JPH11206664A - 回転ブラシ洗浄体材料および回転ブラシ - Google Patents

回転ブラシ洗浄体材料および回転ブラシ

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JPH11206664A
JPH11206664A JP1558498A JP1558498A JPH11206664A JP H11206664 A JPH11206664 A JP H11206664A JP 1558498 A JP1558498 A JP 1558498A JP 1558498 A JP1558498 A JP 1558498A JP H11206664 A JPH11206664 A JP H11206664A
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Yukimasa Kuroda
幸政 黒田
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三吉 天野
Sueo Sugaya
季雄 菅谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被洗浄体の表面を傷つけずに、適度な硬さ(回
転ブラシの保形性)を有し、適度に水や洗浄液を吸液し
ても洗浄体材料の硬さおよび重量の変化が少なく、かつ
吸液および乾燥を繰返しても優れた耐久性を有し、摩擦
毛羽強さ、強力、寸法変化などの機械的特性に優れた回
転ブラシ洗浄体材料を提供する。 【解決手段】(1) 長繊維集合体を圧接接合して得られた
長繊維不織布に付着率0.5〜20重量%で樹脂を塗布
した不織布であって、該不織布の吸液時の剛軟性が50
〜150mmである回転ブラシ洗浄体材料。(2) 長繊維集
合体を圧接接合して得られた長繊維不織布に付着率0.
5〜20重量%で樹脂を塗布した不織布であって、該不
織布の吸液率が145重量%以上である回転ブラシ洗浄
体材料。(3) 前記回転ブラシ洗浄体材料を用いた回転ブ
ラシ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転ブラシ洗浄体材
料に関し、さらに詳しくは自動車、電車、飛行機、機械
などの表面を傷つけずに汚れを洗浄することができる、
洗車用回転ブラシなどに好適に用いられる回転ブラシ洗
浄体材料およびこの材料を用いた回転ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車などの被洗浄体の洗浄には、その
表面を傷つけずに汚れを洗浄するため、柔らかい洗浄体
材料が使用されている。しかし、柔らかい洗浄体材料
は、構成繊維内部に砂、ゴミなどを巻き込み易く、また
油などを吸着し、汚染され易いという欠点がある。また
このような材料を洗車用回転ブラシなどの洗浄体に用い
ると、回転時の腰がなく、被洗浄体を押圧しにくくなり
洗浄能力が低下し、また回転ブラシの形状が型崩れし易
く、破れ易く、さらに突起物に絡みついて被洗浄体を損
傷させ易いという問題があった。さらに水や洗浄液を吸
い易いために吸液性が高く、洗浄体の重量増加が大きく
なり、ブラシ回転時のモータ負荷が増大するなどの問題
があった。
【0003】一方、上記問題を解決するために硬い洗浄
体材料を使用すると、洗浄体材料が起立し易く、被洗浄
体表面を押圧し易くなり、回転時の腰があり、回転ブラ
シの形状の型崩れがなく、また吸液性が少なくなりモー
タ負荷変化が少なくなるなどの利点があるが、被洗浄体
の表面を傷つけ易くなるという問題が生じる。また近
年、洗浄液含水後の重量増加を小さくしてモーター負荷
変化を少なくし、かつ塗装表面を傷つけることのない洗
車ブラシ用不織布として、見かけ密度が0.2〜1g/
cm3 、撥水度が50以上である部分熱圧着された合成
長繊維不織布が提案されている(特開平7−12561
3号公報)。しかし、このような不織布を用いた場合に
は、不織布に保持される洗浄液量が少ないため、洗浄能
力が低下する等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解決し、被洗浄体の表面を傷つけずに、適
度な硬さ(回転ブラシの保形性)を有し、適度に水や洗
浄液を吸液しても洗浄体材料の硬さおよび重量の変化が
少なく、かつ吸液および乾燥を繰返しても優れた耐久性
を有し、摩擦毛羽強さ、強力、寸法変化(収縮率)など
の機械的特性に優れた回転ブラシ洗浄体材料および回転
ブラシを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み、鋭意検討した結果、特定の不織布に特定の樹脂
加工を行って一定の剛軟性を有する不織布を用いること
により、適度な吸液性を有し、かつ吸液および乾燥を繰
り返しても優れた耐久性を有し、回転時のモータ負荷変
化の少ない回転ブラシ洗浄体材料が得られることを見い
だし、本発明に到達したものである。すなわち、本願で
特許請求される発明は以下のとおりである。
【0006】(1)長繊維集合体を圧接接合して得られ
た長繊維不織布に付着率0.5〜20重量%で樹脂を塗
布した不織布であって、該不織布の吸液時の剛軟性が5
0〜150mmである回転ブラシ洗浄体材料。 (2)長繊維集合体を圧接接合して得られた長繊維不織
布に付着率0.5〜20重量%で樹脂を塗布した不織布
であって、該不織布の吸液率が145重量%以上である
回転ブラシ洗浄体材料。 (3)前記不織布の目付が50〜300g/m2 以上で
ある(1) 、(2) 記載の回転ブラシ洗浄体材料。 (4)前記不織布の引張強力が5kg/5cm以上である
(1) 〜(3) のいずれかに記載の回転ブラシ洗浄体材料。 (5)前記不織布の平均みかけ密度が0.1〜0.3g
/cm3 である(1) 〜(4)のいずれかに記載の回転ブラシ
洗浄体材料。 (6)前記(1) 〜(5) のいずれかに記載の回転ブラシ洗
浄体材料を用いた回転ブラシ。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明における回転ブラシ洗浄体
材料は、例えば、一端が束ねられた扇形状のプリーツ状
不織布からなる複数の洗浄ユニットとされ、これらは回
転体の軸に固定されて洗車用回転ブラシなどの回転ブラ
シとして使用される。図1は、本発明の一実施例を示す
洗車用回転ブラシの側面図である。該洗車用回転ブラシ
は、回転体である鋼管3の外周に、8枚のプリーツ状不
織布2が接合された洗浄ユニット1が複数固定され、上
記鋼管3に図示しない駆動部から回転力が与えられて回
転し、被洗浄体を洗浄する。
【0008】本発明において、回転ブラシ洗浄体材料と
しては不織布が用いられるが、該不織布の吸液時の剛軟
性は50〜150mm、好ましくは70〜130mm、より
好ましくは90〜130mmであることが必要である。不
織布の吸液時の剛軟性が50mm未満では、不織布が柔ら
かすぎて吸液時の回転ブラシの形状維持が難しく、型崩
れし易くなり、また150mmを超えると不織布が硬く、
回転ブラシの形状維持に優れ、型崩れしにくくなるが、
被洗浄体の表面を傷つけやすくなる。本発明において、
不織布の吸液時の剛軟性は、洗剤2gを水1リットルに
溶解した溶液中に10分間浸漬して十分に濡らした後、
該溶液から引き上げて20秒間水切りした後の不織布
(試験片)を、JIS−L−1096 A法(45度カ
ンチレバー法)に基づいて測定した値をいう。
【0009】回転ブラシ洗浄体材料としての不織布は、
被洗浄体の表面を洗浄する際に供給される水や洗浄液を
吸液するが、一般に吸液時の剛軟性は、乾燥時の剛軟性
に比べて低下する。本発明においては、後述する樹脂加
工および圧接接合処理が施された不織布を用いるため、
吸液時の不織布の剛軟性の低下を抑制しつつ、一定の吸
液率を確保することができ、また吸液時および乾燥時の
剛軟性および重量の変化、さらには繰り返し使用による
吸液率の変化が少なくなり、モーター負荷変化を少なく
することができる。
【0010】上記剛軟性を有する不織布は、長繊維集合
体を圧接接合して得られた長繊維不織布に付着率0.5
〜20重量%、好ましくは1.0〜15重量%で樹脂を
塗布することにより得ることができる。長繊維不織布の
樹脂付着率が0.5重量%未満では不織布が柔らかく吸
液時の剛軟性が小さく、回転ブラシが型崩れし易くな
り、また20重量%を超えると不織布が硬くなりすぎて
プラスチックライクで吸液時の剛軟性が大きくなり、被
洗浄体の表面を傷つけ易くなる。また上記範囲の樹脂付
着率を有する不織布は、吸液および乾燥の繰り返しによ
る不織布の耐久性を向上させつつ一定の吸液率を確保す
ることができる。
【0011】長繊維不織布の樹脂加工は公知の浸漬法、
スプレー法、コーティング法などの1種または2種以上
を組み合わせて行うことができる。樹脂加工には、アク
リル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、ラテックス樹
脂などの単一または2種以上混合した主剤と、タンニン
などの固着剤、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂などの
撥水剤、界面活性剤、顔料などの助剤とを組み合わせた
加工剤が用いられる。これらの主剤と助剤を混合した加
工剤を用いるのが好ましいが、これらを別々に塗布して
樹脂加工してもよい。このような主剤と助剤を組み合わ
せて樹脂加工することにより、不織布を構成する繊維相
互の自由度を拘束せずに、繊維交絡部の接合を強め、不
織布の水や洗浄液の吸液性および吸液時の剛軟性を改善
することができる。
【0012】また長繊維集合体の圧接接合は、全面接合
よりも部分的に凹凸エンボスで接合させるのが、構成す
る繊維の拘束が少なく、不織布が柔らかくなり、かつ強
度、摩擦毛羽などの点から好ましい。不織布の部分圧着
面積比率は3〜30%が好ましく、より好ましくは5〜
25%である。3%未満では構成する繊維の相互の接合
面積比率が少なく、不織布が柔らかく、剛軟性が小さく
なり、強度、摩擦毛羽などに劣る場合がある。また30
%超えると不織布が硬すぎ、プラスチックライクで剛軟
性が大きくなり、回転ブラシが型崩れし難いが、被洗浄
体の表面を傷つけやすくなる。部分圧着1個当たりの面
積は0.5〜5.0mm2 の範囲とするのが好ましく、ま
た不織布全面に均一に分布させるのが好ましい。
【0013】本発明に用いられる長繊維集合体は、例え
ば、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリアミ
ド繊維、これらの複合繊維または共重合繊維などの単一
または2種以上を混合または積層してなる長繊維を、ス
パンボンド法、サーマルボンド法、ニードルパンチ法な
どの公知の方法を1種また2種以上組合わせて製造され
る。該繊維の平均繊維径としては0.5〜20デニール
が好ましく、より好ましくは1.0〜10デニールであ
る。また繊維断面形状は丸形およびY型、X型、ハ型な
どの異型構造が用いられる。
【0014】本発明における不織布の吸液率は、洗浄能
力の低下を防止する点から、145重量%以上とするの
が好ましく、より好ましくは150〜400重量%、さ
らに好ましくは170〜300重量%の範囲である。な
お、本発明において吸液率は、試験片(不織布)を洗剤
2gを1リットルの水に溶解した溶液に10分間浸漬し
て十分に濡らした後、取り出して20秒水切りした時の
重量変化から算出したものである。
【0015】本発明に用いられる不織布の平均みかけ密
度(繊維密度)は0.1〜0.3g/cm3 が好ましく、
より好ましくは0.15〜0.25g/cm3 である。平
均みかけ密度が0.1g/cm3 未満では構成する繊維の
空隙が大きく、不織布が柔らかくなり、被洗浄体の表面
を傷つけることはないが、剛軟性が小さく回転ブラシが
型崩れし易く、繰返し使用の耐久性が乏しくなる。また
0.3g/cm3 を超えると不織布が硬く、剛軟性が大き
くなり、回転ブラシが型崩れし難いが、被洗浄体の表面
を傷つけ易くなる。
【0016】本発明に用いられる不織布の目付は50〜
300g/m2 が好ましく、より好ましくは70〜20
0g/m2 、さらに好ましくは80〜150g/m2
ある。目付が50g/m2 未満では硬さが不足し、強度
が低く剛軟性が小さくなり易い。また300g/m2
超えると不織布が硬く、剛軟性が大きくなるが、不織布
の乾燥時と吸液時の重量変化が大きくなり、モータ負荷
変化が大きくなり易い。本発明に用いられる不織布の引
張強力は5kg/5cm以上、好ましくは10〜150
kg/5cmである。引張強力が少なすぎると不織布の
耐久性、特に吸液時の耐久性が低下し易い。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、例中における不織布の剛軟性、吸液率、摩擦毛羽強
さ、洗濯試験および収縮率、摩擦傷、平均みかけ密度、
樹脂付着率は下記の方法で測定した。 (1)剛軟性:JIS−L−1096 A法(45度カ
ンチレバー法)に準じて測定した。試料は5cm×15cm
の試験片とし、縦方向3点の平均値をとった。吸液時の
剛軟性は、乾燥時の不織布を洗剤2gを1リットルの水
に溶解した溶液に10分間入れて充分に濡らした後、該
溶液から引き上げて20秒間水切りして試料片とし、上
記方法で測定した。 (2)吸液率:試験片(乾燥重量W)を洗剤2gを1リ
ットルの水に溶解した溶液に10分間入れて充分に濡ら
した後、取出して20秒間水切りし、そのときの試料重
量W1 を測定し、式〔(W1 −W)/W〕×100によ
り試料の重量変化による吸液率を算出した。
【0018】(3)摩擦毛羽強さ:JIS−L−109
6 C法に準じて外観変化を下記の基準により判定し
た。 ○:異常なし、△:やや損傷している、×:損傷が甚だ
しい (4)洗濯試験:家庭用洗濯機で温度25度、浴比3
0:1、洗剤2g/l、洗濯時間5分を1回とし、洗濯
回数のまとめ洗い、10回単位で連続して行った。また
洗濯後の収縮率は、30cm角の試料に縦、横各々20cm
間隔で印を書き、洗濯前後の寸法変化から求めた。な
お、該洗濯試験10回は、自動車などの被洗浄体を実際
に5000台分繰り返し使用した場合に相当する。 (5)摩擦傷:アルミニウム板の上に試料を乗せ、手で
摩擦し、この試料表面の外観変化を下記の基準で判定し
た。なお、試料としては、乾燥時の不織布を洗剤2gを
1リットルの水に溶解した溶液に10分間入れて充分に
濡らした後、該溶液から引き上げて20秒間水切りした
ものを用いた。 ○:異常なし、△:やや損傷している、×:損傷が甚だ
しい (6)平均みかけ密度:JIS−L−1096に準じて
測定した厚みと重量から算出した。 (7)樹脂付着率:樹脂加工前後の試料重量を求め、下
記の式により算出した。ただし、W0 は樹脂加工前の試
料重量、W2 は樹脂加工後の試料重量である。 〔(W2 −W0 )/W0 〕×100
【0019】実施例1〜3、比較例1〜2 スパンボンド法によりナイロン長繊維不織布(目付12
0g/m2 、平均繊維径2.1デニール、平均みかけ密
度は0.19g/cm3 、部分圧着面積比率が12%、引
張強力が縦方向50.5kg/5cm幅、横方向24.5kg
/5cm幅)を、青色染色加工し、続いて天然タンニンを
固着させ、次いでゴム系ラテックス樹脂、メラミン樹脂
およびフッ素樹脂を混合調整した加工剤を用いて浸漬法
により表1に示す樹脂付着率となるように樹脂加工して
それぞれの不織布を得た。得られた不織布の剛軟性、吸
液性、摩擦毛羽強さ、寸法変化(収縮率)特性および繰
返し使用の耐久性評価として洗濯試験をモデル的に行
い、その結果を表1に示した。
【0020】実施例4〜6、比較例3〜4 スパンボンド法によりポリプロピレン長繊維不織布(目
付100g/m2 、平均繊維径2.8デニール、平均み
かけ密度は0.16g/cm3 、部分圧着面積比率が6
%、引張強力が縦方向26.5kg/5cm幅、横方向1
2.5kg/5cm幅)を、緑色顔料、ウレタン樹脂、メラ
ミン樹脂、界面活性剤、固着剤(天然タンニン)および
フッ素樹脂を混合調整した加工剤を用いて浸漬法により
表1に示す樹脂付着率となるように樹脂加工してそれぞ
れの不織布を得た。得られた不織布の剛軟性、吸液性、
摩擦毛羽強さ、寸法変化(収縮率)特性および繰返し使
用の耐久性評価として洗濯試験をモデル的に行い、その
結果を表1に示した。
【0021】実施例7〜8、比較例5 スパンボンド法によりポリエステル長繊維不織布(目付
50g/m2 、平均繊維径1.6デニール、平均みかけ
密度は0.22g/cm3 、部分圧着面積比率が24%、
引張強力が、縦方向力が縦方向18.5kg/5cm幅、横
方向9.5kg/5cm幅)を、赤色顔料、アクリル樹脂、
メラミン樹脂、界面活性剤、固着剤(天然タンニン)お
よびフッ素樹脂を混合調整した加工剤を用いて浸漬法に
より表2に示す樹脂付着率となるように樹脂加工してそ
れぞれの不織布を得た。得られた不織布の剛軟性、吸液
性、摩擦毛羽強さ、寸法変化(収縮率)特性および繰返
し使用の耐久性評価として洗濯試験をモデル的に行い、
その結果を表2に示した。
【0022】実施例9〜10、比較例6 スパンボンド法によりポリエステル長繊維不織布(目付
200g/m、平均繊維径4.5デニール、平均みかけ
密度は0.13g/cm3 、部分圧着面積比率が12%、
引張強力が縦方向30.5kg/5cm幅、横方向29.5
kg/5cm幅)を、赤色顔料、アクリル樹脂、メラミン樹
脂、界面活性剤、固着剤(タンニン)およびフッ素樹脂
を混合調整した加工剤を用いて浸漬法により表2に示す
樹脂付着率となるように樹脂加工してそれぞれの不織布
を得た。得られた不織布の剛軟性、吸液性、摩擦毛羽強
さ、寸法変化(収縮率)特性および繰返し使用の耐久性
評価として洗濯試験をモデル的に行い、その結果を表2
に示した。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】表1および表2から、本発明の不織布(実
施例1〜実施例10)は、乾燥時および吸液時の剛軟性
の変化が少なく、また繰り返し使用による不織布の剛軟
性の低下および不織布の吸液率の変化も少ないことがわ
かった。また不織布乾燥時の摩擦傷の発生が少なく、さ
らに繰り返し使用による摩擦毛羽強さの低下もなく、収
縮率も少ないことがわかった。
【0026】実施例11 実施例1で得られた不織布を用いて図1に示す洗車用回
転ブラシを作製し、洗剤2gを1リットルの水に溶解し
た洗浄液を用いて実際に自動車の洗車を実施したが、適
度な剛軟性を有しているため洗浄能力に優れ、また洗車
を繰り返して行っても不織布の剛軟性の低下がなく、回
転ブラシの洗浄能力に低下がなく、また保形性に優れ、
さらに洗車時に自動車を傷つけることがなく、良好な洗
車を行うことができた。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、被洗浄体の表面を傷つ
けずに、適度な硬さ(回転ブラシの保形性)を有し、適
度に水や洗浄液を吸液しても洗浄体材料の硬さおよび重
量の変化が少なく、かつ吸液および乾燥を繰返しても優
れた耐久性を有し、摩擦毛羽強さ、強力、寸法変化(収
縮率)などの機械的特性に優れた回転ブラシ洗浄体材料
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す洗車用ブラシの側面図
である。
【符号の説明】
1…洗浄ユニット、2…プリーツ状不織布、3…鋼管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 三吉 山梨県富士吉田市下吉田4033番地 株式会 社富士セイセン内 (72)発明者 菅谷 季雄 山梨県富士吉田市下吉田4033番地 株式会 社富士セイセン内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長繊維集合体を圧接接合して得られた長
    繊維不織布に付着率0.5〜20重量%で樹脂を塗布し
    た不織布であって、該不織布の吸液時の剛軟性が50〜
    150mmである回転ブラシ洗浄体材料。
  2. 【請求項2】 長繊維集合体を圧接接合して得られた長
    繊維不織布に付着率0.5〜20重量%で樹脂を塗布し
    た不織布であって、該不織布の吸液率が145重量%以
    上である回転ブラシ洗浄体材料。
  3. 【請求項3】 前記不織布の目付が50〜300g/m
    2 である請求項1または2記載の回転ブラシ洗浄体材
    料。
  4. 【請求項4】 前記不織布の引張強力が5kg/5cm以上
    である請求項1ないし3のいずれかに記載の回転ブラシ
    洗浄体材料。
  5. 【請求項5】 前記不織布の平均みかけ密度が0.1〜
    0.3g/cm3 である請求項1ないし4のいずれかに記
    載の回転ブラシ洗浄体材料。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の回
    転ブラシ洗浄体材料を用いた回転ブラシ。
JP01558498A 1998-01-28 1998-01-28 回転ブラシ洗浄体材料および回転ブラシ Expired - Lifetime JP4402181B2 (ja)

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Cited By (4)

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