JPH029043Y2 - - Google Patents

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JPH029043Y2
JPH029043Y2 JP1983025310U JP2531083U JPH029043Y2 JP H029043 Y2 JPH029043 Y2 JP H029043Y2 JP 1983025310 U JP1983025310 U JP 1983025310U JP 2531083 U JP2531083 U JP 2531083U JP H029043 Y2 JPH029043 Y2 JP H029043Y2
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JP
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oil
adjuster
oil passage
plunger
hydraulic
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JP1983025310U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は内燃機関に使用される動弁機構に関
する。
従来、オーバヘツドカムシヤフト(OHC)を
有する内燃機関においては、動弁系のタペツトク
リアランスの調整を不要とするため、動弁機構に
油圧アジヤスターを用いてカムの動きを吸・排気
弁に伝えている。このような動弁機構のうちで、
油圧アジヤスターをロツカアーム内に有するもの
では、内燃機関(以下エンジンともいう。)のオ
イルポンプにより圧送されたオイルが、第1図に
示すように、ロツカアーム1の取りつけられたロ
ツカシヤフト2の油通路3,3a及び一端がメタ
ルボール5により閉じられたロツカアーム1の油
通路4から、取付穴6内に摺動可能に取りつけら
れた油圧アジヤスター7に供給される。そして、
油圧アジヤスター7に供給されたオイルは、その
アジヤスターボデー8内にあるプランジヤー9の
上端部に設けられた適数の切欠部9aから油室1
0内へ流入するようになつている。
通常OHCエンジンでは、吸・排気弁がシリン
ダヘツドに対して傾斜して取りつけられているた
め、吸・排気弁のバルブステム23にアジヤスタ
ーボデー8の下端が当接する油圧アジヤスター7
も、傾斜した状態でロツカアーム1の取付穴6内
に遊嵌されている。従つて、エンジンが停止する
と、プランジヤー9の油室10上部のオイルがこ
の切欠部9aより低くなつているロツカアーム1
の油通路4を経てロツカシヤフト2の油通路3a
及び3に流れ出るので、油室10の上部には空気
が入ることになる。この状態でエンジンを始動す
ると、カムシヤフト21の回転にともなうカム2
2の回転によりロツカアーム1がロツカシヤフト
2を軸として揺動させられ、バルブステム23の
上端に圧接される油圧アジヤスター7のアジヤス
ターボデー8が往復運動と回転運動とをする。ア
ジヤスターボデー8が往復運動をすると、油圧室
11内の容積が変化してその内部のオイルが加減
圧を繰り返される。すなわち、ロツカアーム1の
カム当り面1aが下降して油圧室11内が負圧に
なると、油室10と油圧室とを仕切る底部12の
連通孔13の油圧室11側に設けられたチエツク
バルブ14が開き、油室10内のオイルが油圧室
11内に吸入される。又、ロツカアーム1のカム
当り面1aがカム22により押し上げられると、
油圧室11内の圧力が上昇するため、油圧室11
にオイルが充満しておればチエツクバルブ14が
閉じ、油圧室11内のオイルは変化することなく
タペツトクリアランスは0となる。
併し、エンジンの始動直後においては、ロツカ
シヤフト2の油通路3,3a及びロツカアーム1
の油通路4にも空気があり、ここからプランジヤ
ー9の油室10へのオイルの補給が困難なため、
プランジヤー9の油室10の上部にたまつた空気
がチエツクバルブ14を経て油圧室11側へ吸入
される。このように、油室10側の空気が油圧室
11へ吸入されると、油圧室11内のオイル量が
不足し油圧アジヤスター7のプランジヤー9が充
分伸長されず、ロツカアーム1の油通路4から圧
送されたオイルが油圧室11内の空気と入れ替る
までタペツトクリアランスは0にならない。この
ため、吸・排気弁の開閉時に油圧アジヤスター7
のアジヤスターボデー8とバルブステム23との
衝突による異音が発生することになる。
このため、従来は油圧アジヤスターのプランジ
ヤー及びアジヤスターボデーのサイズを大きくし
て、プランジヤーの油室の容量を大きくし、エン
ジン停止時にプランジヤーの油室内に溜るオイル
の量を多くして、エンジンの始動時に油圧室に吸
入される空気を減少させることが行なわれてい
た。
上記のように、油圧アジヤスターのプランジヤ
ー及びアジヤスターボデーのサイズを大きくする
と、動弁機構ひいてはエンジンの重量が増加する
という不具合があつた。
この考案は上記に鑑み、油圧アジヤスターのア
ジヤスターボデーやプランジヤーのサイズを大き
くすることなく、エンジンの始動時に、油圧アジ
ヤスターの油圧室へ空気の流入するのを防止し
て、油圧アジヤスターの機能の低下をなくすとと
もに、油圧アジヤスター部から異音の発生するの
を防止することのできる内燃機関用動弁機構の提
供を目的とするものである。
この目的を達成するために、この考案の構成は
次のようになされる。すなわち、有底円筒状のア
ジヤスターボデーと、上部が開口した油室の底部
に連通孔を有しこの底部と前記アジヤスターボデ
ーの底部との間に油圧室を形成してアジヤスター
ボデー内に摺動可能に挿入されたプランジヤー
と、前記油圧室内においてプランジヤー底部に取
着されてその連通孔を閉じるチエツクバルブとを
有し、前記アジヤスターボデーの底部を吸気若し
くは排気弁のバルブステム先端と対向させて、こ
のアジヤスターボデーが取付穴内に摺動かつ回動
可能に嵌挿された油圧アジヤスターを備えたロツ
カアームと、油通路を有しシリンダヘツドの上部
に取りつけられて前記ロツカアームを揺動可能に
支持するロツカシヤフトとを有しロツカアームの
油通路から供給される圧油がプランジヤーの上部
に連通するロツカアームの油通路を経てその油室
内に供給される内燃機関用動弁機構であつて、前
記ロツカシヤフトの油通路と油圧アジヤスターの
プランジヤー上部とを接続するロツカアームの油
通路のプランジヤー側端部及び油通路の一部をプ
ランジヤー上端より上方に位置させかつ前記油路
の一部を油室としたことである。
このような構成により、ロツカアームの油通路
がプランジヤーの油室の一部をなしエンジンの停
止時にオイル中に混入していた空気はプランジヤ
ー内にはたまるところがなく、ロツカアームの油
通路上部へ逃げるため、油圧アジヤスター等のサ
イズを大きくすることなくエンジンの再始動時に
油圧室内への空気の流入を防止することができ、
空気の流入にともなう油圧アジヤスターの機能低
下や異音の発生を防止できる。
次に、この考案を第2図に示す実施例に基づい
て説明する。なお、この図において第1図と同一
の部品には、同一の符号を付し、形の異なる部品
には符号の後にAを付している。第2図におい
て、ロツカアーム1Aには、ロツカシヤフト2の
軸心部にある油通路3からロツカシヤフト2の半
径方向へあけられた油通路3aと連通する第1油
通路15がある。この第1油通路15はロツカア
ーム1Aの油圧アジヤスター7A取付穴6の軸線
Cに対して略平行に、ロツカアーム1Aの上部か
らあけられており、その上端はメクラボール16
により閉鎖されている。そして、この第1油通路
15の上部において、この油通路15と略直角に
交差して設けられた第2油通路17は取付穴6と
反対側端部からあけられている。そして、第2油
通路17はその取付穴6側の端部17aがアジヤ
スターボデー8Aのプランジヤー9Aの上端18
の上部に達している。そして、第2油通路17の
他端部17bはメクラボール19により閉鎖され
ている。なお、ここで、プランジヤー9Aが従来
のプランジヤー9と異なるところは、その上端に
切欠状の油溝9aが設けられていないことであ
る。
上記のように、ロツカアーム1Aの第2油通路
17は、ロツカアーム1Aのカム当り面1aがカ
ム22のどの位置で接触している場合でも、その
メクラボール19側がプランジヤー9Aの上端1
8より高い位置になつている。
従つて、エンジンが停止してオイルの圧力が下
るとともに、ロツカアーム1Aの揺動が止まる
と、第1油通路15及び第2油通路17内のオイ
ルは、ロツカシヤフト2の油通路3側へ抜ける。
この場合、オイルは第1油通路15と第2油通路
17との交わる位置まで抜けるが、この位置にお
ける油面Fはプランジヤー9Aの上端18より上
方にあるため、第2油通路17の取付穴6側端部
17aは油面Fまで油室を形成する。そして、油
面Fより上方に位置する第1油通路15及び第2
油通路17内には空気が入つている。
この状態で、エンジンを始動すると、ロツカシ
ヤフト2の油通路3からオイルが第1油通路15
へ圧送されるが、始動直後においてはオイルが第
1、第2油通路15,17へ圧送されるまでに時
間がかかる。従つて、その間は油圧室11へのオ
イル補給は第2油通路17の油室内のオイルにた
よるだけとなる。このため、第2油通路17の端
部17aの大きさを、適量のオイルを貯えうる大
きさにすると、エンジンの始動直後においても、
第2油通路17の他端部17bにたまつている空
気を油圧室11内へ混入させることなく、油圧ア
ジヤスター7Aの機能に支障をきたすことはな
い。
なお、ここで、第1、第2油通路15,17の
端部を閉鎖するメクラボール16,19の代り
に、微小孔24aを有するメクラピン24(第3
図参照)を圧入すると、エンジン始動直後に第
1、第2油通路15,17内に残る空気がオイル
圧力により微小孔24aから外部へ押し出される
ので、両油通路15,17内の残存空気がプラン
ジヤー9A側へ流れるのを完全に防止することが
できる。
さらに、メクラピン24の微小孔24aからの
オイル流出に伴なう油圧の低下が油圧アジヤスタ
ー7Aの機能に悪影響を及ぼす可能性がある場合
には、メクラピン24に代えてポーラス材料(例
えば焼結ボール等)を使用することにより油圧低
下を起こすことなく、第1、第2油通路15,1
7中の残存空気を抜くことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は油圧アジヤスターを有する従来のロツ
カアームの要部断面図、第2図、第3図はこの考
案の一実施例を示し、第2図はロツカアームの要
部断面図、第3図は第2図のイに示す油通路にメ
クラピンを圧入した状態を示す図である。 1A……ロツカアーム、2……ロツカシヤフ
ト、3,3a……油通路、6……取付穴、7A…
…油圧アジヤスター、8……アジヤスターボデ
ー、9A……プランジヤー、10……油室、11
……油圧室、12……底部、13……連通孔、1
4……チエツクバルブ、15……第1油通路、1
7……第2油通路、16……メクラボール、18
……プランジヤー上端、19……メクラボール、
23……バルブステム、21,22……カムシヤ
フト、24……メクラピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 有底円筒状のアジヤスターボデーと、上部が開
    口した油室の底部に連通孔を有しこの底部と前記
    アジヤスターボデーの底部との間に油圧室を形成
    してアジヤスターボデー内に摺動可能に挿入され
    たプランジヤーと、前記油圧室内においてプラン
    ジヤー底部に取着されてその連通孔を閉じるチエ
    ツクバルブとを有し、前記アジヤスターボデの底
    部を吸気若しくは排気弁のバルブステム先端と対
    向させて、このアジヤスターボデーが取付穴内に
    摺動かつ回動可能に嵌挿された油圧アジヤスター
    を備えたロツカアームと、油通路を有しシリンダ
    ヘツドの上部に取りつけられて前記ロツカアーム
    を揺動可能に支持するロツカシヤフトとを有しロ
    ツカアームの油通路から供給される圧油がプラン
    ジヤーの上部に連通するロツカアームの油通路を
    経てその油室内に供給される内燃機関用動弁機構
    であつて、前記ロツカシヤフトの油通路と油圧ア
    ジヤスターのプランジヤー上部とを接続するロツ
    カアームの油通路のプランジヤー側端部及び油通
    路の一部をプランジヤー上端より上方に位置させ
    かつ前記油路の一部を油室としたことを特徴とす
    る内燃機関用動弁機構。
JP2531083U 1983-02-22 1983-02-22 内燃機関用動弁機構 Granted JPS59133703U (ja)

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JP2531083U JPS59133703U (ja) 1983-02-22 1983-02-22 内燃機関用動弁機構

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JP2531083U JPS59133703U (ja) 1983-02-22 1983-02-22 内燃機関用動弁機構

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JPS59133703U JPS59133703U (ja) 1984-09-07
JPH029043Y2 true JPH029043Y2 (ja) 1990-03-06

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5818005B2 (ja) * 1975-01-08 1983-04-11 トムソン − セ−エスエフ ダンセイヒヨウメンハノ クツセツムシユウサソウチ
JPS59141706A (ja) * 1983-01-31 1984-08-14 Atsugi Motor Parts Co Ltd ラツシユ調整可能なバルブロツカア−ム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5818005U (ja) * 1981-07-30 1983-02-03 三菱自動車工業株式会社 ゼロラツシユアジヤスタ

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JPS59133703U (ja) 1984-09-07

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