JP2615708B2 - 制電防汚性シート状物 - Google Patents

制電防汚性シート状物

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JP2615708B2
JP2615708B2 JP62305189A JP30518987A JP2615708B2 JP 2615708 B2 JP2615708 B2 JP 2615708B2 JP 62305189 A JP62305189 A JP 62305189A JP 30518987 A JP30518987 A JP 30518987A JP 2615708 B2 JP2615708 B2 JP 2615708B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は制電防汚性、均染性及び異色効果を有するカ
ーペット、立毛布帛などのシート状物に関する。
(従来技術) 近年、カーペット、カーテンなどのインテリア分野あ
るいは、一般医療分野、あるいはカーシート、天井材な
どの自動車内装材分野においては、制電防汚性付与が要
望されている。
しかしながら、各種生活汚れ、例えばチリ、ゴミ、
泥、タバコの灰、水性、油性の各種液状汚れ、手垢汚れ
に対して、優れた防汚性と制電性を有するシート状物に
実用化に至っていない。
シート状物に防汚性を付与する技術としては (1) 繊維表面を低エネルギー化する方法(汚れを付
きにくくする方法) (2) 繊維表面を高エネルギー化する方法(汚れを取
りやすくする方法) (3) 中空異形繊維を利用し付着汚れを光学的に見え
にくくする方法に大別される。
(1) 繊維を低エネルギー化する方法としては、パッ
ド法やスプレー法や吸尽法等の後加工法により、シリコ
ン等化合物、フッ素系化合物などの撥水剤もしくは撥油
剤を繊維製品に付与する方法と原糸製造段階、例えば未
延伸糸から延伸工程までの段階でフッ素撥水撥油剤を繊
維表面に付与する方法が知られているが、前者の後加工
法による撥水撥油加工法では、加工工程増にコストアッ
プの他、撥水撥油剤付着斑や繊維/撥水撥油剤間の密着
性に欠けるため風合が硬化しやすい、摩擦耐久性に乏し
いあるいは、乳化剤残存による染色堅牢度、例えば摩擦
堅牢度を低下させやすいあるいは、土砂汚れなどの耐ド
ライソイル性を低下させやすいなどの欠点がある。
一方原糸製造段階でフッ素系撥水撥油剤を付与する方
法としては、 含フッ素低分子化合物を合成繊維紡糸工程で付与す
る方法。
特定芳香族系フッ素化合物及び特定油剤を、合成繊
維製造段階で付与する方法。
(特開昭55−90677号、特開昭57−171760〜171762号、
特開昭58−197375〜197377号、特開昭59−94621号) 合成繊維の未延伸糸に紡糸油剤を所定量付与後、引
続いてアクリル酸パーフルオロアルキルエステル化合物
もしくは、パーフルオロアルキル基含有ポリウレタン化
合物を0.1〜2.0重量%付与後、加熱延伸工程で熱固定す
る方法(特開昭58−46123号、特開昭59−30919号)。
ナイロン未延伸糸もしくはナイロンPOYの表面にフ
ッ素系樹脂加工剤によるフィルムを形成させた後、延伸
又は延伸嵩高加工する方法(特開昭58−109655号)。
合成繊維未延伸糸に含フッ素化合物とカチオン系界
面活性剤を含む皮膜で表面を被覆した易染性防汚性繊維
(特開昭59−59977号)。
繊維表面が含フッ素化合物で被覆された防汚性原着
繊維(特開昭59−144677号)。
ポリイソシアテートを介在させて固着されたパープ
ルオロアルキル基含有化合物、液状油剤およびエステル
型非イオン化合物を含有してなる処理剤層を合成繊維製
造段階で付与する方法(特開昭59−204974号)。
合成繊維製造段階でパーフルオロアルキル基含有撥
水撥油剤と含フッ素界面活性剤を含有する処理剤を付与
する方法(特開昭59−22071号)。
などが知られているが、含フッ素低分子化合物を用いる
の方法は、一般に紡糸油剤とのエマルジョン安定性が
低下しやすいため、加工剤の付着斑が生じやすい欠点が
ある。
又、紡糸油剤と含フッ素化合物を2段に分割する方法
は工程管理が複雑で両成分の付着量を正確にしかも長
時間の原糸製造において維持コントロールすることは難
しい。
又、上記〜のいずれの方法においても、制電防汚
性に着目した多機能性付与性に欠けるだけでなく、各種
実用生活汚れ例えばチリ、ゴミ、泥、タバコ、灰や水性
・油性の各種液状汚れ、手垢汚れ等総合的に防汚性を付
与する技術はまだ提案されていない。
又、(2)繊維表面を高エネルギー化する方法として
は、ポリアルキレングリコールもしくはこれらの誘導体
からなる親水化剤を繊維に練込む方法や繊維表面に付与
する方法等が知られているが、これらの方法は、制電性
については、やや効果を発揮するものの、防汚性の点で
は、各種汚れが付着しやすく、目立ちやすいこと、編織
物などシート状物裏面に汚れが浸透しやすく非衛生的で
あること、特に土砂、泥汚れなどの防汚性が著しく不充
分であること等の欠点の他に、繰返し使用時の摩擦耐久
性に欠けること、耐光堅牢度、摩擦堅牢度の欠点を有す
るため好ましい防汚性付与技術ではない。
又、(3)付着汚れを光学的に見え難しくする方法と
しては光の分散効果を付与する中空異形断面繊維(例え
ばDupont社 Autron IIナイロンBCF繊維)が知られてい
るが、付着した汚れが本質的に低減できるものでなく、
衛生的にも好ましくない。
制電性を付与する技術としては、 (4)各種親水性制電剤を繊維に練込む方法。
(5)各種親水性制電剤を繊維表面に付与する方法。
(6)導電糸混入によるコロナ放電を利用した方法。
に大別されるが、(4)(5)の方法については前記
(2)で述べた理由で、防汚性の観点から実用性に乏し
い。
又、(6)の導電糸を用いる方法は、所定の制電効果
が得られるものの経済性、外観品位低下(特にカーボン
含有導電糸の場合)の点から高比率の使用は現実に難し
く、しかも導電糸単独では静電気による汚れ付着防止効
果を除いてほとんど防汚効果を得ることはできない。
以上のごとく前記(1)〜(6)の方法では、制電防
汚性を満足するものは実用化されていない。
これらの制電防汚性を付与する技術としては、 (7) 撥水撥油性合成繊維からなる立毛繊維と親水性
合成繊維からなるすそ毛より構成される防汚性制電性タ
イプの防汚性ベロア調カーペット(特開昭58−191263
号) (8) 原糸製造段階で含フッ素化合物を付与したポリ
アミド系繊維とカーボン含有導電性繊維を混用したカー
ペット用繊維 (USA Allied社 Anso IV,Dupont社 Antron Plus)が知
られているが、(7)の方法は適度な防汚性と制電性が
期待できるが、親水性繊維と撥水撥油性繊維を混用して
いるため、液状で汚れ等が浸透しやすく、しかも毛足の
長い立毛商品においては、内部の汚れのふきとりに手間
がかかるだけでなく、通常の編織物や、レベルループタ
イプカーペットなどのシート状物に対しては、汚れを付
き難くする防汚効果が半減する欠点を有する。
又、(8)の方法は、カーペット分野ですでに実用化
されているものの、各種生活汚れ、例えばチリ、ゴミ、
泥、タバコの灰や水性、油性の各種液状汚れ、手垢汚れ
に対して、総合的にしかも使用耐久性の優れた防汚性を
付与すると共に、制電性、均染性異色効果をも兼備した
制電防汚性を付与するに至っていない。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は防汚性合成繊維製造時、通常合成繊維と同等
の製糸操業性(例えば糸切れ、毛羽、他各種原糸物性安
定性)を有し、紡績性もしくは、撚糸性、混繊性、仮撚
加工性、タスラン加工性などの各種糸加工性や、製編
性、製織性、不織布加工性や染色仕上加工性などの各
種、後工程通過性に何ら支障が無く、しかも風合外観品
位や耐光性、耐熱性、各種染色堅牢度、摩耗耐久性、接
着性などの基本特性に何ら悪影響を及ぼすことなく、一
般家庭、ビル、学校などの各種室内、自動車、列車など
の車両内、船舶、航空機内などにおける各種生活汚れ、
例えば、チリ、ゴミ、泥(土砂)、タバコの灰や水性・
油性の各種液状汚れや手垢汚れに対して、繰返し使用後
も優れた撥水撥油性に基づく防汚性(汚れを付き難くす
る)を付与すると共にシート状物上に残留した汚れが、
光散乱効果で見え難くなるソイルハイド効果や、付着汚
れを経日後も容易に拭き取れる効果、更に又静電気によ
るゴミ、チリ等の各種浮遊汚れに対して優れた防汚性を
有し、しかも、制電性、均染性が優れ、異色効果や耐摩
耗性も兼備しうる総合的な制電性を発揮するカーペッ
ト、カーテン、自動車内装材などの各種編織物、立毛品
などのシート状物を経済的に得ることを目的とする。
(問題を解決するための手段) そこで本発明者等は、前記の各種汚れに対して優れた
制電性、撥水撥油性に基づく防汚性、ソイルハイド効
果、付着汚れ拭き取り性と制電性、均染性、異色効果を
兼備する優れた制電防汚性を有するシート状物を得るた
め鋭意検討した結果、本発明を完成したものである。
すなわち、本発明は、下記の(II)式 但しY:C1〜C6のアルキレン基,アラルキレン基 R:水素原子又は低級アルキレン基 R1:C2〜C3低級アルキレン基 Rf:C3〜C14のパーフルオロアルキル基 m,n:正の整数m/n=1/0〜2/1x;2〜10の整数) 本発明における高フッ素含有撥水撥油剤は、固形分中
のフッ素原子含有率は50〜65重量%であり、好ましくは
60〜65重量%であり、前記(II)式に示されるパーフル
オロ基含有ポリアクリル酸エステル系撥水撥油剤が親水
性油剤とのエマルション安定性、製糸操業性(例えば糸
切れ率、毛羽発生率、原糸製造工程中のガイド・ローラ
ー類への汚れ付着)、撥水撥油性、摩耗耐久性の点で用
いられる。本発明で使用する撥水撥油剤はテロマー法で
得られた炭素数3〜14のパーフルオロアルキル基を含有
するタイプが撥水撥油性、低温時の皮膜硬化性、耐ドラ
イソイル性の点でより好ましい。
又、分子量的にはオリゴーマタイプ(低分子量)より
ポリマータイプ(高分子量)の法が安全性、親水性油剤
のエマルション安定性の点で好ましく、分子量1〜3万
のものが使用される。
又(II)式におけるアルキレンオキサイドセグメント
は、ソイルリリース効果発揮させるのに有効である。
なお、(II)式で示される撥水撥油剤において、固形
分中のフッ素含有量が50重量%以下にならない範囲で、
エポキシ基、メチロール基、クロルトリアジン基などの
自己反応性を有するパーフルオロアルキル基含有化合
物、ヒドロキシル基、アミノ基等の架橋剤を介して反応
できる反応基を有するパーフルオロアルキル基含有化合
物などの変性物も使用できる。
又、パーフルオロアルキル基を有するウレタン系撥水
撥油剤もしくは、シリコン系撥水剤なども(II)式で示
すアクリル系撥水撥油剤と併用できるが、一般に親水性
油剤とのエマルション安定性が低下しやすいため、それ
らの混合率は(II)式で示される撥水撥油剤100重量部
に対して20重量%以下に制限される。
これらの本発明で使用する高フッ素含有撥水撥油剤は
一般に非イオン、非イオン/カチオンもしくはアニオン
系界面活性剤で乳化分散されたエマルション液として、
親水性油剤と併用して使用される。
高フッ素含有撥水撥油剤を繊維表面に強固に被覆させ
た防汚性合成繊維を得るには、パーフルオロ基含有の前
記特定高フッ素含有率撥水撥油剤と特定親水性油剤を含
む油剤組成物とを、合成繊維製造段階、特に未延伸糸の
段階で同時に付与後、延伸熱固定する方法が挙げられ
る。
この方法によれば、高フッ素密度の所望撥水撥油剤と
親水性油剤を合成繊維原糸製造時、何ら製糸操業性低下
を起こすことなく、合成繊維表面に低固形分で均一かつ
強固に密着させることができる。このため親水性油剤が
繊維表面に均一に付着し、染色前のシート状物はほとん
ど撥水性を発現せず、優れた均染性(特にカーペットに
おける連染均染性)を示すが、染色後、親水性油剤が除
去された後には、高フッ素含有撥水撥油剤本来の特性で
ある摩耗耐久性、耐ドライソイル性に優れた撥水撥油性
に基づく防汚性を発揮できる。又、該防汚性合成繊維を
中空異形化することでソイルハイド効果が、更に特定導
電糸を混用することで総合的な制電防汚性シート状物が
経済的に得られ、更に又染色性の異なる前記防汚性合成
繊維を組合せることにより、任意の異色効果を有する制
電防汚性シート状物が得られる。
本発明で使用する親水性油剤とは、通常紡糸油剤とし
て使用されるアルキルホスフェートのアルカリ金属塩、
アミン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルホスフ
ェートのカリウム塩、アルキルサルフェートのアルカリ
金属塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェ
ートのカリウム塩、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、鉱物油等が挙げ
られ、繊維の種類、延伸方法、用途等により適宜選んで
用いられる。
本発明における親水性油剤の要求特性としては、 高フッ素含有撥水撥油剤とのオイルエマルション安
定性が良好であること。
耐熱性に優れ、防汚性合成繊維原糸の段階で撥水性
をほどんど示さず、染色工程で容易に洗除去が可能で、
しかも繊維表面に被覆されている高フッ素含有撥水撥油
剤層の繊維との密着性、皮膜特性(硬さ、粘着性)に悪
影響を及ばすことなく、染色乾燥後良好な撥水撥油性を
発現できること。
静電気発生が少なく、繊維集束性に優れかつカー
ド、紡績、整経、製編、製織などの各工程での通過性に
悪影響を及ぼさない範囲の繊維表面摩擦係数を有するこ
と。など以外に、一般の紡糸油剤としての基本特性が挙
げられる。これらを満足する親水性油剤の例としては、
ポリアミド系繊維、例えばナイロンBCF繊維用油剤とし
ては、アルキルアルキレート、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、硬化油エーラルアルキルアミン系の油剤
を適宜配合して使用される。
一方、ポリエステル系繊維、例えばポリエステルフィ
ラメント用油剤しては、アルキルアルキレート、鉱物
油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ヒマシ油、
ポリオキシエチレン付加物、脂肪酸アミドエチレンオキ
サイド付加アルキレングリコール、脂肪族アルコールエ
チレンオキサイド付加物脂肪酸塩、脂肪酸エステル系の
油剤などを用途に応じて適宜配合して使用される。
本発明に使用する親水性油剤は、高フッ素含有撥水撥
油剤が樹脂化して、繊維間の粘着を起こしたり、繊維と
ガイド類、ローラー類その他の金属との摩擦を増大し、
種々のトラブルを発生するのを効果的に防止すると共
に、高フッ素含有撥水撥油剤と繊維との親和性、均一付
着性を改良し、かつ親水性油剤が繊維表面を被覆してい
るため染色時の均染性が良好でしかも染色加工工程を通
過し、該油剤が洗除去された後は、優れた防汚性を発揮
させるので効果的である。
このような効果は親水性油剤成分中のエステル型非イ
オン性化合物が高フッ素含有撥水撥油剤と繊維との親和
性向上に寄与するとともに、親水性成分や他の平滑成分
が繊維表面で樹脂化した撥水撥油剤の表面に皮膜となっ
て、均染性と摩擦係数低下に効果的に作用するものと推
定される。
本発明においては、かかる親水性油剤水溶液中に、特
定の高フッ素含有撥水撥油剤を配合して、好ましくは、
紡糸後延伸までの合成繊維製造工程で、繊維に付与し、
次いで延伸更には必要に応じて各種捲縮加工することに
より防汚性合成繊維が得られる。
本発明による染色前の合成繊維は、パーフルオロアル
キル基含有の高フッ素含有撥水撥油剤、親水性油剤を主
体とする処理剤層により繊維表面が被覆されている。該
高フッ素含有揆水揆油剤の固形分付着量は、通常0.05〜
0.5重量%であり、好ましくは、0.08〜0.3重量%程度で
あり、親水性油剤は0.05〜1.0重量%、好ましくは、0.1
〜0.8重量%である。
尚、該高フッ素含有撥水撥油剤の繊維に対する付着量
は、防汚性合成繊維製造時の製糸操業性(糸切れ率、毛
羽率など)やカード、紡績、整経、製編、製織などの後
工程通過性や、最終製品の防汚性に大きく影響するた
め、低付着量でしかも優れた撥水撥油性を発揮させる工
夫が必要である。
これらの対応策として、本発明における高フッ素含有
撥水撥油剤例えば(II)式で示されるような、パーフル
オロ基含有ポリアクリル酸エステル系化合物が好適であ
る。
固形中のフッ素原子含有率が50%以下のパーフルオロ
基含有ポリアクリル酸エステル系化合物や、パーフルオ
ロ基含有ポリウレタン系化合物やこれらの低分子量化合
物は、一般にフッ素原子含有率50%以上65%以下の高フ
ッ素含有撥水撥油剤に比べて撥水撥油性が低下し、良好
な防汚性を発現させるためには、繊維に対する固形分付
着量の増加が必要であり、前記、製糸操業性や各種後工
程通過性に支障を生ずる場合が多く、しかも防汚性能の
中で特に耐摩耗性や土砂泥汚れなどの耐ドライソイル性
を効果的に改善することは原理的に難しい。
本発明でいう合成繊維とは、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリイブチレンテレフタレート、ポリエチレン
(テレフタレート・イソフタレート)、ポリ(ブチレン
・エチレン)テレフタレート、ポリエステルポリエーテ
ルブロック共重合体、ポリエステルポリラクトンブロッ
ク共重合体およびそれらの制電改質、難燃改質、カチオ
ン可染改質のような改質、ポリエステルなどのポリエス
テル繊維、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン11、ナ
イロン12、ナイロン6,12、ポリエステルアミドエラスト
マーおよびそれらの改質ポリマーのようなポリアミド繊
維、ポリプロピレン繊維等が例示されるが、特にポリエ
ステル繊維、ポリアミド繊維に適用して効果的である。
又、本発明における合成繊維の特徴である撥水撥油性
に基づく防汚性に更に付着汚れを光学的に見え難くす
る、すなわちソイルハイド効果を付与する手段として
は、中空異形化する方法が有効である。中空異形化の具
体例としては、繊維外周面に凹部がほとんどなく、しか
も中空率が5〜35%好ましくは10〜30%の1穴もしくは
多穴中空断面繊維が挙げられる。以上のごとく、本発明
の防汚性合成繊維を用いることにより、土砂、泥、タバ
コ灰等の耐ドライソル性、水性、油性の各種液状汚れや
手垢汚れなどの生活汚れに対して優れた防汚性を付与す
ることができるが、チリ、ゴミ等の静電気に基づく浮遊
汚れを防止する手段としては該防汚性合成繊維に導電性
繊維を混用する手段が、経済性、防汚性の点で最も好ま
しい。
すなわち、本発明で使用する導電性繊維とは、金属繊
維、銅化合物吸着繊維や、導電性物質、例えばカーボ
ン、金属化合物等の微粒子を合成繊維に均一に練込んだ
繊維、芯部のみに導電性物質を添加した芯サヤ型導電繊
維や、導電部の一部が繊維側面に露出している導電性繊
維などが挙られるが、特にカーボン又は金属化合物の一
部露出型の導電性繊維の使用が、パイル長の長いシート
状物の制電性改善効果や、対金属摩擦性の点から最も好
ましい。
導電性繊維はポリエステル、ポリアミド、及びポリア
クリロニトリル系繊維で構成されるもので、通常20℃、
40%RH下での比抵抗値が103〜109Ωcm程度のものを使用
比率は、防汚性合成繊維1000重量部に対して導電性繊維
1〜30重量部が好ましく、パイル糸に占める導電性繊維
の使用比率は、2%以下、特に0.2〜1%が防汚性、制
電性、外観品位、風合及び経済性の点から特に好まし
い。
又、これら防汚性の合成繊維と導電性繊維の混用方法
としては混繊あるいは引揃え等の通常の方法で使用でき
る。
導電性繊維の中で金属繊維や全面に導電物質が露出し
ているタイプのものは制電性は良好であるが、各種ガイ
ド摩耗や針摩耗や二重編物のセンターカット時のカッタ
ー破損傷が大きく、実用性に欠ける。又、導電部が芯部
のみにある芯サヤ型導電性繊維は、ガイド摩耗や針摩耗
等の対金属摩耗性は問題ないが、パイル長の長い立毛品
や編織物の場合の制電効果が不充分のため実用性に欠け
る。
本発明における導電部一部の露出型導電性繊維のパイ
ル糸に占める比率が3%を越えると、防汚性、外観品位
の低下が見られ、一方0.2%以下の場合は、制電性が不
充分となる。
又、本発明におけるシート状物とは、例えば上記防汚
性合成繊維及び導電性繊維から得られる不織布、編織
物、パイル織物などが挙げられるが、特に表層パイル糸
部と裏層グランド糸部が別々の糸で構成されるもの、例
えば二重織、三重織、二層編地、三層編地などの多層編
織物、タフトカーペットやそれらの立毛布帛が好まし
い。
本発明における制電防汚性シート状物において、優れ
た防汚性を保持し、更に高度の制電性を要求される分
野、例えばコンピュータールーム用カーペット、椅子張
り、カーテンやコンピューター内臓型車両用内装材に対
しては、該シート状物の裏面に導電性物質、例えばカー
ボン、金属化合物、導電性繊維をバインダーで塗布する
方法や、導電性シート状物、例えば導電性不織布、金属
シート、導電性フィルムをバックラミネートすることで
良好な制電性を付与できる。
一方、該制電防汚性シート状物に更に難燃性を付与す
る手段としては、防汚性合成繊維として難燃型合成繊維
を使用するか、該制電防汚性シート状物裏面にリン系、
ハロゲン系等の難燃剤や金属水酸化物例えば水酸化アル
ミニュウム等の難燃剤を適量、塗布することで良好な難
燃性を付与できる。
一方、本発明における、制電防汚性シート状物を多色
展開する場合は、染色性の異なる防汚性合成繊維を組み
合せることにより目的を達成できる。例えば、分散染料
濃染型ポリエステル繊維、通常分散可染型ポリエステル
繊維、高圧カチオン可染型ポリエステル繊維、常圧カチ
オン可染型ポリエステル繊維、濃染型ポリアミド繊維、
渋染型ポリアミド繊維、通常ポリアミド繊維、カチオン
可染型ポリアミド型繊維などが挙げられ、これらを適宜
組合せて、優れた異色効果を得ることができる。
本発明における制電防汚性シート状物の製造方法とし
ては、合成繊維製造段階、例えば未延伸糸から延伸前の
工程で、固形分中のフッ素原子含有率が少なくとも50%
以上の高フッ素含有撥水撥油剤、例えば(II)表に示す
パーフルオロ基を有するポリアクリル酸エステル系撥水
撥油剤と特定親水性油剤を含有してなる処理層により均
一かつ強固に繊維表面に被覆させた後、延伸工程で熱固
定後必要に応じて、所望の捲縮性を付与することで得ら
れた防汚性合成繊維(中空異形断面繊維)と導電性繊
維、特に導電部、特に導電部一部露出型の導電型の導電
性繊維を適当量混用した制電防汚性シート状物を染色仕
上加工する方法が挙げられる。
本発明の製造法において、高度制電性、難燃性や、異
染効果を付与する方法は前記のとうりである。
以上実施例により、本発明の制電防汚性シート状物及
びその製造方法について詳細に説明するが、本発明は実
施例に限定されるものではない。
実施例1〜2,比較例1〜4 溶融紡糸して得られたナイロン6未延伸繊維に第1表
に示す処理液を繊維重量に対して5重量%になるように
付与した後、延伸し、次いで加熱エアジェット下、金網
ドラム上にてナイロンBCF(1600d/96f)繊維を製造し
た。得られた防汚性ナイロンBCF繊維とカーボン露出型
導電性繊維(鐘紡(株)、ベルトロン18d/1タイプ961)
をパイル糸として用い、通常タフトマシンにてループパ
イルカーペットを製造した。該導電性繊維はカーペット
パイル面1インチ間1本の割合で使用した。得られたル
ープパイルカーペットを酸性染料を用いて、ベージュ色
の連続染色し、乾燥後、ゴムラテックスを裏打ち後、乾
燥熱処理した。得られたループパイルカーペットの性能
を第2表に示した。
処方の固形分中のフッ素原子含有量59重量% 実施例4 実施例3で得られた連続染色乾燥後のループパイルカ
ーペットを裏打ちするにあたり、カーボン微粉末20重量
%を練込んだ裏打ち用ゴムラテックスを裏打ち後、乾燥
熱処理して制電防汚性ループパイルカーペットを得た。
実施例5 溶融紡糸して得られたポリエチレンテレフタレート系
ポリエステル未延伸繊維に第1表に示す処理液を繊維重
量に対して6重量%になるよう付与した後、延伸してポ
リエステルフィラメント(100φ/365)を製造した。
得られた防汚性ポリエステルフィラメントとカーボン
露出型導電繊維をパイル糸及びグランド糸に用いてトリ
コット編地を得た。
該導電性繊維は、パイル面1インチ間1本の割合で使
用した。得られたトリコット編地を先起毛、乾熱プレセ
ット後、分散染料を用いて高圧染色し、乾燥後、ブラッ
シング、剪毛後、160℃下60秒仕上セットをした。
得られた制電防汚性トリコット起毛品の性能を第2表
に示した。
実施例6 溶融紡糸して得られたナイロン6及びカチオン可染性
ナイロン6未延伸繊維に第1表に示す処理液を繊維重量
に対して6重量%になるよう付与した後、延伸、次いで
加熱エアジェット下金網ドラム上にて中空率20%田字中
空断面ナイロンBCF(800d/24f)繊維を製造した。得ら
れた通常酸染可染性及びカチオン可染性防汚性ナイロン
BCF繊維とカーボン露出型導電性繊維(鐘紡(株)、ベ
ルトロン18d/1タイプ961)を2本/1本/1本の割合でエア
混繊糸を得た。
得られた混繊糸をパイル糸として用い、通常タフトマ
シンにてループパイルカーペットを製造した。
得られたループパイルカーペットを含金染料及びカチ
オン染料を用いて、ブラウン/ベージュ色に連続染色
し、乾燥後、リンハロゲン系難燃剤5重量%及びカーボ
ン粉20重量%含有ラテックスを裏打ち後、乾燥熱処理し
た。
得られたループパイルカーペットの性能を第2表に示
した。
比較例5 実施例1において導電性繊維を使用しない以外は全く
実施例と同じ方法で、防汚性ループパイルカーパットを
得た。
比較例6 実施例3において、撥水撥油剤及び導電性繊維を使用
しない以外は全く実施例と同じ方法でループパイルカー
ペットを得た。
比較例7 実施例3において、導電性繊維を使用しない以外は全
く実施例と同じ方法で防汚性ループパイルカーペットを
得た。
比較例8 実施例6において、撥水撥油剤を使用しない以外は全
く実施例と同じ方法で異染ループパイルカーペットを得
た。
比較例9 実施例5において導電性繊維として導電性物質非露出
型導電性繊維(東レ(株)、ルアナ10d/1)を使用する
以外は実施例と全く同じ方法で、制電防汚性トリコット
起毛品を得た。
試験方法は次の通りである。
A.撥水性;イソプロピルアルコールと水を一定割合で混
合した液を作成し、この液の小滴を生地表面に置き、ぬ
れを観察した。
B.撥油性;AATCC−118−1975撥油性評価法に準ずる。
C.実用水性汚れ(水性汚れ防汚性);牛乳、ジュース
(オレンジ)、コーヒー、ホットコーヒー(45℃)、ケ
チャップ、人工海水、人工尿(40℃)、ソース、しょう
油のおよそ5ccの汚れをテスト生地表面に付着後5分放
置後ティッシュペーパーでふきとり後、生地表面の汚れ
の残存程度をJIS汚染グレースケールで、判定後、平均
値で評価した。
(油性汚れ);ビール、日本酒、ウイスキー、マヨネー
ズ、化粧乳液のおよそ5ccの汚れと重油及び40℃チョコ
レートをテスト生地表面に付着後、5分放置後、ティッ
シュペーパーでふきとり後、生地表面の残存程度をJIS
汚染グレースケールで判定後、平均値で評価し、尚、重
油、チョコレート汚れについてのみ、ベンジンふきとり
を行なった。
(耐ドライソイル);JIS L−1021敷物規格汚れ試験に
準ずる。
D.制電性;20℃、40%RH下摩擦帯電圧で評価した。
E.難燃性;45゜エアミックスバーナー法。(n=5)の
平均炭化表(cm)、残炎時間(秒)で評価した。
F.染色性;均染性、異色性を目視判定した。
摩擦試験法;JIS−L−1021 動的荷重法。ゴムロール1K
g×1万回後、撥水性、撥油性等を評価した。
実施例のループパイルカーペットは、撥水性、撥油
性、実用防汚性(水性汚れ、油性汚れ、耐ドライソイル
性)、制電性、難燃性および染色性(均染性)の全てに
優れた従来にない画期的なカーペットであり、しかも過
酷な摩耗試験後においても、各種特性を保持し、実用的
耐久性があることがわかる。
(発明の効果) 本発明は、カーペットや立毛シート状物において、パ
イル糸部(表層糸)に、繊維本体の表面に密着性、均一
付着性の良好な高フッ素含有化合物の皮膜で被覆された
撥水、撥油性繊維、特に多穴中空断面型繊維と導電性繊
維、特に導電部露出型導電性繊維を使用するため、通常
後加工法による撥水、撥油性製品や防汚性原糸単独使用
製品や導電性繊維/通常合繊使用製品に比べて、各種生
活汚れ、浮遊物、各種液状汚れ、泥汚れ等に対して、耐
久性ある実用防汚性と制電性を示す。したがって、本発
明は、風合、外観品位に優れ、かつ耐久性のある総合的
制電防汚性シート状物を経済的に提供することができ、
インテリア分野、一般衣料分野、自動車内装材分野等に
おいて非常に価値ある発明である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−169849(JP,A) 特開 昭54−112269(JP,A) 実公 昭46−6283(JP,Y1)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の(II)式 〔但し、Y:C1〜C6のアルキレン基、アラルキレン基 X:CH2 l,(但し、l=0〜4の整数) (但し、R0は水素原子、低級アルキル基、フェニレン
    基、エーテル基又はエステル基) R:水素原子又は低級アルキレン基 R1:C2〜C3低級アルキレン基 Rf:C3〜C14のパーフルオロアルキル基 m,n:正の整数 m/n=1/0〜2/1 x:2〜10の整数 で示され、フッ素含有率が50〜65重量%であるパーフル
    オロアルキル基含有化合物であるフッ素系撥水撥油剤に
    より繊維表面が被覆されている合成繊維と導電性繊維と
    をパイル糸として用いることを特徴とする制電防汚性シ
    ート状物。
  2. 【請求項2】合成繊維の繊維表面が親水性油剤とフッ素
    系撥水撥油剤とにより被覆されていることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の制電防汚性シート状物。
  3. 【請求項3】合成繊維が中空率10〜30%の1穴もしくは
    多穴の中空断面繊維であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の制電防汚性シート状物。
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JPS54112269A (en) * 1978-02-16 1979-09-03 Toray Industries Pile carpet
JPS56169849A (en) * 1980-05-30 1981-12-26 Matsushita Electric Works Ltd Carpet

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