JPH028989Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH028989Y2
JPH028989Y2 JP1983064007U JP6400783U JPH028989Y2 JP H028989 Y2 JPH028989 Y2 JP H028989Y2 JP 1983064007 U JP1983064007 U JP 1983064007U JP 6400783 U JP6400783 U JP 6400783U JP H028989 Y2 JPH028989 Y2 JP H028989Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration absorber
floor panel
floor
plate
panel according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1983064007U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59168446U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP6400783U priority Critical patent/JPS59168446U/ja
Publication of JPS59168446U publication Critical patent/JPS59168446U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH028989Y2 publication Critical patent/JPH028989Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、住宅、特に木造2階建住宅の2階床
に使用するもので、床衝撃音を防止するのに適し
た床パネルに関するものである。
従来、上記住宅において、上階からの騒音であ
る子供の跳びはねる音、走りまわる音の他、歩行
時の足音等の床衝撃音の防止が大きな問題となつ
ている。そして、鉄筋コンクリート構造からなる
マンション等では、床衝撃音の防止に有効な浮床
構造等の種々の構法が提案されているのに対し
て、一般木造2階建住宅では同じ構法を採用する
ことができないことから、床防音対策は殆ど施さ
れていないのが実情で、以下のような緩衝材、遮
音材が用いられている程度である。
すなわち、床表面にカーペツト等の柔軟な仕上
げ材を用いて、その緩衝作用により衝撃力を弱め
ようとするもの、あるいは根太上に合板等で下地
貼りを行い、この上に高比重のゴムシート等の遮
音シートを敷いて床仕上げ材を施工するものであ
る。
しかしながら、上記いずれの構造においても、
軽い衝撃に対しては表面材の変形等によるエネル
ギーの吸収によつて中高音域での防音効果は有効
であるが、重い衝撃に対しては表面材やゴムシー
トが圧縮されて緩衝性を失い、衝撃による振動振
幅を抑制することができず、低音域での遮音効果
が悪いという欠点を有している。
本考案は、上記従来の欠点に鑑みてなされたも
ので、適宜間隔で透孔を有する板状体の下面の透
孔部に吸振体を取付けるとともに、下面の吸振体
以外の部分に制振板を貼着して形成することによ
り、床衝撃音とくに低音域での床衝撃音の防止効
果良好な床構造の形成を可能とした床パネルを提
供しようとするものである。
次に、本考案を一実施例である図面にしたがつ
て説明する。
第1図〜第3図において、1は本考案に係る床
パネルで、適宜間隔で透孔2を有する板状体3の
下面の透孔2の部分に吸振体4を取付けるととも
に、同じく下面の吸振体4の取付け部以外の部分
に制振板5を貼着して形成されている。
上記板状体3は、そのヤング率が大きいほど床
剛性を向上させ、効果的に床に対する衝撃力を分
散させ、かつ部分的に生じた衝撃力のピークを弱
めることから、例えばパーテイクルボード、合板
等の木質板材のように密度の高い板材が適してい
る。この他、複合板材であつてもよい。
また、透孔2は下記するように吸振体4を下地
床にねじ止めする際のねじ挿通用および吸振体4
の位置決め用として設けてあり、適宜間隔で適宜
数形成してある。
吸振体4は、防振ゴム等の弾性体からなり、そ
の弾性変形により振動の伝搬を弱める作用をする
もので、防振ゴムの材料としてはブチルゴム、天
然ゴム等を用いればよいが、中でも高減衰材料で
あるブチルゴムが適している。
また、吸振体4は下方に向かつて先細形状の回
転体形状をした本体の上面中央部に上記透孔2と
嵌合可能な凸部6と、上部外周に透孔2の内径よ
り大きい外周を有するフランジ部7とを形成して
なり、凸部6を透孔2内に嵌入させることにより
吸振体4の取付け位置が容易に定まり、フランジ
部7に形成した図示しないねじ孔部分にてねじ止
めすることにより吸振体4を板状体3に固定して
ある。
さらに、凸部6の上面中央部には、下地床への
固定用の上記ねじ挿入用として円錐形の凹所8が
形成してある。
上記のように、吸振体4の本体は下方に向かつ
て先細形状をしているため、第4図、第5図に示
す吸振体4の荷重−たわみ曲線および荷重−固有
振動数曲線より明らかなように、吸振体4は荷重
条件にかかわらず、略一定の安定した防振性能を
有している。
また、フランジ部7は本実施例に示すような全
円周にわたつて連続的に設けたもの以外に、適当
な間隔で不連続的に設けてもよく、吸振体4の板
状体3への取付けもねじ止めに限らず、接着剤を
用いてもよい。
制振板5は、軟質繊維板、あるいはロツクウー
ル、グラスウール等からなる無機質繊維板等の多
孔質板で、接着剤により板状体3の下面に貼着し
てある。この制振板5の板厚は、吸振体4の高さ
より小さくするとともに、吸振体4の弾性変形時
においても制振板5が下地に接触しないように、
吸振体4の材質、高さ寸法等を考慮して決めるの
が望ましい。
制振板5は、例えばフエルト等に比べて剛性が
大で、たわみにくいため、床パネル1の制振効果
を向上させるとともに、床パネル1を床構造に適
用した場合、床パネル1と下地との間の空気層の
体積を減少させることによつて空気層の共鳴周波
数を高音域へ移行させる作用をしている。
一般的に、高音域での遮音は低音域と比べて容
易であり、上記の高音域へ移行した共鳴音は床パ
ネル1の下方の下地床や天井板により遮音され易
い。
また、制振板5は多孔質板であるので、共鳴音
はよく吸音される。
次に、上記構成からなる床パネル1の適用例に
ついて説明する。
第6図に示すように、適宜間隔で並設した根太
9上に、合板、パーテイクルボード等を用いた下
地床10を張設し、この上に床パネル1を敷きつ
めて固定してある。
すなわち、板状体3の透孔2よりねじ11を吸
振体4のねじ挿入用の凹所8にねじ込み、吸振体
4を貫通させて下地床10にねじ止めしてある。
なお、ねじ止めの代りに接着剤により吸振体4
を下地床10に固着してもよい。
また、各床パネル1は互いに突き付けて敷設し
てもよく、あるいは各床パネル1間に少し隙間を
設けた目透かし状態で敷設してもよい。後者の目
透かし状態で敷設する場合は、床パネル1間に適
宜緩衝材または弾性材を取付けることにより、床
パネル1同志の接触による床鳴りを防止できる。
さらに、上記敷設した床パネル1上には、床仕
上げのため、合板等の捨貼り12およびカーペツ
ト等の床仕上材13が張設してある。
その他本考案は上記実施例のものに限るもので
なく、例えば吸振体の形状についても上記のもの
以外に、第7a図〜第7g図に示すものでもよ
い。なお、これらの各図面中、互いに、あるいは
上記実施例と共通する部分には同一番号を付して
ある。
すなわち、第7a図に示す吸振体4aは、上記
同様ねじ孔14を有する他(ただし、第1図〜第
6図中には表わされていない。)、下方に向かつて
先細形状の凹所8aを有するもので、第7b図に
示す吸振体4bは、本体部分の外形を直線的に変
化させて断面台形状に形成したもので、第7c図
に示す吸振体4cは上記凸部6を具備しないもの
である。
また、第7d図、第7e図に示す吸振体4d
は、上記実施例と同様全円周にフランジ部7を有
する他、ねじ挿入用として、中心部に下方に向か
つて先細形状の貫通孔15を形成したもので、第
7f図、第7g図に示す吸振体4eは、上記フラ
ンジ部7に代り、適宜間隔で不連続的に形成した
フランジ部7aを設けたものである。
次に、本考案に係る床パネル1を適用した床構
造である上記適用例について行つた遮音性能の比
較試験の結果について説明する。
比較試験は2階部分に比較用の床構造を形成し
て行い、この床構造として、第6図に示す本考案
の適用例の他に、比較例として第8図に示すよう
に、根太9上に合板を用いた下地床10およびカ
ーペツト17を張設したものを形成した。なお、
第6図の捨貼り12には合板を、また床仕上げ材
13には上記カーペツトを用いた。
そして、一階部分にマイクを設置する一方、上
記各床面に衝撃を与えて、その際に生じる衝撃音
の強さ(dB)を測定した。第9図は軽量衝撃源
としてタツピングマシンにより衝撃を与えた場
合、第10図は重量衝撃源としてタイヤを落下さ
せた場合の測定結果を、JIS A1419建築物の遮音
等級と対比させて表示したものであり、本考案の
適用例のデータは×印による曲線a、比較例のデ
ータは〇印による曲線bで表わされている。
第9図、第10図において、遮音等級が低いほ
ど遮音性能が良好であることを意味しており、上
記各図とも曲線aは良好なる遮音性能を示してい
る。
また、上記各データを、いわゆる聴覚補正(人
間の耳に合わすためにする補正)をして比較する
と、第9図のデータからは、曲線bが遮音等級L
−70であるのに対して、曲線aはL−60となり、
また、第10図のデータから曲線bが遮音等級L
−75であるのに対して曲線aがL−70となり、上
記同様、本考案の適用例が優れていることを示し
ている。
ついで、上記2つの床面の他、数種の床面に鋼
球を落下させて、それにより生じた振動の減衰時
間を測定した所、本考案を適用したものは良好な
る減衰特性を示した。
以上の説明より、明らかなように本考案によれ
ば、適宜間隔で透孔を有する板状体と、板状体の
下面の上記透孔部に取付けられ、透孔部側からね
じ等の固定手段によつて適宜下地床に固定される
ゴム等の弾性体よりなる吸振体と、この吸振体部
分を除く板状体の下面に貼着した軟質繊維板、無
機質繊維板等よりなる制振板とから床パネルを形
成してある。
このため、この床パネルを床構造に適用した場
合、板状体により床剛性を向上させ、床面に衝撃
が加わつた際に部分的に生ずる衝撃力のピークを
弱め、吸振体の弾性変形により床下部構造への振
動の伝搬を防ぐとともに、制振板により床パネル
下部の空気層を少なくして共鳴現象を防ぐことが
可能となる。そして、この結果、上記比較試験の
結果でも示されるように床部の遮音性能を向上さ
せることができる。
また、制振板により、板パネルの重量の増大を
最小限に抑えて板状体はたわみにくくなるため、
床パネルの減衰特性は良好となり、特に重量衝撃
音の発生防止に有効である。
さらに、透孔を設けることにより吸振体を下地
床に固定手段によつて固定することが可能とな
り、これにより床パネルに動的荷重が作用して
も、床パネルが下地床から跳びはねることはな
く、衝撃音の発生を防ぐことができる等の効果を
有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る床パネルの底面図、第2
図は第1図の−線断面図、第3図は第2図の
A部拡大断面図、第4図は吸振体の荷重−たわみ
特性を示すグラフ、第5図は吸振体の荷重−固有
振動数特性を示すグラフ、第6図は本考案に係る
床パネルの適用例を示す部分断面図、第7a図〜
第7c図は吸振体の他の実施例を示す正面図、第
7d図、第7f図は吸振体の他の実施例を示す平
面図、第7e図、第7g図は第7d図、第7f図
の正面図、第8図は比較試験用の床構造の部分断
面図、第9図、第10図は遮音特性に関する比較
試験結果を示すグラフである。 1……床パネル、2……透孔、3……板状体、
4,4a,4b,4c,4d,4e……吸振体、
5……制振板、6……凸部、7,7a……フラン
ジ部、8,8a……凹所、15……貫通孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 適宜間隔で透孔を有する板状体と、板状体の
    下面の上記透孔部に取付けられ、透孔部側から
    ねじ等の固定手段によつて適宜下地床に固定さ
    れるゴム等の弾性体よりなる吸振体と、この吸
    振体の高さより小さい厚さを有するとともに吸
    振体部分を除く板状体の下面に貼着した軟質繊
    維板と、無機質繊維板等よりなる制振板とから
    なることを特徴とする床パネル。 (2) 上記吸振体が、下方に向かつて先細形状であ
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項に記載の床パネル。 (3) 上記吸振体が、上記透孔と嵌合可能に形成し
    た凸部を上面中央部に有するものであることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項また
    は第2項のいずれかに記載の床パネル。 (4) 上記吸振体が、上部外周に連続的または適宜
    間隔で不連続的に、上記透孔の内径より大なる
    外径を有するフランジ部を形成したものである
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項から第3項のいずれかに記載の床パネル。 (5) 上記吸振体が、上面中央部にねじ挿入部を形
    成したものであることを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項から第4項のいずれかに記
    載の床パネル。 (6) 上記吸振体のねじ挿入部が、凹所であること
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第5項に
    記載の床パネル。 (7) 上記吸振体のねじ挿入部が、貫通孔であるこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第5項
    または第6項のいずれかに記載の床パネル。 (8) 上記吸振体のねじ挿入部が、下方に向かつて
    先細形状であることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第5項または第7項のいずれかに記
    載の床パネル。
JP6400783U 1983-04-27 1983-04-27 床パネル Granted JPS59168446U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6400783U JPS59168446U (ja) 1983-04-27 1983-04-27 床パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6400783U JPS59168446U (ja) 1983-04-27 1983-04-27 床パネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59168446U JPS59168446U (ja) 1984-11-10
JPH028989Y2 true JPH028989Y2 (ja) 1990-03-05

Family

ID=30194190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6400783U Granted JPS59168446U (ja) 1983-04-27 1983-04-27 床パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59168446U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5963361B2 (ja) * 2012-12-27 2016-08-03 フクビ化学工業株式会社 遮音性に優れた床構造

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5647132B2 (ja) * 1972-10-24 1981-11-07

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6122110Y2 (ja) * 1979-09-20 1986-07-02

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5647132B2 (ja) * 1972-10-24 1981-11-07

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59168446U (ja) 1984-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0314505Y2 (ja)
JP3795144B2 (ja) 防音床材及び床材用防音支脚並びに防音床構造
JPH028989Y2 (ja)
JP4901220B2 (ja) 構造物の二重構造、及び構造物の二重構造の施工方法
JP2001214551A (ja) 空間仕切り面用防音複合システム
JP3859337B2 (ja) 際根太構造及びその施工方法
JPH0120433Y2 (ja)
JPH022824Y2 (ja)
JP3365277B2 (ja) 床構造
JPS6110664A (ja) 体育館等の床構造
JP2000240260A (ja) 床板材用支持脚
JP2536685Y2 (ja) 防音床材
JPH0754450Y2 (ja) 防音防振床下地装置
JPH0428360Y2 (ja)
JPH0448259Y2 (ja)
JPH0355705Y2 (ja)
JP2611962B2 (ja) 床仕上材
JP2533754Y2 (ja) 木質系防音床板
JP2559816Y2 (ja) 防音床材
JP2623398B2 (ja) 緩衝シート及びこれを用いた防音床材
JP2004132055A (ja) 防音床構造
JPH0332182Y2 (ja)
JPH0752278Y2 (ja) 木質系防音床板
JP2537870Y2 (ja) 木質複合遮音床板
JPH059388Y2 (ja)