JPH0778635B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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JPH0778635B2
JPH0778635B2 JP4289587A JP4289587A JPH0778635B2 JP H0778635 B2 JPH0778635 B2 JP H0778635B2 JP 4289587 A JP4289587 A JP 4289587A JP 4289587 A JP4289587 A JP 4289587A JP H0778635 B2 JPH0778635 B2 JP H0778635B2
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和行 中村
英一 青沼
孝一 山本
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    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/05Organic bonding materials; Methods for coating a substrate with a photoconductive layer; Inert supplements for use in photoconductive layers
    • G03G5/0528Macromolecular bonding materials
    • G03G5/0532Macromolecular bonding materials obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsatured bonds
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子写真用感光体に関し、更に詳しくは、導
電性支持体上に、結着樹脂に特徴を有する電荷発生層及
び電荷輸送層を順次積層してなる電子写真用感光体に関
する。
従来の技術 従来、電荷発生層と電荷輸送層とを有する機能分離型電
子写真感光体が提案されており、電荷発生層は一般に光
導電性を有する顔料粒子を結着樹脂に分散してなる層か
ら形成されている。この結着樹脂として、多くの樹脂が
提案されているが、中でも特開昭58-105154号公報、特
開昭60-232553号公報に示されているように、ポリビニ
ルブチラール樹脂は優れた特性を示している。
即ち、顔料の分散性がよく密着性も優れ、また電子写真
特性上においても良好な電気的特性を示す。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、ポリビニルブチラール樹脂は、吸湿性が
高く、ポリビニルブチラール樹脂を電荷発生層の結着樹
脂として用いた電子写真用感光体は、高湿下においては
電荷発生層が水分の影響を受け、発生した光生成キャリ
アが電荷発生層中にトラップされ、著しく感度が低下
し、また、残留電位が繰り返し使用により上昇するなど
の欠点を有していることがわかった。
本発明は、この問題点を解決するために、本来ポリビニ
ルブチラール樹脂の有している分散性、塗布性、密着性
といった特長は残したままで、湿度依存性を改善するこ
とを意図してなされたものである。
本発明の目的は、高湿度下の使用においても特性の劣化
のない積層型電子写真用感光体を提供することにある。
問題点を解決するための手段 本発明の上記目的は、電子写真用感光体の電荷発生層に
おける結着樹脂として、ポリビニルブチラール樹脂のブ
チラール基の一部をホルマール基、アセトアセタール基
及びプロピオナール基のいずれか1つで置換した構造の
部分アセタール化ポリビニルブチラール樹脂を用いるこ
とによって達成された。
本発明の電子写真用感光体は、導電性支持体上に電荷発
生層及び電荷輸送層を順次積層してなる電子写真用感光
体よりなるものであって、前記電荷発生層の結着樹脂
が、下記単量体単位(A)及び(B)を有し、且つ、単
量体単位(A)が5〜60モル%、単量体単位(B)が15
モル%以上、且つ、単量体単位(A)及び(B)の合計
が60〜75モル%の範囲にあるホルマール基、アセトアセ
タール基、プロピオナール基のいずれか1つを有する部
分アセタール化ポリビニルブチラール樹脂を含むことを
特徴とする。
(式中、Rは水素原子、メチル基及びエチル基のいずれ
か1つを表わす。) 本発明において、電荷発生層における結着樹脂として用
いる前記部分アセタール化ポリビニルブチラール樹脂
は、ポリ酢酸ビニル樹脂をケン化してポリビニルアルコ
ール樹脂を製造し、それにホルムアルデヒド、アセトア
ルデヒド、プロピルアルデヒドのいずれか1つとブチル
アルデヒドとを混合させたものを反応させることによっ
て得られる。
以下に本発明について、更に詳しく説明する。
第1図ないし第4図は、本発明の電子写真用感光体の断
面を示す模式図である。第1図においては、導電性支持
体3上に電荷発生層1が設けられ、その上に電荷輸送層
2が設けられている。第2図においては、更に、導電性
支持体3上に下引き層4が設けられており、又、第3図
においては、表面に保護層5が設けられている。更に、
第4図においては、下引き層4と保護層5の両者が設け
られている。
本発明の電子写真用感光体における導電性支持体3とし
ては、アルミニウム、銅、鉄、亜鉛、ニッケルなどの金
属のドラム、およびシート、紙、プラスチックまたはガ
ラス上にアルミニウム、銅、金、銀、白金、パラジウ
ム、チタン、ニッケル−クロム、ステンレス、銅−イン
ジウムなどの金属を蒸着するか、酸化インジウム、酸化
錫などの導電性金属化合物を蒸着するか、金属箔をラミ
ネートするか、または、カーボンブラック、酸化インジ
ウム、酸化錫−酸化アンチモン粉、金属粉、よう化銅な
どを結着樹脂に分散し、塗布することによって導電処理
したドラム状、シート状、プレート状のものなど、公知
の材料を用いることができるが、これらに限定されるも
のではない。
さらに、必要に応じて導電性支持体の表面は、画質に影
響のない範囲で各種の処理を行うことができる。例え
ば、表面の酸化処理、薬品処理、着色処理等を行うこと
ができる。
又、導電性支持体と電荷発生層の間に更に下引き層4を
設けてもよい。この下引き層は帯電時において、積層構
造からなる感光層における導電性支持体から感光層への
電荷の注入を阻止するとともに、感光層を導電性支持体
に対して一体的に接着保持せしめる接着層としての作
用、あるいは、導電性支持体からの反射光の防止作用等
を示す。この下引き層に用いる樹脂は、ポリエチレン、
ポリプロピレン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ
アミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド
樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド樹
脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコー
ル、水溶性ポリエステル、ニトロセルロースは、カゼイ
ン、ゼラチンなど公知な樹脂を用いることができるが、
これらに限定されるものではない。
また、下引き層の厚みは、0.01〜10μ好ましくは0.05〜
2μが適当である。下引き層を設けるときに用いる塗布
方法としては、ブレードコーティング法、マイヤーバー
コーティング法、スプレーコーティング法、浸漬コーテ
ィング法、ビードコーティング法、エアーナイフコーテ
ィング法、カーテンコーティング法などの通常の方法が
あげられる。
本発明の電子写真用感光体における電荷発生層1は、電
荷発生材料を前記の部分アセタール化ポリビニルブチラ
ール樹脂に分散してなるものであって、電荷発生材料と
しては、カルバゾール骨核を有するアゾ顔料、スチリル
スチルベン骨核を有するアゾ顔料、トリフェニルアミン
骨核を有するアゾ顔料、ジベンゾチオフェン骨核を有す
るアゾ顔料、オキサジアゾール骨核を有するアゾ顔料、
フルオレノン骨核を有するアゾ顔料、ビススチルベン骨
核を有するアゾ顔料、ジスチリルオキサジアゾール骨核
を有するアゾ顔料、ジスチリルカルバゾール骨核を有す
るアゾ顔料、カルバゾール骨核を有するトリスアゾ顔
料、さらには金属フタロシアニン、無金属フタロシアニ
ンなどのフタロシアニン顔料、アントアントロン、ビラ
ンスロンなどのキノン顔料、キナクリドン顔料、ビスベ
ンズイミダゾール顔料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、
スクアリウム顔料、キノリン顔料、ピリリウム塩顔料、
アズレニウム塩顔料などの公知の有機顔料を用いること
ができるが、これらに限定されるものではない。
本発明においては、結着樹脂として前記単量体単位
(A)及び(B)を有する部分アセタール化ポリビニル
ブチラール樹脂が用いられる。部分アセタール化ポリビ
ニルブチラール樹脂において、単量体単位Aが5モル%
より低いと、本発明の上記目的が達成されなくなり、
又、60モル%より高いと、ポリビニルブチラール樹脂の
有する特長が失われることになる。
単量体単位(A)及び(B)の合計量の下限は、ポリビ
ニルブチラール樹脂の、電荷発生層の結着樹脂として要
求される分散性、塗布性、密着性及び電子写真特性等に
ついて優れた特性を維持するために必要な量であって、
60モル%より低くなると、ポリビニルアルコール部分が
多くなることにより、上記の優れた特性が維持できなく
なる。また単量体単位(A)及び(B)の合計量の上限
は、ポリビニルアルコールのブチラール化の理論的限界
が81.6%であることからきており、現実に75%を越える
樹脂は入手できないために、上限を75モル%にしたもの
である。
電荷発生材料と前記部分アセタール化ポリビニルブチラ
ール樹脂との配合比(重量比)は10:1〜1:10が好まし
い。
電荷発生材料を前記部分アセタール化ポリビニルブチラ
ール樹脂中に分散させる方法としてはボールミル分散
法、アトライター分散法、サンドミル分散法などを用い
ることができる。この際電荷発生材料は、5μ以下、好
ましくは2μ以下、最適には0.5μ以下の粒子サイズに
することが有効である。これらの分散に用いる溶剤とし
て、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−
ブタノール、ベンジルアルコール、メチルセルソルブ、
エチルセルソルブ、アセトン、メチルエチルケトン、シ
クロヘキサノン、酢酸メチル、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン、メチレンクロライド、クロロホルムなどの通
常の有機溶剤を単独あるいは2種類以上混合して用いる
ことができる。
本発明で用いる電荷発生層の膜厚は、一般的には0.1〜
5μ、好ましくは0.2〜2μが適当である。
又、電荷発生層を形成するための塗布方法としては、ブ
レードコーティング法、マイヤーバーコーティング法、
スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビード
コーティング法、カーテンコーティング法などの通常の
方法を用いることができる。
本発明の電子写真用感光体における電荷輸送層2は、電
荷輸送材料を適当なバインダー中に含有させて形成され
る。電荷輸送材料としては、2,5−ビス(p−ジエチル
アミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾールなどのオ
キサジアゾール誘導体、1,3,5−トリフェニル−ピラゾ
リン、1−[ピリジル−(2)]−3−(p−ジエチル
アミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)ピラゾリンなどのピラゾリン誘導体、トリフェニル
アミン、ジベンジルアニリンなどの芳香族第3級アミノ
化合物、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチル
フェニル)−[1,1−ビフェニル]−4,4′−ジアミンな
どの芳香族第3級ジアミノ化合物、3−(4′−ジメチ
ルアミノフェニル)−5,6−ジ−(4′−メトキシフェ
ニル)−1,2,4−トリアジンなどの1,2,4−トリアジン誘
導体、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジ
フェニルヒドラゾンなどのヒドラゾン誘導体、2−フェ
ニル−4−スチリル−キナゾリンなどのキナゾリン誘導
体、6−ヒドロキシ−2,3−ジ(p−メトキシフェニ
ル)−ベンゾフランなどのベンゾフラン誘導体、p−
(2,2−ジフェニルビニル)−N、N−ジフェニルアニ
リンなどのα−スチルベン誘導体、“journal of imagi
ng Science"29:7〜10(1985)に記載されているエナミ
ン誘導体、N−エチルカルバゾールなどのカルバゾール
誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾールなどのポリ−N
−ビニルカルバゾール及びその誘導体、ポリ−γ−カル
バゾリルエチルグルタナート及びその誘導体、更にはピ
レン、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ポ
リビニルアクリジン、ポリ−9−ビフェニルアントラセ
ン、ピレン−ホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾー
ル−ホルムアルデヒド樹脂などの公知の電荷輸送材料を
用いることができるが、これらに限定されるものではな
い。また、これらの電荷輸送材料は単独あるいは2種類
以上混合して用いることができる。
さらに、電荷輸送層における結着樹脂としては、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、
アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデ
ン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹
脂、ブチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン−
アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重
合体、シリコン樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェ
ノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド
樹脂、ポリ−Nビニルカルバゾールなどの公知の樹脂を
用いることができるが、これらに限定されるものではな
い。また、これらの結着樹脂は単独あるいは2種類以上
混合して用いることができる。
電荷輸送材料と結着樹脂との配合比(重量比)は10:1〜
1:5が好ましい。本発明で用いる電荷輸送層の膜厚は一
般的には5〜50μ、好ましくは10〜30μが適当である。
電荷発生層を形成するための塗布方法としては、ブレー
ドコーティング法、マイヤーバーコーティング法、スプ
レーコーティング法、浸漬コーティング法、ビードコー
ティング法、カーテンコーティング法などの通常の方法
を用いることができる。
さらに、電荷輸送層を設ける際に用いる溶剤としては、
ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼンなどの
芳香族系炭化水素類、アセトン、2−ブタノンなどのケ
トン類、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレンな
どのハロゲン化脂肪族系炭化水素類、テトラヒドロフラ
ン、エチルエーテルなどの環状もしくは直鎖状のエーテ
ル類などの通常の有機溶剤を単独あるいは2種類以上混
合して用いることができる。
さらに、必要に応じて電荷輸送層の上に保護層5を設け
てもよい。この保護層は、積層構造からなる感光層の帯
電時の電荷輸送層の化学的変質を防止するとともに、感
光層の機械的強度を改善する為に用いられる。
この保護層は、導電性材料を適当なバインダー中に含有
させて形成されている。導電性材料としては、N,N′−
ジメチルフェロセンなどのメタロセン化合物、N,N′−
ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−
[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミン等の芳香族ア
ミノ化合物、酸化アンチモン、酸化スズ、酸化チタン、
酸化インジウム、酸化スズ−酸化アンチモン等の金属酸
化物等の材料を用いることができるが、これらに限定さ
れるものではない。また、この保護層に用いる結着樹脂
としては、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリケトン樹脂、ポリカー
ボネート、ポリビニルケトン樹脂、ポリスチレン、ポリ
アクリルアミド樹脂などの公知の樹脂を用いることがで
きる。
また、この保護層はその電気抵抗が109〜1014Ω・cmと
なるよう構成することが好ましい。電気抵抗が1014Ω・
cm以上になると残留電位が上昇しカブリの多い複写物と
なってしまい、また、109Ω・cm以下になると画像のボ
ケ、解像力の低下が生じてしまう。
また、保護層は像露光に用いられる光の通過を実質上妨
げないよう構成されなければならない。
本発明で用いる保護層の膜厚は0.5〜20μ、好ましくは
1〜10μが適当である。
塗布方法としては、ブレードコーティング法、マイヤー
バーコーティング法、保護層を形成するためのスプレー
コーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティ
ング法、カーテンコーティング法などの通常の方法を用
いることができる。
実施例 以下、実施例によって本発明を説明する。
実施例1 下記組成を用いて電荷発生層形成用分散液を調製した。
即ち、 バナジルフタロシアニン 2.0g 部分ホルマール化ポリビニル 3.0g ブチラール樹脂(積水化学(株)製)BX-2) (下記単量体単位(A)〜(D)より構成される。
A+B=65モル%、A=20モル%、 C=26.5モル%、D=残部) n−ブチルアルコール 45.0g からなる混合物をボールミルポットにとり、ミル部材と
して1/8インチφSUSボールを使用し、20時間ボールミリ
ングした後、さらにn−ブチルアルコールを50g加えて
希釈、攪拌して電荷発生層形成用分散液を調製した。
この電荷発生層形成用分散液を、アルミニウム基材上に
浸漬塗布し、乾燥後の厚さが0.5μの電荷発生層を形成
した。
次に、下記組成の電荷輸送層形成用塗布液を用いて電荷
発生層上に浸漬塗布し、乾燥後の膜厚が20μの電荷輸送
層を形成し、導電性支持体−電荷発生層−電荷輸送層よ
りなる積層型電子写真用感光体を作製した。
4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニ
ルヒドラゾン 8.0g ポリカーボネート樹脂(帝人化成(株)製K1300)12.0g
塩化メチレン 60.0g 1,1,2−トリクロロエタン 20.0g このようにして得られた電子写真用感光体の電子写真特
性を、静電複写紙試験装置(川口電機:エレクロスタテ
ィックペーパーアナライザーEPA-8100)を用いて常温常
湿(25℃、40%RH)の環境下で測定したところ、次の特
性値が得られた。
VDDP:(−6.0kVのコロナ帯電の1秒後の表面電位)−82
0V E1/2:(VDDPが半減するのに要する露光量)0.9 lux・se
c VRP:(残留電位) −30V 又、この帯電、露光のサイクルを1000回繰り返したとこ
ろ、次の特性が得られた。
△VDDP(C):(1〜1000サイクルまでのVDDPの変化)
40V △VRP(C):(1〜1000サイクルまでのVRPの変化)20
V 又、同様の測定を高温高湿(30℃、80%RH)の環境下で
行ったところ、次の特定値が得られた。
VDDP: −800V E1/2: 1.1 lux・sec VRP: −40V △VDDP(E):(1〜1000サイクルまでのVDDPの変化)
60V △VRP(E):(1〜1000サイクルまでのVRPの変化)35
V 上記の結果から、上記の電子写真用感光体は高温、高湿
下においても充分な帯電性、感度及び優れたサイクル安
定性を示すことが分る。
比較例1 電荷発生層の結着樹脂とて、実施例1における部分ホル
マール化ポリビニルブチラール樹脂の代わりにポリビニ
ルブチラール樹脂(積水化学製BM-1)を用いた以外は、
実施例1と同様にして電子写真用感光体を作製し、その
電子写真特性について同様に測定を行ったところ、下記
の特性値が得られた。
常温常湿下(25℃、40%RH) VDDP: −800V E1/2: 1.0 lux・sec VRP: −25V △VDDP(C): 100V △VRP(C): 60V 高温高湿下(30℃、80%RH) VDDP: −500V E1/2: 1.8 lux・sec VRP: −120V △VDDP(E): 210V △VRP(E): 180V 上記の結果から、この比較例の電子写真用感光体は、高
温、高湿下での帯電性、感度の低下及びサイクル安定性
に問題があることが分る。
実施例2〜6 第1表に示す材料を用いた以外は、実施例1と同様にし
て電子写真用感光体を作製し、その電子写真特性につい
て同様に測定を行ったところ、第2表の特性値が得られ
た。
なお、使用した部分アセタール化ポリビニルブチラール
樹脂は、次の通りであった。
BX-1(積水化学(株)製) (下記単量体単位(A)〜(D)より構成される。
A+B=65モル%、A=40モル%、 D=3モル%以下、C=残部) BX-2:前記の通り。
BX-L(積水化学(株)製) (前記単量体単位(A)〜(D)より構成される。
但し、A+B=65モル%、A=20モル%、 D=3モル%以下、C=残部) 実施例7 下記組成を用いて電荷発生層形成用分散液を調製した。
即ち、 ジブロムアントアントロン(ICI製) 3.0g 部分ホルマール化ポリビニルブチラール樹脂(積水化学
(株)製BX-2) 2.0g シクロヘキサノン 45.0g からなる混合物を、1mmφガラスビーズを使用し、15時
間サンドミル分散した後、さらにシクロヘキサノンを50
g加えて希釈、攪拌して電荷発生層形成用分散液を調製
した。
この分散液を用いて、実施例1と同様の方法で厚さ0.8
μの電荷発生層を形成させた。
次に、下記組成の電荷輸送層形成用塗布液を用いて実施
例1と同様の方法で、上記電荷発生層の上に厚さ20μの
電荷輸送層を形成させた。
α−スチルベン化合物 10.0g ポリカーボネート樹脂 10.0g (帝人化成(株)製K1300) 塩化メチレン 80.0g このようにして得られた電子写真用感光体の電子写真特
性について、実施例1と同様の方法で測定を行ったとこ
ろ、下記の特性値が得られた。
常温常湿下(25℃、40%RH) VDDP: −950V E1/2: 2.5 lux・sec VRP: −60V △VDDP(C): 20V △VRP(C): 30V 高温高湿下(30℃、80%RH) VDDP: −980V E1/2: 2.7 lux・sec VRP: −70V △VDDP(E): 40V △VRP(E): 50V 比較例2 電荷発生層の結着樹脂とて、実施例7における部分ホル
マール化ポリビニルブチラール樹脂の代わりにポリビニ
ルブチラール樹脂(ユニオンカーバイト製XYSG)を用い
た以外は、実施例7と同様にして電子写真用感光体を作
製し、その電子写真特性について同様に測定を行ったと
ころ、下記の特性値が得られた。
常温常湿下(25℃、40%RH) VDDP: −920V E1/2: 2.7 lux・sec VRP: −50V △VDDP(C): 50V △VRP(C): 50V 高温高湿下(30℃、80%RH) VDDP: −560V E1/2: 3.5 lux・sec VRP: −120V △VDDP(E): 250V 〜△VRP(E): 150V 実施例8及び9 第3表に示す材料を用いた以外は、実施例7と同様にし
て電子写真用感光体を作製し、その電子写真感光体につ
いて同様に測定を行ったところ、第4表に示す特性値が
得られた。
実施例10 下記組成を用いて電荷発生層形成用分散液を調製した。
即ち、 スクアリン酸誘導体 4.0g 部分アセトアセタール化ポリビニルブチラール樹脂6.0g
(積水化学(株)製BX-1) n−ブチルアルコール 45.0g からなる混合物をボールミルポットにとり、ミル部材と
して1/8インチφSUSボールを使用し、15時間ボールミリ
ングした後、さらにシクロヘキサノンを50g加えて希
釈、攪拌して電荷発生層形成用分散液を調製した。
この分散液を用いて、実施例1と同様の方法で厚さ1.0
μの電荷発生層を形成させた。
次に、下記組成の電荷輸送層形成用塗布液を用いて実施
例1と同様の方法で、上記電荷発生層の上に厚さ20μの
電荷輸送層を形成した。
N,N′−ジフェニル−ビス 12.0g (3−メチルフェニル)−[1,1′−ビフェニル]−4,
4′−ジアミン ポリカーボネート樹脂 8.0g (帝人化成(株)製K 1300) 塩化メチレン 40.0g 1,1,2−トリクロロエタン 40.0g このようにして得られた電子写真用感光体の電子写真特
性について、実施例1と同様の方法で測定を行ったとこ
ろ、下記の特性値が得られた。
常温常湿下(25℃、40%RH) VDDP: −750V E1/2: 1.5 lux・sec RP: −20V △VDDP(C): 40V △VRP(C): 50V 高温高湿下(30℃、80%RH) VDDP: −790V E1/2: 1.8 lux・sec RP: −30V △VDDP(E): 50V △VRP(E): 70V 比較例3 電荷発生層の結着樹脂とて、実施例10における部分アセ
トアセタール化ポリビニルブチラール樹脂の代わりにポ
リビニルブチラール樹脂(三菱モンサント製B-90)を用
いた以外は、実施例10と同様にして電子写真用感光体を
作製し、その電子写真特性について同様に測定を行った
ところ、下記の特性値が得られた。
常温常湿下(25℃、40%RH) VDDP: −700V E1/2: 1.6 lux・sec VRP: −20V △VDDP(C): 60V △VRP(C): 70V 高温高湿下(30℃、80%RH) VDDP: −600V E1/2: 2.1 lux・sec VRP: −70V △VDDP(E): 120V △VRP(E): 150V 実施例11及び12 第5表に示す材料を用いた以外は、実施例10と同様にし
て電子写真用感光体を作製し、その電子写真特性につい
て同様に測定を行ったところ、第6表に示す特性値が得
られた。
実施例13 実施例6と同一の条件でドラム型電子写真用感光体を作
製し、この感光体を富士ゼロックス(株)製改造レーザ
ービームプリンターに装着し、高温高湿下(30℃、80%
RH)で複写画像を形成せしめたところ、コントラストが
高くて再現性の高い鮮明な像が得られた。また、複写を
10,000回繰り返したところ、第1回目と同等な像が最後
まで得られた。
比較例4 比較例1と同一の条件でドラム型電子写真用感光体を作
製し、その電子写真特性と、実施例13と同様の方法で測
定したところ、コントラストが低く、カブリ、構造線の
生じた画像となってしまった。また、約100回目位で像
の濃度が低下して高温高湿下で画質上にかなりの問題が
あることが分った。
発明の効果 本発明の電子写真用感光体は、上記の部分アセタール化
ポリビニルブチラール樹脂を電荷発生層の結着樹脂とし
て用いたから、上記の比較からも明らかなように、高湿
下において、従来のポリビニルブチラール樹脂を用いた
場合の欠点、即ち、電荷発生層が水分の影響を受け、発
生した光生成キャリアが電荷発生層中にトラップされ
て、著しく感度が低下し、又、残留電位が繰返し使用に
より上昇するという欠点がなくなり、電子写真特性の温
度依存性を改善することができたのである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は、それぞれ本発明の電子写真用感光体
の実施例の断面を示す模式図である。 1……電荷発生層、2……電荷輸送層、3……導電性支
持体、4……下引き層、5……保護層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 和行 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社竹松事業所内 (72)発明者 青沼 英一 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社竹松事業所内 (72)発明者 山本 孝一 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社竹松事業所内 (56)参考文献 特開 昭63−169657(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に電荷発生層及び電荷輸送
    層を順次積層してなる電子写真用感光体において、前記
    電荷発生層の結着樹脂が、下記単量体単位(A)及び
    (B)を有し、且つ、単量体単位(A)が5〜60モル
    %、単量体単位(B)が15モル%以上、且つ、単量体単
    位(A)及び(B)の合計が60〜75モル%の範囲にある
    ホルマール基、アセトアセタール基、プロピオナール基
    のいずれか1つを有する部分アセタール化ポリビニルブ
    チラール樹脂を含むことを特徴とする電子写真用感光
    体。 (式中、Rは水素原子、メチル基及びエチル基のいずれ
    か1つを表わす。)
  2. 【請求項2】前記結着樹脂が5〜60モル%の範囲で部分
    ホルマール化された部分アセタール化ポリビニルブチラ
    ール樹脂を含む特許請求の範囲第1項に記載の電子写真
    用感光体。
  3. 【請求項3】前記結着樹脂が5〜60モル%の範囲で部分
    アセトアセタール化された部分アセタール化ポリビニル
    ブチラール樹脂を含む特許請求の範囲第1項に記載の電
    子写真用感光体。
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