JPH02296904A - 橋梁用伸縮装置のウエブ遊間内構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この出願の発明は、道路橋等の橋梁用伸縮装置のウェブ
遊間内構造に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、この種の橋梁用伸縮装置のウェブ遊関内構造には
、例えば第７図及び第８図に示したように、くし歯部（
７ａ）を介して相互に噛み合わせた一対のフェースプレ
ート（７）とウェブフレーム（５）の相互に対向するウ
ェブプレート（５ｂ）とバックアツプ材（１１）により
形成されろウェブ遊間内に、シール材（４）を流し込み
硬化させて仕上げる、現場充填形式のものが存在した。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記従来の橋梁用伸縮装置のウェブ遊間
内構造は、ウェブ遊間内に余すところなく全てシール材
（４）を充填するには多量のシール材（４）が必要であ
るという課題、相互に対向するウェブプレート（５ｂ）
の間隔の伸縮によりウェブプレート（５ｂ）とシール材
（４）の間に隙間が生じシール性が損なわれるという課
題、シール材（４）を現場で充填するためシール材とウ
ェブ面との接着安定性が悪いという課題、シール材（４
）が劣化した場合に取り替えが困難であるという課題、
充填工数が多く工期が長い（養生期間も長い）という課
題、及びフェースプレート（７）のくし歯部（７ａ）に
存在する隙間から侵入するごみや紫外線等によりシール
材（４）が早く劣化するという課題を有していた。

そこで、この出願の発明の橋梁用伸縮装置のウェブ遊関
内構造は、上記従来の橋梁用伸縮装置のウェブ遊関内構
造が有する課題を解決することを目的としてなされたも
のである。

〔課題を解決するための手段〕

そのため、この出願の請求項１記載の発明は、長さ方向
に折返部（２ａ）を設けた弾性材（２）の略中央部に発
泡部材（３）を固着すると共にこの弾性材（２）の片面
側にシール材（４）を充填硬化させた止水体（１）を、
相互に噛み合わせた一対のフェースプレート（７）と相
互に対向するウェブプレート（５ｂ）とサポートプレー
ト（８）とにより形成されるウェブ遊間（９）内に、前
記止水体（１）の弾性材（２）両端部をウェブプレート
（５ｂ）にそれぞれ固定して、収納したものとしている
。

さらに、この出願の請求項２記載の発明は、請求項１記
載の発明と同様の構成とすると共に、前記止水体（１）
とフェースプレート（７）の間にスライドプレート（１
０）を設けたものとしている〔作用〕 この出願の発明の橋梁用伸縮装置のウェブ遊間内構造は
、上記手段を施したため、次のような作用を有する。

先ず、この出願の請求項１記載の発明では、止水体（１
）を、長さ方向に折返部（２ａ）を設けた弾性材（２）
の略中央部に発泡部材（３）を固着すると共にこの弾性
材（２）の片面側にシール材（４）を充填硬化させたも
のとしたために、この止水体（１）は、工場等において
予め製作しておくことができる。また、弾性板（２）の
略中央部に発泡部材（３）を固着しているので、シール
材（４）の使用量を低減することができる。さらに、相
互に対向するウェブプレート（５ｂ）の間隔が伸縮して
も、この伸縮に伴い弾性材（２）に設けた折返部（２ａ
）が伸縮するために、ウェブプレー）（５ｂ）とシール
材（４）は固定状態を保つと共に、相互に対向するウェ
ブプレート（５ｂ）の間隔が伸長したときの引っ張り状
態でも、弾性材（２）に固着した発泡部材（３）はほと
んど変形せず、止水体（１）のフェースプレート（７）
下面よりの下がりを防止する。さらに、シール材（４）
を充填硬化させた止水体（１）を、ウェブ遊間（９）内
に収納するために、作業が簡単であると共に、シール材
（４）が劣化した場合にも取り替えが簡単である。

次に、この出願の請求項２記載の発明では、上記請求項
１記載の発明と同様の作用を有する以外に、止水体（１
）とフェースプレート（７）の間にスライドプレート（
１０）を設けたことにより、フェースプレート（７）の
隙間からのごみや紫外線等の侵入を防止することができ
る。

〔実施例〕

以下、この出願の発明の橋梁用伸縮装置のウェブ遊間内
構造を実施例として示した図面に基づいて説明する。

第１図から第５図は、この出願の請求項１記載の発明の
実施例を示している。

（１）は、長さ方向に折返部（２ａ）を設けた弾性材（
２）の略中央部に発泡部材（３）を固着すると共にこの
弾性材（２）の片面側にシール材（４）を充填硬化させ
た止水体である。こめ止水体（１）の弾性材（２）、シ
ール材（４）の材質としては、それぞれの性質に応じた
各種のゴム、合成樹脂等が使用され、発泡部材（３）の
材質としては、ポリエチレンやポリウレタンの発泡体等
が使用される。尚、前記折返部（２ａ）には、相互に対
向するウェブプレー）（５ｂ）の間隔が伸縮したとき、
この伸縮に伴いこの折返部（２ａ）が伸縮０易いように
、隙間（６）を設けておくのが好ましい。

前記発泡部材（３）は、第４図に示す実施例では、弾性
材（２）の上面側の略中央部に固着しており、第５図に
示す実施例では、弾性材（２）を略中央部で折り返し、
この部分の下面側に固着している。また、前記シール材
（４）は、第４図及び第５図に示す実施例共に弾性材（
２）の上面側に充填硬化させている。

尚、前記弾性材（２）は、長さ方向のみならず、必要に
応じ幅方向にも、折返部（２ａ）を設けて実施すること
ができる。このようにした場合、止水体（１）が全方向
に撓み易くなり、道路の中央分離帯及び地覆等の上がり
、下がりの取り付けにも、十分に適応できるようになる
。

（７）は、（し歯部（７ａ）を介して相互に噛み合わせ
た一対のフェースプレートである。このフェースプレー
ト（７）は、ウェブフレーム（５）のフランジ部（５ａ
）に固着されており、温度変化等によりウェブフレーム
（５）の相互に対向するウェブプレー１−（５ｂ）の間
隔が伸縮しても、この伸縮に追随できるようにしている
。

（８）は、Ｌ型アングルとしたサポートプレートであり
、前記の相互に対向するウェブプレート（５ｂ）にそれ
ぞれ固着されている。

そして、これらフェースプレート（７）、ウェブプレー
１−（５ｂ）、及びサポートプレート（８）により形成
されるウェブ遊間（９）内に、前記止水体（１）の弾性
材（２）両端部をウェブプレート（５ｂ）にそれぞれ固
定して、収納したものとしている。尚、前記止水体（１
）の弾性材（２）端部をウェブプレート（５ｂ）に固定
するには、第４図に示した実施例のように、弾性材（２
）端部をサポートプレート（８）の垂直部（８ａ）に接
着させたり、第５図に示した実施例のように、弾性材（
２）端部に延長部（２ｂ）を設け、この延長部（２ｂ）
を前記サポートプレート（８）の垂直部（８ａ）とウェ
ブフレーム（５）のウェブプレート（５ｂ）間に挾み込
んで固着する等の適宜の構造とすることができる。さら
に、フェースプレート（７）下面には、このフェースプ
レート（７）と前記止水体（１）のシール材（４）との
密着を防ぐために、必要に応じポリエステルフィルム等
を介在させておくことができる。

第６図は、この出願の請求項２記載の発明の実施例を示
しており、前記請求項１記載の発明と同様の構成とする
と共に、止水体（１）とフェースプレート（７）の間に
は、スライドプレート（１０）を設けている。

〔発明の効果］ この出願の発明の橋梁用伸縮装置のウェブ遊間内構造は
、以上に述べたように構成されているので、次のような
効果を有する。

先ず、この出願の請求項１記載の発明では、止水体（１
）を、長さ方向に折返部（２ａ）を設けた弾性材（２）
の略中央部に発泡部材（３）を固着すると共にこの弾性
材（２）の片面側にシール材（４）を充填硬化させたも
のとしたために、この止水体（１）は、工場等において
予め製作しておくことができるので、止水体（１）の品
質を安定させることができる。また、弾性材（２）の略
中央部に発泡部材（３）を固着しているので、シール材
（４）の使用量を低減することができ、止水体（１）を
安価に製作することができる。さらに、相互に対向する
ウェブプレー１−（５ｂ）の間隔が伸縮しても、この伸
縮に伴い弾性材（２）に設けた折返部（２ａ）が伸縮す
るために、ウェブプレー１−（５ｂ）とシール材（４）
は固定状態を保つと共に、相互に対向するウェブプレー
ト（５ｂ）の間隔が伸長したときの引っ張り状態でも、
弾性材（２）に固着した発泡部材（３）はほとんど変形
せず、止水体（１）のフェースプレート（７）下面より
の下がりを防止するので、ウェブプレート（５ｂ）とシ
ール材（３）の間に隙間が生じることなくシール性が損
なわれず、またフェースプレート（７）の噛み合わせ部
からの雨水等の侵入も防止することができる。さらに、
シール材（４）を充填硬化させた止水体（１）を、ウェ
ブ遊間（９）内に収納するために、作業が簡単であると
共に、シール材（４）が劣化した場合にも取り替えが簡
単であるので、工期を短縮することができる。

次に、この出願の請求項２記載の発明では、上記請求項
１記載の発明と同様の効果を有する以外に、止水体（１
）とフェースプレート（７）の間にスライドプレート（
１０）を設けたことにより、フェースプレート（７）の
隙間からのごみや紫外線等の侵入を防止することができ
るので、ごみや紫外線等の侵入による止水体（１）の劣
化を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この出願の請求項１記載の発明に係る橋梁用
伸縮装置のウェブ遊間内構造の一実施例を示す分解斜視
図。第２図は、同つェブ遊間内構造の止水体を収納しな
い状態の幅方向の断面図。 第３図は、同つェブ遊間内構造の他実施例を示す止水体
を収納しない状態の幅方向の断面図。第４図は、同つェ
ブ遊間内構造の幅方向の断面図。第５図は、同つェブ遊
間内構造の他実施例を示す幅方向の断面図。第６図は、
この出願の請求項２記載の発明に係る橋梁用伸縮装置の
ウェブ遊間内構造の一実施例を示す幅方向の断面図。第
７図は、従来の橋梁用伸縮装置のウェブ遊間内構造の斜
視図。第８図は、従来の同つェブ遊間内構造の幅方向の
断面図。 （１）・・・止水体　　（２）・・・弾性材（２ａ）・
・・折返部　（３）・・・発泡部材（４）・・・シール
材 （５ｂ）・・・ウェブプレート （７）・・・フェースプレート （８）・・・サポートプレート （９）・・・ウェブ遊間 （ｌＯ）・・・スライドプレート

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、長さ方向に折返部（２ａ）を設けた弾性材（２）の
   略中央部に発泡部材（３）を固着すると共にこの弾性材
   （２）の片面側にシール材（４）を充填硬化させた止水
   体（１）を、相互に噛み合わせた一対のフェースプレー
   ト（７）と相互に対向するウェブプレート（５ｂ）とサ
   ポートプレート（８）とにより形成されるウェブ遊間（
   ９）内に、前記止水体（１）の弾性材（２）両端部をウ
   ェブプレート（５ｂ）にそれぞれ固定して、収納したこ
   とを特徴とする橋梁用伸縮装置のウェブ遊間内構造。 ２、前記止水体（１）とフェースプレート（７）の間に
   スライドプレート（１０）を設けたことを特徴とする請
   求項１記載の橋梁用伸縮装置のウェブ遊間内構造。