JPH0247297Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0247297Y2
JPH0247297Y2 JP1984200836U JP20083684U JPH0247297Y2 JP H0247297 Y2 JPH0247297 Y2 JP H0247297Y2 JP 1984200836 U JP1984200836 U JP 1984200836U JP 20083684 U JP20083684 U JP 20083684U JP H0247297 Y2 JPH0247297 Y2 JP H0247297Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
clutch
intermediate plate
torsion spring
diameter plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984200836U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61112122U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1984200836U priority Critical patent/JPH0247297Y2/ja
Publication of JPS61112122U publication Critical patent/JPS61112122U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0247297Y2 publication Critical patent/JPH0247297Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、主として車両用摩擦クラツチに用い
られるクラツチデイスクに関するものである。
(考案の背景) 一般に、車両用摩擦クラツチにおけるクラツチ
デイスクの質量を小さくすることは、歯車変速機
のインプツトシヤフトやカウンタギヤを含む全体
的な慣性モーメントが低下し、このことが変速機
におけるシンクロメツシユ機構等の耐久性を向上
させる上において有利となるのは周知の通りであ
る。また、近年のクラツチデイスクは車両駆動系
の振動騒音を改善するために、その特性を多段階
でかつ広捩れ角に設定する傾向にある。
(従来の技術) 従来のクラツチデイスクは、デイスクハブのフ
ランジと、その両側に配置されてクラツチフエー
シングと一体的に結合されたデイスクプレート及
びサブデイスクプレートの間にこれらの相対的な
角変位によつて圧縮力を受けるトーシヨンスプリ
ングあるいはトーシヨンゴムが組込まれた構成と
なつている(例えば実公昭59−7629号公報参照)。
つまり、クラツチデイスクはそのトーシヨンスプ
リングやトーシヨンゴムを弾性変形させつつ角変
位し、これによつて車両駆動系の振動騒音の改善
に対処しているのである。
(考案が解決しようとする問題点) 上記デイスクハブのフランジとデイスクプレー
ト及びサブデイスクプレートとの間にトーシヨン
スプリングあるいはトーシヨンゴムを組込んだ構
成のものにおいて、クラツチデイスクの特性を多
段階に設定するには、上記ハブのフランジとデイ
スクプレート及びサブデイスクプレートとの間に
ばね定数の異なる複数種のトーシヨンスプリング
等を組込み、これらをクラツチデイスクの角変位
によつて順次圧縮させるように構成しなければな
らない。この結果、クラツチデイスクの構造その
ものが複雑となり、かつその質量が増加して上述
した歯車変速機のシンクロメツシユ機構等の耐久
性に悪影響を及ぼすといつた問題を招くこととな
る。また、この構成においてクラツチデイスクの
特性を広捩れ角となるように設定しようとしても
自ずから限界がある。
(問題点を解決するための手段) 上記の問題点を解決するために、本考案は次の
ように構成している。すなわち、第1図からも明
らかなように、本考案のクラツチデイスクは、そ
のデイスクプレートAが、クラツチハブ1側に固
定された小径プレート4と、クラツチフエーシン
グ16側に固定された大径プレート12と、これ
ら両プレート4,12の間に配置された中間プレ
ート8とに分割されている。
そして小径プレート4の外周と中間プレート8
の内周とは内側リング20で、かつ中間プレート
8の外周と大径プレート12の内周とは外側リン
グ21でそれぞれ結合されている。また各プレー
ト4,8,12とそれぞれのリング20,21と
は円周方向へ相対的に摺動可能に構成されてい
る。しかも小径プレート4と中間プレート8との
間には、前記内側リング20を芯として低剛性の
トーシヨンスプリング22が組付けられ、かつ中
間プレート8と大径プレート12との間には前記
外側リング21を芯として高剛性のトーシヨンス
プリング24が組付けられている。
(作用) 上記の構成において、クラツチハブ1とクラツ
チフエーシング16との間のトルク伝達は、まず
上記の小径プレート4外周と中間プレート8内周
との間の前記低剛性のトーシヨンスプリング22
が圧縮されて、この小径プレート4と中間プレー
ト8との間で相対的な角変位が生じる。これらの
相対的な角変位がストツパートルク状態になる
と、今度は中間プレート8外周と大径プレート1
2内周との間に設けられた前記高剛性のトーシヨ
ンスプリング24を圧縮させつつ、この中間プレ
ート8と大径プレート12とが相対的な角変位を
開始する。
したがつて、このトルク伝達時においては上記
の低剛性のトーシヨンスプリング22及び高剛性
のトーシヨンスプリング24が順次圧縮されて、
クラツチデイスクとしては多段特性が得られる。
また、クラツチデイスクの角変位は、小径プレー
ト4と中間プレート8との間ならびに中間プレー
ト8と大径プレート12との間においてそれぞれ
なされ、クラツチデイスク特性としては広捩れ角
が得られる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面にしたがつて具体
的に説明する。
クラツチデイスクの平面を表わした第1図及び
第1図の−線断面を表わした第2図におい
て、クラツチハブ1の内周に形成されているイン
ナスプライン1aは、歯車変速機のインプツトシ
ヤフト(図示しない)に対し、相対回転不能でか
つ軸方向に関してはスライド可能にスプライン滑
合されるのであつて、このハブ1の外周にはフラ
ンジ2が一体に形成されている。一方、クラツチ
フエーシング16は通常よく知られているように
クラツチの接続時においてエンジン(図示しな
い)からの回転伝達を受け、このフエーシング1
6と上記クラツチハブ1とは小径プレート4、中
間プレート8、大径プレート12よりなるデイス
クプレートAを通じてトルク伝達可能に構成され
るのである。
上記小径プレート4はクラツチハブ1のフラン
ジ2に対してリベツト5により固定されている。
また、大径プレート12は、その外周にリベツト
15によつて固定された複数枚のデイスクスプリ
ング14を介して上記クラツチフエーシング16
に固定されている。なお、中間プレート8は上記
の小径プレート4と大径プレート12との間に配
置されている。
小径プレート4の外周には、その円周方向に沿
つて複数個の爪6が一定の間隔で形成されてい
る。また、上記中間プレート8の内周には同じく
その円周方向に沿つて複数個の爪9がそれぞれ一
定の間隔で形成されている。小径プレート4の外
周に形成されている各爪6と中間プレート8の内
周に形成されている各爪9とは、第2図から明ら
かなように互いに反対方向に曲げ形成されてお
り、しかもこれらはその円周方向に関して交互に
配置されて互いに一本の内側リング20によつて
円周方向へスライド可能に結合されている。つま
り、これによつて小径プレート4と中間プレート
8とは相対回転可能に結合されたこととなる。
また、上記中間プレート8の外周にはその円周
方向に沿つて複数個の爪10が一定の間隔で形成
されており、かつ前記大径プレート12の内周に
は同じくその円周方向に沿つて複数個の爪13が
形成されている。そして、これらの爪10,13
についても第2図で示すように互いに反対方向に
曲げ形成されており、しかもこれらはその円周方
向に関して交互に配置されて一本の外側リング2
1によつて円周方向へスライド可能に結合されて
いる。これにより、中間プレート8と大径プレー
ト12とは相対回転可能に結合されたこととな
る。
上記小径プレート4の各爪6と中間プレート8
における内周の各爪9との間には、上記内側リン
グ20を芯として低剛性のトーシヨンスプリング
22がそれぞれ組付けられている。なお、これら
各トーシヨンスプリング22の両端と上記各爪
6,9との間には、このトーシヨンスプリング2
2の弾発力がこれらの各爪6,9に対して安定し
た状態で作用するようにワツシヤ23をそれぞれ
介在させている。一方、中間プレート8における
外周の各爪10と大径プレート12の各爪13と
の間には、上記外側リング21を芯として高剛性
のトーシヨンスプリング24がそれぞれ組付けら
れている。そして、このトーシヨンスプリング2
4の両端と各爪10,13との間にも、このトー
シヨンスプリング24の弾発力が各爪10,13
に対して安定して作用するようにワツシヤ25を
それぞれ介在させている。
上記小径プレート4における各爪6の外周部分
にはストツパ7がそれぞれ一体に形成されてい
て、これらの各ストツパ7は中間プレート8の内
周に形成された凹部11に対し、相互の回転方向
に関して一定の隙間を隔てて当接しうるように係
合している。
上記の構成において、クラツチハブ1とクラツ
チフエーシング16との間のトルク伝達は、クラ
ツチデイスクプレートAを構成する前記の小径プ
レート4、中間プレート8、及び大径プレート1
2を通じてなされる。そして、このトルク伝達時
には小径プレート4と中間プレート8との間、及
び中間プレート8と大径プレート12との間でそ
れぞれ角変位が生じるのであるが、まず小径プレ
ート4の爪6と中間プレート8における内周の爪
9との間の前記低剛性のトーシヨンスプリング2
2が圧縮されて、この小径プレート4と中間プレ
ート8との間で相対的な角変位が生じる。これら
の相対的な角変位によつて小径プレート4の前記
ストツパ7が中間プレート8の凹部11内端面に
当接し、その後は小径プレート4と中間プレート
8とは共に回転を始める。この結果、今度は中間
プレート8の外周の爪10と大径プレート12の
爪13との間に設けられた前記高剛性のトーシヨ
ンスプリング24を圧縮させつつ、この中間プレ
ート8と大径プレート12とが相対的な角変位を
開始する。
このように、上記クラツチハブ1とクラツチフ
エーシング16との間のトルク伝達時において
は、上記の低剛性のトーシヨンスプリング22及
び高剛性のトーシヨンスプリング24が順次圧縮
され、これによつてクラツチデイスクとしては多
段特性が得られる。また、クラツチデイスクの角
変位は上述したように小径プレート4と中間プレ
ート8との間、ならびに中間プレート8と大径プ
レート12との間においてそれぞれなされるの
で、このクラツチデイスク特性としては広捩れ角
が得られることとなる。しかも、このように多段
でかつ広捩れ角特性が得られるクラツチデイスク
であつても、その構成はこれまで用いられてきた
クラツチデイスクのように、クラツチハブのフラ
ンジとその両側に配置したデイスクプレート及び
サブデイスクプレートとの間にトーシヨンスプリ
ング等を介在させたものと異なり、構造そのもの
が非常に簡素化され、クラツチデイスクの軽量化
並びに組付け性の向上を図つている。
(考案の効果) このように本考案は、クラツチデイスクの質量
を抑えたまま、多段でかつ広い捩じれ角の特性が
得られることから、変速機のシンクロメツシユ機
構等の耐久性に悪影響を及ぼすことなく、駆動系
の各種振動や騒音の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図はクラツ
チデイスクの平面図、第2図は第1図の−線
断面図である。 1……クラツチハブ、4……小径プレート、8
……中間プレート、12……大径プレート、16
……クラツチフエーシング、20……内側リン
グ、21……外側リング、22……低剛性トーシ
ヨンスプリング、24……高剛性トーシヨンスプ
リング、A……デイスクプレート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. デイスクプレートをその半径方向に関して、ク
    ラツチハブ側に固定された小径プレートと、クラ
    ツチフエーシング側に固定された大径プレート
    と、これら両プレートの間に配置された中間プレ
    ートとに分割し、小径プレートの外周と中間プレ
    ートの内周とを内側リングで、かつ中間プレート
    の外周と大径プレートの内周とを外側リングでそ
    れぞれ結合するとともに、各プレートとそれぞれ
    のリングとは円周方向へ相対的に摺動可能に構成
    し、しかも小径プレートと中間プレートとの間に
    内側リングを芯として低剛性のトーシヨンスプリ
    ングを組付け、かつ中間プレートと大径プレート
    との間に外側リングを芯として高剛性のトーシヨ
    ンスプリングを組付けたことを特徴とするクラツ
    チデイスク。
JP1984200836U 1984-12-25 1984-12-25 Expired JPH0247297Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984200836U JPH0247297Y2 (ja) 1984-12-25 1984-12-25

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984200836U JPH0247297Y2 (ja) 1984-12-25 1984-12-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61112122U JPS61112122U (ja) 1986-07-16
JPH0247297Y2 true JPH0247297Y2 (ja) 1990-12-12

Family

ID=30762054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1984200836U Expired JPH0247297Y2 (ja) 1984-12-25 1984-12-25

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0247297Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008121779A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Chiba Univ 弾性体スプリング装置
JP5256160B2 (ja) * 2009-09-30 2013-08-07 アイシン・エィ・ダブリュ工業株式会社 ダンパ装置及び動力伝達装置
JP2018047873A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 陽一郎 濱元 回転伝達機構及びそれを備えた自転車

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57134019A (en) * 1981-02-13 1982-08-19 Daikin Mfg Co Ltd Clutch disc
JPS58142033A (ja) * 1982-02-16 1983-08-23 Nissan Motor Co Ltd クラツチデイスク

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57134019A (en) * 1981-02-13 1982-08-19 Daikin Mfg Co Ltd Clutch disc
JPS58142033A (ja) * 1982-02-16 1983-08-23 Nissan Motor Co Ltd クラツチデイスク

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61112122U (ja) 1986-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2798613B2 (ja) 回転衝撃力を補償する装置
JPH0143545Y2 (ja)
JPH027291Y2 (ja)
JPH0317061Y2 (ja)
US4239097A (en) Multiple stage vibration damper assembly
JPS6151687B2 (ja)
JPH0762489B2 (ja) 2つの段階のねじり振動止め装置をもったクラッチ板
JPS6240172Y2 (ja)
EP0696694B2 (en) Torque absorbing disc
JPS63318343A (ja) 自動車の動力伝達系における振動を減衰するための装置
JPS6238016Y2 (ja)
JPH0247297Y2 (ja)
JPH027292Y2 (ja)
JPS58217825A (ja) 乾式クラツチデイスク
JPH0155690B2 (ja)
JPH0332832Y2 (ja)
CN218670401U (zh) 振动阻尼装置
JPS6139850Y2 (ja)
JPH0142665Y2 (ja)
JPS6336190Y2 (ja)
JPH0137226Y2 (ja)
JPH0543294Y2 (ja)
JPH0756293B2 (ja) 捩れ緩衝器
JPH0235077Y2 (ja)
JPH0545846Y2 (ja)