JP2016016417A - 押出プレス - Google Patents
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Abstract
Description
ス装置により押出す場合、油圧シリンダで駆動されるメインラムの先端部に押出ステムが取り付けられており、ダイスにコンテナを押し付けた状態で、ビレットを押出ステムなどでコンテナ内に収納する。そして、メインラムを更に油圧シリンダの駆動により前進させることにより、ビレットが押出ステムにて押圧される。そこで、ダイスの出口部から、成形された製品が押出される。
それに反して、従来のダイス交換装置ではダイスの交換時間が短縮はされているもののさらなる時間の短縮の要求がある。
特許文献1によると、ダイスの交換は押出プレスの片側(主に操作側)で行ない、且つダイス交換のための駆動に油圧シリンダを使っているが、ダイスのスライド駆動手段がひとつであるので、次のダイスが通常、押出プレスの機外に位置する待機位置で待つ必要があるため、押出プレス中心との距離があり、ダイス交換の際にタイムラグができ、サイクルタイムが長くなっていた。
押出プレスの片側のみでダイスを交換するとオペレータにはアクセスしやすいというメリットはあるものの、ダイスの交換時間をより短縮するには支障がある。
さらに、油圧シリンダが複数本必要であること、また、従来のダイス交換装置は油圧シリンダを使っているため、油圧シリンダが長く、広いスペースが必要となっていた。
そのため、従来のダイス交換方法ではダイス交換に要する時間が長い為、多品種極小ロット生産を行うには難があった。
ダイカセットをプレス中心からダイス交換位置まで往復運動可能となるように装備し、プレスの中心からプレスの操作側と反操作側に各往復移動できるようにダイカセットを複数個配置した。
2)ダイスライドシャー時に、2個配備したモータの双方を同時に作用させることで、個々のモータ容量の削減が図れ、ダイスライドシャーが終了した時点で次の押出のためのコンテナ前進と、ダイカセットのダイス投入位置までの動作を同時に行えるため、ダイス交換時間の短縮に寄与する。
また、押出プレスのメインタイロッドの間隔を広げることもなく、モータ駆動装置できる為、押出プレスのコンパクトが実現、省資源とつながる。
3)従来の油圧シリンダからモータ駆動に変えたことによって省エネ、省スペースが実現できる。
図1に示すように、本発明に用いる押出プレスはエンドプラテン1とメインシリンダ2を対向して配置し、両者を複数のタイロッド3によって連結している。エンドプラテン1の内側面には押出穴が形成されたダイス4を挟んでコンテナ5が配置され、コンテナ5内にビレット6を装填し、これをダイス4に向けて押出加圧することでダイス穴に応じた断面の押出材が押出成形される。
ダイス交換装置19はダイス交換駆動装置20とダイスハンドリング装置50とから構成される。
ダイス交換駆動装置20によってダイスアッセンブリ32を搭載したダイカセットは、押出プレス中心と操作側との間を往復運動するダイカセットA21と、押出プレス中心と反操作側との間を往復運動するダイカセットB22の2種類がある。
押出プレスの操作側と反操作側にはダイス交換位置Aとダイス交換位置Bとがあり、この2か所の位置で、未使用のダイスアッセンブリ32Bと使用済のダイスアッセンブリ32Aが自動的に交換されることになっている。
ダイス交換駆動装置20のチェーンは図5(a)にあるように2本のチェーンで構成される。
2本のチェーンのうち1本がコンテナ5側で、もう1本がエンドプラテン1側にあり、2本平行に設置してある。
それぞれのチェーンは電動モータA27と電動モータB28とにより駆動される。2本のチェーンには駆動金具が取り付けられており、チェーンA29に取り付けられた駆動金具A23、チェーンB30に取り付けられた駆動金具B24とがあり、この駆動金具をダイカセットに引っ掛けることにより2つのダイカセットがそれぞれ独立して移動する構成になっている。
ダイスハンドリング装置は、ダイス交換位置で使用済ダイスを吊り上げて回収する一方、図示しないダイス炉で予熱された、未使用ダイスをダイカセットに投入する構成になっている。
また、ダイスハンドリング装置50にはダイスハンドリング昇降用モータ52でピニオン59を介してラック51を駆動することにより、ダイスアッセンブリ32を昇降させる。一方ダイスハンドリング横行用モータ54でローラ56をレール63に沿って駆動することによってダイスハンドリング装置50を、押出プレスの操作側から反操作側まで移動させることができる。
ダイス炉で予熱されたダイスアッセンブリ32は、保持装置57に保持されてダイスハンドリング装置50により下降し、ダイカセットの中にセットされる。
以上は、操作側にダイスハンドリング装置50が移動した場合の構成で、反操作側にダイスハンドリング装置50が移動した場合も同等のことがいえる
駆動装置に張られたチェーンは図5(a)を見ると分かるように、2列になっている。それぞれのチェーンを電動モータ27と電動モータ28によって駆動する。そのためチェーンA29とチェーンB30とはそれぞれ独立に駆動されることになる。
図5(b)はダイス交換駆動措置20をコンテナ5方向から見たもので、ダイカセットを移動させるための電動モータと駆動チェーンとがあり、電動モータAが駆動チェーンAを駆動してチェーンAを動かし、電動モータBが駆動チェーンBを駆動してチェーンBを
動かすことになる。
ダイスアッセンブリ32がセットされたダイカセットA21はダイス交換位置Aから駆動チェーンA25によってダイス待機位置Aまで移動する。
押出が終了するまでには、押出中のダイスアッセンブリ32Aが押出プレスの中心に位置するのはもちろんであるが、2つ目の未使用のダイスアッセンブリ32Bは反操作側のダイス待機位置BでダイカセットA21とダイカセットB22が接触して待機している。
押出が完了して、コンテナ5と押出ステム7が後退した後、メインシャー31が下降しディスカードを切断する。その後、チェーンA29、チェーンB30を同時に、操作側に同方向に駆動して、ダイカセットA21とダイカセットB22を操作側に移動させて、アルミ素材をせん断力で切断するとともに未使用ダイスを押出プレス中心に設置する。独立した2つのチェーンA29とチェーンB30とで駆動する為、1本のチェーンで駆動する場合と比較するとコンパクトに構成されたチェーン駆動で所定の切断力が出せる構成になっている。
押出が終了するまでには、押出中のダイスアッセンブリ32Bが押出プレスの中心に位置するのはもちろんであるが、2つ目の未使用のダイスアッセンブリ32Aは操作側のダイス待機位置AでダイカセットA21とダイカセットB22が接触して待機している。
押出が完了して、コンテナと押出ステムが後退した後、メインシャー31が下降しディスカードを切断する。その後、チェーンA29、チェーンB30を同時に、反操作側に同方向に駆動して、ダイカセットA21とダイカセットB22を反操作側に移動させて、アルミ素材をせん断力で切断するとともに未使用ダイスを押出プレス中心に設置する。
炉内で予熱された未使用のダイスを保持装置57でクランプし保持装置57を下降させてダイスを投入用テーブルに載置する。同時に保持装置57で使用済のダイスをクランプした後、保持装置57を上昇させることにより使用済ダイスを上方に取出すことになる。
また、ダイカセット2個同時動作の場合には、クラッチ機構が不要となる。
1)ダイスの交換時間の最小化が実現できるため、多品種極小ロット生産の押出で頻繁にダイス交換をする際に特に効果を発揮することができる。
2)ダイスライドシャー時に、2個配備したモータの双方を同時に作用させることで、個々のモータ容量の削減が図れ、ダイスライドシャーが終了した時点で次の押出のためのコンテナ前進と、ダイカセットのダイス投入位置までの動作を同時に行えるため、ダイス交換時間の短縮に寄与する。
また、押出プレスのメインタイロッドの間隔を広げることもなく、モータ駆動装置できる為、押出プレスのコンパクトが実現、省資源とつながる。
3)従来の油圧シリンダからモータ駆動に変えたことによって省エネ、省スペースが実現できる。
2 メインシリンダ
3 タイロッド
4 ダイス
5 コンテナ
6 ビレット
7 押出ステム
8 メインクロスヘッド
9 メインラム
10 サイドシリンダ
11 サイドシリンダロッド
12 コンテナホルダー
14 押出材
19 ダイス交換装置
20 ダイス交換駆動装置
21 ダイカセットA
22 ダイカセットB
23 駆動金具A
24 駆動金具B
25 駆動チェーンA
26 駆動チェーンB
27 電動モータA
28 電動モータB
29 チェーンA
30 チェーンB
31 メインシャー装置
32A ダイスアッセンブリ
32B ダイスアッセンブリ
33 スプロケットA
34 スプロケットB
41 ダイス押込みヘッド部品A
42 ダイス押込みヘッド部品B
43 フリーローラA
44 フリーローラB
45 ダイス投入用テーブルA
46 ダイス投入用テーブルB
47 ダイス押込みシリンダA
48 ダイス押込みシリンダB
50 ダイスハンドリング装置
51 ラック
52 ダイスハンドリング昇降用モータ
53 チェーン
54 ダイスハンドリング横行用モータ
55 チェーン
56 ローラ
57 保持装置
58 昇降フレーム
59 ピニオン
61 未使用ダイス
62 使用済ダイス
63 レール
Claims (6)
- コンテナの移動手段を備え、メインシリンダ装置により前記コンテナに装填されたビレットを押出ステムによりダイスから押出して形材を成形する押出プレスにおいて、
ダイカセットをプレス中心からダイス交換位置まで往復運動可能となるように装備し、プレスの中心からプレスの操作側と反操作側に各往復移動できるようにダイカセットを複数個配置したことを特徴とするダイス交換装置。 - 各ダイカセットはプレス中心から各ダイス交換位置まで往復移動ができるように各々のモータ駆動手段を各々のダイカセットに備えたことを特徴とする請求項1に記載のダイス交換装置。
- ダイカセットをプレス中心からダイス交換位置まで移動する際、双方のモータが駆動しダイカセットがプレス中心からダイス交換位置へ移動する際に製品切断を行えることを特徴とするダイスライドシャー機能を備えたことを特徴とする請求項1に記載のダイス交換装置。
- 押出中に押出が完了したダイスをダイカセットから取り出した後、次回に押出すためのダイスをダイカセットに投入し、押出中のダイカセットのすぐ傍まで移動させて待機させることを特徴とする請求項2に記載のダイス交換装置。
- ダイス交換のためのダイスハンドリング装置をプレス周りに備えたことを特徴とする請求項1に記載のダイス交換装置。
- ダイスハンドリング装置でダイスの投入・取出しが操作側と反操作側の各交換位置でダイス交換が行えるように、ダイスの投入テーブルとダイス押込み装置を各ダイカセットの背面側に配置したことを特徴とする請求項5に記載のダイス交換装置。
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