JP3745289B2 - 自動車用艶出しクロス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の塗装面の軽いほこりなどを拭きとると共に、その塗装面の艶を回復させる自動車用艶出しクロスに関するものであって、特に使用後に繰り返し洗濯し艶出し剤を含浸させることにより再生が可能な、主としてレンタル用の自動車用艶出しクロスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、自動車などの塗装面の艶出しのためには、当該塗装面にワックスをかけることが広く行われていたが、自動車のワックスかけには手間がかかり、またムラが生じることも少なくなかった。
【0003】
そこで織布や不織布などの布帛に艶出し剤を含浸させた艶出しウェットクロスで塗装面を拭くことにより、塗装面に付着したほこりなどを除去すると共に、光沢を有する皮膜を形成するものが提案されている。例えばその一例として、特開2000−351961号公報に記載されたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら通常の織布や不織布などの布帛に艶出し剤を含浸させたものでは、これで自動車の塗装面を拭いたときに、塗装面を傷付けることが多い。常識的には、艶出し剤を含浸させることにより布帛と塗装面との摩擦抵抗が小さくなると考えられるが、繰り返し拭くことにより微細な多数の傷が生じ、艶が悪くなることが避けられない。
【0005】
単繊維の繊度が極端に小さい極細繊維の布帛は、塗装面を傷付けることなく拭くことが可能であると考えられるが、極細繊維はその単繊維が極端に細いため、摩擦により単繊維が切断され易く、耐久性に乏しい。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって、自動車などの塗装面を傷付けることがなく、かつ繰り返しの使用や洗濯にも耐え、レンタル用としても使用できる程度の高度の耐久性を有する艶出しクロスを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
而して本発明の自動車用艶出しクロスは、粗い表裏二重の織成物又は編成物よりなる基布の、前記表組織と裏組織との間に単繊維の繊度が0.5デニール以下の極細繊維を引き揃えた糸条を挟持すると共に、表裏組織の間隔から前記極細繊維を突出させて膨出部を形成してなる布帛の、少なくとも前記膨出部に艶出し剤を含浸せしめてなることを特徴とするものである。
【0008】
本発明における前記布帛としては、粗い二重の編成物を綴じ糸で一体に綴じ合わせてなる基布の、前記編成物の間に前記極細繊維を引き揃えた糸条を挟持すると共に、前記編成物の網目の間から極細繊維を突出させて膨出部を形成したものであるものであることが好ましい。
【0009】
また本発明における前記艶出し剤としては、オルガノポリシロキサン、界面活性剤及び水からなる水性乳化組成物が適当である。前記オルガノポリシロキサンとしては、25℃の粘度が50〜5000cStのジメチルポリシロキサンを含む ものが好ましく、またその含有量は、0.05〜5重量%が適当である。また前記界面活性剤の含有量は、0.005〜0.5重量%が適当である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明は、艶出し剤を含浸せしめる布帛が、繊維を織成又は編成してなる基布の片面又は両面に、単繊維の繊度が0.5デニール以下の極細繊維よりなる多数の膨出部を形成してなるものである点に特徴を有している。
【0011】
すなわち強固に織成又は編成してなる基布に、極細繊維よりなる糸条を編み込み、その極細繊維を基布の表面から突出させ、その極細繊維で塗装面を傷付けることなく拭くことができるのである。
【0012】
前記基布を構成する繊維は、通常の繊維を使用することができる。この基布に極細繊維を使用することも可能であるが、その場合には糸としての形状を保持し得る程度の撚りをかけたものとするべきである。
【0013】
基布の組織としては、織成又は編成したものである。その組織は特に限定されるものではないが、表裏二重組織とし、その表組織と裏組織との間に前記極細繊維の糸条を挟持し得る組織が好ましい。前記表裏の組織は特に限定されるものではなく、織布であれば平織り又は綾織り、編み物であれば横メリヤス編みなどの単純な組織で、粗く組織されていることが好ましい。
【0014】
また本発明において使用される極細繊維は、ナイロン若しくはポリエステル又はナイロンとポリエステルとの混用繊維などの合成繊維からなる繊維であって、単繊維の繊度が0.5デニール以下、好ましくは、0.05〜0.2デニールのものが使用される。
【0015】
そしてこの極細繊維の糸条を、前記二重組織の基布の表組織と裏組織との間に挟持し、表裏組織の間隔から突出させる。この糸条は、前記極細繊維を引き揃え、又は極めて甘い撚りをかけた状態で使用され、500〜2000デニール程度の太さのものが好ましい。
【0016】
図1及び図2は、本発明の布帛1の一例を示すものであって、基布2は表組織3と裏組織4との二重の編成物よりなっており、表組織3及び裏組織4はそれぞれ表地糸5及び裏地糸6で横メリヤス編みに粗く編成されている。
【0017】
そして綴じ糸7が表地糸5及び裏地糸6と共に表組織3及び裏組織4に編み込まれており、当該綴じ糸7により表組織3と裏組織4とが一体に綴じ合わされている。
【0018】
そしてその表組織3と裏組織4との間には、横方向に延びる極細繊維よりなる糸条8が挟持されており、当該糸条8は、表裏の各組織3、4の網目の間から図2に示すように突出して膨出部9を形成している。
【0019】
なお図面は布帛1の組織を摸式的に示しているので、基布2は極端に粗く、また膨出部9の配置も粗く表されているが、現実の布帛1においては基布2はより緻密であり、膨出部9は極細繊維が拡がってより大きいものとなっており、碁盤目状の基布2の組織から膨出部9が突出し、当該膨出部9においては糸条8が基布2による拘束が解かれて膨らんだ状態となっている。
【0020】
布帛1に含浸される艶出し剤は、艶出し機能、洗浄機能及び潤滑機能を有するものが使用され、布帛1における糸条8の極細繊維中に保持されることにより、簡単な車体表面の拭き取り作業によって、汚れ取りと艶出しを同時に成し得ることができる。
【0021】
本発明における艶出し剤としては、オルガノポリシロキサン、界面活性剤及び水からなる水性乳化組成物であることが好ましい。この艶出し剤は、ワックス、樹脂等の流動性を損なう造膜成分を含まないので、拭きムラができにくく、仕上げ拭きを必要としない。
【0022】
前記オルガノポリシロキサンとしては、艶出し機能と潤滑機能を有するものであればよく、特に限定されるものではないが、ジメチルポリシロキサンが特に好ましい。
【0023】
その他のオルガノポリシロキサンの例としては、ジメチルポリシロキサンにおけるメチル基に代えて、炭素数7以下の他のアルキル基が結合したジアルキルポリシロキサン、アルキル基とフェニル基が結合したアルキルフェニルポリシロキサンなどが使用でき、またジメチルポリシロキサンの側鎖又は末端の任意のメチル基が他の官能基と置換した、変性ジメチルポリシロキサンを使用することもできる。
【0024】
変性ジメチルポリシロキサンの例としては、例えばアミノ変性ジメチルポリシロキサン、アルキル変性ジメチルポリシロキサン、アルキルアラルキル変性ジメチルポリシロキサン、フッ素変性ジメチルポリシロキサン、エポキシ変性ジメチルポリシロキサン、アルコキシ変性ジメチルポリシロキサン、カルボキシ変性ジメチルポリシロキサン、メタクリロキシ変性ジメチルポリシロキサン、脂肪酸エステル変性ジメチルポリシロキサン、アミド変性ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン、カルビノール変性ジメチルポリシロキサン、フェノール変性ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェン変性ジメチルポリシロキサン、メルカプト変性ジメチルポリシロキサンなどを使用することができる。
【0025】
これらのオルガノポリシロキサンは、25℃の粘度が50〜5000cStのも のが好ましく、より好ましくは100〜1000cStの低粘度で流動性を有する ものが好ましい。オルガノポリシロキサンの粘度が小さいと艶が悪くなり、大き過ぎると拭きムラができやすい。
【0026】
またオルガノポリシロキサンは、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。艶出し剤における前記オルガノポリシロキサンの含有量は、0.05〜5重量%が適当である。オルガノポリシロキサンの含有量が少な過ぎると艶が悪く、潤滑性も悪くなり、また多過ぎると拭きムラができやすく、ギラギラ感が強く仕上がりも悪いものとなる。
【0027】
また艶出し剤に含まれる界面活性剤は、オルガノポリシロキサンの水中に対する乳化機能及び汚れに対する洗浄機能を有するものであればよく、アニオン系、ノニオン系、カチオン系及び両性系のいずれでもよい。
【0028】
このような界面活性剤の例としてはアニオン系では、ラウリル硫酸ナトリウムのようなアルキル硫酸塩、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウムのようなアルキルベンゼンスルフォン酸塩、オレイン酸ナトリウムのような脂肪酸塩、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルジフェニルエーテルジスルフォン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウムのようなポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等が挙げられる。
【0029】
またノニオン系では、ポリオキシエチレンラウリルエーテルのようなポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルのようなポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、N,N-ジメチルミスチリルアミンオキサイド等が挙げられる。
【0030】
またカチオン系では、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライドのような第4級アンモニウム塩等が挙げられる。両性系では、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインのようなベタイン型、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウムのようなイミダゾリン型等が 挙げられる。
【0031】
これらの界面活性剤は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。界面活性剤の含有量は、0.005〜0.5重量%が好ましく、より好ましくは0.01〜0.1重量%である。界面活性剤の含有量が0.005重量%より小さいとオルガノポリシロキサンの乳化物の安定性が悪くなり、0.5重量%より大きいと自動車塗膜に対する浸透性が強くなり、塗膜にシミを形成する等の悪影響を及ぼしやすい。
【0032】
本発明における艶出し剤の組成物中には、必要に応じて防腐剤、水溶性溶剤、高分子乳化安定剤、香料、着色料等を配合することができる。また拭きムラが生じない範囲で、少量のカルナバワックス、パラフィンワックス等のワックス類、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂類、及びそれらを溶解させるための石油系溶剤等の溶剤類を配合することができる。
【0033】
艶出し剤の組成物を水に乳化する方法は、公知の方法を使用することができ、オルガノポリシロキサンを乳化重合により重合してもよく、また機械的に乳化することもできる。
【0034】
本発明における艶出し剤を、前記布帛1に含浸させる方法は、ディッピング方式、シャワーリング方式、スプレー方式等、公知の方法で行うことができる。また艶出し剤は布帛1の全体に含浸させてもよいが、少なくとも極細繊維の膨出部9には含浸させることを要する。
【0035】
組成物を含浸させた布帛1は、樹脂フィルム等で構成されたパウチやチャック付袋などの容器内で、乾燥しないように気密性を保つことにより、長期間保管することができる。
【0036】
【作用】
本発明においては、布帛1の表面に突出した膨出部9が極細繊維よりなり、少なくともその膨出部9に艶出し剤が含浸しているので、この艶出しクロスで塗装面を拭いたとき、布帛1が艶出し剤で潤滑されて滑らかに滑りつつ、極細繊維が塗装面の汚れをこさぎ落とし、艶出し剤の機能に基づいて塗装面に対して洗浄、艶出しの作用をすると共に、塗装面に接触する極細繊維が極めて細く且つ柔軟であるので、塗装面を傷付けることがない。
【0037】
また本発明の艶出しクロスに用いられる布帛1は、強靭な組織により織成又は編成された基布2を有し、当該基布2から極細繊維よりなる膨出部9が突出した構造であるので、極細繊維は基布2に拘束され、その一部のみが膨出部9を形成している。
【0038】
従って、一部の極細繊維が摩擦などにより切断されても、基布2による拘束が解かれることはなく、繰り返しての摩擦や洗濯に対する耐久性に優れており、使用して汚れた艶出しクロスを洗浄して艶出し剤を再度含浸し、再使用することが可能であり、レンタル用の艶出しクロスとして極めて好適である。
【0039】
【実施例】
[布帛の作製]
実施例の布帛1として、図1及び図2に示す組織のものを使用した。当該布帛1における基布2を構成する表地糸5、裏地糸6、及び綴じ糸7は、150デニールのポリエステルのマルチフィラメント糸を使用し、糸条8としては、単繊維の繊度が0.1デニールの、ポリエステルとナイロンの混紡の極細繊維の、1000デニールの糸条を使用し、基布2の両面にそれぞれ、直径約1.5mm、突出高さ約1.0mmの膨出部9を、1cm2当り約20個形成した。(布帛イ)
【0040】
比較例の布帛として、150デニールのポリエステルのマルチフィラメント糸を使用し、1×1ゴム編みで編成したものを使用し、この布帛においては極細繊維は使用していない。(布帛ロ)
【0041】
前記布帛イ及び布帛ロについて、後述する洗濯耐久性試験を行った。また比較のために、市販のワックス入りの高撥水タイプの不織布製のウェットクロスについても、同様の試験を行った。
【0042】
[艶出し剤の調製]
布帛1に含浸する艶出し剤組成物A〜Iを、表1に示すオルガノポリシロキサンと、その1/10量の界面活性剤とを混合し、ホモジナイザーを用いて機械乳化法により乳化し、オルガノポリシロキサンの30重量%乳化液を調製し、それぞれ表1の濃度になるように希釈して、各艶出し剤組成物を得た。
【0043】
なお比較例Iにおいては、界面活性剤の配合量をオルガノポリシロキサンの1/100としたが、希釈時に水とオルガノポリシロキサンとが分離し、後述する試験に供することができなかった。
【0044】
また実施例Gは、市販のジメチルポリシロキサンの乳化重合品(日本ユニカー株式会社製FZ−4138、粘度100cSt)を表1の濃度になるように希釈し て目的の組成物を調整した。
【0045】
【表1】
Figure 0003745289
【0046】
[艶出しクロスの作製]
前記布帛(50g)に、表1の液(80g)をそれぞれスプレーにより含浸させて、艶出しクロスを作製した。また比較のために、不織布製のウェットクロスでワックス入の高撥水タイプの市販品を試験に供した。
【0047】
[評価方法と基準]
各艶出しクロスで実車を用いて拭き作業を行い、汚れの除去性、艶、拭きムラの有無について性能評価を行った。また塗膜への影響及び擦り傷の有無については、後述のテーブルテストを行った。
【0048】
▲1▼ 汚れの除去性:作業後の外観を目視により評価した。
○:良好
【0049】
▲2▼ 艶:作業後の塗装表面の艶の状態を目視で評価した後、光沢度を60度光沢度計で評価した。なお布帛1に水のみを含浸させ、拭き取りした後の光沢度は、82であった。
○:艶が良好である(光沢度90〜95)
△:やや艶が改善された(光沢度85〜90)
【0050】
▲3▼ 拭きムラの有無:作業後の外観を目視により評価した。
○:拭きムラなし
△:やや拭きムラあり
×:拭きムラが目立つ
【0051】
▲4▼ 塗膜への影響:塗装板(アクリルメラミン/黒色)上に含浸液をスポット状に置き、50℃の乾燥機中で30分間放置乾燥した。液跡を水洗した後塗膜外観を目視により評価した。
○:塗膜への影響なし
△:わずかなシミが発生
×:明らかなシミが発生
【0052】
▲5▼ 擦り傷の有無:洗浄試験機(JIS K 5400 8.11)を用いて、塗装板(鉄板にアクリルメラミン塗装/黒色)上を、500gの荷重をかけた艶出しクロスで10回往復運動させた後、塗膜上の擦り傷の有無について外観を目視により評価した。
○:擦り傷なし
△:わずかに擦り傷あり
×:擦り傷目立つ
【0053】
▲6▼ 洗濯耐久性:前記本発明の布帛イ、比較例の布帛ロ及び市販の不織布製のウェットクロスについて、家庭用洗濯機を使用して、洗濯及び乾燥を繰り返し、それらの損傷の程度を目視により観察した。
【0054】
洗濯の条件は、浴比1:20とし、家庭用洗剤を1リットル当たり2g使用して、50℃の温湯で10分間洗浄し、脱水した後5分間流水すすぎを行い、再度脱水し、50℃の温度で40分間乾燥した。同一の対象について以上の各操作を繰り返した。
【0055】
[試験結果]
以上の洗濯耐久性以外の各試験の結果を、表2に示す。
【0056】
【表2】
Figure 0003745289
【0057】
洗濯耐久性の結果は、不織布製の市販品においては洗濯及び乾燥を5回繰り返すまでに外観が変形し、それ以上の使用は不可能な状態であったが、本発明の布帛イ及び比較例の布帛ロは、20回繰り返しても外観上目立った変形は見られず、さらに繰り返して使用できる状態であった。
【0058】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、汚れの除去性に優れ、塗装面の艶も良好であると共に、拭きムラが生じることがなく、また塗膜への影響や塗膜に擦り傷が生じることもなく、また洗濯に対する耐久性も良好であって、極めて良好な艶出しクロスである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 布帛の組織の一例を示す表面図
【図2】 前記布帛の横断面図
【符号の説明】
1 布帛
2 基布
3 表組織(編成物)
4 裏組織(編成物)
7 綴じ糸
8 極細繊維の糸条
9 膨出部

Claims (6)

  1. 粗い表裏二重の織成物又は編成物(3、4)よりなる基布(2)の、前記表組織(3)と裏組織(4)との間に単繊維の繊度が0.5デニール以下の極細繊維を引き揃えた糸条(8)を挟持すると共に、表裏組織(3、4)の間隔から前記極細繊維を突出させて膨出部(9)を形成してなる布帛(1)の、少なくとも前記膨出部(9)に艶出し剤を含浸せしめてなることを特徴とする、自動車用艶出しクロス
  2. 前記布帛(1)が、粗い二重の編成物(3、4)を綴じ糸(7)で一体に綴じ合わせてなる基布(2)の、前記編成物(3、4)の間に前記極細繊維を引き揃えた糸条(8)を挟持すると共に、前記編成物(3、4)の網目の間から極細繊維を突出させて膨出部(9)を形成したものであることを特徴とする、請求項1に記載の自動車用艶出しクロス
  3. 前記艶出し剤が、オルガノポリシロキサン、界面活性剤及び水からなる水性乳化組成物であることを特徴とする、請求項1に記載の自動車用艶出しクロス
  4. 前記オルガノポリシロキサンが、25℃の粘度が50〜5000cStのジメチルポリシロキサンを含むことを特徴とする、請求項3に記載の自 動車用艶出しクロス
  5. 前記オルガノポリシロキサンの含有量が、0.05〜5重量%であることを特徴とする、請求項3に記載の自動車用艶出しクロス
  6. 前記界面活性剤の含有量が、0.005〜0.5重量%であることを特徴とする、請求項3に記載の自動車用艶出しクロス
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