JP2653076B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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JP2653076B2 JP63000724A JP72488A JP2653076B2 JP 2653076 B2 JP2653076 B2 JP 2653076B2 JP 63000724 A JP63000724 A JP 63000724A JP 72488 A JP72488 A JP 72488A JP 2653076 B2 JP2653076 B2 JP 2653076B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子写真用感光体に関し、更に詳しくは、
導電性基材上に電荷発生層と電荷輸送層とを積層してな
る積層型電子写真用感光体の電荷発生層中の電荷発生材
料と結着樹脂に関する。
従来の技術 従来、電子写真感体としては、無機光導電物質を含む
ものと、有機光導電物質を含むもの(以下「有機電子写
真感光体」という)とが知られており、特に、後者は生
産性、低コスト、安全性等の点から広く使用されてい
る。また、近年、感光体機能を複数の部材に分担させる
機能分離型電子写真感光体が、電荷保持特性、繰返し安
定性、光応答性、分光特性、機械的強度等の電子写真特
性と改善のために、数多く提案されている。このような
機能分離型有機電子写真感光体は、導電性支持体上に、
電荷発生層と電荷輸送層とが設けられたものであるが、
電荷発生層における電荷発生剤としては、ビスアゾ顔料
や縮合多環キノン顔料等の有機顔料を用いることが知ら
れている。
しかしながら、有機顔料は、光キャリア生成効率が低
かったり、フラットな分光特性の顔料が選択しにくい等
の理由により、有機顔料を用いた有機電子写真感光体
は、その感度、分光特性及び繰返し安定性に関して必ず
しも満足し得るものではない。
これらの欠点を改善するために、電荷発生剤として有
機顔料の代わりに、セレン又はセレン合金系の無機光導
電材料、特に三方晶系セレンが取り上げられ(例えば、
特開昭52−120834号公報、特開昭53−27033号公報)、
その有用性が確認されている。
発明が解決しようとする課題 機能分離型電子写真感光体を得る場合、電荷発生材料
として、セレン又はセレン合金系の無機光導電材料を用
いると、電子写真特性において、光感度、繰返し安定性
等に種々の優れた点を有するものが得られるが、従来の
ものは、表面電位の減衰率が低電位になるにつれて低下
する。即ち、光感度の表面電位依存性が大きいという欠
点を有している。
本発明は、従来の技術における上記のような問題点を
解決することを目的とする。即ち、本来セレン又はセレ
ン合金の有している高感度、安定性等の優れた特性をそ
のまま生かし、光感度の表面電位依存性のみを改善する
ことを目的としてなされたものである。
課題を解決するための手段および作用 本発明者等は、電荷発生層中の前記セレン又はセレン
合金と結着樹脂との配合比及び結着樹脂に着目し、検討
を加えた結果、セレン又はセレン合金の電荷発生層中の
含有率を30〜80容量%にすることと、結着樹脂を特定の
部分アセタール化ポリビニルブチラール樹脂にすること
により、前記のような欠点を改善することを見出だし、
本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の電子写真用感光体は、導電性支持体上
に電荷発生層及び電荷輸送層を順次積層した電子写真用
感光体において、前記電荷発生層が、電荷発生材料とし
て、セレン又はセレン合金を結着樹脂中に分散してな
り、該セレン又はセレン合金の前記電荷発生層中の含有
量が30〜80容量%であり、該結着樹脂として、ブチラー
ル基の一部がホルマール基、アセトアセタール基及びプ
ロピオナール基の1種以上で置換された部分アセタール
化ポリビニルブチラール樹脂を含むことを特徴とする。
以下、本発明について、さらに詳しく説明する。
本発明において、電子写真感光体は、導電性支持体上
に電荷発生層と電荷輸送層が順次積層された積層構造の
ものである。
第1図乃至第4図は、本発明の電子写真感光体の模式
的断面図である。第1図においては、導電性支持体3上
に電荷発生層1及び電荷輸送層2が順次設けられてい
る。第2図においては、導電性支持体3と電荷発生層1
の間に下引き層4が設けられている。第3図において
は、電荷輸送層3の表面に保護層5が設けられており、
又、第4図においては、導電性支持体3と電荷発生層1
の間に下引き層4が設けられ、電荷輸送層2の表面に保
護層5が設けられている。
次に、本発明の電子写真用感光体を構成する各層につ
いて説明する。
本発明の電子写真用感光体における導電性支持体とし
ては、アルミニウム、銅、鉄、亜鉛、ニッケル等の金属
のドラム、及びシート、紙、プラスチック又はガラス上
にアルミニウム、銅、金、銀、白金、パラジウム、チタ
ン、ニッケル−クロム、ステンレス鋼、銅−インジウム
等の金属を蒸着するか、酸化インジウム、酸化錫等の導
電性金属化合物を蒸着するか、金属箔をラミネートする
か、又はカーボンブラック、酸化インジウム、酸化錫−
酸化アンチモン粉、金属粉等を結着樹脂に分散し、塗布
することによって導電処理したドラム状、シート状、プ
レート状のもの等の公知の材料を用いることができる
が、これらに限定されるものではない。
更に、必要に応じて導電性支持体の表面は、画質に影
響のない範囲で各種の処理を行なうことができる。例え
ば、表面の酸化処理や薬品処理及び着色処理等を行うこ
とができる。
又、導電性支持体と電荷発生層の間に更に下引き層を
設けても良い。この下引き層は積層構造からなる感光層
の帯電時において導電性支持体から感光層への電荷の注
入を阻止すると共に、感光層を導電性支持体に対して一
体的に接着保持せしめる接着層としての作用、あるいは
場合によっては導電性支持体の光の反射光の防止作用等
を示す。
この下引き層に用いる結着樹脂は、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリア
ミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノー
ル樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド
樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアル
コール、水溶性ポリエステル、ニトロセルロース、カゼ
イン、ゼラチン等の公知の樹脂を用いることができる。
又、下引き層の厚みは0.01〜10μm、好ましくは0.05
〜2μmが適当である。
本発明の電荷発生層はセレン又はセレン合金を上記部
分アセタール化ポリビニルブチラール樹脂に分散してな
るもので、セレン又はセレン合金の含有量は30〜80容量
%、好ましくは40〜70容量%である。含有量が30容量%
より少ないと、繰返し安定性が悪く、逆に80容量%より
多いと、電荷発生層の膜としての密着付着力が著しく劣
ることになる。
セレン又はセレン合金としては、無定形セレン、三方
晶セレン、セレン−テルル合金、セレン−テルル−ひ素
合金及びそれらの混合物等があげられるが、特に三方晶
セレンが好ましい。
本発明において、結着樹脂としてはブチラール基の一
部がホルマール基、アセトアセタール基及びプロピオナ
ール基の1種以上で置換された部分アセタール化ポリビ
ニルブチラール樹脂が使用されるが、これは、下記単量
体単位(A)、(B)、(C)より構成される。
(式中、Rはその一部が水素原子、メチル基又はエチル
基であり、残部がn−プロピル基、イソプロピル基を表
わす。) 上記単量体単位(A)は、60≦(A)≦75モル%の比
率で含まれるのが好ましい。
そのような部分アセタール化ポリビニルブチラール樹
脂の中でも、特に、部分アセトアセタール化ポリビニル
ブチラール樹脂が好ましい。
前記セレン又はセレン合金を、前記部分アセタール化
ポリビニルブチラール樹脂に分散させる方法としては、
ボールミル分散法、アトライター分散法、サンドミル分
散法等の通常の方法を用いることができる。
更にこの分散の際、粒子を5μm以下、好ましくは2
μm以下、より好ましくは、0.5μm以下の粒径にする
ことが有効である。粒径が大きすぎる場合には、塗料の
安定性の低下、画質の荒れ等を引き起こす。
又、これらの分散に用いる溶剤としては、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、n−プタノール、
ベンジルアルコール、メチルセルソルブ、エチルセルソ
ルブ、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、酢酸メチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メ
チレンクロライド、クロロホルム等の通常の有機溶剤を
単独あるいは2種類以上混合して用いることができる。
又、本発明で用いる電荷発生層の厚みは一般的には0.
01〜5μm、好ましくは0.03〜1.0μmが適当である。
膜厚が上記範囲より大きい場合には、帯電性の低下、
暗減衰の増加、繰返し安定性の低下等の問題を引き起こ
し、又、小さい場合には、感度が低下する。
本発明の電子写真用感光体における電荷輸送層は、電
荷輸送材料を適当な結着樹脂中に含有させて形成されて
いる。電荷輸送材料としては、2,5−ビス(p−ジエチ
ルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール等のオ
キサジアゾール誘導体、1,3,5−トリフェニル−ピラゾ
リン、1[ピリジル−(2)]−3−(p−ジエチルア
ミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)
ピラゾリン等のピラゾリン誘導体、トリフェニルアミ
ン、ジベンジルアニリン等の芳香族第3級アミノ化合
物、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス−(3−メチルフ
ェニル)−[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミン等
の芳香族第3級ジアミノ化合物、3−(4′−ジメチル
アミノフェニル)−5,6−ジ−(4′−メトキシフェニ
ル)−1,2,4−トリアジン等の1,2,4−トリアジン誘導
体、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1,1′−ジ
フェニルヒドラゾン等のヒドラゾン誘導体、2−フェニ
ル−4−スチリルキナゾリン等のキナゾリン誘導体、6
−ヒドロキシ−2,3−ジ(p−メトキシフェニル)ベン
ゾフラン等のベンゾフラン誘導体、p−(2,2−ジフェ
ニルビニル)−N,N−ジフェニルアニリン等のα−スチ
ルベン誘導体、「ジャーナル・オブ・イメージング・サ
イエンス」(Journal of Imaging Science)29:7〜10
(1985)に記載されているエナミン誘導体、N−エチル
カルバゾール等のポリ−N−ビニルカルバゾール及びそ
の誘導体、ポリ−γ−カルバゾールエチルグルタメート
及びその誘導体、更には、ピレン、ポリビニルピレン、
ポリビニルアントラセン、ポリビニルアクリジン、ポリ
−9−ビフェニルアントラセン、ピレン−ホルムアルデ
ヒド樹脂、エチルカルバゾール−ホルムアルデヒド樹脂
等の公知の電荷輸送材料を用いることができるが、これ
らに限定されるものではない。又、これらの電荷輸送材
料は単独あるいは2種類以上混合して用いることができ
る。
更に、電荷輸送層に用いる結着樹脂は、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹
脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、ス
チレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン−アクリ
ロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合
体、シリオン樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェノ
ール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド樹
脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール等の公知の樹脂を用
いることができるが、これらに限定されるものではな
い。又、これらの結着樹脂は単独あるいは2種類以上混
合して用いることができる。
電荷輸送材料と結着樹脂との配合比(重量比)は10:1
〜1:5の範囲が好ましい。本発明で用いる電荷輸送層の
厚みは一般的には、5〜50μm、好ましくは、10〜30μ
mが適当である。
更に、電荷輸送層を設けるときに用いる溶剤として
は、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン等
の芳香族炭化水素類、アセトン、2−ブタノン等のケト
ン類、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレン等の
ハロゲン化脂肪族系炭化水素類、テトラヒドロフラン、
エチルエーテル等の環状もしくは直鎖状のエーテル類等
の通常の有機溶剤を単独あるいは2種類以上混合して用
いることができる。
更に、必要に応じて電荷輸送層の上に保護層を設けて
もよい。この保護層は積層構造からなる感光層の帯電時
の電荷輸送層の化学的変質を防止すると共に、感光層の
機械的強度を改善するために用いられる。
この保護層は導電性材料を適当な結着樹脂中に含有さ
せて形成される。導電性材料としては、N,N′−ジメチ
ルフェロセン等のメタロセン化合物、N,N′−ジフェニ
ル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1′−ビ
フェニル]−4,4′−ジアミン等の芳香族アミノ化合
物、酸化アンチモン、酸化錫、酸化チタン、酸化インジ
ウム、酸化錫一酸化アンチモン等の金属酸化物等の材料
を用いることができる。又、この保護層に用いる結着樹
脂としては、ポリアミド樹脂、ポリウレタン、ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、ポリケトン樹脂、ポリカーボ
ネート、ポリビニルケトン樹脂、ポリスチレン、ポリア
クリルアミド樹脂等の公知の樹脂を用いることができ
る。
又、この保護層はその電気抵抗が109〜1014Ω・cmと
なるよう構成することが好ましい。電気抵抗が1014Ω・
cm以上になると残留電位が上昇しカブリの多い複写物と
なってしまい、又、109Ω・cm以下になると画像のボ
ケ、解像力の低下が生じてしまう。又、保護層は像露光
に用いられる光の通過を実質上妨げないよう構成されな
ければならない。
本発明で用いる保護層の厚みは0.5〜20μm、好まし
くは、1〜10μmが適当である。
本発明の電子写真感光体における上記各構成層は、ブ
レードコーティング法、マイヤーバーコーティング法、
スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビード
コーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテ
ンコーティング法等の通常の塗布方法を用いることがで
きる。
実施例 以下、本発明を実施例によって説明する。
実施例1 三方晶セレン(米国ゼロックス製)90重量部、部分ア
セトアセタール化ポリビニルブチラール樹脂[BX−1:積
水化学(株)A:65モル%(アセトアセタール:40モル
%、ブチラール:25モル%)、C:3モル%以下]10重量
部、n−ブタノール300重量部からなる混合物を1/8″SU
Sボールを使用し、ボールミルにて24時間分散させ、得
られた分散液1重量部に対し、n−ブタノール2重量部
を加え、稀釈、撹拌して電荷発生層形成液を調製した。
この電荷発生層形成液をアルミニウム支持体上に浸漬塗
布し、乾燥後の厚さが0.15μmの電荷発生層を形成し
た。
次いで、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1,
1′−ジフェニルヒドラゾン8重量部を、ポリカーボネ
ート樹脂(K−1300:帝人化成(株))12重量部をジク
ロルメタン80重量部に溶解して得た溶液に加え、電荷輸
送層形成液を調製した。この電荷輸送層形成液を電荷発
生層上に浸漬塗布し、乾燥後の厚さが25μmの電荷輸送
層を形成し、アルミニウム支持体上に電荷発生層、更
に、電荷輸送層よりなる積層型電子写真感光体を作製し
た。
このように作製した電子写真感光体を、電子写真特性
評価装置によって以下のように評価を行った。
帯電後1秒後の表面電位が−800Vになるように帯電電
流を調整し、帯電後、0.3秒後に550nmの単色光を露光量
E(エルグ/cm2)で露光を行い、露光後0.7秒(帯電後
1秒)での電位を測定し、−800Vと−150Vにおける露光
量に対する表面電位の減衰率dV/dEを算出し、光感度の
表面電位依存性の評価を行った。その結果を後記第2表
に示す。
又、上記実施例1の感光体について、複写機(富士ゼ
ロックス(株)製2700を改造したもの)に装着し、複写
画像を形成せしめたところ、カブリもなく、再現性のよ
い良好な画像が得られた。又、複写を1万回繰返した
が、最後まで1回目と同様な画像が得られた。
実施例2及び3 実施例1における三方晶セレン(a)、部分アセトア
セタール化ポリビニルブチラール樹脂(b)、n−ブタ
ノール(c)を下記第1表に示す組成で用いて、第1表
に記載の膜厚の電荷発生層を形成する以外は、実施例1
におけると同様にして電子写真感光体を製作した。これ
らの電子写真感光体について実施例1におけると同様に
評価を行った。その結果を後記第2表に示す。
実施例4 実施例1における電荷発生層の結着樹脂として部分ア
セトアセタール化ポリビニルブチラール樹脂の代りに部
分ホルマール化ポリビニルブチラール樹脂[BX−2:積水
化学(株)A:65モル%(ホルマール:20モル%、ブチラ
ール:45モル%)、C:3モル%以下]を用いた以外は、実
施例1と同様に感光体を作製、同様の評価を行った。そ
の結果を第2表に示す。
又、上記感光体について実施例1と同様の方法で画質
の評価を行ったところ、実施例1と同様に良好な画像が
得られた。
比較例1〜3 実施例1〜3における電荷発生層の結着樹脂として部
分アセトアセタール化ポリビニルブチラール樹脂の代り
にポリ−(N−ビニルカルバゾール)を用い、溶剤とし
てn−ブタノールの代わりにテトラヒドロフランを用い
た以外は、比較例1は実施例1と、比較例2は実施例2
と、比較例3は実施例3と同様に電子写真感光体を作製
し、同様に光感度の表面電位依存性の評価を行った。そ
の結果を第2表に示す。
比較例4〜6 実施例1〜3における電荷発生層の結着樹脂として部
分アセトアセタール化ポリビニルブチラール樹脂の代り
にフェノキシ樹脂(PKHH:ユニオンカーバイト社製)を
用い、溶剤としてn−ブタノールの代りにテトラヒドロ
フランを用いた以外は、比較例4は実施例1と、比較例
5は実施例2と、比較例6は実施例3と同様に電子写真
感光体を作製し、同様に光感度の表面電位依存性の評価
を行った。その結果を第2表に示す。
第1表において、−800Vと−150VのdV/dEの比が1に
近いほど光感度の表面電位に対する依存性が小さいこと
を意味する。第2表に示したように、結着樹脂に部分ア
セタール化ポリビニルブチラール樹脂を用いることによ
り、−800Vと−150VのdV/dEの比が1に近くなり、光感
度の表面電位に対する依存性が小さくなる。
発明の効果 本発明の電子写真感光体は、前記の構造の電荷発生層
を用いるから、前記の比較からも明らかなように、光感
度の表面電位に対する依存性が小さくなる。又、得られ
る画像は、再現性のよい良好な画質のものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は、それぞれ本発明の電子写真用感光
体の実施例の断面を示す模式図である。 1……電荷発生層、2……電荷輸送層、3……導電性支
持体、4……下引き層、5……保護層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 和行 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼ ロックス株式会社竹松事業所内 (72)発明者 真下 清和 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼ ロックス株式会社竹松事業所内 (56)参考文献 特開 昭63−91665(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に電荷発生層及び電荷輸送
    層を順次積層してなる電子写真用感光体において、該電
    荷発生層が、電荷発生材料としてセレン又はセレン合金
    を結着樹脂中に分散してなり、該セレン又はセレン合金
    の該電荷発生層中の含有量が30〜80容量%であり、該結
    着樹脂が、ブチラール基の一部がホルマール基、アセト
    アセタール基及びプロピオナール基の1種以上で置換さ
    れた部分アセタール化ポリビニルブチラール樹脂よりな
    ることを特徴とする電子写真用感光体。
  2. 【請求項2】前記結着樹脂が部分アセトアセタール化ポ
    リビニルブチラール樹脂であることを特徴とする請求項
    (1)記載の電子写真用感光体。
  3. 【請求項3】前記セレンが三方晶セレンであることを特
    徴とする請求項(1)記載の電子写真用感光体。
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