JPH02286333A - 積層板の連続製造方法 - Google Patents

積層板の連続製造方法

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JPH02286333A
JPH02286333A JP1109564A JP10956489A JPH02286333A JP H02286333 A JPH02286333 A JP H02286333A JP 1109564 A JP1109564 A JP 1109564A JP 10956489 A JP10956489 A JP 10956489A JP H02286333 A JPH02286333 A JP H02286333A
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松田 淳彦
Noboru Suzuki
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、特に各11!!気絶縁用、プリント基板用等
に好適な積層板を連続的に製造する方法に関する。
「従来の技術」 クラフト紙などの長尺の基材に空隙を残すことなく熱硬
化性樹脂液を充分含浸し、この含浸基材を複数枚重ね合
せ、加圧し、または加圧することなく加熱して樹脂液を
硬化させて連続的に積層板を製造することは従来より行
われている。
しかし、これらの方法のうち、無加圧下での硬化は基材
間に熱硬化性樹脂層が形成されるほか、得られる積層板
中の基材の含量が相対的に低いものとなり、強度、剛性
等の機械的特性に不足を来す傾向にある。
このような基材含量の不足を解決するための方策として
前記のごとく空隙を残すことなく充分含浸した含浸基材
を複数枚重ね合せ、ダブルベルトプレス等を用いて加圧
硬化させる方法によれば、基材含量を高め樹脂含量を減
らすことが可能となるが、加圧時に含浸樹脂の大部分が
基材から排出されて周りの機械を冷やし易い他、この排
出mが膨大であることから排出樹脂の回収が必要である
にもかかわらずその作業が非常に困難である不都合があ
る。
本発明者等はこのような問題点に鑑み、特定のダブルベ
ルトプレスを用いた樹脂排出量の低減された乃至は樹脂
回収不要の積層板の連続製造法を特願昭63−2110
45、特願昭63−238114、特願昭63−252
658、特願昭63−297404で提案した。例えば
特願昭63−211045において、長尺の基材に熱硬
化性樹脂液を含浸し、該樹脂液含浸基材の複数枚を重ね
合わせて加熱加圧して樹脂液を硬化させて一体化する積
層板の連続製造方法において、樹脂液を基材へ部分的に
含浸したのち、加圧帯全域にわたり実質的に均等な圧力
を有するエンドレスベルトにより構成されるダブルベル
トプレスを用いて、部分的含浸の樹脂液の基材全体への
浸透を計りつつ加熱加圧する積層板の連続製造方法が提
示されている。この方法によればダブルベルトプレスに
よる加圧時に含浸樹脂液の排出がほとんどなく、かつ実
質的に気泡が存在しない基材含量の高い積層板を連続的
に製造することが可能となる。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、前記積層板の製造方法にあっては、連続
的に加熱加圧されて得られた積層板に反りや波打ちが発
生しやすい不都合がある。
本発明は前記不都合を解決するためになされたもので、
反りや波打ちがなく寸法精度の良好な積層板の連続的製
造方法を提供することを目的としたものである。
「課題を解決するための手段」 本発明者等はダブルベルトプレスで樹脂液含浸基材を加
圧加熱硬化する際、樹脂液の硬化度を制御することによ
り前記欠点のない積層板か連続的に得られることを見出
し本発明を完成させた。
すなわち、本発明の要旨は長尺の基材に、本質的に乾燥
工程を必要とせず、かつ硬化反応過程で気体や液体等の
反応副生成物を実質的に発生しない熱硬化性樹脂液を含
浸させる含浸工程と、含浸された基材の複数枚を重ね合
わせて加熱して樹脂液を硬化させて一体化する加熱工程
を有する積層板の連続製造方法において、 前記含浸工程においては、前記樹脂液の基材への部分的
含浸を行い、 前記加熱工程においては、加圧帯全域にわたり実質的に
均等な圧力をf了する、エンドレスヘルドにより)AU
されるダブルベルトプレスを用いて、前記部分的含浸の
樹脂液の基材全体への浸透を計りつつ加熱加圧して基材
の弾性復元が起きない程度迄樹脂を連続的に半硬化させ
、ついで無圧下に連続的に加熱硬化させる方法、その場
合金属箔を同時または別T、程で重ね合わせる方法、エ
ンドレスヘルドを一構成面とする加圧室に流体を1〜1
00kg/cm″で圧入する方法、基材として紙を用い
る方法、史には基材に樹脂液を部分的に含浸したのち、
前記ダブルベルトプレスを用い、金属箔と複数枚の樹脂
液含浸屑材とが重ね合わされてなる積層体で、前記部分
的含浸の樹脂液の基材全体への浸透を計りつつ加熱加圧
して基材の弾性復元が起きない程度迄樹脂液を連続的に
半硬化させ、ついで無圧下に連続的に加熱硬化後冷却u
しめ、引続き連続的に該積層体の反りを矯正する方法に
ある。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明でいう長尺の基材は、例えば長尺のガラス繊ut
布、ガラス不織布等のガラスla1.系のらの、クラフ
ト紙、水酸化アルミニウム混抄紙、リンター紙等のセル
ロール系繊維を主体とした紙、石綿布等の無機質繊維系
のソー ト状または帯状物を指す。シート材法材として
紙を用いる場合、含浸性や品質上の観点から、風乾時の
密度(かさ比重)が0,3〜0.7g/ccであるよう
なセルロール繊維を主体とした紙例えばクラフト紙が好
ましい。
これら基材は、熱硬化性樹脂液で含浸させる前にあらか
じめメチロールメラミン、メチ(1−ルフェノール、メ
チロールメラミン、N−メチロール化合物等の処理剤を
用いた含浸乾燥処理を施すことにより耐水性が向上し、
また吸湿性が少なくなることにより電気特性の向上が図
れるので好ましい。ここでの処理剤の付着量はJi!;
tt(100重量部)に対し通常5〜35重屯部である
また、本発明にいう本質的に乾燥工程を必要とせず、か
つ硬化反応過程で気体や液体等の反応副生成物を実質的
に発生しない熱硬化性樹脂液とは、従来公知の不飽和ポ
リエステル系樹脂、アリル系樹脂、ビニルエステル系樹
脂、エボキンアクリレート系樹脂等の常温で液体の熱硬
化性樹脂をいい、これらは分子中に不飽和基を有し、こ
の不飽和基間においてまたは架橋用ビニルモノマーを介
して架橋される特徴を有する樹脂であり、このような樹
脂にはエポキシ樹脂も含まれる。
これら熱硬化性樹脂は基材への含浸時には粘性が低い液
状であり、基材に含浸された後硬化し、基材と良好に結
合するものであり、本発明の方法に好適なしのである。
Ijお、基I4′への含浸に用いられる前記熱硬化性樹
脂液には、必要によりハロゲン含有の難燃性付与成分並
びにリン酸エステル、三酸化アンチモンや水酸化アルミ
ニウム等の難燃化部助剤を加えて用いても良い。
また、いずれの熱硬化性樹脂液を用いる場合にも、製造
する積層板の使用目的や加圧成形する際の圧力等に応じ
て樹脂液の粘度を適宜調整することができるが、通常は
25℃において0.05〜500ボワズ程度か好適であ
る。すなわち、500ボワズを越えると基材への含浸性
が悪くなって得られる積FrJ仮中に気泡が残存し易く
なり、一方0.05ボワズ未満であると含浸性は良い乙
のの後述するダブルベルトプレスによる加[E時に無気
泡の積層板を得るための含浸樹脂液排出飛が人となって
好ましくないからである。
ついで、このような熱硬化性樹脂を用いて、前記長尺の
基材に対して部分的含浸が行われる。
ここでの、熱硬化性樹脂液の基材への部分的含浸とは、
具体的には以下の様なものを^゛う。
(a)複数枚の長尺の基材の各々について同程度に熱硬
化性樹脂液を含浸するが、各基材の空隙のすべてを樹脂
液で含浸するのではなく、空隙の部は未含浸の状態とす
るしの。・換言すれば基材の長さ方向あるいは幅方向の
いずれの位置においてらほぼ均一な含浸率であるが、空
隙が一部樹脂で含浸され、ない状態にあるものである。
基材としてクラフト紙を例示した場合、クラフト紙の空
隙率は通常60〜70体積%(風乾時)であるが、この
空隙率が例えば30〜40体積%程度と、基材のどの位
置に4〕いてもなるように上記樹脂液を基材に含浸する
ものである。
(b ) ?3を数枚の長尺の基材の各々について、そ
の基材の幅方向の中央部分において、高い含浸率で」二
足樹脂液を含浸し、両側部分において無含浸かまたは中
央部分よりら低い含浸率で含浸するもので、基材の幅方
向に樹脂液の濃度分布を形成するもの。例えば基材をそ
の幅方向に三等分に区画し、中央部においては含浸率が
ほぼ100%となるように含浸し、それの両側部におい
ては含浸率が0〜30%程度となるように含浸するもの
や三等分に区画し、中央部において含浸率をほぼ100
%前後とし、これの両側部においては50%而後面とじ
、最外側部においては0〜30%となるように両側縁部
はど低含浸とするものなどがある。
(c)樹脂含浸後の基材を複数枚重ね合せた積層物にお
いて、この積層物の厚さ方向に樹脂液の濃度分布を形成
するもの。例えば、5枚の基材を積層する場合において
、中心に位置する1枚の基材については100%程度の
含浸率で、これの外側に位置する2枚の晧材については
50〜60%程度の含浸率で、最外側に位置する2枚の
基材については0〜20%程度の含浸率で上記樹脂液の
含浸を行うしの。
(d)前記(b)と(c)との組み合せのらの。
すなわち、樹脂含浸後の基材を複数枚重ね合せた積層物
において、その幅方向および厚さ方向の2方向における
中央部分が多く含浸され、その周辺部分ガ(少なく含浸
されるもの。
等の方法が挙げられる。この場合、基材の幅方向あるい
は積層物の厚み方向に濃度分布を形成するしのでも、そ
の外側部分での樹脂液含浸率を内側部分よりも高くする
ものは、次工程のダブルベルトプレスによる加熱加圧時
において樹脂液の一部が基材から外方へ排出されて該排
出樹脂の処置が煩雑であるほか基材全体に必要な含浸率
を打するようには浸透し得ないため、好ましくない。
これらの長尺基材への硬化性樹脂液の含浸け、塗布法、
浸漬法等の公知の方法を前述の部分的含浸方法に応じて
適宜選択して行われる。
また、硬化性樹脂液の含浸量は、次工程のダブルベルト
プレスでの加圧時の圧力に関係し、その圧力で基材外へ
排出される過剰流動が発生せずかつ得られる積層板に気
泡が実質的に存在しないような虫に調整され、ダブルベ
ルトプレスでの加圧時に基材積層物から排出される樹脂
液量が製品積層板中の硬化樹脂量の10%以下、好まし
くは5%以下となるようにすることが望ましい。
このようにして硬化性樹脂液が含浸された長尺の基材は
、その複数枚が重ね合され、積層物とされたのち、ある
いは重ね合わされ積層物とされつつ加圧帯全域にわたり
実質的に均等な圧力を存するダブルベルトプレスによっ
て加熱加圧されつつ含浸樹脂は基材の空隙を可及的に広
く埋めて含浸が完了しつつ積層板とされる。
本発明にいう加圧帯全域にわたり実質的に均等な圧力を
有するダブルベルトプレスとは、例えば厚さ!11R程
度のステンレススチール製のエンドレスベルト状のもの
を上下に設置し、上下のベルト間に樹R′tI液含浸基
材をはさみ加熱加圧可能とする乙のであり、加圧帯の圧
力が実質的に均等となるような構造を有するものである
。具体的な例示をなすと、(1)上下のベルトをはさみ
込みベルトに圧力を付与するためのロール対を複数列配
置した上、このロール径が50履肩以下でかつロールピ
ンチとロール径の比が1.2以下となるようにして相隣
るロール間の圧力降下を小さくする方式のもので、ロー
ルの位置は固定でもよく、あるいはエンドレスベルトの
上下に設けた加圧板と該エンドレスベルトとの間に配置
され、該加Ck周囲を公転しても良い。ロールの径が大
きくなり、ロール間隔があきすぎると基材にかかる圧力
に大きな波を生じ好ましくない。(2)上下のエンドレ
スヘルドをはさみ込み、ベルトに圧力を付与するための
加圧板を配置した上、潤滑を目的として加圧板とエンド
レスベルトの間に圧力媒体を圧入循環させる方式のもの
あるいは(3)上下のエンドレスベルトをはさみ込んで
圧力媒体収納用の容器をもうけ、この容器の開口部がエ
ンドレスベルトと接し、圧力媒体が直接エンドレスベル
トを押圧する方式のもの等が挙げられ、圧力媒体収納式
が加圧帯全域にわたっての圧力差が小さく、特に好適で
ある。
このダブルベルトプレスにおいてはいずれの方式のもの
であっても、大きな圧力分布の存在、特に進行方向での
大きな脈動圧力の存在は、樹脂液含浸基材内の気泡の選
択的排出を困難とするだけでなく、圧力降下時に積層体
中への空気の再侵入が起こりやすくなり、さけるべきで
あり、例えば圧力の分布は±50%以下で且つ15kg
7cm”以下が好ましい。
また、適用される圧力は、使用される硬化性樹脂液の粘
度及び硬化速度や基材の種類によっても異なるが、得ら
れる積層板中の基材含量を制御するため適宜選択されろ
。通常、l kg/ ax’ Gから100 kglo
R”G テアリ、好マL < l! I Okg/ c
z”Gから50kg7cm″Gである。圧力が1&9/
CI’Gより低い場合、基材含量が増大しにくいだけで
なく、空気の排出効果が小さく、気泡の混入した積層板
となり易い。一方圧力が100 kgloR” Gより
大であるのは、気泡の除去に不必要であるばかりでなく
、得られる積層板中の基材含量が大きくなりすぎ、眉間
剥離等、強度低下を引起し易い。
このダブルベルトプレスでの加熱、加圧硬化においては
、積層体がダブルベルトプレスから開放されて圧力解除
される際、圧縮されていた基材の弾性復元力により積層
体が厚み方向に復元仕ず且つ次の無圧加熱工程での連続
搬送に耐える程度に迄樹脂液が半硬化していることが必
要である。樹脂液の硬化度が小さいと半硬化樹脂の基材
に対する結合力が弱く、基材の弾性復元を許して外部か
ら空気が再侵入して気泡のある積層板が得られる。
一方樹脂の硬化度が大きすぎると、得られる積層板に反
りや波打ちが発生する。この半硬化に適用される温度は
、使用される熱硬化性樹脂液の種類や硬化触媒の種類等
によって変化するが、温度は通例50℃から200℃の
範囲であり、好ましくは100℃から200℃である。
50℃を下回る温度では硬化に要する時間が長4゛ぎて
不経済であり、200℃を越えると、急激な硬化の進行
による内部歪の発生や架橋性ビニルモノマー使用時には
該モノマーの蒸発等による層間剥離等が生じやすくなる
このようなダブルベルトプレスによる加圧にあっては、
熱硬化性樹脂液で部分的含浸がなされた複数枚の基材の
積層物中の樹脂液がその加圧によって基材の未含浸部分
に浸透してゆき、積層物全体に均一に含浸された状態と
なる。これは、ダブルベルトプレス入口部において上記
積層物中で積層物の進行方向とは逆方向の大きな圧力勾
配が生じ、この圧力勾配が樹脂液の基材未含浸部分への
浸透、含浸を促進するととらに基材の残存する気泡と樹
脂液との間での置換が促進されるためと推定される。そ
して、置換された気泡の一部は連続的に基材積層物中を
進行方向とは逆方向に追いやられ、加圧Fにある積層物
から排除されつづける。また、気泡の一部は、積層物の
巾方向にも生ずる圧力勾配によって積層物の両側縁部に
追いやられ、若干用の樹脂液の排出とともに気泡が排除
され、これによって実質的に気泡の存在しない積層板が
得られる。そして、基材への熱硬化性樹脂液の含浸か部
分的含浸であることから、ダブルベルトプレスによる加
圧によっても、基材積層物からの樹脂液の排出をほとん
どなくすることができる。すなわち、得られる積層板中
の樹脂に相当する量の樹lI+を液だけを基材に部分的
に含浸せしめうるため、余分の樹脂液は、加圧前から積
層物中には存在しない状態とすることが可能となるため
である。樹脂液の排出かなければ、ダブルベルトプレス
においてこれを回収する必要はなく、またダブルベルト
プレスを汚すこともなくなり、ダブルベルトプレスの構
造を単純化することも可能である。
その後、ダブルベルトプレスで加圧加熱(2て半硬化さ
れた積層板を、引き続き連続的に無圧下加熱炉等で加熱
し、硬化性樹脂の硬化を実質的に完了せしめる。この無
圧下による連続硬化により反りや波打ちのない積層板を
うろことが可能となる。
前記ダブルベルトプレスによる加圧加熱において、樹脂
液の基材中への浸透、含浸が強制されて積層体中に応力
が発生しており、加圧下で樹脂の硬化を進めすぎるとそ
のまま残留応力となるか、半硬化状態で圧力を解除して
硬化を更に進めることにより応力が除去されるものと推
定される。ダブルベルトプレスでの半硬化後、直ちに切
断してバッチで硬化を実質的に完了仕しめる場合、切断
面近傍に応力が残留し、周辺の反りの原因となるため、
連続搬送下の硬化完了が寸法精度の良い積層板を得るた
めに肝要である。
又、無圧連続下の加熱温度は、通常さきのダブルベルト
プレスによる加圧下の加熱温度以上でかつ200℃以下
の範囲である。加熱温度が加圧下の加熱温度以下である
と、硬化の実質的完了に長時間を要し、不経済であるば
かりでなく、硬化が進行しない恐れもあり、また200
℃より高い温度で加熱すると、積層板や金属箔が変色し
たり、逆に反り等が大きくなる恐れがある。
このようにして無圧下の加熱により実質的に硬化が完了
した積層板は、ギロチンカッター等のカッターにより所
定寸法の矩形状に切断された後、必要により反り矯正、
端面処理がなされて製品とされる。なおこの場合、反り
矯正および長袖方向の端面処理は、カッターによる切断
前に加熱処理に続いて連続的に行うことら可能である。
特に片面金属箔張り積層板にあっては、硬化性樹脂液の
硬化収縮や金属箔と基材含有樹脂硬化物との線膨張係数
の差に起因して積層板の室温下における反りが大きくな
ることから、反り矯正が必要となることが多く、そのた
め無圧下の加熱により実質的に硬化ガ(完了した片面金
属箔張り積層板を所定温度に冷却した後、ロール等の反
り矯正機により連続的に反り矯正を行い、その後切断す
るのが望ましい。ここで、反り矯正時における積層板の
温度は室温に近い方が好ましく、用いられる基材やMl
’化性樹脂液の種類によって異なるらのの、通常は50
℃以下程度である。
このようにして得られる積層板としては、用いられる基
材および熱硬化性樹脂の種類、加圧あるいは加熱の条件
などによって異なるものの、通常はその基材含量(積層
板中の基材の重量%)h(30〜80重量%の範囲であ
り、例えば基材としてクラフト紙を用いた場合には35
〜65重量%程度が好適である。すなわち、クラフト紙
含量が35重虫%以下であると得られる積層板の機械的
強度、曲げ剛性が低くなり、一方65重量%を越えると
層間剥離が生じ易くなるだけでなく、打抜性、耐湿性の
低下が生じて好ましくないからである。
また、金属箔張り積層板を製造するには、樹脂液含浸基
材からなる積層物の片面もしくは両面に、基材の重ね合
わせと同時にあるいは少し遅れて金属箔を重ね合わ仕、
これをダブルベルトプレスに供給することによって行わ
れる。ここで用いられる金属箔としては、耐蝕性、エツ
チング性、接着性の点より印刷回路板の用途を目的とし
た電解銅箔が好適であるが、他にアルミニウム箔なども
用いることができる。またこのような金属箔としては、
通常厚みが10〜に00μlのものが通例使用され、接
着性を向上するためその接着面が粗面化処理されている
のがより好ましい。
金属箔と樹脂含浸基材との接着には接着剤が好適に用い
られる。接着剤としては、硬化過程で不必要な反応副生
成物を発生しない、液状らしくは半流動体、すなわち粘
度にして好ましくは5000ボワズ以下であるような接
着剤が好適であ・る。
かかる点から、例えばエポキシ−アクリレート系接着剤
、エポキシ樹脂系接着剤、ポリイソンアネート系接着剤
もしくはこれらの各種変性接着剤が好適である。エポキ
シ系接着剤としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂
とポリアミド樹脂やアミン類の如き硬化剤からなる混合
物等が好適である。
かかる接着剤の導入により金属箔の接着強度に浸れ、か
つハンダ耐熱性や電気絶縁特性に優れた金属箔張り積層
体を製造できる。
接着剤は金属箔に塗布した状態で使用する場合、塗布後
、60〜150℃で2〜7分間熱処理し、半硬化状態ま
で予備硬化させても良い。また、接着剤は積層時に同時
に塗布して用いることができる。接着剤の塗膜の厚みは
10〜100μx程度でよく、特に20〜50Bが好適
である。
本発明で得られる積層板の厚みは基材の種類、熱硬化性
樹脂液の組成、積層板の用途等により異なるものの、通
常は05〜30■が好適である。
「実施例」 以下、この発明を実施例によりさらに具体的に説明ずろ
第1図は本発明の方法を実施するのに好適に用いられる
装置の一例を示す図である。この装置は、J香材Aを操
り出ずロール1 と、基材Aに熱硬化性樹脂液Bを含浸
させるための含浸槽2・・と、加圧加熱処理を行うため
のダブルベルトプレス3と、常圧下にて加熱処理を行・
)ための加熱炉4と、金属箔Cを繰り出すロール5と、
金属箔Cに接着剤を塗布“4−ろための塗布機6と、接
着剤を予備加熱するための加熱炉7を具備して構成され
たものである。ダブルヘルドブレス3は圧力媒体収納式
のもので、ドラム8 a、 8 a、8 b、 8 b
と、これらの間に巻回されたエンドレスベルト9.9と
、加圧室10と、該加圧室lOに充填された高温流体か
らなる圧力媒体11を具備して概略構成されたものであ
る。
このような装置により本発明の方法を実施して積層板を
製造するには、例えば紙などからなる複数の基材A を
ロールド・からそれぞれ同時に繰り出し、含浸層2・で
それぞれ熱硬化性樹脂液Bを含浸せしめた後、これら基
材A・・を重ね合わUた状態でダブルベルトプレス3の
エンドレスベルト9.9間に移送する。また、これと同
時に例えば銅箔等からなる金属箔Cをロール5から繰り
出し、塗布機6により接着剤を塗布した後、加熱炉7に
て予備加熱を行い、これを最外層となるようにし宅前記
基材A・・に重ね合わせつつエンドレスベルト9.9間
に移送する。そして、ダブルヘルドブレス3にて熱硬化
性樹脂液Bを含浸した?U敗の基材A・と金属箔Cとを
加圧加熱し、樹脂液を一次硬化せしめた後、引き続き加
熱炉4にて常圧下で加熱して実質的に樹脂液の硬化を完
了せしめ、さらに冷却室[2にて冷却して積層板とする
。その後、この積層板を長袖方向矯正ロール13および
短軸方向矯正ロール14に順次連続的に通Jl!lt)
シめ、積層板の長軸方向および短軸方向の両方向の反り
を矯正し、さらにギロチンカッター15により連続的に
切断して所定寸法の片面金属箔張の製品りを得る。
なお、前記例では片面金属箔張のものを製造する例を示
したが、n:X記装置により金属箔を貼設しない積層板
を製造することもでき、その場合には熱硬化性樹脂Bを
含浸した基材A・・のみを重ね合わけた状態でダブルベ
ル)・プレス3のエンドレスヘルド9.9間に移送せし
めるようにする。
「発明の効果J 以上説明したように、本発明は切断後の後硬化処理を不
要として且つ反りや波打ちがなく、寸法精度が良い積層
板を経済的に製造しうる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の詳細な説明するための図であって、本
発明方法を実施するのに好適に用いられる装置の概略構
成を示す図である。 3・・・・・・ダブルベルトプレス、 4・・・・加熱炉、 9・・・・・エンドレスベルト、 lO・・・・・・加圧室、 11・・・・・圧力媒体、 12・・・・冷却室。 出頼人 昭和電工株式会社 A・・・・基材、 B・・・・・熱硬化性樹脂液、 C・・・・・・金属箔、 D・・・・・・製品、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)長尺の基材に、本質的に乾燥工程を必要とせず、
    かつ硬化反応過程で気体や液体等の反応副生成物を実質
    的に発生しない熱硬化性樹脂液を含浸させる含浸工程と
    、含浸された基材の複数枚を重ね合わせて加熱して樹脂
    液を硬化させて一体化する加熱工程を有する積層板の連
    続製造方法において、 前記含浸工程においては、前記樹脂液の基材への部分的
    含浸を行い、 前記加熱工程においては、加圧帯全域にわたり実質的に
    均等な圧力を有する、エンドレスベルトにより構成され
    るダブルベルトプレスを用いて、前記部分的含浸の樹脂
    液の基材全体への浸透を計りつつ加熱加圧して基材の弾
    性復元が起きない程度迄樹脂液を連続的に半硬化させ、
    ついで無圧下に連続的に加熱硬化させることを特徴とす
    る積層板の連続製造方法。
  2. (2)積層板が金属箔を含浸された基材の複数枚と同時
    にまたは別工程にて重ね合わされてなる金属箔張積層板
    である請求項1記載の積層板の連続製造方法。
  3. (3)加圧帯全域にわたり実質的に均等な圧力を有する
    、エンドレスベルトにより構成されるダブルベルトプレ
    スが、該エンドレスベルトを一構成面とする加圧室を有
    し、圧力媒体として流体を用いるダブルベルトプレスで
    ある請求項1記載の積層板の連続製造方法。
  4. (4)加熱加圧工程での圧力が1〜100kg/cm^
    2の範囲である請求項1記載の積層板の連続製造方法。
  5. (5)基材が紙である請求項1記載の積層板の連続製造
    方法。
  6. (6)長尺の基材に、本質的に乾燥工程を必要とせず、
    かつ硬化反応過程で気体や液体などの反応副生成物を実
    質的に発生しない熱硬化性樹脂液を含浸し、金属箔と該
    樹脂液含浸基材の複数枚とを重ね合わせて加熱し、樹脂
    液を硬化させて一体化する片面金属箔張り積層板の連続
    製造方法において、基材に樹脂液を部分約に含浸したの
    ち、加圧帯全域にわたり、実質的に均等な圧力を有する
    、エンドレスベルトにより構成されるダブルベルトプレ
    スを用いて、前記部分的含浸の樹脂液の基材全体への浸
    透を計りつつ加熱加圧して基材の弾性復元が起きない程
    度迄樹脂液を連続的に半硬化させ、ついで無圧下に連続
    的に加熱硬化後冷却せしめ、引続き連続的に該積層体の
    反りを矯正することを特徴とする積層板の連続製造方法
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