JPH027327Y2 - - Google Patents

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JPH027327Y2
JPH027327Y2 JP1986194737U JP19473786U JPH027327Y2 JP H027327 Y2 JPH027327 Y2 JP H027327Y2 JP 1986194737 U JP1986194737 U JP 1986194737U JP 19473786 U JP19473786 U JP 19473786U JP H027327 Y2 JPH027327 Y2 JP H027327Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はクローラ車両の走行駆動用減速機、
詳しくはスプロケツトを有するハブに設けられた
内歯に、このハブの内部で公転するピニオンの外
歯が噛み合わされてなる差動減速機に関する。
〔従来の技術〕
クローラ車両の走行駆動用減速機が特開昭56−
39341号に示されている。この減速機は、第3図
及び第4図に示すように、スプロケツト201を
有するハブ200に多数の小径ピン202からな
る内歯203が設けられ、このハブ200の内部
で公転される二つのピニオン204,204の外
歯205が前記内歯203に噛み合わされ、か
つ、車体支持ブロツク300の一端部が長い柱状
部301により構成され、この柱状部301に、
前記ピニオン204,204を公転させる複数の
クランク軸206…とこのクランク軸206…を
支える大部分の軸受207とが装着され、クラン
ク軸206…を支える一部の軸受208が前記柱
状部301の端面にボルト止めされた端円板20
9に装着され、さらに、前記車体支持ブロツク3
00の外周と前記端円板209の外周に装着した
軸受210,211により前記ハブ200が回転
自在に支持され、ピニオン204,204の中心
部の貫通孔212,213に遊嵌挿された油圧モ
ータ等の駆動源の出力軸301の回転が第一外歯
歯車214、第二外歯歯車215を介してクラン
ク軸206に伝達される構成になつている。この
減速機によると、三つのクランク軸206が車体
支持ブロツク300の一端部に固定され、それぞ
れのクランク部がクランク軸206の回転軸線
Acに対してそれぞれeだけ反対側へ偏心してい
るので、クランク軸206が回転すると、ピニオ
ン204,204がクランク軸206により自転
を阻止された状態で公転し、その結果、ピニオン
204,204の外歯205とハブ200の内歯
203との噛み合いによりハブ200と共にスプ
ロケツト201が減速回転する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、第3図及び第4図に示した減速
機には次の欠点がある。即ち第5図に示すよう
に、スプロケツト201と軸受210の中心間距
離をl1、スプロケツト201と軸受211の中心
間距離をl2(l1<l2)、スプロケツト201の中心
から車両側の減速機固定用フレームAの端面A1
までの距離をl3、スプロケツト3の中心からハブ
200の右端までの距離をl4とした場合、車両重
量等による負荷Wがスプロケツト201に作用す
ると、ハブ200を支持している二つの軸受21
0,211に作用する荷重に大きな差異が生じ、
一方の軸受211には{l2/(l1+l2)}×Wで表
される大きな負荷W1が作用し、この負荷W1はさ
らに端円板209を介して柱状部301にも作用
する。また、スプロケツト201に加わるトルク
は第3図に示した第一外歯歯車214と第二外歯
歯車215との噛み合いにより伝達されるので、
このトルクも同様に端円板209を介して柱状部
301に作用する。従つて車両重量による負荷と
スプロケツト201に加わるトルクとの複合負荷
により柱状部301が撓み、第一外歯歯車214
に対する複数の第二外歯歯車215の噛み合い面
やピニオン204,204とハブ200の内歯2
05との噛み合い面の極部当たりにより耐用寿命
の低下を招く。
この考案は以上の技術的課題を解決するために
なされたもので、スプロケツトからの荷重をハブ
を支持する二つの軸受に均等に分配すること、減
速機部分にスプロケツトからの荷重を作用させな
いようにすることによつて、小型かつ軽量である
にもかかわらず耐用寿命の長いクローラ車両の走
行駆動用減速機を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するために講じた技術的手段
は、クローラ車両の走行装置に取り付けられる車
体支持ブロツクの内部に油圧モータを設けると共
に突出部を設け、この車体支持ブロツクの突出部
に前記走行装置のシユーを駆動するスプロケツト
を外周に備えると共に、内部に内歯を設けてあ
り、その軸方向の端面にカバーが固定されたハブ
を軸受を介して支承し、前記ハブ内には、その内
歯に噛み合う外歯を有するピニオンが配置してあ
り、このピニオンに揺動運動を与えるクランク軸
を前記ハブの中心軸線上に回転自在に保持すると
共に、前記ピニオンは前記車体支持ブロツクの突
出部の軸方向の端面にキヤリアで前記クランク軸
に平行に取り付けたキヤリアピンが貫通し、前記
油圧モータの回転が前記クランク軸を介してピニ
オンに揺動回転として伝達され、この揺動回転が
キヤリアピンを介して前記ハブに伝達され、油圧
モータの回転数が前記ハブの内歯数とピニオンの
外歯数との歯数差に応じた減速を行うクローラ車
両の走行駆動用減速機において、前記ハブのスプ
ロケツトを設けた部分と車体支持ブロツクの突出
端を重ねて配置し、前記スプロケツトと車体支持
ブロツクの突出端の間に2つの軸受を並べて設
け、この軸受はその一方の側面を車体支持ブロツ
クの突出端に設けた段部に当接させ他の側面を前
記キヤリアに当接させて保持され、前記スプロケ
ツトの中心位置と前記2つの軸受の間の中心とを
ほぼ一致させて前記ハブを車体支持ブロツクの突
出端に回転自在に支持させたことである。
〔作用〕
上記構成の減速機は次のように作用する。ハブ
のスプロケツトを設けた部分と車体支持ブロツク
の突出端との間に2つの軸受が並べて設けられて
あり、かつ、スプロケツトの中心位置と2つの軸
受の間の中心とがほぼ一致していることから、ス
プロケツトに作用する車体重量等の負荷は前記二
個の軸受に均等に分配される。また、油圧モータ
の駆動源側と減速機側とを車体支持ブロツク及び
キヤリアを境として分離し、しかも、ハブを支持
する二つの軸受を叙述のように支持ブロツクに設
けてあるから、前記車体重量の大部分は支持ブロ
ツクで受け持たれることになり、前記キヤリアに
一部の荷重が作用するもののそれ以外の減速機側
の部品には余分な荷重が作用しない。
〔実施例〕
第1図はこの考案の実施例による減速機の縦断
面図、第2図は同減速機の一部省略−線断面
図である。
第1図中、1は差動減速機を示す。この減速機
1は、クランク軸2と、軸受3を介してクランク
軸2の基端部に装着され、複数のキヤリアピン1
2…が突設されたキヤリア4と、クランク軸2の
クランク部5に相対摺動回動自在に嵌め込まれた
二つのピニオン6,7と、これらのピニオン6,
7を内包するハブ8と、クランク軸2の先端部を
軸受9を介して支持し、かつ、前記ハブ8の端面
にボルト止めされたカバー10と、ハブ8に取り
付けられて走行装置のシユーを駆動するスプロケ
ツト11とを備え、ピニオン6,7の偏心箇所に
設けられた複数のピン孔13…、14…のそれぞ
れに前記キヤリアピン12が遊嵌挿されていると
共に、ピニオン6,7の外歯6a,7aがハブ8
の内歯8aに部分的に噛み合わされている。ま
た、この減速機1において、クランク軸2の回転
軸線mは前記ハブ8の軸心上に配置されている。
このような減速機1は、車体支持ブロツク20
に取り付けられる。以下、取付部分の構造を説明
する。車体支持ブロツク20の一端部には円環状
の突出部21が具備され、その他端部には凹部2
0aが設けられている。前記突出部21には、そ
の先端部付近の外周に一個の軸受22が設けら
れ、さらに、この軸受22の設置箇所よりも前記
先端部から離れた箇所の突出部21の外周にも別
の一個の軸受23が設けられている。図示例で
は、これらの軸受22,23を相隣接した箇所に
設置してある。これらの軸受22,23には、減
速機1のハブ8が回転自在に支持され、支持され
た状態ではスプロケツト11の中心がこれらの軸
受22,23の相互間のほぼ中央部、即ち軸受2
2,23同士の当接部分又はその近傍に配置され
ている。また、キヤリア4は前記突出部21の先
端面にキヤリアピン12の基端部で位置決めさ
れ、そのねじ部12aで固定される。なお、この
実施例では、キヤリアピン12の基端部にねじ1
2aを一体的に形成したが、キヤリア4を突出部
21に固定するためのねじ12aとキヤリアピン
12とキヤリア4の位置決めをする基端部とは
各々別体としてもよい。車体支持ブロツク20の
凹部20aには油圧モータでなる駆動源(不図
示)が密嵌合されており、その出力軸24に固着
された外歯歯車25が前記クランク軸2の基端部
に形成された内歯歯車14に噛み合わされてい
る。
次に作用を説明する。
駆動源の出力軸24が回転すると、外歯歯車2
5と内歯歯車14の歯数比に応じてクランク軸2
が減速回転し、このクランク軸2のクランク部5
がクランク軸2の回転軸線mに対してxだけ偏心
した状態で回転する。この偏心回転運動はピニオ
ン6,7に伝達され、これらピニオン6,7が公
転する。このとき、ピニオン6,7のピン孔1
3,14の孔壁面がピン12…に摺動し、このピ
ン12…がピニオン6,7の自転を阻止しながら
ピニオン6,7を円滑に公転させる。ピニオン
6,7が公転すると、ピニオン6,7の外歯6
a,7aがハブ8の内歯8aを蹴り、ハブ8を減
速回転させる。従つてスプロケツト11が回転
し、クローラ車両の走行系が駆動される。
このように減速機1を車体支持ブロツク20に
取り付けた状態において、スプロケツト11に作
用する車体重量等の負荷はハブ8を介して軸受2
2,23に均等に分配され、しかも、軸受22,
23に分配された車体重量の大部分が車体支持ブ
ロツク20の突出部21によつて受け持たれ、減
速機1側においてはキヤリア4に車体重量の一部
が加わるだけでその他の減速機部品には車体重量
が加わらない。
〔考案の効果〕
この考案の減速機はスプロケツトに作用する車
体重量の大部分がハブを支持する二個の軸受に均
等に分配され、車体支持ブロツクによつて受け持
たれる。そのため、減速機の構成部品であるキヤ
リアに一部の荷重が作用するもののそれ以外の減
速機部品には余分な荷重が作用しない。また、こ
のことから減速機側の各軸受に作用する荷重のば
らつきがなくなり、それらの軸受の耐用寿命が向
上する。更に減速機の歯車の噛み合わせが円滑に
行われることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案装置の断面図、第2図は第1
図の−線断面図であり対称面である左半分を
省略した図、第3図は従来装置の断面図、第4図
は第3図の一部省略−線断面図、第5図は第
3図の一部拡大図である。 4……キヤリア、5……クランク軸、6,7…
…ピニオン、6a,7a……ピニオンの外歯、8
……ハブ、8a……ハブの内歯、11……スプロ
ケツト、12……キヤリアピン、20……車体支
持ブロツク、21……車体支持ブロツクの突出
部、22,23……軸受、24……出力軸、m…
…クランク軸の回転軸線。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 クローラ車両の走行装置に取り付けられる車体
    支持ブロツクの内部に油圧モータを設けると共に
    突出部を設け、この車体支持ブロツクの突出部に
    前記走行装置のシユーを駆動するスプロケツトを
    外周に備えると共に、内部に内歯を設けてあり、
    その軸方向の端面にカバーが固定されたハブを軸
    受を介して支承し、前記ハブ内には、その内歯に
    噛み合う外歯を有するピニオンが配置してあり、
    このピニオンに揺動運動を与えるクランク軸を前
    記ハブの中心軸線上に回転自在に保持すると共
    に、前記ピニオンは前記車体支持ブロツクの突出
    部の軸方向の端面にキヤリアで前記クランク軸に
    平行に取り付けたキヤリアピンが貫通し、前記油
    圧モータの回転が前記クランク軸を介してピニオ
    ンに揺動回転として伝達され、この揺動回転がキ
    ヤリアピンを介して前記ハブに伝達され、油圧モ
    ータの回転数が前記ハブの内歯数とピニオンの外
    歯数との歯数差に応じた減速を行うクローラ車両
    の走行駆動用減速機において、 前記ハブのスプロケツトを設けた部分と車体支
    持ブロツクの突出端を重ねて配置し、前記スプロ
    ケツトと車体支持ブロツクの突出端の間に2つの
    軸受を並べて設け、この軸受はその一方の側面を
    車体支持ブロツクの突出端に設けた段部に当接さ
    せ他の側面を前記キヤリアに当接させて保持さ
    れ、前記スプロケツトの中心位置と前記2つの軸
    受の間の中心とをほぼ一致させて前記ハブを車体
    支持ブロツクの突出端に回転自在に支持させたこ
    とを特徴とするクローラ車両の走行駆動用減速
    機。
JP1986194737U 1986-12-18 1986-12-18 Expired JPH027327Y2 (ja)

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JPS62112349U JPS62112349U (ja) 1987-07-17
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236698A (ja) * 2010-07-29 2010-10-21 Nabtesco Corp 減速機

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JPS55107149A (en) * 1979-02-05 1980-08-16 Teijin Seiki Co Ltd Driving apparatus
JPS5854255A (ja) * 1981-09-24 1983-03-31 Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd 減速機

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