JPH0241228Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は軒先の梁カバーと軒天井板との間の見
切りカバーの構造に関するものである。

［背景技術］ 従来より軒先の梁の下に野縁を介して軒天井板
を取着し、梁の軒先側に梁カバーを被着し、梁カ
バーの下部と軒天井板との間に見切りカバーを取
着しているが、従来の見切りカバー１′は第３図
に示すように前面片１a′の下端に断面Ｌ字状の水
切り部２′が設けられていただけであつた。この
見切りカバー１′では前面片１a′を伝つて落ちる
雨水が水切り部２′でしか水切りされないで軒天
井板まで回る雨水があつて軒天井板が濡れる虞れ
がある。

［考案の目的］ 本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであつ
て、本考案の目的とするところは上水切り部と下
水切り部とにより二重に水切りできて軒天井板ま
で雨水が回る虞れがなくて軒天井板を濡らす虞れ
がない軒先構造を提供するにある。

［考案の開示］ 本考案軒先構造は、軒先の梁３の下に野縁４を
介して軒天井板５を取着し、梁３の軒先側に梁カ
バー７を被着し、梁カバー７の下部と軒天井板５
との間に見切りカバー１を取着したものにおい
て、見切りカバー１の前面片１ａに前方に突出す
る凸部９を設けて凸部９の前部の下部に断面Ｌ字
状の上水切り部１０を設け、前面片１ａの下端に
断面Ｌ字状の下水切り部２を設けたものであつ
て、上述のように構成することにより従来例の欠
点を解決したものである。つまり見切りカバー１
の前面片１ａに前方に突出する凸部９を設けて凸
部９の前部の下部の断面Ｌ字状の上水切り部１０
を設け、前面片１ａの下端に断面Ｌ字状の下水切
り部２を設けたことにより、上水切り部１０と下
水切り部２にて二重に水切りできて確実に水切り
できて軒天井板５に雨水が回らないようになつた
ものである。

以下本考案を実施例により詳述する。

軒先の梁３の上には屋根材１１を載置してあ
り、取り付け金具１２にて取着してある。梁３の
下には木質材の取り付け材１３を取着してあり、
取り付け材１３の下には野縁４を取着してあり、
野縁４には軒天井板５を取着してある。屋根材１
１の下面と梁３の上面との間には屋根下カバー１
５を装着してある。梁３の前面側には梁カバー７
を被着してあり、梁カバー７の上部と屋根下カバ
ー１５の下部とはドリルビス１６にて梁３の上部
に固着してあり、梁カバー７の下部を梁３に係止
してある。見切りカバー１は金属板を折曲して第
２図ａ，ｂ，ｃに示すように形成されている。見
切りカバー１の前面片１ａの上部には前方に突出
する上取り付け片１７を設けてあり、前面片１ａ
には前方に突出する断面コ字状の凸部９を設けて
あり、凸部９の前部の下部には断面Ｌ字状の上水
切り部１０を設けてある。見切りカバー１の下部
片１ｂは前面片１ａに対して直角方向を向いてお
り、前面片１ａと下部片１ｂとの間が断面Ｌ字状
の下水切り部２となつている。下部片１ｂの後端
より上方に下取り付け片１８を連出しており、下
取り付け片１８に断面コ字状の嵌合部１９を設け
てある。見切りカバー１の上取り付け片１７は梁
カバー７の下部にリベツト２０にて取着してあ
り、見切りカバー１の嵌合部１９を軒天井板５に
嵌合してある。屋根材１１の先端にはパラペツト
取り付け金具２１を取着してあり、パラペツト取
り付け金具２１に樋受け具２２やパラペツト２３
を取着してある。

［考案の効果］ 本考案は叙述のように見切りカバーの前面片に
前方に突出する凸部を設けて凸部の前部の下部に
断面Ｌ字状の上水切り部を設け、前面片の下端に
断面Ｌ字状の下水切り部を設けてあるので、見切
りカバーの上水切り部と下水切り部とにより二重
に水切りできて雨水を確実に水切りできて軒天井
板が濡れる虞れのないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の断面図、第２図
ａ，ｂ，ｃは同上の見切りカバーの平面図、正面
図及び側面図、第３図は従来例の見切りカバーの
断面図であつて、１は見切りカバー、１ａは前面
片、２は下水切り部、３は梁、４は野縁、５は軒
天井板、７は梁カバー、９は凸部、１０は上水切
り部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 軒先の梁の下に野縁を介して軒天井板を取着
   し、梁の軒先側に梁カバーを被着し、梁カバーの
   下部と軒天井板との間に見切りカバーを取着した
   ものにおいて、見切りカバーの前面片に前方に突
   出する凸部を設けて凸部の前部の下部に断面Ｌ字
   状の上水切り部を設け、前面片の下端に断面Ｌ字
   状の下水切り部を設けて成る軒先構造。