JP6179457B2 - アンダードライブ式プレス機のワーク搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アンダードライブ機構を有するプレス機に用いられてワークを搬送し、プレス加工のサイクルタイムを短縮可能なワーク搬送装置に関する。
金属部品の成形加工に用いられるプレス機は、上型と下型の間にワークを投入し、プレスした後に、次工程へ送り出す搬送機構を有している。生産性を向上させるには、搬送工程を含むサイクルタイムを短縮する必要があり、ワークの搬入動作・搬出動作を速やかに行なうための機構が検討されている。
特許文献1には、互いに異なった二種の金型を備えたプレス装置において、材料を自動送りするために、ロボットの腕部の遊端に独立した2個の吸着装置を付設して、その往路で一方の吸着装置により一方の金型へ材料を供給し、その復路で他方の吸着装置により他方の金型から材料を取り出す搬送装置を設けることが記載されている。2個の吸着装置は、プレス装置の下型上にロボットの腕が進入している間に、一方の金型への材料の供給と他方の金型からの材料の取り出しを同時に行い、プレス装置の停止時間を短縮可能としている。
特許文献2には、プレスの作業時間を短縮するために、プレス機にスライド位置検出手段を設けて、ワークを把持して搬入搬出を行なう搬送手段を、検出したスライド位置に基づいて動作させる装置が開示されている。制御手段は、ロボットハンドによる搬入動作または搬出動作を、プレス本体の上昇または下降途中で開始させ、生産性の向上を図っている。特許文献3には、サーボモータにより回転するコネクティングロッドにスライド部材を連結し、それぞれのスライドにパンチを取り付けた駆動ユニットを複数個並設して、ボルスタ上に設けた複数のダイと対峙させ、トランスファバーの駆動により複数個のフィンガが囲うワークを工程間移送するトランスファプレス機が記載されている。
特開昭58−144025号公報 特開平10−34259号公報 特開2005−305529号公報
このようなプレス機は、一般的には、下型を固定し上型を昇降させるトップドライブ式とされるが、一方で、下型を昇降させるアンダードライブ式が採用されることがある。例えば、モータ駆動の付設機構が上型側に設置される構成では、上型の昇降装置を併設することは難しく、下型側を昇降させることになる。
図14は、従来のアンダードライブ式プレス機の一例を示す概略図で、昇降可能なボルスタテーブル100上にダイ101が固定され、ダイ101中央部にワーク取り出し用のノックアウト102を昇降可能に収容している。その上方にパンチ104が対向配置され、パンチ104が取り付けられる天板上に、モータ駆動の付設機構103が設置される。ボルスタテーブルの両側部には、一対のロボット105、106が配置され、それぞれ所定のタイミングで動作して、ワーク107の投入または排出を行なうようになっている。
図14のアンダードライブ式プレス機は、ボルスタテーブル100とともにワーク107が昇降動作する構成であることから、ワーク搬送動作を安全かつ確実に行なうには、ワーク107を静止させる必要がある。すなわち、ボルスタテーブル100と一対のロボット105、106の干渉を避けるため、ボルスタテーブル100が最下端位置で停止している間に、投入ロボット105・排出ロボット106によるワークの把持・開放動作を行うことになる。このため、特許文献1〜3のような昇降動作中の搬送を採用することができず、プレス加工とワーク搬送の工程が別々となってサイクルタイムが増大する問題があった。
そこで、本発明の目的は、アンダードライブ式のプレス機において、一対の型間にワークを投入し、プレス加工の終了後に、速やかにワークの搬送を開始することができる搬送装置を提供し、安全性を確保しつつ搬送動作を確実に行い、しかもサイクルタイムを短縮して、生産性を大きく向上させることにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の発明は、
昇降可能に設けたボルスタテーブル上に支持される下型と、該下型と協働してワークをプレス加工する上型を備えるアンダードライブ式プレス機のワーク搬送装置であり、
上記下型内に昇降可能に収容されるワーク取出用のノックアウト部材と、
上記ボルスタテーブルおよび上記ノックアウト部材を独立に昇降動作させる昇降機構と、
上記上型の下方に設けられた搬送路と、その側方に位置するワーク把持用のチャック部材を備え、該チャック部材の開閉動作と水平方向の送り動作によりワークを搬送する搬送機構と、
上記昇降機構による上記ボルスタテーブルおよび上記ノックアウト部材の昇降動作を制御する駆動制御手段を備えており、
該駆動制御手段は、プレス加工後の上記ボルスタテーブルの下降時に、上記ボルスタテーブルの移動方向と逆方向に同じ速度で上記ノックアウト部材を移動させて、ワークを上記搬送路の高さに一時的に静止させるワーク静止手段を有することを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の装置は、上記駆動制御手段が、上記ノックアウト部材を上記下型の上方に突出させてワークを支持するワーク取出動作後に、上記ワーク静止手段を作動させてワーク静止動作を行う。
本発明の請求項3に記載の装置は、上記搬送機構による上記チャック部材の開閉動作および送り動作を、上記ボルスタテーブルと連動させて行う連動機構を備える。
本発明の請求項4に記載の装置は、上記連動機構が、上記ボルスタテーブルの昇降動作と連動するカム機構を備える。
本発明の請求項5に記載の装置は、上記搬送機構が、上記チャック部材を搬送方向に複数有し、これら複数のチャック部材を水平方向に往復動作させることにより、ワークのプレス加工位置への投入と、プレス加工位置からの搬送を同時に行う。
本発明のアンダードライブ式プレス機の搬送装置は、ボルスタテーブル上の下型を昇降させて上型との間でワークをプレス加工する際に、チャック部材で把持したワークを、上型下方の搬送路に向けて上昇する下型に投入し、プレス加工後のワークをチャック部材で把持して送り出す。この時、昇降機構を制御する駆動制御手段は、ボルスタテーブルと独立にノックアウト部材を駆動し、下型の下降中にワークを搬送高さに静止させるワーク静止手段を有するので、このタイミングに合わせて、静止状態のワークをチャック部材で安全に把持することができる。
本発明によれば、プレス加工後にワークを一時的に空中に静止させて、ボルスタテーブルが停止するのを待たずに、速やかにワークの空中搬送を行うことができる。したがって、搬送機構を簡易にできるとともに、サイクルタイムの大幅な短縮を可能にして、ワーク搬送を効率よく行い、生産性を大きく向上させることができる。
本発明の第1実施形態であり、アンダードライブ式プレス機のワーク搬送装置の全体概略構成図である。 第1実施形態におけるプレス機のワーク搬送装置の作動を説明するための工程図で、主要部概略構成図である。 本発明の装置の作動を説明するためのタイムチャート図である。 従来の装置の作動を説明するためのタイムチャート図である。 第2実施形態におけるプレス機の全体構成図である。 第2実施形態のプレス機におけるワーク搬送装置の詳細構成を示す主要部拡大断面図である。 第2実施形態における連動機構の構成を示す主要部拡大図である。 第2実施形態における連動機構の構成を示す主要部拡大図である。 本発明の装置の作動を説明するための模式的な図である。 本発明の装置の作動を説明するための模式的な図である。 本発明の装置の作動を説明するための模式的な図である。 本発明の装置の作動を説明するための模式的な図である。 本発明の装置の作動を説明するための模式的な図である。 本発明の装置の作動を説明するための模式的な図である。 従来のアンダードライス式プレス機の搬送装置構成を示す全体概略図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態であり、ワーク搬送装置を備えるアンダードライブ式プレス機の全体構成を示している。図中、プレス機は、昇降可能な下型1と上型2が協働してワークWをプレス加工するもので、下型1を構成するダイDが、昇降可能に設けたボルスタテーブルT上に支持されて一体的に上下動する。ダイDは筒状のブロック体で、筒内にワーク取出用のノックアウト部材Kが昇降可能に収容される。ボルスタテーブルTおよびノックアウト部材Kは、昇降機構3により、互いに独立に昇降動作可能に設けられる。ノックアウト部材Kは軸状体でダイDと同軸的に配置され、上昇時にその上端面がダイDの上方に突出しワークW下面に当接してこれを支持する。
上型2は、ダイDの上方に対向位置するパンチPを有し、その上方に付設機構4が設けられる。下型1と上型2の間の空間には、搬送路51が設けられ、その側方にワークWを把持するチャック部材Cが配置される。
ワークWの搬送機構5は、チャック部材Cの一対の爪部を、搬送路51に位置するワークWを挟んで対向させ、チャック部材Cの開閉動作と水平方向の送り動作の組み合わせにより、ワークWを搬送する。例えば、チャック部材Cの一対の爪部を図の左右方向に開閉動作させて、ワークを把持・開放し、ワークを把持した状態のチャック部材Cを前後方向に移動させて、プレス位置へワークを投入またはプレス位置からワークを次工程へ搬送することができる。
この時、連動機構6を設けて、搬送機構5によるチャック部材Cの開閉動作および送り動作を、昇降機構3によるボルスタテーブルTの昇降動作と連動させて行うとよい。さらに、本発明では、昇降機構3によるボルスタテーブルTおよびノックアウト部材Kの駆動を、駆動制御手段7で制御し、それぞれ所定のタイミングで昇降動作させる。駆動制御手段7は、プレス加工後にボルスタテーブルTが下降する際に、これと逆方向に同じ速度でノックアウト部材Kを移動させて、ワークWを搬送路51の高さに一時的に静止させるワーク静止手段を備える。これにより、ボルスタテーブルTの下降動作中に、ワーク取出動作に引き続いてワーク静止動作を行い、ワークWを一定の搬送高さに支持して、チャック部材Cによる把持動作を実施することが可能になる。
次に、図2、3により、本実施形態の装置の作動を説明する。図2の(1)は、図1に示したプレス機のワーク搬送装置にワークが投入される前の初期位置を示しており、ワークWは、下型1の前面側に設けた図示しない供給部から背面側へ水平方向に搬送されるものとする。この状態において、下型1が載置されるボルスタテーブルTは下端位置にあり、ノックアウト部材Kの上面はダイDの上面より下方に位置して、下型1中央に凹部11が形成されている。ダイDとその上方に対向するパンチPの間には、チャック部材Cが開状態で位置している。
図2の(2)の工程において、駆動制御手段7が昇降機構3を作動させると、ボルスタテーブルTとともにダイDおよびノックアウト部材Kが上昇する。同時に、連動機構6が搬送機構5を作動させて、チャック部材Cに把持させたワークWを、下型1上に投入する。ここで、模式的に示すワークWは、例えばノックアウト部材Kと同等径の円柱ブロック状とし、ダイDとノックアウト部材Kの上面とで形成される円形凹部11内に保持可能な大きさとする。次いで、図2の(3)の工程において、ボルスタテーブルTをさらに上昇させるのに伴い、一対のチャック部材Cを開動作させる。これにより、チャック部材Cが下型1の側方に移動し、ワークWが開放されて、下型1上に支持される。
昇降機構3がボルスタテーブルTをさらに上昇させると、ワークWがパンチPに押し付けられ、ダイDおよびパンチPの対向面間において所定の形状にプレス加工される。ここでは、ワークWの下半部が凹部11内に保持され、凹部11から突出する上半部がプレスされて、全体が略T字状に成形される。その後、図2の(4)の工程において、駆動制御手段7が、昇降機構3によりボルスタテーブルTを上端位置から下降させ、搬送路51の高さで、ノックアウト部材Kを突出させてワークWをダイDから取り出す。この動作に引き続いて、ワーク静止手段は、ワークWの下面に当接するノックアウト部材Kを、ボルスタテーブルTと逆方向に同速度で移動させ、ワークWが搬送路51の高さで一時的に静止するように制御する。これと連動させて、連動機構6がチャック部材Cを閉方向に動作させ、ワークWを把持する。
次いで、図2の(5)の工程において、チャック部材Cで把持されたワークWを水平方向に搬送し、ボルスタテーブルTとノックアウト部材Kを初期位置へ下降させる。このように、昇降機構3と搬送機構5を所定のタイミングで作動させ、ワークWが空中で静止したタイミングでチャック部材Cを動作させることで、ボルスタテーブルTの下降中に、ワークWを静止状態で安全に把持し、空中搬送させることが可能になる。
図3Aは、ボルスタテーブルTとノックアウト部材Kの昇降動作を示したタイムチャートであり、図2の(1)〜(5)の工程を1サイクルとしている。また、図3Bは、図17の従来装置を用いた場合の1サイクルを比較して示したものである。両図から明らかなように、ボルスタテーブルTの上昇、加工、下降に要する時間は同じであり、ノックアウト部材Kの動作タイミングが異なっている。図3Bのように、従来装置では、ボルスタテーブル100が最下端位置まで下降する直前に、ノックアウト部材102の上昇を開始し、ワーク107が停止するタイミングで離型させる。ワーク107は、ボルスタテーブル100と一体に上昇・下降するので、ワークチャック可能区間は、ボルスタテーブル100の停止後となる。さらに、ワーク搬送後、新たなワーク107をセットするまでボルスタテーブル100を駆動させることができず、1サイクルが長くなる。
これに対して、本実施形態の装置は、上述したようにワーク静止手段を設けることで、図3Aのように、ボルスタテーブルTの下降中にワークチャック可能区間を設定可能となる。すなわち、ワーク取出用のノックアウト部材102がボルスタテーブルTと逆向きに動作して、ワークWを支持し一定高さで空中静止させるので、ボルスタテーブルTの下降開始後、速やかにチャック部材CでワークWを把持し、次工程に搬送できる。また、ボルスタテーブルTの下降後、速やかに次のサイクルを開始することができ、サイクルタイムの短縮効果が高い。
図4〜7に、本発明の第2実施形態として、アンダードライブ式プレス機とそのワーク搬送装置のより具体的な構成例を示す。図5は、ワーク搬送装置の主要部断面であり、昇降可能に設けた下型1の上方に、上型2が配置され、両型1、2の間にワークWを搬送する搬送機構5が設けられる。図4は、基台12と頂部13の間に下型1と上型2を対向配置したプレス機の全体構成であり、頂部13に付設機構4を備える。下型1が取り付けられるボルスタテーブルTは、昇降機構3により上下方向に移動可能となっている。本実施形態では、ワークWを、例えば車両部品用のロータとして、所定形状にプレス加工して搬送する一連の工程について説明する。
図5に示すワークW(ロータ)は、断面略コ字状の円環形状であり、鋼材よりなる一端閉鎖の二重筒体を、下型1と上型2の間でプレスして細部を所定の加工形状とする。ワークWは、閉鎖端側を上に向けて配置され、円環状凹部が下型1側に開口し、円環状の閉鎖端面が上型2に対向する。下型1は、厚肉筒状のダイDとその筒内に収容される円柱状のマンドレルMを有し、同心に位置するダイDとマンドレルMの間の筒状隙間に、ワークW取り出し用のノックアウト部材Kが挿入位置している。ダイDの上端部は、ワークWの円環状凹部に対応する円環状凸部となっており、マンドレルMの外径は、ワークWの内径に対応している。
上型2は、ダイDと協働するパンチPと、パンチPの外周に位置してダイDを案内する筒状部21とからなる。ワークWは、下型1の昇降動作に伴いダイDとともに上昇して、パンチPの下端平坦面に押し付けられる。
搬送機構5は、ワークWを把持してプレス位置へ搬送するチャック部材Cと、プレス位置へ送られるワークWを載置する搬入路52と、プレスされたワークWを送り出す搬出路53を備える。搬送方向(水平方向)に延びる搬入路52には、複数のワークが搬送方向に整列して送られ、搬出路53は下り傾斜するシュータとして構成されて、次工程へワークを順に送り出す。ワークWの搬送路51は、搬入路52および搬出路53と、これらの間に位置し下型1が昇降する空間を含んで構成される。
本実施形態において、チャック部材Cは、搬送方向(水平方向)に複数並設されて、開閉動作することにより複数のワークWを把持・開放する。これら複数のチャック部材Cは、背面側が保持プレート54に固定されており、保持プレート54とともに搬送方向に往復動作可能となっている。搬送機構5によるワークチャックとワーク送りの動作を行うために、昇降機構3と連動する連動機構6が設けられる。また、昇降機構3、付設機構4の駆動源41は、駆動制御手段7に接続される。これら連動機構6、駆動制御手段7については、詳細を後述する。
図4において、アンダードライブ式プレス機は、ボルスタテーブルTが設置される基台12と、付設機構4を設けた頂部13とを、ボルスタテーブルT外方に立設する複数の支柱14にて連結したフレーム構造を有する。ボルスタテーブルTは、昇降機構3を介して基台12上に載置され、外周部に設けたスライドT1が案内されて昇降自在となっている。ボルスタテーブルTの上面には、下型1が固定される下型クランプT2が設けられ、対向する頂部13下面には、上型2が固定される上型クランプ42が設けられる。
昇降機構3は、ボルスタテーブルTを上下動させるとともに、下型1のマンドレルMおよびノックアウト部材Kを、それぞれ独立に昇降可能とする駆動機構を内蔵する。各部を昇降させる駆動機構は、流体圧力等を利用する公知の構造を採用することができる。例えば、外部の圧力源に接続される空圧シリンダ、油圧シリンダ等を設け、ボルスタテーブルT、マンドレルMおよびノックアウト部材Kに対応させた圧力室への作動流体の供給を、駆動制御手段7にて制御する。ボルスタテーブルT、マンドレルMおよびノックアウト部材Kは、圧力室の流体圧力が作用するピストンの伸縮動作に伴い、それぞれ任意のタイミングで昇降動作させることができる。
図5〜7において、昇降機構3を駆動すると、ボルスタテーブルT上に立設する複数のスライドT2が、スライドガイドT3に案内されて上下動する。複数のスライドT2の間には、カム機構を備える連動機構6が設けられ、ボルスタテーブルTの昇降動作に追従して、チャック部材Cを動作させる。図5、6は、ワークWの搬送方向を左右方向とした図であり、図7は、その側面図で、ワークWの搬送方向を前後方向としている。連動機構6は、カム機構を構成するカムプレート61が、ボルスタテーブルT上に取り付けられて一体的に昇降可能となっており、図7に示すように、下型1を挟んで一対のカムプレート61が設けられる。図6は、図5における下型1の図示を略して、その背面のカムプレート61の正面形状を示している。
図5、6において、カムプレート61は、下型1に対向する板面に、略六角形の第1のカム溝62とカム溝62内を移動する第1のカムフォロワ63を有している。カムフォロワ63は、チャック部材Cが固定される保持プレート54に連結され、カムフォロワ63とともに、一対の保持プレート54およびチャック部材Cが、搬送方向に一体的に動作する。すなわち、プレス成形時には、ボルスタテーブルTの昇降動作により、カムプレート61が最下端位置からプレス位置へ上昇後、再び下降する。これに伴い、カムフォロワ63と一体に保持プレート54が図の右方へ移動した後左方に移動し、左右方向に往復動作する。
一方、図7に示すカムプレート61の側面には、略L字と略I字を上下に組み合わせた形状の第2のカム溝64と、カム溝64内を移動する第2のカムフォロワ65が設けられる。カムフォロワ65は、チャック部材Cの基端部に設けたスライダに連結され、カムフォロワ65に追従して水平動作するスライダとともに、チャック部材Cが一体的に動作する。一対のカムプレート61に形成される第2のカム溝64は、下半部に対して上半部が下型1により近い位置にあり、カムプレート61の上昇とともに、一対のチャック部材Cが下型1に近づく方向へ動作する。すなわち、プレス成形時に、ボルスタテーブルTが昇降動作して、カムプレート61が最下端位置からプレス位置へ上昇後、再び下降するのに伴い、カムフォロワ65に追従する一対のチャック部材Cが内方へ移動した後外方に移動し、ワークWを把持または開放する開閉動作を行う。
図4において、搬送機構5は、このようなカム機構を有する連動機構6により駆動され、一対のチャック部材Cで搬入路52のワークWを把持し、所定のタイミングで搬送方向に移動して、搬送路51の高さにある下型1上に投入する。同時に、他の一対のチャック部材Cは、プレス後のワークを把持し、その状態で搬送方向に移動して、搬送路53から次工程へ送り出す。この時、駆動制御手段7は、昇降機構3を駆動して、下型1をプレス位置へ上昇させ、これに連動して、搬送機構5がチャック部材Cの送り動作と開閉動作を行う。プレス後は、下型1を下降させる過程で、ワーク取出動作に引き続いてワーク静止動作を行い、ワークWが搬送高さで一時的に静止するように、ノックアウト部材Kの昇降を制御する(ワーク静止手段)。次に、このワーク静止手段の詳細を含む本実施形態の搬送装置の作動を説明する。
図8〜13は、プレス加工の1サイクルにおける各部動作の一例であり、図5に対応する各部位置を模式的に示している。図8は、下型1が、ボルスタテーブルTとともに下死点まで下降した状態で、上面が成形面となるダイDとその筒内に収容されるマンドレルM、ノックアウト部材Kは、初期位置(下端位置)にある。下型1の上方には、搬送路51となる空間を挟んで上型2が配置される。搬送路51上には、チャック部材Cにクランプされた複数のワークWが整列している。
搬送方向に往復動作する複数のチャック部材Cは、図示の左端位置を初期位置として、その1つが搬入路52上のワークWをクランプし、他の1つが搬出路53上のワークWをクランプしている。保持部材54に固定される複数のチャック部材Cは、一体的に右端位置へ移動後(送り方向動作)、逆向きに移動する(戻り方向動作)。ノックアウト部材Kは、下型1内に収容され、プレス後に昇降動作して、ワーク取出しと空中搬送を連続的に行う。
図8の状態から、昇降機構3の駆動により、ボルスタテーブルT上の下型1が下死点から上昇を開始すると、同時に、搬送機構5のカム機構が、ボルスタテーブルTの上昇と連動して、チャック部材Cを送り方向動作させる。すると、チャック部材Cの1つに把持されたワークWが、下型1内の直上へ送られ、他の1つが搬出路52上へ送られる。
図9はワーク投入工程を示しており、下型1がさらに上昇してダイDがワークWの下端位置に達すると、チャック部材Cがアンクランプ動作を開始する。次いで、図10に示すように、下型1が上昇を続けると、ワークWの下端開口からダイDが挿通され、ワークWが上型2に当接して、プレス成形が開始される。搬出路53のワークWは、次工程へ送出される。図11において、下型1が上死点に達すると、一定期間保持された後、下型1が下降を開始し、チャック部材Cは戻り方向動作する。
図12に示すように、下型1が搬送路51の高さまで下降する間に、ノックアウト部材Kが上昇を開始して、ワークWを下型1から突き出し離型させる。チャック部材Cは、ワーククランプ位置へ向けて内方へ移動する。ここで、図13に示すように、ノックアウト部材Kは、下降する下型1に対して反対方向に同じ速度で上昇することで、ワークWを搬送路51の高さに維持し、空中静止させて下型1の下降中にワーク搬送する。
すなわち、ノックアウト部材KがワークWを空中静止させている間に、チャック部材Cが加工したワークWをクランプすることができるので、取出動作に引き続いて速やかにワークチャックを行い、搬出路53へ向けて空中搬送を可能とする。同時に、搬入路51へ移動したチャック部材Cが、新たなワークWをクランプして、次工程のプレス成形に供する。
このように、本実施形態の構成によれば、昇降機構3による下型1の昇降動作と、搬送機構5によるワーク搬送を連動させて、所定のタイミングでワークWをセットし、さらに、加工後は、ノックアウト部材Kを利用したワーク静止手段が、ワーク取出後にワークWを搬送路51の高さに保持して空中搬送する。したがって、付設機構4を備えるアンダードライブ式プレス機であっても、ボルスタテーブルTの下降中の空中搬送が可能になり、速やかに次のサイクルへ移行できる。また、複数のチャック部材Cが連動して、複数のワークWを順に送り、加工、搬送を行うので、生産性を飛躍的に高めることができる。
上記実施形態では、車両部品用のロータのプレス加工を例示して説明したが、下型1、上型2を変更することで、形状の異なる他の部品に適用することももちろんできる。また、チャック部材Cの形状や数、保持部材54構造を、製品に応じて変更してもよい。昇降機構3や付設機構4、搬送機構5の構成や駆動源は、適宜変更することができ、連動機構6は、カム機構に限らず、他の構成を用いることができる。付設機構4を設置しない構成とすることもでき、その他、本発明の趣旨を変更しない限り、装置の各部形状等は任意に変更することができる。
以上のように、本発明のアンダードライブ式プレス機の搬送装置は、サイクルタイムの短縮に有効であり、自動車関連製品、その他任意の製品のプレス加工に適用することができ、生産性を大きく向上させる。
C チャック部材
D ダイ
K ノックアウト部材
M マンドレル
T ボルスタテーブル
W ワーク
1 下型
2 上型
3 昇降機構
4 付設機構
5 搬送機構
51 搬送路
52 搬入路
53 搬出路
6 連動機構
7 駆動制御手段

Claims (5)

  1. 昇降可能に設けたボルスタテーブル(T)上に支持される下型(1)と、該下型と協働してワーク(W)をプレス加工する上型(2)を備えるアンダードライブ式プレス機のワーク搬送装置であり、
    上記下型内に昇降可能に収容されるワーク取出用のノックアウト部材(K)と、
    上記ボルスタテーブルおよび上記ノックアウト部材を独立に昇降動作させる昇降機構(3)と、
    上記上型の下方に設けられた搬送路(51)と、その側方に位置するワーク把持用のチャック部材(C)を備え、該チャック部材の開閉動作と水平方向の送り動作によりワークを搬送する搬送機構(5)と、
    上記昇降機構による上記ボルスタテーブルおよび上記ノックアウト部材の昇降動作を制御する駆動制御手段(7)を備えており、
    該駆動制御手段は、プレス加工後の上記ボルスタテーブルの下降時に、上記ボルスタテーブルの移動方向と逆方向に同じ速度で上記ノックアウト部材を移動させて、ワークを上記搬送路の高さに一時的に静止させるワーク静止手段を有することを特徴とするアンダードライブ式プレス機のワーク搬送装置。
  2. 上記駆動制御手段が、上記ノックアウト部材を上記下型の上方に突出させてワークを支持するワーク取出動作後に、上記ワーク静止手段を作動させてワーク静止動作を行う請求項1記載のアンダードライブ式プレス機のワーク搬送装置。
  3. 上記搬送機構による上記チャック部材の開閉動作および送り動作を、上記ボルスタテーブルと連動させて行う連動機構(6)を備える請求項1または2記載のアンダードライブ式プレス機のワーク搬送装置。
  4. 上記連動機構が、上記ボルスタテーブルの昇降動作と連動するカム機構を備える請求項に記載のアンダードライブ式プレス機のワーク搬送装置。
  5. 上記搬送機構が、上記チャック部材を搬送方向に複数有し、これら複数のチャック部材を水平方向に往復動作させることにより、ワークのプレス加工位置への投入と、プレス加工位置からの搬送を同時に行う請求項1ないし4のいずれか1項に記載のアンダードライブ式プレス機のワーク搬送装置。

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