JP2747229B2 - エキスパンションジョイントの入隅部用施工方法 - Google Patents

エキスパンションジョイントの入隅部用施工方法

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JP2747229B2
JP2747229B2 JP23742394A JP23742394A JP2747229B2 JP 2747229 B2 JP2747229 B2 JP 2747229B2 JP 23742394 A JP23742394 A JP 23742394A JP 23742394 A JP23742394 A JP 23742394A JP 2747229 B2 JP2747229 B2 JP 2747229B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、隣接する建物の躯体間
隙を被閉し、かつ建物の変動を吸収すべくエキスパンシ
ョンジョイントを施工する場合の施工方法に関し、少な
くとも一方の躯体部分に入隅部が形成された隣接する建
物の躯体間隙を被閉すべく施工する場合のエキスパンシ
ョンジョイントの入隅部用施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エキスパンションジョイント(以下、単
に「ジョイント」という)は、隣接する建物の躯体間隙
を被閉して雨水の侵入を防止すると共に、建物の変動を
吸収すべく施工されるものであり、その施工方法は様々
なものが既に知られている。従来、一方の躯体部分に入
隅部が形成された隣接する躯体間隙をジョイントにより
被閉する場合、以下のような施工方法が採られていた。
すなわち、図10に示すような屋上101にパラペット
102を周設すると共に塔屋103を立設した建物10
4と、屋上101より外壁面105の方が高くなってい
る建物106とが間隙Vを隔てて隣接している場合にお
いて、
【0003】建物106の外壁面105に切欠部107
を形成し、ジョイント108の横カバー材109の一端
部分を切欠部107に把持させた状態で、横カバー材1
09で横方向の躯体間隙を被閉し、同時に塔屋103の
外側面のうち、横カバー材109が当接する部分を切り
欠いて横カバー材109の端部を挿入させると共に、コ
ーキング処理110をして横カバー材109を塔屋10
3に固着していた。こうして横カバー材109で横方向
の躯体間隙を被閉すると共に横カバー材109の上部に
コーナーカバー材111を縦方向の躯体間隙を被閉すべ
く配設し、その下端を横カバー材109の上面に当接さ
せてコーキング材で塞ぐ等してジョイント112を施工
し、縦方向の躯体間隙を被閉するようにしていた。
【0004】また、図11は、同一高さの建物113及
び建物114であって、それぞれ屋上115、116に
パラペット117、118を周設し、塔屋119、12
0を立設したものを示している。この場合は横カバー材
121をパラペット117、118に跨がせて、同時に
この横カバー材121が当接する塔屋119、120の
外側面に切欠部を形成して横カバー材121の一端部を
挿入し、そしてコーキング処理122をして横カバー材
121を塔屋119、120に固着しており、さらに塔
屋119、120における立上り部分に縦カバー材12
3(仮想線で図示)を施工して縦方向の躯体間隙を被閉
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本来、このようにして
ジョイントを施工することにより、建物の変動を確実に
吸収すると共に、躯体間隙への雨水の侵入を防止するこ
とができるはずであるにも関わらず、上記のように横カ
バー材の一端部が塔屋等の外側面に当接する場合は、防
水上この外側面の一部に形成した切欠部に横カバー材の
一端部を挿入しコーキング処理をして固着する必要があ
るため、ジョイントが十分に機能しないという問題点が
あった。
【0006】つまり、図11に示す如く、両建物11
3、114の躯体間にxーx方向の変動が生じた場合、
横カバー材121は一端部が塔屋119、120に固着
してあるため、その変動を吸収することができず、ま
た、yーy方向の変動を生じれば横カバー材121自体
が破損してしまい、いずれにしても十分に機能しないと
いう問題点があったのである。
【0007】さらにまた、縦カバー材123の下端部は
横カバー材121の上面に当接してあるに過ぎないた
め、両カバー材同士の隙間から雨水が侵入してしまい、
この場合、縦カバー材123の内側部分に位置する横カ
バー材121の一端部に、若干高さの立上げ部を形成し
て雨水の侵入を阻止することもできるが、立上げ部の高
さをあまり高くはできないため、結局十分な防水効果は
得られなかった。
【0008】そこで、図12及び図13に示したよう
に、横カバー材121と縦カバー材123との間に水切
り部材124を介在させ、かつ、水切り部材124と横
カバー材121との間にコーキング処理125を施すと
共に、縦カバー材123と水切り部材124とにコーキ
ング処理126を施す方法も採られていた。しかし、こ
の場合は水切り部材124が塔屋119及び120に固
定されてしまうため、結果として横カバー材121によ
り建物の変動を吸収することはできなかった。
【0009】以上のように、上記従来の施工方法により
入隅部の形成された隣接する建物の躯体間隙に施工され
るジョイントは、建物の変動に対する十分な追従性を発
揮することができないため、建物の変動を吸収すること
ができず、しかも、躯体間隙の防水効果が損なわれやす
いという重大な問題点があった。
【0010】本発明は、こうした従来の施工方法によっ
て発生する様々な問題点を解消すべくなされたものであ
り、その目的とする所は、ジョイントを上記のような入
隅部の形成された隣接する建物の躯体間隙に施工する場
合でも、その基本的な機能、すなわち建物の変動を吸収
する機能及び躯体間隙への雨水の侵入を防止する防水機
能を十分に発揮することを可能とするジョイントの入隅
部用施工方法を提供せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、一方又は両方の躯体部分に入隅部が形成
された隣接躯体の躯体間隙を、この入隅部において縦横
交差方向に被閉するジョイントを施工する場合におい
て、横方向の躯体間隙を被閉する横カバー材を隣接両躯
体に跨がって配設する一方、縦方向の躯体間隙の一方の
躯体側から上記横カバー材をその巾方向に跨ぐ縦方向の
張出壁を形成し、この張出壁先端側と他方の躯体側との
間に縦方向の開口部を形成し、この縦方向の開口部に張
出壁先端側と他方の躯体側に対して変動自在に支持され
た縦カバー材を配設するようにしたジョイントの入隅部
用施工方法を特徴とするものである。
【0012】また、一方の躯体部分に入隅部が形成され
ている場合は、横方向の躯体間隙を被閉する横カバー材
を入隅部のない躯体側に固着すると共に、この横カバー
材を入隅部のある躯体側の天端部に被着する一方、上記
横カバー材を固着した躯体側から上記横カバー材をその
巾方向に跨ぐ縦方向の張出壁を形成し、張出壁下端と横
カバー材間は密封し、この張出壁先端側と他方の躯体側
との間に横カバー材の長手方向に開口巾を有した縦方向
の開口部を形成し、この縦方向の開口部に張出壁先端側
と他方の躯体側に対して変動自在に支持された縦カバー
材を配設するようにしたジョイントの入隅部用施工方法
とすることができる。
【0013】さらに、両方の躯体部分に入隅部が形成さ
れている場合は、横方向の躯体間隙を被閉する横カバー
材を隣接両躯体に跨がって配設する一方、縦方向の躯体
間隙を挟む一方の躯体側からは袖壁を張出し形成した上
で、この袖壁から上記横カバー材をその巾方向に跨ぐ縦
方向の張出壁を形成し、少なくとも張出壁下端と横カバ
ー材間は密封し、この張出壁先端側と他方の躯体側との
間に横カバー材の長手方向に開口巾を有した縦方向の開
口部を形成し、この縦方向の開口部に張出壁先端側と他
方の躯体側に対して変動自在に支持された縦カバー材を
配設するようにしたジョイントの入隅部用施工方法とす
ることができる。
【0014】
【作用】一方の躯体側から突設した張出壁及び袖壁とは
共に躯体と一体であり、両者共に当該躯体の動きに追従
する。したがって、張出壁と他方の躯体側との間に形成
された縦方向の開口部を被閉すべく施工された縦カバー
材は、一方の躯体側と他方の躯体側との変動を確実に吸
収することができる。しかも、当該張出壁或いは袖壁の
下端と横カバー材との間は密封してあるため、確実に躯
体間隙を防水することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明によるジョイントの入隅部用施
工方法により施工した場合の実施例について、図面を用
いて説明する。
【0016】図1〜図3は、本発明の施工方法により、
入隅部の形成された躯体間隙を被閉すべくジョイントを
施工した状態の一例を示したものである。すなわち、図
1〜図3は、屋上1にパラペット2を周設すると共に、
塔屋3を立設した建物4と、屋上1より外壁面5の方が
高くなっている建物6とが横方向の間隔Aを隔てて隣接
している場合に、両建物4、6の躯体間隙を縦横交差方
向に被閉すべくジョイント8等を施工した状態を図示し
たものである。
【0017】このジョイント8は、建物6の外壁面5か
ら横方向に向けてパラペット2の天端部分にまで達する
ように突設した張出壁9と、同様にして塔屋3の外壁面
7から突設した張出壁10との間に形成された縦方向の
開口部を被閉すべく変動自在に施工したものであり、様
々な構成のものとして施工することができる。その内の
一例として図2及び図5に示したものについては後述す
る。
【0018】張出壁9は、C型鋼材11を建物6の外壁
面5に固定し、続いて外壁面5から突出するように鋼材
11の外側端面にスチール製ベース材12を固定すると
共に、ベース材12の外側端面にC型鋼材13を固定
し、その上で外側全体を覆うように、アルミ板を適宜折
曲したアルミパネル14を固着することにより、壁とし
て突設したものである。また、張出壁9を突設する際に
は、図4に示すように、パラペット2の上面との間に後
述の横カバー材19を挿入し得える隙間aを持たせてあ
る。なお、張出壁9は、上記の如く鋼材11等によら
ず、外壁面5と一体的に鉄筋コンクリート製にしておく
こともできる。
【0019】張出壁10は、C型鋼材15を外壁面7に
固定し、続いて外壁面7から突出するように鋼材15の
外側端面にスチール製ベース材16を固定すると共に、
さらにベース材16の外側端面にC型鋼材17を固定
し、その上で外側全体を覆うようにアルミ板をL字に折
曲したアルミパネル18を固着することにより、張出壁
9の如く突設したもので、張出壁9と同様に、パラペッ
ト2の上面との間には隙間aを持たせてある。もちろ
ん、外壁面7と一体となった鉄筋コンクリート製にする
こともできる。
【0020】上記の隙間aは、横カバー材19等からな
るジョイント20を施工するために設けたものである。
このジョイント20は、建物4または6の変動を吸収可
能に閉塞する任意の構成のものであり、外壁面5の一部
に形成した切欠部21に固定した受部材に一端部を把持
させるようにして横カバー材19を外壁面5に固着する
と共に、パラペット2の天端部に対して摺動自在となる
ように被着させ、横カバー材19で両建物4、6の横方
向の躯体間隙を被閉すべく施工したものである。また、
横カバー材19は張出壁9の下端と横カバー材19との
隙間を密封するため、少なくとも、アルミパネル14の
下端に至る部分まで挿入してある。
【0021】また、張出壁9の下端と横カバー材19と
の隙間には、これを密封すべくコーキング処理22をし
てあるが、切欠部21と受部材との隙間にもコーキング
処理23をして密封してある。こうして張出壁9と横カ
バー材19とは、共に外壁面5に固定されたことになる
ため、両者は建物6と一体となって動くことになり、同
様に張出壁10は、建物4と一体となって動くことにな
る。
【0022】ジョイント8は、上記のように様々な構成
のものを施工できるが、そのうちの一例を図2及び図5
に示してある。すなわち、ジョイント8は、後述の縦カ
バー材30の平板部30aに裏側から当接し得る起曲部
24bを、平板部24aの両端に形成した長尺平板状の
縦カバー材24と、断面コの字形或いはZ字形を有し、
縦カバー材24の裏面側に固着すると共に後述の掛止金
具26を掛止し得る構成とした支持材25と、支持材2
5に掛止して固着し得る断面L字形の掛止金具26と、
掛止金具26に軸着するボルト挿通孔を有する軸着部2
7aを平板の一端部に形成し、後述の受金具29の上面
に固着する軸着金具27と、長尺平板を短手方向に適宜
折曲し、後述の縦カバー材30に裏側から固着すると共
に後述の受金具29に枢着し得る枢着凸部28aを設け
てなるS字状金具28と、枢着凸部28aを枢着し得る
枢着凹部29aを長尺平板の上面に形成してその一端部
に止水シート止着部29bを形成し、アルミパネル14
或いは18に上側から固着する受金具29と、長尺平板
を適宜折曲して縦カバー材24の平板部24aに表側か
ら当接する起曲部30bを平板部30aの一端部に形成
すると共に、他端部にバネ体30cを固着した縦カバー
材30とを、主たる構成要素としたものである。
【0023】施工後の構成を詳細に説明すると、ジョイ
ント8は、受金具29、29を止水シート止着部29b
が対向するようにしてアルミパネル14或いは18に対
し上側からそれぞれビス止めし、そしてそれぞれの上側
には軸着部27aを突出させて軸着金具27、27をビ
ス止めし、さらに、S字状金具28の枢着凸部28a、
28aを受金具29、29の枢着凹部29a、29aに
枢着自在に嵌合わせ、
【0024】次に、支持材25を裏側から縦カバー材2
4に固定し、さらに支持材25に掛止金具26、26を
掛止して固着し、掛止金具26、26の外側から軸着部
27a、27aにビス止めして掛止金具26、26を軸
着金具27、27に対して軸着し、そして、バネ体30
c、30cが両端に配置するように起曲部30b、30
bを縦カバー材24の表側から平板部24aに当接する
と共に、縦カバー材24の起曲部24b、24bを縦カ
バー材30の裏側から平板部30aに当接してカバー材
30を設置し、その外側からS字状金具28、28にビ
ス止めして縦カバー材30をS字状金具28、28に固
定し、
【0025】さらに、縦カバー材30とアルミパネル1
4との隙間にコーキング処理31をすると共に、縦カバ
ー材30と外壁面7との隙間にはコーキング処理32を
して施工してある。
【0026】このジョイント8は、軸着金具27が掛止
金具26に対してビス止めして軸着され、また、S字状
金具28と受金具29とが枢着自在に嵌め合わされてい
るため図1のXーX方向の変動を吸収し、縦カバー材2
4と、縦カバー材30、30とが互いに起曲部同士を当
接しているため、YーY方向の変動を吸収すると共に、
ZーZ方向の変動も吸収することができる。
【0027】このようにしてジョイント8を、張出壁9
と張出壁10とにより形成された縦方向の開口部を被閉
すべく施工したことにより、張出壁9が建物6と一体と
なってその動きに追従し、張出壁10が建物4と一体と
なってその動きに追従するため、ジョイント8は両張出
壁9、10間の変動、つまり、両建物4、6の変動を吸
収することができる。またジョイント20は、横方向の
躯体間隙を被閉すると共にその本来の可動性能を発揮
し、建物6とパラペット2との上下動に追従し、両者の
変動を吸収することができる。
【0028】しかも、ジョイント8、20及び張出壁
9、10はコーキング処理22、23、31、32によ
り隙間を密封して防水処理を施してあるため、両建物
4、6の躯体間隙に水が侵入するおそれは皆無である。
なお、以上の施工方法におけるジョイント8、ジョイン
ト20及び張出壁9、10の施工の順序は問わず、いず
れを先にして施工するかは任意である。また、隙間の密
封のためには、コーキング処理をする代わりにパッキン
グを挿入して密封することもできる。
【0029】以上のジョイント8を施工する際には、張
出壁10を塔屋3の外壁面7から突設したが、この張出
壁10を突設せずに図6に示すジョイント33を施工す
ることもできる。このジョイント33は、張出壁9の外
側面と、外壁面7との間に現れる縦方向の開口部を被閉
すべく、L字型のコーナーカバー材34をバネ体35を
介して施工したものであり、両建物4、6間の変動はバ
ネ体35の作用により確実に吸収することができる。
【0030】また、この場合もジョイント8を施工した
場合の如く、張出壁9の下側には横方向の躯体間隙を横
カバー材19により被閉すべくジョイント20(図示せ
ず)を施工してあり、しかも、張出壁9と横カバー材1
9との間は密封してあるため、両建物の間隙を確実に防
水することができる。
【0031】一方、図7は、同一高さの建物36及び建
物37であって、それぞれの屋上38、39にパラペッ
ト40、41を周設すると共に、塔屋42、43を立設
したものに対し、両建物36、37の躯体間隙を被閉す
べく上記ジョイント8と同一構成を有するジョイント4
4等を施工した状態を図示したものである。
【0032】詳細に説明すると、建物36或いは建物3
7のいずれか一方の外壁面(図示したものは建物37の
外壁面45)に対し、パラペット40、41との間に後
述の横カバー材46等からなるジョイント47を挿入し
得る隙間を持たせて袖壁48を突設すると共に、袖壁4
8の先端外側面からは張出壁49を横方向に突設し、さ
らに、もう一方の建物の外壁面(図示したものは建物3
6の外壁面50)に対して上記張出壁49の如き張出壁
51を突設し、
【0033】その上で、張出壁49と張出壁51との間
に形成された縦方向の開口部を被閉すべくジョイント4
4を施工し、さらに、袖壁48及び張出壁49とパラペ
ット40、41との隙間には横方向の躯体間隙を被閉す
べく、横カバー材46をパラペット40、41を跨がせ
てジョイント47を施工し、
【0034】さらに、横カバー材46と、袖壁48及び
張出壁49との隙間を密封すべくコーキング処理52を
すると共に、ジョイント44と張出壁49との隙間にコ
ーキング処理53をし、さらにまたジョイント44と張
出壁51との隙間にコーキング処理54したものを図示
したものである。
【0035】袖壁48は外壁面45から突設した鉄筋コ
ンクリート製の壁であり、張出壁49は上記張出壁9の
如くC型鋼材等により袖壁48の先端外側面から横方向
に突設した壁であり、袖壁48及び張出壁49により全
体がL字形状をなすようにしてある。また、張出壁51
は張出壁49と同じくC型鋼材等により外壁面50から
突設した壁である。袖壁48、張出壁49、51はいず
れもC型鋼材等により突設した壁にすることもできる
し、袖壁48と張出壁49とを鉄筋コンクリート製とし
て一体的に突設したり、もちろん、張出壁51を鉄筋コ
ンクリート製とすることもできる。
【0036】ジョイント47は、図8に示すようにC型
鋼材を中心部分で適宜折り曲げたベース体55を、ボル
ト56、57を挿通してパラペット40、41に対して
上下の変動を吸収できるようにして固定し、このベース
体55の外側から横カバー材46を被覆させて施工した
ものである。ベース体55の底面部分には、図9に示す
ように、ボルト挿通孔55a、55bを設けてあり、袖
壁48を突設してない建物36側の55aは長孔とし、
これに対して55bは通常のボルト挿通孔としてある。
したがって、ジョイント47は、パラペット41に対し
て固定状態になると同時にパラペット40に対しては自
由となり、結果として建物37と一体となってその動き
に追従することになる。
【0037】こうして建物36、37にジョイント4
4、47を施工した場合も、ジョイント44は、張出壁
49と張出壁51との突設により現れた縦方向の開口部
を被閉することにより、建物36、37間の縦方向の躯
体間隙を被閉すると共に、両建物36、37の変動を確
実に吸収することができる。その他、張出壁51を突設
せずに張出壁49と、外壁面50とに対してジョイント
33の如き構成のジョイントを施工し、確実に縦方向の
躯体間隙を被閉することもできる。
【0038】また、横方向の躯体間隙を被閉すべくパラ
ペット40、41を跨ぐ横カバー材46と、袖壁48及
び張出壁49との隙間を密封してあるため、躯体間隙の
防水効果も良好であると共に、ジョイント47は両建物
36、37間の変動を確実に吸収することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の施工方法によると、縦カバー材
が一方の建物から突設した張出壁と、他方の塔屋等の外
側面から突設した張出壁或いは当該外側面とに対して縦
方向の躯体間隙を被閉すべく施工されるため、縦カバー
材等からなるジョイントは十分な可動性能を発揮し、両
建物の変動を確実に吸収することができ、さらに、横カ
バー材が横方向の躯体間隙を被閉すべく施工されると共
に、横カバー材と張出壁或いは袖壁との間は密封してあ
るため躯体間隙を確実に防水することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施工方法によるジョイント施工後の一
例を示す斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のIII ーIII 線断面図である。
【図4】本発明の施工方法による張出壁の施工途中を示
す斜視図である。
【図5】本発明で使用するジョイントの一例を示す要部
拡大斜視図である。
【図6】本発明の施工方法により図2とは別構成のジョ
イント施工後の一例を示す平面図である。
【図7】本発明の別の施工方法によるジョイント施工後
を示す斜視図である。
【図8】図7のVIIIーVIII線断面図である。
【図9】ベース体を示す斜視図である。
【図10】従来の施工方法によるジョイント施工後を示す
斜視図である。
【図11】従来の別の施工方法によるジョイント施工後を
示す斜視図である。
【図12】従来のさらに別の施工方法によるジョイント施
工後を示す斜視図である。
【図13】図12のXIIIーXIII線断面図である。
【符号の説明】
1 屋上 2 パラペット 3 塔屋 4,6 建物 5,7 外壁面 8 ジョイント 9,10 張出壁 19 横カバー材 20,33 ジョイント 24,30 縦カバー材 36,37 建物 42,43 塔屋 44、47 ジョイント 46 横カバー材 48 袖壁 49,51 張出壁

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方又は両方の躯体部分に入隅部が形成
    された隣接躯体の躯体間隙を、この入隅部において縦横
    交差方向に被閉するエキスパンションジョイントの施工
    方法であって、横方向の躯体間隙を被閉する横カバー材
    を隣接両躯体に跨がって配設する一方、縦方向の躯体間
    隙の一方の躯体側から上記横カバー材をその巾方向に跨
    ぐ縦方向の張出壁を形成し、この張出壁先端側と他方の
    躯体側との間に縦方向の開口部を形成し、この縦方向の
    開口部に張出壁先端側と他方の躯体側に対して変動自在
    に支持された縦カバー材を配設するようにしたことを特
    徴とするエキスパンションジョイントの入隅部用施工方
    法。
  2. 【請求項2】 一方の躯体部分に入隅部が形成された隣
    接躯体の躯体間隙を、この入隅部において縦横交差方向
    に被閉するエキスパンションジョイントの施工方法であ
    って、横方向の躯体間隙を被閉する横カバー材を入隅部
    のない躯体側に固着すると共に、この横カバー材を入隅
    部のある躯体側の天端部に被着する一方、上記横カバー
    材を固着した躯体側から上記横カバー材をその巾方向に
    跨ぐ縦方向の張出壁を形成し、張出壁下端と横カバー材
    間は密封し、この張出壁先端側と他方の躯体側との間に
    横カバー材の長手方向に開口巾を有した縦方向の開口部
    を形成し、この縦方向の開口部に張出壁先端側と他方の
    躯体側に対して変動自在に支持された縦カバー材を配設
    するようにしたことを特徴とするエキスパンションジョ
    イントの入隅部用施工方法。
  3. 【請求項3】 両方の躯体部分に入隅部が形成された隣
    接躯体の躯体間隙を、この入隅部において縦横交差方向
    に被閉するエキスパンションジョイントの施工方法であ
    って、横方向の躯体間隙を被閉する横カバー材を隣接両
    躯体に跨がって配設する一方、縦方向の躯体間隙を挟む
    一方の躯体側からは袖壁を張出し形成した上で、この袖
    壁から上記横カバー材をその巾方向に跨ぐ縦方向の張出
    壁を形成し、少なくとも張出壁下端と横カバー材間は密
    封し、この張出壁先端側と他方の躯体側との間に横カバ
    ー材の長手方向に開口巾を有した縦方向の開口部を形成
    し、この縦方向の開口部に張出壁先端側と他方の躯体側
    に対して変動自在に支持された縦カバー材を配設するよ
    うにしたことを特徴とするエキスパンションジョイント
    の入隅部用施工方法。
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