JP2537700Y2 - 屋根の水切り材 - Google Patents
屋根の水切り材Info
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- JP2537700Y2 JP2537700Y2 JP3856591U JP3856591U JP2537700Y2 JP 2537700 Y2 JP2537700 Y2 JP 2537700Y2 JP 3856591 U JP3856591 U JP 3856591U JP 3856591 U JP3856591 U JP 3856591U JP 2537700 Y2 JP2537700 Y2 JP 2537700Y2
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- draining
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、屋根の水切り材に関す
るものである。
るものである。
【0002】
【従来の技術】住宅等の屋根の端部、例えば屋根のけら
ば部若しくは入隅部においては、野地板上に瓦葺きした
屋根瓦の端縁部の雨仕舞として、野地板の上面端縁に沿
って固定した角材と、該角材に沿って近接して配置され
る屋根瓦との間に、水切り材を介装するのが一般的であ
る。
ば部若しくは入隅部においては、野地板上に瓦葺きした
屋根瓦の端縁部の雨仕舞として、野地板の上面端縁に沿
って固定した角材と、該角材に沿って近接して配置され
る屋根瓦との間に、水切り材を介装するのが一般的であ
る。
【0003】図6は、かかる水切り材を屋根の切妻部に
採用した場合の従来例を示す。同図において、22は長尺
の板金部材を屈曲形成して成る水切り材であり、縦方向
の立板部23と、該立板部23の上下端から断面視横方向に
それぞれ逆向きに延設された上板部24及び水切板部25と
を備えている。また、26は野地板であり、その上面端縁
に沿ってのぼり木(角材)27 が固定されている。
採用した場合の従来例を示す。同図において、22は長尺
の板金部材を屈曲形成して成る水切り材であり、縦方向
の立板部23と、該立板部23の上下端から断面視横方向に
それぞれ逆向きに延設された上板部24及び水切板部25と
を備えている。また、26は野地板であり、その上面端縁
に沿ってのぼり木(角材)27 が固定されている。
【0004】前記水切り材22は、その立板部23と上板部
24とで構成されるコーナ部28で前記のぼり木27を上から
被覆するようにして野地板26に対して取付けられ、その
後、屋根瓦29が、当該水切り材22の水切板部25上に配置
されるようになっている。尚、30は防水シートで、野地
板26上面からのぼり木27上面に至って敷き込められてい
る。また、31は水切り材22の上板部24を更にその上から
被覆するけらば瓦であり、釘32を介してのぼり木27に固
定されている。
24とで構成されるコーナ部28で前記のぼり木27を上から
被覆するようにして野地板26に対して取付けられ、その
後、屋根瓦29が、当該水切り材22の水切板部25上に配置
されるようになっている。尚、30は防水シートで、野地
板26上面からのぼり木27上面に至って敷き込められてい
る。また、31は水切り材22の上板部24を更にその上から
被覆するけらば瓦であり、釘32を介してのぼり木27に固
定されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、屋根瓦29を
水切板部25上に配置する際には、図6に示すように、そ
の屋根瓦29の端縁が水切り材22の立板部23に接当するよ
うにして屋根瓦29を切妻側いっぱいに配置するのが一般
的である。しかしながら、上記従来の技術では、立板部
23が単なる平板状であったため、けらば瓦31と屋根瓦29
間から雨水33が侵入した場合には、その雨水33が水切り
材22の上板部24上に至り、けらば瓦31固定用の釘32から
のぼり木27や野地板26にまで水分が浸透し、それら木材
質ののぼり木27等を腐食させる原因となっていた。
水切板部25上に配置する際には、図6に示すように、そ
の屋根瓦29の端縁が水切り材22の立板部23に接当するよ
うにして屋根瓦29を切妻側いっぱいに配置するのが一般
的である。しかしながら、上記従来の技術では、立板部
23が単なる平板状であったため、けらば瓦31と屋根瓦29
間から雨水33が侵入した場合には、その雨水33が水切り
材22の上板部24上に至り、けらば瓦31固定用の釘32から
のぼり木27や野地板26にまで水分が浸透し、それら木材
質ののぼり木27等を腐食させる原因となっていた。
【0006】本考案は、かかる実情に鑑み、屋根の端部
の雨仕舞を行うに際してより防水性に優れた屋根の水切
り材を提供することを目的とする。
の雨仕舞を行うに際してより防水性に優れた屋根の水切
り材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、立板部2 の上
端及び下端から断面視横方向の上板部3 及び水切板部4
がそれぞれ互いに逆向きに延設された長尺の水切り材で
あって、前記立板部2と上板部3 とで構成されるコーナ
部6 が野地板8 上面端縁に沿って固定した角材9 を被覆
するように配置され、かつ前記水切板部4 上に屋根瓦12
が配置される屋根の水切り材において、前記立板部2 に
は、前記水切板部4 側に突出する突起7が長手方向所定
間隔おきに設けられていることを特徴とする。
端及び下端から断面視横方向の上板部3 及び水切板部4
がそれぞれ互いに逆向きに延設された長尺の水切り材で
あって、前記立板部2と上板部3 とで構成されるコーナ
部6 が野地板8 上面端縁に沿って固定した角材9 を被覆
するように配置され、かつ前記水切板部4 上に屋根瓦12
が配置される屋根の水切り材において、前記立板部2 に
は、前記水切板部4 側に突出する突起7が長手方向所定
間隔おきに設けられていることを特徴とする。
【0008】
【作用】本考案では、水切り材1 の立板部2 に水切板部
4 側に突出する突起7 が設けられているので、例えば図
1に示す如く、屋根瓦12を立板部2 に接当させて配置し
ても、その屋根瓦12と立板部2 間に一定の間隙eが確保
され、けらば瓦13内に侵入した雨水はその間隙eから下
方に流下し、水切板部4 によって排出されることにな
る。
4 側に突出する突起7 が設けられているので、例えば図
1に示す如く、屋根瓦12を立板部2 に接当させて配置し
ても、その屋根瓦12と立板部2 間に一定の間隙eが確保
され、けらば瓦13内に侵入した雨水はその間隙eから下
方に流下し、水切板部4 によって排出されることにな
る。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の一実施例につ
いて説明する。図1及び図2において、1は本実施例で
採用した水切り材であり、図5におけるA円内に示すよ
うに、屋根のけらば部分に使用されるタイプのものを示
す。この水切り材1 は、図2に示すように、長尺の板金
部材をその幅方向に屈曲形成して成り、縦方向の立板部
2 と、該立板部2 の上端から断面視横方向に延設された
上板部3 と、立板部2 の下端から横方向でかつ前記上板
部3 とは逆向きに延設された水切板部4 とを備えてい
る。これら上板部3 及び水切板部4 の先端部は、それぞ
れ上面側に折り返されていて、水切板部4 には、断面視
略半円状の複数の水切突条5 が上面側に膨出状にかつ長
手方向に沿って形成されている。尚、6は前記立板部2
と上板部3 とから構成されるコーナ部を示している。
いて説明する。図1及び図2において、1は本実施例で
採用した水切り材であり、図5におけるA円内に示すよ
うに、屋根のけらば部分に使用されるタイプのものを示
す。この水切り材1 は、図2に示すように、長尺の板金
部材をその幅方向に屈曲形成して成り、縦方向の立板部
2 と、該立板部2 の上端から断面視横方向に延設された
上板部3 と、立板部2 の下端から横方向でかつ前記上板
部3 とは逆向きに延設された水切板部4 とを備えてい
る。これら上板部3 及び水切板部4 の先端部は、それぞ
れ上面側に折り返されていて、水切板部4 には、断面視
略半円状の複数の水切突条5 が上面側に膨出状にかつ長
手方向に沿って形成されている。尚、6は前記立板部2
と上板部3 とから構成されるコーナ部を示している。
【0010】7は前記立板部2 に設けた突起であり、本
実施例では、図2(b)に示す如く、当該立板部2 自体
を水切板部4 側に膨出させることにより、この複数の突
起7が長手方向に一定ピッチPで形成されている。尚、
この突起7 のピッチPは、後述する屋根瓦12の屋根流れ
方向長よりも小さく設定されている。図1において、8
は屋根の野地板であり、その上面端縁には長尺ののぼり
木(角材)9 が固定されていて、下面には、野地板8 を
下から支持する垂木10が固定されている。11はアスファ
ルトルーフィング等よりなる防水シートで、野地板8の
上面からのぼり木9 の上面に至るまで連続して敷込めら
れている。
実施例では、図2(b)に示す如く、当該立板部2 自体
を水切板部4 側に膨出させることにより、この複数の突
起7が長手方向に一定ピッチPで形成されている。尚、
この突起7 のピッチPは、後述する屋根瓦12の屋根流れ
方向長よりも小さく設定されている。図1において、8
は屋根の野地板であり、その上面端縁には長尺ののぼり
木(角材)9 が固定されていて、下面には、野地板8 を
下から支持する垂木10が固定されている。11はアスファ
ルトルーフィング等よりなる防水シートで、野地板8の
上面からのぼり木9 の上面に至るまで連続して敷込めら
れている。
【0011】前記水切り材1 は、上記防水シート11が施
工された後にのぼり木9 を上から嵌合するようにして野
地板8 に取付けられる。この際、この水切り材1 のコー
ナ部6 は、のぼり木9 の上面及び屋根側の側面をそれぞ
れ密に被覆するように配置され、また、水切板部4 は防
水シート11上に接当するように配置されるようになって
いる。12は前記防水シート11上に適宜瓦葺きされた屋根
瓦であり、この屋根瓦12は、当該屋根のけらば部におい
ては、その端部が水切板部4 上に位置し、かつその端縁
が前記立板部2 に設けた突起7 に接当するように配置さ
れている。
工された後にのぼり木9 を上から嵌合するようにして野
地板8 に取付けられる。この際、この水切り材1 のコー
ナ部6 は、のぼり木9 の上面及び屋根側の側面をそれぞ
れ密に被覆するように配置され、また、水切板部4 は防
水シート11上に接当するように配置されるようになって
いる。12は前記防水シート11上に適宜瓦葺きされた屋根
瓦であり、この屋根瓦12は、当該屋根のけらば部におい
ては、その端部が水切板部4 上に位置し、かつその端縁
が前記立板部2 に設けた突起7 に接当するように配置さ
れている。
【0012】尚、13は断面略L字状を呈するけらば瓦で
あり、水切り材1 の上板部3 を更にその上から被覆すべ
く、釘14を介してのぼり木9 に対して固定されている。
また、15は屋根瓦12とけらば瓦13間に介装したシール材
である。上記構成に係る本実施例によれば、水切り材1
の立板部2 に水切板部4 側に突出する突起7 が設けられ
ているので、屋根瓦12をけらば側いっぱいにまで配置し
た場合においても、その屋根瓦12の端縁は立板部2 の突
起に接当して屋根瓦12と立板部2 との間には必ず一定幅
の間隙eが保たれることとなる。従って、けらば瓦13内
に雨水が侵入してきてもその雨水はこの間隙eを通って
水切板部4 側に流下して該水切板部4 によって排水され
るので、従来のように雨水が水切り材1 の上板部3 側に
侵入することがほとんどなく、当該屋根の切妻部の防水
性を大幅に向上させることができる。
あり、水切り材1 の上板部3 を更にその上から被覆すべ
く、釘14を介してのぼり木9 に対して固定されている。
また、15は屋根瓦12とけらば瓦13間に介装したシール材
である。上記構成に係る本実施例によれば、水切り材1
の立板部2 に水切板部4 側に突出する突起7 が設けられ
ているので、屋根瓦12をけらば側いっぱいにまで配置し
た場合においても、その屋根瓦12の端縁は立板部2 の突
起に接当して屋根瓦12と立板部2 との間には必ず一定幅
の間隙eが保たれることとなる。従って、けらば瓦13内
に雨水が侵入してきてもその雨水はこの間隙eを通って
水切板部4 側に流下して該水切板部4 によって排水され
るので、従来のように雨水が水切り材1 の上板部3 側に
侵入することがほとんどなく、当該屋根の切妻部の防水
性を大幅に向上させることができる。
【0013】以上、本考案の一実施例について説明した
が、本考案はこれに限定されるものではない。即ち、本
考案に係る水切り材1 は、図5のB円内及び図3に示す
如く、屋根の流れ壁際にも採用することが可能である。
この場合の水切り材1 には、図4に示すように、壁の胴
縁17に対する釘止め固定を可能とすべく、上板部3 の先
端から上方突出状の側板部18が延設されている。尚、図
3において、19は壁際に固定した笠木であり、20はその
笠木を被覆する雨押え材を示す。
が、本考案はこれに限定されるものではない。即ち、本
考案に係る水切り材1 は、図5のB円内及び図3に示す
如く、屋根の流れ壁際にも採用することが可能である。
この場合の水切り材1 には、図4に示すように、壁の胴
縁17に対する釘止め固定を可能とすべく、上板部3 の先
端から上方突出状の側板部18が延設されている。尚、図
3において、19は壁際に固定した笠木であり、20はその
笠木を被覆する雨押え材を示す。
【0014】また、立板部2 に設ける突起7 について
は、上述のように立板部2 自体を膨出状とする場合に限
らず、例えばゴム等の異なる材質のものを立板部2 に張
着することによって設けることにしてもよい。
は、上述のように立板部2 自体を膨出状とする場合に限
らず、例えばゴム等の異なる材質のものを立板部2 に張
着することによって設けることにしてもよい。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
屋根瓦12と水切り材1 の立板部2 間に一定の間隙eが確
実に確保され、侵入してきた雨水をその間隙eから水切
板部4側へ流下させることができるので、屋根の端部の
防水性を大幅に向上させることができる。
屋根瓦12と水切り材1 の立板部2 間に一定の間隙eが確
実に確保され、侵入してきた雨水をその間隙eから水切
板部4側へ流下させることができるので、屋根の端部の
防水性を大幅に向上させることができる。
【図1】本考案の一実施例を示す屋根の切妻部の断面図
である。
である。
【図2】(a) は同切妻部に採用される水切り材の斜視図
であり、(b) は(a) のX−X線断面図である。
であり、(b) は(a) のX−X線断面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す屋根の流れ壁際の斜
視図である。
視図である。
【図4】同流れ壁際に採用される水切り材の斜視図であ
る。
る。
【図5】住宅の斜視図である。
【図6】従来の屋根の切妻部を示す断面図である。
1 水切り材 2 立板部 3 上板部 4 水切板部 6 コーナ部 7 突起 8 野地板 9 角材(のぼり木)
Claims (1)
- 【請求項1】 立板部(2) の上端及び下端から断面視横
方向の上板部(3) 及び水切板部(4) がそれぞれ互いに逆
向きに延設された長尺の水切り材であって、前記立板部
(2) と上板部(3) とで構成されるコーナ部(6) が野地板
(8) 上面端縁に沿って固定した角材(9) を被覆するよう
に配置され、かつ前記水切板部(4) 上に屋根瓦(12)が配
置される屋根の水切り材において、前記立板部(2) に
は、前記水切板部(4) 側に突出する突起(7) が長手方向
所定間隔おきに設けられていることを特徴とする屋根の
水切り材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3856591U JP2537700Y2 (ja) | 1991-05-28 | 1991-05-28 | 屋根の水切り材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3856591U JP2537700Y2 (ja) | 1991-05-28 | 1991-05-28 | 屋根の水切り材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04132122U JPH04132122U (ja) | 1992-12-07 |
JP2537700Y2 true JP2537700Y2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=31920038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3856591U Expired - Fee Related JP2537700Y2 (ja) | 1991-05-28 | 1991-05-28 | 屋根の水切り材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2537700Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-28 JP JP3856591U patent/JP2537700Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04132122U (ja) | 1992-12-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |