JPS642823B2 - - Google Patents
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- JPS642823B2 JPS642823B2 JP54111262A JP11126279A JPS642823B2 JP S642823 B2 JPS642823 B2 JP S642823B2 JP 54111262 A JP54111262 A JP 54111262A JP 11126279 A JP11126279 A JP 11126279A JP S642823 B2 JPS642823 B2 JP S642823B2
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 24
- 239000000969 carrier Substances 0.000 claims 1
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 2
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H3/00—Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
- F16H3/44—Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion
- F16H3/62—Gearings having three or more central gears
- F16H3/66—Gearings having three or more central gears composed of a number of gear trains without drive passing from one train to another
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H3/00—Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
- F16H3/44—Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion
- F16H3/46—Gearings having only two central gears, connected by orbital gears
- F16H3/48—Gearings having only two central gears, connected by orbital gears with single orbital gears or pairs of rigidly-connected orbital gears
- F16H3/52—Gearings having only two central gears, connected by orbital gears with single orbital gears or pairs of rigidly-connected orbital gears comprising orbital spur gears
- F16H3/54—Gearings having only two central gears, connected by orbital gears with single orbital gears or pairs of rigidly-connected orbital gears comprising orbital spur gears one of the central gears being internally toothed and the other externally toothed
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H2200/00—Transmissions for multiple ratios
- F16H2200/003—Transmissions for multiple ratios characterised by the number of forward speeds
- F16H2200/0043—Transmissions for multiple ratios characterised by the number of forward speeds the gear ratios comprising four forward speeds
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H2200/00—Transmissions for multiple ratios
- F16H2200/20—Transmissions using gears with orbital motion
- F16H2200/2002—Transmissions using gears with orbital motion characterised by the number of sets of orbital gears
- F16H2200/201—Transmissions using gears with orbital motion characterised by the number of sets of orbital gears with three sets of orbital gears
Description
［産業上の利用分野］
本発明は車輌用自動変速機に装着されるオーバ
ドライブ装置に関する。 ［従来技術］ 従来、遊星歯車機構にクラツチ、ブレーキ及び
一方向クラツチを組み込んでオーバドライブ装置
を構成する場合、遊星歯車機構の構成要素間にト
ルク伝達する際に精度誤差による強制力が発生
し、これら要素間に一方向クラツチのレースを直
結するとこの強制力が一方向クラツチの作動性及
び耐久性を悪化せしめる欠点がある。 この欠点を解決するために、一方向クラツチの
レースの一方を前記要素にスプライン結合させて
浮動化せしめ、各要素の寸法誤差や各要素間の取
付誤差による一方向クラツチの心ずれがあつても
これをスプラインによつて吸収せしめる必要があ
り、且つ入力軸と出力軸との間のトルク伝達に伴
ない遊星歯車機構のヘリカルギヤ噛合面間に生ず
るスラストを吸収する必要がある。 そこで遊星歯車機構のヘリカルギヤ噛合面間に
生ずるスラストを第１図に示される如く、サンギ
ヤと油圧サーボドラムの連結部と一方向クラツチ
のアウタレースとの間にスペーサを設けたこと構
造が考えられる。 ［発明が解決しようとする問題点］ しかしこの構造ではサンギヤの図示右方向への
スラスト荷重を吸収せしめることができるが、ス
ペーサがスラスト荷重を受けた場合、レースの一
方のスプライン結合の自由度が拘束され、偏心を
生ずる為一方向クラツチにラジアル荷重が加わり
耐久性が損なわれる場合が生ずる。 特に遊星歯車機構のサンギヤを制動せしめた状
態で入力軸を駆動せしめると、入力軸に連結され
たキヤリヤを介してプラネタリピニオンはサンギ
ヤ及びリングギヤと噛合しつつ自転及びサンギヤ
の軸心周りに公転を行ない、サンギヤの軸心周り
にセンタリングを行なおうとするが、この際のサ
ンギヤとプラネタリピニオンとに噛合する面に作
用するトルクは大であるので、遊星歯車機構の各
要素に寸法誤差があつたりその組み立ての寸法誤
差があると、前記噛合面に作用する力が部分的に
過大となり、サンギヤの軸心を振らせたりプラネ
タリピニオンを支承するキヤリヤの回転軸を振動
せしめるように作用する。従つて一方向のクラツ
チの両レースを固定せしめると、アウタレースの
回転にはインナレースに対して相対的に大きく偏
心する振れが含まれることとなる。 ところで一方向クラツチのスプラグはアウタレ
ースとともに入力軸の回転速度でインナレースの
内面上を金属接触で摺動しており、前記相対的に
大きく偏心する振れが生ずるとスプラグが各レー
スに対して接触するカム面の摩耗が促進されるこ
とになり一方向クラツチ早期に破損せしめる。ス
プラグがインナレース及びアウタレースと噛み合
う作用は、スプラグの前記カム面と各レース内面
との接触点におけるカム面の形状とスプラグの受
けるトルクとによつて行なわれるものであるた
め、前記カム面の摩耗はスプラグを噛み合いから
跳ね返すホツピング現象またはホツピングアウト
現象、更には噛み込み方向に行き過ぎてスプラグ
を反転せしめるロールオーバ現象を発生させ、一
方向クラツチに破損を生ぜしめるからである。 そこで、本発明は一方向クラツチのアウタレー
スをキヤリヤに同心的に設けたクラツチハブにス
プライン連結せしめ、サンギヤとキヤリヤとの間
にスラストベアリングを設け、更に一方向クラツ
チとサンギヤとの間に空間を形成して前記一方向
クラツチにサンギヤからのスラスト力を負荷せし
めないようにすることにより、上記問題点を解決
し一方向クラツチの耐久性が向上できる自動変速
機のオーバドライブ装置の提供を目的とする。 ［問題点を解決するための手段］ 本発明の自動変速機のオーバドライブ装置は、
サンギヤ、プラネタリピニオン、及びリングギヤ
からなる遊星歯車機構と、前記プラネタリピニオ
ンを支承するキヤリヤと同心的に連結した入力軸
と、前記リングギヤと同心的に連結した出力軸
と、前記サンギヤと前記キヤリヤを係脱自在に結
合するクラツチと、前記サンギヤを制動するブレ
ーキと、前記サンギヤと前記キヤリヤとの間に配
設され前記サンギヤが制動されたときに前記キヤ
リヤをオーバランせしめる一方向クラツチとより
なり、前記一方向クラツチのレースはスプライン
結合により浮動化せしめられ、前記クラツチは前
記キヤリヤに同心的に連結された一方のクラツチ
ハブとサンギヤと一体的に回転せしめられる他方
のクラツチハブとの間に構成せしめられ、前記ブ
レーキは前記他方のクラツチハブと歯車変速装置
のハウジングとの間に構成せしめられたオーバド
ライブ装置に於て、前記サンギヤと前記キヤリヤ
との間にスラストベアリングを介在せしめ前記サ
ンギヤと前記キヤリヤ間に生じたスラスト力を該
スラストベアリングで受け前記一方向クラツチの
レースとサンギヤ連結部材との軸方向間に空間を
形成して前記一方向クラツチにサンギヤからのス
ラスト力を負荷せしめないようにした自動変速機
のオーバドライブ装置の構造を有するものであ
る。 ［作用及び効果］ 本発明に於ては、一方向クラツチのアウタレー
スをキヤリヤに同心的に設けたクラツチハブにス
プライン連結せしめ、サンギヤとキヤリヤとの間
にスラストベアリングを設けて一方向クラツチに
サンギヤからのスラストを受けないように一方向
クラツチとサンギヤの間に空間を形成したもので
あるから、サンギヤとキヤリヤとの間、即ち一方
向クラツチのインナレースとアウタレースを連結
したクラツチハブとの間の相対回転に偏心する振
れが生じたとしても、一方向クラツチのアウタレ
ースと前記クラツチハブとの間のスプライン結合
によりその振れは除去され、アウタレースのイン
ナレースに対する同心性が維持されるので、スプ
ラグのカム面に前記振れに基づく摩耗を生じさせ
る恐れはないので一方向クラツチの耐久性が向上
できる。 ［実施例］ 次に本発明を第２図及び第３図に基づき説明す
る。 添付の第２図は本発明のオーバドライブ装置が
適用される車輌用自動変速機の一例を示す縦断面
であり、先ずこのオーバドライブ装置付き自動変
速機の概略の構成を説明する。 この自動変速機はトルクコンバータ１、オーバ
ドライブ装置２、前進３段後進１段の補助変速装
置３及び油圧制御部４を含んでいる。 トルクコンバータ１はポンプ５、タービン６及
びステータ７を含む周知のものであり、ポンプ５
は機関クランク軸８と連結され、タービン６はタ
ービン軸９に連結されている。タービン軸９はト
ルクコンバータ１の出力軸をなすものであり、こ
れはまたオーバドライブ装置２の入力軸となつて
おり、オーバドライブ装置に於る遊星歯車装置１
００のキヤリヤ１０に連結されている。キヤリヤ
１０によつて回転可能に保持されたプラネタリピ
ニオン１４はサンギヤ１１及びリングギヤ１５と
噛み合つている。サンギヤ１１とキヤリヤ１０の
間には多板クラツチ１２と一方向クラツチ１３が
設けられており、更いサンギヤ１１とオーバドラ
イブ装置２を包含するハウジング或はオーバドラ
イブケース１６の間には多板ブレーキ１９が設け
られている。 トルクコンバータ１は前述のポンプ５、タービ
ン６、ステータ７等を内包するハウジング１７を
備えており、また補助変速装置３は以下に説明さ
れる遊星歯車機構、クラツチ及びブレーキを内包
するハウジング１７或はトランスミツシヨンケー
ス１８を含んでおり、これらのハウジング１７及
び１８はそれらの接合部に沿つて図には示されて
いないボルトにより互いに結合されている。オー
バドライブケース１６はオイルポンプギヤを内蔵
するハウジング或はオイルポンプボデイ２０，２
１と共にボルト２２によりトランスミツシヨンケ
ース１８に締結されている。尚、組み立てに当つ
ては、オーバドライブケース１６及びオイルポン
プボデイ２０，２１を先ずボルト２２によりトラ
ンスミツシヨンケース１８に締結した後、これに
トルクコンバータハウジング１７が組み合され、
前述の図には示されていないボルトによりトルク
コンバータハウジング１７とトランスミツシヨン
ケース１８とが互いに締結される。 オーバドライブ装置２のリングギヤ１５は補助
変速装置３の入力軸であるオーバドライブ装置２
の出力軸２３に連結されている。入力軸２３と中
間軸２９の間には多板クラツチ２４が設けられて
おり、またオーバドライブ装置の出力軸である入
力軸２３とサンギヤ軸３０の間には多板クラツチ
２５が設けられている。サンギヤ軸３０とトラン
スミツシヨンケース１８に固定されたサポート３
１の間には多板ブレーキ２６が設けられている。
サンギヤ軸３０に形成されたサンギヤ３２はキヤ
リヤ３３、該キヤリヤにより担持されたプラネタ
リピニオン３４、該ピニオンと噛み合つたリング
ギヤ３５、他の一つのキヤリヤ３６、該キヤリヤ
により担持されたプラネタリピニオン３７、該ピ
ニオンと噛み合うリングギヤ３８と共に二列の遊
星歯車装置を構成している。一方の遊星歯車装置
に於るリングギヤ３５は中間軸２９と連結されて
いる。 またこの遊星歯車装置に於るキヤリヤ３３は他
方の遊星歯車装置に於るリングギヤ３８と連結さ
れており、キヤリヤ及びリングギヤは出力軸３９
と連結されている。また該他方の遊星歯車装置に
於るキヤリヤ３６とトランスミツシヨンケース１
８の間には多板ブレーキ２７と一方向クラツチ２
８が設けられている。 補助変速装置３の下部には油圧制御装置４が内
蔵されており、機関の出力及び車輌の車速に応じ
て油圧制御装置内の複数のバルブの種々の切換え
により各クラツチ及びブレーキの係合または解放
を行い、オーバドライブ（O.D）を含む前進４段
の変速または手動切換による後進１段の変速が行
なわれるようになつている。 変速ギヤ位置とクラツチ及びブレーキの作動状
態を表１に示す。
ドライブ装置に関する。 ［従来技術］ 従来、遊星歯車機構にクラツチ、ブレーキ及び
一方向クラツチを組み込んでオーバドライブ装置
を構成する場合、遊星歯車機構の構成要素間にト
ルク伝達する際に精度誤差による強制力が発生
し、これら要素間に一方向クラツチのレースを直
結するとこの強制力が一方向クラツチの作動性及
び耐久性を悪化せしめる欠点がある。 この欠点を解決するために、一方向クラツチの
レースの一方を前記要素にスプライン結合させて
浮動化せしめ、各要素の寸法誤差や各要素間の取
付誤差による一方向クラツチの心ずれがあつても
これをスプラインによつて吸収せしめる必要があ
り、且つ入力軸と出力軸との間のトルク伝達に伴
ない遊星歯車機構のヘリカルギヤ噛合面間に生ず
るスラストを吸収する必要がある。 そこで遊星歯車機構のヘリカルギヤ噛合面間に
生ずるスラストを第１図に示される如く、サンギ
ヤと油圧サーボドラムの連結部と一方向クラツチ
のアウタレースとの間にスペーサを設けたこと構
造が考えられる。 ［発明が解決しようとする問題点］ しかしこの構造ではサンギヤの図示右方向への
スラスト荷重を吸収せしめることができるが、ス
ペーサがスラスト荷重を受けた場合、レースの一
方のスプライン結合の自由度が拘束され、偏心を
生ずる為一方向クラツチにラジアル荷重が加わり
耐久性が損なわれる場合が生ずる。 特に遊星歯車機構のサンギヤを制動せしめた状
態で入力軸を駆動せしめると、入力軸に連結され
たキヤリヤを介してプラネタリピニオンはサンギ
ヤ及びリングギヤと噛合しつつ自転及びサンギヤ
の軸心周りに公転を行ない、サンギヤの軸心周り
にセンタリングを行なおうとするが、この際のサ
ンギヤとプラネタリピニオンとに噛合する面に作
用するトルクは大であるので、遊星歯車機構の各
要素に寸法誤差があつたりその組み立ての寸法誤
差があると、前記噛合面に作用する力が部分的に
過大となり、サンギヤの軸心を振らせたりプラネ
タリピニオンを支承するキヤリヤの回転軸を振動
せしめるように作用する。従つて一方向のクラツ
チの両レースを固定せしめると、アウタレースの
回転にはインナレースに対して相対的に大きく偏
心する振れが含まれることとなる。 ところで一方向クラツチのスプラグはアウタレ
ースとともに入力軸の回転速度でインナレースの
内面上を金属接触で摺動しており、前記相対的に
大きく偏心する振れが生ずるとスプラグが各レー
スに対して接触するカム面の摩耗が促進されるこ
とになり一方向クラツチ早期に破損せしめる。ス
プラグがインナレース及びアウタレースと噛み合
う作用は、スプラグの前記カム面と各レース内面
との接触点におけるカム面の形状とスプラグの受
けるトルクとによつて行なわれるものであるた
め、前記カム面の摩耗はスプラグを噛み合いから
跳ね返すホツピング現象またはホツピングアウト
現象、更には噛み込み方向に行き過ぎてスプラグ
を反転せしめるロールオーバ現象を発生させ、一
方向クラツチに破損を生ぜしめるからである。 そこで、本発明は一方向クラツチのアウタレー
スをキヤリヤに同心的に設けたクラツチハブにス
プライン連結せしめ、サンギヤとキヤリヤとの間
にスラストベアリングを設け、更に一方向クラツ
チとサンギヤとの間に空間を形成して前記一方向
クラツチにサンギヤからのスラスト力を負荷せし
めないようにすることにより、上記問題点を解決
し一方向クラツチの耐久性が向上できる自動変速
機のオーバドライブ装置の提供を目的とする。 ［問題点を解決するための手段］ 本発明の自動変速機のオーバドライブ装置は、
サンギヤ、プラネタリピニオン、及びリングギヤ
からなる遊星歯車機構と、前記プラネタリピニオ
ンを支承するキヤリヤと同心的に連結した入力軸
と、前記リングギヤと同心的に連結した出力軸
と、前記サンギヤと前記キヤリヤを係脱自在に結
合するクラツチと、前記サンギヤを制動するブレ
ーキと、前記サンギヤと前記キヤリヤとの間に配
設され前記サンギヤが制動されたときに前記キヤ
リヤをオーバランせしめる一方向クラツチとより
なり、前記一方向クラツチのレースはスプライン
結合により浮動化せしめられ、前記クラツチは前
記キヤリヤに同心的に連結された一方のクラツチ
ハブとサンギヤと一体的に回転せしめられる他方
のクラツチハブとの間に構成せしめられ、前記ブ
レーキは前記他方のクラツチハブと歯車変速装置
のハウジングとの間に構成せしめられたオーバド
ライブ装置に於て、前記サンギヤと前記キヤリヤ
との間にスラストベアリングを介在せしめ前記サ
ンギヤと前記キヤリヤ間に生じたスラスト力を該
スラストベアリングで受け前記一方向クラツチの
レースとサンギヤ連結部材との軸方向間に空間を
形成して前記一方向クラツチにサンギヤからのス
ラスト力を負荷せしめないようにした自動変速機
のオーバドライブ装置の構造を有するものであ
る。 ［作用及び効果］ 本発明に於ては、一方向クラツチのアウタレー
スをキヤリヤに同心的に設けたクラツチハブにス
プライン連結せしめ、サンギヤとキヤリヤとの間
にスラストベアリングを設けて一方向クラツチに
サンギヤからのスラストを受けないように一方向
クラツチとサンギヤの間に空間を形成したもので
あるから、サンギヤとキヤリヤとの間、即ち一方
向クラツチのインナレースとアウタレースを連結
したクラツチハブとの間の相対回転に偏心する振
れが生じたとしても、一方向クラツチのアウタレ
ースと前記クラツチハブとの間のスプライン結合
によりその振れは除去され、アウタレースのイン
ナレースに対する同心性が維持されるので、スプ
ラグのカム面に前記振れに基づく摩耗を生じさせ
る恐れはないので一方向クラツチの耐久性が向上
できる。 ［実施例］ 次に本発明を第２図及び第３図に基づき説明す
る。 添付の第２図は本発明のオーバドライブ装置が
適用される車輌用自動変速機の一例を示す縦断面
であり、先ずこのオーバドライブ装置付き自動変
速機の概略の構成を説明する。 この自動変速機はトルクコンバータ１、オーバ
ドライブ装置２、前進３段後進１段の補助変速装
置３及び油圧制御部４を含んでいる。 トルクコンバータ１はポンプ５、タービン６及
びステータ７を含む周知のものであり、ポンプ５
は機関クランク軸８と連結され、タービン６はタ
ービン軸９に連結されている。タービン軸９はト
ルクコンバータ１の出力軸をなすものであり、こ
れはまたオーバドライブ装置２の入力軸となつて
おり、オーバドライブ装置に於る遊星歯車装置１
００のキヤリヤ１０に連結されている。キヤリヤ
１０によつて回転可能に保持されたプラネタリピ
ニオン１４はサンギヤ１１及びリングギヤ１５と
噛み合つている。サンギヤ１１とキヤリヤ１０の
間には多板クラツチ１２と一方向クラツチ１３が
設けられており、更いサンギヤ１１とオーバドラ
イブ装置２を包含するハウジング或はオーバドラ
イブケース１６の間には多板ブレーキ１９が設け
られている。 トルクコンバータ１は前述のポンプ５、タービ
ン６、ステータ７等を内包するハウジング１７を
備えており、また補助変速装置３は以下に説明さ
れる遊星歯車機構、クラツチ及びブレーキを内包
するハウジング１７或はトランスミツシヨンケー
ス１８を含んでおり、これらのハウジング１７及
び１８はそれらの接合部に沿つて図には示されて
いないボルトにより互いに結合されている。オー
バドライブケース１６はオイルポンプギヤを内蔵
するハウジング或はオイルポンプボデイ２０，２
１と共にボルト２２によりトランスミツシヨンケ
ース１８に締結されている。尚、組み立てに当つ
ては、オーバドライブケース１６及びオイルポン
プボデイ２０，２１を先ずボルト２２によりトラ
ンスミツシヨンケース１８に締結した後、これに
トルクコンバータハウジング１７が組み合され、
前述の図には示されていないボルトによりトルク
コンバータハウジング１７とトランスミツシヨン
ケース１８とが互いに締結される。 オーバドライブ装置２のリングギヤ１５は補助
変速装置３の入力軸であるオーバドライブ装置２
の出力軸２３に連結されている。入力軸２３と中
間軸２９の間には多板クラツチ２４が設けられて
おり、またオーバドライブ装置の出力軸である入
力軸２３とサンギヤ軸３０の間には多板クラツチ
２５が設けられている。サンギヤ軸３０とトラン
スミツシヨンケース１８に固定されたサポート３
１の間には多板ブレーキ２６が設けられている。
サンギヤ軸３０に形成されたサンギヤ３２はキヤ
リヤ３３、該キヤリヤにより担持されたプラネタ
リピニオン３４、該ピニオンと噛み合つたリング
ギヤ３５、他の一つのキヤリヤ３６、該キヤリヤ
により担持されたプラネタリピニオン３７、該ピ
ニオンと噛み合うリングギヤ３８と共に二列の遊
星歯車装置を構成している。一方の遊星歯車装置
に於るリングギヤ３５は中間軸２９と連結されて
いる。 またこの遊星歯車装置に於るキヤリヤ３３は他
方の遊星歯車装置に於るリングギヤ３８と連結さ
れており、キヤリヤ及びリングギヤは出力軸３９
と連結されている。また該他方の遊星歯車装置に
於るキヤリヤ３６とトランスミツシヨンケース１
８の間には多板ブレーキ２７と一方向クラツチ２
８が設けられている。 補助変速装置３の下部には油圧制御装置４が内
蔵されており、機関の出力及び車輌の車速に応じ
て油圧制御装置内の複数のバルブの種々の切換え
により各クラツチ及びブレーキの係合または解放
を行い、オーバドライブ（O.D）を含む前進４段
の変速または手動切換による後進１段の変速が行
なわれるようになつている。 変速ギヤ位置とクラツチ及びブレーキの作動状
態を表１に示す。
【表】
ここで〇は各クラツチ及びブレーキが係合状態
にありまた×はそれらが解放状態にあることを示
す。 第３図は第２図の自動変速機における本発明の
オーバドライブ装置部分の拡大図であり、第１図
と同一符号は同一物を示す。本発明では一方向ク
ラツチ１３のアウタレース１３Ａをキヤリヤ１０
に同心的に設けたクラツチハブにスプライン連結
せしめ、多板クラツチ１２の油圧サーボのドラム
１２Ａとサンギヤ１１との連結部１２Ｂと一方向
クラツチ１３との間に隙間４４を形成するととも
にサンギヤ１１の後端とキヤリヤ１０との間にス
ラストベアリング４３を介在せしめている。 このようにサンギヤ１１の後端とキヤリヤ１０
との間にスラストベアリング４３を介在せしめる
ことにより、サンギヤ１１に加わる後方向のスラ
スト荷重は矢印Ｂの如くスラストベアリング４
３、キヤリヤ１０、リングギヤのリム部１５Ａ、
スラストベアリング４２を介してオーバドライブ
ケース１６に受けられ、一方向クラツチに外力と
して加わることは防止される。 叙上の如く本発明に於ては、一方向クラツチ１
３のアウタレース１３Ａをキヤリヤに同心的に設
けたクラツチハブにスプライン連結せしめ、サン
ギヤ１１とキヤリヤ１０との間にスラストベアリ
ング４３を設けて一方向クラツチ１３にサンギヤ
１１からのスラストを受けないように一方向クラ
ツチ１３とサンギヤ１１の間に空間を形成したも
のであるから、サンギヤ１１とキヤリヤ１０との
間、即ち一方向クラツチ１３のインナレース１３
Ｂとアウタレース１３Ａを連結したクラツチハブ
との間の相対回転に偏心する振れが生じたとして
も、一方向クラツチのアウタレース１３Ａと前記
クラツチハブとの間のスプライン結合によりその
振れは除去され、アウタレース１３Ａのインナレ
ース１３Ｂに対する同心性が維持されるので、ス
プラグのカム面に前記振れに基づく摩耗を生じさ
せる恐れはないので一方向クラツチ１３の耐久性
が向上できる。
にありまた×はそれらが解放状態にあることを示
す。 第３図は第２図の自動変速機における本発明の
オーバドライブ装置部分の拡大図であり、第１図
と同一符号は同一物を示す。本発明では一方向ク
ラツチ１３のアウタレース１３Ａをキヤリヤ１０
に同心的に設けたクラツチハブにスプライン連結
せしめ、多板クラツチ１２の油圧サーボのドラム
１２Ａとサンギヤ１１との連結部１２Ｂと一方向
クラツチ１３との間に隙間４４を形成するととも
にサンギヤ１１の後端とキヤリヤ１０との間にス
ラストベアリング４３を介在せしめている。 このようにサンギヤ１１の後端とキヤリヤ１０
との間にスラストベアリング４３を介在せしめる
ことにより、サンギヤ１１に加わる後方向のスラ
スト荷重は矢印Ｂの如くスラストベアリング４
３、キヤリヤ１０、リングギヤのリム部１５Ａ、
スラストベアリング４２を介してオーバドライブ
ケース１６に受けられ、一方向クラツチに外力と
して加わることは防止される。 叙上の如く本発明に於ては、一方向クラツチ１
３のアウタレース１３Ａをキヤリヤに同心的に設
けたクラツチハブにスプライン連結せしめ、サン
ギヤ１１とキヤリヤ１０との間にスラストベアリ
ング４３を設けて一方向クラツチ１３にサンギヤ
１１からのスラストを受けないように一方向クラ
ツチ１３とサンギヤ１１の間に空間を形成したも
のであるから、サンギヤ１１とキヤリヤ１０との
間、即ち一方向クラツチ１３のインナレース１３
Ｂとアウタレース１３Ａを連結したクラツチハブ
との間の相対回転に偏心する振れが生じたとして
も、一方向クラツチのアウタレース１３Ａと前記
クラツチハブとの間のスプライン結合によりその
振れは除去され、アウタレース１３Ａのインナレ
ース１３Ｂに対する同心性が維持されるので、ス
プラグのカム面に前記振れに基づく摩耗を生じさ
せる恐れはないので一方向クラツチ１３の耐久性
が向上できる。
第１図は従来のオーバドライブ装置の断面図、
第２図は本発明のオーバドライブ装置が適用され
る自動変速機の概略図、第３図はそのオーバドラ
イブ部分の拡大図である。 図中 ２…オーバドライブ装置、９…入力軸、
１０…キヤリヤ、１１…サンギヤ、１２…多板ク
ラツチ（クラツチ）、１３…一方向クラツチ、１
３Ａ…一方向クラツチのアウタレース、１３Ｂ…
一方向クラツチのインナレース、１４…プラネタ
リピニオン、１５…リングギヤ、１６…オーバド
ライブケース（ハウジング）、１９…多板ブレー
キ（ブレーキ）、２３…出力軸、４３…スラスト
ベアリング、４４…隙間（空間）、１００…遊星
歯車装置。
第２図は本発明のオーバドライブ装置が適用され
る自動変速機の概略図、第３図はそのオーバドラ
イブ部分の拡大図である。 図中 ２…オーバドライブ装置、９…入力軸、
１０…キヤリヤ、１１…サンギヤ、１２…多板ク
ラツチ（クラツチ）、１３…一方向クラツチ、１
３Ａ…一方向クラツチのアウタレース、１３Ｂ…
一方向クラツチのインナレース、１４…プラネタ
リピニオン、１５…リングギヤ、１６…オーバド
ライブケース（ハウジング）、１９…多板ブレー
キ（ブレーキ）、２３…出力軸、４３…スラスト
ベアリング、４４…隙間（空間）、１００…遊星
歯車装置。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ サンギヤ、プラネタリピニオン、及びリング
ギヤからなる遊星歯車機構と、 前記プラネタリピニオンを支承するキヤリヤと
同心的に連結した入力軸と、 前記リングギヤと同心的に連結した出力軸と、 前記サンギヤと前記キヤリヤを係脱自在に結合
するクラツチと、 前記サンギヤを制動するブレーキと、 前記サンギヤと前記キヤリヤとの間に配設され
前記サンギヤが制動されたときに前記キヤリヤを
オーバランせしめる一方向クラツチとよりなり、 前記一方向クラツチのレースはスプライン結合
により浮動化せしめられ、 前記クラツチは前記キヤリヤに同心的に連結さ
れた一方のクラツチハブとサンギヤと一体的に回
転せしめられる他方のクラツチハブとの間に構成
せしめられ、 前記ブレーキは前記他方のクラツチハブと歯車
変速装置のハウジングとの間に構成せしめられた
オーバドライブ装置に於て、 前記サンギヤと前記キヤリヤとの間にスラスト
ベアリングを介在せしめ前記サンギヤと前記キヤ
リヤ間に生じたスラスト力を該スラストベアリン
グで受け前記一方向クラツチのレースとサンギヤ
連結部材との軸方向間に空間を形成して前記一方
向クラツチにサンギヤからのスラスト力を負荷せ
しめないようにしたことを特徴とする自動変速機
のオーバドライブ装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11126279A JPS5635845A (en) | 1979-08-30 | 1979-08-30 | Overdrive device in automatic speed change gear |
| US06/179,484 US4387607A (en) | 1979-08-30 | 1980-08-19 | Overdrive unit in automatic transmissions |
| US06/488,620 US4484494A (en) | 1979-08-30 | 1983-04-25 | Overdrive unit in automatic transmissions |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11126279A JPS5635845A (en) | 1979-08-30 | 1979-08-30 | Overdrive device in automatic speed change gear |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5635845A JPS5635845A (en) | 1981-04-08 |
| JPS642823B2 true JPS642823B2 (ja) | 1989-01-18 |
Family
ID=14556734
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11126279A Granted JPS5635845A (en) | 1979-08-30 | 1979-08-30 | Overdrive device in automatic speed change gear |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US4387607A (ja) |
| JP (1) | JPS5635845A (ja) |
Families Citing this family (23)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5635845A (en) * | 1979-08-30 | 1981-04-08 | Aisin Warner Ltd | Overdrive device in automatic speed change gear |
| JPS5880649U (ja) * | 1981-11-26 | 1983-05-31 | 株式会社クボタ | トラクタの変速装置 |
| JPS5934045A (ja) * | 1982-08-20 | 1984-02-24 | Nissan Motor Co Ltd | 自動変速機の変速機メンバ支持構造 |
| DE3417703A1 (de) * | 1984-05-12 | 1985-11-14 | Ford Werke Ag | Mehrgaengiges, ueber ein hydraulisches steuerventilsystem schaltbares hydrokinetisch - mechanisches wechselgetriebe fuer kraftfahrzeuge |
| US4649771A (en) * | 1985-08-26 | 1987-03-17 | Borg-Warner Corporation | Planetary gear drive with clutching assembly |
| JPS62204040A (ja) * | 1986-03-03 | 1987-09-08 | Aisin Warner Ltd | 自動変速機におけるベアリングレ−スの取付け機構 |
| DE3623788A1 (de) * | 1986-07-15 | 1988-01-28 | Ford Werke Ag | Planetenraeder-wechselgetriebe in form eines simpson-satzes |
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| US6149543A (en) * | 1999-09-17 | 2000-11-21 | New Venture Gear, Inc. | Compounder assembly with controllable overrunning clutch |
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| JP4259521B2 (ja) * | 2005-12-28 | 2009-04-30 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用自動変速機 |
| US20090062058A1 (en) * | 2007-08-27 | 2009-03-05 | Kimes John W | Plantary Transmission Having Double Helical Teeth |
| US8931611B2 (en) * | 2012-10-24 | 2015-01-13 | Ford Global Technologies, Llc | Connected assembly of two shafts and a clutch housing |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US2681126A (en) * | 1950-03-31 | 1954-06-15 | Searls Edward Charles | Lubrication of gearing |
| US3477313A (en) * | 1968-04-29 | 1969-11-11 | Ford Motor Co | Auxiliary overdrive gear unit for use with an automotive vehicle power transmission mechanism |
| DE2124009C3 (de) * | 1971-05-14 | 1980-02-21 | Zf Getriebe Gmbh, 6600 Saarbruecken | Aus Blechteilen gefertigter Planetenradträger für ein Planetenradgetriebe |
| JPS5115565U (ja) * | 1974-07-22 | 1976-02-04 | ||
| JPS5120778A (en) * | 1974-08-15 | 1976-02-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Yobaijokino kaishuhoho |
| JPS5370261A (en) * | 1976-12-01 | 1978-06-22 | Toyota Motor Corp | Fluid system automatic transmission with overdrive device |
| JPS5635845A (en) * | 1979-08-30 | 1981-04-08 | Aisin Warner Ltd | Overdrive device in automatic speed change gear |
-
1979
- 1979-08-30 JP JP11126279A patent/JPS5635845A/ja active Granted
-
1980
- 1980-08-19 US US06/179,484 patent/US4387607A/en not_active Expired - Lifetime
-
1983
- 1983-04-25 US US06/488,620 patent/US4484494A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5635845A (en) | 1981-04-08 |
| US4387607A (en) | 1983-06-14 |
| US4484494A (en) | 1984-11-27 |
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