JPH031642Y2 - - Google Patents

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JPH031642Y2
JPH031642Y2 JP1984115186U JP11518684U JPH031642Y2 JP H031642 Y2 JPH031642 Y2 JP H031642Y2 JP 1984115186 U JP1984115186 U JP 1984115186U JP 11518684 U JP11518684 U JP 11518684U JP H031642 Y2 JPH031642 Y2 JP H031642Y2
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JP
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gear
planetary
shaft
fixed
ring gear
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JP1984115186U
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JPS6130740U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、トラクタ等、各種車輌の最終減速装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
トラクタ等の車輌では、後輪用デフ装置から左
右の各後輪に至る動力伝達系に、最終減速用とし
て遊星減速装置を介装したものがある。この種の
減速装置は、デフヨーク軸等の入力軸に太陽ギヤ
ーを固定すると共に、後車軸等の出力軸に遊星キ
ヤリヤーを固定し、太陽ギヤーを入力用、遊星ギ
ヤーを出力用として使用するのが通常である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の太陽ギヤーを入力用、遊
星ギヤーを出力用として使用するものにおいて、
十分な減速比を確保しようとした場合、太陽ギヤ
ーを小径にしなければならず、そのため太陽ギヤ
ーの損傷が著しくなる欠点がある。また逆に太陽
ギヤーを小径にせずに遊星ギヤーを大径にすれ
ば、それに応じて遊星キヤリヤー、リングギヤー
が大きくなり、大型化するという欠点がある。従
つて従来では遊星減速装置と云えども、小型で減
速比を大きくとり、かつ耐久性の向上を図ること
は困難であつた。 本考案は、このような従来の
問題点を解決し得る最終減速装置を提供するもの
である。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は前述のような従来の問題点を解決する
ための手段として、入力軸7と出力軸14との間
に遊星減速装置12が介装され、この遊星減速装
置12には、入力軸7に設けられた遊星キヤリヤ
ー26と遊星キヤリヤー26に支持されかつ2個
の大小ギヤー部27,28を有する遊星ギヤー2
9と、遊星ギヤー29の大ギヤー部27に咬合さ
れかつ固定側に設けられた固定リングギヤー31
と、遊星ギヤー29の小ギヤー部28に咬合され
かつ出力軸14に設けられた出力リングギヤー3
2とが具備され、前記遊星キヤリヤー26はその
中心にボス部33を備え、該ボス部33が前記遊
星ギヤー29における小ギヤー部28の径内に収
納されて入力軸7に套嵌固定されているものであ
る。
〔作用〕
入力軸7から動力が伝達されると、第2図に示
すように遊星キヤリヤー26が入力軸7と一体に
a矢示方向に回転し、遊星ギヤー29のギヤー部
28が固定リングギヤー31と咬合するため、遊
星ギヤー29がb矢示方向に自転する。従つて、
遊星ギヤー29のギヤー部28に咬合する出力リ
ングギヤー32がc矢示方向に回転し、出力軸1
4へと動力を伝達する。
〔実施例〕
以下、図示の実施例について本考案を詳述す
る。
第1図において、1はトラクタ車体を構成する
ミツシヨンケースで、その後部に後輪用のデフ装
置2が設けられる。デフ装置2はベベルギヤー
3、デフケース4、デフピニオン5、デフサイド
ギヤー6及びデフヨーク軸7等を有する。デフケ
ース4は左右両側の軸受8、軸受ケース9を介し
てミツシヨンケース1の側壁10に回転自在に支
持され、またデフヨーク軸7は入力軸としてのも
のであつて、軸受ケース9内を経て左右両側方に
突出せしめられる。11はデフヨーク軸7を制動
するための油圧式のブレーキ装置12は最終減速
用の遊星減速装置、13は後車軸(出力軸)14
を軸受15を介して保持する後車軸ケースで、こ
れらはミツシヨンケース1の両側に直列状に配置
され、そのブレーキ装置11の固定盤16、ブレ
ーキケース17遊星減速装置12の減速ケース1
8及び後車軸ケース13はボルト19でミツシヨ
ンケース1の側壁10に共締めされている。ブレ
ーキ装置11は、固定盤16及びブレーキケース
17の他、デフヨーク軸7のスプライン部7aに
套嵌されたブレーキ板20、ブレーキ板20を挾
むように配置されかつピン21により回転不能に
係止された静止板22、ブレーキ板20及び静止
板22をブレーキケース17の受圧面23との間
で挾持する押圧板24を付勢するように固定盤1
6に嵌合された周方向複数個のピストン25等を
備えて成る。遊星減速装置12はデフヨーク軸7
のスプライン部7aの外端部に套嵌された遊星キ
ヤリヤー26と、大小2個のギヤー部27,28
を有しかつ遊星キヤリヤー26に支軸30を介し
て回転自在に支持された周方向複数個の遊星ギヤ
ー29と、遊星ギヤー29の大ギヤー部27に咬
合する固定リングギヤー31と、遊星ギヤー29
の小ギヤー部28に咬合する出力リングギヤー3
2とを備えて成る。遊星ギヤー29は小ギヤー部
28側が外側方側となるように設けられ、またそ
の小ギヤー部28は遊星キヤリヤー26のボス部
33の外周側に位置せしめられている。固定リン
グギヤー31はブレーキケース17と減速ケース
18との間にボルト19で共締めにより固定され
ている。出力リングギヤー32は碗状に形成され
ており、そのボス部34はデフヨーク軸7の外方
側の後車軸14にスプライン結合され、かつ抜止
め板35、ボルト36により抜止めされている。
遊星キヤリヤー26は内方側の外周で軸受37を
介してブレーキケース17により回転自在に支持
されると共に、外方側で軸受38を介して出力リ
ングギヤー32のボス部34により回転自在に支
持されている。なお、後車軸13の外端には後輪
(図示せず)が取付けられる。なお軸受37,3
8にはボール軸受が使用されている。
次に上記構成における作用を説明する。デフ装
置2のデフヨーク軸7が第2図のa矢示方向に回
転すると、これと一体に遊星キヤリヤー26が同
方向に回転する。すると固定リングギヤー31に
遊星ギヤー29の大ギヤー部27が咬合状態にあ
るため、遊星ギヤー29は支軸30廻りにb矢示
方向に自転しながらa矢示方向へと公転を続け
る。一方、遊転ギヤー29の小ギヤー部28が出
力リングギヤー34に咬合しており、その小ギヤ
ー部28の出力リングギヤー32に対する歯数比
と大ギヤー部27の固定リングギヤー31に対す
る歯数比とが相違するため、出力リングギヤー3
2がc矢示方向に回転し、その回転が後車軸14
を介して後軸へと伝達されて行くのである。
このように遊星ギヤー29として大小ギヤー部
27,28を備えたダブル構造のものを使用し、
出力リングギヤー31を出力用とすることによ
り、減速比を従来に比較して大きくとることがで
きる。従つてミツシヨンケース1内の主変速装置
等において、その減速比を大きくとる必要がな
く、ミツシヨン系統の寿命アツプにもつながる。
また遊星減速装置12にダブル構造の遊星ギヤー
29を使用し、図示のような構成にすることによ
り、従来必要であつた太陽ギヤーが不要となり、
減速比を大きくとり得るにも拘らず、遊星減速装
置12全体をコンパクト化でき地上高を大きくで
き、また耐久性も向上する。更に、これら構成が
相俟つてミツシヨンケース1自体も小型化できる
ので、他仕様のものと兼用することも十分可能で
あり、兼用化による量産効果も期待できる。遊星
キヤリヤー26の一方側を軸受37を介してブレ
ーキケース17により支持すると共に、他方側を
軸受38を介して、後車軸13上の出力リングギ
ヤー32のボス部34により支持し、遊星キヤリ
ヤー26を2点支持とすることによつて、遊星キ
ヤリヤー26の回転時における軸振れ等がなく、
安定した支持が可能となり、耐久性が向上する。
なお、遊星ギヤー29は大小ギヤー部27,2
8を一体にした一体構造の他、一体的に回転し得
るならば、別体構造にすることもできる。
遊星キヤリヤー26は耐久性からすれば、第1
図の如く二点支持にする方が望ましいが、第3図
に示すように軸受38のみでも、ギヤー部27が
固定リングギヤー31に咬合しているので、十分
に耐え得る。またデフヨーク軸7と後車軸14と
の対向端部を相対回転自在に嵌合させる等の構造
にすれば、軸受38も省くことができる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、遊星キヤリヤー26を入力軸
7に設けて入力用として使用する一方、遊星ギヤ
ー29を2個のギヤー部27,28を有するダブ
ル構造とし、その一方のギヤー部27を固定リン
グギヤー31に、他方のギヤー部28を出力リン
グギヤー32に夫々咬合させているから、従来の
遊星減速装置に比較して減速比を大きくとりつつ
小型化を図ることができ、遊星キヤリヤー26の
中心に備えたボス部33を、遊星ギヤー29にお
ける小ギヤー部28の径内に収納して入力軸7に
套嵌固定したので軸方向長さが短くできてまた耐
久性の向上も図り得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2
図はその動作説明図、第3図は他の実施例を示す
断面図である。 2……デフ装置、7……デフヨーク軸(入力
軸)、11……ブレーキ装置、12……遊星減速
装置、13……後車軸ケース、14……後車軸
(出力軸)、26……遊星キヤリヤー、27,28
……ギヤー部、29……遊星ギヤー、31……固
定リングギヤー、32……出力リングギヤー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 入力軸7と出力軸14との間に遊星減速装置1
    2が介装され、この遊星減速装置12には、入力
    軸7に設けられた遊星キヤリヤー26と、遊星キ
    ヤリヤー26に支持されかつ2個の大小ギヤー部
    27,28を有する遊星ギヤー29と、遊星ギヤ
    ー29の大のギヤー部27に咬合されかつ固定側
    に設けられた固定リングギヤー31と、遊星ギヤ
    ー29の小ギヤー部28に咬合されかつ出力軸1
    4に設けられた出力リングギヤー32とが具備さ
    れ、更に、前記遊星キヤリヤー26の中心に備え
    たボス部33を、遊星ギヤー29における小ギヤ
    ー部28の径内位置に収めて出力軸7に套嵌固定
    したことを特徴とする車輌の最終減速装置。
JP1984115186U 1984-07-28 1984-07-28 車輌の最終減速装置 Granted JPS6130740U (ja)

Priority Applications (1)

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JP1984115186U JPS6130740U (ja) 1984-07-28 1984-07-28 車輌の最終減速装置

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JP1984115186U JPS6130740U (ja) 1984-07-28 1984-07-28 車輌の最終減速装置

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Publication Number Publication Date
JPS6130740U JPS6130740U (ja) 1986-02-24
JPH031642Y2 true JPH031642Y2 (ja) 1991-01-18

Family

ID=30674166

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JP1984115186U Granted JPS6130740U (ja) 1984-07-28 1984-07-28 車輌の最終減速装置

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JP2001121981A (ja) * 1999-10-29 2001-05-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両の動力伝達装置
WO2001036842A1 (fr) * 1999-11-15 2001-05-25 Nidec Copal Corporation Engrenage reducteur
JP7135639B2 (ja) * 2018-09-19 2022-09-13 株式会社アイシン インホイールモータ型の車両駆動装置

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JPS6130740U (ja) 1986-02-24

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