるように
、両者を配合することが好ましい。非揮発性固形分10
0重量部に対する固形分の量が1重量部未満では、保護
層の電気抵抗が過大になるため、残留電位が上昇して、
いわゆるカブリを生じ、逆に、固形分の量が60重量部
を超えると、帯電不良のため、画像濃度が薄くなる虞が
ある。
保護層用塗布液とコロイド溶液との混和には、ボールミ
ル、超音波分散機等の従来公知の装置を使用することが
できる。
上記表面保護層の膜厚は、この発明では特に限定されな
いが、0.1〜5μmの範囲内であることが好ましい。
なお、この発明の電子写真感光体は、表面保護層以外の
構成については、従来と同様の材料を用い、従来同様の
構成とすることができる。
まず、導電性基材について述べる。
導電性基材は、電子写真感光体が組み込まれる画像形成
装置の機構、構造に対応してシート状あるいはドラム状
など、適宜の形状に形成される。
また、上記導電性基材は、全体を金属などの導電性材料
で構成しても良く、基材自体は導電性を有しない構造材
料で形成し、その表面に導電性を付与しても良い。
なお、前者の構造を有する導電性基材において使用され
る導電性材料としては、表面がアルマイト処理された、
または未処理のアルミニウム、銅、スズ、白金、金、銀
、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタ
ン、ニッケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼
、真鍮等の金属材料が好ましい。
一方、後者の構造としては、合成樹脂製基材またはガラ
ス基材の表面に、上記例示の金属や、ヨウ化アルミニウ
ム、酸化スズ、酸化インジウム等の導電性材料からなる
薄膜が、真空蒸着法または湿式めっき法などの公知の膜
形成方法によって積層された構造、上記合成樹脂成形品
やガラス基材の表面に上記金属材料等のフィルムがラミ
ネートされた構造、上記合成樹脂成形品やガラス基材の
表面に、導電性を付与する物質が注入された構造が例示
される。
なお、導電性基材は、必要に応じて、シランカップリン
グ剤やチタンカップリング剤などの表面処理剤で表面処
理を施し、感光層との密着性を高めても良い。
次に、導電性基村上に形成される感光層について述べる
感光層は、半導体材料や有機材料、またはこれらの複合
材料からなる下記構成のものが使用できる。
■ 半導体材料からなる単層型の感光層。
■ 結着樹脂中に電荷発生材料と電荷輸送材料とを含有
する単層型の有機感光層。
■ 結着樹脂中に電荷発生材料を含有する電荷発生層と
、結着樹脂中に電荷輸送材料を含有する電荷輸送層とか
らなる積層型の有機感光層。
■ 半導体材料からなる電荷発生層と、上記有機の電荷
輸送層とか積層された複合型の感光層。
上記■の複合型感光層において電荷発生層として用いら
れると共に、単独で、■の感光層を形成し得る半導体材
料としては、例えばa−AszSe3a  5eAsT
e等のアモルファスカルコゲン化物やアモルファスセレ
ン(a−3e)、アモルファスシリコン(ash)が例
示される。上記半導体材料からなる感光層または電荷発
生層は、真空蒸着法、グロー放電分解法等の公知の薄膜
形成方法によって形成することができる。
前記■の単層型感光層、または■の積層型の有機感光層
のうちの電荷発生層に使用される、有機または無機の電
荷発生材料としては、例えば前記例示の半導体材料の粉
末;Zn0SCdS等の■−■族微機微;ビリリウム塩
;アゾ系化合物;ビスアゾ系化合物;フタロシアニン系
化合物:アンサンスロン系化合物;ペリレン系化合物;
インジゴ系化合物;トリフェニルメタン系化合物;スレ
ン系化合物;トルイジン系化合物;ピラゾリン系化合物
;キナクリドン系化合物;ピロロビロール系化合物が例
示される。そして、上記例示の化合物の中でも、フタロ
シアニン系化合物に属する、α型。
β型、γ型など種々の結晶型を有するアルミニウムフタ
ロシアニン、銅フタロシアニン、メタルフリーフタロシ
アニン、オキソチタニルフタロシアニン等が好ましく用
いられ、特に、上記メタルフリーフタロシアニンおよび
/またはオキソチタニルフタロシアニンがより好ましく
用いられる。なお、上記電荷発生材料は、それぞれ単独
で用いられる他、複数種を併用しても良い。
また、上記■の単層型感光層や、■の積層型の有機感光
層のうちの電荷輸送層、■の複合型の感光層のうちの電
荷輸送層中に含まれる電荷輸送材料としては、例えばテ
トラシアノエチレン;2゜4.7−4リニトロ−9−フ
ルオレノン等のフルオレノン系化合物;ジニトロアント
ラセン等のニトロ化化合物;無水コハク酸;無水マレイ
ン酸;ジブロモ無水マレイン酸;トリフェニルメタン系
化合物;2,5−ジ(4−ジメチルアミノフェニル)−
1,3,4〜オキサジアゾール等のオキサジアゾール系
化合物、9−(4〜ジエチルアミノスチリル)アントラ
セン等のスチリル系化合物;ポリ−N−ビニルカルバゾ
ール等のカルバゾール系化合物:1−フェニル−3−(
p−ジメチルアミノフェニル)ピラゾリン等のピラゾリ
ン系化合物;4,4’ 、4’−)リス(N、N−ジフ
ェニルアミノ)トリフェニルアミン等のアミン誘導体、
1.1−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)44−ジ
フェニル−123−ブタジェン等の共役不飽和化合物、
4− (N、N−ジエチルアミノ)ベンズアルデヒド−
N、N−ジフェニルヒドラゾン等のヒドラゾン系化合物
;インドール系化合物、オキサゾール系化合物、イソオ
キサゾール系化合物、チアゾール系化合物、チアジアゾ
ール系化合物、イミダゾール系化合物、ピラゾール系化
合物、ピラゾリン系化合物、トリアゾール系化合物等の
含窒素環式化合物;縮合多環族化合物が例示される。上
記電荷輸送材料も単独で、あるいは、複数種併用して用
いることができる。なお、上記電荷輸送材料の中でも、
前記ポリ−N−ビニルカルバゾール等の光導電性を有す
る高分子材料は、感光層の結着樹脂としても使用するこ
とかできる。
また、前記単層型または積層型の有機感光層、複合型感
光層における電荷輸送層などの有機の層には、増感剤、
フルオレン系化合物、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の劣
化防止剤、可塑剤などの添加剤を含有させることができ
る。
単層型の有機感光層における、結着樹脂100重量部に
対する電荷発生材料の含有割合は、2〜20重量部の範
囲内、特に3〜15重量部の範囲内であることが好まし
く、一方、結着樹脂100重量部に対する電荷輸送材料
の含有割合は、40〜200重量部の範囲内、特に50
〜100重量部の範囲内であることが好ましい。電荷発
生材料が2重量部未満、または、電荷輸送材料が40重
量部未満では、感光体の感度が不充分になったり残留電
位が大きくなったりするからであり、電荷発生材料が2
0重量部を超え、または、電荷輸送材料が200重量部
を超えると、感光体の耐摩耗性が十分に得られなくなる
からである。
上記単層型感光層は、適宜の厚みに形成できるが、通常
は、10〜50μm、特に15〜25μm(7)範囲内
に形成されることが好ましい。
一方、積層型の有機感光層を構成する層のうち、電荷発
生層における、結着樹脂100重量部に対する電荷発生
材料の含有割合は、5〜500重量部の範囲内、特に1
0〜250重量部の範囲内であることが好ましい。電荷
発生材料が5重量部未満では電荷発生能が小さ過ぎ、5
00重量部を超えると隣接する他の層や基材との密着性
が低下するからである。
上記電荷発生層の膜厚は、0.01〜3μ囚、特に0.
1〜2卯の範囲内であることが好ましい。
また、積層型の有機感光層および複合型感光層を構成す
る層のうち、電荷輸送層における、結着樹脂100重量
部に対する電荷輸送材料の含有割合は、10〜500重
量部の範囲内、特に25〜200重量部の範囲内である
ことが好ましい。電荷輸送材料が10重量部未満では電
荷輸送能が十分てなく、500重量部を超えると電荷輸
送層の機械的強度が低下するからである。
上記電荷輸送層の膜厚は、2〜100μm、特に5〜3
0μmの範囲内であることが好ましい。
以上に説明した、単層型や積層型の有機感光層、複合型
感光層のうちの電荷輸送層、および表面保護層などの有
機の層は、前述した各成分を含有する各履用の塗布液を
調製し、これら塗布液を、前述した層構成を形成し得る
ように、各層毎に順次導電性基村上に塗布し、乾燥また
は硬化させることで積層形成することができる。
なお、上記塗布液の調製に際しては、使用される結着樹
脂等の種類に応じて種々の溶剤を使用することができる
。上記溶剤としては、n−ヘキサン、オクタン、シクロ
ヘキサン等の脂肪族炭化水素;ベンゼン、キシレン、ト
ルエン等の芳香族炭化水素;ジクロロメタン、四塩化炭
素、クロロベンゼン、塩化メチレン等のハロゲン化炭化
水素;メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、アリルアルコール、シクロペンタノー
ル、ベンジルアルコール、フルフリルアルコール、ジア
セトンアルコール等のアルコール類;ジメチルエーテル
、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレング
リコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等
のエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢
酸エチル、酢酸メチル等のエステル類;ジメチルホルム
アミド;ジメチルスルホキシド等、種々の溶剤が例示さ
れ、これらが一種または二種以上混合して用いられる。
また、上記塗布液を調製する際、分散性、塗工性等を向
上させるため、界面活性剤やレベリング剤等を併用して
も良い。
また、上記塗布液は従来慣用の方法、例えばミキサー 
ボールミル、ペイントシェーカー、サンドミル、アトラ
イター、超音波分散機等を用いて調製することができる
〈実施例〉 以下に、実施例に基づき、この発明をより詳細に説明す
る。
実施例1〜4 結着樹脂としてのボリアリレート(ユニチカ社製、商品
名U−100)100重量部、電荷輸送材料としての4
− (N、N−ジエチルアミノ)ベンズアルデヒド−N
、N−ジフェニルヒドラゾン100重量部および溶媒と
しての塩化メチレン(CH2Cl2)900重量部から
なる電荷輸送用塗布液を調製し、この塗布液を外径78
 m+a X長さ340關のアルミニウム管上に塗布し
た後、90℃で30分間加熱乾燥させて、膜厚約20μ
mの電荷輸送層を形成した。
次に、上記電荷輸送層上に、電荷発生材料としての2,
7−ジブロモアンサンスロン(IC1社製)80重量部
およびメタルフリーフタロシアニン(BASF社製)2
0重量部、結着樹脂としてのポリ酢酸ビニル(日本合成
化学社製、商品名Y5−N)50重量部および溶媒とし
てのジアセトンアルコール2000重量部からなる電荷
発生層用塗布液を塗布し、】10℃で30分間加熱乾燥
させて、膜厚約0.5μωの電荷発生層を形成した。
次に、0.02N塩酸57.4重量部とイソプロピルア
ルコール36重量部とを混合し、上記混合成の液温を2
0〜25℃に保ちつつ攪拌しながら、メチルトリメトキ
シシラン80重量部およびグリシドキシプロビルトリメ
トキシシラン20重量部を徐々に滴下した後、室温に1
時間放置することによって、シリコーン樹脂系塗布液と
してのシラン加水分解物溶液を得た。
次に、導電性付与剤としての酸化スズと酸化アンチモン
との固溶体粒子(アンチモンを10重部属含有、粒径1
0〜20 run)が、当該固溶体粒子100重量部に
対して9重量部の酸化ケイ素粒子により負に帯電された
状態で、分散媒としてのイソプロピルアルコール中に分
散されたコロイド溶液(8産化学社製)を、塗布液中の
非揮発性固形分(P)と、コロイド溶液中の固形分(M
)とが、次表に示す割合(重量比)となるように、上記
シリコーン樹脂系塗布液中に配合し、ボールミルで1時
間攪拌、混合した。そして、上記シリコーン樹脂系塗布
液とコロイド溶液との混合物を前記電荷発生層上に塗布
し、100℃で1時間加熱硬化させて、膜厚的2.5μ
腸のシリコーン樹脂製表面保護層を形成し、積層形感光
層を有するドラム型の電子写真感光体を作製した。
比較例1 コロイド溶液に代えて、導電性付与剤としてのアンチモ
ンドープ酸化スズ微粉末(住良セメント社製、酸化スズ
と酸化アンチモンとの固溶体粒子、アンチモンを10重
量%含有)を、シリコーン樹脂系塗布液中の樹脂固形分
100重量部に対し、40重量部配合して、ボールミル
により1時間攪拌、混合したこと以外は、上記実施例1
〜4と同様にして、電子写真感光体を作製した。
比較例2 シリコ、−ン樹脂系塗布液とアンチモンドープ酸化スズ
微粉末とのボールミルによる攪拌混合時間を150時間
としたこと以外は、上記比較例1と同様にして、電子写
真感光体を作製した。
上記各実施例並びに比較例で作製した電子写真感光体に
ついて、下記の各試験を行った。
表面電位測定 上記各電子写真感光体を、静電複写試験装置(ジエンチ
ック社製、ジエンチックシンシア30M型機)に装填し
、その表面を正に帯電させて、表面電位V、 s、p、
 (V)を測定した。
半減露光量、残留電位測定 上記帯電状態の各電子写真感光体を、上記静電複写試験
装置の露光光源であるハロゲンランプを用いて、露光強
度0. 92 mW/ c+jz露光時間60m秒の条
件で露光し、前記表面電位v、s、p。
か1/2になるのに要する時間を求め、半減露光ff1
El/2  (Iux−3ec )を算出した。
また、上記露光開始時から0,4秒経過後の表面電位を
、残留電位Vr、p、(V)として測定した。
繰返し露光後の表面電位変化測定 上記各電子写真感光体を複写機(三田工業社製。
DC−111型i)に装填して500枚の複写処理を行
った後、表面電位を、繰返し露光後の表面電位V2s、
p、(V)として測定した。
また、前記表面電位測定値V、s、p、値と、繰返し、
露光後の表面電位測定値V2s、p、値とから、下記式
(I)により、表面電位変化値ΔV (V)を算出した
ΔV  (V)  − V2  s、p、(V)−V+  s、p、(V)=l
I)以上の結果を次表に示す。   (以下余白)上記
表の結果より、導電性付与剤としての酸化スズと酸化ア
ンチモンとの固溶体粒子を粉末状態のままで配合し、し
かも1時間たけ攪拌、混合した比較例1の電子写真感光
体においては、繰返し露光後の表面電位変化量、残留電
位、半減露光ユが大きく、このことから、前記固溶体粒
子が均一に分散されていないことが予想された。
これに対し、実施例1〜4の電子写真感光体においては
、残留電位、半減露光量の値が、上記混合、攪拌を15
0時間行った比較例2の電子写真感光体と同程度に小さ
く、また、繰返し露光後の表面電位変化量については、
上記比較例2よりも大幅に小さい値を示した。このこと
から、上記実施例1〜4においては、攪拌、混合を1時
間行うたけで、固溶体粒子を粉末状態のままで塗布液中
に配合した場合の150時間の攪拌、混合(比較例2)
よりも、固溶体粒子を均一に分散できることが判明した
〈発明の効果〉 この発明の電子写真感光体は、以上のように構成されて
いるため、表面保護層の導電性が均一で、しかも帯電特
性に優れたものとなる。また、この発明の電子写真感光
体の製造方法によれば、上記表面保護層の導電性か均一
で、しかも帯電特性に優れた電子写真感光体を、容易に
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は酸化スズと酸化アンチモンとの固溶体粒子の表
面に酸化ケイ素粒子を吸着させることで、上記固溶体粒
子を帯電させた状態を示す模式図である。 1・・・固溶体粒子、2・・・酸化ケイ素粒子。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、酸化スズと酸化アンチモンとの固溶体粒子のコロイ
    ド溶液が混和された保護層用塗布液を感光層上に塗布し
    、硬化させて形成された、上記固溶体粒子が導電性付与
    剤として均一に分散された表面保護層を有することを特
    徴とする電子写真感光体。 2、酸化スズと酸化アンチモンとの固溶体粒子のコロイ
    ド溶液を保護層用塗布液中に混和させた後、感光層上に
    塗布し、硬化させて、上記固溶体粒子が導電性付与剤と
    して均一に分散された表面保護層を形することを特徴と
    する電子写真感光体の製造方法。
JP27441189A 1989-10-20 1989-10-20 電子写真感光体およびその製造方法 Pending JPH03135577A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6280896B1 (en) 1999-07-19 2001-08-28 Minolta Co., Ltd. Photosensitive member for electrophotography
US6365309B1 (en) 1999-02-01 2002-04-02 Minolta Co., Ltd. Photosensitive member for electrophotography with specic surface protective layer

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