JPH05253700A - プレス装置 - Google Patents

プレス装置

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JPH05253700A
JPH05253700A JP5390492A JP5390492A JPH05253700A JP H05253700 A JPH05253700 A JP H05253700A JP 5390492 A JP5390492 A JP 5390492A JP 5390492 A JP5390492 A JP 5390492A JP H05253700 A JPH05253700 A JP H05253700A
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JP
Japan
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die
mold
press
dies
press working
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Application number
JP5390492A
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English (en)
Inventor
Toshifumi Anayama
敏文 穴山
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】全体の大型化及び複雑化をまねくことなく、多
種類のプレス成形品が得られることになるプレス加工が
効率良く行われ、かつ、金型交換に要される作業時間が
短縮されて稼働率の向上が図られるものとなす。 【構成】2個の段重ね状態とされた金型(18,19)
をプレス加工位置(PA)に対して搬入出するコンベア
機構(3)と、2個の金型(18,19)のうちの少な
くとも1個における上型に係合してそれを保持する状態
をとる上側保持部材(51)及び下側保持部材(55)
が設けられた昇降機構(40)とを備え、上側保持部材
(51)もしくは下側保持部材(55)によって金型
(18,19)の上型が保持されたもとで、昇降機構
(40)が上昇することにより型開きが行われ、また、
昇降機構(40)が下降せしめられてそれに設けられた
スライダ部(45)を2個の金型(18,19)のうち
の上段のものの上型に押圧当接させることにより上型と
下型との間に配された被加工体に対するプレス加工が行
われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各々が上型及び下型を
有するものとされた複数の金型を用い、夫々の金型によ
るプレス加工を共通のプレス加工位置において行って、
複数種のプレス成形品を得るプレス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】対を成す上型及び下型を有した金型を用
いて被加工体にプレス加工を施し、プレス成形品を得る
プレス装置にあっては、通常、予め設定されたプレス加
工位置に金型が配置され、その金型に備えられた下型上
に被加工体が配されたもとで、プレス加工位置における
金型の上方に配された昇降機構によって、金型に備えら
れた上型が昇降動せしめられることにより、被加工体に
対するプレス加工が行われてプレス成形品が得られるよ
うにされる。このようなプレス装置に関して、複数の金
型を用い、それらの夫々による被加工体に対してのプレ
ス加工を共通のプレス加工位置において行って、複数種
のプレス成形品を得るようにすることが知られており、
その際には、プレス加工位置における金型交換が行われ
ることになる。
【0003】このような金型交換が行われるプレス装置
としては、例えば、実開昭60-52029号に開示されている
如くのものが提案されている。斯かる従来提案されたプ
レス装置においては、各々が対をなす上型及び下型を有
するものとされた複数の金型を共通のプレス加工位置と
退避位置との間を往復搬送する搬送手段(支持プレー
ト)と、プレス加工位置における金型の上方となる位置
に配設された昇降機構(プレススライド)及びそれに連
結された支持手段(スペーサ)等を備えた型交換装置と
が設けられ、複数の金型の各々が搬送手段によって共通
のプレス加工位置と退避位置との間を順次往復搬送され
ることにより、プレス加工位置における金型の交換が行
われるとともに、プレス加工位置に搬入された金型の上
型が支持手段により支持されて昇降機構に連結され、昇
降機構の昇降動に伴って下型に対して近接あるいは離隔
せしめられるものとされている。そして、支持手段に対
する金型における上型の着脱は、それらに対するボルト
の取り外しによって行われるようにされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くに、複数の
金型を搬送する搬送手段によりプレス加工位置における
金型の交換が行われるようにされたプレス装置にあって
は、搬送手段が比較的多数の金型をプレス加工位置に対
して搬入出することができるものとされて、多種類のプ
レス成形品が得られることになるプレス加工が効率良く
行われるものとされ、さらに、プレス加工位置に配設さ
れた昇降機構と金型における上型との連結及びその解除
が迅速に行われ、それにより、金型交換に要される作業
時間が短縮せしめられて稼働率の向上が図られることが
望まれる。
【0005】しかしながら、搬送手段が、比較的多数の
金型をプレス加工位置に対して搬入出することができる
ものとされるべく、それにより搬送される金型用のスペ
ースが拡大されるものとなされるのであっては、プレス
装置全体の大型化がまねかれることになってしまうとい
う不都合が生じる。また、プレス加工位置に配設された
昇降機構に金型における上型を連結させる支持手段に対
する上型の着脱が、例えば、ボルトの取り外しにより行
われるのでは、昇降機構と金型における上型との連結及
びその解除が迅速に行われず、金型交換に要される作業
時間の短縮が図れないことになる。
【0006】斯かる点に鑑み、本発明は、各々が上型及
び下型を有するものとされた複数の金型が、搬送手段に
よって予め設定されたプレス加工位置に対して順次搬入
出されて、プレス加工位置における金型交換が行われ、
プレス加工位置に搬入された金型により、その上型及び
下型の間に介在せしめられた被加工体がプレス加工され
るものとされ、その際、装置全体の大型化及び複雑化を
まねくことなく、多種類のプレス成形品が得られること
になるプレス加工が効率良く行われるとともに、金型交
換に要される作業時間が短縮せしめられて稼働率の向上
が図られることになるプレス装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係るプレス装置は、夫々が被加工体が介在
せしめられる上型及び下型を有するものとされた複数の
金型をプレス加工位置に対して搬入出する金型搬送手段
と、プレス加工位置における複数の金型の上方となる位
置に配設され、複数の金型の上部に当接する当接部を備
えた昇降機構と、昇降機構に設けられ、複数の金型の夫
々における上型に係合してその上型を保持する状態をと
るものとされる型保持部とを備えて構成される。そし
て、複数の金型が段重ね状態とされてプレス加工位置に
搬入され、型保持部が複数の金型のうちの少なくとも1
個における上型に係合してその上型を保持する状態をと
るもとで、昇降機構が上昇せしめられることにより型開
きが行われ、また、昇降機構が下降せしめられてそれに
設けられた当接部を複数の金型のうちの最上段のものの
上型に押圧当接させることにより、上型と下型との間に
介在せしめられた被加工体に対するプレス加工が行われ
る。
【0008】
【作用】上述の如くに構成される本発明に係るプレス装
置においては、夫々が被加工体が介在せしめられる上型
及び下型を有するものとされた複数個、例えば、2個の
段重ね状態におかれた金型が金型搬送手段によりプレス
加工位置に対して搬入出せしめられて、プレス加工位置
における金型交換が行われ、また、プレス加工位置に搬
入された、段重ね状態におかれた2個の金型の各々にお
ける上型が、プレス加工位置に配設された昇降機構に設
けられた型保持部により係合保持されることによって型
開きが行われるとともに、昇降機構が下降せしめられて
それに設けられた当接部が2個の金型のうちの上段のも
のの上型に押圧当接することによって、被加工体に対す
るプレス加工が行われる。従って、金型搬送手段上のス
ペースの有効利用が効果的に図られて、金型搬送手段が
比較的多数の金型をプレス加工位置に対して搬入出する
ことができるものとされ、また、プレス加工位置に配設
された昇降機構と金型における上型との連結及びその解
除が迅速に行われて、装置全体の大型化及び複雑化をま
ねくことなく、多種類のプレス成形品が得られることに
なるプレス加工が効率良く行われるとともに、金型交換
に要される作業時間が短縮せしめられて稼働率の向上が
図られることになる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明に係るプレス装置の一例をそ
れに用いられる複数の金型と共に示す。
【0010】図1において、所定領域を占めるプレス加
工位置PAが設けられたベース1には、コンベア機構3
が配設されている。コンベア機構3は、ベース1上にプ
レス加工位置PAを挟んで対向配置された一対のスプロ
ケット5及び6,ベース1におけるプレス加工位置PA
とスプロケット5及び6の夫々との間の位置をとって配
列配置された複数の回転ローラ7,スプロケット5とス
プロケット6との間に所定の相互間離隔距離をおいて配
され、複数の回転ローラ7上を移動せしめられる複数個
(n個)のパレットP1,P2,・・・Pn(nは正整
数)、及び、一端部が、スプロケット5に最も近接した
位置をとるパレットPnに設けられた突出部9に取り付
けられるとともに、他端部が、スプロケット5に最も離
隔した位置をとるパレットP1に設けられた突出部10
に取り付けられて、一対のスプロケット5及び6に装架
されたチェーン13等を備えるものとされており、パレ
ットP1,P2,・・・Pnの夫々におけるコンベア機
構3に沿う両端部には、複数の回転ローラ7との当接を
回避する位置をとる複数のキャスタ15が設けられてい
る。
【0011】スプロケット5は、減速機付のモータ17
における出力軸に取り付けられており、モータ17の作
動により、チェーン13を図1において矢印Aにより示
される方向(A方向)あるいは矢印Bにより示される方
向(B方向)に駆動して、パレットP1,P2,・・・
PnをA方向あるいはB方向に移動させる。
【0012】パレットP1,P2,・・・Pnには、n
個の金型群K1,K2,・・・Knが夫々載置されてい
る。金型群K1,K2,・・・Knの各々は、上型及び
下型を夫々有した複数、例えば、2つの金型が段重ねさ
れて構成されており、金型群K1,K2,・・・Knの
夫々における金型は、相互に異なる被加工体に対してヘ
ミング加工を施すプレス加工作業に供されるものとされ
ている。これら金型群K1,K2,・・・Knの夫々
は、図2においてパレットP1に載置された金型群K1
が例示される如く、上段の金型18が有する上型18A
に上方プレート25が配されるとともに、上段の金型1
8と下段の金型19との間に中間プレート26が配さ
れ、下段の金型19が有する下型19Bが、パレットP
1に複数のボルト27により固定されるとともに、下段
の金型19が有する上型19Aと上段の金型18が有す
る下型18Bとが、複数のボルト28によって中間プレ
ート26に固定されている。
【0013】他の金型群K2,・・・Knの各々も、金
型群K1と同様に、上段の金型20及び22が夫々有す
る上型20A及び22Aに上方プレート25が配される
とともに、上段の金型20とその下段の金型21との
間、及び、上段の金型22とその下段の金型23との間
の夫々に、中間プレート26が配され、下段の金型21
が有する下型21B、及び、下段の金型23が有する下
型23Bが、それらに夫々対応するパレットP2及びP
nに複数のボルトにより固定されるとともに、下段の金
型21が有する上型21Aとその上段の金型20が有す
る下型20Bとが、複数のボルトによって中間プレート
26に固定され、また、下段の金型23が有する上型2
3Aとその上段の金型22が有する下型22Bとが、複
数のボルトによって中間プレート26に固定されてい
る。そして、図3にも示される如く、上方プレート25
のコンベア機構3に沿う方向における両側部には、係合
凹部29と係合凹部30とで成る組が2組、コンベア機
構3に沿う方向に所定の相互間離隔距離をおいて設けら
れており、また、中間プレート26におけるコンベア機
構3に沿う両側部には、一対の係合凹部32が設けられ
ている。斯かる上方プレート25に設けられた係合凹部
30の夫々と中間プレート26に設けられた係合凹部3
2の夫々とは、相互対向する位置をとるものとされてい
る。
【0014】ベース1に設けられたプレス加工位置PA
には、図4に示される如く、支持盤部34がベース1に
埋め込まれた状態で配されている。支持盤部34には、
パレットP1,P2,・・・Pnの各々におけるコンベ
ア機構3に沿う方向における両端部に夫々設けられた複
数のキャスタ15が係合せしめられる一対のガイド溝3
5が設けられている。また、支持盤部34には、一対の
ガイド溝35の間の位置をとって、図示が省略された駆
動手段により支持盤部34から上方に突出する状態及び
支持盤部34内に引き込まれる状態を選択的にとる一対
の位置決めピン37が配されており、さらに、プレス加
工位置PAにおける上方部分に配設された昇降機構40
を支持する4本の支柱41が立設されている。支柱41
の夫々における所定箇所には、上下方向に伸びる係合溝
部42が設けられている。
【0015】昇降機構40は、予め設定された態様に従
って作動状態におかれる制御駆動部43と、制御駆動部
43によりプレス加工位置PAが設けられたベース1に
対して近接及び離隔する昇降動を選択的に行う状態にお
かれるスライダ部45とを主要構成要素とするものとさ
れ、スライダ部45における下端部には、可動プレート
46が取り付けられており、可動プレート46には、4
本の支柱41に夫々設けられた係合溝部42に係合せし
められて、スライダ部45の昇降範囲を規制する4つの
突出部46aが設けられており、斯かる係合溝部42の
夫々における下端部は、金型群K1,K2,・・・Kn
の夫々における上方プレート25に略対応する位置をも
って設けられている。
【0016】スライダ部45における可動プレート46
のコンベア機構3に沿う方向における両側部には、係合
溝部47と係合溝部48との組が2組、コンベア機構3
に沿う方向に所定の相互離隔距離を有して夫々設けられ
ており、それら4つの係合溝部47及び48は、断面形
状がT字状とされてコンベア機構3に沿う方向に直交す
る方向に伸びるものとされている。可動プレート46に
設けられた4つの係合溝部47には、上側保持部材51
が夫々係合せしめられている。各上側保持部材51は、
それに対応する係合溝部47に、可動プレート46の下
方側に位置せしめられた油圧シリンダ52に比較的小な
る長さを有して備えられたピストンロッド53の先端部
が係合せしめられたものとされており、油圧シリンダ5
2は、非作動状態にあるとき、ピストンロッド53を可
動プレート46から離隔させる方向に付勢するととも
に、作動状態にあるときには、ピストンロッド53を位
置固定させる動作を行うものとされている。
【0017】また、可動プレート46に設けられた4つ
の係合溝部48には、下側保持部材55が夫々係合せし
められている。各下側保持部材55は、それに対応する
係合溝部48に、可動プレート46の下方側に位置せし
められた油圧シリンダ56に比較的大なる長さを有して
備えられたピストンロッド57の先端部が係合せしめら
れたものとされており、油圧シリンダ56は、非作動状
態にあるとき、ピストンロッド57を可動プレート46
から離隔させる方向に付勢するとともに、作動状態にあ
るときには、ピストンロッド57を位置固定させる動作
を行うものとされている。
【0018】さらに、スライダ部45における可動プレ
ート46の下面部には、可動プレート46に設けられた
4つの係合溝部47に夫々対向する位置をとる4つのエ
アシリンダ58と、可動プレート46に設けられた4つ
の係合溝部48に夫々対向する位置をとる4つのエアシ
リンダ59とが、夫々ブラケット60を介して取り付け
られている。各エアシリンダ58は、それに対向する係
合溝部47に係合せしめられた上側保持部材51のピス
トンロッド53に先端部が取り付けられたロッド61が
備えられ、対向する係合溝部47に沿ってロッド61を
進退動させることにより、対向する係合溝部47に沿っ
て、ロッド61を介して連結された上側保持部材51を
移動させるものとされている。
【0019】また、各エアシリンダ59は、それに対向
する係合溝部48に係合せしめられた下側保持部材55
のピストンロッド57に先端部が取り付けられたロッド
62が備えられ、対向する係合溝部48に沿ってロッド
62を進退動させることにより、対向する係合溝部48
に沿って、ロッド62を介して連結された下側保持部材
55を移動させるものとされている。そして、これら4
つの上側保持部材51及び4つの下側保持部材55は、
4つのエアシリンダ58及び4つのエアシリンダ59の
夫々におけるロッド61及び62が伸長状態をとるもの
とされるとともに、金型群K1,K2,・・・Knのう
ち、例えば、金型群K1がプレス加工位置に位置固定さ
れた状態をとるものとされたとき、金型群K1における
上方プレート25及び中間プレート26に夫々設けられ
た4つの係合凹部29及び4つの係合凹部30、及び、
4つの係合凹部32に、夫々係合せしめられることにな
る位置をとるものとされている。これらピストンロッド
53を主要構成要素とする上側保持部材51,ピストン
ロッド57を主要構成要素とする下側保持部材55、及
び、エアシリンダ58及び59等の比較的簡単な部材に
より、パレットP1,P2,・・・Pnに夫々載置され
た金型18〜23に対する型保持部が構成されているの
である。
【0020】上述の如くの構成のもとで、金型群K1,
K2,・・・Knの夫々が載置されるパレットP1,P
2,・・・Pnは、モータ17の作動によりA方向に移
動せしめられて、金型群K1,K2,・・・Knの夫々
をA方向に搬送する状態におかれる。そして、例えば、
金型群K1を載置するパレットP1がプレス加工位置P
Aに到達せしめられると、図4に示される如く、パレッ
トP1にコンベア機構3に沿う方向に配列されて設けら
れた複数のキャスタ15が、プレス加工位置PAに配さ
れた支持盤部34における一対のガイド溝35に係合せ
しめられ、パレットP1が一対のガイド溝35に案内さ
れてプレス加工位置PA上に搬入される。その際、支持
盤部34に配された一対の位置決めピンが37が引込み
状態から突出状態をとるものとされて、パレットP1に
設けられた一対の位置決め孔38に係合せしめられ、図
1において実線により示される如く、パレットP1がプ
レス加工位置PA内に位置規制され、モータ17の作動
が停止される。
【0021】パレットP1がプレス加工位置PA内に位
置規制されると、昇降機構40における制御駆動部43
が、図1において示される如くの上方位置をとるスライ
ダ部45に下降を行わせる状態におかれる。それによ
り、スライダ部45が、図2において実線により示され
る位置から一点鎖線により示される位置をとるものとさ
れ、スライダ部45における可動プレート46が、パレ
ットP1に載置された金型群K1における上方プレート
25に当接せしめられる。斯かるもとで、各エアシリン
ダ58が、図3において実線により示される如くに、引
込状態にあるロッド61を伸長させて、図3において一
点鎖線により示される如くの位置をとらせる動作を行う
ものとされ、それにより、金型群K1における上方プレ
ート25に設けられた各係合凹部29に、各上側保持部
材51におけるピストンロッド53が係合せしめられ
る。続いて各上側保持部材51における油圧シリンダ5
2が作動状態におかれてピストンロッド53が位置規制
され、各上側保持部材51により上方プレート25が保
持される状態が得られて、金型群K1における上段の金
型18が有する上型18Aが、各上側保持部材51を介
してスライダ部45に支持される状態におかれる。
【0022】このように金型群K1における上段の金型
18が有する上型18Aがスライダ部45に支持される
状態のもとで、スライダ部45が上型18Aを伴って上
昇せしめられ、それにより、図5に示される如くに、金
型群K1における上段の金型18の型開きが行われ、そ
の型開きが行われた金型18が有する下型18Bに、図
示が省略されたヘミング加工が施されるべき被加工体が
載置される。そして、下型18Bに被加工体が載置され
ると、再びスライダ部45が上型18Aを伴って下降せ
しめられ、それにより、スライダ部45に支持された上
型18Aが下型18Bに当接してそれに押圧力を作用さ
せる状態におかれ、下型18Bに載置された被加工体に
対するプレス加工が行われる。このように金型群K1に
おける上段に位置をとる金型18が用いられてのプレス
加工が終了すると、再びスライダ部45が上型18Aを
伴って上昇せしめられて金型18の型開きが行われ、ヘ
ミング加工が施されたプレス成形品が下型18Bから取
り出される。
【0023】金型群K1における上段の金型18は、プ
レス成形品が下型18Bから取り出されると、再び上型
18Aを伴って下降せしめられるスライダ部45によっ
て型閉めされて、各上側保持部材51が、図2において
一点鎖線により示される状態におかれる。そして、斯か
る状態のもとで、各エアシリンダ59が、図3において
実線により示される如くに、引込状態にあるロッド62
を伸長させて、図3において一点鎖線により示される如
くの位置をとらせる動作を行うものとされ、それによ
り、金型群K1における上方プレート25に設けられた
各係合凹部30、及び、中間プレート26に設けられた
各係合凹部32に、各下側保持部材55におけるピスト
ンロッド57が係合せしめられる。続いて各下側保持部
材55における油圧シリンダ56が作動状態におかれて
ピストンロッド57が位置規制され、各下側保持部材5
5により中間プレート26が保持される状態が得られ
て、金型群K1における下段の金型19が有する上型1
9Aが、各下側保持部材55を介してスライダ部45に
支持される状態とされる。
【0024】このようにして金型群K1における下段の
金型19が有する上型19Aがスライダ部45により支
持される状態のもとで、スライダ部45が上段の金型1
8と下段の金型19における上型19Aとを伴って上昇
せしめられ、図6に示される如くに、金型群K1におけ
る下段の金型19の型開きが行われ、その型開きが行わ
れた金型19における下型19Bに、図示が省略された
ヘミング加工が施されるべき被加工体が載置される。そ
して、下型19Bに被加工体が載置されると、再び、ス
ライダ部45が上段の金型18と下段の金型19が有す
る上型19Aとを伴って下降せしめられ、それにより、
上段の金型18が用いられて行われたプレス加工と同様
に、下段の金型19が有する下型19Bに載置された被
加工体に対するプレス加工が行われる。このように金型
群K1における下段の金型19が用いられてのプレス加
工が終了すると、再び、スライダ部45が上段の金型1
8と下段の金型19が有する上型19Aとを伴って上昇
せしめられて、下段の金型19の型開きが行われてヘミ
ング加工が施されたプレス成形品が下型19Bから取り
出される。
【0025】金型群K1における下段の金型19は、プ
レス成形品が下型19Bから取り出されると、再び、上
段の金型18と下段の金型19が有する上型19Aとを
伴って下降せしめられるスライダ部45によって型閉め
される。そして、各上側保持部材51及び各下側保持部
材55の夫々における油圧シリンダ52及び56が非作
動状態におかれて、各上側保持部材51におけるピスト
ンロッド53及び各下側保持部材55におけるピストン
ロッド57が可動プレート46から離隔する方向に付勢
されるとともに、各エアシリンダ58及び59が、夫
々、図3において一点鎖線により示される如くに伸長状
態にあるロッド61及び62を引き込み、図3において
実線により示される如くの引込位置をとらせる動作を行
うものとされる。それにより、金型群K1における上方
プレート25に設けられた各係合凹部29と、各上側保
持部材51におけるピストンロッド53との係合が解除
されるとともに、金型群K1における上方プレート25
に設けられた各係合凹部30、及び、中間プレート26
に設けられた各係合凹部32と、各下側保持部材55に
おけるピストンロッド57との係合が解除されて、金型
群K1における上段の金型18が有する上型18A、及
び、下段の金型19が有する上型19Aの夫々に対する
スライダ部45の支持が解除され、スライダ部45は再
び上昇せしめられて、図1において示される上方位置を
とるものとされる。
【0026】金型群K1における上段の金型18が有す
る上型18A及び下段の金型19が有する上型19Aに
対するスライダ部45による支持が解除されると、支持
盤部34に配された一対の位置決めピン37が引込状態
をとるものとされて、パレットP1のプレス加工位置P
Aに対する位置規制が解除される。それとともに、モー
タ17が、再び、パレットP1,P2,・・・PnをA
方向に移動させる作動状態におかれ、金型群K1が載置
されたパレットP1がプレス加工位置PAから搬出され
るとともに、パレットP1に続く金型群K2が載置され
たパレットP2がプレス加工位置PAに搬入されて、プ
レス加工位置PAにおける金型18及び19と金型20
及び21との交換が行われ、上述と同様にして、パレッ
トP2に載置された金型群K2が用いられてのプレス加
工が行われる。
【0027】そして、パレットP1,P2,・・・Pn
に夫々載置された金型群K1,K2,・・・Knが順次
用いられてのプレス加工が終了し、金型群K1,K2,
・・・Knが夫々載置されたパレットP1,P2,・・
・Pnが、図1において一点鎖線により示される如くの
位置をとるものとされた後には、要求に応じて、モータ
17がパレットP1,P2,・・・PnをB方向に移動
させる作動状態におかれ、それにより、再度、金型群K
n・・・,K2,K1が順次用いられてのプレス加工が
行われる。
【0028】上述の如くの本発明に係るプレス装置の一
例にあっては、コンベア機構3における複数のパレット
P1,P2,・・・Pnに2個の段重ねされた金型から
成る金型群K1,K2,・・・Knが夫々載置されて、
プレス加工位置PAに対して搬入出されることにより、
コンベア機構3におけるスペースの有効利用が図られ
て、コンベア機構3が、比較的多数の金型を搬送して、
それらについてのプレス加工位置PAにおける交換が行
われるようになすものとされ、また、プレス加工位置P
Aに順次搬入される金型群K1,K2,・・・Knの夫
々を形成する2個の金型の夫々における上型に対応する
上側保持部材51及び下側保持部材55が、複雑な構成
を有することなく、容易に昇降機構40と各金型が有す
る上型との連結及びその解除を行うものとされるので、
金型の交換作業に要される時間が短縮化される。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係るプレス装置においては、夫々が上型及び下型を有す
るものとされた複数の段重ね状態におかれた金型が金型
搬送手段によりプレス加工位置に対して搬入出せしめら
れて、プレス加工位置における金型交換が行われ、ま
た、プレス加工位置に搬入された、段重ね状態におかれ
た複数の金型の各々における上型が、プレス加工位置に
配設された昇降機構に設けられた型保持部により係合保
持されることによって型開きが行われるとともに、昇降
機構が下降せしめられてそれに設けられた当接部が、段
重ね状態におかれた複数の金型のうちの最上段のものの
上型に押圧当接することによって、被加工体に対するプ
レス加工が行われるので、金型搬送手段上のスペースの
有効利用が効果的に図られて、金型搬送手段が比較的多
数の金型をプレス加工位置に対して搬入出することがで
きるものとされ、また、プレス加工位置に配設された昇
降機構と金型における上型との連結及びその解除が迅速
に行われることになる。従って、本発明に係るプレス装
置によれば、装置全体の大型化及び複雑化をまねくこと
なく、多種類のプレス成形品が得られることになるプレ
ス加工を効率良く行えるとともに、金型交換に要される
作業時間を短縮して稼働率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレス装置の一例をそれに用いら
れる複数の金型と共に示す概略構成図である。
【図2】図1に示される例についての一部破断部分側面
図である。
【図3】図1に示される例の動作説明に供される一部破
断部分平面図である。
【図4】図1に示される例におけるプレス加工位置に配
された金型群の状態を示す側面図である。
【図5】図1に示される例の動作説明に供される部分側
面図である。
【図6】図1に示される例の動作説明に供される部分側
面図である。
【符号の説明】
3 コンベア機構 17 モータ 18〜23 金型 18A,19A,20A,21A,22A,23A 上
型 18B,19B,20B,21B,22B,22B 下
型 40 昇降機構 43 制御駆動部 45 スライダ部 46 可動プレート 51 上側保持部材 55 下側保持部材 58,59 エアシリンダ PA プレス加工位置 P1,P2,・・・Pn パレット K1,K2,・・・Kn 金型群

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】夫々が被加工体が介在せしめられる上型及
    び下型を有するものとされた複数の金型をプレス加工位
    置に対して搬入出する金型搬送手段と、上記プレス加工
    位置における上記複数の金型の上方となる位置に配設さ
    れ、上記複数の金型の上部に当接する当接部を備えた昇
    降機構と、該昇降機構に設けられ、上記複数の金型の夫
    々における上型に係合して該上型を保持する状態をとる
    ものとされる型保持部とを備え、 上記複数の金型が段重ね状態とされて上記プレス加工位
    置に搬入され、上記型保持部が上記複数の金型のうちの
    少なくとも1個における上型に係合して該上型を保持す
    る状態をとるもとで、上記昇降機構が上昇せしめられる
    ことにより型開きが行われ、また、上記昇降機構が下降
    せしめられて上記当接部を上記複数の金型のうちの最上
    段のものの上型に押圧当接させることにより、上記被加
    工体に対するプレス加工が行われることを特徴とするプ
    レス装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015205468A (ja) * 2014-04-22 2015-11-19 小島プレス工業株式会社 プレス成形装置
CN106180348A (zh) * 2015-03-13 2016-12-07 德国三星公司 用于加工连续金属型材的加工站
CN111195684A (zh) * 2020-02-26 2020-05-26 杭州源航工业设计有限公司 一种机械冲压易换模装置及使用方法
CN113500122A (zh) * 2021-09-07 2021-10-15 南通清风通用机械有限公司 一种用于环保消毒柜拉篮折弯装置的生产设备

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