JPH02289523A - 逆転写酵素阻害剤 - Google Patents

逆転写酵素阻害剤

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JPH02289523A
JPH02289523A JP1031862A JP3186289A JPH02289523A JP H02289523 A JPH02289523 A JP H02289523A JP 1031862 A JP1031862 A JP 1031862A JP 3186289 A JP3186289 A JP 3186289A JP H02289523 A JPH02289523 A JP H02289523A
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reverse transcriptase
seaweed
water
transcriptase inhibitor
hot water
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JP1031862A
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Kunio Oishi
邦夫 大石
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Kibun KK
Kikkoman Soyfoods Co
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Kibun Food Chemifa KK
Kibun KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、海藻の熱水抽出物等からなる逆転写酵素阻害
剤に関する。本発明の逆転写酵素阻害剤は、レトロウィ
ルスの増殖過程阻害等に有効に使用されうるものである
。 (先行技術) エイズおよび成人T白血病等は、現代医学によって治療
法の確立が急務とされている病気として近年注目されて
いる。そのエイズおよび成人T白血病は、各々レトロウ
ィルスの一種であるエイズウィルスおよび成人T白血病
ウィルスによってひきおこされる。そして、レトロウィ
ルスは通常のウィルスと異なり、遺伝子RNAをDNA
に変換する生活環を有することを特徴とする。 しかし、かかるレトロウィルスの特徴が明らかにされて
いるにもかかわらず、その増殖を有効に阻害する抗ウィ
ルス剤はいまだ開発されていない。 このため、レトロウィルスの増殖を有効に阻害する物質
を開発し、エイズや成人T白血病の治療に役立てること
が望まれている。 (発明が解決しようとする課題) レトロウィルスは、遺伝子RNAをDNAに変換する際
に逆転写酵素を必要とする。そこで、かかる逆転写酵素
の働きを阻害する物質を開発し、それによってレトロウ
ィルスの増殖を阻害することを本発明の課題とした。 (課題を解決するための手段) かかる目的は、本発明によって逆転写酵素阻害剤を提供
することにより解決された。 本発明の逆転写酵素阻害剤は、(a)海藻の熱水抽出物
、(b)海藻を熱水で抽出し水混和性有機溶媒中で沈澱
させた沈澱物または(C)海藻を熱水で抽出し水混和性
有機溶媒中で沈澱させた沈澱物の酸性成分からなる。 本発明で使用する海藻は、ムカデノリ、ヒヂリメン、ニ
セ7サノリ、アッパノリ、オオシコロおよびベニスナゴ
等の紅藻類、ヒジキ、ノコギリモク、ヤツマタそり、ナ
ラサモ、トゲモク、イソモクおよび、ワカメ等の褐藻類
およびポウアオノリ、ウスバアオノリ、ヒラアオノリお
よびボタンアオサ等の緑藻類等のいずれであってもよい
。また、これらの海藻は、単独で使用しても複数の海藻
を組み合わせて使用してもよい。熱水抽出は通常の方法
で行うことができるが、通常は100〜120°Cで6
0〜70分加熱して抽出する(例1)。 また、沈澱物を得るために抽出液に加える水混和性有機
溶媒は、メタノール、エタノール、アセトン等通常使用
される水混和性有機溶媒のいずれであってもよい(例2
)。さらに沈澱物中の酸性成分は、通常行われるように
陰イオン交換樹脂に吸着させることによって得ることが
できる。また、0Mセファデックス3等の陽イオン交換
樹脂に吸着されない成分を取ることによって得てもよい
(例3)。 海藻0.2+agまたは0.4m(を1+elの熱水で
抽出した抽出液を逆転写酵素と混合して37°Cで30
分間インキュベーションしたところ、海藻の種類によら
ず熱水抽出液は広く逆転写酵素阻害活性を有することが
明らかになつIこ(例4)。まjこ、RA V −U 
CRlus As5ociated Virus −I
I ) 、AMV (Avi*n Myel+blis
lesis Virus)およびMMuL V (Mo
le++ey Marine Lsukesis Vi
rus)の3種類のレトロウィルス由来の逆転写酵素の
いずれについても阻害活性が認められ、本発明に係る海
藻の熱水抽出液はレトロウィルスの種類によらず広く逆
転写酵素阻害活性を有することが確認された。活性の強
度は、M−MILV、RAY−II、AMV由来の逆転
写酵素の順に高かった。また、RA V −u由来の逆
転写酵素に対するニセ7サノリの熱水抽出液の活性を濃
度を変化させて検討したところRAV−Hに対しては、
糖濃度1μg/at(糖換算で人工RN A Po1y
(A)(dT)+sのl/100の濃度)でほぼ50%
もの阻害を示すことが明らかになった(例5)。 このように本発明の逆転写酵素阻害剤は、種々のレトロ
ウィルス由来の逆転写酵素を低濃度で有効に阻害する効
果を有することから、レトロウィルスに対する抗ウィル
ス剤として広く使用されることが期待される。 このような本発明の逆転写酵素阻害活性が海藻のいかな
る成分に起因しているのかを検討した結果、水混和性有
機溶媒中で沈澱させた沈澱物さらには、その酸性成分に
強い逆転写酵素阻害活性が存在する二七が明らかになっ
た(例6)。まず、海藻の熱水抽出液にエタノールを加
えて生成させた沈澱物の活性を上清と比較したところ前
者の方が著しく活性が高いことが判明した。このことか
ら、海藻中の糖等の高分子物か活性成分となっているこ
とが示唆された。さらに、この沈澱物を二分してDEA
Eセファデックス3カラムおよびCMセファデックス家
カラムにそれぞれ加え非吸着流出液を得て比較したとこ
ろ、後者の方が著しく活性が高いことが確認された。こ
のことから、6Mセファデックス5カラムの非吸着流出
液に含まれる酸性多糖が活性成分となっていることが示
唆された。 かかる知見に基づき、櫨々の既知の多糖について逆転写
酵素阻害活性を検討したところ、そのうちの数種につい
ては高い活性を有することが初めて明らかになった(例
7)。酸性多糖の中ではλ−カラギーナンおよびアガロ
ース、また、中性多糖の中ではラミナラン、デキストラ
ンおよびアラビノガラクタンの活性が高いことが明らか
になった。かかる多糖類の逆転写酵素阻害活性について
は従来検討が試みられていなかったためレトロウィルス
に対する有用性は全く不明であったが、今後はレトロウ
ィルス増殖阻害剤の活性成分として広く使用されること
が期待される。 以下、本発明に係る逆転写酵素阻害剤の製造方法Jiよ
びその活性について具体的に述べる。 例1 海藻の熱水抽出物を以下の方法によって得た。 (SchiBmCma dubyi) 、ヒジキ([1
i2ikizfus百0rlllIS) s  ノコギ
リモク(Sargass++5serrajifoli
u+*) 、ヤツマタモク(Ssrlxssumpit
ens) 、ナラサモ(S&rg*ssa+s niH
riloliom)、1゛ゲモク(Ssrgassnm
 m1cracslb++s+) 、イソモク(Sir
(sss+us bs++1pby目ll11)、ワカ
メ(IJ+dJriipinnatilids) 、ポ
ウアオノリ(E+leromorpbsi++test
inalis) %ウスバアオノリ (Enterom
orphalinza) 、ヒラアオノリ(Enter
omorphacompresss)およびポタンアオ
サ(肛■conHlob31s)の各海藻について次の
処理を施した。 採取した海藻を手早く水洗して表面に付着している固形
の異物を除いた。その後、海藻4gを切断して水100
m1を加え、120°Cで60〜70分間加熱した。加
熱後、濾過または遠心分離によって固形物を除去し、上
演を抽出液とした。 λ見 海藻を熱水抽出し水混和性有機溶媒中で沈澱させた沈澱
物を、以下の方法によって得た。 例1で得た各々の抽出液100+i!にエタノール20
0+slを加え混合した。生成した沈澱物を心過または
遠心分離によって分離した。 例3 海藻を熱水抽出し水混和性有機溶媒中で沈澱させた沈澱
物の酸性成分を、以下の方法によって得Iこ 。 例2で得た各々の沈澱物を水100m1に溶解し、6M
セファデックス5カラムに通して非吸着抽出液を得た。 例4 海藻の熱水抽出液の逆転写酵素阻害活性を以下の方法に
よって調べた。 例1で得られた各々の抽出液をl/20に希釈した海藻
抽出液10j11を用いて第1表に示す反応液100μ
mを調製しく濃度0 、2 mg/l:生の海藻0.2
m(を水1mlで抽出したときと同一濃度)、37℃で
30分間インキュベーションした。 1 (pH8,Q)   50  mM0mM   mM   mM 0.1 % 20 μg O,5μC1 0,5mM TriSIHC CI Mg(OAc)2 ジチオスレイトール Non1del F−40 仔牛血清アルブミン [”1ll−dTTP dTT!’ Po1y(A)(dT)+s        8 8g
逆転写酵素       IU 海藻抽出液     10711 水       合計100μmとなる置針     
      100  μインキュベート後、氷冷した
5%TCA1mlを加え、ニトロセルロースフィルター
を使用して濾過した。フィルターを5%TCAと1%酢
酸で洗浄し、赤外線を照射して乾燥した後、フィルター
上の放射性同位体量(1H)を測定した。海藻抽出液を
添加しない対照試料の放射性同位体量をlOOとして、
各々の試料の比活性値を算出した。 本例では、RA V −11(Rsas As5oci
aLCdVirus−II ;宝酒造) 、AMV (
AviiaMBloblsstosis Virus;
ベーリンガー山之内)およびM −MuL V (Mo
loaCy Murint LeukemiaViru
s ;ベーりンガー山之内)の3種類のしl・ロウィル
ス由来の逆転写酵素を使用した。また、RAV−IIに
ついては、例1で得られた抽出液を希釈せずにそのまま
使用した場合についても比活性を検討した(濃度4 m
g/ml:生の海藻4Bを水11で抽出したときと同一
濃度)。結果を第2−1表および第2−2表に示す。 ナラサモ トゲモク イソモク ワカメ ワカメ ワカメ 添加せず(対!スI) [紅藻類] ムカデノリ ヒヂリメン ニセフサノリ アッパノリ オオシコロ ベニスナゴ [褐藻類] ヒジキ ノコギリモク ノコギリモク ヤツマタモク  OO 1)単位sg(生の海藻)/ml(水)i加せず(jl
!試料)
【緑藻類】
ボウアオノリ ウスバアオノリ ヒラアオノリ ボタンアオす 1)単位mg(生の海藻)/1(水) 例5 海藻の熱水抽出液の濃度と逆転写酵素阻害活性との関係
を以下の方法によって検討した。 例2で得たニセ7サノリの熱水抽出液の全糖量をフェノ
ール硫酸法で測定した後、糖濃度が1500〜1.5μ
l/mlとなるように希釈した。これらの抽出液10j
11を用いて第1表に示す反応液を調製し、例4と同一
の方法によってRAV−II由来の逆転写酵素の阻害活
性を調べI;。結果を第1図に示す。 例6 海藻中の成分の逆転写酵素阻害活性を以下の方法によっ
て検討した。 生のニセフサノリ4gを切断して水1001を加え、1
20°Cで60分間加熱した。加熱後、濾過によって固
形物を除去し濾液をとった(試料A)。 このび液1001に2001のエタノールを加え、生じ
た沈澱を濾過した。この沈澱物を100m1の水に溶解
しく試料B)、濾液は減圧濃縮して水を加えることによ
って100i+lとした(試料C)。試料Cを2分して
各々DEAEセファデックス1カラムおよびCMセファ
デックス8カラムに加えた。 各々50m1の洗液を流して合計1ocalの非吸着流
下液を得、各々を50m1まで濃縮しt:、(DEAE
セファデックスの非吸着流出液を試料り、CMセファデ
ックスの非吸着流出液を試料Eとした)。 試料A−EIOJIを用いて第1表に示す反応液を調製
し、例4と同一の方法によってRAV−II由来の逆転
写酵素の阻害活性を調べた。結果を第3表に示す。 添加せず(対称試料) 試料A 試料B 試IC 試料り 試料E り単位at(生の海藻)/ml(水) 例7 種々の多糖について逆転写酵素阻害活性を以下の方法で
検討した。 第4表に掲げる中性多糖または酸性多糖1重量部を、5
゜000重量部または10,000重量部の水で希釈し
て、各々濃度200μg/mlおよびlOμ(/Il!
の多糖水溶液を調製した。各々の水溶液lOμmを用い
て第1表に示す反応液を調製し、例4と同一の方法によ
ってRAV−II由来の逆転写酵素の阻害活性を調べた
。結果を第4表に示す。 添加せず(対称試料)    100 [中性多糖1 グリコーゲン(カキ)82 水溶性澱粉         78 ラミナラン(Eiseaia 5rborei) 57
プスツラン(Umbellicsri* pspulf
oss)デキストラン        62 7″ンナン(イースト)85 イヌリン          95  97アラヒ゛ノ
カラククン(カラマツ)   63  100アラヒア
ゴム         83  100エチレングリコ
ールキチン  89  92[酸性多糖〕 ヒアルロン#         100コンドロイチン
(クジラ軟骨)99 コンドロイチンtE 酸A (クジラ軟骨)95  1
00コンドロイチンiMc(サメ軟骨)95  100
ヘパリン硫酸(ウシ%舅)       98   1
00ケラタン硫酸(ウシ角1)       89  
  to。 λ−カラギーナン       6o   87t−f
)5ギーナン       77  lO。 アガロース         82  97アルギン酸
ナトリウム(L!m1Ilxria japooica
【図面の簡単な説明】
第1図は、ニセフサノリの熱水抽出液の糖濃度と逆転写
酵素阻害活性との関係を示したものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)海藻の熱水抽出物からなる逆転写酵素阻害剤。
  2. (2)海藻を熱水で抽出し水混和性有機溶媒中で沈澱さ
    せた沈澱物からなる逆転写酵素阻害剤。
  3. (3)海藻を熱水で抽出し水混和性有機溶媒中で沈澱さ
    せた沈澱物の酸性成分からなる逆転写酵素阻害剤。
  4. (4)ラミナラン、デキストラン、アラビノガラクタン
    、λ−カラギーナンおよびアガロースからなる群より選
    ばれる一以上の多糖からなる逆転写酵素阻害剤。
JP1031862A 1989-02-10 1989-02-10 逆転写酵素阻害剤 Expired - Lifetime JPH0742234B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-31861 1989-02-10
JP3186189 1989-02-10

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JPH02289523A true JPH02289523A (ja) 1990-11-29
JPH0742234B2 JPH0742234B2 (ja) 1995-05-10

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