JP2891944B2 - 方立ジョイント構造 - Google Patents

方立ジョイント構造

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JP2891944B2
JP2891944B2 JP24073796A JP24073796A JP2891944B2 JP 2891944 B2 JP2891944 B2 JP 2891944B2 JP 24073796 A JP24073796 A JP 24073796A JP 24073796 A JP24073796 A JP 24073796A JP 2891944 B2 JP2891944 B2 JP 2891944B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の外壁に上下
方向に設けられる方立を接続する方立ジョイント構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高層ビル等のパネル、窓ガラス
等を取付けるために方立が用いられており、この方立
は、建物の構造体に上下方向に設けられている。この方
立のジョイント構造としては、たとえば、図5に示すも
のが知られている。図5を参照して、公知の方立ジョイ
ント構造では、、上下方向に隣接して配設される下部方
立202および上部方立204は、取付ブラケット20
6,208を介して建物の床部材210等に取付けられ
る(図5においては、下部方立202の取付構造のみ示
す)。すなわち、下部方立202は、取付ボルト212
等によって取付ブラケット206に装着され、取付ブラ
ケット206は連結ボルト214等によって取付ブラケ
ット208に装着され、この取付ブラケット208は埋
込みボルト216等によって床部材210に取付けられ
ている。
【0003】下部方立202の柱状部218には、溶接
等の手段によってスリーブ部材220が固定され、この
スリーブ部材220における、下部方立202から突出
する端部に、上部方立204の柱状部218が被嵌され
る。そして、下部方立202および上部方立204の取
付部には、シール部材222および固定部材(図示せ
ず)を介して窓ガラス224が取付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の方立ジョイント
構造においては、下部方立202と上部方立204とに
間には、パテのごとき充填材を充填しているのみであっ
た。それ故に、方立の等圧構造、上部方立204および
/または下部方立202に沿って流下する雨水を外部に
排出するための構造等が全く採用されれておらず、その
ための改良が望まれていた。
【0005】本発明の目的は、上部方立に沿って流下す
る雨水を排出することができる方立ジョイント構造を提
供することである。
【0006】本発明の他の目的は、方立の等圧構造にす
ることによって気圧差による雨水の方立内への侵入を防
止することができる方立ジョイント構造を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、建物の外壁に
上下方向に設けられる下部方立と上部方立とを接続する
方立ジョイント構造において、下部方立および上部方立
は、それぞれ、柱状部と、柱状部の一側壁から突出する
突出部と、突出部の先端部に設けられた取付部を有し、
下部方立の突出部と上部方立の突出部との間には受シー
ル部材が配設され、受シール部材には、その下部に下部
方立の上端部が挿入される下受凹部が設けられ、その上
部に上部方立の下端部が挿入される上受凹部が設けら
れ、その上受凹部の開口部には、上方に向けて外側に拡
がる突出受部が設けられ、突出受部に流下した雨水は突
出受部の表面に沿って流れ、受シール部材の一端から下
部方立の取付部の外側に排出されることを特徴とする方
立ジョイント構造である。本発明に従えば、下部方立お
よび上部方立の突出部は受シール部材によってシールさ
れ、上部方立に沿って流下する雨水は受シール部材の突
出受部に受入れられる。したがって、突出受部に流入し
た雨水はその表面に沿って流れ、受シール部材の一端か
ら下部方立の取付部の外側に排出され、下部方立および
上部方立に溜まることはない。
【0008】また本発明は、下部方立の突出部には、受
シール部材の下受凹部に設けた空間に連通する切欠きが
形成され、また受シール部材には、下受凹部の空間の内
外を連通する開口が設けられており、下部方立の切欠き
を通して下受凹部の空間に導入された空気は、上記開口
を通して下受凹部の外側に導かれることを特徴とする。
本発明に従えば、下部方立の突出部には下受凹部の空間
に連通する切欠きが設けられ、また下受凹部の空間の内
外を連通する開口が設けられているので、上記切欠きを
通して下受凹部の空間に導入された空気は上記開口を通
して外側に導かれ、それ故に、下受凹部の空間の圧力が
下部方立の突出部近傍の圧力と実質上等しくなる。
【0009】さらに本発明は、下部方立および上部方立
の柱状部の一側壁の両側部には、それぞれ、長手方向に
沿って延びるウインドバリア部材が設けられ、下部方立
の上端部、上部方立の下端部および受シール部材の間を
シールするための接合部シール手段が設けられ、接合部
シール手段は、下部方立の柱状部の一側壁の上端部から
上部方立の柱状部の一側壁の下端部に渡って設けられた
シール部材を備え、シール部材は、下部方立および上部
方立の柱状部のウインドバリア部材と協働して下部方立
から上部方立に渡って実質上連続したウインドバリアを
構成するとともに、下部方立および上部方立の柱状部の
一側壁と受シール部材との間をシールすることを特徴と
する。本発明に従えば、接合シール手段のシール部材
は、下部方立から上部方立に渡って設けられ、下部方立
および上部方立に設けられたウインドバリア部材と協働
して実質上連続したウインドバリアを構成するので、雨
水等が建物内に侵入するのが確実に防止される。また、
このシール部材は、受シール部材と下部方立および上部
方立との間に介在されるので、これらの接合部もシール
し、雨水等の内部への侵入が確実に防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明に従う方立ジョイン
ト構造の一実施形態の要部を部分的に切欠いて示す斜視
図であり、図2は図1におけるII−II線による断面
図であり、図3は下部方立および上部方立の接続部を一
部切欠いて示す縦断面図(ガラスは二点鎖線で示し、押
縁部材およびシール部材は省略している)であり、図4
は図1の方立ジョイント装置の要部を分解して示す部分
分解斜視図である。
【0011】主として図1、図2および図4を参照し
て、図示の形態の方立ジョイント構造は、建物の外壁に
上下方向に配設される下部方立2および上部方立4を備
えている。下方に配設される下部方立2および上方に配
設される上部方立4は実質上同一の構成であり、たとえ
ば上部方立4の上方にさらに接続する方立が設けられる
場合には、上部方立4が下部方立に相当し、接続される
方立が上部方立に相当し、また下部方立2の下方にさら
に接続される方立が設けられる場合には、接続される方
立が下部方立に相当し、この下部方立4が上部方立に相
当する。それ故に、以下に説明する下部方立2の構成
は、上部方立4も備えており、また以下に説明する上部
方立4の構成は、下部方立2も備えている。
【0012】下部方立2(上部方立4)は、外形が矩形
状である柱状部6を有し、柱状部6は柱空筒状部材から
構成されている。この柱状部6の一側壁8(図2におい
て左側壁)には、その幅方向中央部から外側(図2にお
いて左方)に実質上垂直に延びる突出部10が設けら
れ、この突出部10の先端部には、さらに、突出部10
に対して実質上垂直に両側に延びる取付部12が設けら
れている。柱状部6、突出部10および取付部12は下
部方立2(上部方立4)の一端(上端)から他端(下
端)まで延びており、この下部方立2は、たとえばアル
ミニウムの押出し成形によって形成することができる。
【0013】下部方立2(上部方立4)の一側壁8の両
側縁には、外方に突出する外支持壁部14,16が設け
られており、また両外支持壁部14,16の内側に外支
持壁部14,16と実質上平行に延びる内支持壁部1
8,20が設けられている。外支持壁部14,16およ
び内支持壁部18,20は、柱状部6と一体に形成され
ており、外支持壁部14,16は柱状部6の一端から他
端まで設けられているが、内支持壁部18,20は柱状
部6の両端部を除く中間部に設けられ、内支持壁部1
8,20は、外支持壁部14,16に比して両端部が幾
分短くなっている(下部方立2の下端部については、上
部方立4の下端部と実質上同一の構成であるので、上部
方立4の下端部を参照されたい)。柱状部6の外支持壁
部14,16と内支持壁部18,20との間には、内支
持壁部18の一端から他端に渡って、好ましくは耐火シ
リコンゴムから形成することができるウインドバリア部
材22,24が装着される(図1)。
【0014】下部方立2(上部方立4)における突出部
10の両面の突出方向略中央部には、両側に突出する係
止壁部26,28が一体に設けられている。係止壁部2
6,28は、断面がL字形状であり、係止壁部26,2
8の先端部と突出部10との間に係止空間を規定する。
係止壁部26,28によって規定される係止空間には、
押縁部材30,32の係止突部34,36が係止され
る。押縁部材30,32は、たとえばアルミニウムの一
体成形によって形成することができる。下部方立2(上
部方立4)には、上下方向に間隔を置いて無目部材3
8,40が設けられている。無目部材38,40は、下
部方立2(上部方立4)に対して実質上垂直な横方向に
延びており、上下方向に対向する無目部材38,40の
間に、上記押縁部30,32が下部方立2(上部方立
4)の柱状部6に沿って設けられる(図2において、特
定部位にて横方向に延びる無目部材のみを示す)。
【0015】下部方立2(上部方立4)の取付部12の
両側に延びる先端部外側には、外係止壁部42,44が
設けられ、またその先端部内側には、押圧壁部46,4
8が設けられている。外係止壁部42,44および押圧
壁部46,48は、取付部12に一体に設けられ、その
一端から他端まで延びている。各外係止壁部42,44
は、図2において下方、図4において右下方に開口する
受凹部50,52が設けられている。取付部12には、
カバー体54が取付けられる。カバー体54は、半円状
の中空のカバー本体56を備え、このカバー本体56の
一側部には内方に直線状に突出する突起部58が設けら
れ、その他側部には、内方に略コ字状に突出する突起部
60が設けられている。片方の突起部58は、片方の外
係止壁部42の受凹部50に受入れられ、取付ねじ62
によって取付部12の一側部に固定されており、また他
方の突起部60は他方の外係止壁部44の受凹部52に
受入れられて保持されている。このカバー体54は、下
部方立2(上部方立4)の外面を覆い、外部から見たと
きの外観の美しさを保つ。なお、カバー本体56および
突出部58,60は、たとえばアルミニウムの押出し成
形によって一体に形成することができ、突出部58,6
0はカバー本体56の一端から他端まで延びている。
【0016】窓ガラス64,66は、押縁部材30,3
2と下部方立2(上部方立4)の取付部12との間に取
付けられる。押縁部材30,32には、それぞれ、その
長手方向(上下方向)に延びる係止凹部が設けられてお
り、各係止凹部にはシール材68,70が装着されてい
る。また、カバー本体56の両側端部には、建物の内方
(図2において右方)に向けて延びる係止壁部72,7
4が設けられており、カバー本体56の係止壁部72,
74と下部方立2(上部方立4)の押圧壁部46,48
にシール材76,78が装着されている。そして、内側
に位置するシール材68,70と外側に位置するシール
材76,78との間に窓ガラス64,66の側部が挟持
され、シール材68,70,76,78によって水密性
および気密性が保持されている。
【0017】下部方立2と上部方立4は、次のとおりに
して接続されている。本実施の形態では、下部方立2に
おける柱状部6に規定された矩形状の空間に接続部材8
8の一端部が挿入され、この挿入された一端部が固定ボ
ルト82およびナット84によって柱状部6の一側壁8
と対向する他側壁80の所定部位に固定されている。固
定ボルト82による固定は、柱状部6の上記他側壁80
以外の側壁に行うこともできる。なお、本実施形態で
は、柱状部6の他側壁80とナット84との間に押圧プ
レート86が介在されている。接続部材88の他端部
は、下部方立2の上端から上方に突出しており、図3に
示すとおり、接続部材88の突出他端部に上部方立4の
柱状部6を被嵌することによって、上部方立4が下部方
立2に接続される。なお、下部方立2および上部方立4
は、それぞれ、建物の構造体、たとえば梁部材、コンク
リートスラブ等に取付けられ、下部方立2と上部方立4
は、上下方向に幾分間隔を置いて配置される。それ故
に、下部方立2および上部方立4は、温度変化が生じて
も上下方向に自由に伸縮することができ、下部方立2お
よび上部方立4に熱応力が作用することはない。
【0018】下部方立2と上部方立4との間には、これ
らの間をシールするためのシール構造体90が配設され
ている。本実施の形態では、シール構造体90は、下部
方立2の上端部と上部方立4の下端部との間をシールす
る受シール部材92と、この受シール部材92と下部方
立2および上部方立4との間をシールする接合部シール
手段94から構成されている。主として図2、図3およ
び図4を参照して、受シール部材92は一対の側壁部9
6,98を有し、その上下方向略中央部には、外方に向
けて下方に傾斜する接続部100が設けられており、側
壁部96,98の上端縁および下端縁も上記接続部10
0に実質上平行に傾斜しており、この傾斜角度は、たと
えば5〜20度程度でよい。接続部100(側壁部9
6,98の上端縁および下端縁)の傾斜角度は、下部方
立2の上端縁および上部方立4の下端縁の傾斜角度に対
応している。受シール部材92の上端部および下端部に
は、一対の側壁部96,98および接続部100によっ
て、上方に開口する上受凹部と下方に開口する下受凹部
が規定されている。受シール部材92の上受凹部には、
上部方立4の突出部10の下端部が受入れられ、その下
受凹部には、下部方立2の突出部10の上端部が受入れ
られ、上部方立4の突出部10と下部方立4の突出部1
0との間が受シール部材92によってシールされてい
る。本実施の形態では、受シール部材92の側壁部9
6,98の上端部には両側に向けて上方に弧状に拡がる
突出受部96a,98aが設けられており、この突出受
部96a,98aも接続部100と同様に外方に向けて
下方に傾斜している。受シール部材92の突出受部96
a,98aには、上部方立4の突出部10の表面に沿っ
て流下する侵入雨水等が流入し、流入した雨水等は突出
受部96a,98aの上面に沿って流下して受シール部
材92の一端から取付部12の外側、すなわち取付部1
2とカバー体54との間の空間に排出される。
【0019】本実施の形態では、受シール部材92はシ
リコンゴムの如き合成樹脂の一体成形により形成され、
上部方立4の突出部10の下端部はシリコンゴムの接着
剤によって受シール部材92の上受凹部に固定されてい
るが、下部方立2の突出部10の上端部は、受シール部
材92の下受凹部に受入れられ、下部方立2の突出部1
0の上端縁と受シール部材92の接続部100との間に
は、少しの間隙が存在している(図3)。したがって、
下部方立2の突出部10は、環境温度が変化しても受シ
ール部材92に対して自由に伸縮することができる。な
お、この形態では、受シール部材92の側壁部96,9
8の図3において左下角部が矩形状に切欠かれ、この切
欠部96b,98bに取付部12の上端部が位置付けら
れている。かく構成することによって、受シール部材9
2の突出受部96a,98aの下端部(図3において左
端部)が取付部12の外面と実質上同一面を規定し、ま
たは取付部12の外面よりも幾分外方に突出し、これに
よって突出受部96a,98aの上面に沿って流れる雨
水等は、取付部12の外側に確実に流下する。
【0020】上述した構成の受シール部材92は、次の
とおりの特徴を有する。一般に、下部方立2および上部
方立4は、多くの種類のものが存在するが、これらは、
突出部10の長さのみが異なるものが数種類存在する。
このよな場合、上述した構造の細長い受シール部材92
をたとえば樹脂成形によって形成し、使用する下部方立
2および上部方立4の突出部10の長さに対応した長さ
に切断して各受シール部材92として用いるようにすれ
ば、受シール部材92を数種類の下部方立2および上部
方立4について汎用性のあるものとして利用することが
できる。
【0021】接合部シール手段94は、矩形状のシール
部材104から構成されている。シール部材104は、
たとえば耐火シリコンゴムから好都合に形成することが
できる。このシール部材104は、図1および図3に示
すとおり、下部方立2の柱状部6の上記一側壁8の上端
部から上部方立4の柱状部6の上記一側壁8の下端部に
渡って配設されている。本実施の形態では、下部方立2
の一側壁8の上端部においては内支持壁部18,28が
存在せず、またその突出部10には下部方立2の軸線方
向に下方に延びる矩形状の切欠き106が、内支持壁部
18が存在しない部位に対応して設けられている。ま
た、上部方立4の一側壁8の下端部においても内支持壁
部18,20が存在せず、またその突出部10には上部
方立4の軸線方向に上方に延びる矩形状の切欠き108
が内支持壁部20が存在しない部位に対応して設けられ
ている。シール部材104は、下部方立2および上部方
立4の突出部10の切欠き106,108内に収容さ
れ、下部方立2および上部方立4の柱状部6の一側壁8
とそれらの突出部10との間に配置され、下部方立2お
よび上部方立4の一対の外支持壁部14,16の間に渡
って設けられている。
【0022】シール部材104がこのように配設される
ので、シール部材104は、その両側部にいて、下端部
が下部方立2の外支持壁部14,16と内支持壁部1
8,20との間に設けられたウインドバリア部材22の
上端部に当接し、その上端部が上部方立4の外支持壁部
14,16と内支持壁部18,20との間に設けられた
ウインドバリア部材24の下端部に当接し、ウインドバ
リア部材22と協働して下部方立2から上部方立4に渡
って実質上連続したウインドバリアを構成する。それ故
に、雨水等が下部方立2および上部方立4の接合部から
建造物の内部に侵入するのが確実に防止される。実施形
態においては、受シール部材92は、上部方立2および
下部方立4の突出部10における切欠き106,108
が存在しない部位に対応して装着されている。したがっ
て、受シール部材92の図3において右端部は、下部方
立2および上部方立4の間に設けられたシール部材10
4の外面に当接し、受シール部材90と下方立2および
上方立4との間もシール部材104によってシールさ
れ、この間を通しての雨水等の侵入が防止される。な
お、シール部材104は、特殊形状をしているのではな
く、通常の矩形状でよいので、比較的大きいシール部材
104を所定形状に切断して使用することによって、汎
用的に用いることができ、製造コストの低減を図ること
ができる。
【0023】シール部材104と下部方立2および上部
方立4との間には、図1〜図3に明確に示すとおり、下
部方立2と上部方立4の間を確実に覆うために、耐食性
を有するプレート110を介在させるのが好ましい。プ
レート110は、たとえばアルミニウムから形成するこ
とができ、シート部材104と実質上同じ大きさでよ
い。図3に示すとおり、プレート110は、その下端部
が取付ねじ112によって下部方立2の一側壁8の外面
に固定され、プレート110の外面にシリコンゴムの接
着剤によって固定することができる。
【0024】上述の方立ジョイント構造においては、さ
らに、次のとおり構成されている。主として図3を参照
して、カバー体54の下端部は、下部方立2および上部
方立の接合部を覆っており、上下方向に隣接するカバー
体54の間隙は、上記接合部の幾分下方に位置するよう
に構成されている。それ故に、下部方立2と上部方立4
の接合部への雨水等の侵入は、カバー体54によって防
止される。また、下部方立2の突出部10の上端部に
は、下部方立2の軸線方向下方に延びる切欠き114が
形成され、この切欠き114は、受シール部材90の下
端を越えて下方に延びている。さらに、受シール部材9
2の側壁部96,98の図3において右部の所定部位に
は、それぞれ、細長い開口116が形成されており、開
口116は、受シール部材92の下受凹部の底部(下方
立2の突出部10の上端部と受シール部材92の接続部
100との間の空間)に開口している。さらにまた、上
部方立2の取付部12の下端部には、上部方立2の軸線
方向に延びる一対の矩形状の切欠き118(図4)が設
けられている。このように構成されているので、建物の
外部から隣接するカバー体54の間を通して風圧が内部
に導入される。このように導入された風圧は、下部方立
2の取付部12に形成された切欠き(図において上方立
4に形成された切欠き118を参照されたい)を通して
下部方立2の柱状部6と取付部12との間、すなわちガ
ラス64,66の端部の空間に導入され、突出部10に
沿って上方に流れる。このように流れる風圧は、突出部
10の上端部において切欠き114を通して受シール部
材92の下受凹部の底部(下受凹部の空間)に導入さ
れ、この下受け凹部を通って開口116から柱状部6と
取付部12との間、すなわち押縁部材30,32の空間
に流入する。このように風圧が流れるので、受シール部
材92の下受凹部内の圧力と、ガラス64,66の端部
および押縁部材30,32の空間の圧力とが実質上等し
くなり、下受凹部内等への気圧差による雨水等の侵入が
効果的に防止できる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、下部方立および上部方
立の突出部は受シール部材によってシールされ、上部方
立に沿って流下する雨水は受シール部材の突出受部に受
入れられる。したがって、突出受部に流入した雨水はそ
の表面に沿って流れ、受シール部材の一端から下部方立
の取付部の外側に排出される。
【0026】また本発明によれば、下部方立の突出部に
は下受凹部の空間に連通する切欠きが設けられ、また下
受凹部の空間の内外を連通する開口が設けられているの
で、上記切欠きを通して下受凹部の空間に導入された空
気は上記開口を通して外側に導かれ、それ故に、下受凹
部の空間の圧力が下部方立の突出部近傍の圧力と実質上
等しくなり、差圧による雨水の引き込み等が防止でき
る。
【0027】さらに本発明によれば、接合シール手段の
シール部材は、下部方立から上部方立に渡って設けら
れ、下部方立および上部方立に設けられたウインドバリ
ア部材と協働して実質上連続したウインドバリアを構成
するので、雨水等が建物内に侵入するのが確実に防止さ
れる。また、このシール部材は、受シール部材と下部方
立および上部方立との間に介在されるので、これらの接
合部もシールし、雨水等の内部への侵入が確実に防止さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に従う方立ジョイント構造の一
実施形態の要部を部分的に切欠いて示す斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線による断面図であ
る。
【図3】下部方立および上部方立の接続部を一部切欠い
て示す縦断面図である。
【図4】図1の方立ジョイント構造の要部を分解して示
す部分分解斜視図である。
【図5】従来の方立ジョイント構造の要部を示す断面図
である。
【符号の説明】 2,202 下部方立 4,204 上部方立 6,218 柱状部 10 突出部 12 取付部 22,24 ウインドバリア部材 30,32 押縁部材 38,40 無目部材 54 カバー体 64,66,222 窓ガラス 90 シール構造体 92 受シール部材 94 接合部シール手段 104 シール部材 110 プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/96 E04B 1/684

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の外壁に上下方向に設けられる下部
    方立と上部方立とを接続する方立ジョイント構造におい
    て、 前記下部方立および前記上部方立は、それぞれ、柱状部
    と、該柱状部の一側壁から突出する突出部と、該突出部
    の先端部に設けられた取付部を有し、 前記下部方立の突出部と前記上部方立の突出部との間に
    は受シール部材が配設され、 前記受シール部材には、その下部に前記下部方立の上端
    部が挿入される下受凹部が設けられ、その上部に前記上
    部方立の下端部が挿入される上受凹部が設けられ、その
    上受凹部の開口部には、上方に向けて外側に拡がる突出
    受部が設けられ、 前記突出受部に流下した雨水は前記突出受部の表面に沿
    って流れ、前記受シール部材の一端から前記下部方立の
    取付部の外側に排出される、 ことを特徴とする方立ジョイント構造。
  2. 【請求項2】 前記下部方立の突出部には、前記受シー
    ル部材の下受凹部に設けた空間に連通する切欠きが形成
    され、また受シール部材には、前記下受凹部の空間の内
    外を連通する開口が設けられており、前記下部方立の切
    欠きを通して前記下受凹部の空間に導入された空気は、
    前記開口を通して前記下受凹部の外側に導かれることを
    特徴とする請求項1記載の方立ジョイント構造。
  3. 【請求項3】 前記下部方立および前記上部方立の柱状
    部の一側壁の両側部には、それぞれ、長手方向に沿って
    延びるウインドバリア部材が設けられ、前記下部方立の
    上端部、前記上部方立の下端部および前記受シール部材
    の間をシールするための接合部シール手段が設けられ、
    前記接合部シール手段は、前記下部方立の柱状部の一側
    壁の上端部から前記上部方立の柱状部の一側壁の下端部
    に渡って設けられたシール部材を備え、該シール部材
    は、前記下部方立および上部方立の柱状部のウインドバ
    リア部材と協働して前記下部方立から前記上部方立に渡
    って実質上連続したウインドバリアを構成するととも
    に、前記下部方立および上部方立の柱状部の一側壁と前
    記受シール部材との間をシールすることを特徴とする請
    求項1または2記載の方立ジョイント構造。
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