JPH0238791Y2 - - Google Patents

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JPH0238791Y2
JPH0238791Y2 JP18743686U JP18743686U JPH0238791Y2 JP H0238791 Y2 JPH0238791 Y2 JP H0238791Y2 JP 18743686 U JP18743686 U JP 18743686U JP 18743686 U JP18743686 U JP 18743686U JP H0238791 Y2 JPH0238791 Y2 JP H0238791Y2
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batted
ball
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balls
supply tray
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパチンコ機の前面に装着される合成樹
脂製の打球供給皿に関する。
従来、パチンコ機の打球供給皿は、表機構板の
表面に形成されて遊技者が投入した打球や賞とし
て排出された打球を貯留し、この貯留する打球を
表機構板の裏面側に位置する打球供給装置に送給
するもので、この打球が打球供給装置の作動によ
り1個宛発射位置に送出され遊技に供される。そ
して、パチンコ機の前面において、パチンコ遊技
における球処理機構の重要な部品の1つであり、
打球の貯留及び流下状態を良好に維持して、この
打球を打球供給装置へ円滑に供給できるように高
い精度を以つて構成される。
しかし、パチンコ機の前面枠のガラス収納枠の
下位に位置する表機構板表面に突出して、しかも
片持ち支持構造を以つて止着されている打球供給
皿は、遊技者が最も手を触れる場所であり外力を
受け易く、変形や破損のない構造を必要とする。
そして、最近のパチンコ機にあつては、遊技中に
特別態様が発生すると打球の入賞率が非常に高く
なつて短時間に大量の賞球が獲得できる様になつ
ている。従つて、大量の賞球が排出された際に
は、この賞としての打球を貯留すべく表機構板の
表面に止着されている打球供給皿自体に大きな負
荷が掛つてくる。
又、機能上、打球供給皿は大量に貯留する打球
を一列一段に整流して流入口へ導出して、これに
より打球供給装置が打球を1個宛制御しつつ確実
に発射位置に送出するようになつているので、打
球供給皿内やその打球の流下中に、遊技に支障と
なる「玉の跳ね出し」や「玉止り」及び「玉詰
り」が起きない様に精巧な構造が要求される。そ
して、従来の打球供給皿は、成形上の利点から合
成樹脂が用いられており、打球供給皿の剛性を高
めるべくこの合成樹脂を以つて肉厚に成形する
と、成形後に肉厚部分が窪む所謂ヒケマークを生
じ円滑な玉の流れを阻害したり、ヒケマークの発
生によつて、却つて、剛性を弱めるといつた不都
合があつた。
更に、パチンコ機の正面に配設される打球供給
皿は、パチンコ機全体のデザインを左右する部品
でもあり、打球供給皿の機能を重視しつつ外装を
多様に変化できる構造にする必要性がある。
本考案は、かかる欠点及び不都合に鑑みてなさ
れたものにして、接続管の玉出口に臨み底面を起
立して形成した側壁を有する貯留部と、少なくと
も貯留部の側壁上縁部に形成した返し部と、貯留
部の側壁を上記流入口まで延設し打球を徐々に一
列一段に均す整流部と、該整流部の流下端部に形
成されて整流部を流下する打球を流入口に誘導す
る流路変更部とを有する合成樹脂製の主要構成部
を設け、少なくとも上記貯留部の前面側に位置
し、該主要構成部の外面とこの外面を外側から覆
う合成樹脂製の補助構成部の内面とで囲まれる内
部に中空な未形成空間を形成するよう主要構成部
に補助構成部を係合装着して打球供給皿を構成す
ると共に、その補助構成部により打球供給皿の一
部表面を構成して、剛性を高めつつ外装を多様に
変化できる様にしたパチンコ機の打球供給皿を提
供するものである。
以下、本考案を実施の一例を示す図面に基づい
て説明する。
第1図はパチンコ機の分解斜視図にして、パチ
ンコ機の正面を成す前面枠1の裏面に遊技盤2、
遊技盤2の裏面に裏機構板3を固定した上、前面
枠1の一側と機枠4の一側とを蝶番5を介して係
脱自在に係合すると共に、前面枠1の他側に設け
た施錠装置6を以つて前面枠1を機枠4に開閉自
在に装着したものである。
前面枠1には、下部に受皿7及び操作ダイヤル
8を備えた操作板9(第2図)を固着し、上部に
は遊技盤2を透視するガラス部10を収納する収
納枠11を開閉自在に設けると共に、遊技盤2の
下部に敷設した発射レール12及び発射位置13
を覆う位置に表機構板14を設ける。
表機構板14は、基本的には、第4図に示すよ
うに横長状の基板15と、該基板15に当接せし
めた打球供給皿52とで構成され、該打球供給皿
52は、合成樹脂製の主要構成部31と同じく合
成樹脂製の補助構成部50,51とで構成されて
いる。本実施例に示す表機構板14は、更に、打
球供給皿52から流入口23を介して導入される
打球を発射装置の発射杆と連動して1個宛発射位
置に送給する打球供給装置68(第9図)と、流
入口23を裏機構板3のリンクモーシヨン機構7
8(第12図、第13図)に連動して上記流入口
23を開閉する供給停止装置67(第9図乃至第
11図)とを備えている。
(イ) 表機構板の基板 第3図及び第9図に於て、表機構板14の基板
15は、横長状の単板から形成されその一側に、
一方向に付勢を与えたバネ16を介在させた上下
動自在な軸部17と図示してない差込軸に対する
受部17′とから成る着脱自在の蝶着部18を設
けて、収納枠11下方の一側に開閉自在に蝶着す
ると共に、蝶着部18の対向側には係脱自在な掛
止手段19を設けて前面枠1側の掛止具と係脱自
在に係合する。これによつて、表機構板14の裏
面側に位置した各種装置及び遊技盤2側の発射レ
ール12、発射位置13等の清掃や、保守、点
検、修理などが迅速かつ容易に行ない得る。基板
15の周縁には、上記蝶着部18を設けた一側を
除く側縁(以下「他側外縁」という)に、屈曲補
強壁20を設ける。これによつて、基板15自体
の剛性を増強させると共に遊技者のピアノ線等の
差込みによる不正行為を排除する。又、第3図に
示すように、基板15には、賞球口21、抜取口
22、流入口23を穿設すると共に、発射位置1
3に相当する部分に窓部のための開口(窓口)2
4を穿設し、賞球口21に接続管25を装着す
る。尚、基板15の補強に関しては、蝶着部18
を除く他側外縁のうち、上縁の屈曲補強壁20に
ついては、第7図及び第8図に示すように、断面
コ字状に屈曲させるが好ましい。
(ロ) 打球供給皿 打球供給皿52は、打球の貯留及び整流の機能
を有する合成樹脂で成形された主要構成部31に
対し同じく合成樹脂で成形された補助構成部5
0,51を組合せ、少なくとも貯留部26の前面
側に位置し、主要構成部31の外面とこの外面を
外側から覆う補助構成部50,51の内面とで囲
まれる内部に中空な未形成空間54を形成するよ
うに構成されている。
主要構成部 第3図〜第5図に於て、基板15の表面には、
前記接続管25の玉出口に臨み底面を起立して形
成した側壁39を有する貯留部26と、該貯留部
26の側壁39を基板15に穿設した流入口23
まで延設し打球を徐々に一列一段に均す整流部2
7と、後述する流路変更部41とにより主要構成
部31を構成し、実施例においては、更に整流部
27の下位に在る分岐板収納部28及び分流樋2
9等を、合成樹脂を以つて一体的に成形してい
る。また、この実施例では、発射位置確認用の窓
部を構成する窓枠59を組み付けるため、主要構
成部31と一体に、窓枠受部30を形成してい
る。
第7図及び第8図に示す実施例においては、主
要構成部31の基部32のうち下側部分は、その
前面壁33の内面と基板15の表面との間に大き
な未形成空間34を形成するよう膨出させて構成
する。これにより、基板15に対して主要構成部
31の片持ち支持構造を一段と強化できる。更
に、貯留部26及び整流部27の底部と、膨出さ
せて基部下側部分(前面壁33)とに亘る前面側
に、水平方向に、基板15側に窪んだ帯状の凹帯
部35を設けて、補助構成部50,51の係合部
とする。このように主要構成部31を合成樹脂に
より適宜な肉厚を以つて一体的に形成し、上記未
形成空間34及び凹帯部35を形成することによ
つて主要構成部31自体の構造上の強化が図られ
る。
主要構成部31の基板15側当接面36の内側
には、適宜、止着受部37(第5図)を設け、基
板15に設けた貫通孔37′(第3図)を介し該
基板の裏面からネジ等の止着部材をもつて止着す
ることによつて、ネジ止着頭部が外表面に突出す
るデザイン上の不都合を解消すると共に、主要構
成部31自体の着脱を自在とした。
貯留部26は、第4図、第7図の如く接続管2
5の玉出口に臨み、その底面38を起立させて形
成した側壁39の上縁部には、排出された賞球の
跳ね出しを防ぐ返し部40を形成すると共に、打
球を効果的に貯留し、かつ、遊技者による打球の
投入を容易ならしめるため上方を大きく開口す
る。貯留部26を大きく開口することは、賞球が
多量に得られるという印象を遊技者に与え、遊技
意欲を増進する効果もある。
第4図、第5図から分るように、整流部27は
貯留部26の側壁39を延設して、流下先端部が
基板15の流入口23に連通するよう形成し、流
下端部の側壁39の内周面には、リブを突出させ
て流入口23に打球を円滑に誘導するため90度転
向させる流路変更部41を形成すると共に、流入
口23に接する整流部27の底面に分流口42を
開設する(第6図参照)。整流部27は、貯留部
26に石垣状となつて貯留する打球を徐々に一列
一段に均し、打球を連続的に流入口23に流下す
るよう、流入口23まで側壁を延在させて形成
し、同時にヒケマークを生じないよう比較的に薄
肉を以つて成形する。更に、整流部27の底面に
は、金属性プレート93等の耐摩耗性を有する材
質の部材を貯留部26の底面38に亘つて敷設
し、打球の転動に対する摩擦を減じて円滑な打球
の流れを図ると共に、底面の摩耗を防ぎ、併せて
玉アカの付着を阻止する。
抜取分流装置 主要構成部31の整流部27の下位には、この
整流部27から打球供給皿52の下方に設けた受
皿7へ打球供給皿52に貯留する打球を抜き取る
ことができる抜取分流装置45を設ける。この目
的で、分岐板収納部28を整流部27の直下に横
長に設け、その一端は分流口42に臨ませ、当該
分岐板収納部28には分流口42を開閉するよう
摺動する分岐板43と、分岐板43を常時分流口
42が閉じた状態に付勢する押圧バネ44を分岐
板43の後方に介在させて内設する。分流樋29
は、分流口42に上端を接続し、下端を基板15
に穿設した抜取口22に接続するよう、前記未形
成空間34内部に、斜めに配設する。而して、上
記分流口42、分岐板43、押圧バネ44及び分
流樋29を以つて抜取分流装置45を構成する。
このように、抜取分流装置45の分岐板収納部2
8及び分流樋29を主要構成部31と一体に成形
することによつて、主要構成部31の表機構板1
4への組み付けが容易となる。
抜取分流装置45の分岐板43を押圧バネ44
に抗して後方に摺動させることによつて、分流樋
29が分流口42と連通し、貯留部26の打球が
前面枠1下部の操作板9に設けた受皿7に迅速に
抜き取り可能となる。即ち、第1図から分るよう
に、抜取口22の基板15裏面側は、遊技盤2の
発射レール12の先端に設けたフアール玉回収樋
46の導入口47が連設されており、フアール玉
回収樋46の下端は、裏機構板3の下部に設けた
排出樋48の上面口49に連絡され、排出樋48
の先端口は受皿7の後背に連絡されている。従つ
て、分岐板43の摺動によつて分流口42が開か
れると、貯留部26及び整流部27の打球は、流
入口23に流入することなく、分流口42に導入
され、、分流樋29、抜取口22、フアール玉回
収樋46、裏機構板3の下部に設けた排出樋48
を経て受皿7に抜き取られることになる。
最後に、窓枠59を組み付けるための窓枠受部
30は、打球の発射位置13を視認し得るよう基
板15の窓口24に相応する位置に形成する。
尚、外部から遊技者が窓口24の発射位置13及
び表示杆92(第11図)を視認するための窓部
は、この実施例では主要構成部31側に形成され
た窓枠受部30及びこれに組み付けられる補助構
成部50側に形成された窓枠59から構成され、
更窓枠カバー58により形成されるが、窓部を構
成する窓枠59は、窓枠受部30を形成する際に
一体に形成してもよい。
補助構成部 上記の如く構成した主要構成部31には、第3
図から分るように、発射位置13を視認する窓部
を構成する窓枠カバー58を装着すると共に、貯
留部26及び整流部27の主要構成部31の外面
とこの外面を外側から覆う補助構成部50,51
とで囲まれる内部に未形成空間54,62を形成
するように、少なくとも一以上の合成樹脂製の補
助構成部をもつて積層重合的に装着することによ
つて、打球供給皿52が構成される。この場合、
補助構成部50,51は、合成樹脂材料によつ
て、主構成部31とは別体にして且つ個別的に形
成することができるので、打球供給皿52の外形
を主要構成部31と組み合わせて、例えば凹凸の
自在な所要のデザインとすることが可能である。
更に、実施例においては、各種の色彩、模様等を
施した補助構成部50,51、窓枠59、窓枠カ
バー58及び主要構成部31を用意することによ
つて自在な組み合わせが可能となり、バリエーシ
ヨンに富む打球供給皿52を提供できる。又、貯
留部26はタバコ火による損傷を受け易いもので
あるが、かかる損傷を生じた場合、打球供給皿5
2全部を交換する必要はなく、当該主要構成部3
1のみを交換するだけで足る利点を有する。
実施例に於る第1の補助構成部50は、主要構
成部31の貯留部26及び整流部27の前面側に
位置し、この主要構成部31の外面とこの外面を
外側から覆う補助構成部50の内面とで囲まれる
内部に未形成空間54を形成する横長状の合成樹
脂製の部材であり、主要構成部31の貯留部26
及び整流部27の外面に着脱自在に係合する支持
縁部53と、主要構成部31に段差によつて形成
された凹帯部35に当接される後端縁部60と、
窓枠受部30に着脱自在に係合し発射位置視認用
の窓部を構成する窓枠59とを有する。この窓枠
59は、左右の側壁55,56と、両側壁55,
56間を一体化する表面壁57とで形成し、この
窓枠59の左右の側壁55,56には、透明な合
成樹脂で成形した窓枠カバー58を着脱自在に嵌
着させる。
而して、第1の補助構成部50は、第7図に示
す如く、その後端縁部60を、主要構成部31の
横方向に亘つて形成された凹帯部35の上方に当
接させて主要構成部31に嵌合した上、当該補助
構成部50の裏面内側に設けた止着受部61に、
主要構成部31或いは基板15の裏面側よりネジ
止めすることにより固定し、外部にネジ止着頭部
が突出するデザイン上の不都合を解消すると共
に、着脱を自在とした。
第2の補助構成部51は、断面コ字状の形状に
より主要構成部31の整流部27等の外面とこの
補助構成部51の内面とで囲まれた未形成空間6
2を形成できる横長状の合成樹脂製部材であり、
当該断面コ字状の開口側を基板15側に向けて凹
帯部35に嵌合する。第1及び第2の補助構成部
50,51の形状と大きさは、両補助構成部5
0,51を凹帯部35に嵌合した際に、この補助
構成部50と補助構成部51とによつて凹帯部3
5の上下幅を以つて横方向に亘つている。補助構
成部50,51を凹帯部35に密嵌合させること
によつて、主要構成部31に一体化され、この主
要構成部31の貯留部26及び整流部27の構造
上の強度は一段と強化されることとなる。更に、
第2の補助構成部51には、主要構成部31の下
方に内設した抜取分流装置45の分岐板43に対
応する位置に長孔63を穿ち、第2の補助構成部
51の表面を左右に摺動する摺動片65の裏面に
突設した連結杆66を、当該長孔63及び主要構
成部31の整流部27下方に穿つた長孔64に挿
入した上、分岐板43にネジ止めする。これによ
つて、分岐板43と摺動片65は連動可能となる
と共に、分岐板43側から連結杆66に向けてネ
ジ止めすることにより、ネジ止着頭部が外部に露
出せずデザイン上の不都合が解消できる。
上記の如く、打球供給皿を合成樹脂製の主要構
成部31と合成樹脂製の補助構成部50,51と
で構成し、主要構成部31の貯留部26、整流部
27の前面側に位置し、主要構成部31の外面と
補助構成部50,51の内面とにより未形成空間
54,62を一体的に形成して構成すると、打球
供給皿52自体の剛性が一段と向上する。
尚、主要構成部31は1つの部材で説明した
が、貯留部26、整流部27、流路変更部41を
それぞれ別成形し組み合わせて形成してもよい。
(ハ) 打球供給装置と供給停止装置 次に、第9図に示すように、基板15の裏面
に、打球供給装置68と供給停止装置67をワン
セツトに収納した枠体69(第11図)を配設す
る。
第8図及び第11図から分るように、枠体69
は、上部に基板15側に開口した断面コ字状の上
凹部70を、下部に遊技盤2側に開口した断面コ
字状の下凹部71を設けて一体形成すると共に、
下凹部71には開閉自在の蓋体72を設ける。こ
の場合、枠体69の裏面(即ち遊技盤2側の面)
73は、その上部及び下部両裏面73,73を垂
直方向に連続した1つの平面となるように形成
し、表機構板14を係止した際に発射レール12
及び発射位置13の前面側部に臨ませる。これに
よつて、枠体69の裏面73は遊技盤2の表面と
相俟つて発射レール12及び発射位置13の両壁
を構成し、発射レール12の案内路となつて打球
のムラ飛びを防止し得るのである。
而して、第10図及び第11図に示すように、
枠体69の上凹部70には供給停止装置67を内
設し、下凹部71の蓋体72内側には、第9図に
示すように打球供給装置68を内設し、そして基
板15の流入口23に当接する位置に開口部82
を開設する。供給停止装置67は、開口部82に
対応する閉鎖板74を有する摺動板75と、該摺
動板75を摺動させるベルクランク76と、該ベ
ルクランク76を賞球タンク77と連結したリン
クモーシヨン機構78(第12図)に係脱自在に
係合する係合杆79(第13図)とを、上凹部7
0に設けて構成する。他方、打球供給装置68
は、打球を1個宛供給制御する玉制御部80と、
打球を1個宛発射位置13に送給する玉送出部8
1とを、下凹部71の蓋体72内側に設けて構成
する。
第9図の打球供給装置68の作用について説明
するに、基板15の流入口23(第4図)より流
入した打球は、開口部82を経て連続して玉制御
部80に流下するが、玉制御部80の制御杆83
(第9図)の回動によつて、打球は1個宛制御杆
83のU字部84に誘導され玉送出部81に供給
制御される。玉送出部81は、中央を枢着された
回動杆85の一端に玉送出片86を設け、他端に
回転ウエイト84を設けたもので、回転ウエイト
87は、第13図に示すように、下方の揺動部材
89′と係合させることにより、発射杆88に付
設したロツド89の動きと関連させてある。第1
3図、第14図に示す発射杆88の発射回動によ
つて、ロツド89が揺動部材89′と係合して該
部材89′を回動させ、回転ウエイト87を持上
げ、他端を玉送出片86を一旦下方に下げて打球
を玉送出片86に載置し、ロツド89と揺動部材
89′との係合が解かれた瞬間、回転ウエイト8
7が自重により降下し、他端の玉送出片86を持
上げて打球を発射位置13に送給する。
次に第10図及び第11図を参照しつつ供給停
止装置67の作用について説明する。供給停止装
置67の閉鎖板74は、開口部82の前面側に臨
み左右に移動可能な摺動板75に一体形成してあ
る。この摺動板75は、賞球タンク77の玉の不
足を検知してリンクモーシヨン機構78により閉
位置に移動する(第11図)。即ち、賞球タンク
77の玉が不足すると、玉の重量によつて押圧さ
れていた賞球タンク77内の被圧板90(第12
図)が解放されて上方に浮上し、この被圧板90
の上方浮上によつてリンクモーシヨン機構78が
作動し、第13図に示すベルクランク76の一端
に設けた係合杆79の上方維持状態が解かれる。
ベルクランク76は、ウエイト91により第10
図の位置から左回転する。これにより、ベルクラ
ンク76の他端と係合した摺動板75が第11図
の如く右に移動され、摺動板75に設けた閉鎖板
74が開口部82を閉鎖して打球の流れを遮断す
る。この時、摺動板75の右移動によつてこの摺
動板75に連動する表示杆92が回動降下して窓
口24に出現し、窓部58,59を通して、遊技
者に打球の供給が停止された旨を告示するのであ
る。賞球タンク77に玉が補充されると、供給停
止装置67は上記と逆に作動し、閉鎖板74は開
口部82を開き、表示杆92は上方回動して窓部
の領域外に去る。
このように、極めて微細に調整された供給停止
装置67及び打球供給装置68を枠体69にセツ
ト化することによつて、両装置間の調整状態が正
確に維持されると共に、組み立て時や修理時の組
み付け及び取り替え作業が極めて容易となる上、
基板15の表側の打球供給皿52及び遊技盤2側
の発射レール12、発射位置13、リンクモーシ
ヨン機構78及び発射杆88と極めて機能的に配
設し得るのである。
尚、上記実施例では、打球供給装置68及び供
給停止装置67を基板15の裏面に取り付けてい
るが、両装置67,68は基板15を閉じたと
き、基板15の裏面側の所定の位置に来るように
配設すればよく、遊技盤2側に開閉可能なユニツ
トとして設けることもできる。
以上、詳述したように、本考案のパチンコ機の
打球供給皿は、側壁を有する貯留部と、貯留部の
側壁上縁部に形成した返し部と、打球を徐々に一
列一段に均す整流部と、整流部を流下する打球を
流入口に誘導する流路変更部とを有する主要構成
部を合成樹脂材料にて成形し、少なくとも貯留部
の前面側に位置し、主要構成部の外面とこの外面
を外側から覆う補助構成部の内面とで囲まれる内
部に中空な未形成空間を形成するよう主要構成部
に合成樹脂材料にて成形された補助構成部を係合
装着して打球供給皿を構成すると共に、この補助
構成部により打球供給皿の一部表面を構成して、
剛性を高めつつ外装を多様に変化できる様にした
ものである。
従つて、貯留部に形成した返し部により、当該
貯留部へ勢い良く流出する賞としての打球の跳ね
出しを確実に防止して、打球供給皿から飛び出し
て遊技者の足元に散在する打球を拾う煩わしさ及
び打球を見失つた時の不満感が各々解消できる。
又、整流部に形成した流路変更部により、当該
整流部を流下する打球が流入口付近で貯留部に多
量に貯留する打球の玉圧力によつて競り上つて、
流入口へ流入しない「玉止り」を確実に防止し、
整流部における円滑な打球の流下状態を維持する
ことができる。
更に、主要構成部に未形成空間を以つて補助構
成部を係合装着して打球供給皿を構成したので、
打球供給皿自体の剛性が高まり構造上の強度を著
しく向上できる。これにより表機構板に対して片
持ち支持構造の打球供給皿が強固に補強されて、
大量の賞球が貯留した際による負荷或いは遊技者
の手の押圧による負荷に対して十分に耐え得る構
造にすることができる。
そして、この補助構成部の板厚を、合成樹脂の
成形上の利点を活すべくヒケマークが生じない薄
肉成形で以つて打球供給皿の一部表面を構成して
いるので、打球供給皿の全体的な形状が自在とな
つて打球供給皿を所望のデザインに設定すること
ができるとともに、主要構成部及び補助構成部を
個々の色彩で多種に亘つて構成し、これを各々組
み合わせることにより、従来になく色彩に富んだ
打球供給皿を提供することができる。
更に又、構造上の強度が高められた打球供給皿
により、当該打球供給皿の搬送中或いはパチンコ
機への組み立て時に外力によつて打球供給皿が変
形したり破損したりすることがなくなり、貯留部
や整流部における打球の流下状態を均一に保持し
て、「玉止り」や「玉詰り」を未然に防止するこ
とができる。
そして、更に、打球供給皿を主要構成部と補助
構成部とを組み合わせて構成しているので、打球
供給皿がタバコ火等により損傷を受けた場合に
は、その構成部のみを交換すればよく、打球供給
皿全部を交換する必要がなくなり実用的となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すものにして、第1
図はパチンコ機の分解斜視図、第2図は表機構板
の開放状態の斜視図、第3図は表機構板の一部分
解斜視図、第4図は表機構板の正面図、第5図は
打球供給皿の裏面斜視図、第6図は流路変更部を
示す一部横断面図、第7図は打球供給皿の縦断面
図、第8図は枠体の縦断面図、第9図は蓋体を開
放した表機構板の斜視図、第10図は供給停止装
置の斜視図、第11図は供給停止装置の作動状態
を示す斜視図、第12図はリンクモーシヨン機構
の説明図、第13図はパチンコ機下部の一部縦断
面図にして、第14図は発射装置の説明図であ
る。 1……前面枠、2……遊技盤、3……裏機構
板、9……操作板、11……収納枠、12……発
射レール、13……発射位置、14……表機構
板、15……基板、17……軸部、17′……差
込軸に対する受部、18……蝶着部、19……掛
止手段、20……屈曲補強壁、21……賞球口、
22……抜取口、23……流入口、24……窓
口、25……接続管、26……貯留部、27……
整流部、29……分流樋、30……窓枠受部、3
1……主要構成部、34……未形成空間、35…
…凹帯部、36……当接面、38……底面、39
……側壁、41……流路変更部、42……分流
口、43……分岐板、45……抜取分流装置、4
6……フアール玉回収樋、50……補助構成部、
51……補助構成部、52……打球供給皿、54
……未形成空間、59……窓枠、65……摺動
片、67……供給停止装置、68……打球供給装
置、69……枠体、73……裏面、74……閉鎖
板、75……摺動板、77……賞球タンク、79
……係合杆、80……玉制御部、81……玉送出
部、86……玉送出片、88……発射杆、92…
…表示杆。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 表機構板の表面に位置して接続管の玉出口から
    賞として流出する打球及び遊技者が投入する打球
    を貯留し、この貯留する打球を流入口を介して表
    機構板裏面側の打球供給装置に送出するパチンコ
    機の打球供給皿に於て、 上記接続管の玉出口に臨み底面を起立して形成
    した側壁を有する貯留部と、少なくとも貯留部の
    側壁上縁部に形成した返し部と、貯留部の側壁を
    上記流入口まで延設し打球を徐々に一列一段に均
    す整流部と、該整流部の流下端部に形成されて整
    流部を流下する打球を流入口に誘導する流路変更
    部とを有する合成樹脂製の主要構成部を設け、少
    なくとも上記貯留部の前面側に位置し、該主要構
    成部の外面とこの外面を外側から覆う合成樹脂製
    の補助構成部の内面とで囲まれる内部に中空な未
    形成空間を形成するよう主要構成部に上記補助構
    成部を係合装着して打球供給皿を構成すると共
    に、この補助構成部により打球供給皿の一部表面
    を構成して、剛性を高めつつ外装を多様に変化で
    きる様にしたことを特徴とするパチンコ機の打球
    供給皿。
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