JPH017882Y2 - - Google Patents

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JPH017882Y2
JPH017882Y2 JP15165583U JP15165583U JPH017882Y2 JP H017882 Y2 JPH017882 Y2 JP H017882Y2 JP 15165583 U JP15165583 U JP 15165583U JP 15165583 U JP15165583 U JP 15165583U JP H017882 Y2 JPH017882 Y2 JP H017882Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はクローラ車両の走行駆動用減速機に
関し、更に詳しくはハブの内周に内歯が設けら
れ、該内歯に噛合う外歯を外周に有すると共に中
心部に貫通孔を形成した偏心運動可能なピニオン
を前記ハブに係合させ、該ピニオンの貫通孔にク
ランク部分を挿入したクローラ車両の走行駆動用
減速機に関する。
従来、この種の小型化を目的とした減速機とし
ては、特開昭57−163752号に開示されるものがあ
る。この減速機30は、第1図及至第2図に示す
ように、ハブ11の内周に小径ピン12からなる
内歯13が設けられ、該内歯13に噛合う外歯1
5を外周に有すると共に内周方向内部に複数個の
ピン孔31が配設された偏心運動可能な2つのピ
ニオン14を前記ハブ11に係合させ、該2つの
ピニオン14の前記複数のピン31にそれぞれク
ランクピン32のクランク部32aと該クランク
部32aと偏心方向が異なるクランク部32bを
挿入し、更に前記2つのピニオン14のそれぞれ
のピン孔31間に中心孔33が穿設されている。
又、2つのピニオン14の相向い合う反対側には
円盤状部34及び端円板35が配置されると共に
前記中心孔33に遊嵌挿された柱状部36により
円盤状部34及び端円板35が一体的に結合され
支持ブロツク37が形成されている。更に、前記
クランクピン32の両端は、前記円盤状部34及
び端円板35により回転可能に支持されている。
前記支持ブロツク37の円盤状部34及び端円板
35の外周と前記ハブ11の間には軸受38,3
9を装着して、ハブ11が支持ブロツク37の外
周で回転可能となつている。このハブ11の回転
は、油圧モータ2の出力軸4の先端に固定した第
1外歯歯車40から第2外歯歯車41、該第2外
歯車41に固定したクランクピン32,クランク
部32a,32b、ピニオン14を介してなされ
ている。この出力軸4の回転を第1外歯歯車4
0、第2外歯歯車41を介してクランクピン32
に伝達されるとき、クランク部32a及び32b
はクランクピン32の回転軸線Acに対してそれ
ぞれeだけ偏心しているので、これらクランク部
32a及び32bと係合するピン孔31を有する
ピニオン14を揺動公転させ、そしてピニオン1
4の外周に形成した外歯15とハブ11の内周に
形成した内歯13を係合させてハブ11及びスプ
ロケツト3を減速回転させるようにしたものであ
る。
この減速機は、ピニオン14を揺動公転させる
クランクピン32の両端を支持ブロツク37の円
盤状部34と端円板35により回転可能に支持す
るという技術的手段をもつて、クランクピン32
を片持ち支持する場合に比しクランクピン32の
安定支持及び歪減少による小型の軸受の使用を可
能にして、小型化という目的を一応達成したので
あるが、以下に記す問題点を有するためにその小
型化を充分に達成することができなかつた。
すなわち、第3図において、ハブ11の外周面
に固定されたスプロケツト3の中心から軸受38
の中心までの距離をl1、スプロケツト3の中心か
ら軸受39の中心までの距離をl2、スプロケツト
3の中心から車両に設けた減速機固定用フレーム
Aのフレーム面A1までの距離をl3、スプロケツト
3の中心からハブ11の右端までの距離をl4とす
ると、車両の重量によりWの負荷がスプロケツト
に作用した場合、軸受39には{l1/(l2+l2)}
×Wで表される荷重W1が作用する。そしてこの
荷重W1は端円板35を介して円盤状部34に作
用する。一方、スプロケツト3を駆動するための
トルクは前記第1外歯歯車40と第2外歯歯車4
1との噛み合いにより伝達されるので、この駆動
トルクも同様に端円板35を介して円盤状部34
に作用する。このような荷重が作用する支持ブロ
ツク37の強度が不足すると、上記の複合された
負荷により第1及び第2外歯歯車40,41の噛み
合いが局部的なものとなるので、3個のクランク
ピン32の回転が同期しなくなる。よつてこの噛
み合いを改善するための支持ブロツク37の強化
やハブ11の強化を必要とし、それらの肉厚を厚
くして強度を補う必要があつた。
この考案は上記のような従来技術の有する技術
的課題を解決するためになされたものであつて、
支持ブロツクに作用する車体重量によるモーメン
トを小さくすることにより、外形が小さく軽量で
大出力を出せるクローラ車両の走行駆動用減速機
を提供することを目的とする。
この目的を達成する技術的手段は車体が固定さ
れる支持ブロツクに、ハブを回転自在に設け、こ
のハブに内歯を設け、この内歯に噛み合う外歯を
備えると共に油圧モータ等の駆動源により公転さ
せられるピニオンを前記ハブ内に設けた減速機に
おいて、支持ブロツクに、入力軸に固定した外歯
歯車が噛み合う内歯歯車とピニオンを公転させる
クランク部を有するクランク軸を設けると共に、
このクランク軸に平行に前記ピニオンに設けた複
数の孔を貫通するピンを支持ブロツクに固定する
ことにより、前記クランク軸の回転によつてピニ
オンが公転させられるとき、孔の内面がピンの外
周に沿つて移動するよう配設し、前記ハブと支持
ブロツクとの間に軸受を設けると共に、この軸受
のほぼ同一垂直軸心上にスプロケツトを設けたと
ころにある。
この考案の具体的実施例について以下図面の記
載に基づいて説明する。
第4図乃至第5図は、クローラ車両の走行駆動
用減速機付油圧モータの減速機にこの考案の減速
機を適用したものを示すもので、クローラ車体の
フレームAに固定した減速機1に油圧モータ2を
止着し、該油圧モータ2の回転を減速して走行駆
動系のスプロケツト3を大出力トルクにて駆動す
る。
前記油圧モータ2の出力軸は、この考案の減速
機1の入力回転軸4であり、該入力回転軸4は支
持ブロツク6に軸受1aによつて回転自在に支持
されると共にその先端には外歯歯車5が固定され
ている。減速機1の支持ブロツク6は、前記油圧
モータ2の凸部と密嵌合する凹部7を有すると共
に、前記外歯歯車5と噛合する内歯歯車8及び該
内歯歯車8に固定したクランク軸9を挿入するた
めの挿入孔6aを有する円環突出部6bを前記凹
部7と反対側面に突出して形成している。該円環
突出部6bの外周面には軸受10を介してハブ1
1が回転自在に設けている。該ハブ11は、ボル
ト11aによつてその外周面にクローラ車両の駆
動スプロケツト3を固定していると共に、その内
周面には小径ピン12を等配的に固定したピン歯
車からなる内歯13を形成している。この内歯1
3と噛み合うピニオン14は、その外周面に前記
ハブ11の内歯13を形成する小径ピン12の数
より僅かに少ない歯数の外歯15を形成し、半径
方向内部には、円周方向に等間隔に貫通して設け
た複数のピン孔16を有し、更にその中心部には
貫通孔17を設けてなるものである。このような
ピニオン14は、独立回転可能に隣接し、且つ、
前記ハブ11の内歯13に外歯15の一部が噛み
合うようにして2個設けられており、それぞれの
ピニオン14の相対応する前記ピン孔16には、
一端を支持ブロツク6の円環突出部6bの凹部7
と反対側面に固定したピン18が遊嵌挿されてお
り、又前記それぞれのピニオン14の貫通孔17
には、前記挿入孔6aに設けた軸受6cによつて
支持されているクランク軸9に固定したクランク
部9a,9bが、それぞれ軸受19を介して係合
挿通されている。このクランク部9a,9bは、
クランク軸9の回転軸線mに対しそれぞれ長さx
だけ互いに反対方向に偏心して配置されているの
で、クランク軸9が自転運動すると、クランク部
9a,9bの中心軸線がクランク軸9の回転軸線
mに対して偏心回転する結果、2つのピニオン1
4は偏心公転運動を行い、その外歯15はハブ1
1の内歯13と係合し、ハブ11を回転させる。
このとき、ピニオン14に形成したピン孔16
は、ピン18の外周に沿つて移動する。ハブ11
の油圧モータ2と反対側には、ボルト20により
蓋21を密封状に固定している。そして、該蓋2
1のほぼ中央内面には前記クランク軸9の先端を
支持する軸受21aが設けられている。又、前記
支持ブロツク6とハブ11の接合部分には、フロ
ーテングシール22を設けて減速機1からの潤滑
油洩れを防止している。更に、該支持ブロツク6
はボルト23によつて、車両に設けた減速機固定
用フレームAに固定されている。
尚、前記ピン孔16はピニオン14の半径方向
内部に円周方向に等間隔に設けられるものである
から、必要に応じて、その孔径及び孔数を変更す
ることができる。この際該ピン孔16に対応する
ピン18も同様に、そのピン径及びピン数を変更
してその一端を支持ブロツク6の円環突出部6b
に固定すればよい。
上記構成からなるこの考案装置の作用について
以下説明する。
油圧モータ2の出力軸、すなわち減速機1の入
力回転軸4が回転すると、該入力回転軸4の先端
に固定した外歯歯車5と噛み合いする内歯歯車8
に、両歯車5,8の歯数比に応じて減速される回
転運動が伝達される。すると、該内歯歯車8に固
定したクランク軸9も回転するので、該クランク
軸9に固定したクランク部9a,9bは、このク
ランク軸9の回転と共に偏心回転運動する。この
偏心回転運動は、軸受19を介して貫通孔17か
らピニオン14に伝達されるので、該ピニオン1
4は偏心公転運動する。このとき、ピニオン14
に形成したピン孔16は、ピン孔18の周囲に沿
つて移動して、この偏心公転運動を円滑に行わし
める。そして、このピニオン14の偏心公転運動
によつてピニオン14の外周に形成した外歯15
が、ハブ11の内周に形成したピン歯車13の一
部と噛合してハブ11を減速回転させる。この結
果、ハブ11に取付けたスプロケツト3も回転し
てクローラ車両の走行系を駆動する。
この実施例においては、回転運動入力源として
油圧モータ2を使用したが、これに代えて電気モ
ータ又は空気モータを使用することも可能であ
る。
以上の説明からも明らかなように、この考案の
クローラ車体の走行駆動用減速機1によると、支
持ブロツクに回転自在に設けたクランクピンによ
りピニオンへ回転力を伝達する従来装置と異な
り、支持ブロツク6に設けたクランク軸9により
ピニオン14へ回転力を伝達するものであるから
ハブ11と支持ブロツク6の間の軸受10はスプ
ロケツト3の下方に一ケ所設けるだけでよく、し
たがつて、ハブ11の右端からスプロケツト3の
中心までの距離(第3図に示す距離l4)が小さく
なるから、減速機の軸線方向の距離(第3図の距
離l4+l3)の長さを短くすることができる。従つ
て、支持ブロツク6とハブ11間の軸受10をク
ローラのフラツトシユー幅により決まる最小の寸
法に応じた位置に配して支持ブロツク6に作用す
る車体重量によるモーメントを最小限にすること
ができる。更に又、ハブと支持ブロツクの支持に
間隔を開けて軸受を2ケ所設置してなる従来装置
においては、車体重量によりハブが曲け作用を受
ける結果ハブとピニオンとの噛合効率が低下する
といつた問題点があつたが、軸受をスプロケツト
3の真下に一ケ所設置してなるこの考案装置には
そのような問題点が解消されるのでハブ11とピ
ニオン14との良好な噛合効率が保障され得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来装置の断面図、第2図は第1図の
一部省略−断面図、第3図は第1図の一部拡
大図、第4図はこの考案装置の断面図、第5図は
第4図の−断面図であり対称面である左半分
を省略したものである。 1……減速機、2……油圧モータ、6……支持
ブロツク、8……内歯歯車、9……クランク軸、
9a,9b……クランク部分、10……軸受、1
1……ハブ、13……ピン歯車、14……ピニオ
ン、15……外歯車、16……ピン孔、17……
貫通孔、18……ピン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車体が固定される支持ブロツクに、ハブを回転
    自在に設け、このハブに内歯を設け、この内歯に
    噛み合う外歯を備えると共に油圧モータ等の駆動
    源により公転させられるピニオンを前記ハブ内に
    設けた減速機において、 前記支持ブロツクに、入力軸に固定した外歯歯
    車が噛み合う内歯歯車と前記ピニオンを公転させ
    るクランク部を有するクランク軸を設けると共
    に、このクランク軸に平行に前記ピニオンに設け
    た複数の孔を貫通するピンを固定し、このピンと
    孔とは、ピニオンが公転させられるとき孔の内面
    がピンの外周に沿つて移動するよう配設し、更に
    前記ハブと支持ブロツクとの間に軸受を設けると
    共に、この軸受のほぼ同一垂直軸上にスプロケツ
    トを設けたことを特徴とするクローラ車両の走行
    駆動用減速機。
JP15165583U 1983-09-29 1983-09-29 クロ−ラ車両の走行駆動用減速機 Granted JPS6058951U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15165583U JPS6058951U (ja) 1983-09-29 1983-09-29 クロ−ラ車両の走行駆動用減速機

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JP15165583U JPS6058951U (ja) 1983-09-29 1983-09-29 クロ−ラ車両の走行駆動用減速機

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JPS6058951U JPS6058951U (ja) 1985-04-24
JPH017882Y2 true JPH017882Y2 (ja) 1989-03-02

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ID=30336007

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JP15165583U Granted JPS6058951U (ja) 1983-09-29 1983-09-29 クロ−ラ車両の走行駆動用減速機

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4650873B2 (ja) * 2004-10-01 2011-03-16 ナブテスコ株式会社 産業ロボットに用いられるモータ付歯車装置
JP2014005900A (ja) * 2012-06-26 2014-01-16 Nabtesco Corp 偏心揺動型歯車装置
JP6629000B2 (ja) * 2015-07-31 2020-01-15 ナブテスコ株式会社 偏心揺動型歯車装置及びその製造方法

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JPS6058951U (ja) 1985-04-24

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