JPH0259081B2

JPH0259081B2 -

Info

Publication number: JPH0259081B2
Application number: JP58190285A
Authority: JP
Inventors: Masashi Hino
Original assignee: Shin Meiva Industry Ltd
Current assignee: Shinmaywa Industries Ltd
Priority date: 1983-10-11
Filing date: 1983-10-11
Publication date: 1990-12-11
Also published as: JPS6082502A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は塵芥収集車の安全装置に関する。

一般に、塵芥収容箱の後方開口部に、押込板と
回転板とよりなる塵芥押込装置を装備した塵芥処
理枠を回動自在に連接するとともに、塵芥押込装
置の押込板作動シリンダを利用して前記塵芥処理
枠を塵芥収容箱鉄に対し回動し得るようにした塵
芥収集車は公知である。

このような塵芥収集車において、先に出願人
は、塵芥収容箱に対する塵芥処理枠の回動を押込
板の後退限界位置より開始するようにして作業の
安全性を確保する出願（特開昭56−37904号公報）
を行なつている。

このような塵芥収集車にあつては、塵芥処理枠
を回動させるため、押込板を後退させる際、第５
図に示される斜線部に、回転板１０が位置してい
ると、押込板９は回転板１０と干渉し、機器を損
傷させる恐れがある。

本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、塵
芥処理枠を回動させるために押込板を後退させる
際、回転板が押込板と干渉するような位置にある
場合には押込板の後退ができないようにして、安
全に排出作業ができるようにした塵芥収集車を提
供するものである。

本発明は、塵芥収容箱の後方開口部に、押込板
と回転板とよりなる塵芥押込装置を装備した塵芥
処理枠を回動自在に連接し、前記塵芥収容箱に対
する塵芥処理枠の回動は、前記塵芥押込装置の押
込板作動シリンダを利用し、押込板の後退限界位
置より開始されるようにした塵芥収集車におい
て、前記押込板作動シリンダを制御する電磁切換
弁と、塵芥処理枠を塵芥収容箱に対して回動させ
る開閉スイツチと、押込板の後退軌跡内に回転板
が位置していることを検出する電気接点を設け、
前記開閉スイツチと電磁切換弁の押込板後退用ソ
レノイドとを前記電気接点を介して接続し、前記
電気接点の作動時、前記押込板作動シリンダの作
動を不能としたことを特徴とするものである。

そして、本発明において、塵芥を排出すべくま
ず開閉スイツチを操作すると押込板作動シリンダ
を伸縮制御する電磁切換弁の後退用ソレノイドに
通電して押込板が後退を開始し、さらに開閉スイ
ツチの操作を継続することにより押込板が後退限
界位置に達して塵芥処理枠は塵芥収容箱に対し回
動する。

この際、回転板が押込板の後退軌跡内に位置し
ていると電気接点が作動し、開閉スイツチと押込
板用電磁切換弁の後退用ソレノイドとの間を遮断
する結果、押込板の後退は開始されない。

以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する
と、１は塵芥収集車の車枠、２は車枠上に装着し
た塵芥収容箱、３はこの塵芥収容箱２の後方開口
２′を開閉し、且つ塵芥を塵芥収容箱２内に押込
む塵芥押込装置４を装備した塵芥処理枠である。
前記塵芥収容箱２はその後端基部がピン５をもつ
て車枠１に枢着され、ダンプシリンダ６によつて
適宜傾動可能である。また、塵芥処理枠３はその
頂部が収容箱２の開口上部にピン７をもつて枢着
され、第１図鎖線で示すように回動可能である。

ところで、塵芥押込装置４は押込板作動シリン
ダ８、押込板９、回転板１０および回転板駆動用
モータＭとよりなり、押込板作動シリンダ８のロ
ツド１２先端を押込板９基部の延長腕１１に枢着
し、そのバレル基端は前記ピン７上方に突設した
ブラケツトに枢着１３せられ、この押込板作動シ
リンダ８は押込板９を揺動させるのに必要な常用
ストロークに加え、塵芥処理枠３を開放するに必
要なストロークを持つ。１４は押込板９の延長腕
１１が当接係合するストツパーで、押込板９が塵
芥積込時における通常の動作で後退折返し点に若
干の余裕を残して処理枠３内壁に固設され、延長
腕１１前方に対向して設けられている。１５は塵
芥処理枠３を常態位置に固縛する固縛爪で、基端
を塵芥収容箱２下部に枢支１６し、該枢軸１６に
突設したアーム１７と塵芥収容箱２下面との間に
配設された固縛シリンダ１８の作動で固縛爪１５
が塵芥処理枠３に設けた掛具１９に係脱自在とな
つている。

次に油圧回路について第２図により説明する。

Ｐは油圧ポンプ、Ｔはオイルリザーバ、Ｖ１は
ダンプシリンダ６を制御する電磁切換弁、Ｖ２は
押込板９並びに塵芥処理枠３回動用の油圧シリン
ダ８を制御する電磁切換弁、Ｖ３は回転板１０の
回転駆動用モータＭを制御する電磁切換弁で、こ
れらの電磁切換弁Ｖ１，Ｖ２，Ｖ３は油圧ポンプ
Ｐの吐出管路に対し直列に配置されている。また
各電磁切換弁Ｖ１，Ｖ２，Ｖ３には弁スプール操
作用ソレノイドSOLc，SOLd，SOLe，SOLf，
SOLgを有する。Ｖ４は固縛シリンダ１８を制御
する電磁切換弁で、弁スプール操作用ソレノイド
SOLaおよびSOLjを有し、前記電磁切換弁群Ｖ
１，Ｖ２，Ｖ３とは並列に配置されている。

次に電気回路について説明する。Ｂはバツテリ
ー等の電源、BZはブザー、SW１は塵芥積込作業
および排出作業を選択する切換スイツチ、SW２
は塵芥の積込作業を１回あるいは連続して継続さ
せるかを選択切換する選択スイツチ、SW３は積
込作業時の始動スイツチ、SW４は積込作業の停
止スイツチ、SW５はブザースイツチ、SW９は
塵芥処理枠３の開閉スイツチ、SW１０は塵芥収
容箱２の傾動スイツチである。

LS１は押込板９の前進限界位置で作動する電
気接点、LS２は押込板９の後退限界位置で作動
する電気接点、LS３は回転板１０がその停止位
置から所定の角度を正回転する間を継続的に働く
電気接点、LS４は塵芥収容箱２が常態（走行）
位置にあるとき作動する電気接点、LS５は塵芥
処理枠３が所定角度を回動した位置で作動する電
気接点、LS８は押込板９の後退時、回転板１０
が押込板９の後退軌跡内に位置する間継続的に働
く電気接点である。

Ｘ１，Ｘ２はリレー、接点ｘ１，ｘ２を備えて
いる。

なお、前述のスイツチ群は第４図で明らかなよ
うに、選択スイツチSW２、始動スイツチSW３、
停止スイツチSW４およびブザースイツチSW５
は塵芥処理枠３の塵芥投入口近傍に配設され、切
換スイツチSW１、開閉スイツチSW９および傾
動スイツチSW１０は運転席内に配設されてい
る。

次に作用について説明すると、第５図に示され
る押込終了状態では、電気接点LS１およびLS３
は第３図において下方に切換つている。

ここで、切換スイツチSW１を上方位置に切換
えた後、積込作業を１サイクル作動に選択すれ
ば、選択スイツチSW２は下方位置に投入され
る。

そして、塵芥処理枠３に塵芥を投入して始動ス
イツチSW３を入れると、リレーＸ２に流れて自
己保持すると同時に、リレーＸ１もその接点ｘ
２、選択スイツチSW２を介して自己保持され
る。

したがつて、電流はソレノイドSOLgへ流れ、
電磁切換弁Ｖ３を左方に切換え、油圧モータＭが
作動して回転板１０が正回転を開始する。この回
転板１０が所定角を回動した所で電気接点LS３
が上方に切換わる結果、電流が電気接点LS３、
接点ｘ１、電気接点LS２を介してソレノイド
SOLfへ流れ、電磁切換弁Ｖ２を左方位置に切換
える。このため、押込板作動シリンダ８が縮小作
動して押込板９が後退を開始すると同時に電気接
点LS１が上方に切換わる。

この際、電流は電気接点LS１を介してリレー
Ｘ１及びリレーＸ２に流れ、その自己保持を継続
すると同時に、電気接点LS３を介してソレノイ
ドSOLgに通電するから回転板１０の正回転は続
行される。

そして、押込板９が後退限界位置に達すると電
気接点LS２が下方に切換わることから、ソレノ
イドSOLfへの通電が断たれ、電磁切換弁Ｖ２は
中立位置に復帰して押込板９は停止する。回転板
１０は依然として回転を続け、塵芥処理枠３内に
投入された塵芥を掻き上げ、丁度１回転をして元
の停止位置に達すると電気接点LS３を下方に切
換え、ソレノイドSOLgに流れる電流を断つて電
磁切換弁Ｖ３を中立位置に戻し、回転板１０の正
回転が停止する。同時にリレーＸ２への電流も断
たれ、電気接点LS３、接点ｘ２（常時閉）を介
してソレノイドSOLeに電流が流れ、押込板９が
前進を開始し、回転板１０上の塵芥を収容箱２内
に押込む。そして押込板９が前進限界位置に達す
ると、ここで電気接点LS１を切換え、ソレノイ
ドSOLeへの通電が断たれ、電磁切換弁Ｖ２が中
立位置に戻つて押込板９が停止し、かつリレーＸ
１への通電が断たれることからここに積込み作業
の１サイクルを終了する。

一方、積込み作業の連続サイクル作動の場合
は、選択スイツチSW２を上方位置に入れておく
ことにより前述１サイクル作動を継続する。

上記のようにして収容箱２内に塵芥の積込みを
終えると指定の処理場まで運行してここで排出す
る。

この排出にはまず切換スイツチSW１を下方位
置に、また開閉スイツチSW９を上方位置にそれ
ぞれ投入する。

この場合、回転板１０が第５図に示される停止
位置にある場合には電気接点LS８は下方に切換
つており、その結果電流はソレノイドSOLfへ流
れ、電磁切換弁Ｖ２が左方位置に切換えられて押
込板作動シリンダ８が縮小作動し、押込板９は後
退動作に入る。

この場合、押込板９が後退限界位置に達して電
気接点LS２を切換えると、電流がソレノイド
SOLaへも流れ、電磁切換弁Ｖ４を切換えて固縛
シリンダ１８を作動させ、固縛爪１５と掛具１９
との係合を解く。

この間においてもソレノイドSOLfへの通電は
続行され押込板９の延長腕１１がストツパー１４
に当接し、塵芥処理枠３がその枢着ピン７を中心
にして開放動作に入る。そして塵芥処理枠３が一
定角度開放すると、電気接点LS５が切換わるか
ら、この後傾動スイツチSW１０を上方位置に切
換えると、ソレノイドSOLcに電流が流れ、電磁
切換弁Ｖ１が左方位置に切換わり、ダンプシリン
ダ６が伸長動作をして塵芥収容箱２を傾動させ、
塵芥を排出する。

また、回転板１０が第５図斜線で示される位置
にある場合には、電気接点LS８は上方に切換つ
ていることから、開閉スイツチSW９を操作して
もソレノイドSOLfには流れず、押込板９の後退
は開始されない他、ブザーBZに通電して警報を
発し、作業者に注意を喚起することができる。そ
の場合には回転板１０を停止位置に、あるいは第
５図斜線部分より退壁させた後、再び前述の操作
を行なえばよい。

以上のように本発明にあつては、塵芥排出時押
込板を後退させる際、回転板が押込板と干渉する
ような位置に存在する場合を電気接点を介して検
出し、押込板の後退ができないようにしたから、
塵芥の排出作業を安全確実に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は塵芥収
集車の後部概略側面図、第２図は油圧回路図、第
３図は電気回路図、第４図は電気接点および各ス
イツチの配置図、第５図は回転板と押込板との位
置関係を示す説明図である。２……塵芥収容箱、３……塵芥処理枠、４……
塵芥押込装置、８……押込板作動シリンダ、９…
…押込板、１０……回転板、１４……ストツパ
ー、１５……固縛爪、Ｖ１，Ｖ２，Ｖ３，Ｖ４…
…電磁切換弁、Ｍ……油圧モータ、SW１〜SW
５，SW９，SW１０……スイツチ、LS１〜LS
５，LS８……電気接点。

Claims

【特許請求の範囲】

１塵芥収容箱の後方開口部に、押込板と回転板
とよりなる塵芥押込装置を装備した塵芥処理枠を
回動自在に連接し、前記塵芥収容箱に対する塵芥
処理枠の回動は、前記塵芥押込装置の押込板作動
シリンダを利用し、押込板の後退限界位置より開
始されるようにした塵芥収集車において、前記押
込板作動シリンダを制御する電磁切換弁と、塵芥
処理枠を塵芥収容箱に対して回動させる開閉スイ
ツチと、押込板の後退軌跡内に回転板が位置して
いることを検出する電気接点を設け、前記開閉ス
イツチと電磁切換弁の押込板後退用ソレノイドと
を前記電気接点を介して接続し、前記電気接点の
作動時、前記押込板作動シリンダの作動を不能と
したことを特徴とする、塵芥収集車の安全装置。