JPH0577381A - 反りの改良された片面金属箔張積層板の連続製造法 - Google Patents

反りの改良された片面金属箔張積層板の連続製造法

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JPH0577381A
JPH0577381A JP3270139A JP27013991A JPH0577381A JP H0577381 A JPH0577381 A JP H0577381A JP 3270139 A JP3270139 A JP 3270139A JP 27013991 A JP27013991 A JP 27013991A JP H0577381 A JPH0577381 A JP H0577381A
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JP
Japan
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laminate
metal foil
cured
laminated
curing
Prior art date
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Pending
Application number
JP3270139A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruhiko Maki
春彦 牧
Tsukasa Kikukawa
宰 菊川
Masayoshi Shimomura
正義 下村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】反りの改良された片面金属箔張積層板を湿式連
続法によって製造する方法を提供する。 【構成】湿式無圧連続式または湿式加圧連続式の片面金
属箔張積層板の連続製造法において、硬化度が少なくと
も60%に達した段階で金属箔面が凹面になるように積
層板を幅方向に弯曲させながら以後の硬化を進める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】背景技術 本願発明は、印刷回路基板用片面金属箔張積層板(以下
単に「積層板」と略称する)の連続製造方法に関する。
【0002】紙やガラスクロス、ガラスペーパー等を基
材とし、これに樹脂液を含浸した複数枚の樹脂含浸基材
を積層し、片面に金属箔を張り合わせてなる金属箔張積
層板はプリント配線用基板として使用されている。
【0003】従来これら積層板は基材に樹脂ワニスを含
浸し、乾燥して得られるプリプレッグを重ねてプレスで
加圧加熱して成形するバッチ式製造法によって製造され
ていたが、最近長尺の基材を連続的に搬送しながら樹脂
の含浸、積層、硬化等を行う湿式連続方法が開発され、
注目されている。例えば本出願人による特開昭55−4
838,同56−98136号等参照。
【0004】また、積層物を両側から一対のエンドレス
ベルトで挟み、積層物とベルトとを同一方向へ同期的に
移動しながら積層物を加圧加熱して硬化するダブルベル
トプレスを使用する加圧連続式湿式法が開発され、特開
昭56−144151(特公昭60−58031),最
近では特開平2−6131,同平2−59343,同平
2−86441等に開示されている。
【0005】上記の方法等により製造される片面金属箔
張積層板はそれを構成する材料の熱膨張係数の差や硬化
性樹脂の硬化収縮に伴い成形時および加工時に反りを生
じやすい。
【0006】近年積層板のプリント配線板への加工工程
において、部品の挿入、半田付け、リード線の切断その
他の作業がコンベヤーによる流れ作業によって自動化さ
れ、そのため積層板の反りに対する要求は一層厳しくな
っている。
【0007】そこで本発明は、反りの改良された片面金
属箔張積層板を湿式連続法によって製造する方法を提案
する。
【0008】本発明の開示 本発明は、硬化性樹脂液を含浸した複数枚のシート状基
材を連続的に搬送しながら積層合体し、積層物の片面へ
金属箔を張り、ついで連続的に硬化する工程を含む片面
金属箔張積層板の製造法において、硬化度が少なくとも
60%に達した後、金属箔面が凹面となるように積層板
を幅方向に弯曲させた状態で以後の硬化を進めることを
特徴とする前記方法を提供する。
【0009】湿式連続法において積層板をフラットな状
態に支持して硬化すると、プラスすなわち金属箔面が凸
面になる方向に反り易い。本発明によって硬化途中の積
層板を前記と反対方向に弯曲させた状態で以後の硬化を
進めることにより、成形時および加工時反りの少ない積
層板が得られる。
【0010】好ましい実施態様 図1は湿式無圧連続法による片面金属箔張積層板を製造
するための装置の一例の概略側面図である。
【0011】ロール1に巻かれた基材、例えばセルロー
ス繊維からなるクラフト紙2は連続的に搬送されて予備
処理室3に入る。図面では3枚の基材が同時に搬送され
るように示されているが、積層板の最終厚みに応じて基
材の枚数は適宜増減し得ることは勿論である。基材2は
次に樹脂液含浸室4へ入り、樹脂液を含浸され、一対の
スクイーズロール5,5間を通過して合体される。その
際ロール7から繰り出された金属箔8が接着剤を塗布さ
れて含浸基材の積層物の上面にラミネートされ、また積
層物の下面にはロール9から繰り出されたキャリヤシー
ト10,例えばポリエステルフィルムがロール5によっ
て張り合わされる。このようにして得られる未硬化の状
態にある積層板は硬化炉12へ入り、その中を進行する
間に加熱されて硬化を受ける。硬化炉12を出た積層板
14からは下面のキャリヤシート10がロール13によ
って剥離され、ロール11として巻き取られる。次に積
層板14はロータリーカッター18によって両耳端部を
トリミングされ、ギロチンカッター19によって所要長
さに切断される。
【0012】本発明によれば、積層板14が硬化炉12
を通過する間に炉12内に設置された図2または図3に
示すような弯曲装置によって弯曲した状態で搬送され
る。弯曲状態に保持されるのは炉12全体ではなく、積
層板が炉12の入口から出口へ向って進むにつれて次第
に硬化が進行し、硬化度が少なくとも60%に達した以
後の段階、好ましくは硬化度70%〜90%の範囲であ
る。図2の装置は積層板の金属箔面側の押圧ロール20
および反対面の支持ロール22とともに複数の小ロール
で構成し、図3の装置では金属箔面側の押圧ロール20
は複数小ロールで構成されているが、反対面の支持ロー
ルは中央がくびれた1本のロール24で構成してある。
【0013】弯曲の度合いは、曲率半径100〜900
cm,好ましくは150〜400cmの範囲内である。
【0014】本発明は図示した具体例に限定されない。
例えば未硬化積層板をダブルベルトプレスに挟持した状
態で硬化を行う湿式加圧連続法にあっては、ダブルベル
トによる硬化が少なくとも硬化度60%に達した段階で
積層板をダブルベルトプレスから解放し、その直後図1
の硬化炉12に類似した硬化炉内において弯曲した状態
でその後の硬化を進めるようにすればよい。その場合、
基材の予備処理および硬化性樹脂による含浸は別のライ
ンで実施し、一旦ロールに巻取った後積層以後の工程を
実施するラインへ供給するようにすることもできる。
【0015】図4はそのような湿式加圧連続式の積層板
製造装置の概略図である。
【0016】図1と同様に同じラインでまたは別のライ
ンで予備処理され含浸された複数枚の樹脂含浸基材シー
ト22は、ロール26によって合体積層され、片面に金
属箔8が張られた後予熱ゾーン30を通過し、予熱され
る。次に積層板14はダブルベルトプレス11によって
圧縮されると同時に加熱され、少なくとも硬化度60%
まで硬化が進められる。その後ダブルベルトプレス11
から解放された積層板14は内部に図2または図3に示
すような弯曲ロールが設置してある硬化炉35を通過
し、弯曲した状態で残りの硬化が進められる。
【0017】本発明の弯曲した状態で硬化を進める工程
は、図1または図4のどちらの具体例でも連続した積層
板が少なくとも硬化度60%に達した段階で所定の長さ
に切断し、切断した積層板について弯曲した状態でさら
に硬化を進めるようにすることもできる。硬化をダブル
ベルトプレス等により加圧下に行なった場合に積層板は
金属箔面が凸面になるように反り易い性質が大となる傾
向にあることから、本発明はこうした加圧硬化を行なう
際により効果がある。
【0018】本発明においては基材としてリンター紙、
クラフト紙等のセルロース系基材、ガラス布、ガラスペ
ーパー、混抄紙、不織布等を使用することができる。樹
脂は、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシアクリレート
樹脂、ポリエステルアクリレート樹脂等の不飽和樹脂で
ある。以下実施例および比較例によって本発明をさらに
詳しく例証する。
【0019】実施例1 図4に示した装置を使用し、メラミン樹脂で予備処理
し、不飽和ポリエステル樹脂を含浸した坪量135gの
クラフト紙7枚を積層合体した。あらかじめエポキシ樹
脂系接着剤を塗布し、予備硬化させた厚さ35ミクロン
電解銅箔を基材積層物の片面へ張り、予熱ゾーン30に
おいて120℃×2分予熱し、ダブルベルトプレス31
により140℃×1分,7kg/cm2 の条件で硬化さ
せ、次に硬化炉35において曲率半径200cmに銅箔
を内側にして弯曲させた状態で130℃×6分硬化さ
せ、所定寸法に切断した。弯曲状態での硬化開始時の硬
化度は72%であった。
【0020】実施例2 実施例1において弯曲半径を450cmとしたことを除
いて実施例1と同じ。
【0021】実施例3 図1の装置を使用し、硬化炉12内において積層板を最
初フラットな状態に保って無圧で130℃×2分硬化さ
せた後、曲率半径200cmに弯曲されて無圧で130
℃×4分硬化させたことを除いて実施例1に同じ。弯曲
硬化開始時の硬化度95%。
【0022】比較例 実施例3において積層板をフラットな状態で130℃×
6分無圧で硬化させたこと以外は実施例3に同じ。
【0023】反り試験 実施例および比較例の積層板を340mm×255mm
に切断して試料とした。成形後の試料および残銅率52
%にエッチングした試料を定盤上に上面が凹になるよう
に静置し、四隅の定盤からの距離を測定し、平均値をも
って反り量とした。銅箔側を内側とする反りをマイナ
ス、銅箔側を外側とする反りをプラスとした。結果を表
1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1から明らかなように、本発明によって
積層板成形後およびプリント配線板への加工工程におい
てプラス反りの小さな片面金属箔張積層板が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】湿式無圧連続式の積層板製造装置の概略図。
【図2】弯曲装置の一例の正面図。
【図3】弯曲装置の他の例の正面図。
【図4】湿式加圧連続式の積層板製造装置の概略図。
【符号の説明】
2 基材 4 含浸室 8 金属箔 12 硬化炉 14 積層板 31 ダブルベルトプレス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬化性樹脂液を含浸した複数枚のシート状
    基材を連続的に搬送しながら積層合体し、積層物の片面
    へ金属箔を張り、ついで連続的に硬化する工程を含む片
    面金属箔張積層板の製造法において、硬化度が少なくと
    も60%に達した後、金属箔面が凹面となるように積層
    板を幅方向に弯曲させた状態で以後の硬化を進めること
    を特徴とする前記方法。
JP3270139A 1991-09-20 1991-09-20 反りの改良された片面金属箔張積層板の連続製造法 Pending JPH0577381A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3270139A JPH0577381A (ja) 1991-09-20 1991-09-20 反りの改良された片面金属箔張積層板の連続製造法

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JPH0577381A true JPH0577381A (ja) 1993-03-30

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JP3270139A Pending JPH0577381A (ja) 1991-09-20 1991-09-20 反りの改良された片面金属箔張積層板の連続製造法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013018830A1 (ja) * 2011-08-02 2013-02-07 住友ベークライト株式会社 樹脂シート製造装置、樹脂シート製造方法、樹脂シートおよび表示素子用樹脂基板
KR102323914B1 (ko) * 2021-05-17 2021-11-08 에스케이넥실리스 주식회사 동박 제조장치

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WO2013018830A1 (ja) * 2011-08-02 2013-02-07 住友ベークライト株式会社 樹脂シート製造装置、樹脂シート製造方法、樹脂シートおよび表示素子用樹脂基板
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