JPH0280648A - 防汚性自動車用内装材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、カーシート、天井材、ドアトリム、カーマッ
トなど合成繊維で構成される防汚性自動車用内装材に関
するものである。

（従来の技術） 近年、自動市内装材は従来の塩化ビニール樹脂シート、
皮革製品以外に各種繊維製品の進出がめざましい。

ことに高級化・多様化が進むカーシート、天井材等の自
動市内装材として、各種汎用繊維例えばポリエステル系
繊維、ポリアミド系繊維、羊毛・絹等を用いた織編物が
多用されてきた。これら自動車用内装材は一般に、超耐
光性、耐熱性、摩耗耐久性、制電性などの物性機能性面
での１−人の他にソフト風合いカラーコーデイネート淳
、風合い、デザイン而での工夫により多様化、高級化に
対応してきた。

しかしながら、自動車内の各種生活力れ１０例えばチリ
・ゴミ泥、タバコの灰、水性・油性の各種液杖汚れ、手
垢汚れなどに対して、優れた防Ｉｌｉ性を付すした自動
車用内装材は、実用化に至っていない。

繊維製品に防汚性を付与する技術としては、繊維表面を
低エネルギー化する方法、すなわち撥水・撥油性を付す
することで汚れを付きにくくする方法、繊維表面を高エ
ネルギー化する方法、すなわち、親水化することで付着
した汚れを取れやすくする方法、中空異形繊維を利用し
付着汚れが光学的に見えにくくする方法が知られている
。

これら防汚性付与技術の中で、まず汚れを付きにくくす
る方法としては、通常、布帛を染色後、パッド・ドライ
・キュア法やスプレー法などの方法で撥水剤もしくは撥
油剤を付与する方法が知られている。しかしながら、こ
の方法で良好な防汚性を付Ｉ、ｈさせるためには、撥水
・撥油剤等の付着ら１を増加させる必蟹があるため、風
合が硬くなりやすいこと、膿染品の染色堅牢度特に湿堅
牢度が低ドしやすいことなどの欠点を有している。特に
＼χ毛製品例えばトリコット起毛品やダブルラッセル等
の立り経編地では、後加工時、マングルによるニップ工
程でｑ上部が倒れやすく、製品の外観品位が低ドする。

マングルによる＼γ毛製品の立毛部側れ現象は、後起毛
加［を実施すれば、基本的には、改善可能であるが、起
毛剤付着および摩耗による防汚性低下は避けられない。

更に自動車用内装材としての組立て［程で重要な該編物
裏面の接着性が低ドするなどの欠点を有している。又、
該織編物を染色時、吸尽法で撥水・撥油剤を付すする方
法も提案されているが、この方法単独で良好な防汚性を
付Ｉ了するためには、濃色品の染色堅牢度低下、織編物
裏面の接着性低下の欠点は数群されない。

一方、含フツ素化合物を原糸製造段階で付与した合成繊
維を用いる方法（ＵＳＰ４１３４８３９゜ＵＳＰ４１９
２７５４　、ＵＳＰ４１９３８８０　、ＵＳＰ４１９０
５４５　）も４えられるが、撥水・撥油性に基づく防汚
性は発揮されるものの、静電気による浮遊物（ゴミ、チ
リ）に対する防汚性は不充分である。又、ｒｌｌに該防
汚性原糸を１００％使用する織編物では四面の接着性が
低ドする等の欠点を有し、いずれの方法も実用化に至っ
ていない。

一方、汚れをとれやすくする方法としては、般に繊維を
親水化する方法が知られているが、各種汚れが付着しや
すく目立ちやすいこと、織編物裏面に汚れが浸透しやす
く非衛生的であること等の欠点の他に、繰返し洗濯の難
しい自動ｔｌｔ用内袋内装材殊性からみて好しい防汚性
付与方法ではない。

叉付？を汚れを光学的に見えにくくする方法としては、
一般に中空異形断面糸を利用したカーぺ、ントが知られ
ているが、付着した汚れが木質的に低減できるものでな
く、衛生部でも好しくな０゜（発明が解決しようとする
問題点） 本発明は自動車用内装材として具備すべき耐光性、耐熱
性、耐久性（摩耗他）、制電性、染色堅牢度（湿堅牢度
）、接着性、風合外観品位等の特性に何ら悪影響を及ぼ
すことなく、自動市内での各種生活汚れ例えば浮遊物（
チリ、ゴミ、タノくコの灰）各種液状汚れ（水性、油性
汚れ）、泥汚れ及び手垢汚れ等に対して総合的に優れた
防汚性を発揮する繊維製自動車用内装材を得ることを目
的とする。

（問題を解決するための手段） 本発明は合成繊維で構成される織編物、特に経編地にお
いて、パイル糸部（表層部）が含フツ素化合物の皮膜で
被覆された撥水・撥油性繊維もしくは該撥水・撥油性繊
維と導電糸であり、グランド糸部（裏層部）が、通常合
成繊維を使用することにより、耐光性、耐熱性、摩耗耐
久性、制電性、染色堅牢度、接着性、風合い外観品位に
何ら悪影響を及ぼすことなく、自動市内での各種生活汚
れに対して、耐摩耗性の著しく改善された撥水・撥油性
、制電性に基づく、防汚性を付与した繊維製自動車内装
材に関する。

本発明に用いる合成繊維とは、ポリエステル系繊維、Ｐ
ＢＴ繊維、塩基性可染性ポリエステル繊維、常温’ｎＪ
染型塩基性可染性ポリエステル繊維、ポリアミド系繊維
（Ｎｙ６．ＮｙＧＧ、Ｎｙｌｌ、Ｎｙ１２．芳香族Ｍｙ
）などの通常溶融紡糸法で得られる合成繊維であるが、
特にこれらに限定されるものではない。

本発明における織編物とはカーシート、天井材、ドアト
リム等の自動車用内装材として使用できるもので、表層
部（パイル糸部）と四層部（グランド糸部）が別々の糸
で構成される組織、例えば二市織、玉爪織、二層編地、
三層編地等の多層織編物であることである。

これらの多層織編物の中では、特にトリコット、タプル
ラッセルポール笠の経編地、こトニ＼γ毛経編地が高級
感の°反末される自動ｉｊ［内装材として好しい。

多層織編物のパイル糸部（表層部）は、分子間引力が小
さく、繊維表面自由エネルギー低ド効果の大きいフッ素
系化合物の皮膜で被覆された合成繊維もしくは、予め、
フッ素系化合物あるいはフッ素変性シリコン化合物を練
込んだ合成繊維の表面に更にフッ素系化合物の皮膜を被
覆した合成繊維あるいは、これらのフッ素系化合物の皮
膜を有する合成繊維に予め、ファイバー段階でフッ素系
化合物を均一に付着させた天然繊維例えば羊毛、綿繊維
等を混繊もしくは交絡させた糸を使用する。

更に又、これらの防汚糸には制電性繊維、もしくは導電
性繊維を併用することで優れた防汚性を発揮することが
できる。制電糸もしくは導電糸は、撥水・撥油性に基づ
く防汚糸が各種液で汚れ（水性・油性）、泥汚れ、手垢
汚れに対して、優れた防汚性を発揮するのに対して、静
電気に基づく、遊離汚れ（チリ・ゴミ）に対して優れた
防汚効果を得るために使用するもので、特に導電糸の使
用が好しい。

導電糸としては、炭素、もしくは銅化合物等の導電性物
質を練込んだ、芯サヤ型もしくは導電層露出型のポリエ
ステル、ポリアミド及びポリアクリロニ）　ＩＪル系導
電糸等が例示されるが２０°Ｃ１４０％Ｒｔｌ下の比抵
抗値が１０３〜１０′ｊΩＣ■導電糸の使用が好しい。

又、これら含フツ素化合物の皮膜で被覆された防汚性繊
維と導電糸の使用比率は、防汚性繊維１０００に対して
導電糸１〜１０が好しい。

これら防汚性繊維と導電糸の使用方法としては、混繊あ
るいは引揃え等の方法で使用できる。

パイル糸に占める導電糸の使用比率は１％以ド、特に０
．５％以ドが実用防汚性、経済性、制電性の点から好し
い。又多層織編物のグランド糸部（裏層部）は、自動ｉ
ｌｉ用内袋内装材て具備すべき、強ツバ接着性などの基
本特性を滴定するものであれば素材の制約を受けること
なく使用することができるが、特にポリエステル系繊維
の使用が好しい。

三層編地等で使用する、パイル・糸、グランド糸以外の
つなぎ糸については、含フツ素化合物の皮膜で被覆した
防汚性繊維もしくは通常繊維のいずれも使用することが
できる。

又、グランド糸に通常繊維以外に制電糸、導電糸、易接
着糸を併用することもできる。

本発明におけるパイル糸構成素材の内、含フツ素化合物
の皮膜を被覆した防汚性繊維について史に詳しく説明す
る。使用する含フツ素化合物としてはパーフルオロアル
キル基を側鎖に有するフッ素化合物及びそれらの変性物
、例えばエポキシ基、メチロール基、クロロトリアジン
基等の自己反応基をもつパーフルオロアルキル基含有化
合物、ヒドロキシル基、アミノ基のような架橋剤を介し
て反応できる反応性基を有するパーフルオロアルキル基
含有化合物、フッ素変性シリコン化合物等が挙られる。

特に自動型内の各種生活汚れに対して優れた防汚性、防
汚耐久性を発揮させるためには、繊維−本一本の表面に
均一・かつ強固な含フツ素化合物の皮膜を形成させるこ
と、これらの皮膜が無粘着性であり泥汚れ等の粒子汚れ
に対して、優れた防汚性を発揮すること、後工程特に染
色工程での含フツ素化合物の脱落が少ないこと、低温の
熱処理で良好な撥水・撥油性を発現することや、自動ｉ
１ｔ　ｆｆｌ内装材の基本要求特性である耐光性、耐熱
性、耐摩耗性、制電性、染色堅牢度（特に湿堅牢度）及
び風合い外観品位に悪影響をおよぼさないこと等が必須
条件となる。

これらの条件を膚すための含フツ素化合物の具備条件と
してはパーフルオロアルキル基のカーボン数が４〜１３
、ｌ均８−９のテロマー法で得られたパーフルオロアル
キル基含有化合物が好しい。これらの含フツ素化合物は
、該含フツ素化合物中のフッ素原ｒが占める割合が３０
％〜６０％、より好しくは３５％以１−であること、１
３０℃下６０分間の高温液熱処理時の繊維表面子のフッ
素原子保持率が９０％以−Ｌであること、又、１００℃
乾燥時の皮膜が無粘着性であり強固に付着していること
を滴定できれば、含フッ素化合物の組成、分子量に制限
を受けるものではない。

本発明における含フツ素化合物は、未延伸繊維に公知の
方法、たとえばローラ塗布、浸漬等の手段により付’ｊ
　Ｌ　、延伸熱固定する紡糸油剤として用いるのが好適
である。

本発明における防汚性多層構造織編物は、通常の染色仕
−１を加工Ｊ−程を通して自動市川内装材として中間製
品化することができる。

又、本発明における多層構造織編物の風合い調整を目的
に各種シリコン化合物、フッ素変性シリコン化合物、含
フツ素化合物を通常工程で併用することができる。

これら後工程に於ける風合い調整用の各押船−［剤はパ
イル糸部の撥水・撥油性を低下させないこと、およびグ
ランド糸部の接着性を低下させない範囲の極少量の使用
が前提となる。

本発明に於ける多層構造織編物のグランド糸部（裏面）
は、繊維製基布、塩ビ樹脂シート、ウレタンシート、Ｓ
ＢＲシート及び各種ラテックス類、例えば難燃ラテック
スとの接着性を低ドさせない素材の使用が必要である。

なお、含フツ素化合物の付！メした撥水・撥油性繊維を
多層構造織編物のパイル部／グランド部両者に使用する
方法では、良好な防汚性を付与するためには含フッ素系
加重剤の対繊維付着量が少なくともフッ素原ｒ換算で０
．０５％ｏｗｆ以−１ユ、好しくは０．１０％ｏｗｆ以
上必蟹なため、例えばポリエステル分数染色品の場合、
濃色品では、湿堅牢度（摩擦）や接着性が低ドする、風
合が硬化しやすい等の問題を有することから不適当であ
る。

以下、実施例により本発明を説明する。なお実施例中の
部は重量部を意味する。

実施例１ 溶融紡糸して得られたナイロン６末延伸繊維に第１表に
示す処理液を繊維屯眼に対し４．５市川％になるよう付
与した後、鉦伸し、ついで加熱された金網ドラムＬにて
ナイロンＢ　ＣＦ　（ＩＧＯＯｄ／９Ｇｆ）繊維を製造
した。得られた繊維糸を編地に編成した後、常法により
酸性染料を用いて染色し、デニットし含フツ素化合物で
波頂したポリアミド糸（Ａ）を得た。次いで前記ポリア
ミド糸（Ａ）をパイル部に通常の方法で得たナイロン６
ＢＣＦ糸（Ｂ）をグランド部に用いてループパイル編地
を製造した。得られたループパイル編地の撥水、撥油性
、耐汚染性、発泡ポリウレタンシートとの接着性を第２
表に示した。

１）処方■ 化合物（１）：化合物■＝９０：１０重量比混合物の２
０重量％水分散液 Ｈ３ ｍ：ｎ＝４：１ 実施例２ 実施例１で得たポリアミド糸（Ａ）に下記で得た導電性
繊維を第２図に示した状態に巻回した糸をつくり、この
糸をパイル部に、通常ナイロン６ＢＣＦ糸（Ｂ）をグラ
ンド部に用いたパイル編地を製造し、撥水・撥油性、耐
汚染性、発泡ポリウレタンシートとの接着性を評価した
。結果を第２表に示した。

導電性繊維の製造法： 組成分に極限粘度［η］０．８８のポリエチレンテレフ
タレート、芯成分に導電性カーボンブラック（アセチレ
ンブラック、電気化学社製）を樹脂に対して３５重量％
混合したナイロン６（相対粘度２７）を、公知の多層芯
鞘繊維紡糸装置（特開昭５２−９８２１９号公報参照）
を用いて４木の芯部が鞘部内にほぼ等間隔に配列された
断面構造の４芯複合繊維（第２図）を紡糸し、延伸して
ｍ　径３２　ｔｎａのモノフィラメントを製造した。こ
のモノフィラメントの鞘部２と芯部ｌとの重【Ａ比は８
Ｂ／１４、芯部ｌの直径は平均６ｐｊａ％複合繊維の外
周と各芯部との最小厚みｔは２ＩＪＩＭであった。

これらの複合繊維の２木を合糸して前記第４図に説明し
た高電圧処理装置を用いて高電圧処理を施した。この繊
維の導電性は比抵抗で１０−５Ωｅｌｌであった。

以下余白 第１表 （発明の効果） 本発明は自動市川内装材用の織編物において、パイル糸
部（表層糸）に、繊維１本１本の表面に密着性・均一付
着性の良好な含フツ素化合物の被膜で被覆された撥水・
撥油性繊維もしくは該撥水・撥油性繊維と導電性繊維を
使用し、一方グランド糸部（裏層糸）に通常繊維を使用
しているため、通常後加り法による撥水・撥油性織編物
に比らべて染色堅牢度（湿堅牢度）、接着性、風合外観
品位が良好で自動車内での各種生活汚れ浮遊物、各種液
状用れ、泥汚れ及び手垢汚れ等に対して、優れた実用防
汚性を示す。

４、図面のｆｆｌ’ｉ中な説明 第１図、第２図は、本発明の防汚性自動１（内装材用経
編地の略側面図であり、第３図はファイバー側面のみ防
汚剤を付着させたパイル糸部の拡大側面図を、第４図は
、ファイバー側面および断面部に防汚剤を付着させたパ
イル糸部の拡大側面図を示す。

ｌ　パイル糸　　（防汚剤付１ｊ、糸）つなぎ糸 グランド糸　（通常糸　　　） 導電性パイル糸 ファイバー断面部に防汚剤を付着させたパイル糸

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）合成繊維で構成される経編地において、パイル糸
   部が含フッ素化合物の皮膜で被覆された撥水・撥油性繊
   維、グランド糸部が通常合成繊維を使用することを特徴
   とする防汚性自動車用内装材。