JPH0236828Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は窯業系材料にて形成される内部が中空
の外装材の建築物の外面側に固定する構造に関す
るものである。

［背景技術］ 従来の窯業系材料にて形成せる内部が中空の外
装材１を固定する場合、第３図に示すように外装
材１の背面側に中空部２に連通するように取付孔
３を穿孔し、取付孔３に挿通せるボルト、ナツト
よりなる固着具４にてＺ字状のクリツプ５を外装
材１に固着し、建築物６に取付けたアングル７の
垂直片７ａをクリツプ５に係止し、必要に応じて
アングル７に水平片７ｂの外装材１の下端を載置
していた。かかる従来例にあつては施工時に外装
材１に取付孔３を加工し、取付孔３に固着具４に
てクリツプ５を取付けるという手間を要し施工に
時間が掛かるという欠点があり、しかも固定する
ために要する部品点数が多くなるという欠点があ
つた。

［考案の目的］ 本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであつ
て、本考案の目的とするところは外装材の中空部
を利用して簡単に外装材を取付けることができる
外装材の固定構造を提供するにある。

［考案の開示］ 本考案外装材の固定構造は建築物６の外面に胴
縁８を装着し、内部に上下全長に亘るように中空
部２を有する外装材１を建築物６の外面側に上記
胴縁８の間隔を隔てて配置し、固定金具９の挿入
固定部１０を外装材１の上下方向の端部から中空
部２に挿入して係止すると共に固定金具９を固着
具１１にて胴縁８に固着したものであつて、上述
のように構成することにより従来例の欠点を解決
したものである。

以下本考案を実施例により詳述する。１は窯業
系材料を押出成形したりして形成せる外装材であ
つて、内部に上下全長に亘る中空部２を横幅方向
に複数個設けてある。固定金具９には端部用固定
金具９ａと中間用固定金具９ｂとがある。端部用
固定金具９ａは第１図ａに示すように短冊状の金
属板の下部を略Ｕ字状に折曲して形成され、下部
に上方に向けて突出する挿入固定部１０が設けら
れ、取付片１２の上部には取付孔１３が穿孔され
ている。中間用固定金具９ｂは第１図ｂに示すよ
うに短冊状の金属板の中央部を略コ字状に折曲し
て形成され、上下に挿入固定部１０が設けられ、
中央部の取付片１２に取付孔１３が穿孔されてい
る。建築物６の外面には水平方向に長い胴縁８が
取付ける外装材１のピツチに合わせて複数本配置
され、建築物６に打入したアンカー１４にて胴縁
８が建築物６に固定される。しかして外装材１を
施工するに当たつては、第２図ａに示すように最
下部に位置する胴縁８に端部用固定金具９ａの取
付片１２を取付孔１３に挿通したアンカーボルト
のような固着具１１にて固着し、最下部に取付け
る外装材１の下端より中空部２に端部用固定金具
９ａの挿入固定部１０を挿入して係止し、次いで
上下に隣合う外装材１間では第２図ｂに示すよう
に下方に位置する外装材１の上端より中間用固定
金具９ｂの一方の挿入固定部１０を中空部２に挿
入して係止すると共に、上方に位置する外装材１
の下端より中間用固定金具９ｂの他方の挿入固定
部１０を中空部２に挿入して係止し、中間用固定
金具９ｂの取付片１２を固着具１１にて胴縁８に
固着する。最上部に位置する外装材１の上端は端
部固定金具９ａを用いて第２図ａと上下逆にした
状態で固着する。

［考案の効果］ 本考案は叙述のように固定金具の挿入固定部を
外装材の上下方向の端部から中空部に挿入して係
止すると共に固定金具を固着具にて胴縁に固着し
ているので、外装材の中空部を利用して固定金具
にて外装材を胴縁に固定できるものであつて、従
来のように外装材に取付孔を穿孔したりクリツプ
を取付けたりしなくとも簡単に取付けることがで
きて施工が簡略化されると共に施工時間を短縮さ
れるものであり、しかも固定金具と固着具だけで
取付けることができて従来より部品点数も少なく
できて施工を一層簡略化できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは本考案の一実施例の固定金具の
斜視図、第２図ａ，ｂは同上の外装材を取付けた
状態の断面図、第３図は従来例の断面図であつ
て、 １は外装材、２は中空部、６は建築物、８は胴
縁、９は固定金具、１０は挿入固定部、１１は固
着具である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建築物の外面に胴縁を装着し、内部に上下全長
   に亘るように中空部を有する外装材を建築物の外
   面側に上記胴縁の間隔を隔てて配置し、固定金具
   の挿入固定部を外装材の上下方向の端部から中空
   部に挿入して係止すると共に固定金具を固着具に
   て胴縁に固着して成る外装材の固定構造。