JP2746199B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP2746199B2 JP7125473A JP12547395A JP2746199B2 JP 2746199 B2 JP2746199 B2 JP 2746199B2 JP 7125473 A JP7125473 A JP 7125473A JP 12547395 A JP12547395 A JP 12547395A JP 2746199 B2 JP2746199 B2 JP 2746199B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタある
いはファクシミリ等電子写真プロセスにより画像形成を
行う際に用いられる電子写真用感光体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体の光伝導材料としてセレ
ン、酸化カドミウム、酸化亜鉛、アモルファスシリコン
等の無機材料が従来より使用されている。しかし近年で
は、公害性、製造コスト等の点で有利な有機材料を用い
たものが実用化されている。特に電荷発生層と電荷輸送
層に機能を分離した積層型有機感光体が主流となってい
る。この電荷発生層を形成するための電荷発生材料とし
て、τ型無金属フタロシアニンを使用した場合、イオン
化ポテンシャルが小さい(5.03eV)ために導電性
支持体上からの電荷の注入が起こり易く、電荷保持率の
低下を引き起こす。電荷発生材料の電荷保持率が低い
と、電子写真プロセスで形成される画像に影響を与え、
また耐刷試験における帯電位の低下等の問題が起きる。
また、画像における解像度の改善のために感度を調節す
る必要性がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電荷
発生材料τ型無金属フタロシアニンの電荷保持率の改
善、および感度調整可能な電子写真感光体を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、電荷発生層を
形成する電荷発生材料としてτ型無金属フタロシアニン
を使用し、さらに次の一般式1で示されるペリレン−
3,4,9,10−テトラカルボン酸−ビス(フェネチ
ルイミド)を添加することで、前述の目的を達成してい
る。
【化2】
【0005】ペリレン−3,4,9,10−テトラカル
ボン酸−ビス(フェネチルイミド)を電荷発生層に含有
させる場合は、τ型無金属フタロシアニンに対して0.
01〜4当量、好ましくは0.2〜2当量の範囲が望ま
しい。0.2当量よりも少ないと、電荷保持率が低下
し、さらに十分に感度調整機能を果たさない。2当量よ
りも多くなると、材料自体感度を有さないために、著し
い感度の低下を招いてしまう。
【0006】本発明の電子写真感光体の最下層に位置す
る導電性支持体としては、十分に導電性を有する材料が
適当である。例えば、アルミニウム、チタン、銅、ニッ
ケル、亜鉛、クロム等の金属あるいはそれらの合金が用
いられる。その他、プラスチック又はガラス上に、アル
ミニウム、銅、金、銀、白金、パラジウム等の金属や酸
化錫や酸化インジウム等の金属酸化物を蒸着したり、カ
ーボンブラックや金属粉を結着樹脂に分散して塗布する
ことによって導電処理したもの等を用いることができ
る。
【0007】また、導電性支持体と電荷発生層の間に、
中間層を設けてもよい。この中間層は、導電性支持体上
から感光層への電荷の注入を阻止すると共に、感光層を
導電性支持体へ接着させる役目も果たす。
【0008】中間層は、ポリアミド、ポリビニルアルコ
ール、ポリウレタン、ポリアクリル酸、ポリエチレン、
エポキシ樹脂等公知の樹脂を用いることがてきる。また
これらの樹脂に金属粉等の導電性微粒子を分散させたも
の、あるいはアルマイトのような陽極酸化皮膜によって
も形成できる。これらの中間層の膜厚は、0.01〜1
0μm、好ましくは0.05〜3μmが適当である。
【0009】電荷発生層は、電荷発生材料を結着樹脂中
に分散したもので形成される。電荷発生材料としては、
τ型無金属フタロシアニンを用いる。電荷発生層を形成
する樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、
ポリエステル、酸化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
ビニルブチラール、ポリスチレン、ポリカーボネート、
アクリル樹脂、フェノール樹脂等が用いられる。これら
の樹脂は単独、又は混合して用いられる。これらの樹脂
により電荷発生層を形成する際に用いられる塗布液の溶
剤としては、トルエン、酸化メチレン、モノクロルベン
ゼン、メチルアルコール、エチルアルコール、酢酸エチ
ル、テトラヒドロフラン、シクロヘキサン等がある。こ
れらの溶剤も単独、又は混合して用いられる。電荷発生
層の膜厚は、電荷移動層を積層して用いる場合には0.
05〜5μm、好ましくは0.1〜2μm程度が適当で
ある。電荷発生層単独で用いる場合には、10〜30μ
m、好ましくは15〜20μmが適当である。
【0010】電荷発生層を形成する塗布液を製造する際
に、電荷発生材料を塗布液中に分散させる方法として
は、ボールミル、サンドミル、ホモミキサー、ディスパ
ーザー、マイクロナイザー、超音波等の公知の方法が利
用できる。
【0011】電荷輸送層は、電荷輸送材料を適当な結着
樹脂に含有させて形成される。電荷輸送材料は、電子移
動物質と正孔移動物質がある。
【0012】電子移動物質としては、クロルアニル、ブ
ロモアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノ
ジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フロオレノ
ン、2,3,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン
等の電子吸引性物質やこれらを高分子化したもの等があ
る。
【0013】正孔移動物質としては、ピレン、N−エチ
ルカルバゾール、N−イソプロピルカルバゾール、N−
メチル−N−フェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9
−エチルカルバゾール、N,N−ジフェニルヒドラジノ
−3−メチリデン−9−エチルカルバゾール、N,N−
ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−10−エチル
フェノチアジン、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド
−N,N−ジフェニルヒドラゾン、p−ジエチルアミノ
ベンズアルデヒド−N−α−ナフチル−N−フェニルヒ
ドラゾン等のヒドラゾン類、2,5−ビス(p−ジエチ
ルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、
1−フェニル−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−
5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−
[キノリル(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリ
ル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリ
ン、1−[スリジル(3)]−3−(p−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン等のピラゾリン類、トリアリールメタン化合
物、オキサジアゾール系化合物、チアゾール系化合物、
トリフェニルアミン、ポリ−N−ビニルカルバゾール等
があり、これら公知の電荷輸送材料を1種または2種以
上組み合わせて用いることができる。
【0014】電荷輸送層の樹脂としては、ポリスチレ
ン、ケトン樹脂、フェノール樹脂、ホリエステル、ポリ
カーボネート、ポリビニルブチラール、ポリビニルホル
マール、ポリアクリルアミド、ポリアミド等が用いられ
る。これらの樹脂は単独、または混合して用いられる。
また、これら樹脂に通常用いられる各種添加剤、例え
ば、紫外線吸収剤や酸化防止剤等を適宜添加することが
できる。これらの樹脂により電荷輸送層を形成する際に
塗布液の溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、シクロヘキサン、トルエン、ジクロルエタン、塩化
メチレン、モノクロルベンゼン等が使用できる。これら
の溶剤も単独、または混合して使用できる。電荷輸送層
の膜厚は5〜40μm、好ましくは15〜25μm程度
が適当である。
【0015】塗布液を用いて感光層を形成する場合の塗
布方法は、スピンコーター、アプリケーター、スプレー
コーター、バーコーター、浸漬コーター、ドクターブレ
ード等の公知の手法が用いられる。塗布された感光層は
熱風、赤外線などにより加熱して乾燥させる。
【0016】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明の詳
細を説明する。
【0017】〔実施例1〕
【0018】τ型無金属フタロシアニンを乾燥重量で1
部、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸−
ビス(フェネチルイミド)0.2部、ポリビニルブチラ
ール樹脂(積水化学社製:商品名「BX−1」)1.2
部、テトラヒドロフラン50部と共にボールミルで15
時間分散を行った。ポリアミド樹脂(帝人社製:商品名
「T−8」)を中間層として0.2μmに塗布したアル
ミニウム板上に、この塗料を乾燥膜厚が0.2μmにな
るようにさらに塗布し、電荷発生層を形成した。次に、
次の一般式2で表される電荷輸送材料20部とポリカー
ボネイト樹脂(三菱瓦斯化学社製:商品名「Z−20
0」)20部を塩化メチレン100部に溶解した溶液を
乾燥膜厚が20μmとなるように塗布し、電荷輸送層を
形成した。
【化3】
【0019】このようにして、積層型の感光層を有する
電子写真感光体を作製し、静電記録紙試験装置(川口電
機社製:商品名「EPA−8100」)で電子写真特性
の評価を行った。すなわち、−5kVのコロナ放電によ
り帯電させた時の初期電位(Vo ) 、51uxの白色光
を5秒間照射させた後の残留電位(Vreai) 、初期電位
が半減するのに必要な露光量(E2/1 )、電荷保持率
(DDR)を測定した。
【0020】〔実施例2〕
【0021】τ型無金属フタロシアニンを乾燥重量で
0.6部、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボ
ン酸−ビス(フェネチルイミド)0.6部に変えた以外
は、実施例1と同様にサンプルを作製し、評価を行っ
た。
【0022】〔実施例3〕
【0023】τ型無金属フタロシアニンを乾燥重量で
0.4部、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボ
ン酸−ビス(フェネチルイミド)0.8部に変えた以外
は、実施例1と同様にサンプルを作製し、評価を行っ
た。
【0024】〔比較例1〕
【0025】ペリレン−3,4,9,10−テトラカル
ボン酸−ビス(フェネチルイミド)を含有しない以外は
実施例1と同様にサンプルを作製し、評価を行った。
【0026】〔比較例2〕
【0027】τ型無金属フタロシアニンを乾燥重量で
1.5部、ポリビニルブチラール樹脂(積水化学社製:
商品名「BX−1」)1.0部、テトラヒドロフラン6
0部と共にボールミルで20時間分散を行った。その他
は、実施例1と同様にサンプルを作製した。
【0028】結果を図1に示す。比較例1では、電荷保
持率が低く、感度が高い値をとっている。比較例2で、
顔料と樹脂の比率を変えることで電荷保持率の改善は達
成しているが、感度は比較例1よりもさらに高感度とな
っている。本発明のペリレン−3,4,9,10−テト
ラカルボン酸−ビス(フェネチルイミド)を電荷発生層
に含有させた実施例1〜3では、目的を達成している。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、電子写真感光体の
電荷発生層にペリレン−3,4,9,10−テトラカル
ボン酸−ビス(フェネチルイミド)を含有させたことに
より、電荷保持率が改善され、感度調整可能な電子写真
感光体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜3及び比較例1,2における、電子
写真特性の評価試験結果を示す図表である。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送
    層とを形成してなる積層型の有機感光体本体を設け、 この有機感光体本体の前記電荷発生層に、単に混合及び
    分散された、τ型無金属フタロシアニンと、次の一般式
    1に示すペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン
    酸−ビス(フェネチルイミド)とを含むことを特徴とし
    た電子写真感光体。 【化1】
  2. 【請求項2】 前記ペリレン−3,4,9,10−テト
    ラカルボン酸−ビス(フェネチルイミド)が、前記τ型
    無金属フタロシアニンに対して0.01乃至4当量であ
    ることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記ペリレン−3,4,9,10−テト
    ラカルボン酸−ビス(フェネチルイミド)が、前記τ型
    無金属フタロシアニンに対して0.2乃至2当量である
    ことを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記導電性支持体が、アルミニウム,チ
    タン,銅,ニッケル,亜鉛及びクロムからなる群から選
    択されるいずれか一つの金属又は合金により形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 前記導電性支持体と前記電荷発生層との
    間に中間層が設けられていることを特徴とする請求項1
    記載の電子写真感光体。
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