JP2549830B2 - パンチプレス - Google Patents

パンチプレス

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JP2549830B2
JP2549830B2 JP7000668A JP66895A JP2549830B2 JP 2549830 B2 JP2549830 B2 JP 2549830B2 JP 7000668 A JP7000668 A JP 7000668A JP 66895 A JP66895 A JP 66895A JP 2549830 B2 JP2549830 B2 JP 2549830B2
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axis direction
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punch
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正興 伊藤
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Amada Co Ltd
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Publication date
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  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はワークから多数個の小
製品を切離すパンチプレスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パンチプレスとしての例えばタレ
ットパンチプレスにて、大サイズのワークから小製品を
多数個取り加工する際、各小製品の輪郭加工を行なっ
て、各小製品と大サイズのワークとを微細連結部分で連
結状態に保持しておき、すべての各小製品の打抜き加工
を終了させる。次いで、各小製品を微細連結部で連結し
た状態の大サイズのワークをタレットパンチプレスから
搬出した後、人手により各小製品を軽く叩いて元の大サ
イズのワークから切離している。
【0003】また、別の大サイズのワークから多数個取
り加工し各小製品を仕分け集積する方法としては、タレ
ットパンチプレスにより大サイズのワークから小製品を
切離した後、タレットパンチプレスの側方に設けた搬出
装置におけるクランプによって小製品をクランプし搬出
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の前者による多数個取り加工では、大サイズのワーク
から各小製品を切離す切離し作業に人手を要すると共
に、大サイズのワークから各小製品を切離した後、製品
種類毎に仕分けるのに人手を要するという問題があっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述のごとき従来の問題
に鑑みて、請求項1に記載の発明は、パンチとダイによ
ってワークに打抜き加工を行う加工部に対して接近離反
するY軸方向へ移動自在なキャリッジベースに、前記ワ
ークを把持するクランパを備えたキャリッジを前記Y軸
方向に対し直交するX軸方向へ移動自在に装着して設
け、前記ワークを支持する中央のテーブルの両側に、前
記キャリッジベースと一体的にY軸方向へ移動するサイ
ドテーブルを設けてなるパンチプレスにおいて、前記ワ
ークから分離された小製品をX軸方向へ搬送するため
に、前記サイドテーブルのうち少なくとも一方に、サイ
ドテーブルのY軸方向の長さにほぼ等しくY軸方向に延
伸した搬出ローラを、前記中央のテーブルに近接した側
に駆動回転可能に設けてなるものである。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、パンチとダイによってワークに打抜き
加工を行う加工部と搬出ローラを備えたサイドテーブル
との間で上記サイドテーブルに近接した位置に、前記ワ
ークから小製品を分離するためのパンチ及びダイを備え
た切離し加工部を備えてなるものである。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0008】図1および図2には、大サイズのワークか
ら多数個の小製品を打抜き加工すると共に切離し、次い
で製品種類毎に仕分け集積する工程のラインが示されて
いる。
【0009】図1および図2において、左右方向(X軸
方向)のほぼ中央部には大サイズのワークWから多数個
の小製品Gを打抜き加工すると共に切離すパンチプレス
の1例としてのタレットパンチプレス1が配置されてい
る。このタレットパンチプレス1の左側に隣接して、タ
レットパンチプレス1にワークWを供給するローディン
グ装置3が配置されていると共に、このローディング装
置3の左側には隣接してローディング装置3にワークW
を供給すると共にワークWを貯蔵しておくオートストレ
ージ5が配置されている。
【0010】一方、タレットパンチプレス1の右側には
隣接して補助テーブル7が配置してあり、補助テーブル
7には小製品搬送手段9が隣接して配置されている。さ
らに、この小製品搬送手段9の右側には隣接して小製品
を仕分けして製品種類毎に集積すると共に、小製品を一
旦貯蔵しておく集積装置11を備えたオートストレージ
13が配置されている。
【0011】上記小製品搬送手段9は、タレットパンチ
プレス1からの小製品Gを単に搬送するものではなく、
小製品Gが集積装置11へ搬入される前に、小製品Gを
X軸方向の所定位置に位置決めし、かつY軸方向の所望
位置に位置決めする小製品位置決め装置の作用をなすも
のである。
【0012】上記構成により、ワークWはオートストレ
ージ5に貯蔵されていて、オートストレージ5からロー
ディング装置3に送られる。このローディング装置3に
よってワークWはタレットパンチプレス1に一枚ずつ搬
入される。
【0013】このタレットパンチプレス1ではワークW
から多数個の小製品Gを打抜き加工すると共に切離して
補助テーブル7を介して小製品搬送手段9に搬出される
ことになる。この小製品搬送手段9では小製品Gを集積
装置11側の所定位置に位置決めされた後、仕分けられ
て集積装置11に搬出されて所定の集積位置に製品種類
毎に集積される。製品種類毎に集積された小製品Gはオ
ートストレージ13に一旦貯蔵されることになる。
【0014】前記オートストレージ5は、図1、図2お
よび図3に示されているように、枠組された収容棚15
が立設されており、この収容棚15には上下方向へ適宜
な間隔で複数の受桟17が設けられていて、各受桟17
上にパレットPaに載せられた複数のワークWが収容さ
れている。
【0015】前記収容棚15内における下方には複数の
ワークWを載置したパレットPaを支持する昇降自在な
リフタ19が設けられている。また、収容棚15の後側
(図2において上側、図3において右側)には上下動自
在なエレベータ21が設けられている。
【0016】上記構成により、エレベータ21を上下動
せしめて所望の各受桟17の高さ位置に位置決め停止さ
せてパレットPaを引き出してエレベータ21上に載せ
る。次いで、エレベータ21を下降せしめてリフタ19
の上面と同一高さ位置に位置決め停止させて、エレベー
タ21上のパレットPaを押し出してリフタ19上に載
置する。
【0017】また、リフタ19上の空パレットPaを引
き出してエレベータ21上に載せると共にエレベータ2
1を上昇せしめて空の受桟17の高さに位置決め停止さ
せる。次いで、空パレットPaを押し出して空の受桟1
7上に収容させることもできる。
【0018】なお、各受桟17又はリフタ19と、エレ
ベータ21との間でパレットPaを引き出したり、ある
いは押し出したりする具体的な装置はすでに公知である
ため詳細な説明を省略する。また、エレベータ21を上
下動せしめる具体的な駆動装置もすでに公知である為、
詳細な説明を省略する。
【0019】前記収容棚15の一部にはサイドフレーム
23が設けられていて、このサイドフレーム23には上
下動自在な複数の吸着パッド25が設けられている。ま
た、収容棚15の下方位置にはスラットコンベア27が
設けられている。このスラットコンベア27は図1にお
いて収容棚15に取付けられた複数のスプロケット29
にチェン31が巻回されていて、チェン31の一部には
複数のローラ33が取付けられている。
【0020】上記構成により、スラットコンベア27を
例えば図1において反時計方向回りに回転することによ
り複数のローラ33がリフタ19の上方から退避され
る。この状態において吸着パッド25を下降せしめてリ
フタ19のパレットPa上に積み重ねられたワークWの
最上部から一枚を吸着して上方へ持ち上げる。ワークW
1枚を吸着パッド25で上方へ持ち上げた状態でスラッ
トコンベア27を前述とは逆に時計方向回りに回転させ
て複数のローラ33をリフタ19と持ち上げられたワー
クWとの間に位置決め停止させる。
【0021】次いで、吸着パッド25を下降させると共
に吸着パッド25を開放させることによって、ワークW
がスラットコンベア27のローラ33上に支持される。
次に、スラットコンベア27を時計方向回りに回転させ
ることによって、ワークWは図1において右方向に搬送
されてローディング装置3に搬送されることになる。前
記ローディング装置3は、枠組されたフレーム35を備
えており、このフレーム35の上部にはX軸方向へ延伸
したローダガイド37が設けられている。このローダガ
イド37にはX軸方向へ移動自在なローダ39が取付け
られていると共に、このローダ39には上下動自在な複
数の吸着パッド41が取付けられている。しかも、前記
フレーム35には前記オートストレージ5から搬送され
てきたワークWを支持する支持テーブル43が設けられ
ている。なお、このローディング装置3はすでに例えば
実公昭63−38028号公報として公知であり、詳細
な構成については説明を省略する。
【0022】上記構成により、オートストレージ5から
搬送されてきたワークWは支持テーブル43上に載置さ
れているから、ローダ39を図1において左方向へ移動
せしめて支持テーブル43上にあるワークWの上方に位
置決め停止させる。次いで、吸着パッド41を下降せし
めることによりワークWを吸着パッド41に吸着せしめ
て所定位置へ上昇させる。
【0023】次に、ローダ39を図1において右方向へ
移動せしめてタレットパンチプレス1へ搬送し吸着パッ
ド41を下降せしめると共に吸着パッド41を開放する
ことにより、ワークWはタレットパンチプレス1に搬入
されることになる。
【0024】図1および図2を参照するに、タレットパ
ンチプレス1における上部フレーム45および下部フレ
ーム47にはそれぞれ図示省略の駆動装置により回転自
在な上部タレット49、下部タレット51が支承されて
いる。その上部タレット49、下部タレット51におけ
る円周上にはそれぞれ多種類の対をなしたパンチP、ダ
イDが装着されている。
【0025】前記上部フレーム45には図1において図
示省略の駆動装置により上下動自在なストライカ53が
設けられており、そのストライカ53の直下に上部タレ
ット49、下部タレット51を同時的に回転駆動させ、
所望の対をなしたパンチP、ダイDが位置決めされるよ
うになっている。
【0026】前記ダイDにパンチPを協働させて図示省
略の板状のごときワークWに打抜き加工を施す打抜き加
工部55の前方(図2において下方)には中央のテーブ
として固定テーブル57が設けられている。その固定テ
ーブル57の一側方(図2において左側)にはサイドテ
ーブルとしてフロントサイドテーブル59が、また、他
側方には搬送テーブル61が設けられている。
【0027】前記固定テーブル57、フロントサイドテ
ーブル59および搬送テーブル61の前方(図2におい
て下方)にはキャリッジベース63が設けられており、
そのキャリッジベース63は前記フロントサイドテーブ
ル59および搬送テーブル61に一体化されている。そ
のキャリッジベース63上にはX軸方向(図2において
左右方向)へ移動自在なキャリッジ65が載置されてい
る。そのキャリッジベース63上にはX軸方向へ延伸し
た送りねじが取付けられており、その送りねじの一端に
はプーリやベルトなどの駆動伝達装置を介してモータに
連結されている。
【0028】前記キャリッジ65の打抜き加工部55側
には複数例えば2個のクランパ67が取付けられてい
る。
【0029】上記構成により、モータを駆動させると、
駆動伝達装置を介して送りねじが回転されてキャリッジ
65がX軸方向に移動される。キャリッジ65にはクラ
ンパ67が取付けられているから、クランパ67に把持
された図示省略のワークWはX軸方向へ移動されること
になる。
【0030】前記キャリッジベース63における図2に
おいてほぼ中央部にはY軸方向の送りねじが螺合されて
おり、その送りねじの図2において下部にはプーリやベ
ルトなどの駆動伝達装置を介してモータが連結されてい
る。
【0031】上記構成により、モータを駆動させると、
駆動伝達装置を介して送りねじが回転される。送りねじ
はキャリッジベース63に螺合され、かつキャリッジベ
ース63はフロントサイドテーブル59と搬送テーブル
61が一体化されているので、送りねじの回転によりキ
ャリッジベース63がY軸方向(図2において上下方
向)に移動すると、フロントサイドテーブル59と搬送
テーブル61も同時にY軸方向へ移動されることにな
る。
【0032】而して、クランパ67に把持されたワーク
WはX軸、Y軸方向へ移動され、ワークWの所望加工位
置をストライカ53の直下へ位置決めされたパンチP、
ダイDの間へ位置決めされて打抜き加工が施されること
になる。
【0033】前記上部フレーム45の図1において左右
両側下部には板押し付け装置69と板押え兼切断パンチ
71が取付けられている。したがって、ワークWから小
製品Gを切離す加工を施す場合には、板押え兼切断パン
チ71によりワークWを押圧しワークWの移動を防止し
た後、加工が施される。
【0034】ワークWから多数個取りの小製品Gを切離
す切離し加工は、前記板押え兼切断パンチ71を上部フ
レーム45に取付けた切離し加工部73で行なわれる。
切離し加工部73における板押え兼切断パンチ71は図
4に示されているように、上部フレーム45にパンチホ
ルダ75が吊設され、これに剛性の低いコイルばね77
を介して中空筒状のパンチガイド79が上下動自在に設
けられている。このパンチガイド79の内部には、剛性
の高いコイルばね81を介して、パンチ83が上下動自
在に設けられている。
【0035】パンチ83の直上には、ラムシリンダ85
が上部フレーム45に設けられており、パンチ83の直
下には、ダイ87を備えたダイホルダ89が、下部フレ
ーム47に設けられている。
【0036】上記構成により、ラムシリンダ85に低圧
の圧油が供給され、コイルばね77が撓わんで、ワーク
Wが、パンチガイド79の底面で押圧されて図4に示す
如くとなり、ワークWは、例えば図5のような多数個取
りの小製品のA,B又はC,…,Hの離し部で押圧され
ている。この状態において、ラムシリンダ85に高圧の
圧油が供給されると、コイルばね81も撓み、パンチ8
3が下降して、ワークWの小製品の切離し部を切離す。
切離された小製品Gは切離し加工部73の側方に設けら
れた搬送テーブル61に直接送られて外部へ搬出され
る。
【0037】したがって、ワークWには打抜き加工部5
5でパンチPとダイDの協働により打抜き加工が施さ
れ、打抜き加工部55及び搬送テーブル61に近接して
配置された切離し加工部73でパンチ83と、ダイ87
の協働により多数個取りの小製品Gの切離しの切離し加
工が施され、小製品Gは搬送テーブル61上の搬送装置
によって直接次工程へ搬送される。而して、ワークWの
把み替えをしないで、打抜き加工と切断加工を連続的に
行なうことができるので、加工された製品は高精度のも
のが得られる。
【0038】前記搬送テーブル61は切離し加工部73
の側方に配置されている。すなわち、図6に示す如く、
下部フレーム47における右端にはY軸方向に延伸した
リニアガイド91が取付けられており、そのリニアガイ
ド91にはY軸方向へ延伸した案内部材93が嵌合され
ている。その案内部材93上における前後両端には、フ
レーム95A,95Bが一体化されて取付けられてい
る。
【0039】そのフレーム95Aと95Bとの間には、
Y軸方向に延伸した支持フレーム97がX軸方向へ適宜
の間隔で複数支持されている。その複数の支持フレーム
97間には小製品Gを搬送する搬送装置としてパイプロ
ーラなどからなる搬出ローラ99が配置されており、そ
の搬出ローラ99の回転軸は前記フレーム95A,95
Bに回転自在に支承されている。
【0040】図6より明らかなように、上記搬出ローラ
99はY軸方向に長く設けてあって、搬送テーブル61
のY軸方向の長さより僅かに短く設けてある。換言すれ
ば、搬送装置は、図6より理解されるように、搬送テー
ブル61のほぼ全面に亘って設けてあるものである。
【0041】前記複数の搬出ローラ99の下部にあっ
て、フレーム95Aの右側端部にはX軸方向へ適宜な間
隔で複数のアイドラローラ101が回転自在に支承され
ている。
【0042】前記キャリッジベース63の右部内には、
流体圧シリンダ103が設けられており、その流体圧シ
リンダ103の上部にはモータブラケット105を介し
てモータ107が取付けられている。モータブラケット
105はガイドレール109に案内されて上下動される
ようになっている。そのモータ107の出力軸にはプー
リ111が装着されており、そのプーリ111と複数の
アイドラローラ101とにはエンドレス状のベルト11
3が巻回されている。前記各アイドラローラ101には
ベルト113の蛇行を防止するためにクラウンが施され
てあり、常にベルト113のセンタに力を集中させ安定
走行を行なうようになっている。
【0043】上記構成により、小製品Gを搬送する場合
には流体圧シリンダ103を作動させてモータブラケッ
ト105を介してモータ107がガイドレール109で
案内されて下方へ移動される。モータ107が下方へ移
動されると、ベルト113に張力がかけられる。その状
態でモータ107を駆動させると、ベルト113の摩擦
力によって各搬出ローラ99が時計方向回りに回転して
小製品Gが各搬出ローラ99によって外部へ搬出される
ことになる。
【0044】打抜き加工部55あるいは切離し加工部7
3でワークWあるいは小製品Gに打抜き加工や切離し加
工を施している間は、流体圧シリンダ103の作動によ
りモータブラケット105を介してモータ107がガイ
ドレール109で案内されて上昇され、ベルト113を
ゆるめて張力を無くして各搬出ローラ99は全くフリー
の状態にしている。
【0045】このように、ベルト113をフリー状態と
した理由はフレーム95A,95Bがフロントサイドテ
ーブル59と相対的に固定されているため、ワークだれ
などによって搬出ローラ99と干渉することで発生する
衝撃力を少しでも緩和している。また、フレーム95
A,95BがY軸方向に移動すると、フレーム95A,
95B自体も上下左右方向に振れる。その振れによって
後述するワーク支持ローラが搬出ローラ99に干渉して
もかじられないようになっており、搬出ローラ99に傷
が付かないようになる。
【0046】前記各搬出ローラ99間には複数の支持ボ
ール115を備えた支持ローラベース117がY軸方向
へ延伸して配置され、前記搬出ローラ99の表面に対し
て出没自在となっている。その支持ローラベース117
はY軸方向の適宜間隔でX軸方向へ延伸した複数例えば
2本のガイドベース119に固定されている。その2本
のガイドベース119にはX軸方向における前後に2ヶ
所ずつ計4個の流体圧シリンダ121およびリニアブッ
シュ123(図6において各1個のみ図示されている)
が取付けられている。各流体圧シリンダ121の下部は
例えば床面に立設されたベース上に取付けられている。
【0047】上記構成により、ワークWの加工中には、
流体圧シリンダ121を作動させてガイドベース119
を介して支持ローラベース117を上昇させ、支持ロー
ラベース117に複数備えられた支持ボール115の表
面が前記各搬出ローラ99の表面より突出してワークW
が支持される。
【0048】ワークWを搬送する場合には、流体圧シリ
ンダ121を作動させてガイドベース119を介して支
持ローラベース117を下降させ、支持ローラベース1
17に複数備えられた支持ボール115が前記搬出ロー
ラ99の表面より没してワークWとは非接触状態とな
り、ワークWは各搬送ローラ99に接触して搬送され
る。
【0049】リニアブッシュ123はタレットパンチプ
レス1の動作中の急加減速による支持ボール115の振
れをなくし、常に一定の位置での昇降をまかなう役目を
果している。
【0050】而して、打抜き加工部55あるいは切離し
加工部73で打抜き加工や切離し加工を施す際には、支
持ボール115が搬出ローラ99より突出してワークW
を支持するのでワークWのずれや振動を防止することが
できる。またワークWに打抜き加工や切離し加工を施し
た後、小製品Gを搬送する際には、支持ボール115が
搬出ローラ99より没して小製品Gは搬出ローラ99上
に載置されてベルト113の回転により搬出ローラ99
が回転して小製品Gは外部へ搬出される。その結果、小
製品Gに傷を与えることなく、かつワークWのサイズに
制限されることなく小製品Gは容易に搬出することがで
きる。
【0051】前記補助テーブル7はタレットパンチプレ
ス1で打抜かれかつ切離された小製品Gを小製品搬送手
段9へ搬送する回転自在な複数のローラを備えた搬送ロ
ーラテーブルであって、具体的な構成はすでに公知であ
るため説明を省略する。
【0052】補助テーブル7により小製品Gは小製品搬
送手段9へ搬送される。この小製品搬送手段9は図7、
図8および図9に示されているように、枠組みされた支
持フレーム125を備えており、この支持フレーム12
5上にはX軸方向(図7、図8において左右方向)へ適
宜な間隔で複数のパイプローラ127が回転自在に支承
されていると共に、各パイプローラ127は右方向へ行
くにしたがって少しずつ傾斜して設けられている。この
複数のパイプローラ127を回転させるために、前記支
持フレーム125の図8において左側下部には駆動モー
タ129が設けられている。この駆動モータ129の出
力軸には駆動プーリ131が回転自在に支承されてい
る。
【0053】前記支持フレーム125の図8において両
側には従動プーリ133R,133Lが回転自在に支承
されている。また、前記各パイプローラ127間には複
数のアイドラローラ135が回転自在に設けられてい
る。前記駆動プーリ131、従動プーリ133R,13
3Lにはエンドレス状のマサツベルト137が巻回さ
れ、しかも、マサツベルト137は各アイドラローラ1
35の上面に案内され、かつ各パイプローラ127の下
部円周部に押し付けられて摩擦接触状態となっている。
【0054】上記構成により、駆動モータ129を駆動
させると、駆動プーリ131に回転が伝達される。この
駆動プーリ131の回転により、マサツベルト137が
従動プーリ133R,133Lおよび各アイドラローラ
135に案内されながら、例えば図8において右方向へ
走行される。このマサツベルト137は各パイプローラ
127に摩擦接触されて、各パイプローラ127は図8
において時計方向回りに回転されることになる。したが
って、パイプローラ127上に支承されている小製品G
は図7、図8において右方向へ搬送されることとなる。
【0055】前記支持フレーム125の図7、図8にお
いて右端にはY軸方向へ延伸したプレート状のストッパ
139がパスラインPLに対して出没自在に設けられて
いる。このストッパ139の図7において上下部の下方
にはストッパ下降用シリンダ141が設けられており、
このストッパ下降用シリンダ141に装着されたピスト
ンロッド143の先端(上端)が前記ストッパ139に
連結されている。
【0056】上記構成により、ストッパ下降用シリンダ
141を作動させると、ピストンロッド143を介して
ストッパ139をパスラインPLより突出した状態にす
れば、パイプローラ127の回転により、図7において
右方向へ搬送されてきた小製品Gはストッパ139に突
当り停止し位置決めされる。なお、パイプローラ127
は下方向へ少しずつ傾斜しているため、小製品Gはスト
ッパ139に突当った際、反動で戻ることを防止してい
る。
【0057】ストッパ139をパスラインPLより没し
た状態にすれば、小製品Gはストッパ139のさらに右
方向へ移動可能な状態となる。
【0058】前記支持フレーム125の上面にはX軸方
向に適宜な間隔で平行な複数のガイドフレーム145が
Y軸方向へ延伸して設けられている。しかも、この複数
のガイドフレーム145の一側端例えば図7において下
端は支持プレート147で支持されている。
【0059】前記両ガイドフレーム145の外側にはリ
ニアガイド149がY軸方向へ延伸して設けられている
と共に、両ガイドフレーム145の内側にはラック15
1がY軸方向へ延伸して設けられている。前記リニアガ
イド149には移動装置の一部であるX軸方向へ延伸し
たローダ153が案内部材を介して設けられている。
【0060】前記ローダ153の図7において左側には
モータブラケットを介してエンコーダ155を備えたサ
ーボモータのごとき駆動モータ157が取付けられてい
る。この駆動モータ157には減速装置159を介して
X軸方向へ延伸した回転軸161が回転自在に支承され
ている。しかも、この回転軸161には複数のピニオン
163が装着されており、このピニオン163は前記ラ
ック151に噛合されている。各ピニオン163を装着
したピニオン163の内側寄りの回転軸161は前記ロ
ーダ153に取付けられた軸受165で支承されてい
る。
【0061】前記ローダ153の下部にはX軸方向へ適
宜な間隔で複数の支持ブロック167の上端が取付けら
れており、この各支持ブロック167の下端はX軸方向
へ延伸したプッシャ169が取付けられている。
【0062】上記構成により、駆動モータ157を駆動
させると、減速装置159を介して回転軸161が回転
される。ピニオン163はラック151に噛合されてい
るので、回転軸161の回転によりローダ153がY軸
方向へ移動される。ローダ153には支持ブロック16
7を介してプッシャ169が取付けられているので、ロ
ーダ153の移動によりプッシャ169がY軸方向へ移
動されることになる。
【0063】前記パイプローラ127の回転により小製
品Gが図7において右方向へ搬送されてストッパ139
に突当り位置決めされているとすると、前記プッシャ1
69の図7において上方向への移動により、小製品Gは
Y軸方向の適宜な位置に位置決めされることになる。な
お、小製品GのY軸方向への移動距離は前記エンコーダ
155により正確に検出することができる。
【0064】前記支持フレーム125の図7において上
方、図9において右方にはX軸方向へ適宜な間隔で下方
へ傾斜した複数の傾斜バー171がスクラップ排出部と
して取付けられており、この傾斜バー171の下方には
スクラップを回収するための回収箱173を備えた移動
自在な台車175が配置されている。
【0065】再び図1および図2を参照するに、小製品
搬送手段9の右側には隣接して集積装置11を備えたオ
ートストレージ13が設けられている。この集積装置1
1を備えたオートストレージ13は前述したオートスト
レージ5の構造とほぼ同じであるので、同一部品には同
一符号を付し説明を省略し、相違している点についての
み説明する。
【0066】前記収容棚15には、図10に示すよう
に、X軸方向へ延伸したアンローダガイド177が設け
られており、このアンローダガイド177にはX軸方向
へ延伸したラック179が設けられている。このラック
179にはピニオン181が噛合されている。
【0067】また、前記アンローダガイド177にはX
軸方向へ移動自在なローダ183が設けられており、こ
のローダ183には前記ピニオン181を回転させるた
めのエンコーダを備えたサーボモータのごとき駆動モー
タ185が設けられている。
【0068】上記構成により、駆動モータ185を駆動
させると、ピニオン181が回転される。このピニオン
181がラック179に噛合されているので、ピニオン
181の回転によりローダ183はアンローダガイド1
77に沿ってX軸方向へ移動されることになる。
【0069】前記ローダ183の図10において左側面
には流体圧シリンダ187が取付けられており、この流
体圧シリンダ187に装着されたピストンロッド189
の先端にはY軸方向へ延伸したクランプストレッチ19
1が設けられている。このクランプストレッチ191に
はY軸方向へ適宜な間隔で複数の例えば14個の小製品
クランプ193が設けられている。
【0070】上記構成により、ローダ183に取付けら
れた流体圧シリンダ187を作動させると、ピストンロ
ッド189を介してクランプストレッチ191が上下動
される。クランプストレッチ191には小製品クランプ
193が設けられているので、クランプストレッチ19
1の上下動によって小製品クランプ193も上下動され
ることになる。
【0071】前記小製品搬出手段9のストッパ139に
小製品Gが突当り、プッシャ169でY軸方向の適宜な
位置に位置決めされる。この状態において、駆動モータ
185を駆動させてローダ183を図10において左方
向へ移動せしめることにより、小製品クランプ193が
前記小製品Gの位置に到達し、所望の小製品クランプ1
93を作動させて小製品Gがクランプされる。
【0072】この状態においてローダ183を図10に
おいて右方向へ移動せしめると共に、スラットコンベア
27を作動させてローラ33を図10において右方向へ
走行せしめることにより、小製品クランプ193にクラ
ンプされた小製品Gはローラ33上に載ってリフタ19
の上方における予め指定された位置に位置決めされる。
なお、小製品Gの位置決めは駆動モータ185に備えた
エンコーダにより検出されるものである。
【0073】小製品Gがリフタ19の上方における指定
された位置に位置決めされると、ローダ183は停止す
るが、スラットコンベア27のローラ33はさらに走行
してリフタ19の上方から退避される。次いで、流体圧
シリンダ187を作動しせめて小製品クランプ193を
下降せしめると共に、アンクランプせしめることによっ
て、小製品クランプ193にクランプされていた小製品
Gが集積装置11であるリフタ19上にあるパレットP
a上の所望位置に集積されることになる。
【0074】リフタ19上のパレットPaに載せられた
小製品Gが所望位置に集積されて予定どおりに満載され
ると、エレベータ21に引き出され、さらにエレベータ
21を上昇せしめて所望の受桟17の位置に停止し、エ
レベータ21から受桟17上にパレットPa毎一旦貯蔵
されることになる。
【0075】前記タレットパンチプレス1でワークWか
ら小製品Gの打抜き加工を行なって切離し部分を残した
状態が図5に示されているが、図5において、小製品G
1 ,G2 …,G5 ,G6 と順々に切離し加工部73で切
離し加工を行なった後、小製品G1 ,G2 ,…,G5
6 が小製品搬送手段9を経て集積装置11の集積位置
に集積される工程を説明すると、まず小製品G1 の始め
の3個が図11(A)に示すごとくストッパ139に突
当った後、プッシャ169で上方の位置に移動された
後、小製品クランプ193でクランプされてきてパレッ
トPaにおける3個の位置に集積される。
【0076】次に、小製品G2 は図11(B)に示すご
とく上述した要領で移動してパレットPaの位置に集積
される。同様にして、小製品G3 ,G4 ,G5 ,G6
図11(C),図12(A),(B)および(C)に示
すごとく移動してパレットPaの位置に集積される。
【0077】このように、小製品搬送手段9にて、プッ
シャ169が各小製品GをY軸方向に押す量、ローダ1
83をX軸方向へ移動させる量を例えばエンコーダで検
出し制御することにより、小製品Gを製品毎にかつ自動
的にパレットPa上に置く位置を変更することができる
と共に、1ヶのパレットPa上に複数種類の小製品Gを
製品種類毎に集積することができる。したがって、人手
を要さず自動的にワークWの投入から小製品Gの集積ま
でを行なうことができる。
【0078】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、要するに請求項1に係る発明は、パンチ
(P)とダイ(D)によってワーク(W)に打抜き加工
を行う加工部(55)に対して接近離反するY軸方向へ
移動自在なキャリッジベース(63)に、前記ワーク
(W)を把持するクランパ(67)を備えたキャリッジ
(65)を前記Y軸方向に対し直交するX軸方向へ移動
自在に装着して設け、前記ワーク(W)を支持する中央
のテーブル(57)の両側に、前記キャリッジベース
(63)と一体的にY軸方向へ移動するサイドテーブル
(59,61)を設けてなるパンチプレスにおいて、前
記ワーク(W)から分離された小製品(G)をX軸方向
へ搬送するために、前記サイドテーブル(59,61)
のうち少なくとも一方に、サイドテーブルのY軸方向の
長さにほぼ等しくY軸方向に延伸した搬出ローラ(9
9)を、前記中央のテーブル(57)に近接した側に駆
動回転可能に設けてなるものである。
【0079】上記構成より明らかなように、請求項1に
係る発明においては、キャリッジベース63と一体的に
Y軸方向へ移動するサイドテーブル59,61の一方に
は、ワークWから分離された小製品GをX軸方向へ搬送
するために、サイドテーブルのY軸方向の長さにほぼ等
しい長さの搬出ローラ99が中央のテーブル57に近接
した側に駆動回転可能に設けてある。
【0080】したがって、前記キャリッジベース63に
支持されたキャリッジ65に備えたクランパ67に保持
されたワークWを加工部55において加工した後、ワー
クWから小製品Gを分離してX軸方向に搬送するに際
し、上記ワークWのY軸方向の寸法が次第に小さくなっ
た場合であっても、搬送ローラ99がサイドテーブルの
Y軸方向の長さにほぼ等しく設けてあり、かつ中央のテ
ーブル57に近接した側に設けてあるから、前記小製品
Gを前記搬送ローラ99上に位置せしめることが容易で
あり、小製品Gの分離後、サイドテーブルをY軸方向に
移動し位置決めすることなしに直ちに搬送可能であり、
小製品Gの搬送を能率よく行うことができるものであ
る。
【0081】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
発明において、加工部55と搬出ローラ99を備えたサ
イドテーブル61との間で上記サイドテーブル61に近
接した位置に、ワークWから小製品Gを分離するための
切離し加工部73が設けてある。
【0082】したがって、ワークWから小製品Gの切離
しを行うとき、小製品Gを搬出ローラ99上に位置せし
めた状態において切離すことができ、小製品Gの搬出を
迅速に行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施する一実施例の多数個小製品の
仕分け集積装置の正面図である。
【図2】図1における平面図である。
【図3】図1におけるIII −III 線に沿った矢視図であ
る。
【図4】パンチプレスにおける切離し加工部における拡
大断面図である。
【図5】パンチプレスで打抜き加工を施し、切離し部分
を残した状態のワークの平面図である。
【図6】図2におけるVI矢視部における拡大斜視図であ
る。
【図7】図2におけるVII 矢視部の拡大図である。
【図8】図7における正面図である。
【図9】図7における右側面図である。
【図10】図1におけるX 矢視部の拡大図である。
【図11】ワークから切離された小製品を集積装置のパ
レット上に集積する説明図である。
【図12】ワークから切離された小製品を集積装置のパ
レット上に集積する説明図である。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス 3 ローディング装置 9 小製品搬送手段(小製品位置決め装置) 55 打抜き加工部 73 切離し加工部 127 パイプローラ 139 ストッパ 169 プッシャ 183 ローダ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチ(P)とダイ(D)によってワー
    ク(W)に打抜き加工を行う加工部(55)に対して接
    近離反するY軸方向へ移動自在なキャリッジベース(6
    3)に、前記ワーク(W)を把持するクランパ(67)
    を備えたキャリッジ(65)を前記Y軸方向に対し直交
    するX軸方向へ移動自在に装着して設け、前記ワーク
    (W)を支持する中央のテーブル(57)の両側に、前
    記キャリッジベース(63)と一体的にY軸方向へ移動
    するサイドテーブル(59,61)を設けてなるパンチ
    プレスにおいて、前記ワーク(W)から分離された小製
    品(G)をX軸方向へ搬送するために、前記サイドテー
    ブル(59,61)のうち少なくとも一方に、サイドテ
    ーブルのY軸方向の長さにほぼ等しくY軸方向に延伸し
    た搬出ローラ(99)を、前記中央のテーブル(57)
    に近接した側に駆動回転可能に設けてなることを特徴と
    するパンチプレス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、パンチ
    (P)とダイ(D)によってワーク(W)に打抜き加工
    を行う加工部(55)と搬出ローラ(99)を備えたサ
    イドテーブル(61)との間で上記サイドテーブル(6
    1)に近接した位置に、前記ワーク(W)から小製品
    (G)を分離するためのパンチ(83)及びダイ(8
    7)を備えた切離し加工部(73)を備えてなることを
    特徴とするパンチプレス。
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