JPH0247806Y2

JPH0247806Y2 -

Info

Publication number: JPH0247806Y2
Application number: JP1984081012U
Authority: JP
Priority date: 1984-05-31
Filing date: 1984-05-31
Publication date: 1990-12-14
Also published as: JPS60192931U

Description

【考案の詳細な説明】（技術分野）この考案は変速機の操作レバー装置に関する。

（背景技術）自動車の変速機においては、周知のように運転
室に設けた操作レバーを一方向に移動するとギヤ
がセレクトされ、それと交差する方向に移動する
とギヤがシフトされるようになつている（例えば
実願昭58−38381号）が、例えば運転席の下部に
ラジエータが配設されるキヤブオーバ型の自動車
にあつてはレイアウト上の制約から、変速機を操
作レバーに直接的に連結できず、遠隔操作機構
（例えばリンク、ワイヤ）を介し連係するように
したものがある（例えば実願昭58−65150号）。

ところで、このような変速機の操作レバーは運
転席の側部に固定されるが、このため操作レバー
の位置が運転者によつてはマツチせず、操作しず
らい場合があつた。

（考案の目的）この考案はこのような問題点に着目し、操作レ
バーを運転者に適応したレバー位置に移動調整し
得るようにした変速機の操作レバー装置の提供を
目的とする。

（考案の開示）そのため、この考案は運転室に取付けた操作レ
バー本体を揺動操作することによりワイヤを介し
変速機本体のギヤのセレクト及びシフトが行なえ
るようにした変速機の操作レバー装置において、
操作レバー本体の取付ブラケツトを車体側の固定
ブラケツトに対し位置調整可能に連結する。

これによれば、操作レバー本体はその取付ブラ
ケツトを車体側の固定ブラケツトに対し位置調整
することにより、運転者に適応したレバー位置に
移動調整できる。

（実施例）以下、この考案を図示の実施例に従つて説明す
る。

１は運転席で、その側部に操作レバー装置２が
配設される。

操作レバー装置２はレバー本体３をセレクト方
向に移動すると、ワイヤ４を介し変速機本体（図
示せず）のギヤをセレクトすると共に、レバー本
体３をシフト方向に移動すると、ワイヤ５を介し
ギヤをシフトするようになつている。

レバー本体３をセレクト、シフトの両方向に揺
動自在に支持するのが取付ブラケツト６で、取付
ブラケツト６には第２図のように、後述の抑え板
７に立設した２本のボルト８と９に対応し、運転
室の前後方向にのびる長孔１０と１１が形成され
る。

１２は運転室のフロアにビス止めされる固定ブ
ラケツトで、その中央部には抑え板７のボルト８
と９に対応し、運転室の左右にのびる長孔１３と
１４が形成される。尚、固定ブラケツト１２のフ
ロアに面する片面には長孔１３，１４の範囲で抑
え板７を移動可能に収める凹部１５が形成され
る。

そして、抑え板７のボルト８，９を固定ブラケ
ツト１２の長孔１３，１４に、更に取付ブラケツ
ト６、の長孔１０，１１に挿通し、このボルト８
と９にナツト１６と１７を締付けることにより、
固定ブラケツト６を連結し、この状態で固定ブラ
ケツト１２を運転室のフロアにビス止めする。

尚、これらのレバー本体３の取付機構はカバー
体１８と１９、及びブーツ２０と２１で被覆され
る。この場合、カバー体１８にはナツト１６と１
７に対応する位置に開閉可能な調整口２２が設け
られる。

２３，２４はワイヤ４，５が摺動自由に挿通す
るフレキシブルチユーブで、フレキシブルチユー
ブ２３，２４の一端は取付ブラケツト６のフラン
ジ２５に、他端は変速機本体側のフランジに各々
連結される。

このように構成すると、レバー本体３を運転者
に適応した位置に調整する時には、調整口２２を
開けて、そこからナツト８，９を緩めると、取付
ブラケツト６は長孔１０，１１と１３，１４の範
囲で運転室の前後、左右に移動可能になり、この
状態でレバー本体３を所望の位置に移動し、つい
でナツト８，９で締め付けて固定すれば良い。こ
のとき、取付ブラケツト６の長孔１０，１１が運
転室の前後方向に長く、かつ固定ブラケツト１２
の長孔１３，１４は同じく左右方向に長いので、
レバー本体３の位置を前後または左右方向に自由
に調整でき、さらに各長孔１０，１１，１３，１
４とボルト８，９との間の遊びを利用してある程
度斜め方向にも向きを調整することが可能であ
る。

この場合ワイヤ式の遠隔操作機構を採用したの
でレバー本体３の位置が変つても変速機本体の変
速操作は支障なく行なえる。

尚、ブーツ２１だけで、充分にレバー本体３の
移動に追従し得る場合にはカバー体１８と１９を
一体に形成しても良い。

（考案の効果）以上要するにこの考案によれば、レバー本体は
取付ブラケツトを介し車体側の固定ブラケツトに
位置調整可能に連結したので、運転者に適応した
位置にレバー本体を固定し直すことができ、レバ
ー操作性の向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を示す装置の外観
図、第２図はそのレバー本体の取付状態を説明す
る分解斜視図である。３……レバー本体、４，５……ワイヤ、６……
取付ブラケツト、７……抑え板、８，９……ボル
ト、１０，１１，１３，１４……長孔、１２……
固定ブラケツト、１５……凹部、１６，１７……
ナツト。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

運転室に取付けた操作レバー本体を揺動操作す
ることによりワイヤを介し変速機本体のギヤのセ
レクト及びシフトが行ねえるようにした変速機の
操作レバー装置において、操作レバー本体の取付
ブラケツトを車体側の固定ブラケツトに対し前記
各ブラケツトを貫通するボルト及びナツトを介し
て連結し、かつ各ブラケツトの一方のボルト貫通
孔を運転室の前後方向にのびる長孔で、他方のボ
ルト貫通孔を運転室の左右方向にのびる長孔でそ
れぞれ形成して、各ブラケツトの相対位置調整を
可能としたことを特徴とする変速機の操作レバー
装置。