JPH0545846Y2 - - Google Patents

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JPH0545846Y2
JPH0545846Y2 JP1986116574U JP11657486U JPH0545846Y2 JP H0545846 Y2 JPH0545846 Y2 JP H0545846Y2 JP 1986116574 U JP1986116574 U JP 1986116574U JP 11657486 U JP11657486 U JP 11657486U JP H0545846 Y2 JPH0545846 Y2 JP H0545846Y2
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JP
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compression coil
coil spring
double
hub
damping device
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JP1986116574U
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JPS6322430U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は自動車用手動変速機のクラツチやトル
クコンバータを用いる自動変速機のロツクアツプ
クラツチに施用される捩り振動減衰装置に関す
る。
従来の技術 自動車のエンジンから生ずる捩り振動は、動力
伝達系に好ましくない振動或いは騒音などを招来
させる。このため前記クラツチには円周方向に作
用する二重圧縮ばねを用いる捩り振動減衰装置を
施用することがよく知られている(例えば特開昭
59−1816号公報に開示されている)。
考案が解決しようとする問題点 このような捩り振動減衰装置は、例えばフライ
ホイール等の入力部材に連結されるドライブプレ
ートと、自動車の伝動軸等の出力部材に連結され
るハブとを、同一材料で、かつ、同一硬度の複数
の圧縮コイルばねを同芯に遊嵌して成る二重圧縮
コイルばねにより、相対回動可能に連結し、ドラ
イブプレートに入力された回動力を前記二重圧縮
コイルばねを介してハブに伝達するものである。
ところが、この回動力の伝達時には、捩り振動
減衰装置が入力部材と共に高速回転するため、二
重圧縮コイルばねに遠心力が作用する。通常、二
重圧縮コイルばねは、円周方向両端のみがドライ
ブプレートとハブに跨つて係合、支持されてお
り、内側圧縮コイルばねの線径が外側圧縮コイル
ばねの線径よりも細く、変形抵抗が小さく構成さ
れている。そのため、遠心力により、内側圧縮コ
イルばねが外側圧縮コイルばねよりも径方向外方
へ大きく湾曲して、内側圧縮コイルばねの外周側
が外側圧縮コイルばねの内周側に干渉する。これ
によつて、内側圧縮コイルばねは外周側が損傷
し、外側圧縮コイルばねは内周側が損傷する場合
がある。しかしながら、一般に圧縮コイルばねは
外周側よりも内周側の方が高い応力分布を示すの
で、内周側の損傷の方が外周側の損傷よりも耐久
性に大きな影響を与える。従つて、外側圧縮コイ
ルばねが内周側の損傷部分に応力集中を生じて早
期に折損し、二重圧縮コイルばねの耐久性を損な
う恐れを有している。
そこで、本考案は二重圧縮コイルばねの内周側
の損傷を防止し、二重圧縮コイルばねの耐久性を
向上した捩り振動減衰装置を提供することを目的
とする。
問題点を解決するための手段 二重圧縮コイルばねの内側圧縮コイルばねを外
側圧縮コイルばねよりも軟質の材料で形成してあ
る。
実施例 以下、本考案の実施例をクラツチデイスクを例
にとつて図面と共に詳述する。
第1図〜第2図において、1は図外の出力軸に
嵌合されるボス部2と、このボス部2から径方向
外方に延出するハブプレート部3とからなるハブ
である。4a,4bは、摩擦手段5a,5bを介
してハブプレート部3を両側から挾持するドライ
ブプレートであり、このドライブプレート4a,
4bは外周端を相互にストツプピン6により連結
固定してある。そして、このドライブプレート4
a,4bとハブ1とを円周方向に等配された複数
の二重圧縮コイルばね7,8により相対回動可能
に連結してある。このうち、二重圧縮コイルばね
7は、ハブプレート3に形成した窓9と、この窓
9に対応して形成したドライブプレート4a,4
bの窓10とに、円周方向に隙間なく係合してあ
る。一方、二重圧縮コイルばね8は、ドライブプ
レート4a,4bに形成した窓12には円周方向
に隙間なく係合するが、この窓12に対応して形
成したハブプレート部3の窓11には円周方向に
所定の隙間をもつて遊嵌してある。そして、これ
らの二重圧縮コイルばね7,8は、内側圧縮コイ
ルばね7a,8aと外側圧縮ばね7b,8bとを
それぞれ同芯に遊嵌してあり、内側圧縮コイルば
ね7a,8aの材料を外側圧縮コイルばね7b,
8bの材料(例えば炭素鋼オイルテンパ線;ビツ
カース硬度(HV)≒595)よりも軟質の材料(例
えばピアノ線;ビツカース硬度(HV)≒530)で
形成してある。13は、クツシヨニングプレート
14を介してドライブプレート4bに固定した摩
擦板であり、この摩擦板13は図外のフライホイ
ール等の入力部材に摩擦係合して、入力部材とド
ライブプレート4bとを連結する。15はハブプ
レート部3の外周端に切欠形成したストツパ溝で
あり、このストツパ溝15には両側のドライブプ
レート4a,4bを連結固定するストツプピン6
が遊嵌されており、ストツパ溝15の一方の側壁
16にストツプピン6が当接するまで、ドライブ
プレート4a,4bとハブプレート部3との相対
回動が許容される。
以上の実施例構造によれば、摩擦板13が図外
の入力部材に連結されることによつて、入力部材
から摩擦板13及びクツシヨニングプレート14
を介してドライブプレート4a,4bに入力され
る回動力が、二重圧縮コイルばね7,8を介して
ハブ1に伝達される。このとき、まずドライブプ
レート4a,4bの窓10及びハブプレート部3
の窓9に円周方向に隙間なく係合された二重圧縮
コイルばね7が作用し、ドライブプレート4a,
4bとハブ1とが所定角度相対回動すると、二重
圧縮コイルばね8が先に作用している二重圧縮コ
イルばね7と協働して作用して、回動力がこれら
二重圧縮コイルばね7,8による吸振作用を受け
つつドライブプレート4a,4bからハブ1に円
滑に伝達される。ここで、作動中二重圧縮コイル
ばね7,8には遠心力が作用して、内側圧縮コイ
ルばね7a,8aが径方向外方へ向かつて湾曲し
て、外側圧縮コイルばね7b,8bの内周側に干
渉する場合がある。しかし、外側圧縮コイルばね
7b,8bは内側圧縮コイルばね7a,8aより
も硬質の材料で形成されているため、外側圧縮コ
イルばね7b,8bの内周側は損傷を受けにく
い。一方、内側圧縮コイルばね7a,8aも、外
側圧縮コイルばね7b,8bとの干渉により、外
周側に若干損傷を受ける。しかし、外周側は内周
側よりも応力が低いため、損傷部分が内側圧縮コ
イルばねの耐久性に与える影響は少ない。
尚、本実施例は、捩り振動減衰装置としてクラ
ツチデイスクを例にとつて説明したが、これに限
られるものではなく、トルクコンバータを用いる
自動変速機のロツクアツプクラツチ等にも適用で
きることはもちろんである。又、内側圧縮コイル
ばね7a,8aの材料として、ピアノ線;ビツカ
ース硬度(HV)≒530を例示し、外側圧縮コイル
ばね7b,8bの材料として、炭素鋼オイルテン
パ線;ビツカース硬度(HV)≒595を例示した
が、これに限られるものでなく、適宜の材料で形
成できる。
考案の効果 以上のように本考案によれば、二重圧縮コイル
ばねの内側圧縮コイルばねを、外側圧縮コイルば
ねよりも軟質の材料で形成してあるため、回動力
を伝達中に二重圧縮コイルばねが遠心力を受けて
径方向外方へ湾曲し、内側圧縮コイルばねと外側
圧縮コイルばねとが干渉しても、外側圧縮コイル
ばねの内周側が損傷を受けることがない。そのた
め、外側圧縮コイルばねが早期に折損するような
ことがなく、二重圧縮コイルばね、すなわち、捩
り振動減衰装置の耐久性を有利に向上させること
ができ、実用上多大な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す捩り振動減衰
装置の正面図、第2図は第1図の−断面図で
ある。 1……ハブ、4a,4b……ドライブプレー
ト、7,8……二重圧縮コイルばね、7a,8a
……内側圧縮コイルばね、7b,8b……外側圧
縮コイルばね。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 入力部材に連結されるドライブプレートと出力
    部材に連結されるハブとを、内側圧縮コイルばね
    に外側圧縮コイルばねを同芯に遊嵌して成る二重
    圧縮コイルばねにより相対回動可能に連結し、前
    記ドライブプレートに入力された回動力を前記二
    重圧縮コイルばねを介して前記ハブに伝達する捩
    り振動減衰装置において、前記二重圧縮コイルば
    ねの内側圧縮コイルばねを外側圧縮コイルばねよ
    りも軟質の材料で形成したことを特徴とする捩り
    振動減衰装置。
JP1986116574U 1986-07-29 1986-07-29 Expired - Lifetime JPH0545846Y2 (ja)

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JPS6322430U JPS6322430U (ja) 1988-02-15
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017172743A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 株式会社エクセディ スプリング組立体及びそれを備えたトルクコンバータのロックアップ装置

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JPS5723429B2 (ja) * 1975-06-14 1982-05-18

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56127425U (ja) * 1980-02-28 1981-09-28
JPS5723429U (ja) * 1980-07-11 1982-02-06

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JPS6322430U (ja) 1988-02-15

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