JPH0248251Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0248251Y2
JPH0248251Y2 JP10561485U JP10561485U JPH0248251Y2 JP H0248251 Y2 JPH0248251 Y2 JP H0248251Y2 JP 10561485 U JP10561485 U JP 10561485U JP 10561485 U JP10561485 U JP 10561485U JP H0248251 Y2 JPH0248251 Y2 JP H0248251Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
locking
movable rail
fixed
locking lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10561485U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6215037U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP10561485U priority Critical patent/JPH0248251Y2/ja
Publication of JPS6215037U publication Critical patent/JPS6215037U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0248251Y2 publication Critical patent/JPH0248251Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、2ドア型自動車において、後部座席
への乗降に際し、前部座席の背もたれ部を前傾さ
せると、前部座席を前後方向の所望位置で停止さ
せておくためのロツクが外れて、前部座席全体が
前進し、かつ後部座席への乗降終了後に、前部座
席の背もたれ部を起立させて後方に引くと、前部
座席全体が後方に移動し、前部座席が予め定めら
れた標準位置に達すると、前記ロツクが自動的に
掛合し、前部座席がその位置に保持されるように
した、いわゆるウオークイン機能を有する自動車
用シートスライド装置に関する。
(従来の技術) この種の従来の自動車用シートスライド装置と
しては、特公昭54−574号公報又は実公昭57−
28671号公報等に開示されているようなものがあ
る。
(考案が解決しようとする問題点) 近年の自動車用シートのヒツプラインの下降化
の傾向に伴い、自動車の前部座席の座部は、中央
が下方に膨出する形状のものが多くなつてきてお
り、しかも、その座部と車体フロアとの空間内に
電装ボツクス等を設置しなければならない場合も
あるので、前部座席用のシートスライド装置は、
益々小型高密度化が要求される傾向にある。
それに対して、上述のような従来のシートスラ
イド装置では、座部下方の空間を占有する部分が
大であるため、上述の要求を満足し得ないという
問題点がある。
例えば、特公昭54−574号公報に記載のもので
は、背もたれ部が前傾したときに、錠杆を、係合
用の複数の孔の一つから抜き出させるためのワイ
ヤが、座部の中央部の真下を左右方向に横切つて
おり、しかも錠杆自体が座部下方の空間の内方に
向かつて突出しているので、シートスライド装置
自体が、座部下方の空間の大部分を占めることに
なり、また実公昭57−28671号公報に記載のもの
では、前部座席が前進位置から標準位置に復帰す
るまでの間、ロツクの解除状態を維持させておく
ための保留プレートが、座部下方の空間の内方に
向かつて突出しているので、前部座席の座部中央
を下方に膨出させたり、座部下方の空間内に電装
ボツクス等を設置する場合、この保留プレートが
妨げとなる等の問題点がある。
本考案は、上述のような問題点を解決した自動
車用シートスライド装置を提供することを目的と
するものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案においては、車体に固着した固定レール
に沿つて摺動自在に設けられた可動レールに、前
傾可能な背もたれ部を有する座席の座部を固着
し、前記固定レール側に固着したロツクプレート
の側面に、複数の係合孔を、前記固定レールの長
手方向に並べて穿設するとともに、該ロツクプレ
ートの上縁に、低位縁と高位縁とからなるメモリ
ー部を形成し、かつ可動レール側に枢支された可
動レールと平行な操作軸に、前記係合孔のいずれ
かに選択的に係脱し得るロツク爪を固着するとと
もに、前記座席の背もたれ部を前傾させたときに
前記ロツク爪の一部と係合して、ロツク爪を係合
孔から離脱させる方向に回動するように、前記背
もたれ部と連係された保留部材を枢嵌し、前記ロ
ツク爪を係合孔に係合する方向に付勢する第1ば
ねを、可動レールと操作軸又はロツク爪との間に
設け、かつ前記可動レールの側面に、上方を向く
第1腕部と、可動レールの長手方向を向く第2腕
部とを備える係止レバーを、前記可動レールの側
面と直交する軸をもつて枢着し、前記第1腕部の
先端には、前記保留部材に形成した被係合部に係
合して、保留部材を、前記ロツク爪を係合孔から
完全に離脱した位置で保持する保留位置に掛止す
る掛止部を設け、また第2腕部の先端には、前記
メモリー部の高位縁に当接することにより、前記
掛止部を、保留部材の被係合部から離脱させる方
向に回動させる摺接部を設け、かつ前記係止レバ
ーを、その掛止部が保留部材の被係合部に係合す
る方向に付勢する第2ばねを、係止レバーと可動
レールとの間に設け、さらに座席が予め定めた標
準位置から後方に移動したとき、前記係止レバー
の摺接部がメモリー部の高位縁に当接するよう
に、前記係止レバーとメモリー部の高位縁との位
置関係を定めたことを特徴としている。
(実施例) 以下、本考案の実施例を、添付図面に基づいて
説明する。
第1図乃至第7図は、本考案の第1実施例を示
す。
1は、自動車の車体の床面(図示略)上に、適
宜の固定金具2,3をもつて固着された前後方向
を向く固定レール、4は、固定レール1に、適宜
のローラ(図示略)を介して、前後方向に摺動自
在に装架された可動レールで、これらの固定レー
ル1及び可動レール4は、車体の床面上に、左右
1対ずつ設けられ、両可動レール4上には、前傾
可能な背もたれ部を有する公知の前部座席の座部
(図示略)の下面両側部が固着されている。
以下の説明においては、最初の座部下方の一側
部の機構について説明し、その後に、他側部の機
構について簡単に説明する。
固定レール1の下面には、ロツクプレート5が
固着されており、このロツクプレート5は、固定
レール1の下部より、左右の固定レール1間の内
方に向かつて延出した後、上方に向かつて起立し
ている。
このロツクプレート5における起立部5aの側
面には、それぞれの形状が矩形をなす多数の係合
孔6が固定レール1の長手方向に並べて、一定間
隔で穿設されている。
起立部5aの上縁には、固定レール1と平行な
低位縁5bと、この低位縁5bの後端(第1図は
前部座席を後方より見たもので、第1図の左方が
後方である。)よりなだらかに隆起する傾斜部5
cを備える高位縁5dとからなるメモリー部7が
形成されている。
このメモリー部7にえける低位縁5bと高位縁
5dとの位置関係については後述する。
ロツクプレート5の前部下面に固着されて、両
固定レール1の間の内方に向かつて延出するブラ
ケツト8の先端と、可動レール4の後端部側面に
固着されて、内下方に向かつて延出するブラケツ
ト9の先端間には、コイル状のリターンスプリン
グ10が張設させており、このリターンスプリン
グ10により、可動レール4は、固定レール1に
対して常時前方に向て付勢されている。
可動レール4側には、ロツクプレート5の起立
部5aの上方に位置し、かつ可動レール4と平行
をなす操作軸11が、可動レール4の上面に固着
された中央のブラケツト12における側縁に形成
された3つの筒部12a,12b,12cと、そ
の前方における可動レール4の上面に固着された
ブラケツト13の筒部13aとにより、回転自在
に枢支されている。
ブラケツト12の中央の筒部12bと後部の筒
部12cとの間における操作軸11には、下端に
ロツクプレート5の係合孔6のいずれかに選択的
に係脱し得る適数の係合爪14aを備えるロツク
爪14が固着されている。
ロツク爪14は、操作軸11の上部を巻回した
後、両固定レール4間の内方に向かつて若干下向
きに延出し、かつ先端部が前方に向かつて突出す
る突片14bを備えている。
15は、操作軸11の後端部に巻回され、一端
がブラケツト12の後縁に、かつ他端が操作軸1
1の後端に切設されたスリツト16にそれぞれ係
止されて、操作軸11を介してロツク爪14を係
合孔6に係合する方向に付勢する第1ばねたる第
1巻き状ばねである。
この実施例においては、第1巻き状ばね15
を、操作軸11と可動レール4との間に設けてあ
るが、直接ロツク爪14と可動レール4との間
に、ロツク爪14を付勢するばねを設けてもよ
い。
操作軸11を第1巻き状ばね15の付勢力に抗
して、第1図の矢示方向に回動させることによ
り、ロツク爪14の係合爪14aを係合孔6から
離脱させ、前部座席を所望位置まで前後動させる
ことができる。
ブラケツト12の前部の筒部12aと、ロツク
爪14との間における操作軸11には、ブラケツ
ト12の中央の筒部12bを取り囲む平面形がコ
字状の保留部材18が、操作軸11と相対回転自
在に枢嵌されている。
保留部材18の後端角部の側壁18a側には、
ロツク爪14の突片14bが当接し得るようにな
つており、また保留部材18の前壁18bの上端
には、上方を向く腕部18cが連設されている。
ブラケツト12上には、前方を向く腕部19a
と、外側方を向く腕部19bとを備えるクランク
レバー19の中央部が、上下方向の枢軸20をも
つて枢着されており、この前方を向く腕部19a
の先端と、保留部材18の腕部18cの先端と
は、連結ロツド21により互いに連結されてい
る。
クランクレバー19の腕部19bの先端部上面
に突設されたピン22には、後方に向かうワイヤ
23の前端が止着されている。このワイヤ23の
後端は、例えば前部座席の背もたれ部のヒンジ中
心より後下方に延出する背もたれ部と一体の腕部
(図示略)の先端に止着されている。
かくして、背もたれ部を前傾させると、ワイヤ
23が後方に向けて牽引され、その牽引力が、ク
ランクレバー19及び連結ロツド21を介して、
保留部材18に伝達され、この保留部材18が、
ロツク爪14の突片14bと係合して、ロツク爪
14を係合孔6から離脱させる方向に回動させら
れるようになつている。
保留部材18の前壁18bと、ブラケツト12
の中央の筒部12bとの間隙における操作軸11
まわりには、第3巻き状ばね24が巻回され、そ
の一端は保留部材18の側壁18aの上縁に、か
つ他端はブラケツト12上にそれぞれ係止されて
いる。
保留部材18は、この第3巻き状ばね24によ
り、第2図における時計方向に向けて付勢され、
常時は、第2図及び第4図に示す停止位置に停止
しているが、上述のように、背もたれ部を前傾さ
せることにより、第5図に示すように、ロツク爪
14を係合孔6から完全に離脱した位置で保持す
る保留位置をさらに若干越えて、同図の反時計方
向に回動し得るようになつている。
なお、保留部材18が停止位置に位置している
とき、クランクレバー19の腕部19bが、図示
しないストツパに当接することにより、保留部材
18が停止位置を越えて、第2図における時計方
向に回動しないようにしてある。
25は、上方を向く第1腕部25aと、可動レ
ール4と平行に後方を向く第2腕部25bを備え
る係止レバーで、この係止レバー25は、可動レ
ール4の側面と直交する軸26をもつて、可動レ
ール4の側面に固着されたブラケツト27に枢着
されている。
係止レバー25における第1腕部25aの先端
には、保留部材18における前壁18bの側縁に
段状に形成された被係合部18dに係合して、保
留部材18の保留位置に掛止する後方を向くフツ
ク状の掛止部25cが設けられている。
また、係止レバー25における第2腕部25b
の先端には、ロツクプレート5のメモリー部7上
に位置するように内側方に向けて直角に折曲さ
れ、かつメモリー部7の高位縁5dに当接するこ
とにより、掛止部25cを、保留部材18の被係
合部18dから離脱させる方向に回動させる摺接
部25dが設けられている。
28は、中間部が軸26まわり巻回され、一端
が、係止レバー25の第1腕部25aの前縁に、
かつ他端が、ブラケツト27の下縁より内側方に
折曲形成された突片27aにそれぞれ係止された
第2ばねたる第2巻き状ばねで、この第2巻き状
ばね28により、係止レバー25は、その掛止部
25cが保留部材18の被係合部18dに係合す
る方向に向けて常時付勢されている。
係止レバー25とメモリー部7との位置関係
は、前部座席が最前進位置から予め定めた標準位
置までの間にあるときに、摺接部25dが低位縁
5bの上方に位置し、この状態では、係止レバー
25の回動が低位縁5bによつて妨げられること
はなく、係止レバー25の掛止部25cが保留部
材18の被係合部18dに係合した状態で、前部
座席が標準位置に達したときは、係止レバー25
の摺接部25dが高位縁5dの傾斜部5cに当接
してはね上げられ、係止レバー25の掛止部25
cが被係合部18dから外れ、かつ前部座席が標
準位置から最後退位置までの間にあるときは、係
止レバー25の摺接部25dが高位縁5d上に摺
接し、係止レバー25の掛止部25cを、被係合
部18dから離脱した状態で維持するような関係
としてある。
ブラケツト13の筒部13aより前方の操作軸
11の上下部には、上方を向く腕部材29と、下
方を向く腕部材30とが固着されている。
前部座席の下方における第1図に示すものと反
対側の側部には、第7図に示すように、ロツクプ
レート33、操作軸34の前部に設けたハンドル
34a、ロツク爪35、腕部材36,37等から
なる機構が、第1図示のものと反対側の固定レー
ル及び可動レールに装着されている。
第1図示の操作軸11における腕部材29の上
端と、それと反対側の操作軸34における下向き
の腕部材37の下端は、ワイヤ31をもつて、ま
た第1図示の操作軸11における腕部材30の下
端と、それと反対側の操作軸34における上向き
の腕部材36の上端とは、ワイヤ32をもつて、
それぞれ互いに連結され、操作軸11と、その反
対側の操作軸34とは、回動方向が反対となるだ
けで、同一作用をなすように互いに連係されてい
る。
次に、この実施例の作用及び操作要領について
説明する。
前部座席の背もたれ部が起立しているときは、
第1図及び第2図、並びに第6図(実線状態)に
示すように、ロツク爪14の係合爪14aは、い
ずれかの係合孔6に係合し、前部座席を適宜の前
後位置でロツクしており、かつ保留部材18は停
止位置で停止している。
この状態から、ハンドル34aを操作して、ワ
イヤ32を介して第1巻き状ばね15の付勢力に
抗して、操作軸11を第1図の矢示方向に回動さ
せると、第4図に示すように、保留部材18は停
止位置に停止したままの状態で、操作軸11とロ
ツク爪14のみが同図の反時計方向に回動し、同
時に想像線で示すように、ロツク爪14の係合爪
14aが、係合孔6から離脱させられる。
反対側のロツク爪35の係合爪も係合孔から離
脱する。
この状態で、前部座席を所望の前後位置まで移
動させた後、ハンドル34aから手を離すと、第
1巻き状ばね15の付勢力により、操作軸11と
ともにロツク爪14が第4図における時計方向に
回動し、ロツク爪14の係合爪14aが、上述の
場合と別の係合孔6に係合し、前部座席を所望の
位置でロツクすることができる(第2図)。
なお、このとき、反対側のロツク爪35も係合
孔に係合する。
後部座席への乗降に際し、前部座席の背もたれ
を前傾させると、ワイヤ23が牽引されて、第5
図に示すように、保留部材18が反時計方向に回
動させられる。
すると、保留部材18の側壁18aにより、突
片14bが反時計方向に押動させられ、ロツク爪
14と操作軸11とが同方向に回動させられ、ロ
ツク爪14の係合爪14aが係合孔6から離脱さ
せられる。
それと同時に、ワイヤ31を介して反対側のロ
ツク爪35も、係合孔から離脱させられ、前部座
席はリターンスプリング10の付勢力により、最
前進位置まで前進させられる。
また、保留部材18が第5図に示すように、反
時計方向に回動させられることにより、係止レバ
ー25は、第2巻き状ばね28の付勢力により、
第6図における反時計方向に回動させられ、その
掛止部25cが保留部材18の被係合部18dに
係合し、保留部材18は保留位置に拘束される
(第5図)。
なお、前部座席が標準位置より後方に位置して
いるときは、係止レバー25の摺接部25dは高
位縁5d上に摺接しているので、その掛止部25
cは即座には被係合部18dに係合しないが、リ
ターンスプリング10の付勢力により、前部座席
が標準位置を越えて前方に移動した時点で、係止
レバー25の掛止部25cは被係合部18dに係
合する。
このように保留部材18が保留位置の状態で前
部座席を最前進位置まで移動させ、その状態で後
部座に乗り込んだり、降車したりする。
後部座席への乗降終了後、前部座席の背もたれ
部を起こすと、ワイヤ23が緩められ、第3巻き
状ばね24の付勢力により、保留部材18は停止
位置に復帰しようとするが、係止レバー25の掛
止部25cと保留部材18の被係合部18dとの
係合により、保留部材18は保留位置に拘束さ
れ、かつロツク爪14は離脱位置に維持される。
このとき、反対側のロツク爪35も、離脱位置
に維持される。
この状態で、背もたれ部を後方に引くことによ
り、前部座席全体を後進させると、第6図に想像
線で示すように、係止レバー25の摺接部25d
は、低位縁5dから上方に所要の間隙を隔てた状
態で、後方に向かつて移動する。
前部座席が標準位置に達すると、係止レバー2
5の摺接部25dが傾斜部5cに当接して、上方
にはね上げられる。
すると、係止レバー25の掛止部25cが保留
部材18の被係合部18dから外れ、第3巻き状
ばね24の付勢力により、保留部材18は停止位
置まで復帰し、ロツク爪14の係合爪14aが係
合孔6に係合して、前部座席は標準位置において
ロツクされる。
このとき、反対側のロツク爪35も、同様に係
合孔に係合する。
第8図及び第9図は、本考案の第2実施例を示
す。
第2実施例においては、保留部材18の前壁1
8bにおける被係合部18dの直下に、前方に向
かつて突出する突起18eをプレス加工により形
成することにより、係止レバー25の摺接部25
dがメモリー部7の傾斜部5cに当接して、掛止
部25cが保留部材18の被係合部18dから外
れたとき、第9図に実線で示すように、掛止部2
5cの先端が突起18eに当接して、摺接部25
dが高位縁5dに直接接触しないように、それよ
り若干上方に浮上するようにしてある。
その他の構成は第1実施例のものと同一であ
り、それらについては、図中の符号を第1実施例
のものと同一とし、その詳細な説明は省略する。
第2実施例のような構成とすることにより、通
常の操作では、係止レバー25の摺接部25d
は、メモリー部7における高位縁5dの傾斜部5
cだけしか当接せず、低位縁5b上を移動する場
合だけでなく、高位縁5dの傾斜部5c以外の縁
上を移動する場合にも、それらの縁に摺接するこ
とがなくなり、前部座席の前後方向の摺動抵抗を
可及的に減少することができ、軽力で座席を前後
動できるという利点がある。
(考案の効果) 以上から明らかなように、本考案においては、
メモリー部を、ロツクプレートの上縁に、ロツク
プレートと一体的に形成し、1個の係止レバーに
より保留部材を保留位置に拘束したり、その拘束
を解除したりし得るようにしてあるので、座部下
方の空間の内方に突出するものがなく、従来のも
のに比して、装置全体の小型かつ高密度化するこ
とができ、近年の自動車用シートのヒツプライン
の下降化の傾向や、座部下方の空間内への電装ボ
ツクスの収納等に対応し得るという利がある。
また、本考案においては、従来はロツクプレー
トとメモリー部とを別部材により形成し、それら
を組立てなければならなかつたのを、メモリー部
をロツクプレートと一体化したことにより、部品
数が減少し、製造が容易であるという利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は、本考案の第1実施例を示
すもので、第1図は、第1実施例の要部を後方よ
り見た斜視図、第2図は、第1図の−線の拡
大縦断面図、第3図は、保留部材と係止レバーと
メモリー部との関係を示す概略斜視図、第4図
は、ハンドル操作時の状態を示す第2図と同様の
部分の概略縦断面図、第5図は、前部座席の背も
たれ部の前傾時の状態を示す第2図と同様の部分
の概略縦断面図、第6図は、第2図の要部を同図
の右方より見た側面図、第7図は、両側のレール
を示す正面図、第8図及び第9図は、本考案の第
2実施例を示すもので、第8図は、保留部材と係
止レバーとメモリー部との関係を示す斜視図、第
9図は、第6図と同様な部分の側面図である。 1……固定レール、4……可動レール、5……
ロツクプレート、5a…起立部、5b……低位
縁、5c……傾斜部、5d……高位縁、6……係
合孔、7……メモリー部、11……操作軸、14
……ロツク爪、15……第1ばね、18……保留
部材、18d……被係合部、18e……突起、1
9……クランクレバー、21……連結ロツド、2
3……ワイヤ、25……係止レバー、25a……
第1腕部、25b……第2腕部、25c……掛止
部、25d……摺接部、26……軸、28……第
2ばね。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体に固着した固定レールに沿つて摺動自在に
    設けられた可動レールに、前傾可能な背もたれ部
    を有する座席の座部を固着し、前記固定レール側
    に固着したロツクプレートの側面に、複数の係合
    孔を、前記固定レールの長手方向に並べて穿設す
    るとともに、該ロツクプレートの上縁に、低位縁
    と高位縁とからなるメモリー部を形成し、かつ可
    動レール側に枢支された可動レールと平行な操作
    軸に、前記係合孔のいずれかに選択的に係脱し得
    るロツク爪を固着するとともに、前記座席の背も
    たれ部を前傾させたときに前記ロツク爪の一部と
    係合して、ロツク爪を係合孔から離脱させる方向
    に回動するように、前記背もたれ部と連係された
    保留部材を枢嵌し、前記ロツク爪を係合孔に係合
    する方向に付勢する第1ばねを、可動レールと操
    作軸又はロツク爪との間に設け、かつ前記可動レ
    ールの側面に、上方を向く第1腕部と、可動レー
    ルの長手方向を向く第2腕部とを備える係止レバ
    ーを、前記可動レールの側面と直交する軸をもつ
    て枢着し、前記第1腕部の先端には、前記保留部
    材に形成した被係合部に係合して、保留部材を、
    前記ロツク爪を係合孔から完全に離脱した位置で
    保持する保留位置に掛止する掛止部を設け、また
    第2腕部の先端には、前記メモリー部の高位縁に
    当接することにより、前記掛止部を、保留部材の
    被係合部から離脱させる方向に回動させる摺接部
    を設け、かつ前記係止レバーを、その掛止部が保
    留部材の被係合部に係合する方向に付勢する第2
    ばねを、係止レバーと可動レールとの間に設け、
    さらに座席が予め定めた標準位置から後方に移動
    したときに、前記係止レバーの摺接部がメモリー
    部の高位縁に当接するように、前記係止レバーと
    メモリー部の高位縁との位置関係を定めたことを
    特徴とする自動車用シートスライド装置。
JP10561485U 1985-07-12 1985-07-12 Expired JPH0248251Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10561485U JPH0248251Y2 (ja) 1985-07-12 1985-07-12

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10561485U JPH0248251Y2 (ja) 1985-07-12 1985-07-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6215037U JPS6215037U (ja) 1987-01-29
JPH0248251Y2 true JPH0248251Y2 (ja) 1990-12-18

Family

ID=30980210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10561485U Expired JPH0248251Y2 (ja) 1985-07-12 1985-07-12

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0248251Y2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0618829Y2 (ja) * 1988-09-29 1994-05-18 株式会社東洋シート 車両用シートのウオークイン装置
JP2788644B2 (ja) * 1989-04-04 1998-08-20 本田技研工業株式会社 シートスライド装置
JPH0630548Y2 (ja) * 1989-05-19 1994-08-17 岐阜車体工業株式会社 シートトラックスライド装置におけるウォークインロック機構
JPH0748238Y2 (ja) * 1990-09-04 1995-11-08 三洋電機株式会社 洗濯機
WO2014156067A1 (ja) 2013-03-29 2014-10-02 パナソニック株式会社 洗濯機

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6215037U (ja) 1987-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5529378A (en) Movable vehicle seat assembly with improved latch
JP5098279B2 (ja) 車両用シート装置
JPS6253377B2 (ja)
US4484776A (en) Automobile seat
US8146978B2 (en) Seat slide device for vehicle
US4765682A (en) Lock units
JPH0867186A (ja) 車両用シート装置
JPS5920117A (ja) 車両のシ−トのための蝶番兼ラツチ装置
JPH11321393A (ja) 車両用座席のためのスライドレ―ルと、このスライドレ―ルを含む座席
US6183032B1 (en) Vehicle seating assembly
JPH0248251Y2 (ja)
JPH0248250Y2 (ja)
US6170913B1 (en) Back frame lockout via cushion
JPH0345859Y2 (ja)
JPH0248249Y2 (ja)
JP2003182423A (ja) 折畳収納車両用シート
JPS641342B2 (ja)
JPH0228979Y2 (ja)
JPS6210189Y2 (ja)
JPS6232911Y2 (ja)
JP3216555B2 (ja) 車両のシートスライド装置
JPS6135013B2 (ja)
JP2001001809A (ja) シートスライド装置のロック機構
JP2554307Y2 (ja) 車両用シートアームレスト
JP4121817B2 (ja) 自動車用シートのウォークイン装置