JPH02299729A - トランスファプレス機におけるワーク搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はトランスファプレス機におけるワーク搬送装置
に関し、一層詳細には、トランスファプレス機の各金型
の間でワークを自動的に搬送する場合に、金型相互の間
で、高さの相違があったとしてもワークの搬送機構の高
さ調整を行うことによってワークの搬送速度を上昇させ
、それにより、生産効率を向上させることを可能とする
トランスファプレス機におけるワーク搬送装置に関する
。

［発明の背景コ 従来、トランスファプレス機においては、絞り加工、ト
リム加工、ベント加工、ピアス加工等を行うべく、夫々
のプレス用の金型をワークの搬送方向に一列に並べ、ワ
ークを保持しつつ移動する吸引盤を各金型の間に配置し
た搬送装置により次段の工程の金型に順次搬送するよう
にして一連の塑性加工を連続的に行っている。

このようなトランスファプレス機におけるワークの搬送
の態様は、専ら当該トランスファプレス機の仕様に依存
する。例えば、クロスバ−に吸引盤を配置し、この吸引
盤によって夫々のプレス加工工程にワークを搬送するト
ランスファプレス機では、夫々の金型は、搬送方向に沿
って等間隔に配置されることから、一般に、吸引盤の移
動経路を金型相互の間で同一に設定する必要がある。

ところが、各種金型は、ワークの搬入方向から順に、絞
り金型、トリミング金型、曲げ金型、ピアス金型の順序
に配列されるのが一般的であり、絞り金型を構成するブ
ランクホルダは、当初、下型の加工面よりも高く位置す
ることから、それに応じてワークを保持している吸引盤
の移動する経路を高く設定しなければならない。一方、
他の金型、すなわち、曲げ金型、トリミング金型、ピア
ス金型にはブランクホルダがないことから、これらの金
型の間では吸引盤の搬送経路を高くする必要はない。然
しなから、ワークの円滑な搬送のためには前述した絞り
金型への搬入経路の高さに曲げ金型、トリミング金型、
ピアス金型の高さを合わせざるを得ないことから、その
搬送軌跡も大きな高低差を必要とし、従って、ワークの
所要搬送時間が長くなり、工程の進行が非効率的となる
不都合が指摘されていた。これに対処する方策として、
各金型をアダプタ台の上に設置す等、金型相互の高さ調
整をすることが考えられるが、費用、労力の点で負担を
強いられている。

［発明の目的コ 本発明は前記の不都合を克服するためになされたもので
あって、金型間を移動する複数組の台車間に夫々架設さ
れる吸引盤の中、絞り金型にワークを搬入するための吸
引盤の高さを調整可能とすることにより、金型相互の間
での高さの調整を不要とし最適な搬送効率を得ることが
出来、効率的なプレス工程に資するトランスファプレス
機におけるワーク搬送装置を提供することを目的とする
。

［目的を達成するための手段］ 前記の目的を達成するために、本発明はワークの搬送方
向に沿って絞り金型を含む各種金型が一列に配列された
トランスファプレス機に設けられ、昇降自在な梁上を移
動する複数組の台車に夫々架設されるバーに取りつけら
れた吸引盤でワークを保持しつつ金型間でワークＷを順
次移動させる搬送装置において、前記絞り金型にワーク
を搬入する吸引盤を当該絞り金型を構成するブランクホ
ルダの土端部よりも高く設定する高さ調整手段を設ける
ことを特徴とする。

口実施態様］ 次に、本発明に係るトランスファプレス機におけるワー
ク搬送装置について、好適な実施態様を挙げ、添付の図
面を参照しながら以下詳細に説明する。

第１図において、参照符号ＩＯは本実施態様に係るワー
ク搬送装置が設けられたトランスファプレス機を示す。

このトランスファプレス機１０には、薄板材のワークＷ
の搬送方向に沿ってこのワークＷに対して所要の塑性加
工を施すプレス金型が配設される。すなわち、当該トラ
ンスファプレス機ｌＯの基台１２上に載設されるボルス
タ１４に対して等間隔に下型１６ａ乃至１６ｄが固定さ
れており、一方、これら下型１６ａ乃至１６ｄに相対す
る上型１８ａ乃至１８ｄが鉛直方向に変位自在な昇降台
２０にボルスタ２２を介して固定されている。なあ、下
型１６ａの左方にはワークＷが上積みされる搬入ステー
ション２４が設けられ、下型１６ｄの右方には加工され
たワークＷの搬出ステーション２６が設けられている。

前記下型１６ａと上型１８ａは絞り金型であり、下型１
６ｂと上型１８ｂはトリミング金型、下型１６ｃと上型
１８ｃは曲げ金型、下型１６ｄと上型１８ｄはピアス金
型である。ワークＷは搬送されながらこれらの金型によ
り順次絞り工程、トリミング工程、曲げ工程、ピアス工
程を経て、所定の板金製品に加工されるものである。

ここで、第３図に示されるように、絞り金型である下型
１６ａはこれに外嵌するブランクホルダ２８を備え、こ
のブランクホルダ２８は複数のクッションピン３０に支
持される。このクッションピン３０はこれを保持するク
ッションプレート３２を介してブランクホルダ２８の下
方向への変位を吸収する油圧シリンダ３４のピストンロ
ッド３４ａと連結される。

絞り加工を行う前は、図示されるように、ワークＷはブ
ランクホルダ２８の上に位置決めされる。その後、上型
１８ａが下降しつつブランクホルダ２８を油圧シリンダ
３４の緩衝作用下に押し下げ、当該上型１８ａと下型１
６ａの協動によりワークＷに絞り加工が施される。

次に、以上のようなトランスファプレス機１０には、搬
入ステーション２４、下型１６ａ乃至１６ｄ１搬出ステ
ーシヨン２６の間でワークＷを順次移動させる搬送装置
３６が併設されている。第１図および第２図において、
この搬送装置３６は後述するように鉛直方向に変位自在
な一対の昇降梁３８と、この昇降梁３８に敷設されるレ
ール４０に沿って移動する五組の移動台車４２ａ乃至４
２ｅと、これら互いに対をなす移動台車４２ａ乃至４２
ｅの間に夫々架設されるクロスパー４４ａ乃至４４ｅに
取り付けれらる吸引盤４６ａ乃至４６ｅと、移動台車４
２ａ乃至４２ｅを変位させる駆動部４８とを含む。

先ず、前記駆動部４８において、駆動源く図示せず）と
連結される駆動軸５０の先端に取着される第１のベベル
ギヤ５２は第２のベベルギア５４に噛合し、この第２ベ
ベルギア５４と一体的なプーリ５６と、軸６０を中心に
回転するカム６２と一体的なプーリ６４との間にはベル
ト６６が張架される。

前記カム６２の外周部には軸６７を中心に揺動自在なり
ランク６８の屈曲する端部が摺接する。この場合、前記
クランク６８の略中央部にはピン結合されるリンク７０
を介して第１水平ラツク７２が連結され、さらにこの第
１水平ラツク７２にはガイドロッド７４を介して第２の
水平ラック７６が連結される。この第１水平ラツク７２
、第２水平ラツク７６には夫々ビニオン７ｇ、８０が噛
合し、このビニオン７８．８０に噛合する第１鉛直ラツ
ク８２、第２鉛直ラツク８４は昇降梁３８に連結される
。

一方、前記移動台車４２ａ乃至４２ｅは夫々連結部材８
６によって連結され、下型１６ｄと搬出ステーション２
６の間に配置された移動台車４２ｅにはロッド８８と連
結されるリンク９０を介してクランク６８の先端部と連
結される。

次に、対を構成する移動台車４２ａ乃至４２ｅの間には
クロスパー４４ａ乃至４４ｅが架設され、夫々のクロス
パー４４８乃至４４ｅに対してステー８９を介してワー
ク保持手段としての所要数の吸引盤４６ａ乃至４６ｅを
取り付けられる。この場合、特に、搬入ステーション２
４から下型１６ａまでワークＷを搬送する移動台車４２
ａについては他の移動台車４２ｂ乃至４２ｅと構成が相
違し、これは第４図に示されている。

すなわち、クロスパー４４２は移動台車４２ａの上面に
おいて取付台９２に保持部材９４を介して支持され、前
記取付台９２はその四隅に固設される夫々のシリンダ９
６のピストンロッド９６ａの先端が移動台車４２ａ側に
連結されることによって、昇降自在に構成されている。

なお、第５図に示すように、吸引盤４６ａをクロスパー
４４ａに直接取り付けたシリンダ９８のピストンロッド
１００　と連結することによって吸引盤４６ａを昇降さ
せるよう構成してもよい。

本実施態様に係るトランスファプレス機におけるワーク
搬送装置は、基本的には以上のように構成されるもので
あり、次に、その作用並びに効果について説明する。

先ず、ワーク搬送装置３６の全般的な動作について説明
すると、第１図において、図示しない回転駆動源が駆動
され、駆動軸５０が回転する。

駆動軸５０の回転は第１ベベルギヤ５２、第２ベベルギ
ヤ５４を介して方向が変換され、さらに、ブー１７５６
．６４間のベルト６６を介しカム６２に伝達され、この
カム６２が軸６０を支点として回転する。

前記カム６２の回転に伴って当該カム６２に端部の屈曲
部分が摺接しているクランク６８が軸６７を支点として
揺動することから、このクランク６８と連結されている
第１水平ラツク７２、第２水平ラツク７６が水平方向に
進退する。この結果、第１水平ラツク７２、第２水平ラ
ツク７６に噛合するビニオン７８．８０が回転し、さら
に、このピニオン７８．８０は昇降梁３８に連結されて
いる第１鉛直ラツク８２、第２鉛直ラツク８４に噛合し
ていることから、当該昇降梁３８は前記カム６２の回転
により上下方向に変位することが出来る。

また、このような昇降梁３８の変位と同期してクランク
６８の先端とリンク９０、ロッド８Ｂを介して連結され
ている五組の移動台車４２ａ乃至４２ｅが当該昇降梁３
８のレール４０に沿って水平方向に移動する。

以上のことから、夫々対をなす各組の移動台車４２ａ乃
至４２ｅに架設されるクロスパー４４ａ乃至４４ｅに取
着された吸引盤４６ａ乃至４６ｅは、第３図に示される
ように、原則として、一点鎖線で図示する軌跡に沿って
周期的に変位させることが出来る。

次に、トランスファブレス機１０に右けるプレス工程の
進行に沿ってワーク搬送装置３６の作用につき説明する
。

先ず、搬入ステーション２４に上積みされているブラン
ク材としてのワークＷの中からその一枚を取り出して下
型１６ａまで搬送する吸引盤４６ａの高さを次のように
設定しておく。すなわち、第４図において、搬入ステー
ション２４と下型１６ａの間を走行する移動台車４２ａ
に架設されるクロスバー４４ａを上昇させて、このクロ
スバー４４　Ｈに取り付けられた吸引盤４４ａの高さを
ブランクホルダ２８の昇降距離ｌに相当する分、他の吸
引盤４６ｂ乃至４６ｅの位置よりも高くしておく〈第３
図参照）。

そこで、移動台車４２ａに設けられたシリンダ９６のピ
ストンロッド９６ａを前進させれば、取付台９６に保持
部材９８を介して支持されるクロスバ−４４２が上昇し
、吸引盤４６ａの高さは前記のとおり設定される。

この時、各金型間に配置される吸引盤４６ａ乃至４６ｅ
の待機位置は、第３図に示すように、吸引盤４６ａの待
機位置Ａが他の吸引盤４６ｂ乃至４６ｅの待機位置Ｂよ
りもβだけ高くなる。このようにすることにより、吸引
盤４６ａの移動する軌跡が一点鎖線から実線で示す軌跡
に上方へ平行移動する結果、ブランクホルダ２８との干
渉が回避される。

以下、ワークＷの搬送は、各金型間において同時に行わ
れるものであるが、説明の便宜上、下型１６ａにワーク
Ｗを搬入、搬出する態様を主として、第３図に基づき説
明する。

先ず、吸引盤４６ｂは、待機位置Ｂからブランクホルダ
２８において保持されている絞り加工済みのワークＷま
で変位し、このワークＷに吸着する。この時、ブランク
ホルダ２８は二点鎖線で示す下降限位置にある。吸引盤
４６ｂはワークＷを保持したまま下型１６ｂの頂部まで
移動した後、吸引状態が解除され、当該ワークＷは下型
１６ｂに載置される。その後、吸引盤４６ｂは待機位置
已に復帰する。ワークＷが載置されたブランクホルダ２
８は油圧シリンダ３４のピストンロッド３４ａが伸長す
ることによって、実線で示す上昇限位置に戻ることにな
る。

一方、吸引盤４６ａは待機位置Ａから搬入ステーション
２４まで変位し、この搬入ステーション２４上のワーク
Ｗに吸着する。次いで、吸引盤４６ａはワークＷを保持
した状態で下型１６ａの上方に至る。吸引盤４６ａの吸
引状態が解除され、当該ワークＷはブランクホルダ２８
に載置される。

その後、吸引盤４６ａは待機位置Ａに復帰する。

この時、上述したように、吸引盤４６ｂによりワークＷ
が搬出された後のブランクホルダは実線で示す上昇限位
置にあるが、予め吸引盤４６ａの高さが高く設定されて
いるため、吸引盤４６ａとブランクホルダ２８との干渉
が回避される。

また、他の下型１６ｂ乃至１６ｄの間にあっては、夫々
吸引盤４６Ｃ乃至４６ｅが一点鎖線で示す軌跡を描くよ
うに変位し、前工程で加工が終了したワークＷを搬送す
る。

その後、下型１６ａ乃至１６ｄに対して上型１８ａ乃至
１８ｄが下降して、夫々のワークＷに所定のプレス加工
が遂行される。例えば、絞り工程について説明すると、
上型１８ａがブランクホルダ２８を押し下げながら下型
１６ａとの協働により絞り加工が遂行される。同様に、
他の金型、すなわち、下型１６ｂ乃至１６ｄと上型１８
ｂ乃至１８ｄの協働により、夫々、トリミング加工、曲
げ加工、ピアス加工が行われる。

加工後、上型１８ａ乃至１８ｄが上昇すると、下型１６
ａにあっては、油圧シリンダ３４のピストンロッド３４
ａが伸長することにより、ブランクホルダ２８は上昇端
位置まで変位し、ワークＷが下型１６ａから離型する。

そして、前記と同様の工程を繰り返し行うことによって
、ワークＷは順次搬送されながら、板金部品に加工され
ることになる。

［発明の効果コ 以上のように、本発明によれば、絞り金型にワークを搬
入する台車に設けた吸引盤の高さを他のプレス金型の間
でワークを搬送するものに較べて高く出来るように構成
して絞り金型のブランクホルダとの干渉を回避可能にし
ている。

この場合、シリンダ等のアクチュエータで調節自在とし
ているので、他の吸引盤の変位する軌跡をこれに合わせ
る必要がなくなるために、全体として最も能率的な経路
に沿ってワークを搬送出来、生産効率が向上する効果が
得られる。

以上、本発明について好適な実施態様を挙げて説明した
が、本発明はこの実施態様に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並び
に設計の変更が可能なことは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るワークの搬送装置が適用されるト
ランスファプレス機の構成を示す側面図、 第２図は第１図におけるトランスファプレス機の金型お
よび移動台車の配置を示す一部省略平面図、 第３図はワーク搬送装置の動作の説明図、第４図はワー
ク搬送装置の要部説明図、第５図は他の実施態様に係る
搬送装置における要部説明図である。 ｌＯ・・・トランスファプレス機 １２・・・基台　　　　　　　１４・・・ボルスタ１６
　ａ　〜１６　ｄ　−・・下型　　　１８　ａ　−１８
ｄ　・・・上型２０・・・昇降台　　　　　　３６・・
・ワーク搬送装置３８・・・昇’Ｒ粱４０・・・レール ４２２〜４２ｅ・・・移動台車　４６ａ〜４６ｅ・・・
吸引盤５０・・・駆動軸　　　　　　５２．５４・・・
ベベルギア６２・・・カム　　　　　　　６８・・・ク
ランク７２．７６・・・水平ラック　　７８．８０・・
・ビニオン８２．８４・・・ラック

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）ワークの搬送方向に沿って絞り金型を含む各種金
   型が一列に配列されたトランスファプレス機に設けられ
   、昇降自在な梁上を移動する複数組の台車に夫々架設さ
   れるバーに取りつけられた吸引盤でワークを保持しつつ
   金型間でワークＷを順次移動させる搬送装置において、
   前記絞り金型にワークを搬入する吸引盤を当該絞り金型
   を構成するブランクホルダの上端部よりも高く設定する
   高さ調整手段を設けることを特徴とするトランスファプ
   レス機におけるワーク搬送装置。
2. （２）請求項１記載の装置において、高さ調整手段は吸
   引盤を保持するクロスバーに設けられることを特徴とす
   るトランスファプレス機におけるワーク搬送装置。
3. （３）請求項１記載の装置において、高さ調整手段は直
   接吸引盤を保持するように構成することを特徴とするト
   ランスファプレス機におけるワーク搬送装置。
4. （４）請求項２または３記載の装置において、高さ調整
   手段はシリンダであることを特徴とするトランスファプ
   レス機におけるワーク搬送装置。