JPH0238790Y2 - - Google Patents

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JPH0238790Y2
JPH0238790Y2 JP1986187435U JP18743586U JPH0238790Y2 JP H0238790 Y2 JPH0238790 Y2 JP H0238790Y2 JP 1986187435 U JP1986187435 U JP 1986187435U JP 18743586 U JP18743586 U JP 18743586U JP H0238790 Y2 JPH0238790 Y2 JP H0238790Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、パチンコ機に関するもので、詳しく
は、表機構盤の表面に位置し、賞として排出され
る打球や遊技者が投入する打球を貯留し、貯留さ
れた打球を一列一段に徐々に均しながら打球供給
装置に送出する打球供給皿に関する。
(従来技術とその問題点) 打球供給皿は、1個宛発射位置へ送り出す打球
供給装置に打球を一列一段に徐々に均しながら円
滑に供給できる高い精度を以つて構成されねばな
らず、パチンコ遊技における球処理機構の重要な
機能を負うものである。
この打球供給皿は、パチンコ機の前面枠のガラ
ス収納枠の下位に位置する表機構盤の表面に突出
し、片持ち支持構造で止着されるものであるか
ら、その精度を維持するには、変形や破損のない
堅牢な構造とする必要がある。
しかし、最近のパチンコ機は、遊技中に特別賞
態様が発生すると打球の入賞率が非常に高くなり
短時間のうちに2〜3000発もの大量の賞球が発生
する構成となつて来た。従来の打球供給皿は、こ
のような大量の賞球を想定しない構造であるた
め、皿構造に無理な負荷が掛つてネジレや歪みを
生み、打球の円滑な流下に支障を来すことがあつ
た。
特に、打球供給皿は、その機能上、打球を一列
一段に整流しつつ打球供給装置へ供給しなければ
ならないため、構造上のネジれや歪み等により、
「球止り」や「球詰り」が起ると、円滑な打球の
連続発射ができなくなつたり、1発宛の打球も発
射できないという困つた事態に陥つてしまう。か
かる事態が、遊技者に最も有利な特別賞態様が形
成された際に発生すると、パチンコ店の遊技者に
対する責任は重大である。
又、打球供給皿は、上記機能の外、遊技途中や
遊技終了後に打球供給皿の打球を速やかに機外に
排出できる構造が要求される。通常、打球供給皿
の打球は、一旦表機構盤等、パチンコ機の表面内
部を経て、打球供給皿の下方のパチンコ機前面に
専ら貯留目的のみのため突設されている貯留皿へ
と排出される。
このような機能をになう打球供給皿は、成形上
の利点から合成樹脂が用いられているが、打球供
給皿の剛性を高めるべく、単純に肉厚に成形しよ
うとすると、成形後に肉厚部分が窪む所謂ヒケマ
ークを生じ、却つて円滑な球の流れを阻害した
り、剛性を弱めてしまう。
更に又、打球供給皿は、パチンコ機の前面に位
置し、、パチンコ機前面のデザインを左右するポ
イント部品でもあるため、その意匠を多様化し得
る構造であることが望まれている。
本考案は、上記諸点に鑑みてみてなされたもの
である。
(問題解決の手段) 本考案は、表機構盤14の表面に位置して接続
管25の球出口25′から賞として流出する打球
及び遊技者が投入する打球を貯留し、貯留した打
球を流出口23を介して表機構盤14の裏面側の
打球供給装置に送出するパチンコ機の打球供給皿
に関し、 上記接続管25の球出口25′に臨み底面38
を起立して形成した側壁39を有する貯留部26
とこの貯留部26の側壁39を上記流出口23ま
で延設し打球を一列一段に徐々に均す整流部27
とこの整流部27の底部に設けた分流口42を選
択的に開閉する分岐部材43を備えこの分岐部材
43を作動して開放した分流口42から流出する
打球を分流樋29を介して上記表機構盤14の裏
面側に誘導する抜取分流装置45とを有する球処
理部材31、及び、この球処理部材31の貯留部
29の表面側に設けられた係合部53Xに対応す
る係止部53Yを有し少なくとも貯留部26の下
部を含む球処理部材31の表面との間に空隙を生
むように形成された外部構成面部材50から成
り、 上記球処理部材31の係合部53Xに対して外
部構成面部材50の係止部53Yを係合装着する
ことにより球処理部材31と外部構成面部材50
とを組合せて、貯留部26の下部を含む球処理部
材31の表面と外部構成面部材50の内面とによ
り未形成空間54を形成した構成のものである。
(実施例) 以下、本考案を実施の一例を示す図面に基づい
て説明する。
第1図、第2図に於て、実施例のパチンコ機
は、パチンコ機の前面を縁取る前面枠1の裏面側
に遊技盤2が、その遊技盤2の裏面には裏機構盤
3がそれぞれ固定され、これらの遊技盤2と裏機
構盤3とを担持した前面枠1が縦長の枠体である
機枠4の一側に蝶番5を介して開閉自在に係合さ
れており、前面枠1は、その開放側に設けられた
施錠装置6で機枠4に固定されている。
前面枠1には、その前面側の下部に、専ら打球
を貯留する目的だけの下皿7や操作ダイヤル8が
配設された操作板9(第2図)が固着されてい
る。又、その上部には、遊技盤2を遊技者が透視
できるガラス部10を収納する収納枠11が開閉
自在に設けられ、遊技盤2の下部に取り付けられ
た発射レール12やその発射位置13を前面側か
ら覆うように表機構盤14が設けられている。
第4図に於て、表機構盤14は、横長の基板1
5を基本として、その前面側には打球供給皿52
が装着され、裏面側には、打球供給皿52から流
入口23を経て導入された打球を発射装置の発射
杆88(第2図)と連動して1個宛発射位置に送
り出す打球供給装置68(第8図)と、裏機構盤
3のリンクモーシヨン機構78(第11図、第1
2図)に連動して上記流入口23を開閉する供給
停止装置67(第8図乃至第10図)とが装着さ
れている。
(イ) 表機構盤の基板 第3図及び第8図に於て、表機構盤14の基板
15は、横長状の単板から形成されており、その
一側には、一方向に付勢を与えたバネ16を介在
させた上下動自在な軸部17と図示してない差込
軸に対する受部17′とから成る着脱自在の蝶着
部18が設けられている。基板15は、この蝶着
部18によつて収納枠11下方の一側に開閉自在
に蝶着され、蝶着部18の対向側に設けられた係
脱自在な掛止手段19で前面枠1側の掛止具と係
脱自在に係合されている。
このように基板15を開閉自在に装着すること
によつて、表機構盤14の裏面側に位置する各種
装置や遊技盤2側のレール12、発射位置13等
の清掃、保守、点検、修理などを迅速かつ容易に
行うことができる。
基板15の周縁には、上記蝶着部18を設けた
一側を除く側縁(以下「他側外縁」という)に、
屈曲補強壁20を形成してある。この屈曲補強壁
20を形成によつて、基板15自体の剛性を高め
ると共にピアノ線等の差込みにより不正行為をも
排除している。
尚、基板15の補強に関し、蝶着部18を除く
他側外縁のうち、上縁の屈曲補強壁20について
は、第6図及び第7図に示すように、断面コ字状
に屈曲させるのが好ましい。
第3図に示すように、基板15には、球出口2
1を始めとして、抜取口22や流入口23が予め
穿設してある。又、発射位置13に相当する基板
15の部分には、遊技者が視認できるように窓部
としての開口(窓口)24が穿設されている。
上記の球出口21には、賞球樋94の排出口9
5に接続する接続管25が装着してある(第14
図、第15図参照)。
(ロ) 打球供給皿 打球供給皿52は、主要構成部としての球処理
部材31と補助構成部としての外部構成面部材5
0,51とから成り、打球の貯留及び整流の機能
を有する球処理部材31に対して外部構成面部材
50,51が組み合わされ、少なくとも、球処理
部材31の貯留部26の下部、即ち貯留部26の
底面の下方を外部構成面部材が覆つて、球処理部
材31の外表面と外部構成面部材50,51の内
面との間に空隙を設けて、中空な未形成空間54
を形成してある。
球処理部材(主要構成部) 第3図乃至第5図に於て、表機構盤14の基板
15の表面側に構成される球処理部材31は、前
記接続管25の球出口に臨み底面を起立して形成
した側壁39を有する貯留部26と、この貯留部
26の側壁39を上記流入口23まで延設して打
球を徐々に一列一段に均す整流部27と、この整
流部27の底部に設けられた分流口42を選択的
に開閉する分岐部材43を備え、この分岐部材4
3を作動して開放した分流口43から流出する打
球を分流樋29を介して上記表機構盤14の裏面
側に誘導する抜取分流装置45とで構成されてい
る。
実施例では、整流部27の下位に在る分岐板収
納部28や分流樋29等は、合成樹脂で上記球処
理部材と一体的に成形している。更に又、発射位
置確認用の窓部を構成する窓枠59を組み付ける
ため、球処理部材31と一体に、窓枠受部30を
形成している。
第6図及び第7図に示す実施例においては、球
処理部材31の基部32のうちの下側部分は、そ
の前面壁33の内面と基板15の表面との間に、
両者33と15を組合せたとき、大きな未形成空
間34が生ずるよう膨出形成している。これによ
り、基板15に対して球処理部材31の片持ち支
持構造が一段と強化される。
更に又、貯留部26及び整流部27の底部と、
膨出させた基部32の下側部分(前面壁33)と
に亘る前面側には、基板15側に窪み、水平方向
に走る帯状の凹帯部35を形成し、この凹帯体3
5に後述の外部構成面部材50,51の縁が嵌り
込む係合部としている。このように、球処理部材
31を合成樹脂により適宜な肉厚を以つて一体的
に形成する際に、上記未形成空間34や凹帯部3
5を形成することによつて球処理部材31の剛性
が高められる。
球処理部材31の基板15側の当接面36の内
側には、止着受部37(第5図)を適宜設けて、
基板15に設けた貫通孔37′(第3図)を介し
て基板15の裏面からネジ等の止着部材で止着す
る構成としてある。このような構成にすると、ネ
ジ止着頭部が外表面に突出するデザイン上の不都
合が解消できると共に、球処理部材31の着脱が
容易にできる。
第4図、第6図に於て、貯留部26は、接続管
25の球出口25′に臨み、貯留部26の底面3
8を起立させて形成した側壁39の上縁部には、
排出された賞球の跳ね出しを防ぐ返し部40が形
成されている。又、打球を効果的に貯留し、か
つ、遊技者による打球の投入を容易ならしめるた
めに貯留部26の上方は大きく開口させている。
貯留部26を大きく開口すると、遊技者に賞球が
多量に得られるという印象を与えると共に、遊技
意欲を増進させる効果がある。
第4図、第5図に於て、整流部27は、貯留部
26の打球を自然に流下させつつ、打球を徐々に
一列一段に均して、連続的に流入口23へ流下さ
せるためのものである。この整流部27は、貯留
部26の側壁39を打球の流下方向に向けて、基
板15表面との幅が次第に狭くなるようなだらか
に延設されており、その流下先端部は基板15の
流入口23に連通している。
流下端部の側壁39の内周面には、流入口23
に打球を円滑に誘導するため、打球の流下方向を
90度転向させる流路変更部41を設けている。実
施例の流路変更部材は球との接触面を湾曲させた
リブである。
更に、実施例では、整流部27の底面に、金属
性プレート93等の耐摩耗性を有する材質の部材
を貯留部29の底面38に亘つて敷設して、打球
の転動に対する摩擦を減じて円滑な打球の流れを
図ると共に、底面の摩耗を防ぎ、併せて球アカの
付着を防いでいる。
尚、流入口23に接する整流部27の底面には
分流口42が開閉自在に設けられている。
抜取分流装置 球処理部材31の整流部27の下位には、この
整流部27から打球供給皿52の下方に設けた下
皿7へ打球供給皿52に貯留する打球を抜き取る
抜取分流装置45が設けてある。
図中の符合28は分岐板収納部である。分岐板
収納部28は整流部27の直下に横長に設けら
れ、その一端は流入口23に接する整流部27の
底面に穿つた分流口42に臨んでいる。
この分岐板収納部28には、分流口42を開閉
するよう摺動する分岐部材43と、分岐部材43
を常時分流口42が閉じた状態に付勢する押圧バ
ネ44とが納められており、押圧バネ44が分岐
部材43をその後方から押圧している。
図中の符合29は分流口42から抜き取られた
打球を導く分流樋である。分流樋29は、その上
端口が分流口42に接続し、下端が基板15に穿
設した抜取口22に接続して、前記未形成空間3
4の内部を斜めに通つている。
抜取分流装置45は、このような分流口42、
分岐部材43、押圧バネ44及び分流樋29で構
成されている。
尚、実施例に示すように、抜取分流装置45の
分岐板収納部28や分流樋29等を球処理部材3
1と一体に成形することにより、球処理部材31
の表機構盤14への組付けが容易にできる。
打球の抜取に当つては、抜取分流装置45の分
岐部材43を押圧バネ44に抗して後方に摺動さ
せる。これによつて分流口42が開口し、打球が
分流樋29を経て前面枠1下部の操作板9に設け
られた下皿7に迅速に抜き取られる。
第3図の抜取口22の基板15裏面側は、第1
図から分るように、遊技盤2の発射アール12の
先端に設けられたフアール球回収樋46の導入口
47に連通し、このフイール球回収樋46の下端
は裏機構盤3の下部に設けた排出樋48の上面口
49に連通し、更に、この排出樋48の先端口が
下皿7の後背に連通している。
従つて、分岐部材43が摺動して分流口42が
開かれると、貯留部26及び整流部27の打球
は、流入口23に流入することなく、分流口42
に流入して、分流樋29、抜取口22、フアール
球回収樋46、裏機構盤3の下部に設けた排出樋
48を経て下皿7に抜取られる。
次に図中の符合30は窓枠59を組み付けるた
めの窓枠受部である。窓枠受部30は、打球の発
射位置13を視認し得るよう基板15の窓口24
に相応する位置に形成してある。
外部から遊技者が窓口24の発射位置13及び
表示杆92(第10図)を視認するための窓部
は、この実施例では球処理部材31側に形成され
た窓枠受部30及びこれに組付けられる外部構成
面部材50側に形成された窓枠59から構成さ
れ、更に窓枠カバー58により形成されている
が、窓部を構成する窓枠59を窓枠受部30を形
成する際に一体に形成してもよい。
外部構成面部材(補助構成部) 第3図に於て、上記の如く構成した球処理部材
31には、発射位置13を視認できる窓部を構成
する窓枠カバー58を装着すると共に、貯留部2
6及び整流部27の球処理部材31の外面とこの
外面を外側から覆う外部構成面部材50,51と
で囲まれる内部に未形成空間54,62を形成す
るように、少なくとも一以上の外部構成面部材が
積層重合的に装着可能となつている。
外部構成面部材50,51は、上記球処理部材
31とは別体として成形される。従つて、打球供
給皿52はその外観を、球処理部材31と外部構
成面部材50,51との組合わせによつて多様化
することができる。例えば、打球供給皿52の外
観を凹凸のある意匠にすることもできる。
又、各種の色彩、模様等を施した球処理部材3
1や外部構成面部材50,51等を予め成形して
おくと、自在な組合わせが可能となり、バリエー
シヨンに富む打球供給皿52を提供できる。
又、貯留部26はタバコ火による損傷を受け易
いものであるが、かかる損傷を生じた場合、打球
供給皿52自体を交換することなく、例えば、球
処理部材31のみを交換するだけで足りるという
利点もある。
実施例に示す第1の外部構成面部材50は、球
処理部材31の貯留部26と整流部27の夫々の
底面側と前面側とを覆う部材で、これらの球処理
部材31の外表面とその外表面を外側から覆う外
部構成面部材50の内面と挾まれるようにして囲
まれる内部には、空隙、即ち未形成空間54が形
成されるよう成形された部材である。
この外部構成面部材50には、球処理部材31
の貯留部26や整流部27の前面側(遊技者に向
いた面)の表面側に形成された係合部53Xに対
して係止できる係止部53Yが設けられている。
実施例の係合部53Xは、貯留部26や整流部2
7の表機構盤14に当接される縁部側を除く前面
側の縁部に沿つて、当該縁部より若干下方位置を
横方向に走るよう形成されている。そして、その
係合部53Xは、断面で見ると、前面側に向かつ
て先端が突出する略カギ型で、係合部53Xの窪
みは前面側が開放された略コ字型となつている。
他方、上記球処理部材31の貯留部26や整流
部27の前面側に張り出された表面にあてがわれ
る外部構成面部材50の縁部には、コ字型の係合
部53Xに先端が嵌合するカギ型の係止部53Y
が、上記の係合部53Xと対応するように形成し
てある。
従つて、球処理部材31の係合部53Xに対し
て、外部構成面部材50の係止部53Yを遊技者
側から表機構盤14側へ向けてほぼ水平にあてが
うだけで、簡単に両者は係合できる。
又、上記の外部構成面部材50の後端縁部60
側は、球処理部材31の貯留部27の底面から下
方に延在された部分の前面側に横方向に走るよう
形成された凹帯部35の窪みの上方に当接させた
形で嵌合してある。
そして、更に、当該外部構成面部材50は、そ
の裏面内側に設けた止着受部61に、球処理部材
31或いは基板15の裏面側からネジ止めするこ
とにより球処理部材31に組み付けられた状態で
装着固定される。このように球処理部材31或い
は基板15の裏面側からのネジ止めによつて、前
面側にネジ止着頭部が突出するデザイン上の不都
合を解消できる。
実施例では、第2の外部構成面部材51が更に
別体として組込まれている。
この第2の外部構成面部材51は断面コ字状型
に成形され、球処理部材31の整流部27等の前
面側表面の当接された際、この外部構成面部材5
1のコ字型内面と球処理部材31の表面との間
に、未形成空間62が形成される。第2の外部構
成面部材51は横長状の部材で、当該断面コ字状
の開口側を基板15側に向けた状態で凹帯部35
に嵌合される。
そして、この凹帯部35に、先に嵌合されてい
る第1の外部構成面部材50の縁部と、この第2
の外部構成面部材51の嵌合とによつて、凹帯部
35の窪みは充実させられる。即ち、第2の外部
構成面部材51の凹帯部35への嵌合は、先に嵌
合されている第1の外部構成面部材50の縁部に
対して、恰もクサビの働きをなさしめて、第1の
外部構成面部材50の球処理部材に対する組み付
けを、より確実なものとしている。
即ち、外部構成面部材50,51を凹帯部35
に密嵌合させることによつて、球処理部材31と
一体化して、この球処理部材31の貯留部26及
び整流部27の構造上の強度を一段と強化してい
るのである。
ところで、この第2の外部構成面部材51に
は、球処理部材31の下方に内設した抜取分流装
置45の分岐部材43に対応する位置に長孔63
が穿たれている。
この長孔63には、第2の外部構成面部材51
の表面側に在つて、当該表面を左右に摺動する摺
動片65の裏面に突設された連結杆66が挿入さ
れており、更に、当該連結杆66は、球処理部材
31の整流部27下方に穿たれた長孔64を貫通
して、分岐部材43にネジ止めされている。
これによつて、分岐部材43と摺動片65は連
動可能となると共に、分岐部材43側から連結杆
66に向けてネジ止めすることにより、ネジ止着
頭部が打球供給皿のの前面側に露出せずデザイン
上の不都合が解消できる。
尚、実施例に示す第1の外部構成面部材50
は、窓枠受部30に着脱自在に係合し発射位置視
認用の窓部を構成する窓枠59を備えている。
窓枠59は、左右の側壁55,56と、両側壁
55,56間を一体化する表面壁57とで形成
し、この窓枠59の左右の側壁55,56には、
透明な合成樹脂で成形した窓枠カバー58を着脱
自在に嵌着させる。
上記の如く、本考案の打球供給皿52は、貯留
部26や整流部27から成る球処理部材31に対
し、少なくとも1つの外部構成面部材50,51
を、貯留部26の底面側に組み付けて、球処理部
材31の外面と外部構成面部材50の内面とによ
り、貯留部26の下部に未形成空間54を形成し
た構成としてあるので、貯留部26の下方に加わ
る打球の荷重を十分支承することができ、打球供
給皿52特にその貯留部26と整流部27の剛性
を高め、球の荷重によるネジレや歪みの発生を防
ぐことができる。
又、打球供給皿52を球処理部材31と少なく
とも1つの補助構成部材50との組み合せで構成
できるので、意匠の多様化を図ることができる。
(ハ) 打球供給装置と供給停止装置 第8図に於て、表機構盤14の裏面側には、打
球供給装置68と供給停止装置67とがワンセツ
トで収納された枠体69(第10図)が装置され
ている。
第7図及び第10図から分るように、枠体69
は、その上部には基板15側に開口した断面コ字
状の上凹部70を、その下部には遊技盤2側に開
口した断面コ字状の下凹部71を有する。この下
凹部71には開閉自在の蓋体72が備えられてい
る。
枠体69の裏面(即ち遊技盤2側の面)73
は、その上部及び下部両裏面73,73が垂直方
向に連続した1つの平面となるように形成されて
いる。表機構盤14を前面枠1に係止した際に
は、当該平面が、発射レール12及び発射位置1
3の前面側に位置して臨むことになる。
即ち、枠体69の裏面73は遊技盤2の表面と
相俟つて発射レール12及び発射位置13の両壁
をなし、発射レール12の案内路となつて打球の
ムラ飛びを防止する。
第9図及び第10図に於て、枠体69の上凹部
70には供給停止装置67が内設され、下凹部7
1の蓋体72の内側には、第8図に示すように打
球供給装置68が内設されている。そして下凹部
71には、基板15の流入口23に当接する位置
に開口部82が連通するように開設されている。
供給停止装置67は、開口部82に対応する閉
鎖板74を有する摺動板75と、この摺動板75
を摺動させるベルクランク76と、ベルクランク
76を賞球タンク77と連結したリンクモーシヨ
ン機構78(第11図)に係脱自在に係合する係
合杆79(第12図)とから成り、打球供給装置
68は、打球を1個宛供給制御する球制御部80
と、打球を1個宛発射位置13に送給する球送出
部81とから成つている。
第9図に於て、打球供給装置68の作用を説明
する。
基板15の流入口23(第4図)より流入した
打球は、開口部82を経て連続して球制御部80
に流下し、球制御部80の制御杆83(第8図、
第13図)の回動によつて、その打球は1個宛制
御杆83のU字部84に誘導され球送出部81に
供給制御される。
球送出部81は、中央を枢着された回動杆85
の一端に球送出杆86を、他端に回転ウエイト8
7を有する。回転ウエイト87は、第13図に示
すように、その下方に位置する揺動部材89′と
係合させられており、発射杆88に連結されたロ
ツド89の作動に連動する。
第12図、第13図に於て、発射杆88が発射
回動すると、ロツド89が揺動部材89′と係合
してその揺動部材89′を回動させる。揺動部材
89′の回動で回転ウエイト87が持上がり、他
端の球送出片86は下方に下がる。
そして、ロツド89と揺動部材89′との係合
が解かれた瞬間、回転ウエイト87が自重により
降下すると、他端の球送出片86が打球を持上げ
て発射位置13に送り込む。
次に第9図及び第10図に於て、供給停止装置
67の作用を説明する。
供給停止装置67の閉鎖板74は開口部82の
前面側に臨み、左右に移動可能な摺動板75と一
体に形成されている。
この摺動板75は、賞球タンク77の球の不足
を検知してリンクモーシヨン機構78により閉位
置に移動する(第10図)。即ち、賞球タンク7
7の球が不足すると、球の重量によつて押圧され
ていた賞球タンク77内の被圧板90(第11
図)が解放されて上方に浮上する。この被圧板9
0の上方浮上によつてリンクモーシヨン機構78
が作動し、第12図に示すベルクランク76の一
端に設けた係合杆79の上方維持状態が解かれ
る。
ベルクランク76は、ウエイト91により第9
図の位置から左回転し、これによつて、ベルクラ
ンク76の他端と係合された摺動板75が、第1
0図の如く右に移動して、摺動板75に設けられ
た閉鎖板74が開口部82を閉鎖して打球の流れ
を遮断する。
この時、摺動板75の右移動によつてこの摺動
板75に連動する表示杆92が回動降下して窓口
24に出現し、窓部58,59を通して、遊技者
に打球の供給が停止された旨を告示する。
その後、賞球タンク77に球が補充されると、
供給停止装置67は上記と逆に作動し、閉鎖板7
4は開口部82を開き、表示杆92は上方回動し
て窓部の領域外に去る。
このように、極めて微細に調整された供給停止
装置67や打球供給装置68を枠体69にセツト
化することによつて、両装置間の調整状態が正確
に維持される。
又、組立て時や修理時の組付及び取替え作業が
容易となる上、基板15の表側の打球供給皿52
及び遊技盤2側の発射レール12、発射位置1
3、リンクモーシヨン機構78及び発射杆88と
関連させて機能的に配置できる。
尚、上記実施例では、打球供給装置68及び供
給停止装置67を基板15の裏面に取付けている
が、両装置67,68は基板15を閉じたとき、
基板15の裏面側の所定の位置に来るように配設
すればよく、遊技盤2側に開閉可能なユニツトと
して設けることもできる。
(考案の効果) 本考案は、表機構盤の表面に位置して接続管の
球出口から賞として流出する打球及び遊技者が投
入する打球を貯留し、貯留した打球を流出口を介
して表機構盤の裏面側の打球供給装置に送出する
パチンコ機の打球供給皿に関し、 打球供給皿の主要構成部としての打球処理部材
を、上記の接続管の球出口に臨み底面を起立して
形成した側壁を有する貯留部とこの貯留部の側壁
を上記流出口まで延設し打球を一列一段に徐々に
均す整流部とこの整流部の底部に設けた分流口を
選択的に開閉する分岐部材を備えこの分岐部材を
作動して開放した分流口から流出する打球を分流
樋を介して上記表機構盤の裏面側に誘導する抜取
分流装置とで形成する一方、打球供給皿の補助構
成部としての外部構成面部材を、上記球処理部材
の貯留部の表面側に設けられた係合部に対応する
係止部を有し少なくとも貯留部の下部を含む球処
理部材の表面との間に空隙を生むように形成し、 上記球処理部材の係合部に対し外部構成面部材
の係止部を係合装着することにより球処理部材と
外部構成面部材とを組合せて、貯留部の下部を含
む球処理部材の表面と外部構成面部材の内面との
間に未形成空間を形成する構成としたものであ
る。かかる未形成空間の形成によつて、打球供給
皿自体の剛性が著しく高められ、打球の荷重によ
るネジレや歪みを生じ難い打球供給皿を提供でき
る。
又、打球供給皿は、球処理部材と外部構成面部
材との組合わせによる構成としてあるので、予め
デザインの異なる球処理部材や外部構成面部材を
準備しておくことによつて、それらの組合せ次第
で、デザインの異なる打球供給皿を容易に提供で
き、打球供給皿の意匠の多様化が実現できる。殊
に、球処理部材及び外部構成面部材を個々の色彩
で多種にわたつて構成しておくと、これらの組み
合わせで、従来になく、色彩に富んだ打球供給皿
を提供することができる。
又、球処理部材に抜取分流装置を一体的に形成
してあるので、当該球処理部材の表機構盤への当
接面積を大きく拡大でき、それだけ球処理部材を
表機構盤へ強固に止着できるし、抜取分流装置に
より遊技途中或いは遊技終了後に打球供給皿に貯
留する打球を容易に受皿へ抜き取る球処理機能を
コンパクトに構成できる。
更に、構造上の強度が高められた打球供給皿の
提供により、搬送中或いはパチンコ機への装着作
業時等で、比較的強い外力を受けても、ネジレや
歪みを生ずることがなく、貯留部や整流部におけ
る「球止り」や「球詰り」等の不都合を防止する
ことができる。
更に又、打球供給皿を球処理部材と外部構成面
部材とを組み合わせて構成しているので、打球供
給皿がタバコ火等により損傷を受けた場合には、
その構成部のみを交換すればよく打球供給皿全部
を交換する必要がなく、経済的となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すものにして、第1
図はパチンコ機の分解斜視図、第2図は表機構盤
の開放状態の斜視図、第3図は打球供給皿の分解
斜視図、第4図は打球供給皿の正面図、第5図は
打球供給皿の裏面斜視図、第6図は打球供給皿の
縦断面図、第7図は枠体の縦断面図、第8図は蓋
体を開放した枠体の斜視図、第9図は供給停止装
置の斜視図、第10図は供給停止装置の作動状態
を示す斜視図、第11図はリンクモーシヨン機構
の説明図、第12図はパチンコ機下部の一部縦断
面図、第13図は発射装置の説明図、第14図は
パチンコ機の一部背面図、第15図は第14図の
縦断面図である。 1……前面枠、2……遊技盤、3……裏機構
盤、14……表機構盤、15……基板、21……
賞球口、22……抜取口、23……流入口、25
……接続管、25′……球出口、26……貯留部、
27……整流部、29……分流樋、30……窓枠
受部、31……球処理部材(主要構成部)、34
……未形成空間、35……凹帯部、38……底面
(貯留部)、39……側壁(貯留部)、42……分
流口、43……分岐部材、45……抜取分流装
置、50……第1の外部構成面部材(補助構成
部)、51……第2の外部構成面部材(補助構成
部)、52……打球供給皿、53X……係合部、
53Y……係止部、54……未形成空間、67…
…供給停止装置、68……打球供給装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 表機構盤の表面に位置して接続管の球出口から
    賞として流出する打球及び遊技者が投入する打球
    を貯留し、貯留した打球を流出口を介して表機構
    盤の裏面側の打球供給装置に送出するパチンコ機
    の打球供給皿に於て、 上記接続管の球出口に臨み底面を起立して形成
    した側壁を有する貯留部とこの貯留部の側壁を上
    記流出口まで延設し打球を一列一段に徐々に均す
    整流部とこの整流部の底部に設けた分流口を選択
    的に開閉する分岐部材を備えこの分岐部材を作動
    して開放した分流口から流出する打球を分流樋を
    介して上記表機構盤の裏面側に誘導する抜取分流
    装置とを有する球処理部材、及び、この球処理部
    材の貯留部の表面側に設けられた係合部に対応す
    る係止部を有し少なくとも貯留部の下部を含む球
    処理部材の表面との間に空隙を生むように形成さ
    れた外部構成面部材から成り、 上記球処理部材の係合部に対して外部構成面部
    材の係止部を係合装着することにより球処理部材
    と外部構成面部材とを組合せて、貯留部の下部を
    含む球処理部材の表面と外部構成面部材の内面と
    により未形成空間を形成したことを特徴とするパ
    チンコ機の打球供給皿。
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