JPH02500432A - 航空機推進機関からのガス流に対する防音保護設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、推進機関の後方に傾いた格子状の案内要素が据え付けられ、この案 内要素の後方に案内要素のほぼ２倍の高さのほぼ馬蹄形の吸音壁が配８されてい る、特に航空機推進機関のための高速大ガス流の防音保護設備に関する。

かかる保護設備はドイツ連邦共和国特許第３０２３７０７号明細書から知られて いる。そこでは試運転の際に航空機推進機関から流出し大きな騒音を生じるガス 流が、格子状の案内要素により推進機関の方へ逆流する危険なしに上に向かって そらされ、−万古はほとんど屈折せずに案内要素を通過して吸音壁により吸収さ れるまで導かれる。

その際この吸音壁は馬蹄形に形成されているので、後方及び側方へ放散される音 は十分に吸収できる。

しかしながら吸音壁のかかる構成によれば、推進機関吸気域から放射される騒音 を低減することも、更に場合によっては推進機関試験をも妨げるおそれのある風 の害を低減することも不可能である。

従ってこの発明は、音の放散があらゆる方向に対して十分に低減され、その結果 周辺地域の迷惑が著しく減少されるように、公知の防音保護設備を改良すること を目的とする。

この目的はこの発明に基づき、馬蹄形の吸音壁の自由脚の前側の端縁に吸音材料 により覆われた回動可能な二つの門扉がリンク結合され、これらの門扉が約６０ °内に向かって回動可能であり、かつ門前がいっばいに内向きに回動された状態 で航空機の機首のために隙間を残すような長さを有することにより達成される。

内向きに回動された状態において推進機関の吸気域をも覆う吸音壁のかかる補充 により、実際上周辺地域にいるすべての住民が推進機関試験の際に低減された騒 音にさらされるにすぎない。

その際門扉は回動点に対し同心に延び円弧状に形成された複数の走行レール上を 回動点を中心として走行可能である。

門扉が平面図において後ろ側端部に三角形の付加部を備えた箱形の断面を有し、 その三角形頂点が馬蹄形の吸音壁の端縁の範囲で回動点として軸受支持され、門 扉の吸音壁が内向きに回動された状態において隙間なく残りの吸音壁に隣接する ようになっているのが合目的である。

駆動のために門扉は各走行レールに従属し相互に同期化された電動機により駆動 することができ、これらの電動機はカルダン軸とアングル歯車とを介して走行レ ールの中で導かれる走行ローラに作用する。

図面によりこの発明に基づく一実施例の構造と作動方式とを詳細に説明する。そ の際図面は推進機関試験のために据え付けられた航空機を含む全設備の平面図を 示す。

図から分かるように、例えば四つの推進機関２．３，４．５を備えた航空機１の 後方には、まず透音性のエキスパンデッドメタル格子の形の格子状の案内要素６ が据え付けられ、しかも流入方向に逆らって傾けられているので、推進機関２な いし５から流出するガス流は上に向かってそらされ、−万古波はほとんど妨げら れることなく案内要素の後方に配置された吸音壁７にぶつかりそこで十分に吸収 される。航空機の何方には各一つの別の吸音壁８．９が据え付けられ、これらの 吸音壁は後端部に音に対し有効に覆われた隙間１０又は１１を残しながら、斜め に内向きに折り曲げられた付加部１２．１３を介して全体で航空機を馬蹄形に囲 む吸音壁を形成する。

それにより推進機関の放射騒音が十分に減衰される。しかしながら推進機関吸気 域から放射される騒音はかかる構造では自由に前に向かって放散され、それによ りかなりの騒音被害をもたらすおそれがある。この理由からこの発明に基づき、 側方の吸音壁８．９の前側の端縁１４．１５に回動可能な門扉１６．１７がリン ク結合され、これらの門扉は少なくとも内面上を吸音材料により覆われている。

これらの門扉１６．１７は平面図で方形の断面を有し、後端部に三角形の付加部 １８．１９を備え、その三角形頂点が門扉１６．１７のそれぞれの回動点２０． ２１を形成する。その際門扉１６．１７が約６０°内に向かって回動できるよう に、これらの三角形の付加部１８．１９の頂角は角度を選ばれ、かつ回動点２０ と２１は吸音壁８，９から外に向かう間隔を置いて位置決めされているので、閂 ＠１６．１７の中央に設けられた吸音壁２２．２３が隙間なく吸音壁８，９に接 続する。

門扉１６．１７は例えば三つの走行レール３０．３１．３２又は３３．３４．３ ５上で導かれ、その際これらの走行レール３０ないし３５は円弧形に回動点２０ 又は２１に対し同心に延びている。

例えば走行レール３２の中で導かれるローラ３６．３７は電動機３８、カルダン 軸３９及びアングル歯車４０を介して駆動され、その際各走行レールとその中に 配置されたコーラとには固有の駆動部を付設することができ、すべての駆動部は 異なる半径上に置かれた走行レールの中のローラのそれぞれ必要な回転速度に段 階的に同期化されている。

その際門扉は内向きに回動された状態でなお航空機の機首のために十分な隙間ａ が残るような長さを有する。

門扉１６．１７の開かれた位置は一点鎖線の輪郭１６’　、１７１　により示さ れ、その際門扉１６．１７の回動は相応のリミットスイッチ４２．４３により制 限されている。

自明のようにこれらの門扉１６．１７を手動でも開くこともでき、その際相応の 牽引車を結合するために補助フック４４．４５が設けられている。

−１−記の装置を用いれば門扉を内向きに回動し、た場合に周辺地域にいる住民 の騒音被害は少なくとも我慢できる程度に減少される。更に場合によっては推進 機関試験を妨げるおそれのある風の害を十分に防止できる。なぜならば航空機と 推進機関とは実際上全面を閉鎖かつ遮蔽されているからである。

航空機のすぐ後方に排気流の方向転換のための案内要素を据え付けることにより 、案内要素の後方に配置された吸音壁が排気流にさらされることなく、この吸音 壁を有効に使用することが可能となる。

国際調査報告 国際調査報告 ＯＥ　８８００４Ｃ１９

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．傾けられた格子状の案内要素が推進機関から間隔を置いて据え付けられ、こ の案内要素の後方に案内要素の約２倍の高さのほぼ馬蹄形の吸音壁が配置されて いる、特に航空機推進機関のための高速大ガス流の防音保護設備において、馬蹄 形の吸音壁（７ないし１３）の自由脚８、９の前側の端縁（１４、１５）に、吸 音材料（２２、２３）により覆われた回動可能な二つの門扉（１６、１７）がリ ンク結合され、これらの門扉が約６０°だけ内に向かって回動可能であり、門扉 がいっぱいに内向きに回動された状態において航空機（１）の機首のために隙間 （ａ）を残すような長さを有することを特徴とする強いガス流による搭載状態の 航空機推進機関の防音保護設備。 ２．門扉（１６、１７）が回動点（２０、２１）に同心に延び円弧形に形成され た複数の走行レール（３０ないし３５）上で回動点（２０、２１）を中心として 走行可能であることを特徴とする請求項１記載の保護設備。 ３．門扉（１６、１７）が平面図で後端部に三角形の付加部（１８、１９）を備 えた箱形の断面を有し、その三角形頂点が馬蹄形の吸音壁（８、９）の端縁（１ ４、１５）の範囲で回動点（２０、２１）として軸受支持され、門扉（１６、１ ７）の吸音壁（２２、２３）が内向きに回動された状態において隙間なく残りの 二つの吸音壁（８、９）に隣接することを特徴とする請求項１又は２記載の保護 設備。 ４．門扉（１６、１７）が各走行レール（３０ないし３５）に従属し相互に段階 的に同期化された電動機（３８）により駆動され、これらの電動機がカルダン軸 （３９）及びアングル歯車（４０）を介して走行レールの中を導かれる走行ロー ラ（３６、３７）に作用することを特徴とする請求項２記載の保護設備。