JP3229977B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP3229977B2
JP3229977B2 JP17620393A JP17620393A JP3229977B2 JP 3229977 B2 JP3229977 B2 JP 3229977B2 JP 17620393 A JP17620393 A JP 17620393A JP 17620393 A JP17620393 A JP 17620393A JP 3229977 B2 JP3229977 B2 JP 3229977B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体に関し、
特に特定のクロロインジウムフタロシアニン顔料を含有
し、レーザープリンター、デジタル複写機、レーザーフ
ァクシミリに好適に使用される電子写真感光体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体用の光導電素材と
してSe、CdS、ZnO等の無機材料が用いられてき
たが、光感度、熱安定性、毒性等の問題を持つことか
ら、近年では有機光導電材料を用いた電子写真感光体の
開発が盛んに行われるようになっている。その理由とし
ては有機光導電材料を用いた電子写真感光体が安価であ
ること、大量生産に向くこと、無公害であること、材料
選択の自由度が大きいこと等が挙げられる。さらに電荷
発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有す
る電荷輸送層とを持った機能分離型の感光体も提案さ
れ、より一層の高感度化および高耐久化が期待されてい
る。
【0003】他方、複写業界においては、近年高画質
化、編集機能および複合処理機能が要請されるようにな
っている。これに伴ってノンインパクトプリンター技術
が発展し、レーザープリンター、レーザーファクシミ
リ、デジタル複写機等にみられるデジタル方式の記録装
置が広く普及しつつある。前記デジタル方式の記録装置
に用いられる光源としては、小型、安価、簡便さ等の点
から、多くは半導体レーザーが用いられているが、現在
用いられている半導体レーザーの発振波長は、750n
m以上の近赤外領域に限定されている。従って、これら
の装置に用いられる電子写真感光体としては、少なくと
も750〜850nmの波長領域に光感度を有すること
が要求される。
【0004】この要求を満たす有機光導電材料として
は、スクエアリウム顔料、フタロシアニン顔料、ピリリ
ウム染料とポリカーボネートとの共晶錯体、ピロロピロ
ール顔料、アゾ顔料等が知られているが、特にフタロシ
アニン顔料は、比較的長波長領域まで分光吸収をもつと
共に光感度を有し、また中心金属や結晶形の種類によっ
て様々なバリエーションが得られることから、半導体レ
ーザー用の電子写真感光体として盛んに研究が行われて
いる。これまでに知られている良好な感度を有するフタ
ロシアニン顔料としては、ε型銅フタロシアニン、X型
無金属フタロシアニン、τ型無金属フタロシアニン、バ
ナジルフタロシアニン、チタニルフタロシアニン等が挙
げられるが、いずれも感度、帯電能、繰り返し耐久性の
点でなお充分でなはなく、よりいっそうの改良が望まれ
ていた。
【0005】これに対し、近年高感度化に対しては特開
昭61−45249号、特開昭61−124951号、
特開昭63−14154号、特開平1−312552号
公報特開平3−23459号、特開昭61−84655
号等によって高感度のインジウムフタロシアニン顔料が
提案されているが、これらの感光体は温度や湿度に対し
て影響を受け易くまた繰り返し使用すると劣化し易いと
いう欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、長波長光に対して良好な感度を有し、特に半導体レ
ーザー光を光源として用いた複写機、プリンター等の記
録装置に最適な電子写真感光体を提供することにある。
本発明の他の目的は、繰り返し使用によっても帯電性の
低下が少なく、かつ残留電位上昇の少ない耐久性に極め
て優れた電子写真感光体を提供することにある。本発明
のさらの他の目的は、耐環境依存性に優れた電子写真感
光体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、導電性
支持体上に、中間層を設け、その上に、クロロインジウ
ムフタロシアニンを電荷発生物質とした感光層を有する
電子写真感光体において、前記中間層に含まれる無機顔
料(P)と結着剤樹脂(R)の比率が体積比で0.8/
1〜3/1の範囲内にあり、かつクロロインジウムフタ
ロシアニンがCu−Kα特性X線(波長1.54Å)を
用いたX線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θの
主要ピークが少なくとも7.4°、16.7°、27.
8°にあるクロロインジウムフタロシアニンであること
を特徴とする電子写真感光体が提供される。
【0008】本発明で用いられる、クロロインジウムフ
タロシアニン顔料の基本構造は次の一般式(I)で表され
る。
【化2】
【0009】本発明に係るクロロインジウムフタロシア
ニン顔料は、上記基本構造のクロロインジウムフタロシ
アニアンが凝集、結晶化したものであり、Cu−Kα特
性X線(波長1.54Å)を用いたX線回折スペクトル
において、ブラッグ角2θの主要ピークが少なくとも
7.4°、16.7°、27.8°にある結晶形を有す
るものである。この結晶形のクロロインジウムフタロシ
アニン顔料は、可視・近赤外線スペクトルの吸収ピーク
が780nm〜860nmに存在し、かつ他の結晶形と
比較すると、半導体レーザー光に対して極めて高い感度
を有するものである。本発明に係るクロロインジウムフ
タロシアニンは、例えば三塩化インジウムとジイミノイ
ソインドリンとをN,N−ジメチルアニリン等のを溶媒
中で190℃から200℃で加熱し、反応させた後、生
成物をろ取し、ついでα−クロロナフタレンで再結晶す
ることによって得られる。
【0010】次に中間層について説明する。中間層に用
いる無機顔料は、一般に用いられている顔料でよい。例
えば、酸化チタン亜鉛華、硫化亜鉛、鉛白、リトポン等
の白色顔料、アルミナ、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸
バリウム等の体積顔料等を挙げることができる。特にレ
ーザー光のような可干渉光で画像の書き込みを行なうレ
ーザープリンタ等に用いる感光体の場合は、モアレの発
生を防止する為に屈折率の大きい白色顔料を用いる方が
良い。更に、純度が99.5重量%以上の酸化チタンも
感光体特性の環境依存性が小さいので好ましく使用され
る。
【0011】本発明に使用する結着樹脂としては適宜の
ものを用いることができる。しかし、その上に感光層を
溶剤で塗布することを考え併せると、一般の有機溶剤に
対して耐溶剤性の高い樹脂が望ましい。このような樹脂
としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアク
リル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メ
トキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポ
リウレタン、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等の三次元網
目構造を形成する硬化型樹脂などが挙げられる。
【0012】中間層の膜厚は、0.1〜50μm程度が
良く、特に好ましくは、0.3〜20μmである。
【0013】本発明において、中間層の無機顔料(P)
と結着樹脂(R)との比率(P/R)は、体積比で0.
8/1〜3/1の範囲に保持する必要がある。中間層の
P/R比が0.8/1未満であると、中間層は結着樹脂
の特性に左右され、特に温湿度の変化で感光体特性が変
化する。例えば低湿度には残留電位が大となり、高湿度
には帯電性が低下する。また3/1を超えると中間層中
の空間が多くなり、空気がたまり電荷輸送層の塗布、乾
燥時に気泡となり塗膜欠陥を生じる。
【0014】以下、本発明を図面に沿って説明する。図
1は本発明の電子写真感光体の構成例を示す断面図であ
り、導電性支持体11上に中間層13を介してCu−K
α特性X線(波長1.54Å)を用いたX線回折スペク
トルにおいて、ブラッグ角2θの主要ピークが少なくと
も7.4°、16.7°、27.8°にあるクロロイン
ジウムフタロシアニン顔料を含有する感光層15を積層
した構成をとっている。図2、図3は本発明の別の構成
例を示す断面図であり、感光層15が本発明に係わるク
ロロインジウムフタロシアニン顔料を含有する電荷発生
層17と、電荷輸送層17の積層で構成されている。図
4は、本発明のさらに別の構成例を示す断面図であり、
感光層15の上に保護層21を設けたものである。
【0015】導電性支持体11としては、体積抵抗10
10Ω・cm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニ
ウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金
などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化
物を、蒸着またはスパッタリングにより、フィルム状も
しくは円筒状のプラスチック、紙に被覆したもの、ある
いは、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ス
テンレスなどの板およびそれらを、押し出し、引き抜き
などの工法で素管化後、切削、超仕上げ、研摩などの表
面処理した管などを使用することができる。また、特開
昭52−36016号公報に開示されたエンドレスニッ
ケルベルド、エンドレスステンレスベルトも導電性支持
体11として用いることができる。
【0016】この他、上記支持体上に導電性粉体を適当
な結着樹脂に分散して塗工したものも、本発明の導電性
支持体11として用いることができる。この導電性粉体
としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、ま
たアルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、
銀などの金属粉、あるいはチタンブラック、導電性酸化
スズ、ITOなどの金属酸化物粉などがあげられる。ま
た、同時に用いられる結着樹脂には、ポリスチレン、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポ
リエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリアリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカ
ーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹
脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポ
リビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ア
クリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン
樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂
などの熱可塑性、熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂があ
げられる。このような導電性層は、これらの導電性粉体
と結着樹脂を適当な溶剤、例えば、THF、MDC、M
EK、トルエンなどに分散して塗布することにより設け
ることができる。
【0017】さらに、適当な円筒基体上にポリ塩化ビニ
ル、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリエチレン、塩化ゴム、テフロン
などの素材に前記導電性粉体を含有させた熱収縮チュー
ブによって導電性層を設けてなるものも、本発明の導電
性支持体11として良好に用いることができる。
【0018】電荷発生層17は、クロロインジウムフタ
ロシアニン顔料のみから形成されていても、あるいはク
ロロインジウムフタロシアニン顔料が結着樹脂中に分散
されて形成されていても良い。したがって、電荷発生層
17はこれら成分を適当な溶剤中にボールミル、アトラ
イター、サンドミル、超音波などを用いて分散し、これ
を中間層13上に塗布し、乾燥することにより形成され
る。
【0019】電荷発生層17に用いられる結着樹脂とし
ては、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリ
ケトン、ポリカーボネート、シリコン樹脂、アクリル樹
脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポ
リビニルケトン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリ−
ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミド、ポリビニル
ベンザール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリフェニ
レンオキシド、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セル
ロース系樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン等があげられる。結着樹脂の量は、電
荷発生物質100重量部に対し0〜500重量部、好ま
しくは10〜300重量部が適当である。また、電荷発
生層の膜厚は0.01〜5μm、好ましくは0.1〜2
μmである。
【0020】ここで用いられる溶剤としては、イソプロ
パノール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキ
サノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチルセル
ソルブ、酢酸エチル、酢酸メチル、ジクロロメタン、ジ
クロロエタン、モノクロロベンゼン、シクロヘキサン、
トルエン、キシレン、リグロイン等があげられる。塗布
液の塗工法としては、侵漬塗工法、スプレーコート、ビ
ートコート、ノズルコート、スピナーコート、リングコ
ート等の方法を用いることができる。
【0021】電荷輸送層19は、電荷輸送物質および結
着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし、分散し、これを電荷
発生層17上に塗布、乾燥することにより形成できる。
電荷輸送物質としては、例えば、ポリ−N−ビニルカル
バゾールおよびその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエ
チルグリルタメートおよびその誘導体、ピレン−ホルム
アルデヒド縮合物およびその誘導体、ポリビニルピレ
ン、ポリビニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、
オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、モノア
リールアミン誘導体、ジアリールアミン誘導体、トリア
リールアミン誘導体、スチルベン誘導体、α−フェニル
スチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジアリールメタ
ン誘導体、トリアリールメタン誘導体、9−スチリルア
ントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニルベンゼ
ン誘導体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘導体、ブタジ
エン誘導体などその他公知の材料を併用してもかまわな
い。
【0022】結着樹脂としては、前述の電荷発生層で使
用できる結着樹脂と同様のものを用いることができる。
塗布方法としては前述の電荷発生層のときと同様の方法
を用いることができる。結着樹脂に対する電荷輸送物質
の量は結着樹脂100重量部に対して20〜200重量
部であることが好ましい。溶剤としては、エチルセルソ
ルブ、酢酸エチル、メチルセルソルブ、シクロヘキサノ
ン、メチルエチルケトン、アセトン、テトロヒドロフラ
ン、ジオキサン、トルエン、モノクロルベンゼン、ジク
ロルエタン、塩化メチレンなどが用いられる。電荷輸送
層19の厚さは、5〜50μm程度が適当である。
【0023】本発明において電荷輸送層19中に可塑剤
やレベリング剤を添加してもよい。可塑剤としては、ジ
ブチルフタレート、ジオクチルフタレートなど一般の樹
脂の可塑剤として使用されているものがそのまま使用で
き、その使用量は、結着樹脂に対して0〜30重量%程
度が適当である。レベリング剤としては、ジメチルシリ
コーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイルなどの
シリコーンオイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基
を有するポリマーあるいは、オリゴマーが使用され、そ
の使用量は結着樹脂に対して、0〜1重量%が適当であ
る。
【0024】次に感光層15が単層構成の場合について
述べる。この場合も多くは電荷発生物質と電荷輸送物質
よりなる機能分離型のものがあげられる。即ち、電荷発
生物質および電荷輸送物質には積層型感光層で述べたよ
うにクロロインジウムフタロシアニン顔料及び電荷輸送
物質を用いることができる。単層感光層は、電荷発生物
質および電荷輸送物質および結着樹脂を適当な溶剤に溶
解ないし分散し、これを塗布、乾燥することによって形
成できる。また、必要により、可塑剤やレベリング剤、
酸化防止剤等を添加することもできる。
【0025】結着樹脂としては、先に電荷輸送層19で
挙げた結着樹脂をそのまま用いるほかに、電荷発生層1
7で挙げた結着樹脂を混合して用いてもよい。ピリリウ
ム系染料、ビスフェノール系、ポリカーボネートから形
成される共昌錯体に正孔輸送物質を添加した感光体も単
層感光体として用いることができる。結着樹脂100重
量部に対する電荷発生物質の量は5〜40重量部が好ま
しく、電荷輸送物質の量は50〜150重量部が好まし
い。単層感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質、結着
樹脂をテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロエタ
ン、シクロヘキサン等の溶媒を用いて分散機等で分散し
た塗工液を、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコー
トなどで塗工して形成できる。単層感光層の膜厚は、5
〜50μm程度が適当である。
【0026】本発明は必要に応じて保護層21が設けら
れるが、これに使用される材料としてはABS樹脂、A
CS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素
化ポリエーテル、アリル樹脂、フェノール樹脂、ポリア
セタール、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアクリ
レート、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテル
スルホン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメチルベンテン、
ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホ
ン、ポリスチレン、AS樹脂、ブタジエン−スチレン共
重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。保護層に
はその他、耐摩耗性を向上する目的でポリテトラフルオ
ロエチレンのような弗素樹脂、シリコーン樹脂、及びこ
れらの樹脂に酸化チタン、酸化錫、チタン酸カリウム等
の無機材料を分散したもの等を添加することができる。
保護層の形成法としては通常の塗布法が採用される。な
お保護層の厚さは0.1〜10μm程度が適当である。
また、以上のほかに真空薄膜作成法にて形成したa−
C、a−SiCなど公知の材料を保護層として用いるこ
とができる。
【0027】
【実施例】次に、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。なお、部及び%はいずれも重量基準である。
【0028】実施例1 アルコール可溶性共重合ナイロンアミランCM−800
0〔東レ(株)製〕(比重1.1)11部を200部の
メタノールに溶解し、これに酸化チタンCR−EL〔石
原産業(株)製〕(比重4.2)を100部を加え、ボ
ールミルにて12時間分散を行い、中間層用塗布液を得
た。この時の顔料と結着剤樹脂との体積比は2.4/1
となる。これにAl板を浸漬塗布し、110℃、20分
間乾燥を行ない、1.0μmの中間層を設けた。次に、
ブチラール樹脂エスレックBLS〔積水化学(株)製〕
5部を1,1,2−トリクロロエタン/ジクロロメタン
=1/1の混合溶液150部に溶解し、これにクロロイ
ンジウムフタロシアニン5部を加え、ボールミルにて4
8時間分散した。更に、固形分が3.0%になるように
1,1,2−トリクロロエタン/ジクロロメタン=1/
1の混合溶液を加えて希釈した。このようにして得られ
た電荷発生層用塗布液を、前記中間層上に塗布し、13
0℃、20分間乾燥を行ない、厚さ0.5μmの電荷発
生層を形成した。更に下記構造式の電荷輸送物質8部、
ポリカーボネート樹脂ユーピロンZ200〔三菱瓦斯化
学(株)製〕10部、シリコンオイルKF−50〔信越
化学工業(株)製〕0.002部を90部のジクロロメ
タンに溶解した。
【化2】 このようにして得られた電荷輸送層用塗布液を、前記電
荷発生層上に塗布し、130℃、20分間乾燥し、厚さ
30μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作成
した。このようにして得られた感光体に静電帯電試験装
置(川口電機製SP428)を用いて−800Vに帯電
させた。その後、分光フィルターにより単色光を照射
し、半減露光エネルギーを求めた。その結果を以下に示
す。 照射光波長 感 度 860nm 2.60cm2/μJ 820nm 2.65cm2/μJ 780nm 2.75cm2/μJ 740nm 2.68cm2/μJ 700nm 2.65cm2/μJ 660nm 2.70cm2/μJ 次に−6.0KVで帯電し、5luxのタングステンラ
ンプ照射を30000回繰り返し、感光体に疲労をあた
えた。その後上記と同様に分光感度を測定した所、全く
変化しなかった(環境20℃、50%RH)。
【0029】実施例2 直径80mm、長さ360mmのアルミニウムドラム上
に下記成分をボールミルで12時間分散して作成した
間層塗布液を塗布し、130℃、30分間乾燥して膜厚
3.0μmの中間層を形成した。 〔中間層塗布液〕 アクリル樹脂アクリディックA−460−60 固形分60%〔大日本インキ化学工業(株)製〕 15部 メラミン樹脂スーパーベッカミンL−121−60 10部 固形分60%〔大日本インキ化学工業(株)製〕 メチルエチルケトン 80部 酸化チタン粉末TM−1 49部 〔富士チタン工業(株)〕 なお、酸化チタンの比重が4.2、結着樹脂の比重が
1.3より、顔料(P)/結着樹脂(R)の体積比率は
1.0/1となる。次にブチラール樹脂〔エスレックB
LS(積水化学(株)製〕5部を1,1,2−トリクロ
ロエタン/ジクロロメタン=1/1の混合溶液150部
に溶解し、これにクロロインジウムフタロシアニン10
部を加え、ボールミルにて48時間分散した。更に、固
形分が2.5%になるように、1,1,2−トリクロロ
エタン/ジクロロメタン=1/1の混合溶液を加えて希
釈した。このようにして得られた電荷発生層用塗布液を
前記中間層上に塗布し、130℃、20分間乾燥を行な
い、厚さ0.3μmの電荷発生層を形成した。更に下記
構造式の電荷輸送物質8部、ポリカーボネート樹脂パン
ライトK−1300〔帝人化成(株)製〕10部、シリ
コンオイルKF−50〔信越化学工業(株)製〕0.0
02部を90部のジクロロメタンに溶解した。
【化3】 このようにして得られた電荷輸送層用塗布液を、前記電
荷発生層上に塗布し、130℃、20分間乾燥し、厚さ
22μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作成
した。
【0030】実施例3,4、比較例1,2 中間層に加える酸化チタンの量を下表の通りとした以外
は実施例1と全く同様にして電子写真感光体を作成し
た。
【表1】
【0031】次に、実施例2、3、4及び比較例1〜2
で得られた感光体をIMAGIO420〔(株)リコー
製〕に搭載し、10℃/15%RH、21℃/55%R
H、30℃/90%RHの環境の中で20,000枚コ
ピーを行ない、初期画像と20,000枚コピー後の画
像品質を評価した。また、初期画像コピー前と20,0
00枚コピー後に現像位置に表面電位計を取り付け露光
部と非露光部の表面電位(VL,VD)を測定した。そ
の結果を表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】本発明の感光体は電荷発生物質にクロロ
インジウムフタロシアニンを用い、中間層の無機顔料と
結着剤樹脂との体積比を0.8/1〜3/1の範囲にす
ることにより、高感度で繰り返し使用による劣化が少な
く、又、環境依存性も小さく、しかも良好な画像を与え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体の層構成を例示する断
面図である。
【図2】本発明の電子写真感光体の層構成を例示する断
面図である。
【図3】本発明の電子写真感光体の層構成を例示する断
面図である。
【図4】本発明の電子写真感光体の層構成を例示する断
面図である。
【図5】本発明で用いるクロロインジウムフタロシアニ
ンのX線回折図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−59355(JP,A) 特開 平3−107859(JP,A) 特開 平1−315767(JP,A) 特開 昭63−234261(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/06,5/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に、中間層を設け、その
    上に、クロロインジウムフタロシアニンを電荷発生物質
    とした感光層を有する電子写真感光体において、前記中
    間層に含まれる無機顔料(P)と結着剤樹脂(R)の比
    率が体積比で0.8/1〜3/1の範囲内にあり、かつ
    クロロインジウムフタロシアニンがCu−Kα特性X線
    (波長1.54Å)を用いたX線回折スペクトルにおい
    て、ブラッグ角2θの主要ピークが少なくとも7.4
    °、16.7°、27.8°にあるクロロインジウムフ
    タロシアニンであることを特徴とする電子写真感光体。
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