JPH0420081Y2 - - Google Patents

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JPH0420081Y2
JPH0420081Y2 JP1981185638U JP18563881U JPH0420081Y2 JP H0420081 Y2 JPH0420081 Y2 JP H0420081Y2 JP 1981185638 U JP1981185638 U JP 1981185638U JP 18563881 U JP18563881 U JP 18563881U JP H0420081 Y2 JPH0420081 Y2 JP H0420081Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は笠木又はエキスパンシヨン・ジヨイン
ト・カバーの塞ぎ装置、詳しくは笠木又はエキス
パンシヨン・ジヨイント・カバーの端部が同一方
向又は異別方向に突き合わせられて連設する連設
部において、上記端部の突き合わせにより形成さ
れる隙間を塞ぐ塞ぎ装置に関する。
(従来技術) 一般に、笠木やエキスパンシヨン・ジヨイント
は建築物躯体の構造や互いに近接状に対設する建
築物の対向形態によつて種々のものが提案実施さ
れている。このような笠木やエキスパンシヨン・
ジヨイントの例を第1図によつて説明すると、ま
ず建築物躯体AのパラペツトA1にはそれぞれ笠
木1が設けられている。この笠木1はパラペツト
A1の上面を覆う基板とその両側の側縁とから構
成され、側縁下端が内側に屈曲されており、その
屈曲部を躯体A1上に一定の間隔をおいて固定し
てある笠木ホルダー10に係止することにより固
定されている。
また、近接する建築物躯体Aと躯体B及び躯体
Bと躯体Cには、相対向する躯体形状にしたがつ
て種々のエキスパンシヨン・ジヨイントが、設け
られている。エキスパンシヨン・ジヨイント2は
建築物躯体Aと躯体Bのそれぞれ相対向するパラ
ペツトA1′及びパラペツトB1上に架設されたもの
で、両パラペツトA1′,B1上にそれぞれ一定の間
隔で固着された短尺のブラケツト13上に水切り
14を係止固定するとともに、バネ材から成るW
形保持部15を備えた短尺ジヨイント・ホルダー
16を、上記保持部15の両端を水切り14の内
側上部の係止部に係止させることによつて固定
し、さらに上記ジヨイント・ホルダー16上にエ
キスパンシヨン・ジヨイント・カバー17を弾発
状に係止して固定したものである。なお、18は
気密材、19は止水板である。
エキスパンシヨン・ジヨイント3は、一方の建
築物躯体B面と他方の建築物躯体Cとの入隅部に
設けられたもので、両躯体B,C上にそれぞれ短
尺または長尺の支持部材20,21を固着すると
ともに、この支持部材20,21の内側上部に上
記と略同じ構成のジヨイント・ホルダー16′を
係止し、さらに該ホルダー16′上に直角に屈曲
したエキスパンシヨン・ジヨイント・カバー22
を係止して固定したものである。この場合も、両
躯体B,C間には止水板19が張設さている。
また、エキスパンシヨン・ジヨイント4は互い
に面一の建築物躯体A,B上に架設されたもの
で、上記例と同じ同様に両躯体A,Bの相対向す
る端部に固定された支持部材23,23にジヨイ
ント・ホルダー24を係止し、さらに該ホルダー
24上にエキスパンシヨン・ジヨイント・カバー
25を弾発状に係止して覆嵌したものである。
上記エキスパンシヨン・ジヨイント・カバー1
7,22,25はいずれも、建築物躯体間の間隙
を覆う基板とその両側から建築物躯体側に折曲げ
形成された側縁とを備えるものである。
そして、上記笠木又はエキスパンシヨン・ジヨ
イント・カバーは、同一の長さ方向においてはそ
れぞれ長尺のものを突き合わせ連設され、また、
互いに近接状に対設された建築物躯体の角隅部に
おいては建築物躯体の形状にしたがつて上記のよ
うな種々の笠木又はエキスパンシヨン・ジヨイン
トが互いに異別方向に突き合わせられて連設され
ているが、温度変化による部材の伸縮等を考慮し
て連設される部材間に一定間隔のクリアランスが
とられており、さらに、このクリアランスをカバ
ーするために塞ぎ部材26が取りつけられてい
る。
このような塞ぎ部材は、笠木又はエキスパンシ
ヨン・ジヨイント・カバーの連設部に臨む端部を
外側から覆うかまたは内側から覆うように設けら
れ、この場合塞ぎ部材は連設される両方の笠木又
はエキスパンシヨン・ジヨイント・カバーに係止
されている。しかしながら、笠木又はエキスパン
シヨン・ジヨイント・カバーは一日の温度変化に
よつてさえも伸縮変化し、そればかりでなく近接
する建築物躯体も震動や不同沈下等により変位し
ているわけで、この変位に伴なつてエキスパンシ
ヨン・ジヨイント・カバーにも伸縮や歪みが生ず
る。このように連設された笠木又はエキスパンシ
ヨン・ジヨイント・カバーが互いに異なつた変化
をする場合において、塞ぎ部材が従来のように両
方の端部に係止されていると、中立位置を保持す
ることができず、長時間のうちに次第に一方の位
置に偏り、最後には連設部の間隙が外部に露出し
て該間隙から雨水や塵埃が内部に侵入して建築物
を汚損したり、その劣化をはやめたり、あるいは
係止部が脱れて塞ぎ部材が脱落することがあつ
た。
(考案の目的) 本考案は上記欠点を解決し、特に温度変化や不
同沈下、震動等に伴なつて笠木又はエキスパンシ
ヨン・ジヨイント・カバーに生ずる伸縮や歪み等
に対応して常に連設する部材間間隙を塞いで建築
物躯体を保護することのできる塞ぎ装置を提案す
ることをその目的とする。
(課題を解決するための手段) すなわち、本考案に係る笠木又はエキスパンシ
ヨン・ジヨイント・カバーの塞ぎ装置は、建築物
躯体の上面を覆う基板とその両側から直角に形成
される側縁とを備える複数の笠木の端部とを突き
合わせ、又は相対する建築物躯体の間の間隙を覆
う基板から建築物躯体側に折曲げ形成された側縁
とを備える複数のエキスパンシヨン・ジヨイン
ト・カバーの端部を突き合わせることにより、上
記笠木又はエキスパンシヨン・ジヨイント・カバ
ーを同一方向又は異別方向に連設するとともに、
連設された上記笠木又はエキスパンシヨン・ジヨ
イント・カバーの両端部を覆つてこれら両端部間
の間隙を覆う塞ぎ体を設ける笠木又はエキスパン
シヨン・ジヨイント・カバーの塞ぎ装置におい
て、連設された笠木又はエキスパンシヨン・ジヨ
イント・カバーのそれぞれの端部を覆う上記塞ぎ
体の各覆い部を、それぞれの笠木又はエキスパン
シヨン・ジヨイント・カバーに対し同じ側から重
なり合うようにこれらの笠木又はエキスパンシヨ
ン・ジヨイント・カバーとほぼ同じ断面形状に形
成し、且つ連設された一方の笠木又はエキスパン
シヨン・ジヨイント・カバーの端部を覆う上記塞
ぎ体の覆い部には、上記一方の笠木又はエキスパ
ンシヨン・ジヨイント・カバーの両側の側縁に添
わせた側片部に、上記側縁の縁部に係止する係止
部を屈曲形成し、該係止部を上記側縁に係止固定
させるとともに、上記他方の笠木又はエキスパン
シヨン・ジヨイント・カバーの端部を覆う上記塞
ぎ体の覆い部はその側片部の係止部を欠如させる
ことにより、上記他方の笠木又はエキスパンシヨ
ン・ジヨイント・カバーに対して非固定状態とし
たことを特徴とする。
(実施例) 以下、図面によつて本考案の実施態様について
説明する。
まず、第2図aは笠木の連設部に設けた笠木の
塞ぎ装置の例を示すもので、同図において符号
1,1′は笠木で、それぞれパラペツトA2の上面
を覆う基板1b,1b′とその両側の側縁1a,1
a′とを備え、パラペツトA2の位置aにおいて所
定の間隙をおいて連設され、この連設部に塞ぎ体
30が取りつけられている。
塞ぎ体30は笠木1に対し外側から重なり合う
ように、突き合わせられた笠木1,1の断面形状
とほぼ同じ断面形状を有し、一方の笠木1の端部
を覆う覆い部には、笠木1の側縁1a,1a′に添
わせた側片部30a,30aに、上記側縁1a,
1a′の縁部に係止する係止部30b,30bを形
成する一方、他方の笠木1′の覆い部にはこのよ
うな係止部を欠くものとして構成されている。
上記塞ぎ体30の取りつけにあたつては、上方
からその側片部30a,30aの間に笠木1,
1′の両側縁1a,1a′を挟むように圧下し、そ
の係止部30b,30bを笠木1の両側縁1aに
弾発的に係止固定させればよい。この場合、塞ぎ
体30の笠木1′の覆い部には係止部が形成され
ていないので、笠木1′と塞ぎ体30は非固定状
態となる。このため、塞ぎ体30は笠木1′の温
度変化による伸縮等に影響されない。
上述のように、塞ぎ体30の一方の覆い部は笠
木1′と非固定状態になるように配置されている
ので、例えば温度変化によつて笠木1と1′とは
互いに異なる方向に伸縮すると、塞ぎ体30は常
に笠木1の変化に追従し、笠木1′の変化になん
ら規制されないので、笠木1の伸縮に伴なつて小
さな位置ずれが生ずるだけで大きなずれは生じな
い。しかも上述の係止固定によれば、塞ぎ体30
の取りつけ、施工が容易で作業性が良い。また、
図示例のように塞ぎ体30を弾発係止によつて固
定するときは、塞ぎ体は笠木1,1′の内側に配
置して内側から笠木の突き合わせ端部を覆うよう
に構成することも可能である。すなわち、第2図
bにおいて塞ぎ体30′は連設される笠木1,
1′の内側形状とほぼ同じ外側断面形状を有し、
両側片部30′a,30′aの一半部の下端部に係
止部30′b,30′bを設ける一方、他半分には
このような係止部を欠くものとして構成されてい
る。
この塞ぎ体30′の取りつけにあたつては予め
塞ぎ体30′を連設部の所定位置に配置し、その
上方から笠木1,1′を圧下し、笠木1の両側縁
部1a,1aの縁部に形成された屈曲係止部1
c,1cを、塞ぎ体30′の笠木1の覆い部に形
成された係止部30′b,30′bに弾発係止すれ
ばよい。この場合、塞ぎ体30′の笠木1′側には
係止部が形成されていないので、塞ぎ体30′は
笠木1′に対して非固定状態となる。このため、
塞ぎ体30′は笠木1の伸縮等の変化にのみ追従
し、笠木1′の変化にはなんら規制されない。し
たがつて、第2図aの例と同様に大きな位置ずれ
が生じるようなことはない。
なお、塞ぎ体30′を上記のように笠木の内側
に設けるときは、塞ぎ体30′は外部からは隠れ
てほとんど見えないので、笠木1,1′の全体の
外観体裁はより向上する。また、塞ぎ体30′の
両側片部30′a,30′aの下面は、平面状では
なく、鋸歯状の凹凸を形成しておくと、塞ぎ体3
0′の外側形状の実際の寸法に誤差が生じても、
上記凹凸がこの誤差を吸収して、笠木1の内側に
確実に係止収納することができるので、好まし
い。さらに、この場合には塞ぎ体30′の表面に、
笠木1,1′の長手方向に対して直角に多数の平
行な導水溝(図示せず)を形成しておくと、雨水
はこれら導水溝に沿つて外部に排水されるので、
雨水舞が一層良くなる。
エキスパンシヨン・ジヨイント・カバーを同一
方向に突き合わせて連設する場合も同様に構成す
ればよい。
次に、互いに異なる方向に配設された笠木又は
エキスパンシヨン・ジヨイントを異別方向に突き
合わせて連設する場合の実施態様について説明す
るが、以下には主に塞ぎ体を笠木又はエキスパン
シヨン・ジヨイント・カバーの連設部の外側に設
けた例について説明し、第2図bにみたように、
内側には外側の場合とほぼ同じ構成で実施できる
ので、説明を省略する。
第3図aは同図bに示すように近接状に離間す
る建築物躯体C,E間に配設されたエキスパンシ
ヨン・ジヨイントの連設部に塞ぎ体を取りつけた
場合の例を示すもので、上記エキスパンシヨン・
ジヨイントは第1図に示すものと同じ構成のエキ
スパンシヨン・ジヨイント2と3とを両建築物躯
体D,Eの位置bに所定の間隔をおいて各端部を
突き合わせて連設して成るもので、この連設部に
塞ぎ体31が取りつけられている。
エキスパンシヨン・ジヨイント2,3のエキス
パンシヨン・ジヨイント・カバー17,22はそ
れぞれ建築物躯体D,Eの間の間隙を覆う基板1
7c,22cとその両側から建築物躯体D,E側
に折曲げ形成された側縁17b,22bとを備え
ている。
塞ぎ体31はエキスパンシヨン・ジヨイント・
カバー17を覆うほぼ同じ断面形状の覆い部31
aとエキスパンシヨン・ジヨイント・カバー22
を覆うほぼ同じ断面形状の覆い部31bとから構
成され、上記覆い部31aのエキスパンシヨン・
ジヨイント・カバー17の側縁17b,22bに
添わせた両側片部31d,31dの下端部には係
止部31c,31cが内側に屈曲形成されてい
る。
上記塞ぎ体31は上記エキスパンシヨン・ジヨ
イントの上方から圧下され、上記一方のエキスパ
ンシヨン・ジヨイント・カバー17の両側縁17
b,22bの縁部17a,17aに係止部31
c,31cを弾発係止することによつて取りつけ
られる。この場合、塞ぎ体31はエキスパンシヨ
ン・ジヨイント3側に係止されず、非固定状態と
なる。したがつて、塞ぎ体1はエキスパンシヨ
ン・ジヨイント2の変化のみを追従し、このため
塞ぎ体31の一時的に変化することがあつても従
来のように漸次位置ずれが大きくなつていくこと
はない。なお、塞ぎ体31はエキスパンシヨン・
ジヨイント3側にのみ係止する構成であつてもよ
い。
次に、第4図aは同図bに示されるように、直
角に屈曲する躯体F,F′が互いに上面部及び側面
部が面一状態で近接状に対向建設された躯体間
に、笠木とエキスパンシヨン・ジヨイントとを組
合せ結合して配設し、連設部に塞ぎ体取りつけ装
置を設けた場合の例を示すもので、上記結合体は
第1図に示すものと同じ構成の笠木1とエキスパ
ンシヨン・ジヨイント2及び4とを組合せ、これ
交叉する建築物躯体F,F′の位置cに所定の間隔
をおいて連設して成るもので、エキスパンシヨ
ン・ジヨイント2と笠木1及び水切り14とは交
叉部において溶接されて一体に結合している。こ
れに対し、エキスパンシヨン・ジヨイント4は上
記結合体に対して一定の間隔をおいて対設してい
る。上記連設部には該連設部に臨む各部材の端部
を覆う塞ぎ体32が取りつけられている。
塞ぎ体32は水平のエキスパンシヨン・ジヨイ
ント・カバー17を覆うほぼ同じ断面形状の覆い
部32aと垂直のエキスパンシヨン・ジヨイン
ト・カバー25を覆うほぼ同じ断面形状の覆い部
32a′とをほぼ直角に屈曲形成するとともに、上
記覆い部32a′の両側片部の上部に笠木1,1′
を嵌合する嵌合溝32bを切欠き形成し、さらに
上記覆い部32aの両側片部32dの下端部内側
に係止部32c,32cを屈曲形成して構成され
ている。
上記塞ぎ体32はエキスパンシヨン・ジヨイン
ト・カバー17及び25の上方から圧下され、上
記エキスパンシヨン・ジヨイント・カバー17の
両側縁17b,17bの縁部17a,17aに、
上記両側縁17b,17bに添わせた側片部32
dの縁部の係止部32c,32cを弾発係止する
ことによつて取りつけられる。この場合、塞ぎ体
32はエキスパンシヨン・ジヨイント4側には係
止されず、非固定状態となる。したがつて、塞ぎ
体32はエキスパンシヨン・ジヨイント2の伸縮
等の変化にのみ追従する。このため、塞ぎ体32
は上記ジヨイント2の変動に伴ない一時的に変化
することがあつても、従来のように例えば、エキ
スパンシヨン・ジヨイント2及び4が同時に伸縮
するため、これら両者の変化に同時に追従するこ
とができずに、塞ぎ体の一方又は両方の係止が脱
れることを防止することができる。なお、塞ぎ体
32はエキスパンシヨン・ジヨイント4側にのみ
係止する構成であつてもよい。
第5図aは同図bに示すように、直角に屈曲し
た建築物躯体Fと該躯体Fの上面部に対して直下
をなすとともに側面部に対して面一となる壁躯体
Gとが近接状に対設された建築物躯体間に笠木と
エキスパンシヨン・ジヨイントとを組合せ結合し
て配設し、この結合体の連設部に塞ぎ体取りつけ
装置を設けた場合の例を示すもので、上記結合体
は第1図に示すものと同じ構成の笠木1とエキス
パンシヨン・ジヨイント3及びエキスパンシヨ
ン・ジヨイント4を組合せ、これが交叉する建築
物躯体F,Gの位置dに所定の間隔をおいて連設
して成るもので、エキスパンシヨン・ジヨイント
3と笠木1とは、交叉部において溶接されて一体
に結合している。これに対し、エキスパンシヨ
ン・ジヨイント4は上記結合体に対して突き合わ
せ連設され、この連設部に塞ぎ体33が取りつけ
られている。
22cはエキスパンシヨン・ジヨイント3の基
板、22bは側縁である。
塞ぎ体33は水平の笠木1端部及びエキスパン
シヨン・ジヨイント・カバー22を覆うほぼ同じ
断面形状の覆い部33aと垂直のエキスパンシヨ
ン・ジヨイント・カバー25を覆うほぼ同じ断面
形状の覆い部33a′とを略直角に屈曲形成すると
ともに、上記覆い部33a′の一側部の上部に笠木
1を嵌合する嵌合溝33bを切欠き形成し、さら
に上記覆い部33aの両側片部33dの縁部内側
に係止部33c,33cを屈曲形成して構成され
ている。
上記塞ぎ体33はエキスパンシヨン・ジヨイン
ト・カバー22及び25上方から圧下され、上記
カバー22の両側縁22b,22bに添わせた側
片部33dの縁部の係止部33c,33cを、上
記両側縁3b,3bの縁部22a,22aに弾発
係止することによつて固定される。塞ぎ体33は
エキスパンシヨン・ジヨイント3にのみ固定さ
れ、エキスパンシヨン・ジヨイント4側には係止
されていないから、非固定状態となる。したがつ
て、塞ぎ体33はエキスパンシヨン・ジヨイント
3の伸縮等の変化にのみ追従する。このため塞ぎ
体33は上記ジヨイント3の変動に伴ない一時的
に変化することはあつても、従来のように例え
ば、エキスパンシヨン・ジヨイント3及び4が同
時に伸縮するため、これら両者の変化に同時に追
従することができずに、塞ぎ体の一方又は両方の
係止が脱れることを防止することができる。な
お、塞ぎ体33はエキスパンシヨン・ジヨイント
4側にのみ係止する構成であつてもよい。
次に、第6図aは同図bに示すように、直角に
屈曲した躯体Fと該躯体Fの上面部に対して面一
であるとともに側面部に対して直角を成す壁躯体
Hとが近接状に対設された建物躯体間に笠木とエ
キスパンシヨン・ジヨイントとを結合して配し、
この結合体の連設部に塞ぎ体取りつけ装置を設け
た場合の例を示すもので、上記結合体は第1図に
示すものと同じ構成の笠木1,1′、エキスパン
シヨン・ジヨイント2及び3を組合せ。これらが
交叉する建築物躯体F,Hの位置eに所定の間隔
をおいて連設して成るもので、エキスパンシヨ
ン・ジヨイント2と笠木1及び笠木1′とはそれ
ぞれ連設部及び交叉部において溶接されて一体に
結合している。これに対し、エキスパンシヨン・
ジヨイント3は上記結合体に対して異別方向に突
き合わせ連設されている。上記連設部に塞ぎ体3
4が取りつけられている。
塞ぎ体34は水平の笠木1及びエキスパンシヨ
ン・ジヨイント・カバー17を覆うほぼ同じ断面
形状の覆い部34aと垂直のエキスパンシヨン・
ジヨイント・カバー22を覆うほぼ同じ断面形状
の覆い部34a′とをほぼ直角に屈曲形成するとと
もに、上記覆い部34a′の両側部の上部に笠木
1,1′を嵌合する嵌合溝34bを切欠き形成し、
さらに上記覆い部34aの両側片部34b,34
bの下端部の内側に係止部34c,34cを屈曲
形成して構成されている。
上記塞ぎ体34はエキスパンシヨン・ジヨイン
ト・カバー17及び22の上方から圧下され、係
止部34c,34cを上記カバー17の両側縁1
7b,17bの縁部17a,17aに弾発係止す
ることによつて固定されている。この場合、塞ぎ
体34は、笠木1,1′及びエキスパンシヨン・
ジヨイント3側に係止されず、非固定状態となる
ので、塞ぎ体34はエキスパンシヨン・ジヨイン
ト2の伸縮等の変化にのみ追従する。このため、
塞ぎ体34は上記ジヨイント2の変動に伴ない一
時的に変化することはあつても、従来のように例
えばエキスパンシヨン・ジヨイント2及び3が同
時に伸縮するため、これら両者の変化に同時に追
従することができずに、塞ぎ体の一方又は両方の
係止が脱れることを防止することができる。な
お、塞ぎ体34はエキスパンシヨン・ジヨイント
3にのみ係止する構成であつてもよい。
次に、第7図aは同図bに示すように、直角に
屈曲する躯体Fと該躯体Fの上面部及び側面部に
対して直角を成す壁躯体Iとが対設された建築物
を組合せ結合して配設し、この結合体の連設部に
塞ぎ体取りつけ装置を設けた場合の例を示すもの
で、上記結合体は第1図に示すものと同じ構成の
笠木1とエキスパンシヨン・ジヨイント3及び
3′とを組合せ、これらが交叉する建築物躯体F,
Iの位置fに所定の間隔をおいて連設して成るも
ので、エキスパンシヨン・ジヨイント3と笠木1
とは交叉部において溶接されて一体に結合してい
る。これに対し、エキスパンシヨン・ジヨイント
3′は上記結合体に対して一定の間隔をおいて対
設している。上記連設部に塞ぎ体35が取りつけ
られている。
塞ぎ体35は水平のエキスパンシヨン・ジヨイ
ント・カバー22を覆うほぼ同じ断面形状の覆い
部35aと直角のエキスパンシヨン・ジヨイン
ト・カバー22′を覆うほぼ同じ断面形状の覆い
部35a′とをほぼ直角に屈曲形成するとともに、
上記覆い部35a′の一側部の上部に笠木1を嵌合
する嵌合溝35に切欠形成し、さらに上記覆い部
35aの両側片部35b,35bの端部に係止部
35c,35cを屈曲形成して構成されている。
上記塞ぎ体35はエキスパンシヨン・ジヨイン
ト・カバー22及び22′の上方から圧下され、
係止部35c,35cを上記カバー22の両側縁
22b,22bの縁部に弾発係止されることによ
つて取りつけられる。この場合塞ぎ体35はエキ
スパンシヨン・ジヨイント3′側に係止されず、
非固定状態となる。したがつて、塞ぎ体35はエ
キスパンシヨン・ジヨイント3の伸縮等の変化に
のみ追従する。このため、塞ぎ体35は上記ジヨ
イント3の変動に伴ない一時的に変化することは
あつても、従来のように例えばエキスパンシヨ
ン・ジヨイント3及び3′が同時に伸縮するため、
これら両者の変化に同時に追従することができず
に、塞ぎ体の一方又は両方係止が脱れることを防
止することができる。なお、塞ぎ体35はエキス
パンシヨン・ジヨイント3′にのみ係止する構成
であつてもよい。
(考案の効果) 以上詳しく説明したように、本考案によれば、
塞ぎ体はその一方の覆い部の係止部は、一方の笠
木又はエキスパンシヨン・ジヨイント・カバーの
突き合わせ端部の両側縁の縁部に係止固定され、
塞ぎ体の笠木の他方の覆い部は笠木又はエキスパ
ンシヨン・ジヨイント・カバーに対して非固定状
態となる。したがつて、温度変化や不同沈下、震
動等に伴なつて互いに連設された笠木又はエキス
パンシヨン・ジヨイント・カバーが同時に変形し
ても、塞ぎ体は係止固定された方の笠木又はエキ
スパンシヨン・ジヨイント・カバーの伸縮・歪み
等の変形にのみ追従する。このため、塞ぎ体自体
が変形したり、突き合わせ部における一方の方向
にのみ偏つて移動して突き合わせ部の間隙が露出
したり、塞ぎ体が脱落したりするようなことがな
く、常に上記間隙を塞いで建築物躯体を保護する
ことができる。
また、塞ぎ体を固定するときは、その係止部
を、連設される一方の笠木又はエキスパンシヨ
ン・ジヨイント・カバーの側縁に係止すればよい
ので、手数がかからず、施工が楽である。
このように、本考案によれば、塞ぎ体の一方の
笠木又はエキスパンシヨン・ジヨイント・カバー
の側縁にのみ係止する係止部を形成するという簡
単な構造によつて、笠木又はエキスパンシヨン・
ジヨイント・カバーの伸縮対応性と施工容易性を
達成することができるので、実用上の効果は非常
に大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は笠木又はエキスパンシヨン・ジヨイン
ト・カバーの取りつけ例の説明図、第2図a,b
はそれぞれ本考案に係る笠木装置の一例の斜視図
であり、第3図a,b、第4図a,b、第5図
a,b、第6図a,b及び第7図a,bはそれぞ
れ他の塞ぎ装置を取りつける建築物躯体の対向構
造を示す概観図及び該装置の斜視図である。 符号1,1′……笠木、2,3,4……エキス
パンシヨン・ジヨイント、17,22,25……
エキスパンシヨン・ジヨイント・カバー、30,
31,32,33,34,35……塞ぎ体、1
a,17b,22b……側縁、1b,17c,2
2c……基板、30a,31d,33d,35b
……側片部、30b,31c,32c,33c,
35c……係止部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 建築物躯体の上面を覆う基板とその両側から直
    角に形成される側縁とを備える複数の笠木の端部
    とを突き合わせ、又は相対する建築物躯体の間の
    間隙を覆う基板から建築物躯体側に折曲げ形成さ
    れた側縁とを備える複数のエキスパンシヨン・ジ
    ヨイント・カバーの端部を突き合わせることによ
    り、上記笠木又はエキスパンシヨン・ジヨイン
    ト・カバーを同一方向又は異別方向に連設すると
    ともに、連設された上記笠木又はエキスパンシヨ
    ン・ジヨイント・カバーの両端部を覆つてこれら
    両端部間の間隙を覆う塞ぎ体を設ける笠木又はエ
    キスパンシヨン・ジヨイント・カバーの塞ぎ装置
    において、 連設された笠木又はエキスパンシヨン・ジヨイ
    ント・カバーのそれぞれの端部を覆う上記塞ぎ体
    の各覆い部を、それぞれの笠木又はエキスパンシ
    ヨン・ジヨイント・カバーに対し同じ側から重な
    り合うようにこれらの笠木又はエキスパンシヨ
    ン・ジヨイント・カバーとほぼ同じ断面形状に形
    成し、且つ連設された一方の笠木又はエキスパン
    シヨン・ジヨイント・カバーの端部を覆う上記塞
    ぎ体の覆い部には、上記一方の笠木又はエキスパ
    ンシヨン・ジヨイント・カバーの両側の側縁に添
    わせた側片部に、上記側縁の縁部に係止する係止
    部を屈曲形成し、該係止部を上記側縁に係止固定
    させるとともに、上記他方の笠木又はエキスパン
    シヨン・ジヨイント・カバーの端部を覆う上記塞
    ぎ体の覆い部はその側片部の係止部を欠如させる
    ことにより、上記他方の笠木又はエキスパンシヨ
    ン・ジヨイント・カバーに対して非固定状態とし
    たことを特徴とする笠木又はエキスパンシヨン・
    ジヨイント・カバーの塞ぎ装置。
JP18563881U 1981-12-12 1981-12-12 笠木又はエキスパンシヨン・ジヨイント・カバ−の塞ぎ体取りつけ装置 Granted JPS5889505U (ja)

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