JP3198987B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP3198987B2 JP18495997A JP18495997A JP3198987B2 JP 3198987 B2 JP3198987 B2 JP 3198987B2 JP 18495997 A JP18495997 A JP 18495997A JP 18495997 A JP18495997 A JP 18495997A JP 3198987 B2 JP3198987 B2 JP 3198987B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、静電式複写機や
レーザービームプリンターなどの電子写真法を利用した
画像形成装置に用いられる電子写真感光体に関し、詳し
くは、有機系材料からなる感光層を備え、その表面を正
に帯電させて画像形成を行う正帯電型の電子写真感光体
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法はカールソンが米国特許第
2,297,691号明細書に明らかにしたように、物
質の光導電性と静電現象を巧妙に組み合わせた画像形成
法であり、電子写真感光体を暗所でコロナ放電などによ
り表面を一様に帯電した後、その表面を露光して光像の
静電潜像を形成し、これに着色した電荷粉体(トナー)
を付着させて可視像に変える画像形成法の一種である。
現在では、この電子写真法はコピーをとるための複写機
やコンピュータの出力装置であるレーザービームプリン
ターなどに応用され、その重要性はますます高まってき
ている。
【0003】電子写真感光体は、導電性基体とその上に
設けられた感光層とを基本構成とする。従来、感光層に
は、アモルファスシリコン,セレン,酸化亜鉛,硫化カ
ドミウムなどの無機系光導電性物質を主成分とする層が
広く用いられてきた。しかしながら、硫化カドミウムは
公害物質として人体に有害である、アモルファスシリコ
ン,アモルファスセレン,セレン系合金は感光層の成膜
が蒸着法,CVD法などによらなければならず、感光体
製造コストが高価であり、さらには可とう性がない、な
どの欠点があった。近年、有機系の光導電性物質を感光
層に用いる研究開発が精力的に進められ、現在では、材
料の多様性,成膜性,低価格,熱安定性などの利点から
有機系光導電性物質を樹脂結着材中に分散,溶解させた
感光層を備えた有機感光体が主流となってきている。
【0004】電子写真感光体の機能としては、光を受容
して電荷を発生する機能および光を受容して発生した電
荷キャリアを輸送する機能が必要であり、これらの機能
を同一層に持たせた単層の感光層を備えた構成の単層型
感光体と、これらの機能を分離し、光を受容して電荷キ
ャリアを発生する機能を有する電荷発生材を含む層,い
わゆる電荷発生層と、暗所では感光体の表面電位を保持
し光受容時には電荷発生層で発生して注入されてくる電
荷キャリアを輸送し感光体表面の電位を中和消滅させる
機能を有する電荷輸送材を含む層,いわゆる電荷輸送層
とを積層した感光層を備えた構成の機能分離積層型感光
体とがある。機能分離積層型感光体は、機能別にそれぞ
れ優れた材料を選択して各機能層を形成し、それらを組
み合わせて積層して感光層とすることにより、高感度で
特性の優れた感光体を得ることが可能となるので、現
在、感光体の主流となってきている。
【0005】ところで、電荷発生層はそれ自体は電荷輸
送能が低いために、電荷発生層の膜厚は実質的に1μm
以下の薄膜とすることが必要となる。このような薄膜の
電荷発生層を摩耗から守るために、現在、実用化されて
いる機能分離積層型有機感光体の感光層は、電荷発生層
の上に電荷輸送層を積層した層構成となっている。とこ
ろが、現在、電荷輸送層に用いられる電荷輸送材として
実用可能な材料は正孔輸送能を有するものであり、電子
輸送能に優れた材料はまだ見出されていないために、現
在実用化されている機能分離積層型有機感光体は負帯電
型であり、画像形成に際してその表面が負に帯電され
る,負帯電プロセスで使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
機能分離積層型有機感光体は、通常、画像形成プロセス
で負帯電で使用されるために、感光体表面を通常行われ
るコロナ放電で帯電する場合、負のコロナ放電を行うこ
とが必要となるが、 1)従来主流であったセレン系感光体は、正帯電プロセ
スで機能するものであり、それに対応するプロセス技術
が研究,開発されてきたが、負帯電プロセスではそれら
の技術が利用されにくい。
【0007】2)負のコロナ放電は放電の均一性に欠け
ることから、感光体表面の帯電ムラが生じ易く、そのた
めに得られる画像の均一性が損なわれる。 3)負のコロナ放電ではオゾンが多量に発生(正のコロ
ナ放電の場合の約10倍)するため、正帯電プロセスに
比して、感光体表面の材料の劣化が大きく、感光体の電
気特性の劣化,寿命の低下,出力画像の画質の悪化が大
きくなり、また、環境衛生上もより好ましくない。 などの不利な点がある。
【0008】このために、近年、正帯電で使用可能な有
機感光体の開発が鋭意進められている。そのような正帯
電有機感光体の具体的な層構成としては、電荷発生と電
荷輸送を同一の感光層で行う単層型感光体と電荷発生と
電荷輸送を別々の層で行う機能分離積層型感光体に大別
される。単層型感光体の例としては、ポリ−N−ビニル
カルバゾールを2,4,7−トリニトロフルオレノン
(TNF)などのアクセプター物質で化学増感した感光
体(特開昭48−25658号公報に記載),ピリリウ
ム塩染料と樹脂とからなる共晶錯体を主成分とした感光
体(特開昭47−10735号公報に記載)が公知であ
る。しかし、ポリ−N−ビニルカルバゾールを増感する
ために用いられるアクセプター物質であるTNFやテト
ラシアノエチレン(TCNQ)を実用可能な感度が得ら
れるまで添加すると、電荷移動錯体の形成により感光層
の暗抵抗が小さくなり感光体自体の帯電性が低下するの
みならず、TNF,TCNQは強い発ガン性を有するた
めに一般用途の感光体には用いることができないという
問題がある。また、ピリリウム塩やチアピリリウム塩な
どのイオン性染料化合物を用いた感光体は高湿度による
帯電性の低下など湿度変動による電気特性の変動が大き
い欠点がある。すなわち、感光体材料として電荷移動錯
体を形成する材料やイオン性の材料は本質的な観点から
実用には適さない。また、p型光半導体であるX型無金
属フタロシアニン顔料を結着材樹脂に分散した単層型感
光体(特公昭46−42512号公報に記載)が提案さ
れているが、電荷輸送能が充分でないため光感度や繰り
返し使用時の特性に問題がある。電荷輸送能を向上させ
るために、正孔輸送材や電子輸送材を併用した顔料分散
型感光体も考案されているが、優れた電子輸送材は極め
て少なく、また、比較的性能の良いものは毒性や発ガン
性を有するものが多い。また、電子輸送材を多く使用す
ると、感光体表面を正帯電したときに、基体側から反対
電荷である電子が注入され易くなること,電荷発生材や
正孔輸送材と電荷移動錯体を形成し感光層の抵抗が小さ
くなり感光体の帯電能が著しく低下すること,などの障
害がでてくる。さらに、実用上では、感光体の感光層表
面は使用時にトナー,紙,クリーニングブレードなどで
繰り返し擦られて摩耗する。感光層膜厚が薄くなるにつ
れて電位保持性が低下して出力画像の濃度が低下するな
どの耐刷性の問題が生じる。その対策の一つとして、感
光層の膜厚を厚くすることが考えられるが、最大感度を
示す厚さを超えて膜厚を厚くしていくと感度が急激にに
悪化するという問題があり、膜厚を厚くするには限度が
ある。
【0009】一方、機能分離積層型感光体においては、
電子輸送能の優れた電荷輸送材があれば、前述の電荷発
生層,電荷輸送層の順で積層した構成の感光層を有する
感光体で正帯電の画像形成プロセスで使用できる感光体
が得られるので、鋭意研究が進められているが、現在ま
だ優れた電子輸送材は見い出されていない。現在実用可
能な電荷輸送材を用いて正帯電で使用できる機能分離積
層型感光体とするためには感光層の積層順序を反転させ
て、正孔輸送能を有する電荷輸送層を形成しその上に電
荷発生層を形成した構成の感光層とすることが必要とな
る。この感光層構成は負帯電で用いられる感光体の感光
層構成とは逆の層構成であるので、このような構成の感
光層を持つ感光体は、通常、逆積層型感光体と称されて
いる。ところが、前述のように、機能分離積層型感光体
の電荷発生層は1μm以下の薄膜とする必要がある。こ
のような薄膜は均一な厚さで成膜することが難しく、ま
た、下地の傷,凹凸,汚染やごみなどの付着物の影響を
受け易く、膜欠陥が生じ易い。このような膜欠陥や膜厚
ムラは出力画像上の濃度ムラ,黒点,白筋などの欠陥の
原因となり、感光体の製造歩留りが低くコスト的にも不
利である。さらに、このような薄膜の電荷発生層が感光
体表面となる逆積層型感光体は実用的に充分な耐刷性が
得られないという問題がある。感光層表面の摩耗を防止
するために耐摩耗性保護層を設けることも提案されてい
るが、製造工数が増えてコスト高となり、しかも、保護
層自体は電荷輸送能を有しないことから、感光体の電気
特性の低下をもたらすので実用化には至っていない。
【0010】近年、上述のような単層分散型感光体,逆
積層機能分離型感光体の欠点を改良する目的で、導電性
基体上に正孔輸送材を含有してなる電荷輸送層を形成
し、その上に電荷発生材と正孔輸送材を含有してなる,
電荷発生機能と電荷輸送機能とを併せ持った層(以下、
電荷発生輸送層と称する)を積層した感光層を備えた感
光体が、特公平5−30262号公報に開示されている
(以下、単層分散型逆積層感光体と称する)。このよう
な層構成の感光体は、感光体表面層が電荷発生機能だけ
の逆積層機能分離型感光体よりも表面層を厚くすること
ができることから、耐刷性を向上させることはできる。
しかし、このような層構成としても、電荷発生輸送層の
膜厚をあまり厚くすると、電位保持性は向上しても、感
光層の静電容量が低下し、保持される電荷量が少なくな
るために、トナーを静電気的に引きつけることができな
くなり、出力画像の濃度低下が発生し、繰り返し使用時
の感度の低下,残留電位の増大,帯電能の変動などの電
気的疲労が生じる。さらに、実用時には、感光体表面は
トナーや紙などにより擦られて摩耗するが、その摩耗の
状態は均一ではなく部分的には平均摩耗量の数倍の深い
摩耗溝が生じることがあり、電荷輸送層に達するような
深い摩耗溝では電荷を散逸することができなくなり、出
力画像上に引っ掻き傷のような欠陥を発生することもあ
り、実用上充分な耐刷性が得られないという問題もあ
る。
【0011】以上述べたように、現有の正帯電感光体
は、負帯電感光体と比較して、充分実用に耐え得る感光
体は得られていない。この発明は、上述の点に鑑みてな
されたものであって、電気特性が良好で、環境の変化や
繰り返し使用における特性変動が少なく、かつ、耐刷性
に優れており、安定して良質の出力画像が得られる正帯
電型の感光体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、この発明
によれば、導電性基体上に、下記一般式(I)で示され
るフタロシアニン化合物である電荷発生材と通常用いら
れている電荷輸送材を結着材中に含有し電荷発生能と電
荷輸送能とを併せて有する電荷発生輸送層の複数層から
なる感光層を備えた電子写真感光体において、前記感光
層が上層(表面側の層)が下層(基体側の層)よりも電
荷発生材の含有率が高い電荷発生輸送層が積層されてな
る電子写真感光体とすることによって解決される。
【0013】
【化2】
【0014】[式(I)中、MはTiO,2H,Cuの
うちのいずれかを表し、R1 ,R2 ,R3 ,R4 はそれ
ぞれ水素またはメチル基のうちのいずれかを表し、k,
l,m,nはそれぞれ整数0,1,2,3のうちのいず
れかを表す。]このような層構成の感光層を有する感光
体とすることにより、従来の単層分散型感光体あるいは
単層分散型逆積層感光体の欠点を除去して、帯電能,感
度,電位保持性などの初期電気特性が良好で、繰り返し
使用時においても特性変動が少なく、しかも耐刷性に優
れた正帯電型の感光体が得られる。この発明では、電荷
発生輸送層の膜厚を7μm以上とすることが望ましい。
【0015】各電荷発生輸送層は電荷発生材と電荷輸送
材とを結着材中に分散もしくは相溶させて含有してい
る。電荷発生材と電荷輸送材は結着材に対して重量組成
比で7/3〜3/7の範囲であることが感度,耐刷性
(機械的強度)の面で望ましい。また、最表面の電荷発
生輸送層の電荷発生材の含有率は電荷発生輸送層の25
重量%以下が望ましい。また、各電荷発生輸送層の電荷
発生材の含有率は下層から上層に向かって順次増大させ
られる。下層と上層の電荷発生材の含有率の差が少ない
と単層分散型電子写真感光体に近くなり、この発明の目
的を減ずることになる。下層の電荷発生輸送層の電荷発
生材の含有率は、その層まで感光層が摩耗されたときの
感光体として機能するための電位保持性,感度,静電容
量によって適宜決められるが、下層の電荷発生材の含有
率は、最上層の電荷発生材の含有率と全感光層膜厚に対
する下層までの膜厚の比との積以下であることが好まし
い。この含有率の適切な範囲は、電荷発生材の電荷発生
能と感光体としての電位保持能によって適宜,任意に選
ばれる。
【0016】この発明では、電荷発生材として上記一般
式(I)で示されるフタロシアニンが用いられるが、な
かでも、無金属フタロシアニン,チタニルフタロシアニ
ンが好ましい。特に、無金属フタロシアニンとしてはX
型無金属フタロシアニン、チタニルフタロシアニンとし
てはX線回折でブラッグの回折角2θ=27.2±0.
2度のピークが最大であるチタニルフタロシアニン,X
線回折でブラッグの回折角2θ=9.6±0.2度のピ
ークが最大であるチタニルフタロシアニンが好適であ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係わる感光体
の一構成例の模式的断面図を示す。図1において、1は
導電性基体であり、この上に、下引き層2を介して電荷
発生輸送層4a,電荷発生輸送層4b,電荷発生輸送層
4cが積層されてなる感光層3aが形成されている。こ
れらの電荷発生輸送層は、電荷発生材とこの発明に係わ
る電荷輸送材と結着材を主成分とする材料からなる層で
あり、上層になるほど電荷発生材の含有率が多い層とな
っている。また、図2は異なる構成例を示す模式的断面
図で、導電性基体1,下引き層2の上に電荷発生輸送層
4d,電荷発生輸送層4eの二層が積層されてなる感光
層3bが形成されている。
【0018】この発明に係わる電荷発生材としては、フ
タロシアニン化合物が用いられる。特に好ましいフタロ
シアニン化合物としては、無金属フタロシアニン顔料や
チタニルフタロシアニン顔料が挙げられる。無金属フタ
ロシアニン顔料の電荷発生材の具体例としては、米国特
許第3,357,989号明細書に開示されたX型無金
属フタロシアニン,特開昭58−182639号公報に
開示されているτ型無金属フタロシアニンが好ましい。
チタニルフタロシアニン顔料としては、特開昭61−2
39248号公報に記載されているα型,特開平1−1
7066号公報に記載されているY型,特開昭61−1
09056号公報に記載さているI型,特開昭62−6
7094号公報に記載さているA型,特開昭63−36
4号公報および特開昭63−366号公報に記載されて
いるC型,特開昭61−239248号公報に記載さて
れているB型,特開昭63−198067号公報に記載
さてれているm型,特開平1−123868号公報に記
載されている準非晶質型などが挙げられる。その他のフ
タロシアニン化合物としては、ε型銅フタロシアニンな
どが挙げられる。
【0019】また、電荷輸送材としては、従来から知ら
れている種々の物質を用いることができる。例えば、米
国特許第4150987号明細書,米国特許第4278
747号明細書,西ドイツ国特許公開明細書第2939
483号,英国特許公開明細書第2034493号,ヨ
ーロッパ特許公開明細書第13172号などに記載され
ているようなヒドラゾン系化合物、米国特許第3180
729号明細書,特開昭49−105536号公報に記
載されているようなピラゾリン,ピラゾロン系化合物、
特開昭54−112637号公報に記載されているよう
なオキサジアゾール系化合物、特開昭50−31773
号公報に参照されているようなスチリル化合物、米国特
許第3567450号明細書,特公昭49−35702
号公報,西ドイツ国特許1110518号,米国特許第
3180703号明細書,米国特許第3240597号
明細書,米国特許第3658520号明細書,米国特許
第4232103号明細書,米国特許第4175961
号明細書,米国特許第4012376号明細書,特開昭
55−144250号公報,特開昭56−119132
号公報,特公昭39−27577号公報に記載されてい
るようなアリールアミン化合物、米国特許第35425
46号明細書に記載されているようなオキサゾール系化
合物、米国特許第3615402号明細書,米国特許第
3820989号明細書,米国特許第3542544号
明細書,特公昭45−555号公報,特公昭51−10
983号公報に記載されているようなポリアリールアル
カン系化合物などが挙げられる。その他ポリマー系電荷
輸送材としては、ポリビニルピレン、ポリビニルアント
ラセン、ポリビニルアタリジン、ポリ−9−ビニルフェ
ニルアントラセンや特公昭34−10966号公報に記
載されているようなポリビニルカルバゾールおよびその
誘導体、特開昭50−85337号公報に記載されてい
るようなN−アクリルアミドメチルカルバゾールの重合
体、特開昭50−93432号公報に記載されているよ
うな6−ビニルインドロ(2,3−6)キノキサリンポ
リマー、特公昭43−18674号公報,特公昭43−
19192号公報に記載されているようなビニル重合
体、特開昭56−90883号公報,特開昭56−16
1550号公報に記載されているようなトリフェニルメ
タンポリマー、特公昭43−19193号公報に記載さ
れているようなスチレン共重合体、ポリアセナフテン、
ポリインデン、アセナフチレンとスチレンの共重合体、
特公昭36−13940号公報に記載されているような
ホルムアルデヒド系縮合樹脂などの化合物が挙げられ
る。
【0020】これらの化合物として,具体的に一部を例
示すれば、ヒドラゾン系化合物としては、P−N−ジメ
チルアミノベンズアルデヒド−N−フェニルヒドラゾ
ン、P−N−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N−フ
ェニルヒドラゾン、P−N−ジエチルアミノベンズアル
デヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、3−(N−ジ
フェニルヒドラゾン)、メチル−9−エチルカルバゾー
ル、3−(N−メチル−N−フェニルヒドラゾン)−メ
チル−9−エチルカルバゾール、P−N−ジエチルベン
ズアルデヒド−N,N−エチル−フェニルヒドラゾン、
ジエチルアミノベンズアルデヒド−メチル−フェニルヒ
ドラゾン、ジエチルアミノベンズチアゾール−カルボア
ルデヒドジフェニルヒドラゾン、p−ジフェニルアミノ
ベンズアルデヒド−ジフェニルヒドラゾン、p−ジベン
ジルアミノベンズアルデヒド−ジフェニルヒドラゾン、
p−(ベンジル−メトキシフェニル)アミノベンズアル
デヒド−ジフェニルヒドラゾン、o−メチル−p−ジエ
チルアミノベンズアルデヒド−ジフェニルヒドラゾン、
o−メトキシ−p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−
ジフェニルヒドラゾン、o−ベンジルオキシ−p−ジエ
チルアミノベンズアルデヒド−ジフェニルヒドラゾン、
p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−メチル−フェニ
ルヒドラゾン、o−メチル−p−ジベンジルアミノベン
ズアルデヒド−メチル−フェニルヒドラゾン、o−メト
キシ−p−ジベンジルアミノベンズアルデヒド−フェニ
ルヒドラゾンが挙げられる。
【0021】ピラゾリン,ピラゾロン系化合物として
は、1−フェニル−3−(p−ジエチルアミノスチリ
ル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)−2△−ピ
ラゾリン、1,5−ジフェニル−3−メチル−ピラゾリ
ン、1,3,5−トリフェニルピラゾリン、1−(β)
−ナフチル−3−ジフェニル−ピラゾリン、1,5−ジ
フェニル−3−p−オキシフェニル−ピラゾリン、1,
3−ジフェニル−5−p−メトキシフェニル−ピラゾリ
ン、1−p−エトキシフェニル−3,5−ジフェニル−
ピラゾリン、1−m−トリル−3,5−ジフェニル−ピ
ラゾリン、1−p−トリル−3,5−ジフェニル−ピラ
ゾリン、1−フェニル−3−p−メトキシ−スチリル−
5p−メトキシ−フェニル−ピラゾリン、1−フェニル
−3−p−ジメチルアミノスチリル−5−p−ジメチル
アミノフェニル−ピラゾリン、1−p−ニトロフェニル
−3−p−スチリル−5−フェニル−ピラゾリン、1,
3−ジフェニル−5−(p−ジメチルアミノ)−フェニ
ル−ピラゾリン、1,5−ジフェニル−3−スチリル−
ピラゾリン、1−フェニル−3−(4−N,N−ジエチ
ルアミノスチリル)−5−(4−N−ジエチルアミノフ
ェニル)ピラゾリン、1−フェニル−3−(4−N,N
−ジプロピルスチリル)−5−(4−N−ジエチルアミ
ノフェニル)ピラゾリン、1−フェニル−3−(4−
N,N−ジベンジルスチリル)−5−(4−N−ジエチ
ルアミノフェニル)ピラゾリン、1−〔ピリジル−
(2)〕−3−(4−N,N−ジエチルアミノスチリ
ル)−5−(4−N,N−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン、1−〔キノリル−(2)〕−3−(4−N,
N−ジエチルアミノスチリル)−5−(4−N,N−ジ
エチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−〔キノリル−
(4)〕−3−(4−N,N−ジエチルアミノスチリ
ル)−5−(4−N,N−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン、1−〔3−メトキシ−ピリジル−(2)〕−
3−(4−N,N−ジエチルアミノスチリル)−5−
(4−N,N−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、
1−〔レピジル−(2)〕−3−(4−N,N−ジエチ
ルアミノスチリル)−5−(4−N,N−ジエチルアミ
ノフェニル)ピラゾリン、1−フェニル−3−(4−
N,N−ジエチルアミノスチリル)−4−メチル−5−
(4−N,N−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、
1−フェニル−3−(α−メチル−4−N,N−ジエチ
ルアミノスチリル)−5−(4−N,N−ジエチルアミ
ノフェニル)ピラゾリン、1−〔ピルジル−(3)〕−
3−(4−N,N−ジエチルアミノスチリル)−5−
(4−N,N−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、
1−フェニル−3−(α−ベンジル−4−N,N−ジエ
チルアミノスチリル)−5−(4−N,N−ジエチルア
ミノフェニル)ピラゾリンが挙げられる。
【0022】また、オキサジアゾール系化合物として
は、2,5−ビス(4−N,N−ジメチルアミノフェニ
ル)−1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス
(4−N,N−ジプロピルアミノフェニル)−1,3,
4−オキサジアゾール、2,5−ビス(4−N,N−ジ
エチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾー
ル、2,5−ビス(4−アセチルアミノ−2−クロルフ
ェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビ
ス(4−n−プロピルアミノ−2−クロルフェニル)−
1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス(4−シ
クロヘキシルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジ
アゾール、2,5−ビス(4−ジエチルアミノスチリ
ル)−1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス
(4−N,N−ジベンジルアミノフェニル)−1,3,
4−オキサジアゾール、2−メチル−5−(3−カルバ
ゾリル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−エチル
−5−(3−カルバゾリル)−1,3,4−オキサジア
ゾール、2−エチル−5−(9−エチル−3−カルバゾ
ール)−1,3,4−オキサジアゾール、2−N,N−
ジエチルアミノ−5−(9−エチル−3−カルバゾー
ル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−スチリル−
5−(3−カルバゾリル)−1,3,4−オキサジアゾ
ールなどが挙げられる。
【0023】また、アリールアミン系化合物としては、
トリフェニルミン、トリ−(p−メチルフェニル)−ア
ミン、テトラ−N,N,N' ,N' −フェニル−ベンチ
ジン、テトラ−N,N,N' ,N' −フェニル−トルイ
ジン、テトラ−N,N,N',N' −フェニル−ジクロ
ロベンチジン、テトラ−N,N,N' ,N' −トルイル
−ベンチジン、テトラ−N,N,N' ,N' −トルイル
−トルイジンなどが挙げられる。
【0024】オキサゾール系化合物としては、2−(4
−N,N−ジエチルアミノフェニル)−4−(4−N,
N−ジメチルアミノフェニル)−5−(2−クロロフェ
ニル)オキサゾール、2−(4−N,N−ジエチルアミ
ノフェニル)−5−フェニルオキサゾール、4−(4−
N,N−ジメチルアミノフェニル)−5−(2−クロロ
フェニル)オキサゾール、2−(4−N,N−ジメチル
アミノフェニル)−4,5−ジフェニルオキサゾール、
2−(4−N,N−ジエチルアミノフェニル)−4−
(4−N,N−ジエチルアミノフェニル)オキサゾール
などが挙げられる。
【0025】また、アリールアルカン系化合物として
は、1,1−ビス(4−N,N−ジメチルアミノフェニ
ル)プロパン、1,1−ビス(4−N,N−ジエチルア
ミノフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−N,N−
ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)プロパン、1,
1−ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−2−メトキシ
フェニル)プロパン、1,1−ビス(4−N,N−ジベ
ンジルアミノ−2−メトキシフェニル)−2−メチルプ
ロパン、1,1−ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−
2−メチルフェニル)−2−フェニルプロパン、1,1
−ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−2−メチルフェ
ニル)ヘプタン、1,1−ビス(4−N,N−ジベンジ
ルアミノ−2−メチルフェニル)−1−シクロヘキシル
メタン、1,1−ビス(4−N,N−ジメチルアミノフ
ェニル)ペンタン、1,1−ビス(4−N,N−ジベン
ジルアミノフェニル)ノルマルフタンなどが挙げられ
る。
【0026】また、トリアリールアルカン系化合物とし
ては、1,1−ビス(4−N,N−ジメチルアミノフェ
ニル)−1−フェニルメタン、1,1−ビス(4−N,
N−ジエチルアミノフェニル)−1−フェニルメタン、
1,1−ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−2−メチ
ルフェニル)−1−フェニルメタン、1,1−ビス(4
−N,N−ジエチルアミノ−2−エチルフェニル)−2
−フェニルエタン、1,1−ビス(4−N,N−ジエチ
ルアミノ−2−メチルフェニル)−3−フェニルプロパ
ン、1,1−ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−2,
5−ジメトキシフェニル)−3−フェニルプロパンなど
が挙げられる。
【0027】その他に、1,1−ビス(p−ジメチルア
ミノフェニル)−4,4−ジフェニル−1,3−ブタジ
エン、1,1−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−
4,4−ジフェニル−1,3−ブタジエンなどのブタジ
エン化合物、9−スチリルアントラセン、9−(4−
N,N−ジメチルアミノスチリル)アントラセン、9−
(4−N,N−ジエチルアミノスチリル)アントラセ
ン、9−(4−N,N−ジベンジルアミノスチリル)ア
ントラセン、4−ブロモ−9−(4−N,N−ジエチル
アミノスチリル)アントラセン、α−(9−アントリ
ル)−β−(3−カルバゾリル)エチレン、α−(9−
アントリル)−β−(9−エチル−3−カルバゾリル)
エチレンなどのアントラセン化合物、4,4’−ビス
(ジエチルアミノ)スチルベン、4−ジフェニルアミノ
−4’メトキシスチルベン、4−ジエチルアミノ−α−
(p−ジエチルアミノフェニル)スチルベンなどのスチ
ルベン系化合物、3−(p−メトキシスチリル)−9−
p−メトキシフェニルカルバゾールなどが例示される。
【0028】その他、特開平5−279285号公報,
特開平5−148214号公報,特開平5−30626
2号公報に記載されている電子輸送性の電荷輸送材とし
てのジフェノキノン化合物なども用いられる。この発明
に使用される電荷輸送材は、ここに記載されたものに限
定されるものではなく、また、その使用に際しては電荷
輸送材の一種類単独であるいは二種類以上を適宜組み合
わせて混合して用いることができる。
【0029】この発明に係わる電荷発生材,電荷輸送材
などは、それ自体はフィルム形成性を有しないため、適
当な結着材に分散または溶解した液を塗布することによ
り電荷発生輸送層が形成される。この発明において、好
適に用いられる結着材は、疎水性で、かつ、電気絶縁性
の高いフィルム形成性高分子重合体あるいは共重合体で
ある。具体例としては、フェノール樹脂、ポリエステル
樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリペ
プチド樹脂、セルロース系樹脂、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチレンオキサイド、ポリ塩化ビニル樹脂、ポ
リ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニル
アセテート、スチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニ
リデン−アクリロニトリル重合体、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン
酸共重合体、シリコン−アルキッド樹脂、フェノル−ホ
ルムアルデヒド樹脂、エチレン−アルキッド樹脂、ポリ
ビニルアルコール、アクリル系共重合体樹脂、メクリル
系共重合体樹脂、シリコーン樹脂、メタアクリロニトリ
ル系共重合体樹脂、ホリビニルブチラールなどが挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0030】結着材はこの発明に係わる電荷発生輸送層
においては最も多い重量組成であることから、その材料
特性は感光体の特性に大きく影響を与える。感光体の電
気特性や耐刷性の点では、一般に、ポリカーボネート樹
脂,ポリブチラール樹脂,ポリビニルホルマール樹脂が
好ましい。特にこの発明に係わる材料の組み合わせにお
いては、ポリカーボネート樹脂が耐刷性に優れているば
かりでなく感光体の感度などの電気特性に関して著しく
優れていることから好適である。
【0031】これらの結着材は、単独で、あるいは二種
類以上適宜組み合わせて混合して用いることができる。
さらに、電荷発生輸送層には、必要に応じて、コロナ放
電で発生するオゾン,NOX ,光などによる劣化を防止
するための酸化防止剤や光安定剤などの劣化防止剤、あ
るいは可塑剤、レベリング剤などの種々の添加剤を含有
させることができる。
【0032】そのような酸化防止剤としては、トコフェ
ロールなどのクロマノール誘導体およびそのエーテル化
合物もしくはエステル化化合物、ポリアリールアルカン
化合物、ハイドロキノン誘導体およびそのモノあるいは
ジエーテル化合物、ベンゾフェノン誘導体、ベンゾトリ
アゾール誘導体、チオエーテル化合物、ホスホン酸エス
テル、亜リン酸エステル、フェニレンジアミン誘導体、
フェノール化合物、ヒンダードフェノール化合物、直鎖
アミン化合物、環状アミン化合物、ヒンダードアミン化
合物などが挙げられる。具体例としては、「IRGAN
OX1010」,「IRGANOX565」(チバ・ガ
イギー社製)、「スミライザ−MDP」(住友化学工業
(株)製)などのヒンダードフェノール化合物、「サノ
ールLS−622LD」,「サノールLS−2626」
(三共(株)製)などのヒンダードアミン化合物が挙げ
られる。
【0033】さらには、残留電位の低下や増感のため
に、電荷発生輸送層中に有機アクセプター化合物を含有
させることが好ましい。このような化合物としては、無
水琥珀酸、無水マレイン酸、ジブロム無水琥珀酸、無水
フタル酸、3−ニトロ無水フタル酸、4−ニトロ無水フ
タル酸、無水ピロメリット酸、ピロメリット酸、トリメ
リット酸、無水トリメリット酸、フタルイミド、4−ニ
トロフタルイミド、テトラシアノエチレン、テトラシア
ノキノジメタン、クロラニル、ブロマニル、o−ニトロ
安息香酸、p−ニトロ安息香酸などの電子親和力の大き
い化合物を挙げることができる。
【0034】この発明に係わる電荷発生輸送層は、上述
のような電荷発生材,電荷輸送材,結着材と、必要に応
じて用いられる上述のような種々の添加剤とを適当な溶
媒に溶解もしくは分散させた液を、ディップコーター,
スプレーコーター,ワイヤーバーコーター,アプリケー
ター,ドクターブレード,ローラーコーター,カーテン
コーター,ビードコーターなどの通常知られている塗工
装置を用いて導電性基体上に塗布し乾燥させることによ
って形成することができる。
【0035】このような塗布液に用いられる溶媒として
は、例えば、トルエン、キシレン、モノクロルベンゼ
ン、1,2−ジクロルエタン、ジクロルメタン、1,
1,1−トリクロルエタン、1,1,2−トリクロルエ
チレン、テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、シ
クロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチルなどを挙げる
ことができる。
【0036】また、塗布液作成に際して溶解や分散に用
いられる装置としては、アトライター,ボールミル,サ
ンドミル,ハイスピードミキサー,バンバリーミキサ
ー,スペックミキサー,ロールミル,3本ロール,ナノ
マイザー,スタンプミル,遊星ミル,振動ミルなどが挙
げられる。また、必要とあれば、分散メディアとして、
ガラスビーズ,スチールビーズ,ジルコニアビーズ,ア
ルミナボール,ジルコニアボール,フリント石などを用
いてよい。
【0037】この発明に用いられる導電性基体として
は、導電性を有する材料であればよく、また、その形状
についてもシート状,円筒状,板状など特に限定される
ものではない。具体例としては、アルミニウム,バナジ
ウム,ニッケル,銅,亜鉛,パラジウム,インジウム,
錫,白金,ステンレス鋼,クロム,真鍮などからなるド
ラム,板,シート、導電性プラスチック,導電性材料を
分散含有するプラスチックからなるドラム,板,シー
ト、金属粉末,カーボンブラック,ヨウ化銅,酸化銅,
酸化チタン,酸化インジウム,アルミナなどの導電性物
質を必要に応じて結着材とともに塗布するなどして導電
処理が施されたプラスチックシート、あるいは、金属を
蒸着またはラミネートしたプラスチックシートなどが挙
げられる。
【0038】また、電荷発生輸送層への導電性基体から
の電荷の注入の防止や電荷発生輸送層と導電性基体との
接着性の向上などの目的で、必要に応じて、ブロッキン
グ層あるいは下引き層と称される層を導電性基体と電荷
発生輸送層との間に設けることができる。このような層
の構成材料としては、アルマイトなどの金属酸化物、ナ
イロン6,ナイロン66,ナイロン11,ナイロン61
0,共重合ナイロン,アルコキシメチル化ナイロンなど
のポリアミド、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルブチラール、エチレン−アクリル酸共重合体、ア
クリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッ
ド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポ
リイミド樹脂、塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、ゼラチン、ニトロセルロース、水溶性
エチレン−アクリル酸共重合樹脂などの皮膜形成性樹脂
やこれらの高分子樹脂に酸化亜鉛,酸化チタン,酸化ア
ルミニウムなどの金属酸化物,窒化珪素,炭化珪素,カ
ーボンブラックなどの導電性もしくは半導性もしくは誘
電性の粒子を分散含有した樹脂などが用いられる。この
ような層の厚みは0.1μm〜10μmが適当で、より
好ましくは0.5μm〜3μmである。
【0039】
【実施例】以下、この発明の具体的な実施例について説
明するが、この発明はその要旨を超えない限り以下の実
施例に限定されるものではない。なお、実施例中の
「部」は「重量部」を表す。 実施例1 電荷発生材としてのX型無金属フタロシアニン、電荷輸
送材としての下記構造式(1)で示される化合物である
テトラ−N,N,N' ,N' −フェニル−トルイジン、
結着材としてのポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学
(株)製;商品名「ユーピロンPCZ−200」)を下
記表1に示す組成比で混合してテトラヒドロフラン10
00部とともにボールミルで混練し、電荷発生材の含有
率が異なる3種類の塗布液a,b,cを調製した。
【0040】
【化3】
【0041】
【表1】
【0042】これらの塗布液を用いて図1に示した構成
の感光体を作製する。アルミニウムからなる円筒状導電
性基体1の外周面に、エタノール100部に共重合ポリ
アミド(東レ(株)製;商品名「アミランCM−800
0」)1部を溶解した液を浸漬法で塗布,乾燥し、膜厚
0.2μmの下引き層2を形成した。この下引き層上に
塗布液aを浸漬法で塗布,乾燥し、膜厚7μmの電荷発
生輸送層4aを形成した。さらに、その上に塗布液b,
塗布液cを順次浸漬法で塗布,乾燥し、それぞれ膜厚7
μmの電荷発生輸送層b,電荷発生輸送層cを積層形成
して、三層の電荷発生輸送層が積層された膜厚21μm
の感光層3aを備えた感光体を作製した。
【0043】このようにして得られた感光体を、市販の
半導体レーザービームプリンターでその帯電器をコロナ
放電電圧が+6.5kV,グリッド電圧が+800Vの
スコロトロン帯電装置に変えることによって正帯電用に
改造したプリンターに搭載し、感光体表面を帯電し、波
長780nmの半導体レーザービームの未照射時,照射
時(照射エネルギー0.4μJ/cm2 )の現像器位置
での表面電位をそれぞれ暗部電位,明部電位として測定
し、感光体の光半導体としての初期電気特性を評価し
た。暗部電位から帯電能、明部電位から実用上の感度が
それぞれ評価できる。続いて、A4サイズの用紙2万枚
に印字する耐刷性試験を行い、印字前後の電気特性を測
定し、出力画像品質を評価して、試験前後の電気特性の
変動,画質の変化から実用上の耐刷性を評価した。その
結果を表2に示す。
【0044】表2に見られるように、初期の帯電能,感
度ともに良好で、耐刷性試験においても特性変動が極め
て少なく、また、耐刷性試験前後で出力画像の画質の劣
化も殆どなく、実用的に極めて優れた電気特性,耐久性
を有する感光体であった。 実施例2 実施例1と同様にしてアルミニウム円筒状導電性基体1
の外周面に形成した下引き層2上に、塗布液aを浸漬法
で塗布,乾燥し、膜厚14μmの電荷発生輸送層4d形
成し、その上に塗布液cを浸漬法で塗布,乾燥し、膜厚
7μmの電荷発生輸送層eを形成して、二層からなり膜
厚21μmの感光層3bとし、図2に示した構成の感光
体を作製した。
【0045】この感光体について、実施例1と同様にし
て感光体特性を評価した。その結果を表2に示す。表2
に見られるように、初期の帯電能,感度ともに良好で、
耐刷性試験においても特性変動が極めて少なく、また、
耐刷性試験前後で出力画像の画質の劣化も殆どなく、実
施例1の感光体と同様に実用的に極めて優れた電気特
性,耐久性を有する感光体であった。
【0046】比較例1 実施例1と同様にしてアルミニウム円筒状導電性基体の
外周面に形成した下引き層上に、テトラヒドロフラン1
000部に実施例1で用いた電荷輸送材40部,結着材
40部を溶解した塗布液を浸漬法で塗布,乾燥し、膜厚
20μmの電荷輸送層を形成した。次に、その上に、テ
トラヒドロフラン2000部に実施例1で用いた結着材
60部を溶解した液にX型無金属フタロシアニン40部
をボールミル法で分散した液をスプレー法で塗工して乾
燥膜厚1μmの電荷発生層を形成して、電荷輸送層上に
電荷発生層を積層した感光層を備えた,逆積層型感光体
を作製した。
【0047】この感光体について、実施例1と同様にし
て感光体特性を評価した。その結果を表2に示す。表2
に見られるように、初期特性は実施例の感光体に比して
あまり差がないものの、耐刷性試験で500枚の印字で
黒ベタ地に無数の白筋が発生し、実用に耐えないもので
あった。
【0048】比較例2 比較例1において、電荷輸送層の膜厚を14μmとし、
電荷発生層の膜厚を7μmとしたこと以外は比較例1と
同様にして感光体を作製し、実施例1と同様にして感光
体特性を評価した。その結果を表2に示す。表2に見ら
れるように、この感光体は初期から明部電位が暗部電位
と殆ど同じで感度がなく、印字不能であった。
【0049】比較例3 実施例1において、塗布液aの電荷発生材を同量の電荷
輸送材に変えて電荷発生材を含有しない塗布液とし、こ
の塗布液を用いて膜厚14μmの電荷輸送層を形成し、
その上に、実施例1における塗布液cを用いて膜厚7μ
mの電荷発生輸送層を積層形成して膜厚21μmの感光
層としたこと以外は、実施例1と同様にして感光体を作
製した。
【0050】この感光体について、実施例1と同様にし
て感光体特性を評価した。その結果を表2に示す。表2
に見られるように、この感光体は初期特性は良好で出力
画像の画質も良好であったが、耐刷性試験で明部電位が
大きく変動して非常に高くなり、感度が低くなってき
て、画像上黒ベタ地の濃度が薄くなり、さらにはトナー
の付着してない白筋が多く発生してきて、実用上極めて
劣るものであった。
【0051】比較例4 実施例1において、感光層を、電荷発生輸送層4a,4
b,4cの積層から塗布液cを用いた膜厚21μmの単
層の電荷発生輸送層に変えたこと以外は、実施例1と同
様にして感光体を作製した。この感光体について、実施
例1と同様にして感光体特性を評価した。その結果を表
2に示す。
【0052】表2に見られるように、この感光体は、初
期特性はほぼ良好で画像も良好であったが、耐刷性試験
により暗部電位が大きく(約350V)低下して帯電能
が大幅に低下し、また、明部電位は約2倍に上昇した。
出力画像においては、濃度が低下し、未露光部で白地と
なる部分に薄くトナーが付着して実用上問題となる画像
であった。
【0053】実施例3 実施例1において、電荷発生材をX線回折においてブラ
ッグの回折角2θ=27.2度に最大ピークを有するY
型チタニルフタロシアニンに変えたこと以外は、実施例
1と同様にして感光体を作製した。この感光体につい
て、実施例1と同様にして感光体特性を評価した。その
結果を表2に示す。
【0054】表2に見られるように、この感光体は実施
例1,実施例2と同様に極めて優れた電気特性と耐久性
を有する感光体であった。 比較例5 比較例3において、電荷発生材を実施例3で用いたY型
チタニルフタロシアニンに変えたこと以外は、比較例3
と同様にして感光体を作製した。
【0055】この感光体について、実施例1と同様にし
て感光体特性を評価した。その結果を表2に示す。表2
に見られるように、この感光体も比較例3の感光体と同
様に、初期特性は良好で出力画像の画質も良好であった
が、耐刷性試験で明部電位が大きく変動して非常に高く
なり、感度が低くなってきて、画像上黒ベタ地の濃度が
薄くなり、さらにはトナーの付着してない白筋が多く発
生してきて、実用上極めて劣るものであった。
【0056】比較例6 比較例4において、電荷発生材を実施例3で用いたY型
チタニルフタロシアニンに変えたこと以外は、比較例4
と同様にして感光体を作製した。この感光体について、
実施例1と同様にして感光体特性を評価した。その結果
を表2に示す。
【0057】表2に見られるように、この感光体も比較
例4の感光体と同様に、初期特性はほぼ良好で画像も良
好であったが、耐刷性試験により暗部電位が大きく(約
350V)低下して帯電能が大幅に低下し、また、明部
電位は約2倍に上昇した。出力画像においては、濃度が
低下し、未露光部で白地となる部分に薄くトナーが付着
して実用上問題となる画像であった。
【0058】実施例4 実施例2において、電荷発生材をα型チタニルフタロシ
アニン、電荷輸送材を下記構造式(2)で示される化合
物であるp−ジフェニルアミノベンズアルデヒド−ジフ
ェニルヒドラゾンに変えたこと以外は、実施例2と同様
にして感光体を作製した。
【0059】
【化4】
【0060】この感光体について、実施例1と同様にし
て感光体特性を評価した。その結果を表2に示す。表2
に見られるように、この感光体は上述の各実施例の感光
体と同様に、実用的に極めて優れた特性と耐久性を有す
る感光体であった。 実施例5 実施例4において、電荷発生材をX線回折においてブラ
ッグの回折角2θ=9.6度に最大ピークを有する特開
平8−145384号公報に示されているチタニルフタ
ロシアニンに変えたこと以外は、実施例4と同様にして
感光体を作製した。
【0061】この感光体について、実施例1と同様にし
て感光体特性を評価した。その結果を表2に示す。表2
に見られるように、この感光体は上述の各実施例の感光
体と同様に、実用的に極めて優れた特性と耐久性を有す
る感光体であった。
【0062】
【表2】
【0063】
【発明の効果】この発明によれば、導電性基体上に前記
一般式(I)で示されるフタロシアニン化合物である電
荷発生材と電荷輸送材を結着材中に含有し電荷発生能と
電荷輸送能とを併せて有する電荷発生輸送層が複数層積
層されてなる感光層を備えた電子写真感光体において、
前記感光層が、上層が下層より電荷発生材の含有率が高
い電荷発生輸送層が積層されてなる電子写真感光体とす
る。このような構成とすることにより、電気特性が良好
で、環境の変化や繰り返し使用における特性変動が少な
く、かつ、耐刷性に優れており、安定して良質の出力画
像が得られる正帯電型の感光体を得ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる感光体の一構成例を示す模式
的断面図
【図2】この発明に係わる感光体の異なる構成例を示す
模式的断面図
【符号の説明】
1 導電性基体 2 下引き層 3a,3b 感光層 4a,4b,4c,4d,4e 電荷発生輸送層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅川 唯志 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 木村 弘 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−37660(JP,A) 特開 平5−265232(JP,A) 特開 平7−20645(JP,A) 特開 昭64−80967(JP,A) 特開 昭63−261268(JP,A) 特開 平9−68816(JP,A) 特公 平5−30262(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/06,5/047

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基体上に下記一般式(I)で示され
    るフタロシアニン化合物である電荷発生材と電荷輸送材
    を結着材中に含有し電荷発生能と電荷輸送能とを併せて
    有する電荷発生輸送層の複数層からなる感光層を備えた
    電子写真感光体において、前記感光層が、上層が下層よ
    り電荷発生材の含有率が高い電荷発生輸送層が積層され
    てなることを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 [式(I)中、MはTiO,2H,Cuのうちのいずれ
    かを表し、R1 ,R2 ,R3 ,R4 はそれぞれ水素また
    はメチル基のうちのいずれかを表し、k,l,m,nは
    それぞれ整数0,1,2,3のうちのいずれかを表
    す。]
  2. 【請求項2】電荷発生輸送層の膜厚を7μm以上とした
    ことを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】感光層の最上層となる電荷発生輸送層の電
    荷発生材の含有率がその電荷発生輸送層の全固形分の2
    5重量%以下であることを特徴とする請求項1記載の電
    子写真感光体。
  4. 【請求項4】感光層を形成する電荷発生輸送層のうち、
    下層の電荷発生材の含有率が、最上層の電荷発生材の含
    有率と感光層全膜厚に対する下層までの膜厚の比との積
    以下であることを特徴とする請求項1または2記載の電
    子写真感光体。
  5. 【請求項5】電荷発生材の主成分が無金属フタロシアニ
    ンであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】無金属フタロシアニンがX型無金属フタロ
    シアニンであることを特徴とする請求項4記載の電子写
    真感光体。
  7. 【請求項7】電荷発生材の主成分がチタニルフタロシア
    ニンであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の電子写真感光体。
  8. 【請求項8】チタニルフタロシアニンが、X線回折でブ
    ラッグの回折角2θ=27.2±0.2度のピークが最
    大であることを特徴とする請求項6記載の電子写真感光
    体。
  9. 【請求項9】チタニルフタロシアニンが、X線回折でブ
    ラッグの回折角2θ=9.6±0.2度のピークが最大
    であることを特徴とする請求項6記載の電子写真感光
    体。
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